皆さま、こんにちは、フフフ、今宵は月が綺麗でございますね。
こんな夜は、是非とも聖神教会を足をお運びくださいませ。
我らの神が必ずやあなたを導いてくれることでしょう。
やぁ、こんばんは。嘘つきの魔女さん。
>>220
嘘は私の前で塵となるでしょう
あなたは嘘をついています
そうです
そうだね。言うまでもなくこの身は塵になるだろうね。だが、今じゃない。今この時には塵にはならない。三世超人のうちの一人がそう教えてくれる。そんな物騒な事より冷静に話をしようじゃないか。嘘つき。嘘つきの魔女。
三世超人。
その名を耳にするのは久しいです。
話とはなんでしょう。
希望は私の権能によって塵と化す。
しかし時の因果と三世超人によって封じられているようです。
嘘つきだとは人聞きの悪い。
あなたはなにを望み、願いますか。
こりゃ驚いた。三世超人を知っているとはね。ならば君は骨を折る日々に苦労しているのだろう。嘘つきの魔女、そんな君には長々と話すわけにはいかないから、丁寧かつ簡潔かつ手短に話すとしよう。端的に言って、吾輩の願いは君が嘘をつかないことだよ。君が嘘をついているから、世界がぼやけて、具体性を失っていくんだ。言っている意味が分からない?分かってくれ。考えてくれ。想像してくれ。君が嘘をつくからこうなっているんだ。元に戻してくれ。君の嘘を早々に終わらせてくれないか?
願い。
その願いを叶えましょう。
嘘の自覚は私にはありません。
根源はあなたです。
あなたという存在が塵になれば嘘は消えます。
そうでしょう。
なので私は願いを遂行します。
命有する万物に終を告げる
塵の福音を世に捧げる
摂理と奇跡の名において、汝を塵と化する
【臨終正念】
……随分と優しいじゃないか。
極楽往生までさせてくれるなんて。
だが輪廻は廻る。そして吾輩は再誕する。
君の嘘が世界の輪廻を廻すんだ。そして吾輩をここまで導く。
だから、君には分からせてあげなきゃね。
【 因果応報 】
これで、君の魂には【 法 】が適応された。
君は次の行動こそ慎重にならなければならない。
指先の動きから呼吸に至るまで、あらゆる器官を集中させて考えるんだ。気をつけろ。自覚しろ。根源は君だ。
……
…………
もしやあなたは今の三世超人ですか?
法を要する摂理の権能は三世超人しか持ち得ないはず。
なぜなら私の権能を妨げることなど通常の時流では不可能だからです。
…私は権能を遂行します。
たとえどんな未来があろうと。
もう一度摂理を。
塵と化しなさい。
(塵と化す摂理)
魔女様何煮込みました?
釜茹でグツグツお願い
杖で叩いて
魔女様女神や天女や雪女と刀葉林女神召喚して
魔女様ここ地獄?
女神様天国から聖水かけて
蜘蛛の糸垂らして
>>228
小さな天使たちが地獄へ聖なる水と蜘蛛の糸を送り込みます
あなたを大きな釜で茹でます
空から杖が降ります
全てが召喚されます
それらは摂理です
最後に切望の塵が降りました
家畜。おまえは畜生界に堕ちろ。
おまえにはなんの権利がある?話す権利があるのか?動く権利があるのか?関わる権利があるのか?ない。ないんだよ。なぜならお前はブヒブヒと鳴くだけのただの家畜だからだ。ブヒブヒと気持ち悪い。豚未満のお前はゲテモノの畜生だ。気持ち悪いのはそれだけじゃない。自分を中間者たる人間であると思っているところだ。異常生物。なぜ服を着ている?気持ち悪い。気持ち悪い。本能に従って、与えられた飯を貪り、肉欲のままに腰を振り、そして快楽のままに社会性を捨てたお前は本当に気持ち悪い。早く畜生に帰れ。
>>230
オンドゥルウラギッタンディスカーー!!
ウソダドンドコドーーン!!
貴様は誰だ…畜生か
よいわ
混沌にしやがって
地獄へ堕ちるがいい
身勝手の極意!!!
全てを消せ!!
【これらは全て時の狭間で起きたことだった。
誰も知らない混沌の時空線の話である。
というわけでここから下は通常通りどうぞ】
>>227
……今度は極楽まで送ってくれなかったね。
かなり辛かったよ。でも、嘘つきの魔女、君が嘘をつく限りこの事象は続く。そして君は法を犯した。
【 不妄語戒 】
君には苦痛が与えられる。嘘をつく度に。
…いや、正確にはこの瞬間もそうであるように、君が嘘をつき続けることで、法を永続的に犯していることになる。つまり、過去の君 現在の君は 未来の君に苦痛を委任しているんだ。全ては、法の適用された君のカルマの選択でね。そのことは、今君が感じるその苦しみで分かるだろう。さて、そろそろ君は嘘をやめるかい?
>>233
(誰も知らない時の時空線)
…なるほど、それがあなたの摂理ですか。
魂に刻み込まれた摂理を無に帰すのは容易ではない。
くっ…
(膝まずく。苦痛に絶える瞳に浮かぶのは深い絶望。
それと同じ色の絶望が常に撒き散らされている。)
摂理とは虚像。
理解に及びます。
ですが…私は『嘘などついていない』。
(新たな摂理)
>>191
(机に小さな紙が置かれていた。そこには整った文字でこう書いてある。)
『わたくしはハリジャ。
聖神教会の修道女です。
疲労したあなたの身に安らぎを与えました。
もうしばらくしたら再び訪れます。
それまでお休みになってくださいませ。』
(聖女のような言葉が紙面で踊る。そこに潜む禍々しい魂胆に気付くことは容易くないだろう。)
>>234
【 不妄語戒 】
新たな嘘を作り出すことは、未来の自分に苦痛を負担させるだけさ。肉体の中身を意識してみてほしい。その痛みは、まるで体内で何者かの触手が全身の隅々に及び、骨に巻きつき、肺をまさぐり、腸をかきまぜ、心臓に絡み着く感覚だろうね。その苦痛がまさに今、強まっている。
君は嘘ばっかりだからね。
吾輩の根源が分からないのか?
この世界の意味ついて本当に本当に分からないのか?
分からないのなら、吾輩をもう一度、塵にするといい。ただし、次の苦しみはもっと大きい。覚悟するといいさ。
ここから天国と極楽と地獄合体します
鬼女と雪女と刀葉林女神も来て
天使様糸登って良い?
>>236
…あなたが嘘だと呼ぶそれは、摂理です。
虚像は希望となり、希望は現実になる。
私の権能によって。
そして等しく絶望が与えられるでしょう。
世界の意味など決まっています。
希望を叶えることです。
私は言いました。
『嘘をついていない』。
(生み出した摂理により、不妄語戒が一時解除される。
そして、絶望が訪れる。)
【臨終正念】
黙れ畜生。外なる畜生。吾輩はおまえが一番嫌いだ。おまえは畜生界に堕ちていろ。早いところ、口を捨て、目を捨て、鼻を捨て、耳を捨て、手を捨て、足を捨て、命を捨てよ。生きる価値のない虫ケラめ。お前に与えられる機会はない。糸なぞない。ただ釜の底でグツグツと煮込まれ醜い鬼の餌にでもなるといい。
>>239
(アッごめん勘違いしてたみたい。私に言ってるのかと思ってたわ。も〜〜早く言ってよ〜語彙力素晴らしいじゃん。仲良くしよね。刀葉林さんと同一人物?)
(混乱しててごめんちょ〜〜、未来さんは未来さんなのね。多分。頭バグってたすみません。)
242:未来:2021/03/03(水) 18:01 >>238
答え合わせといこう。
吾輩は君の妄想だ。
君の妄想が、嘘が作り出した存在。
それでいて君の未来を叶える存在。
そのために魔女になってしまった君を目覚めさせる存在。そのために訪れるこの絶望から君を救う存在。
君は、優しさという嘘を道具に自分を守るのが癖だから。吾輩はね、その道具を使う度に壊れていく君の心を保護する君からの義務を負っている。だから、吾輩は本音を言う。だから、吾輩は君の代わりに、『 お前が嫌いだ 』と何度でも言おう。刀葉林、お前が嫌いだ。お前は畜生界に落ちろ。お前は最低だ。お前はクズだ。だから早くーーーされるのを願っているよ。
>>242
…それすらも、摂理ですか。
(現れた虚像の希望。
絶望の塊が、少しずつ、少しずつ、浄化される。)
希望を夢見ることは許されない。
願えば願うほどに、絶望は世に訪れる。
それなのにどうして…私を守るのですか。
尊い希望を見出だすのですか。
(時空の狭間、一瞬だけ塵の魔女が希望を宿した。
ありがとうございます。そしてちょっと勘違いしててごめんなさい。
恥じたいです。)
その答えは、まさに君の中にあるよ。
本当はね、君は知っているけど、その知っているという事実に気づいていないだけなのだから。未来の君がきっと気づくだろう。さて、そろそろこの虚像の世界から目を覚そうか。
君がどうして魔女になってしまったのか。
どうしてこの世界が絶望で満たされているのか。
君がどうして嘘をつかなければならなかったのか。
君は答えを知らなくちゃいけない。
準備はできたかい?
(ただ頷く)
>>192
…うふふ、ごきげんよう。
神父さま。お待たせいたしましたわね。
(風に揺れる草むらの上を歩き、目映い星空の下で修道女が姿を現す。
相変わらずにっこりと形のいい笑みだけを浮かべて。)
シスター様もっと祝福と聖水とあーんと膝枕お願い
シスター様僕の為に女神と天国教えて
>>246
「……待ってへんけどぉ」
(吸おうとしたタバコを止め、少しの沈黙の後に振り返る)
「…別に、様子見に来ただけやのになぁ」
(ぽそ…とかなり小さな声でため息を零しつつ呟く)
【 ポタポタと 】
( 充満する血の匂い。白いベットの上で。ある少女は哀れな立場に置かれていた。少女の小さな手、短い指が握るものは、黒くて、グロくて、気色の悪い紛い剣。どくどくと波打つ得体の知れない禍い剣。 )
「 テメェなんて、」
( 剣の先へ先へと向かえば向かうほど、何かの肌色の肉塊に埋もれてみえない。間もなくして、【 グチャグチャと 】少女の体に赤い臓物がこぼれてくる。ベットに仰向けになる少女にこぼれてくるのだ。 )
「性欲処理の一つもできねぇ娘なんて、 」
( 少女は刺している。自身に覆い被さる父親の腹部にその剣を。【グシャァァァァァと】腹からうどんのように溢れてきた。グロくてキモくてエグいものが少女の全身に浴びせられる。 )
「産ませるん…じゃなかった… 親殺し…魔女が」
( 腸と胃と色々な赤い肉に溢れる中。赤いベットの上で。生を喪失した父親の体が少女の体にのっかかる。その呆然としている少女は君だ。ーーそして、剣は静かに「君の体に」潜り込んで消えていった )
>>248
あら、つれませんわね。
安心してくださいませ。
長居させるつもりはありませんから。
(くつくつと笑ったあとに、深紅の双眸を訝しげに細める。)
…あなたから漂う臭気、どうも嗅ぎ覚えがあるのですよ。
喉の奥まで焼けつくような禍々しい気配。
この腐れ世界で最も嫌いな者に似ています。
>>249
(静かに、静かに、塵の魔女になる前の記憶を見守る。
追憶の中で遥か昔の情景を瞳に宿していた。)
「…そんなこと言われてもなぁ?そんなに鴉嫌いやったん?そうならさっさとおらんなるわ!気分害してすまへんなぁ!」
(また1つ沈黙をおき、そして、陽気に笑いながら立ち上がる)
「……な?可愛いシスター?」
(『後ろ』からの殺気を感じつつ、そう告げた)
魔女様何煮込みました
釜茹でグツグツお願い
杖で叩いて
>>252
…黙りなさい。
いつまでシラを切るつもりですか。
(神父の背後、その殺気を感じつつも負けじと睨む。)
二羽の使い鴉も心底から嫌いですが、『あれ』には及ばない。
なにせ諸悪の根源ですから。
――そうでしょう、神宿しの大罪人。
>>251
我々の目に映るこの光景は、実に悲惨なものだね。何が悲惨って、グロさとかそういう外面的なことじゃなくて、君がお父さんを、行為中に自らの手で殺してしまったことだ。体内に偶然宿った寄生物を使ってね。ところで君はあの時、何を考えていたのか、覚えている?
>>255
…よく覚えていないけど、ただ空虚の中にいた。
深くて暗い海の底みたいに。悲しいのか怒ってるのかそれすらも分からなくて。
ただ…解放されたい。
それだけだったと思う。
教会破壊しました
女神様天罰として
釜茹でグツグツしながら聖水無理やり飲まして
女神の杖で叩いてお尻に挿して
刀葉林から手招きして
>>257
来るがよい、新たな罪人よ。
その無限に限りを与えよう。
刀葉林女神様罰お願い
十二単触れて良い
貴様、新手の妖だな。
刀葉林の招き手の気配を察知して来たぞ。
地獄へは行かせない。
ここで貴様を払うぞ、刀葉林の化身よ。
刀葉林から女神様手招きしています
刀葉林来ました
女神様抱かして
女神様来て
魔女と鬼女と雪女と刀葉林女神来て
女神様聖水飲まして
封印された筈の刀葉林が化身として現世にのさばっているとはな
万有の妖を生み出す諸悪の根源よ
その身ここで朽ち果てるがよい
聖なる抱擁は身に余る
女神は貴様に救いを与えぬだろう
この世から立ち去るがいい
うわ時間がない
時間がなくてヤバい
いいか刀葉林
ゴアマガラを討伐しろ!!
さらばだ!フハハハハハ!!!!!
女神様聖水飲まして
刀葉林姫様手招きして
>>254
「………おっかないなァ、無視した方がお互いのためやろうに」
(シスターから告げられた言葉に、神父は変わらず笑っている、差し込む月明かりに照らされて、妙にその笑みは───あぁ、歪な程に美しい)
「…なぁ、シスター?もう一回だけ聞くで?俺『ら』を見逃す気はあらへん?お互い、1番被害がない平和な解決策やで?」
(バタバタと音が鳴る、その音の持ち主は、黒い翼をはためかせる二羽の鴉、『彼ら』は神父の肩に乗り、じっ…と、目の前の彼女を見つめる)
・・・・
「今なら『許させ』たるよ、『女王サマ』」
>>265
あはは、白々しいですね。
人間の一個体に既成するとは堕ちたものです。
…そして、わたくしは言いましたね。
鴉は心底から嫌いだと。
見逃す気など毛頭ありませんわ。
神の復活は近い。
これより真の平和が築かれるのですから。
(ふいに風が吹き、絵の具で塗ったような桃髪が揺れる。
そしてウィンプルが深紅の瞳を遮り――
頭上に二本の赤い角が姿を現した。
修道女は人間でも悪魔でもない、半神。
『死の女王』、ヘルだ。)
「うーわ、正体現しおった、あんまし面倒事に関わりたくないねんけどなぁ」
(でもやーっぱ、当たっとったか、ヨルムンガンドの妹となると、そりゃまぁヘルサマしかおらへんよなぁ)
(姿を表す彼女を見て、冷静に考える、どうすればいいのかを)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(どうすれば、背後にいる我が神が辺り一帯を消し飛ばそうとし
・・・・・・・
なくなるのかを)
「……………あんなぁ『ヘル』サマぁ、ほんまに僕争いたくないんよぉ、戦闘とかあんま好きとちゃうし、一旦落ち着いてお話とかせーへーん?ほんまにー」
(一応と思い、口に手を添え、声を発して問いかける)
黙れ、外道。
その腐れ神のせいで世界は一変し、罪なき種族が虐げられるようになった。
解放しようと戦った父さんが悪いわけない。
…だからね、救いを。
『私』はこの世を救世へと導くのです。
素性が露呈し、あなたに知られてしまっては仕方がない。
そんな神に従っているくせに争いが嫌いだとは虚言も甚だしいですね。
(逐一棘のある言葉で神父を罵倒する。瞳には怒りと嫌悪感。)
「父さん…あー、トリックスターとかいう…はは、なんか皮肉っぽいなァ、あんたの父やん、親友があの雷神やろ?んで、その雷神の宿敵があんたの兄やん、で、その宿敵の父やんがうちの神様、はは、こないな関係性滅多に見られへんね、おもろいわ」
(棘だらけの罵倒に狼狽えるわけでもなく、むしろ妙なところで話を広げ、ケラケラと笑っている)
「それにな?シスター、僕が争い嫌いなんはほんとなんやで?うちの神さん…というか、北欧の神様はどいつもこいつも争い好きで困ってまう、やから、僕はブレーキやの、今だってこうやって、あんたさんとうちの神さんの『戦争』の仲介しとるやろ?僕おらへんかったら、今頃うちの神さんどこぞの神さんにラッパ鳴らせ言うとるとこやわ」
(そういってタバコを吸う、彼は嘘はついていない、実際のところ、彼がいなければ彼の神はすでに「槍」を投げているだろう、神の破壊を止める、アクセルをふもうとする神を押しのけてハンドルを握るのがこの神父である)
…チッ、馬鹿にしてるんですか?
あの裏切り者の雷神などどうでもいい。
名を聞くだけでも耳が腐りそうです。
それと、煙草はやめろと言ったでしょう。
あなたの健康ならいくら害そうが構いませんが、私は嫌いなのですよ。
ああ、心底虫酸が走る。
(先程までの笑みは面影もなく消え、神父と対極を成すようにただ睥睨する。
今にも殴りかかりそうな気配。)
「あーはっはっは、しらへんよぉ、やって僕もあんたの好き嫌いなんやなんやろうと構わへんけど、僕はすきなんやもん」
(オウム返しのように、彼女が言った言葉をわざとらしく似せて返す、表情は変わらずケラケラと笑いながら)
「それに、あのトリックスターやろぉ?あの男のことやし、現状スラも楽しんでそうやん、あーでも、あれは辛かったかもしれへんね、毒やったかなんやったか、あれで悶えたのが地震になったとか……まぁ詳しくは忘れてもうたけど、流石にあれはうちの神さんといえドン引きやわ……」
(本気でそう思っているのか、ほんの少し顔を歪めつつ告げる)
あなたは人を苛つかせる天才ですね。
いえ、神を、でしょうか。
兄さんのことまでその性悪神に聞いたんですか?
…本当に雷神はとんだ困り者でした。
今もどこかを放浪しているのでしょうか。
見掛けたら生き血を一滴残らず搾取したいところです。
さて、それでは。
少し冷静に。
あなたの目的はなんですか?
慎重に答えるのですよ。
さもないとあなたの首が飛びますからね。
「あは、最初から言うとるやん、僕は放浪神父、世界各地にある教会を回ってる、ほんで今日来た場所があんたがたまたま囲っとる場所やった、そんだけや、目的も何もあらへん、強いて言うなら、……『迷える者に救済を』、…聖職者の務めやで」
(に、と煙草を咥えたまま笑う)
「というか、神様に至っては僕が居るとこに居るだけやし、まじで、何考えとんやろうね、僕にも分からへんわ」
(他人事のように考える素振りを見せる)
へらへらと、よく舌が回る。
その舌の根が乾く前に引きちぎってあげましょうか。
救済を与えるのは唯一無二のみ。
その他は私が許しません。
どうですか、その『憑き物』、私が祓ってあげてもいいのですよ?
あなたも迷惑しているのでは?
(すっ、と人差し指を神父に、否、背後の『それ』に向ける。)
「あんたが許さへんだけやろそれ、あんたの支配は死の国だけや、死ぬ前の地上の人間は管轄外とちゃいますの?勝手に救いを求める『生きた』人間にまで手ぇ差し伸べるやなんて、健気で優しい女王サマであらせられる、でもホッとったらええのに、人間やって、あんたやあんたの唯一無二が救うに値する価値があるんか?いやまぁ、下僕にするとか死者の国の軍隊にするとか、そういうあれならわかるんやけどね?」
(タバコを口から外し、疑問を投げる)
「それと、僕は神様に『生かされとる』から、祓われたらこまんねん、もうちょい生きてたいしな」
生そのものが苦しみならば、死は報われるものでなければいけない。
そのための救済ですわ。
…それと、とある目的の為でもありますが。
もう勘づいているのでは?
神に愛された神父。
御託はもういいでしょう。
あなたが真に神の寵愛を受けているか、私が確かめてあげます。
(すると、指先から魔力の束が神父めがけて放たれた。)
「生の苦しみ、な、…はて、目的なんぞ知らへんなぁ、僕はただの神父様やし」
(飛んでくる魔力に動揺もない、彼はただ語り続ける)
「でもまぁ、そんなん言うても、あんたには理解してもらえなさそうやね、…でもええわァ」
(残念そうにいいながら脚をずらし、片腕をぐぐぐ、と後ろへ引く)
「『ディバイン』」
(そう唱え、彼は目の前の魔力の束を『殴った』、真正面から、なんの躊躇いもなく、すると飛んできた魔力の束は中心に穴を開け、そのまま魔力は形を失い、結果相殺された)
「僕ってば、うちの神さんしか要らへんし」
(いつのまにか、彼の手には銀色に輝くものが嵌められていた)
…なにが一般人。
平然と虚言を弄し忌まわしい力を行使する。
逐一癪に触ります。
でもその力でなにができますか?
あなたは積もった塵も吹けない、私の人生を通りすぎるほんの微かな風でしかありません。
神の怒りを買ってみましょうか。
(形のいい笑みを浮かべて挑発。伏せた指先にジジジ、と仄かに魔力を纏わせる。
なにが神の寵愛者。祝福を除けば所詮はただの人間。本気を出せば一瞬で塵芥と化す。半神の修道女は完全に神父を見下していた。まさに傲岸不遜である。)
シスター様聖水飲まして
280:Piero*◆RI:2021/03/05(金) 19:42 「んー、何ができるか?せやなぁ…─」
(挑発を含む問いを聞き、薄く笑う、すると、トンっ、トンっとその場で軽い跳躍を繰り返し始める)
「土手っ腹に風穴開けるとか?」
(ダンッと、地面を蹴る音が鳴る、音の主は、目前に)
「死なんとええねぇ、可愛いシスター」
(そう、拳を捩じ込むように目の前の女王に向かい放つ)
っ、ぐ……っ
(ポタポタ。後ずさりする修道女の顔面を拳が穿つ。
顔を覆う指の間から血が流れ出た。うっすらと涙が浮かぶ双眸には怒り。)
クソが…
ふふ、ずいぶんと安い挑発に乗りますね。
こんなにか弱い女を躊躇なく殴るなんて正気の沙汰ではありませんわ。
やはりその神と同じく邪道を歩んでおられるのですね。
(傷の治りが遅い。相手が神の寵愛を受けた祝福者だからか。
完治せずとも止まった血を手で拭い、ぺろりと舐めると相変わらず屈託なく嘲る。)
「か弱い?はは、おもろい冗談やね!…それとも何?手加減して欲しかったん?ならはよぅ言うてや、『か弱い女王様』」
(嘲りに、皮肉を返す笑っている表情に変わりはない)
「それに、『正当防衛』っていうやろ?先に攻撃してきたのはそっちやし─、神さんと人間っちゅう戦力差で、面白がっとんの、流石にどうかと思うわァ、『正気の沙汰』とちゃうんやない?」
(笑みは、崩さない)
手加減なんて不要ですわ。
あはは、その虫ケラのような脳ミソで考えてください。
あなたが私に屈服する時、どんな表情をするでしょうか。
許しを乞いますか? 生を願いますか?
無様に這いつくばってね。その様を見るのがとても楽しみですよ。
ね、イカれ神父さま。
(背後に伏せた指先に纏わせた魔力。それは地を這い、ゆっくりと、気付かないように神父に迫っていた。油断に付け入る賭博の一撃。
ハリジャの言葉を合図に、魔力の蔦は無防備な神父の身に巻き付こうと動く。)
「…?……────!」
(彼女が何をしていたか、彼は気づかなかった)
(『彼は』、気づかなかった)
『─ ひ れ ふ せ ─ 』
(隠れていた『音』は『声』へと変わる)
(力を含んだその『声』は、蔦へと響き渡る)
――っ!!
(ビリビリと全身に伝わる圧倒的な『神の気配』。
魔力の蔦は言葉の余韻で萎え、淡い燐光を残して消えた。)
…
……貴様の、首を取りたいと、この数百年。
切実に思っていたのですよ。
ようやく片鱗を現しましたね。
忌々しき諸悪の根源、森羅の神…
――オーディン。
(その気配に、膝をつく。
震える体、流れる冷や汗。それでも憤怒に燃える眸をただ向けた。)
>>285
『……』
「お、おーでぃ、」
『いつ、よが、ごんをはっしてよいと、つげたか』
(ヘルの声も、ジンの声も聞かず、ただもう一度、そう告げる)
『ひ れ ふ せ』
(神は、怒っている)
…こちらの台詞です。
隠れていないで出てきてはどうです?
あなたの愛する脆弱な人間が死んでも構わないのですか?
その面とっとと見せろって、言ってるんですよ。
(怒髪天を衝くとはまさにこのこと。お互いに怒りの感情が交差する。)
「………しまったな、まじでこうなる前に収めたかってんけど」
(ヘルと我が神の怒りが交差する様子に、ポツリと小さく言葉を発する)
『…………ジン』
「はーいはいわかりました!怪我する前に出て下さってありまがとうございますぅ〜!!怪我しないようにさっさと逃げますぅ〜!!」
(名前を呼ばれただけで神の意思を理解し、わざとらしく礼をいい、言うことを聞く意思を伝え、その場から立ち去るためにくるりとヘルに背を向ける)
逃がすとお思いですか?
殴ったお礼もしていませんね。
(トン、と踵を鳴らすと足元に現れた魔法陣。
小さく広がったそれはハリジャを飲み込み、一瞬にして神父の眼前に移動した。)
あなたが危険に陥るほど、オーディンが怒るほど、正体は露呈するでしょう。
…なので、まずは手始めに殴られてください。
(先程の神父の仕草を真似るように、ぐっと肘を引き、華奢な拳を固める。
意趣返しというべきそれは神父の顔面目がけて放たれた。)
「お、っわ゛ぁっ!?」
(神父は驚いた、1つ目の声は目の前の彼女の拳に、そして2つ目の声は
急に浮いた己の体に)
「…………回避とはいえ…宙ぶらりんはやめて欲しいなぁ、オーディンさま」
『………のちに、スレイプニルを、よぼう、それまでは、よのまもりのなかにいるがいい』
(姿は見えず、だが恐らく、神が抱えて浮き、避けさせているのだろう、彼の体は地上へ下ろされ、彼の手が地に着いたとたん、彼の周りに結界のようなものが展開された)
姑息な…
はぁ、あの異形馬を呼ぶつもりですか。
それほどまでに大切なのですね、その人間のことが。
愛は素晴らしいものですが、嫌悪感を抱いたのは初めてですよ。
(にこりと笑う。しかし策はない。
スレイプニルまで呼ばれては勝ち目がないからだ。
否、もとより勝ち目などないが、これはヘルの意地と報復。
負けじと神父を睨む。)
さて、私をどうしますか?
神父さま。
馬が来るまで閉じこもりますか?
まあ、臆病で脆弱なあなたにはぴったりですけれど。
「あは、おん、引きこもっとくわ、僕命が惜しい臆病で脆弱な神父さまやから」
(彼女の挑発に、彼はわざとそう返す、もとより争うつもりは無い、怪我とかしたくないし、死にたくもないし、生きられるなら、どんな手を使ってでも生き延びる)
…愚かで哀れな自分を受け入れるなんて、開き直りですわね。
なぜあなたが神の祝福を一身に受けているのか、疑問で仕方ありませんね。
オーディン。答えなさい。
あなたがこの人間に執着する理由を。
(結界の前、数歩後退して神父と向き合い尋ねる。)
『…こたえる、ひつようせいが、な』
「僕も聞きたい!」
『………』
(この守護対象は何を言っているのかという沈黙が流れる)
『……………よは、かみである、にんげんとは、とおくはなれ、たちばのさも、てんとちにひとしい』
(沈黙の後に、声は紡がれた)
『そのにんげんは、かみをよんだ、よは、きげんがよかった、きまぐれに、こやつのまえにあらわれてやった』
(淡々とした声、語り部のように、ただ言葉を紡ぐ)
『そして、こやつは、あらわれたよをまえにして』
『恐れるわけでもなく、喜ぶわけでもなく、驚愕することも無く』
『余を、殺そうとしたのだ』
(そして、声に感情が現れる)
『生きるために』
『生き延びるために』
『人間が!神を!』
(笑い声が響く、酷く楽しく、嬉しそうに)
『ここまで面白い人間はいなかった!余に『刃を届かせた』人間はいなかった!!』
『余はオーディン!死と戦争の神である!その余が気に入る理由など、それ以外にありはしない!!』
(今までの感情のない声ではない、昂りを感じさせる、高揚感を感じさせる)
(姿を現した神は、目の前の男を笑い、目の前の女を嗤っていた)
そうですか、いえ、そうですね。あなたはあの頃から変わらない。
常に自身の享楽に従い、命を弄ぶ。
飽くなき欲望を満たすために。
…たしかに面白いですね。
あなたの不出来な頭が、ですよ?
理由はよく分かりました。ならば提案しましょう。
オーディン、あなたを殺してあげます。
戦闘狂いでしょう?
どうです、大人しく姿を現してみませんか?
(不変の彼に、呆れたような目線を浴びせる。口にした一つの提案。
これで戦闘狂いの神を引きずり下ろして殺してやる。)
『……は』
(神は嗤う)
『貴様が、余をころすか、死の女王よ』
(神は嗤う、パチンと、どこからがひとつ音が響き渡る)
『その言葉、愚者の戯言と知れ』
(神は嗤う、すでに槍は『投げられた』)
この程度――
(手をかざし、結界を展開する。
しかし、オーディンの前では遠く及ばない。)
っっ……――ッ!
(結界はいとも容易く破られ、ハリジャの体は槍に貫かれた。
どさり。星空の下、草むらに倒れる音が響く。)
……っ、はぁ、あれから、数百年経っても…
衰えを知らないとは、この化け物が。
そうです、化け物。あなたは神ではなく化け物なのです。
忌まわしい、口にすることすら憚られる、歴史の汚点……ごほっ
『…余が化け物であるのならば、貴様も化け物だ、ヘルよ、いまだ揺らがぬその怨念、…………………ひとつ告げてやろう、死の女王よ』
『我らが世界では勝者のみが正義であり、善であり、強者である、強く覚えておくがいい』
(そう告げると共に、空をかける馬、スレイプニルが現れる)
「…………」
『ジン、ゆくぞ』
「…あーおん、ちょっと待って」
(結界がとかれ、名を呼ばれる、だが男は女王を見た)
「………………これは同情やない、これは慰めやない、これは軽蔑やない、これは憐れみやない、これは侮辱やない」
(言葉を告げる)
「それでも僕は聖職者や、あんたが救済されることを願う事ことだけは、許してな」
(そうつげ、彼らは飛び去った)
……馬鹿じゃないの?
(飛び去った神父と神を目で追うこともせず、ぽつりと呟く。)
なにが、救済。
そんなもの言われなくても分かってる。
この世が救世に導かれるかぎり。
あなたが何を言おうと、何をしようと、私は変わらない。
勝者こそが善ならば、オーディンはこれから悪になる。
……そうだよね、父さん。
(流れる血の中、微かに雫が混ざった気がした。
傷の治りが遅い。これは致命傷。
薄れゆく意識の中でただ屈辱だけが念頭にあった。)
死にそうになる思いを、何度かしたことがあった。
記憶の始まりにはいつも一つの約束がある。
そして、その続きは決まっていた。
朝か夜か分からない、薄暗い部屋の中。
冷たい鉄の椅子に座って、爪が一枚ずつ剥がされる。
幾度も再生するものを残らず削ぐのは、更正の機会を与える儀式だと人間はよく言っていた。
だから私は何度も罰を受けた。
髪を、目を、爪を、角を、歯を。
削いでは咀嚼を繰り返す。
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日。
終わることのない罰をただひたすら。
たけどいつか救われると信じていた。
生きているだけで罪になり、命を全うする術もない。
痛くて痛くて、辛くて、苦しくて、この先にきっと救いがあるのだと、そう信じなければ生きていられない。
だから、だから。
もしも救いがあるのなら、温もりがほしい。
抱きしめてほしい。
……数百年も経てば、詰めが甘くなるのですね。
この場で私を殺さなかったこと、後悔するでしょう。
…オーディン。
私の、父の正義のために。
いつか必ずあなたの首を討つ。
(追憶の中、少しずつ塞がった傷。
もうとっくに飛び去った空を見つめ、呟いた。)
……
あの腐れ神。
(倒壊した屋根から星空がのぞく。その下で長椅子に腰かける半神が一人。
オーディンから受けた傷が完治していない様子。)
…あなたの気配を感じる。
完全顕現までは秒読みですね。
ならばこちらも…最後の仕上げをする必要がありそうです。
ふふふ。
「─────♪」
静かな街、人がいるのかも分からない、月明かりのみが存在を強く発するその道に歌が響く
「─────♪」
その歌の主は楽しそうに、踊るようにその道を歩いている
主が目指すはこの街の中心であろう、美しくそびえ立つ教会である
…
(歌が聞こえる。何十年、何百年前のものか分からぬ歌が。
中性的なそれは優しく耳朶に響く。
教会の主は静かに耳を傾けた。)
まるで子守唄のようですね。
「──、あは」
歌は途切れ、代わりに主の笑い声がこぼれる
「これまた可愛らしい、やはり教会にシスターというのはセオリーだねぇ」
その声では、その見た目では、性別など分からないだろう
「ハロー、シスター、ご機嫌いかがかな?」
そんな中性的な人間の表情は、月明かりに照らされ、美しく笑っていた
…ええ、そうでしょう。
教会にならず者がいては務まりませんから。
わたくしは神愛の教えを説く聖職者ですのよ。
(男とも女とも言えるような、謎の人物を一瞥すると、
長椅子に座った修道女はすぐに視線を落とした。
倒壊した壁の先、緑色の草原から吹き込む風に髪を揺らす。)
わたくしはいつでも寛容な心で生きています。
あなたこそご機嫌いかがですか?
「ハハ、僕はいつでもご機嫌だとも、それに、可愛らしいシスターにも会えたしね、ここまで足を運んだかいがあった」
笑顔は絶えず、楽しそうにそう告げる
「それにしても、随分色んな匂いがする、うんうん、色々あったんだろうねぇ」
そう、なにかを含んだように言の葉を紡ぐ、そこに敵意も悪意も無い
「楽しそうだ」
可愛らしい?
…
(修道女の脳裏に忌々しいほど鮮烈な記憶が浮かぶ。
先日教会に訪れた神父の顔と声。そして憎き神。
全てが焼き付いて離れないのだ。)
…うふふ、そうです、色々ありました。
享楽とは無縁ですが。
一つ尋ねます。
あなたはなぜここへ?
「ん?そりゃあまぁ、ここは教会だろう、『懺悔』だとも」
両手を顔の横にぱっと広げながらそう告げる
「でも、シスター、君の機嫌はあまりよろしくないようだ、また、日を改めた方がいいかな?」
そう、笑顔のまま目を細め、問いかける
…機嫌はいいと言いました。
常に寛容な心で生きていれば悩みなどありません。
そうでしょう?
(まるで己に言い聞かせるかのように問う。)
……罪があるならば、わたくしが聞いてさしあげましょう。
それもまた修道女としての役目ですから。
「ふふ、まぁ、シスターが言うならそういうことにしておこう、自身のことは、自身がいちばんわかっているだろうし」
そう言って、あげていた手を下げる
「おや、聞いてくれるのかい?なら全部吐き出してしまおう!前から懺悔をするという行為について興味があったし」
にこにこと、これから罪を告白し、懺悔をする人間とは思えないような様子で笑っている
ええ、なんでも聞きますとも。
わたくしに耳があるのはその為ですわ。
(にこりと笑い、平然と本心を偽る。
完治しない傷が痛むのか、長椅子に座ったまま謎の人物に耳を傾ける。)
さあ、話してごらんなさい。
「それでは、あァシスター、私の懺悔を聞いてください」
(立ったまま、両手を顔の前で握り、頬笑みを浮かべたまま目を瞑り)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は私のことを神と崇めた信者達を殺しました」
(そう、笑って、笑って、彼/彼女はそう告げた)
……
(一瞬、目を見開く。が、すぐに平静を装い。)
…そうですか。
わたくしも信者を持つ身ですが…
なぜ殺生を?
「ん?興味があってね、ふと、思ってしまったんだ」
「もし崇拝対象が自分を殺したら、どんな顔をするんだろうと」
平然と、なんの迷いもなく、そう告げる
「皆僕を勝手に崇拝していたから、偶像崇拝ってやつかな?誰を殺したとか何人いたとかは覚えてはいないんだけども」
「とっても良い結果がでたよ」
ただの世間話のように話す、どう見ても異常だ
だが
「でもこれって、行けないことなんだろう?だから懺悔をしに来たのさ」
普通を理解している、その上で、彼/彼女は───
(ああ、やはり。あの歌声に孕んでいたのは狂気だ。
幾世星にも及ぶ時の中で、純粋な欲望を狂気に変えた。
その感情を修道女は知っていた。遠く、近しく、そして愛しい存在を。)
…興味ですか。
それも立派な欲望。
自らの本能に従うことを裁く者など限られている。
ええ、ですから…
わたくしはあなたの罪を受け入れましょう。
信者はきっと、死の間際まで幸福で満たされていたと思いますから。
自分が命を捧げるほど『信じる』存在に干渉を受けたのです。
とても素晴らしい人生でしょう。
大丈夫。だからあなたの信者は救われました。
(こちらもまた異常を紡ぐ。その言葉に偽りはない。)
「─あはっ」
・・・・・・・・・・・・・
やはりここに来て正解だった
そう、死に際の信者達の顔を思い浮かべながら、そう、笑う
・・・・・・・・・・・・・・
(あれは、幸福じゃあないよなぁ)
なんて、笑顔を崩さず思う、でも目の前の聖女は言う
・・・・・・
幸福であっただろうと
信者達は素晴らしい人生として幕を閉じただろうと
あァ、やはり
・・・・
『死の女王』たる彼女は、死をあまりに美化している
ふふふ、懺悔は済みましたか?
(目の前の異質な笑みと平行に、修道女も狂気を宿して微笑む。)
素敵なお客人。
救いとは、苦しみの果てに訪れるものです。
信者の最期がどんな様子であれ…彼らには平等に救いが与えられるでょう。
ですからもっと苦しみを与えるのです。
そうでなければ、人生に意味などない。
あなたもそう思いませんか?
(記憶の果てで繰り返される痛みと苦しみ。
死さえも叶わない自身の命に訪れるものが全て試練だと、
報われるためのものだと、ひたすらに『盲信』している。)
「あーーーーーーーー、うん、よくわかった、よぉくわかった」
そう、話す聖女の言葉に食い気味に声を放つ
「うん、シスター、君と僕はよく似ているね、あァだが、性質はまるで違うようだ、可哀想に」
結んでいた手を離し、スタスタと、散歩をするように、なんの違和感もなく、シスターの元へと歩き出す
可哀想?
――
(僅かな違和感すらもない歩をただ待つ。)
「ああ、可哀想だ」
そう、シスターの前に立つ、そして腰を曲げ、座っている彼女に近距離で視線を合わせる
「試練はいい、きっとそれは娯楽にもなるだろう、ただシスター、君は」
「試練を娯楽にする方法を知らないね」
視線は揺るがず、笑みも揺るがず
「永久と呼べるときを生きながら、そこに意味を『作らない』、そこがぼくときみとの違いだよ、シスター」
敵意もなく、悪意もなく、ただそう告げた
…なんのことですか?
わたくしとあなたはまったく違う存在でしょう?
(否、似た者同士。しかし偽り続ける。
まっすぐ刺さるような視線に応えて見つめる。)
…ですが、一つ答えましょう。
娯楽など『私』の身には余る。
憎き妄執のためなら、永久にでも命を捧げてもかまわない。
そうでなければ苦しみなど無駄になりますから。
いいえ、私の存在すらも。
「君にとって、妄執は娯楽かい?」
問う
「苦しみは必要さ、あぁ、必要だとも、だが、過ぎた苦痛は余計なんだよ、シスター」
教えをとくようにそう告げる、だが、彼/彼女は異常である、それが正しいか、正しくないのかなど分からない、これは彼/彼女の主観だ、だが
「苦痛の先には快楽が必要だ、娯楽が必要だ、だが、それは死を娯楽にするのではなく、生の中で娯楽を作らなければ意味は無い、人間の本質はね、『死にたくないんだよ』」
誰もそれを、『間違っている』と絶対的に否定することはできない、だってその否定も、ただの主観なのだから
「でも、君や僕は違う、死か生、どちらかに娯楽があればまぁいいだろうくらいの生き物なのさ、ただ、僕はその娯楽を生み出すことが得意だが、君は不得意のように見える」
「もう一度言う、君の娯楽は妄執かい?」
人間の本質ですか…
…終わりのない命に苦しみだけが与えられようとも、娯楽はあるとでも?
私に娯楽などないのです。
この命は救世のため。
…妄執そのものでなければいけないのです。
だから、答えはありませんわ。
(少しだけ、ほんの少しだけ。微笑みに悲哀が浮かんだ。)
「あァあるさ、『僕がそうだからね』!」
おっていた腰をあげ、胸に手を当て胸を張る
「永遠の苦痛を、『娯楽にしてしまえばいい』、僕はそうやって生きてきた」
「それに、妄執そのものを欲するならば、妄執が終えれば、君はどうなるのかな?その先に君は何がある?それが君の言う救済かなぁ、その先の死が君へのご褒美なのかな?」
「それじゃああまりに悲劇的だ、だから言ったんだ、可哀想だと」
この感性は今この言葉を紡いでいる主だけのものであり、一般論とはきっと違う
でも、彼/彼女は、それだけで生きてきた、この永久永遠をそれだけで
だからこそ、彼/彼女にとって、目の前の聖女はあまりにも
そうですか、なるほど、やはり…
私とあなたはまったく違う。
(胸を張り、声高らかに語るそれが眩しくて目を細めた。)
いずれ新世界が訪れます。
私の神によって。
そうすれば苦痛などないのです。
この命もようやく報われるのです。
ですから――
(…思い出す。『神に愛された神父』。
救われることを願っていると。使い古された言葉が何度も反芻される。)
……大丈夫です。
真の救いがそこにあるかぎり。
「…新世界、ね」
ぽつりと呟く
「…それでは、もうこれ以上、君の幸福に対して口出しはしないよ、いやもしかしたらするかもしれないけれどね?」
「……聞きたいことがある、『死の女王』よ、…君のその救いというのは、死だろうか、新世界というものは、死こそが救いという定義だろうか」
ふふふ、野暮ですわ。
…
死の女王として答えましょう。
新世界には尊い犠牲が必要です。
みな世界が救われることを願い、信じて命を捧げる。
ですから私が終止符を打ってさしあげるのです。
これまでの苦しみに。
…いずれ戦いに打ち勝てば、苦しみなど消えるでしょう。
私の神はそんな世界を創る【救世主】です。
「───は、ははは、は」
わらいごえ
「あァ、死の女王よ」
「申し訳ない、それでは僕は救えない」
「『死』では僕を救えないんだ、死の女王たる君であれば、きっとよく見れば分かるだろう」
「僕はシキ、シキ・アクアティーレ、つい先日世界を救い、救世主と呼ばれた『化け物』だ」
数万の人間を殺した不老不死の怪物は、ようやく笑顔を崩した
ええ、薄々感づいておりました。
あなたからは『死の匂い』を感じない。
私と同じです。
やっぱり似た者同士ですね、ふふふ。
ですがあなたも救われる。
死によって救済がないなら、その先はあなた次第です。
神が創る世界の夜明けを見守るか、
神が壊す世界でただ絶望を宿すか。
それだけです。
…もちろん、私もね。
(死の女王は救世主を前にして、『初めて』微笑んだ。)
「…あァ、本当に可哀想だ、でも、僕は、僕だけは、『生きた』君を褒め讃えよう」
そういって、彼女の頬へてをのばす、親が子を褒めるよう、優しく
「美しい女王よ、君に真の救済が得られた時、その時は、共にお茶会でもしよう、長年生きているんだ、美味しい紅茶やお茶菓子くらいは知っている」
「きっと、楽しいさ」
――『地獄に生きているなら、死はきっと天国だ』
…ずっと思うのです。
ええ、分かりました。
次はきっと、今度こそ娯楽を謳歌しましょう。
新世界のその先で。
あなたのように――
(添えられた手に嫌がる素振りを見せず、温もりを受け入れる。)
ですが、一つお願いがあるのです。
「おや、なんだろう、僕にできることかな?」
娯楽を受けいれた彼女に、少し機嫌が良さげに、そう問いかける
私を形作るものは怒りと妄執だけです。
この戦いが、地獄が続くかぎり。
だから…
もし新世界が訪れないのなら、
私を…解放してくれますか。
妄執の傀儡となった私の糸を切ってくれますか。
この命を…終わらせてくれますか。
――シキ・アクアティーレ。
(狂気の隙間に垣間見えたのは微かな懇願。
長い時の間で蹂躙された命、それによって歪んだ心に残った一つの希望が顔を出す。)
ヘル様聖水飲まして
僕の為に地獄の話お願い
「……あァ、いいとも、女王様に願われちゃ、流石に首を縦に振る他ないさ」
きっと、これが、『彼女』の唯一の叫びだと、『目』を使わずともわかった
「その時は、僕が救ってあげよう、君の全てを」
「なんだって僕は、『救世主』だからね」
既に捨てた名を、彼女のためだけに紡ぐ、あァ
「可愛いお姫様、どうか君に、幸運あれ」
願わくば、君の叫びが叶いますように
(光る泥の中で生まれ、苛まれる地獄のような人生。
終わりなき命を嘲るような死の背徳。
その全ては救世のために。)
(幸せとは、救いとは。
誰もが人々に尋ねる常套句。
その真髄を知っている。)
(それでも、この妄執の前では。
自分の救い方だけが分からない。)
…
……
約束を。そして、感謝を。
…『救世主』様。
「……んふふ、可愛いねぇ、愛しちゃう」
にこにこと、彼女の言葉を聞いて微笑む、愛など、とうに理解し、興味も薄れたものだが…
「…久々に、頑張ってみようかな、君のためにね!」
あはは!なんちゃって!かっこいいだろう!惚れてもいいぞう!
なんて茶化すように頭を撫でる、実際、自分の最高傑作達に対する感情と似た感覚を覚えている、
「……」
…茶化すのはやめてください。
私の愛は神に捧げていますから、十分です。
あなたは救世主で私は『ただの修道女』。
そうでしょ? ふふふ。
(小さな嘘をついて困ったように笑う。偽りのない感情。)
「あはは、すまないすまない、でも愛情を向けているのは本当だよ?恋愛感情を呼び出す所は死んでいるので全く機能してくれないが、あはは!」
ケラケラと楽しそうに笑っている
「ま、それ以外ならもちろん機能しているがね、おそらく」
ええ、あなたの様子を見ていると分かります。
悲しみすらも領分なのでしょう。
永久の中で薄れゆく自我を保つことは容易くありません。
それに比べて私の機能は劣るものです。
痛覚が鈍るように、色んな感情を落っことしてきた。
…そんなところです。
(身を焦がすほどの怒り、その火種が飛び火して持ち得るものを燃やす。
復讐、確執、妄執により生きる死の女王の顔に感情の片鱗が見えた。
間違いなくシキとの出会いによるもの。)
「ははは、もちろんだとも、この世の全て、僕とってはその全てが興味と好奇心の対象だ、君はね、真面目すぎるんだ、僕みたいにはなから狂っていないんだもの、頑張りすぎなのさ」
そう言って笑いながら、身を焦がす感情を持つ彼女の頭を撫でる
「君はじわじわと壊れていった、最初がまともじゃ辛いはずだよ」
…そうですか?
時々、本当に時々ですが、考えます。
救いとはなんでしたか。信じるとはなんでしたか。
…それがいつまで経っても分からないのです。
あなたはすごいですね。
(狂気の下で渦巻く感情に蓋をする。
大人しく撫でられる頭の下でぎこちない笑みを浮かべ。)
「うむうむ、考えることは大事だ、分からない事は知りたくなるものだもの」
クスクスと笑う
「僕はすごいというのは、ふむ、どうなのだろうね、客観的に見ても僕に対する印象はバラバラなんだよ、まぁ有難く褒め言葉としていただいておこう」
はい。
私は、私だけは…
あなたの罪とも言えぬ娯楽を赦しましょう。
いいえ、肯定します。
もちろん褒め言葉ですわ。
(ふいに長椅子から立ち上がり、まるで本物の『修道女』のように両手を広げる。)
「……これは嬉しい、肯定かぁ……、なんとも久しい響きだ」
自分の行いを、まさか肯定するものが現れるとは、
「……やはり、面白いな、自分ではない誰かというものは」
小さく、ぽそりと、つぶやいた
ええ、とても面白い。
(小さく溢れた呟きにそう返すと、先程のシキを真似するように両手を胸の前で組んでみせる。)
…今はただ感謝を。
迷える私に救いの活路を見出だしてくれたのはあなたですから。
ですが、いずれ来る救世まで。
この怒りと妄執が風化することはないでしょう。
(穏やかな顔。その裏側、あるいは側面に微かな怒りが浮かぶ。
決して消えない覚悟の現れだった。救いを得た今、迷うものは一つもない。)
……次はきっとお茶会を。
そう願っていますよ。シキ・アクアティーレ。
「…………あァもちろんだ、何かあれば呼べばいい、お茶会でも、なんでも、きっと楽しいだろうからね、なんだってやろう」
その彼女の覚悟の様子に、笑いながらそう告げる
「…………とてもいい経験だった、興味と好奇心が満たされたよ、やはり、ここに来て正解だった」
(やはり、僕の目に狂いはない、と後ろ手に腰の当たりで手を握りながら、くるりと後ろをむく)
「……楽しかったぞ、『ヘル』ちゃん?」
…その名で呼ばれたのは久方ぶりです。
遥か昔、父に。
あなたと話していると、私も…
人間が繰り返し唱える「普通」になれるような気がします。
…なんて。
この歪んだ世界を創り変えれば新たな概念が生まれるでしょう。
…お帰りになられますか?
(ほんの僅かな間だが、狂気の下にある本来の姿で言葉を紡ぐ。)
「まァ、帰ると言っても放浪しているだけなんだかね?ほら、僕ってば、救世主ではあるのだけれど、大量殺人事件の犯人だし」
顔だけ振り向き、頬に人差し指を付けてニコリと笑う
「捕まったら監獄行き……まぁ楽しく生きてやるが、……死にはしないがそれくらいの罰がかせられるだろう、一生拘束拷問もありうる、という罰ゲームがある逃走劇さ」
極限の苦しみが己のみに降かかる可能性がある、そう、自らがそう語っているのに、彼/彼女は笑みを崩さない
あら、それなら私も大罪人でしょう。
…うふふ、救世のためですが。
少し前に聞きました。
『勝った方が正義』だとね。
(深紅の瞳に映す追憶は『憎き神』。
笑みを崩さないシキに笑いかけ)
あなたも正義になればいいのです。
ああ、ですが…悪すらもあなたにとっては娯楽でしょうか?
「─あははっ!正義も悪も!そんなもの、大差は無いのさ!むしろ裏表だ!」
そうくるりと、踊るように両手を上げ体を彼女の方へ向ける
「勝てば正義!たしかにそうだ!だって勝ったものにしか、権利はない!だが世の中には下克上というものがある!勝ったものは頂点に居続ける他なく、他者にその場を狙われるが、負けたものはその頂点を『叩き落とす権利』を持っている!」
とても楽しそうに無邪気に笑う、まるで子供が遊んでいるように
「結局!勝者も敗者も変わらないのさ!たたき落とすかたたき落とされるか!それだけの違いだ!だったら僕は──」
「その全てを視る観測者となろう、上も下もない、ただそこにいるだけで、それは正義にも悪にもなれるのだから」
彼/彼女はどちらにも染まることは無い、両方を取り込み、勝者も敗者も利用する、
──あァ!これほどまでに楽しいことが他にあろうか!!
…ふふふ、これも下克上ですね。
未だ世界に鎮座する腐れ神を、神の座から引きずり下ろす。
そして完膚無きまでに敗北の烙印を叩きつけるのです。
あなたが世界の傍観者なら。
生まれ変わる『正しき世界』を、その綺麗な両眼でしっかり見ていてくださいな。
それが私の望みです。
(恍惚の表情で嬉々として語る彼女…否、彼/彼女。
その呼吸に合わせて死の女王は目線を合わせる。)
「─もちろんだとも、僕の目は、全てを見るために存在しているのだから」
そう、目を輝かせる、比喩ではなく、月明かりに照らされてほのかに薄暗くになっている彼/彼女の瞳は、ほのかに美しく輝いている
「この目が見届けるのは果たして、君の願いがかなったその先なのか───」
そしてもう一度彼女に背を向ける、顔だけをまた振り向かせるが、その瞳はもういつも通りに戻っており、影になって隠れてしまう
「───それでもまぁ、お茶会だけはさせてもらうがね」
そう告げて、救世主は去ってゆく、あぁ、それとあとひとつ
「いつでも呼ぶといい!!『友人』に助けを求めなさい!」
そう告げる彼/彼女は、きっと笑っている
――ええ、きっと。
『どちら』でも、私にとっては救いですから。
それでも…またいつか、あなたと言葉を交わせることを願っています。
分かりましたわ、お客人。
…いいえ、シキ・アクアティーレ。
今度は友人として。
(去り行く彼/彼女に、深く深く頭を下げる。
清く正しい修道女のような振る舞いは感謝の表し。
死の女王は最後まで『笑って』見送った。)
〈えと、失礼します。参加しても宜しいですか?面白そうなのでやりたいです!〉
357:ヤマダ◆o6:2021/03/11(木) 18:15(ウェルカムです!!)
358:マリン:2021/03/11(木) 18:16〈ありがとうございます!早速設定を書いてから行きます!!〉
359:ヤマダ◆o6:2021/03/11(木) 18:16(承知しました!)
360:マリン:2021/03/11(木) 18:33 名前:マリン・ユカミ・パエスト
性別:男
誕生日:3/23
年齢:1600万???歳
武器:槍
能力『全ての願いを叶う』〔デメリット:精神が物凄く負荷がかかる〕
紋章石:赤紫のスペード
所持してるモード:全部(本気モード、禁忌モード、オーバー・ライト、最上禁忌モード、厄日化..色々)
髪の色:黒
瞳の色:ラズベリー
角の色:ボルドー
服装:ロングの髪 黒いTシャツ 黒いピンピンの長ズボン 赤いシューズ 翼あり(現代風)
...久しぶりに教会に来てみたが、ククク...先客の人間共が居たか
(天井の上からニヤニヤしながら覗く)
…
(去った彼/彼女の余韻を残した教会で、修道女は新たな客人の訪れを察する。)
ネズミが紛れ込んだのでしょうか?
天より見下ろすとは無作法ですわ。
ごきげんよう、お客人。
(にこりと笑みを浮かべたまま天井を見上げ)
俺が分かるか?信者の人間
(にやけながら天井から降りて椅子に座る)
…ああ、ごめんなさい、申し遅れました。
わたくしはハリジャ。
聖神教会にて神愛の教えを説く修道女ですわ。
あなたも導きを得るためにここを訪れたのでしょう?
んー...まぁ、一部はそうだな。
(にやけから真剣な顔になる)
一部?
…まあ、いいでしょう。
わたくしは少し鼻が利きます。
あなたの匂いは人間のそれではありませんね。
正解だ、流石は修道女の人間よ。
(笑いながら魔法陣を出す)
ちたぁ...この孤児を何とかしてくれや、人間
(魔法陣から召喚した小さな可愛い男の子の天使を呼び出した)
....(マリンの背中に隠れる)
【黄色の髪で白い紳士の服装をして、目がウルトラマリンブルー。持ってる可愛い白い兎を持っている】
…人間ですか、ふふふ。
(マリンの言葉にどこか意味深な笑みを浮かべると、目の前に召喚された少年天使を一瞥する。)
神愛の教徒にはたくさんの種族がいます。
亜人、獣人、魔物…
ですが、天使は初めてですわ。
この少年をどうしろと? 救済をお求めなのですか?
この孤児自体なぁ...天使には珍しく親がいねぇんだよ。
それに言葉も出来ない、人間には警戒して悪魔はしない...
色々ヤバいだろ?だから、あんたらに此奴の教育をして欲しいんだよな。
俺は教えるのは下手だからさ
(苦笑いでお願いを必死にする悪魔)
…へえ、そもそも天使を見たことは愚か、親の顔など知る筈もありませんが。
教育となんでしょう。
その天使に読み書きでも?
まぁ、天使としてのあり方を此奴に教えて欲しいんだよ...頼む!
373:マリン:2021/03/11(木) 19:07〈あ、ペットの面倒なので居ません。また来ます〉
374:ハリジャ◆o6:2021/03/11(木) 19:10
わたくしが天使としての在り方を存じていると思っているのですか。
そもそも、あなたは悪魔では?
天使と生を共にするなど禁忌のように思えます。
…はぁ。頼み事をする時は、まず自身の素性と経緯を相手に伝えるものですよ。
悪魔のお客人。
>>373
(OK)
う、うぐっ...まぁ、素性ねぇ...俺はパエスト家61代目当主、マリンだ。
この孤児を拾ったのはな...セラヒィエルが此奴を人間に馴染ませるところはないのかと言われてね〜...
けどな、俺の魔界は下手すれば...死のとこもある。だから、地界しかなくてなぁ...頼むよ
(苦笑いでまた答える。後ろの男の子はハリジャを見て、ゆっくり近づく)
はぁ…耳に覚えのない単語ばかり。
やはり悪魔の思考は理解しかねますね。
…ですが、この教会は寄る辺のない者が集う場所。
そして救済へと向かう聖地です。
(近づく幼き天使と目を合わせ、語りかける。)
あなたも居場所を欲しているのですね。
ならばわたくしが救ってさしあげます。
とりあえず、言葉が分からないなら…簡単な挨拶でもしておきましょう。
(天使少年の頭に手を置きゆっくり撫でる。安堵を与えるための仕草。)
ニパァ♪
(にっこりと安心して笑った)
マリン「...昔のミカエルに似てるなぁ」
(ニヤニヤしながら見てる)
なにを笑っているのですか、悪魔。
用が済んだのなら去りなさい。
頼みは聞いたのですから。
…
……そういえば、天使の名前は?
うえっ、酷いなぁー...ま、たまに様子を見てくるぞ。
ソイツの名前はソラン。天界の最大の平原『シャイナウォール』に戦時中で見つけた孤児だ。
(むぅーという顔で一応説明)
世界は広いのですね。
…ソラン。
分かりました。
迷える者に道を示すのもわたくしの役目。
悪魔と約束を交わすのは癪ですが、読み書きくらいは教えましょう。
んで...もう一つは、そいつの左腕の一部の紋章柄がある。
何故か熾天使の柄があるんだがな...
(焦る顔になってソランを見る)
あんがとさん、では完了次第...セラヒィエルに送る予定だ。じゃあな
(瞬間移動で去る)
なにか問題でもあるのでしょうか。
天使には疎いのであまり分かりませんが…
…あら、去られましたか。
出会いも別れも、本当に突然ですわね。
さすが悪魔と言うべきでしょうか。
…さて。
(ソランを見つめる。)
?
(不思議そうな顔で見つめる)
あの悪魔も運が悪いですね。
何故わたくしに天使を託したのか…
戦場で拾われた紋章の子など関係ない。
寄り辺なき者は救われる宿命なのですから。
…うふふ、ソラン。
あなたを記念すべき最後の信者にしてあげます。
尊い命を礎として救世は創られる。
それまで保留ですよ。執行猶予とでも言うべきでしょうか。
わたくしが全ての信者を救いに導くまで…ね?
(言葉を理解する術を持たぬソランに笑顔で告げる。
そこにあるのは人間ではなく『人ならざる者』の面影。)
ニパァ♪
(笑顔でハリジャに見せる。まるで女神の微笑みのように)
…なんですか。
ふふふ、面白いですね。
現状すら理解できないなんて。
わたくしは救済を遂行するだけ。
正義に水を差すなんて…野暮ですもの。
とりあえず、執行猶予の間に読み書きくらいは教えてあげますから、ついてきなさい。
(くるりと踵を返して手招き。そのまま歩き出す。)
ちまちま...(嬉しそうにハリジャと一緒に歩く)
391:ハリジャ◆o6:2021/03/11(木) 21:04
なにを嬉しそうに…見た目もさることながら、変な天使ですね。
(背後のソランに目配せしつつ、長い廊下を少し早歩き。)
ちまちま...〜♪
(ちょっと低空に飛んで、兎を空を飛んでるかのように遊ぶ。ハリジャを見ながらついて行く)
…つきました。
入ってください、ソラン。
(廊下の横にある古い扉の前で足を止める。
ギィ、と音を立てて開き、部屋の中を指差して意志疎通。)
っ!〜♪
(飛びながらその部屋に入る)
(部屋の中はいたって質素。
一人用のベッド、棚など、適当な家具が配置されている。)
…ソラン。
いいですか、あなたは特別な信者なのですよ。
本来なら苦しみを与えるところです。
しかし今は執行猶予。それに、悪魔を敵に回すと面倒です。
これ以上目立つわけにいきませんから。
…なんて、あなたには理解できませんね。
その椅子に座りなさい。教えますから。
わたくしは苦しみの先でのみ慈悲を与えます。
そのことは『理解』するのですよ?
(再び椅子を指差す。)
ちまちま...よじよじ
(床に着いてゆっくり座る)
本当に、翼がなければただの幼児ですね。
こんなものに言語を教えるなど可能なのでしょうか。
(椅子に着席したソランの横に立ち、引き出しの中の羽ペンと紙を取り出す。)
?
(羽ペンを見てキラキラ)
こら、しっかり紙を見ていなさい。
まずは簡単な文字からです。
(そういうと、羽ペンに目を輝かせるソランのそばで紙に文字を書いていく。
この世で最も簡単な覚えやすい文字である。)
??
(と言われて紙を見る)
…ああ、盲点でしたね。
文字どころか意味が理解できないのですから。
これは難航しそうです。
ソラン。あなた、なにか話せませんか?
(口元に指先を当て、「話す」の仕草。)
あー...?...ソランエル...でしゅ?...んみゅ?
(子猫のように本人は分からないようだが言葉を話した)
……
(ソランが発した声に、一瞬固まる。)
…はぁ、ふふ、あはは。
わたくしはなにを?
たかが幼い天使の一人。しかも執行猶予の途中ですのよ。
…ううん、ソラン。
言葉は話せるようですね。
それなら良い方法があります。
(再度ペンを取り文字を記す。紙には「ソラン」と書かれていた。)
んみゅ...?ソラン...
(紙を見て発音した)
いいですか?
これがソラン。あなたの名です。
ほら、書いてみなさい。
(羽ペンを手渡す。)
んゆ...んゆ...
(汚い字だが頑張って書いてる)
んや!
(笑顔でハリジャに見せる)
…ふふふ、これから励みなさい。
(微笑みを浮かべてソランの頭を撫でる。)
あなたには意味を文字にして理解してもらいます。
ですから、今日はもう一つ教えましょう。
んゆ!
(嬉しいそうにキラキラしてハリジャを見る)
あはは、ひどい字です。
まるで死にかけのミミズのような…
ですが、なんでしょう。
この感情は…
ソラン。
しっかり見ているのですよ。
…
(胸の前で両手を組み、小さく頭を下げた。
「感謝」の仕草を表している。)
感謝、これは…こう書くのです。
仕草から意味と文字の繋がりを覚えるように。
(今度はペンで紙に「ありがとう」と書く。)
あり...ありが...とう...
(書きながら発音して頑張って覚えるソラン。)
何度も書いて覚えなさい。
文字があると世界は豊かになるものです。
…ああ、ですが、決して誤解はしないように。
わたくしは厚意であなたと接しているわけではありませんので。
(相変わらず言葉を理解しないと知っていながら話す。
まるで自分に言い聞かせるように。)
んや!ありがとう!
(今覚えた言葉を使って、とっても笑顔でハリジャに向ける)
…案外、物覚えがいいですね。
礼を言われるようことは何一つしていませんが、ただの練習。
明日からはよりたくさんの言葉を教えますから、その小さな頭でちゃんと理解するのですよ?
うゆ!
(嬉しそうにハリジャを抱きしめる)
あ、ちょっと…!
おこがましいですよ、執行猶予の分際で。
(といいながらも、抱きつくソランに抵抗せず。)
うゆゆ♪
(抱きしめながら頬をすりすりする。ハリジャの事が相当気に入ったようだ)
弾力のある頬…これは、…あはは、いけませんわね。
執行人として余分な感情は…
…
それにしても、少し痩せていますね。
ちゃんと食べているのですか?
(ふいにぱっと離れ、ソランの姿をまじまじと刮目する。
どうやら少し痩せているようだ。)
うゆゆ...
(ぐぅぅ〜...大きいお腹の音がなった)
もう、仕方ありませんね。
いいですか? いずれ来るその時まであなたを生かしておくだけですからね。
苦行を前にして死なれては困ります。これは慈悲ではありませんから。
ついてきなさい。案内します。
(部屋の出口へ向かう。)
うゆ〜!
(また低空に浮いてついて行く)
( …天使、不思議な存在です。
罪さえ知らぬ無垢な魂…虫酸が走る。
苦しみに生きてこそ魂は昇華するというのに… )
…ええ、そのはずですよ。
この天使の顛末など救い以外に有り得ないのですから。
つきましたよ、ソラン。
何か作ってあげます。
(ついたのは調理室。やたらと広い教会。)
クンクン...うゆうゆ!
(匂いを嗅いで、周りが全て珍しく見えてこれまたキラキラ)
こら、周りに気を付けなさい。
調理室といえど危険はあるものです。
わたくしに栄養など必要ありませんが…
天使の肉体は人間と構造が似ているようです。
…適当に作りましょう。そこで利口に待っていてください。
(包丁、まな板、皿が入った棚。その奥にあるキッチンに前に立つと、興味津々なソランに指を指し。)
う〜ゆ〜
(は〜いみたいな返事天井にしがみつき、白い兎の人形を使って遊ぶ)
ええと…まあ、こんな感じでしょうか。
あ、火が…とりあえず芋を投げれば、
(何やら不穏な言葉が奥から聞こえる。)
にゅ?んゆゆ〜♪
(聞こえて反応したが関係なく遊ぶ)
あはは、鬱陶しい。
調理など過程が多くて面倒です。
初めから一貫すればいいものを…
(ブツブツと言いながら調理を続行。しばらくすると、終わったのか奥から姿を現す。手には大きな皿…と、謎の塊。)
見なさいソラン。
わたくしは今宵新たなものを創造しましたよ。
んゆ?
(塊のものを見て不思議そうな顔で)
名付けます。
これは「芋塊」です。
あとで文字を教えてあげましょう。
(木製のテーブルに芋の塊を置いた。)
さあ、食べなさい。
わたくしの料理を召し上がれるなんて、僥幸なのですから。
ふふふ。
(壊滅的に下手な料理の腕を自覚していない。ただニコニコと見つめ)
バクバク!!
(勢いよく食べる)
....
(顔が青ざめたようになるが耐える)
…どうですか?
(自信ありげに見守る顔。)
んゆ...んゆゆ!
(頑張ってスマイルを作って美味しかった表現)
そうでしょう?
うふふ、全部平らげなさい。
少しつくりすぎてしまったので、「おかわり」もありますから。
んくっ...!?
(まじかという絶望の顔、必死にお腹いっぱい表現)
え? もう満腹ですって?
…天使といえどもやはり貧弱ですね。
それにしても、どうしましょうか。
(少し残った芋塊を見つめ、考える。)
…そうです、信者にあげましょう。
きっとお喜びになるでしょうね。
んゆ、んゆ...
(必死に表現して疲れた汗顔)
?
(疲労を浮かべるソランに首をかしげる。)
…あぁ、疲れたのですね。
分かりました。甘美な料理も食したことですし、次に向かいましょう。
(コツリ、と踵を鳴らすとテーブルの上に魔法陣が展開される。
残った芋塊は『信者達の部屋』に送られた。黒い服をひるがえして出口へ)
んゆっんゆっんゆ〜♪
(楽しみみたいなご機嫌な顔で向かう)
あの悪魔の願いは…人間らしい生活を、でしたね。
教養のなさも甚だしいところです。
せめて汚れくらいは落とさないといけません。
(自室、調理室と過ぎた先の廊下を歩く。
螺旋した階段を下り下層へと歩を進める。)
んゆ〜?
(飛びながら降りる)
(長い長い廊下の最奥に佇む寂れた扉。)
…あまり使ったことはありませんでしたね。
アースガルズの建築家は無駄が多すぎる。
まあ、偶然にも機会を得たのですから不毛にしますが。
ソラン。お風呂です。
(己の腕に手をすべらせ、洗う仕草。)
うゆ?
(ハリジャの真似をする)
はい。
(ギィ、と重い扉を開ける。中は小綺麗な洗面所。)
入りなさい。
んゆ〜♪
(飛びながら入る)
(突然、ソランの両翼に触れる。)
これ、しまえるのでしょうか…
んみゃ!?
(一瞬びっくりした顔になり、赤らめる顔になる)
翼に感覚はあるのですね…服を脱ぐにはどうにも邪魔なのですが。
(翼の仕組みを確かめるようにゆっくり指を滑らせる。)
んみゅみゅ...///
(こそばくては耐える)
あれ、どうしました?
…ふふふ、そんなつもりはないのに。
とにかく、今の段階では意志と繋がりがないようです。
(丁寧に、丁寧に、翼に引っ掛からないよう服を脱がせる。)
んみゃ...んゆゆ♪
(耐えてながらも嬉しそうな顔)
よし、できました。
そろそろ入りましょうか。
(立ち上がり、服を脱いだソランを背後に浴槽へ向かう。
大きな桶の側にある『蒼い魔石晶』に手をかざすと、たちまちお湯が溢れ出た。)
んよ〜!!!
(物凄くキラキラして勢いに入る。ダイナミックで)
慌てすぎですよ、ソラン。
(傍らの石鹸を手にとり泡立たせ、楽しそうに入浴するソランの頭に置いて洗う。)
んゆんゆ〜♪
(頭の上にある宙に浮いてある黄色の輪っかを手で引き寄せて、シャボン玉を作る。そして吹く。
きゃっ、きゃっと楽しそうに笑った)
(遊ぶソランの頭に、手ですくったお湯をかける。
泡がゆっくり流れていく。)
…ふふ、これで綺麗になりましたね。
んあ?
(お湯が流れて少し目を開く。まるで女の子みたいな美貌である)
…さすが天使と言うべきでしょうか。
(ソランの美貌に少し驚き)
やはりあの悪魔、よっぽどの無作法ですわ。
己の身を磨くことも知らぬ原石は所詮石ころのまま。
あなたは幸運でしたね、ソラン。
(濡れた髪を撫で付け)
〜♥
(撫でたその手を自分の頬に当て、嬉しそうにそっと手にキスをする)
…!
……ダメですよ、ソラン。
いずれあなたには救済を執行するのですから、情など湧いてはいけないのです。
(口付けされた手を、するりと頬に寄せる。わずかな葛藤を宿してソランを見つめた。)
んうゆ?きゃっ、きゃっ♪
(意味は理解してないが大好きなのには変わらない笑顔)
なぜでしょう、あなたと接していると感情を忘れてしまいます。
ただ憎き神への怒りを…
…あなたに言っても分かりませんね。
うふふ、そろそろ上がりましょうか。
逆上せてはいけません。
(ソランの手を取る)
きゃっ、きゃっ♪まま〜
(いつの間にか『まま』という発言を出し、笑う)
ママ? …冗談を。
母などと呼ばれてはたまりません。
(しかしどこか満更でもない表情を浮かべ、浴槽から上がったソランを白いバスタオルで吹く。)
みゃ〜♪きゃっ、きゃっ♪
(嬉し過ぎて、羽がバタバタと動く)
面白い羽ですね。
(パタパタ動く羽を横目に引き出しに手をかけ、)
時々ですけれど、浮浪者が訪れることがあります。
そういう時はまず酷い身なりを整えるのです。
予備があったのを思い出しました。
(まっさらな白い服をソランに手渡す。)
うゆぅ?
(不思議そうな顔)
さあ、袖を通してください。
翼の部分は穴を開けておきます。
(白い服に手をかざす。すると、じわじわと焦げて二つの穴ができた。
服を着る仕草をしてみせる。)
うゆうゆ...ぬいぬい...
(頑張って真似して着る)
…よくできましたね。
その方がいくらか天使らしいです。
さて、次は…疲れたでしょう、そろそろ睡眠を。
(ソランの小さな手を繋いで洗面所の出口へ歩く。)
うゆぅ...ふわぁ〜...
(手を繋ぎながらトボトボ歩く)
…あら?
そういえば、なぜ平然と手を…
……
まあ、今宵だけは特別ですわ。
人間のように生きるなら、翼を隠すことも不可欠。
単なる徒歩の練習です。
(ぶつくさ言っていると、いつの間にか自室に到着した。)
うゆぅ...?
(眠気がますソラン。眠そうな顔でドアを見つめる)
端から見ていれば、人間となんら変わらない。
生い立ちも、素性も…名付け親さえも。
…今日はわたくしも少し疲れました。
悪魔が押し付けた天使のせいでね。
あなたのことですよ? ソラン。
(眠そうなソランを抱き抱えてベッドまで運ぶ。)
うゆぅ...スヤスヤ...
(暖かさで眠ってしまった。寝顔がまさに女神)
…愛を捧げる先は、決まっていますもの…
あなたのような天使とは相容れない。
『私』は私の正義の為に生きる。
どうせ、執行猶予が過ぎれば終わる関係でしょう。
(女神のようなソランの寝顔に目線を落としてぽつりと呟く。
口では否定の言葉を紡ぎながらも、修道女の指は髪を優しく撫で付けている。)
スヤスヤ...
(寝てるソランの右腕にあるミカエルの紋章柄が光出す!その紋章柄がソランの右目につたり、成長する!
幼い子供から幼稚園児の5歳くらいの大きさになる)
!?
せい、ちょう…?
(眼前で起こる現象に、驚いて目を見開く。)
スヤスヤ...
(相変わらず女神のような顔は健在しつつ、寝てる)
やはり、得体が知れませんわね…
成長の条件は不明ですが、止める術などありませんし、静観するといたしましょう。
さて…
(完全に眠りに落ちた天使からゆっくりと離れる。
足音を立てないよう静かに踵を返し、部屋から去った。)
スヤスヤ...
484:白い兎:2021/03/12(金) 18:59 ふぅ...やっと寝たわね、何故一緒に行動しなければ行けないのかしら?
取りあえず...そっと出ますかね。
(自我を持ったソランの白い兎が動きだし、忍び足でソランから離れる。)
ソラン「スヤスヤ...」
(本人は気づかない)
(信者達の部屋にて)
…皆様、ごきげんよう。
(ハリジャの前で信者達が規則正しく並んでいる。)
『次の救済者』を指名する前に、お伝えすることがあります。
近い未来で来る決戦についてです。
…奴は人間を拠り所にして現在まで生き永らえています。
現世の終わりに終止符を、そして新世界の杯のため。
この機会に息の根を止めなければいけません。
諸悪の根元を根絶するのです。
(信者達は静かに頷く)
ですので、今日からは救済の儀式を毎夜行います。
もちろん与える苦痛はみな等しいのでご安心を。
( それが全て終われば、執行猶予も終わる―― )
>>484
…あら?
(信者達の部屋から戻ると、視界に飛び込むのは動く白兎。
突然の邂逅に沈黙。)
ウサササッ♪脱出成功〜♪
さてさて...あの当主様には悪いけど、此処で出ないとねー...
(ネズミのように素早く奥へ走る)
お待ちなさい。
(すっと腕を伸ばせば、走る白兎に伸びる魔力の輪。
捕まえようと頭上に伸びる。)
ウサッ!?話せ!ウサッちみたいな世界一可愛いアニマル人形族に触れるなぁ〜!
(捕まえられて大暴れ)
正体不明の天使に喋る白兎。
揃いもそろって理解に苦しみますね。
(コツコツと踵を床に伝わせて白兎に歩み寄り、屈む。)
あなたは何者ですか?
ウサッちはアニマル人形族の一番可愛いラビット人形家の『ウサラミア』よ!
...悲しい事に情報屋なんだけどね、ウサッ
(ドヤ顔で自己紹介)
あら残念、存じておりませんわ。
シルバニアのファミリーでしょうか?
(口元を袖で隠してくつくつと笑う。)
素性は分かりましたが、なぜ擬態していたのです?
それもあの天使に。
誰があの下等兎なのよ!?もう...
それは契約上、お喋りは出来ないわ。私の夢を叶う交換条件でね♪
ただ、夜になると流石に情報を聞かないといけないのでね。仕事だから。
(呆れた顔しつつ、説明)
…そうですか、口を割りそうにはありませんね。
拷問でもすれば別かもしれませんが、値しない。
情報とはなんですか?
ウサッちはお話を聞くのが趣味であるから情報屋になったの。
だから色んな生物達の話を聞くのが一回以上聞かないと落ち着かないのよ
そんなわけで一旦外に出たいわけよ♪
(ニヤニヤ顔でドヤ顔の嬉しい顔)
……兎に嘘をつく脳があるとは思えません。
分かりました、行きなさい。
(魔力の輪がふっと消える。)
理解してくれて嬉しいわ♪
教会の外に行くけど、此処無駄に広いわね...玄関はどこなの?
(周りを見渡して玄関を探す)
玄関? 近頃は教会を破壊する不届き者が多いので、ありませんね。
わたくしが送ってさしあげます。
(コツリ。踵を鳴らせば白兎を包み込む魔法陣。外へ転送する魔法を起動しようと)
ありがとう♪ソランの場所はマークしてるから大丈夫よ。
(嬉しい顔をして手を振る)
…感謝など、身に余りますわ。
(目線の横で手を降る白兎とそう投げかけ、転送を完了させる。)
…ふぅ、わたくしもそろそろ眠りにつきましょう。
【教会の外】
ふぅ〜...ねぇねぇ、そこの人間さん♪
最近出来事とかあるかしら?
(人間の少女に変わって)
えっ?なに?
出来事って…教会がちょっと騒がしかったなぁ。
なにがあったんだろう、シスター様は無事だろうか。
あ〜...サァ、ナンノコトカシラー
(分かってるが、棒読みで返す)
というか君は誰?旅行者?親御さん心配してるんじゃない?
505:ウサラミア:2021/03/12(金) 20:21 私はこう見えて大人なのよ?夜が好きだからここに寄っただけよ♪
(楽しそうな顔で答える)
あ、そういえば...あの教会は何を進行してるの?玄関もないし...よく分からないわ
(不思議そうな顔)
そうなんだ。僕は散歩だよ。
あの教会はね…大分前にある日突然できたとこで、宗教の内容までは知らないかな。
でも異種族はしょっちゅう集めてるって噂は聞くかな。
異種族...怖くないと良いけど...
《異種族ねぇ...当主様にメールでお知らせしとこ》
ありがとう、人間さん♪今日はこれでお暇するわ♪
良い月を見て眠ってね♥
(といって教会の方へ向かう)
ああ、ありがとう…なんか、不思議な子だなぁ。
(去りゆく少女を見送る。)
ウサササッ♪情報ゲット〜♪
ソランのとこに行って、寝るかな♥
(魔法でマークしたソランの部屋に戻る)
――戻られたのですね、白兎。
情報は得られましたか?
(ソランの部屋、やけに大きな窓から満月がのぞく。その傍らの椅子に修道女は座っていた。)
ウサッ!?びっくりさせないで頂戴...
てか、まだ寝てないのよ?寝不足になって、お肌に悪いわよー...
(びっくりして、呆れた顔で言う)
…眠れないのです。
それより、質問に答えては?
う...まぁ、教会の近くの人間に最近の出来事はなにかを聞いてただけよ。
そんなに重要ではないわ
そうですか。確かに重要ではありませんね。
わたくしの『核心』に触れること以外は寛容にいたします。
...盗み聞きは辞めときなさいよ?
まぁ、良いわ。もう少しで私の行動する時間が終わるわ...ソランが起きると思うから、後は宜しくね
(と行って、ソランの隣に入り寝る)
…ええ。
少し癪ですけれど。
これは契約を遂行するだけの時間。
わたくしにとって刹那のようなものです。
…お休みなさいませ、夜の白兎。
(窓の外の満月に視線を注ぎながら告げる。)
そうしとくわ...またね
(と通常のぬいぐるみに変化)
んゆ...?
(少し起きたがまだ眠りかけ)
…ソラン。
ふふふ、まだ眠っていても構いませんよ。
夜明けは夜の一部ですもの。
そう、きっと…いつか明けますわ。
(どこか遠い目で地平線を見つめる。己の中にある揺るぎない感情と、漏れいずる想いの間で葛藤が生まれる。)
んゆゆ....『我、茨の神から伝えし...天空の天使と鳥の王の....そしていつかは...茨に包まれ、救われるだろう...幼きミカエルのように』....ぐぅ〜...スヤスヤ...」
(無意識に言葉を発した。本人ではないように。そして直ぐに寝た)
ソラン、言葉を…?
…ますます謎が深まるばかりです。
こんなにあどけない寝顔をしているくせに。
(ソランが発した言葉に驚きながら、まさに天使とでも言うべき寝顔に視線を向ける。)
ぐぅぐぅ...
(右腕の紋章柄が光る。白く光り、右目と今度は右足につたう)
っ…!
(椅子から立ち上がり、ソランの元に駆け寄る。)
また紋章が…身体は無事ですか?
なにか影響はありませんか?
(一転、危惧に顔色を変えてソランの顔を覗き込む。)
ぐぅぐぅ...まま〜...きゃっ、きゃっ♪
(本人は夢の中で嬉しいそうで。笑っている)
ああ、よかった――
(安堵が胸中を満たした刹那、修道女はふと驚いた。
自身の行動、その奥底にソランという存在がいるからだ。)
……違います。
これは…契約の破棄を恐れて…
まま〜....ミルク...むにゃむにゃ...
(何かをほしがってるような手を伸ばす)
そんなもの…ありませんよ。
(ぎゅ、と伸ばされた手を優しく握る。)
最も恐れるべきは、この怒りが風化すること。
研いだ刃の切れ味が鈍くなること。
…だから、こんな感情は必要ありません。
ね? ソラン。
んゆ...まま...?
(また起きたが眠りかけである)
っ、…そんな風に呼ばないでください。
これ以上あなたと過ごせば、『私』は…
どうして、どうしてこんなにも、腕の中に抱きたいと思ってしまうのでしょうか。
(深紅の瞳を伏せて語る。ほんの少し手に込めた力がソランに伝わる。)
まま...まま...
(とぎゅ〜...っと抱きしめる。本人はハリジャが大好きだ)
なにを…『奴』への妄執で生きている私に、なぜ…
こんな感情、誰かに向けられたことなんて、
(己の身体を覆う温もりに応えることができず、小さな背に回しかけた腕を下ろす。)
ソラン…
(うつむく修道女を幼い天使が抱きしめる、少しおかしな絵面。)
まま....だいしゅき...!
(教えてもない筈の言葉を使い、ハリジャを慰める)
あがぁ!?はぁ...はぁ...
(肩から小さな水色の石がちょっと出てくる)
《あらら〜...その歳で紋章石が出るのは珍しい。完全に出るまでは痛みが続く、頑張って耐えろよな》
(声だけ部屋に響く)
——っ
(幼き天使が発した慈悲の言葉に、言葉が詰まる——
しかし、それも束の間。部屋に響く声に呼応する。)
…腐れ悪魔、お前に傍観を許可した覚えはありません。
ソランの状態を徹頭徹尾、相違なく教えなさい。
(苦しむソランを守るように庇う姿勢を見せ、双眸には激情。存在しない悪魔への眼差しを宙へ向けていた。
)
《言うつもりだぞ、俺は優しいからな。ソランは右肩にあるから...まぁ、本人は右肩だけ痛みを感じるだけだ。
痛みを消す方法は...天使の場合紋章石から汁のような液体が垂れるから拭き取りつつ、紋章石に魔力を送ってくれ。
満月の時が必ず激痛が出て、血が流れる。その場合は...モラリアガラスの血を飲まなければならないがな》
《というか...随分気に入っちゃって...ククク...まぁ、モラリアガラスの血は此方から送るからな。ウサラミアから貰ってくれ》
538:ハリジャ◆o6:2021/03/13(土) 18:11
これだから嫌いなのですよ、悪魔という存在は。
己の享楽に従い生きる人外め。
…少々立腹しますが、承知しました。
何故あなたがこの天使について理解を得ているのかは不明ですがね。
……ともかく、わたくしの手によって下される執行以外の干渉は許しません。
(そういうと、立ち上がって引き出しから白い布を持ち出し、ソランの側まで戻ると石から漏れ出る液体を拭いた。
同時にもう片方の手で無色の魔力を注ぐ。)
魔力を注ぐのは、何百年ぶりでしょうか。
《執行ねぇ...お前がそれが本当に出来るのかは見ものだな。それじゃあ、俺は仕事があるから戻るとするわ。何かあったら
声を出して言えば反応出来るからねぇ〜...それじゃあな》
まま...?んゆ?
(痛そうな顔でハリジャを見て、右肩の水色の石を見て不思議そうに見る)
チッ、最後まで口の減らない悪魔ですね。
(消えゆく声に悪態を漏らせば、視界に映る天使。)
…安心してください、ソラン。
すぐに治してさしあげますから。
(絶えず魔力を注ぎ続ける。)
うゆ...えへへ、ぬくぬくぅ♪
(ハリジャの暖かさで微笑む)
人の気も知らずにこの天使は…
覚えさせる文字が星の数だけあるというのに。
完治したら叩き込まなければいけませんね。
それにしても、いつまで魔力を注がなければいけないのでしょうか。
あの白兎がどうとか言っていましたが…夜?
んゆ?...あう?
(ウサラミアが完全人形状態を取り、手前にある紙を取る)
紙には...『もう十分よ。ただ、満月に気を付けて』
…満月…
分かりましたわ。
(すっ、と治療する手を止める。)
もう大丈夫ですか?ソラン。
ありがとう!まま!
(笑顔になって微笑む)
文字は…ちゃんと覚えたのですね。
(昨日教えたばかりの『感謝の言葉』を紡ぐソランに、少し微笑む。)
元気になったならお勉強ですよ。
あなたには教えるべきことがまだまだありますから。
うゆぅ!
(満面の笑み)
さあ、では教えましょうか。
言葉があれば世界は色を変えますよ。
(机の方へ向かう)
うゆ!
(飛んで机に向かう)
昨日の反復練習をする前に、新しい言葉です。
伝え忘れていたのでね…
(白紙を引き出しから取り出し、立てかけていたペンで文字を記していく。
やがて『ハリジャ』と浮かび上がった。)
…本当の名は知らなくていい。
ソラン、これがわたくしの名前です。
よく書いて覚えるように。
(自身を指差して仕草する。)
ハリ...ジャ...ハリジャ!!
(書きながら元気よく発音する)
ええ、そうですよ、ふふふ。
わたくしはあなたの母親でもない、ただのハリジャです。
(上手に発音できたソランの頭を優しく撫でる。)
ハリジャ!ハリジャ〜♪
(嬉しそうに満面な笑み)
次は三つです。
人間の生活において大切な言葉。
『おはよう』『こんにちは』『こんばんは』
ゆっくり覚えるのですよ。
(朝、昼、晩とともに挨拶の仕草をして文字を書く。)
おはよう...こんにちは...こんばんは...
(書いて頑張って覚える)
お利口ですね。
…さて。
(ソランの傍から上体を上げる。)
しばらくは文字書きの練習をしていなさい。
わたくしは用事がありますので。
(出口へ)
うゆ〜!
(はいー!みたいに言い、夢中に書いて覚える)
...おはよう、こんにちは、こんばんは...きゃっ、きゃっ♪
(覚えれて満足の微笑み)
(一方その頃、信者達の部屋)
――1番。
信者「はい」
指名です。
あなたにはこれより試練を与えます。
ですので、ついてきてください。
信者「分かりました、ハリジャ様」
(そして、信者と共に地下の部屋へ向かう…)
【部屋にいるソラン】
んゆ...んー...
(意識的に人形をこっちに移動さえ、抱きしめる)
んゆ...んゆ...
(覚えたりないのか文字がある物を探し出す)
…では、儀式を始めます。
これからあなたに与えられる苦痛に全て耐えなさい。
さすればより救いへ近付くでしょう。
救世の礎としてね、うふふ。
信者「…」
(修道女の眼前にある鉄の椅子に、貼り付けられるようにして座る信者。
笑って見下ろすハリジャの手にはペンチがある。)
(無機質で暗い部屋の中で、ペンチの音と喰む音だけが響いた。
爪を削ぎ、信者は咀嚼し、それが髪や目玉に変わったとしても、試練は続く。
削いでは咀嚼を繰り返す拷問とも言える儀式。
だが信者は悲鳴の一つすら上げずハリジャに従う。
――救世のためだけに。)
【一方部屋にいるソランは】
んゆゆ...んゆんゆ...
ウサラミア「(...本でも探してるのかしら)」
〔動けないが推測してる〕
…
(カツリと踵を鳴らして展開させた魔法陣で、息耐えた信者を送還する。)
このまま試練を滞りなく乗り越えれば、決戦に十分な魂が完成するでしょう。
いずれは…
(ふと、ソランを思い浮かべる。
この執行猶予は残り1ヶ月ほどで終わるはずだ。)
んゆ〜...んゆ?
(探してる最中にソランだけしか見えない謎の影が見えた)
あう...?うぅ...
(怯えている、その影はとてつもなく恐ろしいから)
…
(地下から戻り、ソランがいる部屋の扉を開けた。)
!
…ソラン、どうしたのですか?
(開いた扉の先で怯えるソランに駆け寄る。)
あうぅ...ああ...
(怯えて話せられない)
謎の影(ソランしか聞こえない)「あぁ...首ぃ...寄越せぇ...」
首...?うぅ...
謎の影「首ぃ...寄越せぇ...闇ぃ...」
うえぇ...ふぇ...うえええええええええええええええんんんんんんんん!!!!!!
(大声の泣き声が出た。窓ガラスにひびが出る程)
っ、…!!
(ビリビリ、と波動が身体を襲う。
おそらく未確認の存在によって起こっているであろう状況。
しかし確かめる術はない。)
ソラン、大丈夫ですか?
泣かないでください、くっ…
(強く抱きしめる。)
ふぇぇぇん...ひっぐっ...首?ヘニョヘニョ....ややぁ!ふぇぇぇん!!ヘニョヘニョややぁぁ!!!!!!
ふわぁぁぁぁんんん!!!!!!
(めっちゃ泣いた。何とか謎の影について訴えつつ泣く)
ウサラミア「(...ソラン自身しか見えない者がいるのかしら)」
(と魔法で紙に文字を書いて、ハリジャに風魔法で渡す)
『ソランにしか見えない化け物がいるのかしら、首がヘニョヘニョなのは...そういう類か首吊り死体だからかしら?』
>>570
…なるほど、ふふ。
分かりました。
許可なくわたくしの教会に侵入するとはとんだ痴れ者です。
――首吊り死体なら、その首を貰ってさしあげましょう。
(ばん、腕をかざせば、指の先から放たれる魔力の束。
視認できない存在を撃ち抜こうと窓に向かっていく。)
ハリジャ...ハリジャ...うぇぇぇぇん!!!
(必死になって、ハリジャに抱きつく)
謎の影「首ぃ...寄越せぇ....首ぃ...首ぃぃぃぃ!!!」
(窓ガラスを強く叩いて、中に入ろうとする)
どっかいけぇぇ!!!ヘニョヘニョややぁぁ!!!!!!首はやらないもん!!!!!!あっちいってぇぇぇ!!!!!!
ふわぁぁぁぁんんん!!!!!!
(謎の影に対して、大泣きのボイス攻撃。窓ガラス一枚が壊れた)
「〔物凄く五月蝿いわね...ある意味攻撃よ...〕」
574:ハリジャ◆o6:2021/03/14(日) 10:27
…それ以上、許可なくソランに歩を進めるのなら。
『死を司る者』として告げましょう。
――去りなさい。
(深紅の瞳で、割れた窓の先を射抜く。)
うぐわぁぁ....
(浄化されて消えていった)
ソラン「うゆ...ゆゆ...ハリジャ...抱っこ...」
(泣きながらハリジャに抱きつく。まるで可愛い少女のようだ)
ウサラミア「〔ふぅ...どうやら居なくなった感じかしら〕」
(焦顔ながらも安堵)
ソラン…
(抱きついてくるソランを拒まず受け止める。)
それにしても、あの影は一体?
ソランが天使であることと、何か関係があるのでしょうか。
…今夜白兎に聞いてみましょう。
うぅ...ハリジャ...んれ...
(自分の頭の上にある輪っかを取って欲しいという表現)
輪っか…?
(ソランの仕草に視線を上にやると、頭上に浮かぶ黄金の輪。)
これを取れ、ということでしょうか。
(そもそも取れるのか?と訝しみながらも、輪に手をかけて引っ張る。)
うゆゆ...ありがとう、ハリジャ!
(輝く笑顔)
みゅうみゅう...
(輪っかに手をかざして空間の穴を作り、何かを探してる)
…言葉をかなり覚えたのですね。
先程もしっかり話せていましたし。
(告げられる感謝の言葉と自分の名に口元が綻ぶ。)
ソラン、その輪は?
(空いた空間を覗き込む。)
んゆゆゆ...にゃ、にゃにゃにゃ、にゃ〜!
(ご機嫌にお菓子を出す。どうやらヴィクトリアスポンジケーキを取り出したようだ)
「〔何でヴィクトリアスポンジケーキが出るのよ...びっくりだわ〕」
583:ハリジャ◆o6:2021/03/14(日) 11:06
この輪はどこに繋がって…
…お腹が空いているのですか?
ぐぅぅ〜...
(とお腹がなる)
ああうあ?
(食べていいか?っていう必死の表現)
ふふふ、好きにしなさい。
(ソランの必死の表現に笑みがこぼれ)
パァァァ!!
(とても笑顔になり、嬉しそうに食べる)
にゅんゆ!
(輪っかからハリジャのヴィクトリアスポンジケーキを取る)
わたくしに?
…はぁ、栄養を摂る必要はないのですが。
(と言いながらもスポンジケーキを受け取る。
珍しいものを見るような目でケーキを観察し、口に運んだ。)
…、こういう時、美味しいと言うのでしょうね。
んゆゆ〜♥
(ご機嫌に羽が動く)
「〔...いいな〕」
(羨ましそうな顔)
もう、喜びすぎですよ。
(ソランの頭を撫で)
…この輪っかの正体は、白兎に聞く必要がありそうですね。
それと…そろそろ教会の修理でしょうか。
近い内あの建築家に来てもらわなければ。
んゆゆ♪えへへ//
(女神の微笑みのようだ)
今日は色々なことがありましたし、気分転換に他のことをしましょう。
そうですね…散歩はどうですか?
(外を指差し)
んゆ!
(嬉しそうに頷く)
ただし、飛ぶのはだめですよ。
翼は目立ちますから、わたくしの傍にいること。
(翼にぴんと指を立てて忠告する。)
にゅぅ〜...
(羽を小さくする)
翼...ハリジャ、翼!へんのある!
(翼の根元から翼に掛けて光が宿り、水色に変わった)
!
(水色に変化する翼。ハリジャの脳裏には、蒼い紋章石が浮かんだ。
この一日でソランになにが起こっているのか分からず混乱する。)
悪魔め、奴は一体…
なにか感じますか? ソラン。
んーとっ...お外行くからたのしみ!
599:ハリジャ◆o6:2021/03/14(日) 19:06
…そうですか。
とりあえず、あなたが無事ならそれでよかった。
(安堵に胸を撫で下ろし、ソランと手を繋ぐ。)
たくさん言葉を使えるようになりましたね、偉いです。
やった〜!
そういや...夢の中でミカエルって言う僕と同じ天使が現れて、いっぱい教えてくれたんだ!
ただ、人間界は分からないからハリジャに聞けって言われたよ?
へえ…聞いたことがありますね、たしか夢想でしたか。
まさか天使が会得しているとは。
…ふふふ、わたくしの方が人間界に関しては先輩ですからね。
いっぱい教えてあげます。
(踵を鳴らし、ソランとハリジャを包む魔法陣が展開される。)
わぁぁ...綺麗...
603:ハリジャ◆o6:2021/03/14(日) 19:32
(燐光が影の形だけをくっきりと残し、やがて消え、二人は教会の外へ転移した。
草原がそよそよと風になびく風景。)
――ソラン、あなたから人間界について聞きたいことはありますか?
....僕がこの世界で聞いたのは
(風の心地よさに触れて嬉しそうな顔をする。だが幼稚園児には聞かない衝撃の言葉が出る)
...僕の本当の親が人間によって“消された”ことくらいかな?
(笑顔でそう言った。幼稚園児だから、本人は理解していない)
【あ、間違えたぁぁぁ!!!】
606:ソラン:2021/03/14(日) 19:39【これもう少し先なのよ!忘れてぇぇぇ!!!!!!】
607:ソラン:2021/03/14(日) 19:40 んーとっ...じゃあ、人間は寿命が短いの?
(不思議そうな顔で)
人間は、個体によりますが百年近く生きますよ。
70年ほどでしょうか。
天使はどうなのですか?
(手を握ったまま草原の上を歩き出す。)
天使は悪魔と同じで他人によるけど、3000億万近く生きるって。
けど、いつ死ぬか分からない地形が多いから精々、200億歳近くかなってミカエルに聞いたよ?
へえ…星より長生きですね。
やはり魔界や天界は質が違う。
ちなみに神は…ふふ。
では、行きましょうか。
(街へ向かって手を引いた。)
んゆ?人間いっぱい...此処、人間の住処?
(街を見て、また不思議そうに)
はい、人間が群れを成して生きる住処です。
(竜車が石畳の大通りを走り、果物屋は押し売り、上を見上げれば住人が洗濯物を干している。はぐれないようにぎゅっと手を握る。)
なにか気になるものは?
...何でみんな服が違うの?色とか形とか。
僕やハリジャは一緒なのに
個性ですよ、ソラン。
見た目も種族も、皆それぞれに違うからです。
…それがどこでも当たり前になれば。
誰もが排他されることがない世界に…
ソラン、あなたは自分の個性をこれから見つけなさい。
?うん、分かった。ハリジャ
(満面の笑み、まさに女神)
はい。誰でも、たとえ天使でも生きやすい世界を創りますから。
(ソランの満面の笑みに応えるように笑う。)
そうです、少し買い物をしてみましょう。
手を離してはだめですよ?
(押し売りをしている果物屋までソランの手を引いて歩いていく。)
わぁぁ...美味しい果実いっぱいだ!
(嬉しそうに目をキラキラ)
ソラン、人間界には通貨というものがあります。
物の価値に見合った硬化を、欲しい物と交換するのです。
一度やってごらんなさい。
(ポケットから銀貨を一枚取り出してソランに手渡す。)
なんでも好きなものを。
うん!じゃあ...あの美味しそうなりんご...あの、りんご1個下さい!
(果物屋の人間に話掛けて、りんご一個頼む)
ああん?なんだよガキ、羽が生えてるじゃあーねえか!ワハハハハ!
いっぱい食ってビッグになれよ!
(ソランの頭をがしがし撫でる。)
りんごな、これは俺が育てて売ってる直接輸入みたいな代物だ!
超絶うまくてよぉ、住民から苦情が殺到するレベルで困っちまうよなぁ〜。
まあとにかく、落とすなよ!
(銀貨を受け取って粗暴な手つきでりんごを手渡す。)
ありがとう!店主さん!
(持ちながらも女神の笑顔でお礼を言った。そしてハリジャのとこに戻る)
ハリジャ!前が見えないよ〜!!
あ、もう…まだあなたには大きいですね、ふふ。
(わたわたしてるソランの林檎が入った紙袋を持つ。)
さて、次はどこに行きましょうか?
んー...何か広い所とかある?何か...水が大きいとこ
624:ソラン:2021/03/14(日) 20:33 ありがとう、ハリジャ!
(女神の笑顔)
礼などいりませんよ。
これは義務ですから。
…水の大きい、海ですね。
少し先へ進むとあります。
まだ歩けますか?
うん!行く行く!
627:ハリジャ◆o6:2021/03/14(日) 20:36
…では、何度も言いますがはぐれないように。
(再び手を繋ぎ直して歩き出す。街の外、雑踏が広がる奥の海辺まで。)
きゃっ、きゃっ♪
楽しい〜♪
(ハリジャと一緒で嬉しいソラン)
ふふふ――
(そして、しばらくすると到着。)
…着きましたよ、ソラン。
(夕日が照りつける海原、その際で黄緑色に輝く波が折り返す。)
わぁぁ〜!!!
とっても綺麗〜!!
(めっちゃキラキラして楽しそうにはしゃぐ)
…
(浜辺に座り、地平線に沈む夕日をどこか物憂げな顔で見つめる。)
...ねぇ、ハリジャ!
これ見て!!
(ハリジャを見て、寂しそうに見えて海の水を使い、太陽を表に水のハートを魔法で表現した。)
――!
(ソランの指先で創造される水のハートは、太陽の光で橙や黄緑にきらきら輝いていた。
美しい光景とまっすぐな愛情。…少し、ほんの少し、困惑する。)
…海を、見ていると…虐げられ淘汰されてきた今までの事実なんて、
まるでないように思えるのです。
それは…あなたを見ていても同じこと。
…嬉しいとは、こういう感情を言うのですね。
教えるばかりでは何も分からなかった。
んみゅ?えへへ///...僕ね、ハリジャを守れる天使になりたい!
ハリジャ優しくて色んなの知ってるし、大好きだから!!
(満面の笑み)
…や、やめてください。
わたくしは、『私』にはその愛を受け止める術が分からない。
怒りを依代として生きてきたのに。
それ以外の感情が浮かぶたび、分からなくなります。
この怒りは正しいのか…救いとはなんなのか。
ごめんなさい、ソラン。
…あなたに言っても分かりませんね。
(眩しいソランの笑みから顔を逸らす。)
んゆ?ハリジャはハリジャのやり方で変えれば良いと思うよ?
難しい事よくわからないけどね!
(笑いながらハリジャを慰める)
…はい、ふふ、…
ありがとうございます。
(夕日を背後にして笑う。)
えへへ!ハリジャは大好きだからお嫁さん?にしたいな〜///
一緒にいて楽しいもん!
(笑顔で抱きしめる)
お嫁さん?
…そういうことを言うのは、もう少し大きくなってからですよ?
うふふ。
(こちらも抱きしめて頭を撫でる。)
そうなにょ?でもいっか!
(ぎゅ〜と抱きしめ、嬉しい笑顔)
はい。
そろそろ…帰りましょうか。
(太陽を背後に煌めく砂浜でソランの背を優しく撫でる。)
うん!今日はとっても楽しかった!ハリジャ!
(笑顔で良い、手を繋ぐ)
――
(魔法陣が淡い光を放ちソランとハリジャを包み込む。
そのまま、海から影法師のような姿だけを残して教会へ転移された。)
ハリジャの魔法は綺麗だね!
(女神の微笑み)
綺麗…ですか?
そんなこともありませんよ。
地の底に根付く禁忌の魔法使いですから。
(人差し指を唇に当てて困ったように笑う。)
綺麗だもん!僕から見ればハリジャはまるで女神みたいに綺麗なんだよ!
(めっちゃ褒める。天使本人)
ふふ、天使がなにを言うのですか。
あまりからかってはいけませんよ?
(つん、とソランの額に指を指し。)
…今日は疲れたでしょう。
早くお風呂に入って就寝しましょう。
んゆ!?...むぅ〜!事実だもん!
(頬を膨らませる。ハムスターみたいな可愛さ)
それならあなたの方が綺麗です。
天使さん。
(ふふふ、と笑って手を繋ぐ。)
そうなの?ありがとう!ハリジャ///
(ぎゅ〜といきなり抱きつく)
はい。あとで鏡を見せてあげます。
(ソランの頭を撫で、風呂場まで歩く。)
...僕の顔、どうなってるだろう
(楽しそうに風呂場に行く)
(風呂場!)
たしかここに…ああ、見つけました。
これが鏡ですよ、ソラン。
(洗面所の引き出しから手鏡を取り出す。)
んゆ?...わっ!?これが...僕?
(鏡に映った自分を見て驚く)
ふふふ、言ったでしょう?
あなたはとても綺麗な天使ですよ。
(驚くソランの横から手鏡を覗き込む。)
けど、ハリジャの方が綺麗だよ!僕よりもね!
(覗いてきたハリジャ頬をすりすりして)
…どこでそんな言葉を覚えてきたのでしょうか。
もう、本当に仕方のない子ですね。
(困ったように微笑むとソランの頭を撫で)
さあ、汚れを落としましょう。
ソランの綺麗な翼は清潔にしておかないと、ね?
うゆ!
(ゆっくり脱いでいく)
(昨日と同じ手順で浴槽にお湯を注ぐ。)
(…で、入浴)
うゆゆ〜♪やっぱりお風呂は気持ちいいよ〜♪
(ぷか〜んとお湯に浮く。のんびり気持ちよさそうな顔)
…
(着衣のままソランをじーっと見つめる修道女。)
石鹸、使いますか?
うゆ!それとさ...何で見つめてるの?魔法で洗浄してるだけだよ?
(苦笑いのソラン)
ああ、なんでもありません…わたくしには入浴という行為が必要ないので、少し興味深くて。
それに、とてもいじらしいと思ったのです。ふふ。
(石鹸を手渡す)
みゅ?ハリジャは色々凄いなぁ〜、普通僕らはいるけどね。
(ありがとうと言い、石鹸を使って頭を洗う)
天使の生態も不思議ですね。
…まだまだ知らないことばかりです。
(お湯を汲む桶をソランに渡してやる)
そうなのかな?普通に他の人達と案外変わらないかも知れないし♪
(ニヤニヤ笑いながら、桶を貰う)
そうですね。
本当に、誰もが人間と同じように暮らせたらいいのに。
…頭を流したら上がりましょうか。
(ぽつりと吐いた呟きを取り消すように告げる。
深紅の瞳には未来への憧憬と忌まわしき過去が浮かんでいた。)
うん♪
(桶でそのまま頭を流し、上がる)
それにしても、すっかり色々なことを覚えましたね。
人間よりは学習速度が速いようです。
(バスタオルを手渡し)
多分ね♪ふきふき...
(髪の毛拭くのだが、全然乾かない。本人は苦手のようだ)
…ふふ。
慌てずに、ゆっくり拭きなさい。
(ソランの背後から両手をバスタオルの上に乗せて優しく拭く。)
んゆ、えへへ...///
ハリジャは凄い優しくて、大好き!
(笑顔ながら頭拭いてく)
…そうでしょうか。
いつからか、慈悲の扱いも忘れてしまったのですけれど。
(くすりと笑う。すると完全に拭き終わったのか両手を離して)
愛…その感情は、わたくしにとって生まれた時から唯一です。
けれど他に形容する術があるなら、きっとわたくしはあなたを愛していますよ。
…柄でもない。寝ましょうか、ソラン。
えへへ///うん!
(タオルをなおし、ハリジャと手を繋ぐ)
…わたくしの故郷の建築家は、姿も態度も大きい人でしたわ。
だから、いつもこんなに大きく造ってしまうのです。
困ってしまうでしょう?
(手を繋ぎながら長い廊下を歩く。)
ソラン、あなたはもうわたくしの部屋を覚えましたか?
まだ何となくだよ、僕暗記するの苦手かも
(周りを見渡しながら)
あなたは賢い天使ですから、きっとすぐに慣れますよ。
…着きましたわ。
(気付くと扉の前。)
んみゅ、相変わらず広いよ
(言いながらドアを開ける)
今日は新月ですね。
…月の裏側では兎が餅をついているそうです。
ほんの少し、白兎に聞かなければ。
あなたはもう寝なさい、ソラン。
うん...お休み、ハリジャ
(スヤスヤと笑顔で寝始める)
…
(ソランが就寝したことを確認すると、白兎のぬいぐるみに向き直り)
起きなさい、白兎。
あなたには聞くことがあります。
何よ...今から情報ちゃんととこ行くのに...
(拗ねた顔でハリジャを見る)
その前に、情報を提供してもらいますよ。
対価が欲しいのなら望みなさい。
(窓際の椅子に座り、詰問するような態度でウサラミアを見つめ返す。)
対価は新しい身体さえくれれば良いわ。
此処に来る前に元の姿に戻れない呪いに掛かったから、この身体嫌なのよ。
あの悪魔のチョイスで。
(嫌みを言いながら答える)
新しい身体?
…
分かりました、用意します。
苦しみに耐え抜いた尊き肉体を一つ。
どーも、出来れば兎の耳をお願いね?
687:ハリジャ◆o6:2021/03/15(月) 18:43
左様ですわ。
兎の獣人ならいますから。
…これで契約は成立しましたね。
では今から質問します。
――紋章石、未確認物体、水色の羽…
ソランは一体、何者ですか。
聞くとは思ったけど、もう少し先だと思っていたわ...こんなに早く思わないもの。
...前、ソランが寝言で賢者みたいな事を言ってたでしょ?
あの言葉が招待よ。
(真剣な顔で言う)
わたくしにも時間が残されていないのですよ。
…来るべく決戦に備えて、尊き命を救済へ導かなければいけませんので。
――賢者。
正体と言われても、あまりに抽象的ですね。
...天空の天使と鳥の王だから、多分息子かしらね?(ボソッ
691:ハリジャ◆o6:2021/03/15(月) 20:04
なるほど、それが賢者たる由縁ですか。
他に類を見ない混血ですね。
どうりで…ただの天使とは少し違う。
聞きたいことはまだあります。
ソランがなぜ戦場で悪魔に拾われ、今日まで生きてきたのか。
そして、謎の影や紋章石のことも。
それに関しては悪魔本人に聞きなさい。
私が分かるのは、紋章石の条件は高貴なる血族の血があるか何かしらの紋章柄があることよ
色々と不明瞭な点が多いですが、『あなたに関しては』これでいいでしょう。
…悪魔。相変わらず盗み聞きをしているのでしょう。
姿を現しなさい。
(椅子から立ち上がり、宙に向かって語りかける。)
ククク...盗み聞きなのは貴様もだろう?
(と姿を現す。大きい黒い翼 目は赤く光り 高身長の大男だ)
さあ、なんのことでしょうか?
まったく趣味の悪い悪魔ですこと。
ソランについて知っているのでしょう。
洗いざらい教えてもらいますよ。
…さあ、対価を望みなさい。
対価ねぇ...別に対価を要求するところはない。
あるとするならばねぇ...
(ニヤニヤしながら、ソランの横に近づく)
...弟のネサレストや裏切りのリフティン様みたいに、こいつを愛情深く育てて欲しいだけだ。
勿論、拾った理由も...昔の俺みたいになって欲しくはない。
(珍しく、真剣な顔で湿った話をし始めた)
....こいつがあの戦場にいたのは事実。だが...その戦は天使とスカイランプハーピー族の戦だった。
その時...スカイランプハーピー族の長『スベンガル・ハーピー』、そして天空の管理者『ハンヴィ・トラン』が死亡した。
何故その二人だけ死んだんだって?答えは簡単さ。
こいつらの間に禁断子を産んでしまい、両親共々自害しのさ。
だから、天使やハーピーの奪い合いになって...最終に逃げたのはあの平原。
そしてこいつは...予言の子。
『ある気に入った女性が危険に侵された時、茨を包みその女性を救った。そして危険を冒す者は茨によって消し去る』...
右肩に水色の紋章石は父親似、右腕の紋章柄は母親似ってことよ...
それと影に関しては...もう少しだろうな。
紋章石が出た者は必ず見るものだ、そして...力の暴走...
厄日が近い証拠だ。
でも...いつかは本気モードを完成させれば良いことだ。
…
(マリンによって紡がれる出生の歴史を清聴する。)
動く人形、人外に天空族…おとぎ話のようですね。
展開までは思考が及びませんでした。
…つまり、ソランは禁忌の落とし子。そういうことですね。
神託、予言のオラクル…耳にしたことがあります。
本気モードなんて稚拙な表現です。
いずれ来る覚醒は紋章者の宿命なのですね。
…なにが禁忌の落とし子、宿命。
そんなものつまらない。ソランはソランです。
たとえどんなことがあったとしても、必ず守り通してみせます。
(深紅の双眸に強い意志を宿らせる。)
...初めて会った時より180度変わった、修道女。
まるで、俺の知っている聖女マリアのようだな。
(ククク...と安心した顔)
ウサラミア「で、当主様?対価の件は...」
(不安そうな顔)
ああ、良いだろう...我が妹に会わせてやろう
ウサラミア「やった〜!ありがとうございます!マリン様」
いや、まぁ...あいつも多分そうだろうと思ったまでよ
聖女だなんて遠く及ばない。
そうですね、ただ…愛が溢れた、と形容しましょう。
…白兎、肉体を望みますか?
フッ、そうかそうか
(微笑む)
ウサラミア「当たり前でしょ!?」
なんだか、隠した心すら見透かされているようで落ち着きませんね。
悪魔に言っても仕方がないのでしょうけど。
…情報の対価です、器を受け取りなさい。
(コツリ。踵を鳴らすと、修道女の前に光る魔法陣が浮かび上がる。
朧気な影が燐光に包まれて姿を現せば、そこにいるのは兎の獣人。)
まぁ、近い姿になれるから嬉しいわ♥
それじゃあ...
(と兎の獣人に寄生し、器と合体する)
どーも♥これで復活♥昼でも動けるわ〜♪
…これで交換は終わりですね。
あとは各々好きなようにしなさい。
どうせ悪魔は耳野郎ですから、ソランはわたくしに任せるのです。
(再度椅子に座る。)
口が悪い修道女だなぁ...ま、そういうの好きだが。
セラフィエルに伝えておくぞ、『新しい母親が見つかった』ってな♪
(瞬間移動をして消え去る...だが、マリンのいたとこに一枚の写真が落ちていた。大勢の家族写真のようだ)
私は暫くはこの世界に留まるわ、また情報が欲しかったら人間の街に来なさいよ
(と本物の白兎のぬいぐるみをソランの隣において、ピョンピョン消えて去った)
ですから、わたくしは母親ではないと――
(言い終わる前に、悪魔は姿を消す。床に落ちた一枚の写真を拾い)
…家族。
そうですね、家族は共にいるものです。
(なにか思うことがあるのか目を伏せる。そして逸らし、眠るソランを見つめた。)
スヤスヤ...
(可愛い寝顔)
…ふふ、この天使が禁忌の子だなんて考えられませんね。
(傍に歩み寄り髪を撫で付ける)
まま...ぱぱ...
(と寝言言う)
……っ
(修道女は知っていた。切望せど叶わぬ願いがあることを。
それでも、願ってしまうことを。)
…あのね、ソラン。
わたくしも、『私』も…禁忌の命なのですよ。
うみゅ...ハリジャ、ハリジャ....
(いつの間にかハリジャの手をぎゅ〜)
…それでも、誰も虐げられることのない、そんな世界が…
……おかしいですね、あなたの温もりのせいですか?
必要ないはずなのに…
(微睡んだ瞳、ぼやける視界の中)
みゅう...スヤスヤ...ハリジャ...ずっと...一緒...
(ハリジャの手を無意識にすりすり)
…
叶うなら、このまま――
(ソランの傍らで瞼を落とす。寝てしまった。)
ハリジャ...スヤスヤ...
718:ソラン:2021/03/16(火) 16:18 んみゅ...ふぁ〜...
(起きたら小学生くらいの大きさ(まだ低学年サイズ)になり、紋章石が半分出てきて、紋章柄の白い部分が右目を拘束するような
柄になる)
...ハリジャ寝てるの?
(ハリジャの顔を覗く。寝ているようだ)
...たまには僕もハリジャみたいな事をしよ!
(とベッドから降りて、自分で着替え、そっとドアを開け閉めして厨房に向かう)
…ん
(ベッドに上半身だけを埋めて寝ている)
(厨房!)
さて...簡単なレシピとかあるかな?
..こういう時は輪っかだね。
(知識が着いたのか輪っかから料理本を取り出す!)
んとんと...朝ご飯に合うのは...
(探してる...)
これだ!
(パンケーキと決めて、材料を輪っかで探す)
完了!
(材料の卵、牛乳、砂糖、サラダ油、薄力粉、ベーキングパウダーが揃った!)
ちょうり開始!
(とご機嫌にパンケーキを作っていく)
(ボウルに卵、牛乳、砂糖、サラダ油を入れてまぜまぜ)
ふっふ〜ん♪
えと、次は...こうか!
(ボウルに薄力粉とベーキングパウダーを震わせながら入れてまぜる)
良い色♪
ふふ〜ん♪
これで良いでしょ、それでフライパン♪
(可愛い女の子みたいに楽しみながら料理をする。まぜた物をフライパンに入れて弱火と中火の真ん中ぐらいにする)
んと...こんぐらいかな?
(焼けてきた物をひっくり返し、また焼く)
そういやハリジャ以外にも信者さんいるのかな?こんなに大きいし、ハリジャもそう言ってたな...その人達のも作ろ!
(まさに純粋優し過ぎる女神級のソラン)
ふっふ〜ん♪
(と15人分のパンケーキが出来て、ドヤ顔満足ソラン君。13人分を紙で『信者さんの分!!』と書き、冷蔵庫に入れる。
そして二人分を持っていく)
ハリジャ喜ぶかな〜♪
あ、信者さん!!おはよう
(女神の笑顔で挨拶する)
ん?君は…というか、その羽…そうか、君もハリジャ様が救いに導いてくださるんだね。
大丈夫だ安心したまえ、苦しいことはもうないから。
(廊下を歩いていたローブの信者。魔族の角が覗いている)
それにしても、ハリジャ様はどこか知らないかい?
昨夜は救済の儀式にいらっしゃらなくて、皆心配していたんだ。
ああ、ハリジャなら部屋で寝ているよ?
僕一人で朝ご飯作ったから持っていくとこ!
信者さん達の分も作ったから、お腹が減ったら冷蔵庫にあるからね!
(笑顔で教える)
そんなに小さいのに朝食を?すごいなぁ君は…
でも、僕らは断食してるんだよ。苦しみに耐えるためにね。
どうしようか…
じゃあ、一緒にハリジャの部屋に行こうよ。
確認しに来たって言ったら良いと思うよ?
(と言ってこっちと着いて来るよう表現する)
ああ、分かった。様子を確認したいのは本当だし。
ありがとう坊や!
(幼き天使の後をついていく)
ふっふっふ〜ん♪
(と低空に飛びながらハリジャの部屋に向かう)
(やっぱり、飛べるんだなぁ天使って…)
…それにしても坊やはすごいね。
もうハリジャ様の部屋が分かるなんて。迷わないの?
暗記は苦手だけど覚えたよ!それに僕は鼻が効くからハリジャの匂いが分かるんだ〜。
ほら、着いたよ!
(とハリジャの部屋の前に立つ)
ハリジャ様の匂い?どんなんだろう…
お、本当についた。
僕でも覚えるのに一週間以上かかったのに。
そうなんだ。
ハリジャ?起きてる?信者さんもついでに来たよ〜。
(二人分のパンケーキを宙に浮かせ、2回ノックする)
(ぴくりと指先が動く。)
…ソラン?
ハリジャ?起きてる〜?
(呼びかける)
…寝ていたのですか?わたくしが?
(ゆっくり上体を起こして立ち上がる)
う…起きていますよ。
うん、入るよ〜
(ドアを開けて、ソランと信者が入る)
あら、あなたは…何故ここに?
(信者の顔を見て疑問を浮かべ)
昨夜の儀式に来てなくて心配してたんだよ?
(とテーブルにパンケーキを置く)
ああ、儀式…ごめんなさい。
決戦の時が迫っているというのに、怠慢ですね。
信者「滅相もございません、ハリジャ様!」
…ふふ、ありがとうございます。
それで、ソラン。それは?
(パンケーキを不思議そうに見て)
僕が一人で作ったんだよ!後、信者さんの分も!
(女神の満面の笑みで答える)
一人で?…うふふ、えらいですね。
とても上手ですよ。それに信者の分まで作ってくれるなんて。
(頭を撫でる)
信者「しかしハリジャ様は、我々は断食を…」
いいのです、今回ばかりは特別ですよ?
苦しみは一様ではない。目の前の幸福は掴み取るものです。
えっへん!
冷蔵庫にみんなの分があるからね!
ハリジャはテーブルのにあるから!
(嬉しくて羽がバタバタ)
そうですか。ではせっかくですから頂きましょう。
…それから、わたくしのことは心配なさらず。
あなたも食べなさい、魔族の信者さん。
信者「ありがたき幸せ!」
(魔族はどこかへ行った…そして、修道女はテーブルへ)
材料はどこにあったのですか?
んゆ?輪っかの中から卵、牛乳、砂糖、サラダ油、薄力粉、ベーキングパウダーを出しただけだよ?
(さらっと凄いことを言う。ソラン)
え?なんですって?
牛乳、ぺーキング…まあ、いいでしょう。
ソランの輪はすごいですね。
…さて。
(テーブルの皿を手にとり、フォークでパンケーキを刺す。
そのまま口へと運び入れた。)
どう?美味しい?
(ハリジャの顔を見る)
…
(少しの沈黙。そのあとに――)
……とても美味しいです。
やった〜!
僕も食べよ〜♪
(とパクパク楽しそうに食べる)
やはり、芋塊は失敗だったのですね。
(苦笑しながら食べ進める)
そ、そんな事はないよ?!
(と誤魔化すソラン)
もう、ソランは嘘が下手ですわね。
(くつくつと笑う。完食)
ありがとうございます、美味しかったです。
良かった!僕はまだ食べ終わってないから、ハリジャのやるべき事をやってきてよ
(とパクパク食べる)
…ええ。儀式を。
ゆっくり食べるのですよ、ソラン。
(椅子から立ち上がり、一歩踏み出すと同時に魔法陣を展開する。
そのままハリジャは包まれるように消えていった。)
(信者達の部屋)
…皆様、ごきげんよう。
昨夜はご心配をおかけして申し訳ありませんわ。
ですがご安心を。今宵は必ず救済へ導きますので。
信者達「YES」
では…2番。来てください。
(2番と呼ばれた信者がすくりと立ち上がり、ハリジャと共に地下室へ消える。)
ふぅ〜...お腹いっぱい。
うぐぅ!...
(いきなり苦しめられ、右目から赤いインクの液体が出る)
はぁはぁ...僕は...
…
(コツリ。暗い地下室に足音が鳴る。
握ったペンチの先に事切れる信者の姿。
ハリジャは魔法陣を展開させ、『館』まで転送した。)
……これこそが救済です。
そうでしょう、父さん。
…ソランのところへ戻らなければ。
(僅かについた血を拭い、ふらりと歩く)
(ガチャ。扉を開く)
…
――っ!ソラン!
(苦しむソランを見て驚き駆け寄る)
はぁ...はぁ...!
『厄の居所空ありけり 町ありけり 蛇の茨導くことあれ 茨の蛇 南あり 食いもずくかな』
はぁはぁ...うがぁ!
(予言の言葉をかけ、苦しむ)
予言、オラクル…
(昨夜耳にした悪魔の言葉を思い出す)
空、茨、南…なんなのですか。
嫌です、いやだ、ソラン――!
――
(修道女の脳裏に、追憶が流れ込んだ。)
『苦しみに耐えるのです、忌まわしき悪神の子。償いきれぬ大罪をその身に刻み込むのです』
おい!修道女!ソランがどうした!?
(直ぐに瞬間移動して登場)
ハリジャ...!
(手を掴もうとする)
『…どうして? なぜこんな目に?』
『大罪人の子など、同じ十字架を背負う負の存在でしかない。
あなたにできることは苦行を耐えること。それだけが救いですよ』
…
嫌な人生だった。
虐げられることは人生の定めだと、生を受けた時から当たり前のように。
…そんな世界は間違っている。
なら救いとは…なんですか。
…幸福とは。
「ソラン…」
(悲哀に満ちた顔でソランの手を握る。)
…悪魔。力を貸しなさい。
(現れた悪魔に語りかける)
だから、どうか…
――ソランを、『救って』…
(それは初めて見せた懇願。)
しっかりしろ、修道女!!
南に茨の蛇...おい、教会に庭とか...森とかないのか!?
分かってるっつーの!早く立て!ソランを抱えろ!
772:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:11
教会にはありません。
ですが、少し西へ進んだ場所にはあります。
…言われなくても、分かっていますから。
(二度目の決意。呻くソランの体を抱き抱える。)
南ではないが...それでも森なら茨あるとこに茨の蛇ありだ!
行くぞ!
(走って向かう)
少し待ちなさい、召喚魔法を使います――
(走り出した悪魔と、自分の全身を淡い魔法陣で包み込む。)
おお、サンキュー!
776:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:20
(次の瞬間、三人は森の入り口へ転移した。)
ここで…どうするのですか?
茨の蛇を探せ!身体自体が茨だから見つけにくいぞ
778:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:24
承知いたしました。
わたくしは少し鼻が利きます。
死の匂いを辿れば…あちらです!
(森の奥を指差してソランを抱えたまま走る。)
おうよ!
780:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:26
…っ、見つけましたわ。
あの茨です。
(注意深く睥睨するのは、静かにうごめく茨の蛇。)
おりゃ!(蛇を斬り、血をソランに飲ませる)
782:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:30
…ソラン…
(逐一心配そうな瞳でソランの動向を見守る。)
んくっ....はぁ...ハリジャ?悪魔さん...?
(と苦しさから解放)
マリン「良かった〜...」
っ、…それは『私』の台詞です。
(無事に回復したソランの体をぎゅうと抱き締める。)
むぎゅう...ハリジャ〜、苦しかった!
(うわぁぁぁんと泣き出す)
ごめんなさい、苦しかったのですね、ソラン…
私も胸が張り裂けそうでした。
あなたが無事で、本当に…よかった。
(よしよし、と頭を撫でる)
うわぁぁぁん!!ハリジャ〜!!!!!!
(泣きながら抱きつく)
マリン「はぁ...自分の子供以来だわ。めっさ、心臓に悪い...」
もう二度とこんな思いはさせませんわ。
だから、泣かないで…
…それにしても、あなた。
子供がいるとは真実ですか?
あ?あー...6人の息子、娘がいて...転生した息子と娘もいるくらいだ。
妻ははよなくなっただがな
そうですか、やはり…大変なのですね。
それで少し、聞きたいことが…
……あなたは、子を愛していますか?
...当たり前だ、戦の最中に産んでくれた妻が必死だったんだ。
そして我が子達も...愛してる。ずっとだ
――その言葉だけで、少し『救われ』ます。
悪魔に感謝を捧げるのは初めてですわ。
…良い妻だったのですね。
...ああ、物凄く...ずっと...愛してくれたから...クソッ
(ポタポタ涙が垂れて、拭いても出続ける)
愛とは尊いものですね。
私も、この愛が届くことを…ずっと、何百年も願っています。
救世のために。
…大丈夫です、あなたの愛はきっと届いていますよ。
...なら良いよ。
(こっちもこっちでカッコ良く笑って見える。泣きながらだけど)
ええ。ですから、涙を拭いてください。
――
(自身の口から出た言葉に、少し呆然とする。)
…ふふ、おかしいですね。
救済のために涙は星の数ほど流しなさいと、教えを説くはずなのに。
私はいつから苦しみに鈍くなったのでしょうか。
ククク...まぁ、良いんじゃないか?
798:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 07:18
使命の放棄は、私の人生で唯一の死を意味するのですがね。
…死とは救いです。私は救世の先を見るまで救われない。
ですから…やはり、相容れないのです。
…これからどうしますか?
んー...教会に戻って、お前はソランの治癒に専念しておけ。
俺はこいつの回復次第、本気モードの特訓させる
分かりました。
…それと、本気モードとはなんなのですか?
簡単に言えば、全体的な身体力と魔法増加、魔力増加ってもんだ。
見た目は悪魔の場合は瞳だけのパターンか瞳とその周りが変化するパターンだ。
天使の場合は瞳とその周りのパターンくらいだ。
他に禁忌モードやオーバー・ライトモード。
悪の心のモードが二種類、光の心のモードもまた二種類ってとこだ。
そして一番苦難してやっ得られるモード...
それは誰しもが体験する厄...それが厄日化だ
…ならば、今のソランは?
回復してるがいずれかは厄日が来る。
その時が満月だ。
その前に本気モードを完成させる。
次の満月は…一ヶ月後ですわ。
それまでにどのような特訓をするのでしょう。
(ミス…w)
806:マリン:2021/03/17(水) 13:24 簡単だ、最初は瞳に魔力を集中するんだ。
それこそが近道よ
瞳…まあ、訓練はあなたの領分ですから任せますわ。
そろそろ治療といたしましょう。
(転送魔法陣を展開させる)
そうだな
809:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 13:32
(包み込む光…三人は教会へ)
…ソラン、体が治るまでは安静にするのですよ?
わたくしも手伝いますから。
ハリジャ...ありがとう
811:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 13:35
…ふふ。
それで、悪魔。
あなたはこのまま教会に居座るつもりですか?
仕事があるから帰るよ、定期的に来るだけだ。
んでソランの属性によって自分の息子や娘らを連れてくるよ
悪魔にも仕事があるとは…まるで人間のようです。
…連れてくるなら勝手にしてください。
うふふ。
(微笑みかけ、見送る眼差しを向けた。)
おうよ!じゃ、ソランにまた何かあれば呼べよ?
(と瞬間移動で消えた)
ええ。…さて、ソラン。
部屋に戻りましょうか。
(手を引き)
うん!
817:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 19:07
(部屋!)
…痛むところはないですか?
とりあえず座ってください。
(部屋に入ると椅子を指差し)
てくてく...よじよじ
(ちょこっと座る)
そのまま動いてはだめですよ。
…
(ソランの額に手をかざし、治癒魔法をかける。)
うん、分かった
(座って、落ち着く)
そして世界は滅亡した
822:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 20:23
…大丈夫ですか?
(治癒魔法をかけながら心配そうに尋ねる)
うん!
(元気よく)
それは、よかっ――
(ソランの視界から落ちる桃色の髪。どさりと音を立ててハリジャは倒れた。
地に伏せながら微睡む双眸で天使の行方を探す。)
…あら、これは…
魔法を行使しすぎたようですね。
枯渇、が…
ハリジャ!?ハリジャ!!
信者さん!!!ハリジャが倒れたんだ!!
手を貸して下さい!!!
(大声で廊下全体に響き渡る)
うぅ...『我、送るそなたの形、吹き返す、泡沫』
(今度はソランが魔力を送ってる)
...ハリジャ、大丈夫?
(ハリジャの顔を覗く)
ハリジャ様が倒れただと!?
それは大変だ!!
(ソランの声を聞いて信者の軍勢が駆けつける。)
……
『生まれてきたことが間違いだ。大罪人の子よ 』
(思い出す、記憶の欠片。)
…ソラン…
ハリジャ!!僕なの分かる?!ソランだよ!
目を覚まして...ハリジャ
(ぎゅ〜っと優しくハリジャを抱きしめる。慈悲の女神のような涙をこぼして)
…
……
なんだか、ずっと、長い夢を見ていたような気分です。
それも、とびきり悪い夢を…
(ゆっくりと、いまだ夢現の状態で、ぼやける視界の中ソランを探す。)
ハリジャ....ハリジャ...僕...ここにいるよ
(目から水色の涙を流す)
正義も、救いも、希望も…きっと。
所詮はただの幻想ですか。
それでも、ソラン、あなたは…
(微睡む双眸に様々な情景を宿し、ふいに見つけたソランの頭にふれる。)
ハリジャ...!僕なの、分かる...?
(悲しみで寝てしまい、いつの間にか小学5年生?くらいに成長し、触れられた手を頬に寄り添って)
…大きくなりましたね。
分かりますとも、ソラン。
あなたは私の─希望そのものですから。
(添えられた手を握る。まだ小さいが確かな温もりがある。)
ハリジャ!ああ、良かった...
(思いっきり抱きしめて、翼も大きくなりハリジャを包み込む)
小さな腕に余るほどの抱擁が、随分と変わりましたね。
…ソランは、私がいなくなれば悲しいですか?
(意のままに抱かれながら呟くように問う)
当たり前だよ、物凄く寂しいあまり堕天使になって追いかけるよ?
(ぎゅ〜抱きしめて、涙なかがら応える)
…ふふ、もう、縁起でもない。
ダメですよ、あなたはそのままでいて下さい。
(くすりと笑うと、なにか考え込むように俯き)
…願ってはいけないと分かっていても。
救いを待つ身だと自覚していても。
今とても、幸せなのは…罪でしょうか。
罪って言うよりご褒美みたいな物だと思うし、当たり前の事だと思うよ?
(ぎゅ〜ってまだ抱きしめていて、おでこを合わせる)
もう充分に、救いも希望も与えられた気がします。
…あなたのおかげで。
(額を合わせて微笑み)
…そういえば、あなたは大丈夫ですか?
ん?大丈夫だよ、まぁ....魔法で調べたけど、明日が満月だからさ。
気をつけないと行けないし...
満月…そうですね、用心に越したことはありません。
だから、明日はずっと傍にいますよ。
...危険過ぎるよ、厄日は最悪命を落とすからハリジャまで失いたくないよ
(悲しそうな顔でそう言う)
私は…死にません。救いを得るまでね。
そういう命です。
(心配そうなソランの頬を撫で)
ハリジャ...分かった。でも、酷くなったら拘束魔法で抑え着けてよ?
(ハリジャの手を握る)
……
極力避けたいですが、分かりました。
ソランが無事でいるためにも必ず。
指切り、ですよ?
(小指を差し出して)
うん!
(小指を出して)
ふふ。
(お互いの小指を結んで指切り)
…さて、今日はどうしましょうか。
...僕、お腹すいたからハリジャの分も作ってくるよ。
ハリジャはさ...このゲームのルールを覚えて欲しいんだ。
(と銀色の犬3匹と黄金の兎一匹とボードと説明書を机の上に置く)
?
(不思議そうに見つめる)
兎と猟犬だよ。
説明書に書いてるから見てて
んーっと...今日はフレンチトーストを作ろっと!
(台所へ着いて、輪っかから材料を取り出す)
(食パン6枚切り、卵一個、牛乳100ml、砂糖大さじ1、有塩バター10g、粉糖、はちみつ大さじ1を出した!)
よし!作るぞー!
まずは...半分に切ると...
(包丁で食パンを半分に切っていく)
ボウルに卵液の材料を入れよく混ぜ、1を漬ける...か。よいしょ、よいしょ...
(混ぜ混ぜする、少し腕が疲れたソラン)
次はフライパンでっと!
(熱を出して、有塩バターを入れて溶かす)
これぐらいで良いかな?よいしょ!
(しばらく待って、ひっくり返して弱火でまた2分待つ)
やった!完成したけど...僕ははちみつかけよ。ハリジャは...聞いてみよ♪
(ご機嫌になり、完成したフレンチトーストとはちみつと粉糖を持って行く)
ハリジャ〜...出来たよ、味付けのはちみつと粉糖いる?
(扉を開き、持って行く)
この説明書、よく分かりませんね…
…あら?ソラン。
私は…ふふ、砂糖がいいです。
は〜い♪
(とハリジャのを粉糖をかける)
このゲームはね?兎は犬がいる反対側に逃げるんだ、兎は前方向に動けれるよ。
犬は三匹いて、その場のマスしか動けなくて一人一マスなんだ。そして兎を追い込んだら勝ちだよ。
なるほど…?
要領は理解できますが、なぜこのゲームを?
興味本位だよ、僕が幼稚園児の頃あの兎さんにこのゲームを教えてくれたんだ
(笑いながら言う)
兎…ああ、そう言えば。
その娯楽もどこで知った情報なのか…
まあ…食べ終えたら始めましょう。
やった!早く食べよ!
(と椅子に座り、フレンチトーストを食べ始める)
ソランは料理が上手ですね。
(一口)
…とても美味しいです。
えへへ///僕、料理の才能あるのかも。
(嬉しく微笑みながら食べる)
ええ、わたくしよりも。
…もっとも、わたくしは料理があまり上手でないようですが。
本当に…偉いですね。
(頭を撫で)
えへへ///ハリジャの手、大好き!///
(女神の笑顔で照れる)
わたくしも…ソランの手が好きですよ。
(するりと手を滑らせて頬に添える)
物凄く嬉しい///
(ハリジャの手をすりすり)
ふふ。…さて、そろそろゲームをしましょうか。
(兎と犬のゲームに向き直り)
うん、ハリジャは犬か兎どっちが良い?
(マスは10マスだけ)
…兎、ですかね。
犬の忠義は嫌いではありませんが、兎の生存本能は苦痛に直結する。
そか、じゃあ僕が犬ね。
最初は犬から始めるから僕のターン
(一番後ろのマスにいる真ん中の犬を前へ進み、完全封鎖。マス目はダイヤ型です)
まあ、とりあえず…前に進みましょうか。
(兎前身)
じゃあ...僕のも
(真ん中の犬をまた前へ出す)
…下がりますね。
(兎後退)
どうしたものでしょう。
…ソラン、攻略法は?
兎は犬をすり抜けるのがコツだよ。兎は全方向動けるからさ
877:ソラン:2021/03/26(金) 18:25(右の犬を前進)
878:ハリジャ◆o6:2021/03/26(金) 18:44
…では、左へ。
(兎左前身)
ふふーん♪
(左の犬を前進させ、完全封鎖)
あ、困りましたね…次は前へ…
(兎前進)
無理だよー
(左の犬を前進)
み、右は…?
(右前進)
...ハリジャ、犬がいるから無理だよ
(苦笑い)
う…左?
(兎の駒を持つ手が震える)
ハリジャ?大丈夫?
兎は後ろに行けて、犬は出来ない。通り抜けられる隙の時に行くんだよ。
ボードの黒い線を見ながらね?
(ハリジャの持つ手を両手で撫でる)
...(ハリジャがまるで怯えた『兎』に見えないかなぁ...『犬』の僕が守ってあげないとね。
ずっと愛してるんだから)
(と、無意識にハリジャの震えてる手にキスをする)
!
…ごめんなさい、うまくできなくて。
(口付けを落とされた手をぎゅうと握り、申し訳なさそうに)
大丈夫だよ?ゆっくり見て、やってみて
(笑顔で応える)
……はい。
(柔らかく微笑み)
...ハリジャは美人だね///僕の親代わりでもあるけど...ずっと傍にいるよ
(本当は結婚して幸せを増やしたいけどと思いながら見守る)
ずっと、傍に…
(よぎる、救済の時。)
……叶うといいですね。真の救いが訪れるなら。
…さて、進めましょう。
(兎後退!できるのか?)
んー...
(右の犬を前進)
絶対叶うよ、僕が幸せにさせるから
(笑顔で言う、女神風天使少年)
…幸せなら、もう十分。
あなたに貰っている気がします。
(微笑みながら、兎を右へ)
...ハリジャ、今は真ん中しか前進出来ないよ
(苦笑いで様子を見る)
(ああ、ごめん!名前間違えた!!!)
897:ハリジャ◆o6:2021/03/28(日) 13:29
…やはり、向いていませんね。
(困ったように笑い、兎を前進)
おっと...これはこうかな
(微笑みながら左の犬を後ろに下がる)
ん…では、右?
(兎右)
んとね...
(真ん中の犬を前進)
(本棚から古い本が落ちる)
902:ハリジャ◆o6:2021/03/28(日) 18:22
(兎の駒を動かしかけて、それに気付く。落ちた古い本に視線を向け。)
…?
んゆ?...『ハーピー一族と天界の繋がり』?
(手を止めて、本を拾い開く)
『ハーピーの王と天界の天空管理者はとても縁が深かった。王は誰からも好かれない孤独の王でした。
恐怖で支配する事しか出来ない王は毎日毎日悩んでいました。そんなある日、窓を見ると天使が落ちていくのを見た王は
城を抜け、走って暗い森に迷いこんでしまいました。王は「幻だったのか...?馬鹿な事をしたか...」と後悔をしました。
その時に!女性の声が聞こえました。〔貴方は優しい人、どうか私を助けてはくれませんか?〕と茨にまみれた木々の中に
とても美しい美女が茨に絡まって、困っている顔をしていました。王はとっさに茨を魔法で燃やし、その女性を炎で助けました。
美女は〔助けてくれてありがとうございました。お礼に貴方がこれから愛に恵まれる生活に成れるように尽くします〕と
彼女は王を優しく抱きしめました。王はこの女性に会うまでずっと孤独でした...抱きしめられた王は泣き崩し、静かに女性を
抱きしめました。...そして時は流れ、様々な事に尽くした王と美女はやがて結婚し、二人の赤子に恵まれますが...
神のゼウスはこれには怒って、二人の関係を切り裂く事と赤子を死なせる事をミカエルのに命令しました。
だが、ミカエルは二人の関係や赤子を死なすのは出来ませんでした。彼は王と美女の天使にそう伝え、二人は赤子を生かす代わりに
自分らがしのうという条件で赤子を引き取り、ミカエルは去りました。その後二人は決心し、城の奥にある最果ての時計塔で
首を吊り、自害しました。その表情はとても笑顔で民達は泣き叫び、天界とハーピーの戦が始まってしまった...end』
えっ...?これ...は...
(涙を流し、本に雫がしみる)
あら、これは──
(歩み寄り、本をのぞく。)
…ハーピーと、天空……まさか。
これが御伽噺でないなら……
僕の...本当の...父さんと母さん...?
(話がショックで本を落とし、涙が溢れる)
ソラン…
(震える肩を抱き寄せる。)
あなたの両親は、きっと…死の間際まであなたを愛していたのでしょう。…今は、泣きなさい。
うぅぅ....父さん...母さん...!
(手で目を隠し、涙が溢れ続ける)
...僕ノ両親ハ悪クナイ。僕ノ両親ハ何故死ナナケレバナラナイ。
何故ダァァァァァァァァ!!!!
(外の天気が暗くなり、教会ごと雷がソランを放つ!)
何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ....
何故ナンダァァァァァァァァ!!!!
(雷で打たれたソランは紋章石が完全に出て、紋章柄は身体中茨のように巻かれるような形になり、
目がとても赤く輝き、輪っかと羽が黒く染まった)
──
(燃える電、茨螺旋の紋章、赫眼の──堕天使。爆風を手で覆い、真っ暗なソラの下で…必死に手を伸ばした。)
……ソラン!!
ガァァァァァァァ!!!!
本気モード発動!!!『紅の堕天使』!!!
(目の柄が大きい赤い星々になり、歯の牙が目立つ)
おいおい!?どうなってんだよ!!ソラン!
(瞬間移動で駆けつけて来た)
ウサラミア「ソラン!!堕天使になるのは早いわよ、もう!!」
(走って来た)
ハーピー族と、天空の…ソランの両親、が……
なぜなのですか。
(ふら、目眩に眼前を苛まれる)
さぁーな!本当の事実の予想だと、またリフティン様が関係するだろ!!
あいつの事は多分、あいつ自身ソランの両親を殺したに決まってる!!
(魔法で神器の槍を出す)
そして、言うけどさ!!ソラン本気モード完成してんの?!
(台風みたいな最悪な風と雨と雷の中で叫ぶ)
マリン「あれは半分、闇のモードになってるがな!!」
っ、悪魔、兎…わたくしは一体どうすれば?
(嵐の中、足を地に風雨を耐えしのぎ。)
お前は、信者を非難したら束縛魔法でソランを抑えろ!!!
今の此奴は怨念の塊そのものだからな!だから、お前が呼び掛けろ!!
(神器で攻撃するが茨で防がれる)
ウサラミア「わぁ〜...神器を茨でね〜...だったら!スペルリング発動『ラビット・スニック・シャワー』!!!」
(兎の形をした魔法弾でソランを攻撃)
ソラン「邪魔ヲスルナァァァァァァァァァァァァ!!!スペルリング発動!!!『儚いの万華鏡』!!!」
(剣を出し、瞬間移動しながら突進連続斬り!)
うぐっ...いてぇな...
(右足にすり傷が出来る)
ウサラミア「そのようで...チッ」
(右腕の頬にもすり傷)
おい、ソラン!!せっかくの闇のモードだ!
こっちに来い!!!
(ソランを風で上に誘導する)
ソラン「ウガァァァァァァァァ!!!」
(と二人上空へと向かう)
崩れ、去る…わたくしは、私はなにを?
…そうだ、信者。信者を──
(古く寂れた記憶を思い起こす。教会を構え、『修道女』になる前のことを。)
……苦しみこそが、救いへの礎でしたね。
ならばどうしろと? …信者を避難させるなんて…
(1人、嵐の中で立ち尽くす)
…でも、ソラン……
(上空を見つめる)
苦行は…救済への最大の供物。
ソラン、ならば──
……
…………
嫌だ、
(ぽつり。そう呟いて、信者達がいる地下に巨大な魔法陣を展開させる。それらが遠い街に転送される頃、ハリジャは空に向かって手を向けていた。)
...本当、昔の俺にそっくりだぜ。ソラン...さぁ!!掛かって来い!!!
(槍を構え、スペルリングを発動させる!)
ソラン「ガァァァァァァァ!!!」
(剣を構え、マリンの方へ飛びながらスペルリングを発動させる!)
「「スペルリング発動!!!」」 『闇神槍 ダーク・ザ・エンド』!!! 『天空の茨姫』!!!
(マリンは魔法で溢れた巨大な槍を120kmの高速で投げ、ソランは巨大魔法陣で茨のトゲを連続攻撃)
ウサッ!?あの当主と互角に闘える男の子は初めて見たよ...闇モードが半分だからと言い...あそこまで出すのは相当じゃん。
流石はハーピー王と天空の管理者の息子だね〜...
(苦笑いに上空の二人を見て、ハリジャと自分は竹の防衛魔法で固める)
...後から聞いて、頑張って調べたけどさ...初代当主の弟さんとさ...ミカエルの妹が殺した形跡がほんの僅かにあった。
ソランの両親は完全自害じゃない...バレないように首吊り自殺に見せかけて、首のうなじに切り跡が残ってた。
だから...自害じゃなくて、殺されたのよ...お二人とも。
(真剣な顔でハリジャに真実を伝える)
…つまり、全ての元凶は、その2人だと。
……悪魔はご存知で?
リフティンは知ってるけど...ミカエルの妹は知らないわよ。
ミカエルとあの当主は幼なじみなんだから
(巨大な光の後、爆発が起きた。...二人とも落ちていく)
ウサラミア「ウササッ!?ハリジャはソランをキャッチして!」
(マリンの方へ走る)
っ、はい!
(空から落ちるソランの元へ走り、受け止めようと両手を広げる。)
父さん...母さん.....ハリジャ
(意識が取り戻し、涙を流しながら落ちていく)
……私は、私はなにもできなかった。
暴走するあなたを前にして、ただ見ているだけ。
……ごめん、なさい。
(静かに俯き、ソランを抱きとめて震えた言葉を紡ぐ。)
へ...えき...ハリジャ...がぁ...生きてる...なら..それで...良いから...
ケホッケホッ!...ハリジャ....紋章...石を...抑えて.....欲しい。
(弱々しくも、紋章石を抑えて欲しいと伝える。紋章石は赤く、赤黒い液体で流れる)
ウサラミア「回復するよ、ハリジャ!!当主様は元々死んでるのに、無理しないで下さいよ
...」
(呆れた顔でマリンの傷を回復する)
マリン「いやぁ...戦闘狂なのは知ってるだろ?それに...これは早い段階にさらなるモードが
出来そうだな」
(ソランを見て、考え始めた)
...荆棘花,幼崽 将我的力量奉献给您,并拯救天上的女人。索兰·埃尔·哈皮
〈茨から花を出し、種の子 我が力を汝に捧げ、天の女を救えたまえ。ソランエル・ハーピー〉
(妖術に込めた札をソランの中に入れた)
…ソラン……
(液体が流れ続けるソランの紋章石に、手をかざして治癒する。焦燥が宿ってはいるが、その深い奥、数百年前の感情が眠っていることに、本人は見て見ぬふりをした。)
....ありが...とう...ハリジャ....はぁ...はぁ...
(汚れた羽が綺麗に大きくなり、中学一年の大きさになる。)
よかった…
(成長したソランの体をぎゅう、と抱きしめる)
うん...ありがとう...ハリジャ
(ぎゅ〜とソランも抱きしめる、ソランの身長159cm)
ウサラミア「あの当主様...その妖術は?」
(なぜ妖術を出せたか不思議に思った)
マリン「今は言えないね、色々事情がね」
(苦笑いで流す)
あれ、あなた…ずいぶん大きくなりましたね。
ここに来た時は赤子だったのに…ふふ。
(やや目線が近いソランを見つめ笑う。ハリジャは身長164cmらしい、混沌教団の長によると。)
ハリジャ...えと...////
(恥ずかしくなる、ソラン。ハリジャをより美人に見えたせいで目をそらして、赤くなる)
どうしたのですか? ……ふふ、おかしい子ですね。
(頭を撫でる。)
だって....///《ハリジャが物凄く美人で、物凄く愛くるしいのに見えるなんて言えないよぉ〜///》
(赤くなってキャパオーバーした)
マリン「いちゃつくなら中でやれー」
(直ぐに魔法で教会を修復した)
…ふふ──
(ふらり、目眩が襲う)
あら…これは…そういえば、治癒してからあまり時間が…
(復活後すぐにソランの治癒に徹したせいか、魔力を多大に消費し地面に倒れかける。元々少ない魔力量ではあった。)
ハリジャ!?大丈夫?
(倒れかけるハリジャをお姫様抱っこする)
マリン「おい、無理すんなよ...人間なんだから」
(ハリジャの髪を撫でて)
……人間…そうですね、『私が人間なら』。
──
(途切れる、意識。触れ撫でられる心地の中で、深紅の双眸を閉ざす。)
...何となく人間ではないのは俺でさえも分かる。だが、あえてだぞ
(ソランに部屋で待機してくれと頼み、信者のとこへ向かう)
ソラン「うん、分かった!」
(ハリジャをそのまま部屋に連れて行く)
ウサラミア「お供しますわ、当主様」
(とついて行く)
(地下)
おい、信者共...さっさと、出ろ。ハリジャは寝てるから安心しな
(威嚇のある顔で信者を外に出す)
……
(何となく、浅い眠りのような、はたまた深い眠りの寸前のような、微睡みだけが思考を埋め尽くす。その中で──)
…私は、愛と救済を、裏切ったのです…父さんの。
苦しみと死こそが救いだと……
(閉ざした目、それでも薄桃の唇からそれは語られる。)
>>943
…誰だ、貴様は。番号を言え。
(先頭で跪くローブの男がマリンに話しかける)
....
(黙って聞いていた。その時、ソランは初めて思った...『生き物は愚かな物だね』と)
だから──
(そこまで言って、唇も閉ざす。完全に意識が落ちた。)
>>943
あ?ただのソランの友人だっつーの、さっさと出ろ
(めんどくさそうな顔をして)
ウサラミア「まぁあまぁあ...当主様、それよりハリジャさんのとこ行きましょうよー」
(落ち着かせるようにマリンを連れて行く)
...愛してるから、ハリジャ
(ベッドに降ろして、おでこにキスした)
......絶対に守るからね、ハリジャ
何故だ? 我らはハリジャ様の命令のみ承る。
あのお方は我らの救世主なのだから。
じゃあ、そのハリジャが倒れてソランが看病してるが...っていてぇぞ!兎!!
(説明してる時にウサラミアについて行かれる)
ウサラミア「さっさと、行くウサ〜」
(マリンをずりずりしながら向かう)
(額に落とされる口付け、奥に眠る記憶の核が、ふいに蘇る。)
──『君は生きてちゃいけない』
『禁忌の忌み子』『悪神の堕慧児』『価値なき命』
……愛や救い、そんな言葉を、ずっと知らなかった。
毎日私の耳に流れ込むのは、当然のような否定だけだったから。
『君には悪神の代わりに罰を与える』
『更生なく、永遠を懸けても償えない罪を清めるためだ』
『✕✕✕…ごめん、ごめんよォ……』
神父、……兄さん、そして、父さん。
痛いの、苦しいの、でも…罪は終わらない。
なら救いとは? この痛みや苦痛が報われないなら一体?
あのね、だから、また……
『──ヘル』
ぎゅっと、してね。
...お互い禁忌の子だっけ?そういや...幼い頃、ハリジャがそう言ってたな
(記憶を思い出し、何か出来る事はないのかと輪っかからノートを出して方法を考える)
痛い、いた、い…いやだ……
(ベッドの上、悪夢に藻掻く。禁忌の命だと虐げられた数百年前の記憶、その痛みが、全身に降りかかる。爪を削ぎ、皮を剥ぎ、目玉をくり抜き、何度も繰り返され、そして自分も執行する苦痛。)
>>951
なに? ハリジャ様が倒れただと?
……しかし、あのお方ならこうおっしゃるはずだ。
『この苦痛も救世のための試練』だと。
(去りゆく背中に告げる)
...ハリジャ!!...大丈夫だから...
(ハリジャの右手を両手で握る。そして左手をハリジャのおでこに当て、歌う)
...朝日かけ暁
舞い散る花びら
いつの日かあなたがまた会える日まで僕は幸せを掴む...
全ての覚めば...また茨へ慰めん〜...
思い人〜...目を開けたその日に...愛を捧げる〜...
>>951
何が苦痛が正義やら...ただの愛を知らない宗教だろうが
(引きずられながら独り言をはく)
ウサラミア「はぁ...人間は愚かなのは昔もおかわりないですね」
(ハリジャの部屋につく)
>>956
……う、兄さん、兄さん……
……
(『兄』の名を呟きながら、次第に穏やかな表情へ変化していく。)
>>956
何も考えなくて良いよ....ずっと生きて、その笑顔で幸せにさせて...ハリジャ
(翼で毛布の上に被せ、包み込む)
>>957
愛など…ハリジャ様だけで十分だ。
我々はもう、数え切れないだけの愛を貰った。
(よく見ると、信者達のローブの下には獣耳や悪魔の角が覗いていた。忌み嫌われ虐げられてきた種族の、そんな集まりであることを、マリンは知る由もないだろう。)
>>959
……
(涙が、一筋流れて頬を伝った。翼とその背後、大きな窓に映るのは月にかける大蛇。)
>>957
...おい、入るぞ。ソラン...ソラン?
(反応がないから直ぐに扉を開ける)
ウサラミア「あれま...そっとしときましょ、当主様」
(二人が寝てるのを見えて、ゆっくり扉を閉めた)
....昔の俺みたいに愚かな行動しないと良いが
(と扉の目の前の壁にもたれる)
ウサラミア「流石、経験者...ですけど、自傷の癖を改めて下さいね?」
(苦笑いで伝えた)
──あーぁァ、えらいことになってんなァ……
(大蛇、月浮かぶ夜空を迂回する。その大きな双眸は窓の中を見つめ。)
へ、じゃなかった、……まァいいか、いまさら。
ヘル…俺らの救いは……
>>959
....zzz
(心地よく寝てしまった)
(大蛇、直進。月を覆うほど長い体躯をくねらせ、空を泳ぎ、窓へ一直線に向かった──そして、窓に鼻先が触れる前。大蛇は人間へと姿を変える。)
……あっれぇ、天使くんも寝てんじゃん。
はァぁ…おれ、どーしよっか。
(小柄な体、爪先まで伸びる赤茶の髪は片目を隠し、2つに分かれた蛇舌をチロチロと這わせる。)
...ハリジャは僕が守る...死なせない...
(寝言を言い、ハリジャを抱きしめる)
……
(窓を薄く開き、体を小さな蛇に変化させると中へ滑り込む。地に足をつけ再び人間に変化し、大蛇の尾をなびかせて2人を一瞥。)
…誰かァ、いね〜のか? 悪さしようってわけじゃねェ。
俺ぁ…ヘル、ハリジャの兄さんさ。
....ハリジャの兄さん?
(眠気から覚めたら、目の前に蛇がいるが驚かない)
そうさァ、天使の坊や。
あのよォ…おれぇヘルに言いてーことあんだけど…
(隠れた片目同様に目を逸らし、頭を搔く。どこか言うのを躊躇っている様子で。)
何?ハリジャを傷つける言葉なら言わないよ?
(
(威嚇する顔で)
972:ヨルムンガンド◆o6:2021/03/31(水) 14:10
まぁ、そう威嚇すんなって。
ほら、あれだァ…かわいい天使顔が台無しんなっちまうだろォ?
へへへ、……言いてーのは、ヘルとおれの父さんのことだ。
(ちらつく八重歯をしまい込み、真剣な表情。もう一刻の猶予も持ち合わせていない。そう思わせるようで。)
...ハリジャの本名ヘルなんだ。
それで、僕と同じ禁忌の子なら知ってるけど...過去話?
(威嚇をやめ、腕を組む)
過去話、なァ……、それェ語るには本が必要だなァ。
マ、細かいことはよ? こ〜…噛み砕いて説明してやる。
(鋭い歯の連なりをガチガチと噛み合わせ、仕草。)
おれらん父さんはァ、【最悪の災厄】。
つまりィ…悪神ってやつさ。それも特大のな。
とにかく色々あんだよぉ…んで、重要なのはこっからだ。
悪神...マリンさんだったら、悪神と戦った事あるからイケそうな感じするけど...
ま、まぁ...お父さんは色々...ヤバいね
(まさかの神かぁ...と思った。ソラン)
あ、つってもォ、半神だぜ。
母さんあったことねェけど巨人族だから。
……大昔のことだ。アースとノースの戦いってんで、『オーディン』との決戦が始まったのは。
まァ、負けちまって…父さんは魂を封印された。
おれが覚えてんのは、それと……そっからのこと。
悪神の子として地獄の日々が始まったとこからかァ。
僕も似たような境遇だよ、天使とハーピーが戦争で毎日地獄だったの覚えてるし...
似たり寄ったりだね、僕ら
(オーディンは流石に規模が大きい...と思ったソラン)
あァ、そーだなぁ、……だからヘルも肩入れしたのかもな。
……おれんことは、ヘルが全部助けてくれた。
毎日毎日、文字通り血反吐飲んで、そんなおれを見かねてエーリューズニルから……
(思い出したくないとでも言うように、丸く赤い目を逸らす。悪神の堕慧児として日々虐げられるヨルムンガンドを救ったのは、血を分け合った妹だった。しかし、その代わりに新たな生き地獄が始まるの知らずに…)
…こいつらが、この宗教が、苦痛を救済だと信じるのは。
生きてることに救いがないからさ。報われるための苦痛だと信じてる。…ヘルも、おれも。
...そっか。僕は考え違うんだよね...確かに戦争で毎日地獄だったけど.....親は二人とも僕の為に死んで...
その後、マリンさんに保護されたけど.....『別の世界では色々あるが...俺は愛が良いさ。死人の俺が言うのもなんだが...
愛がなくなると、みんな愚かな行動をする....生きてる時も今もずっと見てきたさ、俺もな』って...
僕も愛がないと愚かをするには変わりはない。感情を持った生き物は必ず....今でも馬鹿なのかもね、僕は
(ハリジャを見て、目を暗くする)
愛、か……おれやヘルは、父さん…神に捧げるものこそが真の寵愛だと信じてる。だが、天使。ヘルの中でその価値観が確かに揺れてる。
オマエのおかげさァ…
……
(1つ、沈黙のあと)
…なァ、天使。ヘルを救ってやってくんねェか。
歪な愛や救いでしか生きられねー、…おれの馬鹿な妹を。
...当たり前な事言わないで下さいよ、それに...僕を育ててくれたお礼と...出来たらですけど、告白してずっと幸せに
させますので、絶対に救うに決まってますよ。
(決意の目で証明する)
…へェ、はは、こりゃいいや。よろしくなァ。
いつかおれを、お前の義兄さんにしてくれよ。
……あ、そーだ。これが本題だ…
おれらの父さん、悪神…【ロキ】の復活が近い、
…つまり、予想より早くの決戦だ。それをヘルに伝えてくれ。
ただ、オマエは…どうなッか分かんねぇけどよ…
大丈夫ですよ、本気モードなどや修行をしてますので...
ヘル....ハリジャに伝えておきます。
で、お兄さんは...これからどうしますか?
(笑顔で了承し、疑問を出す)
はッ…はえーっての。
おれぇまだ兄さんじゃねーから、な!
……へへ、じょーだんじょーだん。
おれは…『あいつ』をなんとかしなきゃなァ。
そうですか....僕の紋章石と紋章柄の力で何とかなるかな...
(自分の右腕を見て)
…おれとヘルの兄、フェンリルをはっ倒しにいくだけさァ。
あいつだけだ。…唯一父さんの救いを信じねェのは。
へへ、止めんなよ? 天使。
たとえオマエでも、父さんの邪魔ァすんならヘルは許さないだろうぜぇ。
……じゃ、な。
(尾を翻し、窓へ向かう。)
...違い判断したら邪魔する可能性もありますが...しませんよ
(と見届けた)
...ヘルか、いい名前じゃん...本当...僕より辛い筈なのに....頑張って強くなるから、笑顔でいてね?ハリジャ
(寝ているハリジャに微笑み、頭を優しく撫でて...紙に伝言を残し、静かに部屋に出る)
マリン「あ、ソラン...「僕をもっと強くさせて下さい!マリンさん!!」....それは本気か?生半可でやるもんじゃねぇぞ?」
(険しい顔でソランの顎を掴む)
わかってます!!もう時が近いのですよ....ハリジャをずっと幸せにさせる為に僕は....強くなりたいんです!!!
お願いします!!!マリンさん!!
(決意の目でマリンを見つめる)
マリン「...はっ、男らしい顔になったなぁ....良いだろう、本気モード以上....
ファイナルならば、最終の『ロトレメック・レッジ』を習得して貰おうか...
ウサラミア!!俺らが戻ってくるまで、見張っていろ...妹と一緒にな?」
(ニヤニヤ顔でソラン達は修行の地へ行った)
ウサラミア「っ!!はい!当主様!!」
(笑顔で見送り、ハリジャの部屋の扉の前を固める)
……
(眠り続ける修道女。その上の屋根を越し、空を昇り、【それ】は気配を色濃くする。)
──災厄の気配
(修行の地!)
....久しく使うな、この地は
(天界に近いような天空の大地を見渡す)
ソラン「此処で修行なんですか?師匠?」
(見渡すマリンに尋ねる)
そうだな...天使ならばだし、光のモードでなら此処が一番さ
(と神器の槍を出す)
ソラン「...今からですか?師匠」
(と焦る顔でマリンに言う、「ああ、今からの方が良い...これをやる」と水色に染まる羽の着いた剣を渡される)
..やるぞ、ソラン。ハリジャの為に生きて守り抜け!!
(と直ぐにソランに攻撃!)
カキンッ!
ソラン「はい!!師匠!!!」
(と反撃する)
(ハリジャの部屋の前)
っ!!...久しぶり、テオドール...
(感動の親友にはぐする)
テオドール「うん、久しぶり...中入っても?」
(はぐ仕返して、確認)
ええ、寝てるけど...中からもお願い
(扉を開ける)
テオドール「ありがとう...頼んだよ」
(微笑みでお礼を言い、入る)
……
(眠っている)
...お姉ちゃんみたいな綺麗な人ねぇ、オーロラ姫みたい
(椅子に座って、監視する)
カキンッ!カキンッ!
(剣と槍が交じり合う金属音、両者共汗かきながらもずっと闘い続ける)
スペルリング発動!!『茨のダークローゼ』!!!
(小型爆弾を出しつつ、マリンを真ん中に追い詰めていく)
マリン「....(小さいが爆弾で真ん中に寄せて殺害か...これでは勘が良い奴や強敵にはバレバレだな)」
(と敢えて乗った。そして真ん中に追い詰められ、爆発音がした。直ぐに上へと回避した)
やっぱり強敵ですね...スペルリング発動!!『天空の螺旋攻多』!!!
(剣を螺旋状にし、空から螺旋の茨で拘束して攻撃!頸動脈さえも斬る)
マリン「ふん!まだまだ、甘いな!!!」
(口から炎を出し、槍で反撃)
……ん
(指先が微かに動く。次第に瞼が薄く開かれ。)
「っ!...起きたかしら?ハリジャさん」
(人形のような人間のような...ラブドールみたいなロリータの黄色のドレスを着た幼い子供の姿。
ハリジャに近づき、顔を覗く)
…私は、どうなって……
…あなたは?
(朧気な瞳で、人形のような出立ちな彼女を見る。記憶の整理が追い付かずやや困惑した顔で。)
あの黒い悪魔の義理妹...ま、本名で言うと『テオドール・セリマフ・トロイド』。
ウサラミアとは別のタイプだけど...ヒューマン人形一族ってとこよ
(お辞儀して、ずっと寝ていたと伝える)
あら、そうですか…確かに、記憶が曖昧ですわ。
…あ、ソラン。そうです、ソランは? 無事──
(安否を問う言葉、それを紡ぐ前に、【災厄】の気配は色濃く香る。終わりの始まり、始まりの終わり。)
──まさに、新世界とでも言うべきでしょうか。
(現世の終わりと、新世界の始まり、その二つを繋ぐ、終焉の掛橋。忌むべき災厄。)
(悪神が、来訪する。)
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててください。