【オリキャラ&バトル】『The Three Ravens』

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1:◆3.:2021/11/03(水) 02:04

物語の舞台は現代日本

1万人に1人の割合で異能力者が生まれる世界
ある者は正義のために異能を使い
ある者は私欲のために異能を使う
異なる二つの信念が交錯する時、善悪をも超えた死闘が始まる

冷酷なまでに正義のために日夜犯罪者の粛清を繰り返す
日本の極秘特殊機関"八咫烏"と日本中の犯罪者達の死闘を描いた物語


>>2 ハウスルールと募集枠について
>>3 八咫烏について
>>4 キャラシートの作成例
>>5以降から募集開始&本編開始となります!

984:狂った正義◆3.:2022/04/02(土) 10:23

>>983

氷華
「……なぜこんな所にコレが……?」

桜空のペンダントが落ちているのを見て、黒い革手袋を付けた右手で拾い上げてそれを見ると、どうして議事堂の階段上にこれがあるのか、何時これが落ちたのか……何故桜空がまだこれを持っているのか、様々な疑問が脳を過る。

985:頂上決戦◆gI:2022/04/03(日) 00:40

・・・・・

(写真の中の幼い二人は、まだ穢れというものを知らず、どこまでも純粋で、そして些細な喧嘩すらもしなかった・・・・・

たった10年という年月が、二人にとってはあまりにも大き過ぎた・・・・・

桜空がまだこれを持っている理由は、桜空以外では氷華しか知ることは出来ないだろう・・・・・

まだ桜空は幼少期の誓いを・・・・・)

>>984

986:狂った正義◆3.:2022/04/03(日) 18:04

>>985

氷華
「…………………。」

写真の中に映る桜空の顔を見て、表情には現れてはいないものの、数秒だけ立ち止まり、様々な感情が胸の中を駆け巡り、複雑な心境になるが、やがて目線を議事堂へ戻し、議事堂内へ入ろうと歩みを再開しようとする。

自分はもう二度と戻ることは出来ない、一方通行であり、決して巻き戻すことの出来ない時の流れの中では前に進むと言う選択肢しか存在しない……

987:頂上決戦◆gI:2022/04/04(月) 06:04

バキンッ・・・・・!

桜空「氷華ぁぁぁあああああああああああああっ!!!!!」

(氷華が立ち止まり、様々な感情が入り乱れたその刹那の瞬間、桜空はそのタイミングを逃すことなく氷を打ち破り、氷華へと走り迫ってゆく・・・・・

桜空の目は、悲しみや信念など、氷華同様に様々な感情が入り混じっていた・・・・・)

>>986

988:狂った正義◆3.:2022/04/04(月) 06:15

>>987

氷華
「……………!!」
《バッ》

背後から自分の名を呼ぶ咆哮が聞こえ、更に体の芯までは凍り付いていなかったのか、氷華は反射的に振り向き際に右手を翳し、その掌から一本の氷柱を伸ばして桜空の体を貫こうとする。

精神的な動揺からか、その氷の生成速度も硬度も低下しているため、死力を尽くせば回避や破壊も可能なレベルとなっている。

989:狂った正義◆3.:2022/04/04(月) 06:53

【正義の行方】


息も凍る程の冷たい大地
草も木も無く、地平線の遥か彼方まで広がる無人の凍土
方位磁石やコンパスはおろか、星すらも存在しない

自分がいったい何処を歩いているのかさえもわからない
歩き出した足は太腿、脹ら脛、両膝、足首、土踏まずの全てが常に引き裂かれるような激痛をもたらしている

吹き付ける風は肌を刺すようで
温もりを生むものは何一つ無く
体温を守る毛布すら無い

生命を拒むような死と氷の世界を氷華は歩いている
ひとたび視線を反らせば方向感覚すら失う世界
それこそが氷華の歩く世界だ

かつて最愛の弟と約束した未来を、正義を守るために
この無人の荒野を歩くことを決めたのだが
もはや目的地どころか帰る場所も戻る場所も
どこにあるのかわからない

ただ一度向いた『前』だけが未来へ繋がると信じ
両足が上げる悲鳴や激痛に耐えて歩き続ける

この先にはきっと……
かつて自分達が夢見た理想の世界があると信じて…

990:頂上決戦◆gI:2022/04/04(月) 19:47

桜空「っ・・・・・!!!!!」

ヒュッ・・・・・!

(ある程度予想していたものの、やはり仕掛けてくる際のスピードは予想込みでも避けるのがギリギリになってしまう・・・・・

しかし、今の氷華の攻撃を避けるのは、今の桜空でも十分に可能だった・・・・・

桜空は、氷柱を避けると、そのまま氷華に掴みかかり、そしてそのまま勢いに任せて押し倒す・・・・・)

桜空「ふざっけんなよっ!!!!!」

(桜空喉号が凍てつく世界に響き渡る・・・・・)

桜空「仮にも正義を志す人間がこんなことをして何も感じねぇわけねぇだろ!!!!!てめぇの心は死んじゃいねぇ!!!!!てめぇは本心に気づけないんじゃなく本心に蓋して都合よく自分を偽ってるだけだ!!!!!もう他人も、自分自身も傷つけるな!!!!!

・・・・・頼むよ・・・・・姉ちゃん・・・・・」

ポロッ・・・・・ポロッ・・・・・

(桜空の目からは、涙が零れ始める・・・・・

互いに正体を知って傷ついたのは、氷華だけではない・・・・

いくら薫先生という恩人に恵まれ用と、恩人を失うも悪人に命を救われようと、どんな時でも心のどこかには氷華の存在があった・・・・・

だが、やっと会えた時には、すべて変わっていた・・・・・

今までの様々な感情が、入り乱れ、そして涙となって零れ落ちてゆく・・・・・

もう、限界だった・・・・・)

>>988、989

991:狂った正義◆3.:2022/04/05(火) 04:08

>>990

氷華
「!?……桜空……。」

氷柱による刺突が避けられ、直ぐに逃れようと後方へ下がろうとするものの、足元に桜空の落としたペンダントが見え、このまま動けばそのペンダントをも踏みつけてしまうと考え、回避のための足が止まる……
そこで防御に回る時間が無くなり、桜空に押し倒される。

押し倒す際に彼が持っている刀を心臓に突き出していればその時点で自分が殺害されていたのだが、それをせず、変わり果て、決別を宣言した自分の事をまだ姉と呼んでくれている事に対して氷華は静かに驚いている。



氷華
「……私はここに来るまでに多くのものを捨てて来た……
自分も、仲間も、親友も……実の弟でさえも……」

ゴールも、自分の居る場所でさえも見えない無限に広がる荒野を歩き続けるのはいったいどれだけの絶望に満ちているのだろうか。

正義を言い訳に、過去の約束を言い訳に、自分自身からも目を背け、理想の正義を成すために数多くの罪を背負った……

自分はもう姉と呼ばれる資格も無く、涙の一つも流れない自分の冷たさに呆れさえ感じてしまうが、そんな全てを切り捨てて来た自分も……唯一、桜空や亡き両親と共に過ごした幸せな記憶を大切に守り続けて来た……

992:頂上決戦◆gI:2022/04/05(火) 05:56

桜空「てめぇの勝手を押し付けてんじゃねぇ!!!!!てめぇさっきの夕渚の言葉聞いてもまだそんなことが言えんのかよ!!!!!てめぇが勝手に周りを避けてるだけだろうが!!!!!夕渚も俺もまだお前のこと見捨てちゃいねぇぞ!!!!!」

(夕渚の想いも、自分の想いも、これだけ想い続けてもまだ氷華には届かないのか、何故わかってくれないのか、意味のない歪んだ正義の遂行の為ならば周りを避けられるのか・・・・・

桜空には理解出来なかった、思いが届かないのが悔しかった、やるせなかった、許せなかった・・・・・)

>>991

993:狂った正義◆3.:2022/04/06(水) 06:39

>>992

氷華
「そうして悪から目を背けるから新たな犠牲者が生まれる……
誰も世界を救わないと言うのなら……私がやるしかない……!」

桜空の落としたペンダントを踏まないようにし、最初に霞鴉が桜空を捕縛した時、それ以降も何度も桜空を殺害できるチャンスがありながら、それを一切する事無く、



氷華
「貴方の考えが正しいと言うのなら……私を倒し、その信念を貫いてみなさい!!」
《ヒュオッ》

氷華は素早く桜空の服の右襟と左裾を掴み、足払いを仕掛けつつ、自身の体を横転させるように動くことで逆に桜空を押し倒して馬乗りになる状態に持ち込もうとする。

氷華の異能は弱体に弱体を重ね、その力は通常の異能レベルにまで低下しているものの、それでも尚、ずば抜けた格闘センスと身体能力を持っている氷華を倒すのは困難だろう……

だが、氷華を呪縛から解放するためには氷華の氷を、氷華の呪縛を全て打ち砕かなくてはならない……

994:頂上決戦◆gI:2022/04/07(木) 00:08

桜空「くっ・・・・!?ただの大量虐殺止めるのに正しいもクソもあるか・・・・・!!!!!いい加減に目を覚ませやぁっ!!!!!」

ゴッ・・・・・!

(桜空は馬乗り状態に持ち込まれる前に、氷華の顔を殴りつけることで体勢を崩そうとする・・・・・

桜空の信念というものを一言で表すなら、理不尽が世界を滅ぼすなんてことはさせない、だろうか・・・・・)

>>993

995:狂った正義◆3.:2022/04/07(木) 01:44

>>994

氷華
「その大量虐殺をしなければ、これから生まれてくる無限の命が絶えず奪われ続け、踏みにじられ続ける……世界そのものが根底から変わらない限り…ね!」

氷華は自分の顔に向かって桜空が拳を打ち出そうとしているのを肩の動きと肘の曲がりから予知し、その拳を受け止める形で防ぎつつ、左拳に氷を纏わせて威力を引き上げたものを桜空の顔へ逆に打ち込もうとする。

996:頂上決戦◆gI:2022/04/07(木) 06:16

桜空「未来の為なら今ある罪の無い命を奪っていいのかよ!!!!!」

ブォンッ・・・・・!!!!!

(桜空は敢えて予備動作がわかりやすい攻撃を仕掛けると見せかけて氷華を誘導し、自分の目の前にゲートを展開し、転送先を氷華の背後、つまり背中に氷華自身の攻撃が直撃するようにする・・・・・

氷華がとことん能力を用いた攻撃を仕掛けてくるのならば、桜空はそれに対応した頭脳戦、といったところだろうか・・・・・)

>>995

997:狂った正義◆3.:2022/04/07(木) 15:01

>>996

氷華
「………………。」
《バッ》

先程、桜空が異能を発動させるタイミングや動作の癖等を見抜いていた事もあり、氷を纏った拳が自分の背後に当たる寸前で拳を止める事が出来る。

氷華は桜空の未来のために今を生きる命を奪ってもいいのかと言う問いかけに対して明確な答えを出すことが出来ず、ゲートから手を引き抜くと同時に後方へとバク転するようにして飛び退き、右手を地面に着地させると、そのまま地中の水分を瞬間凍結させて氷柱とし、地面に倒れた桜空の体を下から貫こうとする。

理不尽な現実に対する怒りは二人の共通点ではあるのだが、その途が交わることは無いのかもしれない……

998:頂上決戦◆gI:2022/04/07(木) 18:54

桜空「答えられないか・・・・・そりゃあそうだよなぁ!!!!!てめぇは自分の悪事を正当化しているだけで正義じゃあねぇんだからなぁっ!!!!!」

グォッ・・・・・!

(桜空はゲートを展開し、氷柱が自分へ突き刺さらないように防御する・・・・・

桜空自身、氷華への怒りからかもはや吹っ切れているらしく、ゲートの展開速度が先程よりも早まり始めている・・・・・)

>>997

999:狂った正義◆3.:2022/04/08(金) 02:43

>>998

氷華
「私が倒れれば……誰も世界を変えられない。
断言するわ、今のままの世界が続けば何千年何万年経とうとも決して悪は無くならない……」
《パチンッ》
【氷蓮六華・千本氷桜 頞部陀】

氷華が指を鳴らすと、その次の瞬間、桜空の周囲に伸びた氷柱から無数の氷の針が桜空に向けてありとあらゆる方向から同時に放たれ、迫る。

この技は殺傷能力や一撃ごとの威力はさほど無いものの、恐るべきはその数。ダメージも蓄積すれば致命傷となる。それを体現するかのような氷の針となっている……

1000:頂上決戦◆gI:2022/04/08(金) 13:51

桜空「ぐっ・・・・・!?」

バババババババババババッ・・・・・!

(桜空はゲートー展開させることですべての針を直撃することはなんとか免れるものの、やはり体のあちこちに無数の針の攻撃を受けてしまう・・・・・

が、ここで自分が怯んでは、世界のこれからが、無実の人間達の未来が危うい・・・・・)

桜空「・・・・・てめぇ一人がこんな意味のねぇことをやって何になる・・・・・?いつの時代だって、悪人なんてのはどこにでもいる・・・・・こんなことしたって、悪は無くならねぇよ・・・・・」

>>999

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