Part4の続きです
そっちが終わったら
ここへ!
X荒し、なりすまし
O雑談、小説
です
よろしくお願いします♪
500オメデト!! ヽ(`・ω・´)ノ イェイ!!
502:A 神:2016/05/08(日) 19:31 ID:0IU500おめ★☆
503:凪海◆L6:2016/05/08(日) 20:21 ID:ySs >>496
期末テスト前日
海はカルマに数学を教わっていた。
海「ねぇ、カルマ……」
カ「うん?」
海「私に、協力してほしい」
カ「何をー?」
カルマがそのとき思いだしたのは、体育祭のときのことだった。
体育祭
海「海はいつか、クラスメイトの誰かを殺す」
海「テスト、1位をとるのを」
カ「なんだ、そっちか」
海「?」
カ「いや、なんでも」
海はペンを置いた。
カ「でも、いいのぉ? 一応俺ら、1位をとるために闘いあってるっていうのに」
海「そうだね……。でもさ、私。昔っから1人で闘うよりもペアで闘うほうが得意なんだ」
そう言われて、カルマはふと思い出した。
夏休みの南の島で、海は渚と協力して殺し屋を倒した。体育祭で、海(カイ)はみんなと協力して棒倒しに参加した。
一方で、彼女が転校してきて殺せんせーを1人で倒そうとした。死神と対峙して1人で彼を殺そうとした。
カ(たしかに、そうかもね)
海「もちろん。1位を譲る気はない。でも、1人で1位を狙うよりも2人で1位を狙った方が、私の場合。成功確率が上がる気がする」
カ「今まで1位をとれなかったのは、それが原因ってこと?」
海「あはは。かもね」
数学
海は最終問題を前にして、その立方体の中で座った。
目を閉じる。
海「あー、数学ってわかんなーい!」
?「もうちょっと頑張ろ。あとちょっとで正解にたどり着けるわ」
海「うー。ねぇ、もうやめたい。国語やろ、国語!」
?「ダメよ。海が数学をやりたいって言ったでしょ」
海「言ったけどさー」
?「苦手な問題を前にあきらめてしまったら、椚ヶ丘への道は遠いわよ」
海「げっ。そんなに難しいの⁉ 椚ヶ丘の転入試験って……」
?「そうよ。転入試験に一発で合格できるのは難しいんだから。でも、海は基本はできてるから、問題は応用ね」
海「うー。理数系が得意な奴って脳みそどうなってんのさ。××さんの頭の中、のぞいてみたいわー」
?「だから、『××さん』じゃなくって『お姉ちゃん』でしょ」
海「お、お姉ちゃん……」
?「うん。さ、頑張りましょ」
海「はーい」
海(数学は、苦手な教科だった。もちろん、今でも苦手だ。この教室で私は色々なことを学んだけど、数学だけはどうにも倒せない敵だ。殺せんせーと同じで。でも、あの怪物教師に教わって、カルマにも教わって。みんなにも教わって。視えてきたものがある)
海は立方体の壁を手でなぞった。
海(これはきっと、私が得意な問題だ。数学は苦手だけど、コンビネーションを得意とする私になら解ける。やっぱり、カルマに『2人で1位をとろう』と言ったおかげで。なんでかな、心が軽くなった気がする)
海はにやりと笑った。頬からは一筋の涙がこぼれた。
海「一緒に闘うことの楽しさを教わったから解ける問題、か」
海は答えを書いた。
海(1年後には、どうなってるかわからない。今だけ、今だけでいいから、この楽しい日々の中で、楽しい思い出の中に浸らせてほしい)
☆
テスト結果発表の日(渚side)
殺「さて、皆さんの第二の刃はターゲットに届いたでしょうか。細かい点数に四の五の言うのはよしましょう。今回の焦点は、全員がトップ50をとれたかどうか。本校舎でも今ごろは結果が発表されているはずですので、E組でも先に順位を発表してしまいましょう」
殺せんせーはそう言うと、大きな模造紙を黒板に広げて貼りつけた。
僕らは席を立ち、黒板の前に集まった。
寺「お、俺が47位⁉」
吉「うちでビリって寺坂だよな」
原「その、寺坂くんが47位……」
と、いうことは。
皆「よっしゃーーーーーーーーーー‼」
前「上位争いも五英傑を引きずりおろしてほぼ完勝!」
杉「そして1位は初のカルマ、そして海!」
海「よ、よかったー……」
カルマくんは、安心してその場に座った海の背中をぽんぽんとたたいた。
*:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ*:..。oƒ *
何故、寺坂の順位が47位なのかというと、カルマと海が1位をとったからです! そうすると浅野が3位なので、寺坂は47位となりました。(そしたら進藤は51位か……)
ここから話を飛ばして……。
500オメーーー!
カルマと海無事にいい点数取れて良かったぁーー!
>>503
最近、海の様子がおかしい。
演劇発表会の練習の最中、「ちょっとトイレ」と言って、30分くらい戻ってこないことがよくある。帰ってきたと思ったら、顔をげっそりさせている。まるで、気分が悪くて吐いてしまったような顔つきだった。お昼も、僕らと一緒ではなく、1人で食べていることが多くなった。その上、少食。
隣の席のカルマくんが「そんなんじゃ足りないっしょー。これあげるよ」と言って、パンとか分けてくれるのに……。
海「いい、いらない」
と、素っ気ない態度をとる。
早退と遅刻、欠席が増えていった。
結局、演劇発表会の日は発表が終わってから学校に登校してきた。
渚「海、大丈夫?」
海「へーきだよ。ちょっと最近、貧血気味なだけ」
笑ってごまかすけど、なんかやっぱりおかしいって。
そこへ。
海「あ。ねぇ、渚。カエデが呼んでるよ」
渚「あ、ホントだ」
茅野がこちらに向かって手招きをしている。
今、みんなは冬休みの暗殺に向けて話し合ってる最中だ。
僕は海のことが心配だったけど、教室をでた。
500おめ!
塾の宿題も学校の宿題も終わらない(泣)
明日塾も学校もあるのに!
親の目盗んでここに来てるよ!
これから来る回数減るかも知れない…
親が3DS取り上げようとしてるから…
皆も宿題は早めに終わらせるんだぞ!
そうしないと私みたいになるからねw
しゅ、宿題…。
チ───(´-ω-`)───ン
あれ?もしかして凪海宿題終わって無い系かい?
509:凪海:2016/05/08(日) 22:36 ID:ySs宿題というものがあるかどうかも忘れてる系www
510:橘 舞花☆赤髪の殺し屋◆Us:2016/05/08(日) 22:44 ID:p/I あっそっち系か!←何系だよ!
私も同じだお!
宿題面倒だおね!
勉強頑張ってだお!
おやすみだお〜♪
ちょっと待てーーー!!
何で語尾に『だお』付けてんのかって?
それはね………
アニメでメール打つときに語尾に『だお』って付けてたからw
以下と面白いよw
そういう訳なんでw
たまに『だお』って付けて合っても気にせずにw
私の気分で付けてるだけだからw
そんじゃ、おやすみなさ〜いだお!
あっごめん!
『以下』じゃなくて『以外』とだった
だおだお、おやすみーww
513:凪海:2016/05/08(日) 23:07 ID:ySs >>505
茅野に案内されたところは、体育館倉庫だった。
床には青色のビーズがところどころに散乱していた。
渚「あっちゃー、派手にぶちまけちゃったね」
茅「片付けてたら手が滑って。川の表現に使ったビーズなんだけど、小道具会社からの借り物で」
渚「いいよ、2人で拾おう」
茅「ありがとー」
殺「席をはずしたのはそういうわけですか。せんせーも手伝ってあげましょう」
茅「あはは。じゃあ頼っちゃおうかなぁ」
僕らはビーズ拾いを始めた。
茅「色んな学校行事やったよね」
渚「うん、でもこれ片付けたら全部終わりだ」
これからは暗殺に専念できるけど、修学旅行も体育祭も文化祭も、普通の学校以上に充実してた。
僕らはこの1年間の、色々なことを振り返りながら作業に励んだ。
茅(イトナくんのときは焦ったなー。先に殺られちゃいそうだったから。いつも殺せんせーは、私たちのために、危険を冒してでも助けてくれて。渚も、見ててハラハラするときもあったけど、私の隣で、いつも真剣に殺気を放っていて……。私もこの教室で、色んなことやれたなぁ……)
よし、こっちは片付いた。
次はっと。
そう思いながら、なんとなく視線を後ろに向けた……。
茅(気づかなかったね、最期まで)
茅野の、首……。
あれって!?
ウソ、なんで……。なんで、茅野に……。
突然、爆発するような音が響いた。
茅野の首にある、触手が、体育館倉庫の床を破壊したのだ!!
殺「え……!?」
茅「大好きだよ、殺せんせー。死んで」
☆(茅野side)
ずっと見てきた、いろんな殺し屋が挑んでは失敗していくのを。その中での最大の成功例は、単純な落とし穴。私の触手は、「死神」よりも上手に殺れる!!
殺せんせーは必死になって地上に登ろうとしているけれど、残念。上手でしょ? せんせーの動きのパターン、特等席で1年たっぷり予習したから!!
あと、一撃!!
私は触手を振り下ろそうとした。
茅「!? まずいっ!!」
殺せんせーがエネルギー砲を撃とうとしている。私は急いで攻撃から防御に切り替えた。
☆(渚side)
磯「渚、大丈夫か!?」
体育館倉庫から抜け出すと、みんながいた。
渚「だい、じょうぶ……」
近くの地面がボコボコと盛り上がり、そこから殺せんせーが飛び出してきた。
殺「はぁ、はぁ、はぁ……」
次に、体育館倉庫の天井が破られ、そこから……。
茅「壁を壊して地中から脱出か。しくったー。殺せんせーが生徒を殺すわけないのにね」
奥「か……」
神「茅野さん?」
片「何、その触手……」
....やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
渚カエ!!渚カエ!!渚あか!!渚あか!!
キタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタキタ
!!!!!!!!!!
ここの話しめちゃくちゃ好き!!!!!(・∇・)(・∇・)(・∇・)(・∇・)
続き気になって仕方ない!!続き気になって仕方ない!!
>>513
殺「茅野さん、君はいったい……」
茅「ごめんね、茅野カエデは本名じゃないの……!?」
突然、だった。
茅野の首から生えていた触手が、吹っ飛んだのは。
横から、対せんせー弾が発射されたのだ。
海「やっと、正体を表したね。茅野カエデ。いや、雪村あかり!!」
海が首からさげて持っていたのは、どこにでもあるような、音楽プレイヤーだった。その、本来ならイヤフォンをさす部分から、発射されたのだ。
渚「う、み……」
海はウェストバッグを地面に落とした。そこから20センチくらいの棒を取り出す。
あれは、日本刀!?
そうだ、間違いない。海がその棒にあるボタンを押すと、そこから刀がでてきた。
海「たぁっ!!」
海が思い切り跳躍し、茅野の触手に向かって刀を振りかざした。
渚「海っ!!」
茅「くっ」
海の突然の攻撃に動揺したのか、茅野はうまく反応できず、必死に避けていた。
岡「どう、なってんだ。茅野に触手……」
前「その上、海はずっと茅野に触手が生えてるのを知ってた素振りだったぞ」
僕らの間に、動揺が広がった。
そして、そのとき。僕の頭の中には、あの日の海とカイの言葉が蘇った。
夏休み
海「君には、あの教室の真実が見えていない」
体育祭
海「海はいつか、クラスメイトの誰かを殺す」
もし、もしもそれが、他の誰でもない。茅野のことだとしたら?
もし、今。海が茅野を殺そうとしているのだとしたら?
そんな、こと……。
だって、海はいつも茅野と仲良くしていたじゃないか。スイーツ店に行ったとか、このお菓子が好きなんだとか、いつも。楽しそうに会話をしていたじゃないか! それ、なのに……。
海「そのとき、お前は海の助けになってほしい。海が、誰も殺さないで済む方法を。海が、幸せになれる方法を。それが俺の、俺たちの願い。お前への約束だ」
渚「助け、なきゃ」
カ「え? な、渚くん!?」
みんなが僕に声をかけたけど、そんなの、気にしていられない。だって、あんな茅野。あんな海を、もう見たくない! 見て、いられない!!
気付いたら、僕は、2人の間に割って入っていた。
海「!?」
海が、驚いた顔をして僕を見た。けれど、振り下ろされる刀と、その向こうで同じく驚いた顔をしているのは、触手を振り下ろしている茅野だった。
頭に、強い衝撃が走った!!
海「な、渚ぁっ!!」
海が青ざめた顔をして、僕に手を伸ばしてくる。僕は、その手をつかもうと、手を、伸ばした。けれどそこで意識は途絶えた。
意識が途絶える寸前、僕はいつの日かの海との会話を思い出していた。
海「なぎ、さ……。良かった、ホントに、良かった……」
涙を流すジャンヌの顔を、僕はほうけて見ていた。
ジャンヌはいつも通りの白い、無地の着物を着ていた。その、白い布に、まるで花を咲かせたように、赤い斑点が、いくつもついていた……。
はい、これが私の答えです。私が、ずっと書きたかったことです。
ここから話がややこしくなるので、私が初投稿した、1番最初のスレッドから見直したほうがいいかも……。
ところどころに伏線を貼ったので。
それにしても、ここまでほんっとーに長かったなぁ。
ちなみに、海が茅野に触手があると知っている素振りを見せたシーンは。
https://ha10.net/ss/1446717197.html
↑これのスレ番号 295,297,365,523です。
お疲れ様ーーーー!
518:黒猫&◆WA:2016/05/09(月) 07:08 ID:Mrwこれからもファイトq(q'∀`o)
519:黒猫&◆WA:2016/05/09(月) 19:23 ID:Mrwコンー!!
520:凪海:2016/05/09(月) 19:35 ID:ySsコンニチハー((((o´ω`o)ノ
521:黒猫&◆WA:2016/05/09(月) 19:52 ID:Mrwwwww(。・ω・)ノ゙
522:凪海:2016/05/09(月) 20:10 ID:ySs私の小説、変かな カタカタฅ:(´◦ω◦`ฅ):
523:凪海◆L6:2016/05/09(月) 20:27 ID:ySs >>515
暗闇の中で、少女は泣いていた。僕は声をかけようとしたけれど、声がでなかった。
その子は、口を開いた。
女「絶対に、助ける……。私の命に代えても……!」
僕はその声を懐かしく思うと同時に、もろく崩れ去ってしまうような危うさを感じた。
☆
誰か、泣いてる? あの、夢の中の女の子だろうか。
光が、差した。
海「あ……、な、渚っ!」
杉「マジで⁉」
片「渚!」
神「渚くん!」
僕が目を開けると、そこはいつもの教室だった。
頭に手をやると、包帯が巻かれていた。
ほうけていると、海が僕に向かって抱き着いてきた。
渚「⁉」
海「良かった、良かったよ〜……」
顔を泣きはらしながら、海は僕に泣きついていた。
カ「海、渚くんがなかなか目ぇ覚まさないからずっと泣いてたんだ」
渚「……あ、そう」
海「な、渚? 大丈夫? 自分の名前、わかる?」
渚「え、ああ。潮田、渚……」
そう言うと、海はほっとしたように溜め息をついた。
あ、そうだ! 僕は茅野と海の戦いに割りこんで、それで!
渚「茅野はっ⁉」
奥「……どこかへ、行ってしまいました」
だんだん、思い出してきた。
茅野に触手が生えていて、海はそのことを初めから知っていたようで。そして、海は茅野を殺そうとしていて……。
渚「僕、どうして助かったの……?」
殺「これのおかげです」
殺せんせーが僕に見せたのは、海が僕にくれた帽子だった。ところどころ、破けている。
海「その、帽子はね。言わば超体育着と同じ役割を果たしているの。いや、むしろあの体育着よりも強いかもしれない……。銃で撃たれようと、刀でどたまをかち割られようと、絶対に壊れない、無敵の帽子。それが、あの帽子の真の役割なんだ」
すごっ!
てか、そんなすごい帽子をもらっても良かったのか。というより……。
渚「ごめん、壊しちゃった……」
海「いいよ。別に」
みんなは、僕があのあとどうなったのかを詳しく話してくれた。
僕があの戦いに割りこんだとき、茅野は触手を寸止めしたこと。でも、風圧で帽子に裂け目が入ったとか。そこへ、海は刀を止めることができずに僕に当ててしまったこと。その打ちどころが悪くて、僕は気絶したそうだ。
茅野は慌てて飛び去り、海は茅野を追いかけようとしたが、僕のことを心配してずっと泣きながら傍にいてくれたこと……。
茅野は、僕らの元から去る寸前、殺せんせーに「人殺し」と言ったこと……。
海「………」
木「海のことも気になるけど、殺せんせー。茅野、殺せんせーのこと『人殺し』って言ってたよ」
磯「過去に、何があったんですか?」
僕らの視線が殺せんせーに集まった。
片「話してもらわなきゃ、殺せんせーの、過去のこと」
僕らの間に、重い空気が流れた。
そこへ、殺せんせーの前に立つ子がいた。
海「あなたたちは、全ての真実を知る覚悟がある?」
渚「かく、ご……」
海は、真剣な目をして僕らに問うていた。
僕らは、互いに互いの顔を見合わせて黙りこんだ。
海「もし、覚悟がないなら、殺せんせーの過去を話させるわけにはいかない」
殺「海さん……」
僕は、海を見た。
真っ直ぐに僕らを見ている、彼女の目を。僕は見つめ返した。
渚「あるよ」
カ「渚くん……」
渚「だから、聞かせてほしい。海、君の過去も」
海は、目を閉じた。
まるで、遠い過去を思いだすかのように。
海「殺せんせー、あんたの過去を話すのはあとだ。私が、最初に全てを話す。私が、どうして茅野カエデを殺すつもりだったのか。私が、どうしてこの教室にやって来たのか。その、全てを……」
殺「わかりました。ですが海さん、決して今回の戦いに手をださないと約束してください。クラスメイトを傷つけたり、自分が傷ついたりする行為だけは、しないと約束してください」
海はうなずき、また目を閉じた。
遠い、遠い過去を思いだそうとしているかのように。
雨の日
海「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……。私が、絶対に、絶対に、助けるから。私の命に代えても、絶対に……、雪村あかりを、助けるから……っ」
涙を流しながら、海は、目を、真っ直ぐ前に向けた。
遠い、遠い日の誓いであるかのように……。
凪海!何言ってんの!?神レベルに上手いって!!
凪海の小説下手だったら私のゴミ以下だよ!?
うち凪海の小説毎日楽しみにしてるの!!
それに!今回のだって面白いし!!!
だから自身持って!!!
ゴミ!?
黒猫殿もウマイではないかぁぁぁぁっっ!!
君のコメントも、毎回励みになる。゚(゚´▽`゚)゚。
な、凪海なんか今回の小説
なんかすごいレベル上がってうますぎるー
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
A、ありがとうございます!
528:黒猫&◆WA:2016/05/09(月) 22:49 ID:Mrw 凪海
そ、そんな!!(*∩ω∩*)♡
でも励みになって良かったぁ!!
これからも頑張ってね♡♡
が、がんばるんば!!
530:レモン:2016/05/09(月) 22:58 ID:ZRoねぇ、前から思ってたんだけどさ、私の小説ってなんか変じゃない??
531:凪海:2016/05/09(月) 23:00 ID:ySs レモン)変じゃないと思うけど。
変なところある?
むしろ、私が変なのだが…。
いや、何となくだけど……。
凪海は変じゃないと思うよ!
アンケート
レモンの小説変だと思う人、挙手お願いします<m(__)m>
>>523
茅野side
ただ迎えに行っただけだった。積もる話をする約束で。昼間は教師をやっているお姉ちゃんが、夜に手伝っているという、研究所まで。
役者業は事務所の意向で長期休業中。町で私に気づく人もいなくなった。
あかり「今の方が気楽だなぁ、フツーに就職目指そっかな……」
正面から、人が走ってきた。避けようとしたけれど、その子と肩がぶつかってしまった。
あか「ごめんなさい!」
慌てて謝ったけど、その子はすでに走り去ってしまった。
あか「あれ?」
不思議に思って首を傾げていると……、
ドゴーーーーーーーーーーン
突然の、大爆発。
警備の人は右往左往。じっとしていられず、私は急いでお姉ちゃんのもとへ向かって走った。
やがてたどり着き、そこで目に入ってきた光景は!
あか「あ……」
息絶えた姉と、触手の怪物!
怪物が去っていくと、私は急いでお姉ちゃんのもとへ寄った。
あか「おねえ、ちゃん?」
声をかけても、返事はなかった。
どうし、て?
私はお姉ちゃんを揺さぶった。何度も、何度も。「お姉ちゃん」と連呼しまくった。
それなのに。
涙が頬を伝って、こぼれ落ちた。
視線を別に向けると、そこには書き置きがしてあった。
「私は逃げるが、椚ヶ丘3-Eの担任なら引き受けてもいい。後日、交渉に向かう」
と、あった……。
そこからの私の行動は早かった。
傍にあった触手の種を持ち帰り、自らを「茅野カエデ」と名乗り、椚ヶ丘に転入。理事長の私物を故意に破壊してE組行きを仕向け、触手を移植後、何食わぬ顔であのクラスに溶け込んだのだ……。
たとえ、自分が死んでもいい。仇さえ討てるのなら!
☆
海「雪村あぐり」
渚「え?」
僕らの間に、再び動揺が広がった。
どうして海が、E組の前・担任の名前を知っているんだ?
海「茅野カエデの、雪村あかりの姉の名前……。『茅野カエデを殺す』というのは、あぐりさんに頼まれたことだったの……」
⁉
実の姉が、妹を殺す依頼、だって?
海「でも、その目的は……所詮は第2の目的でしかなかった」
神「第1の目的って?」
海「……それは、まだ言えない」
ナギそんなことないよ!自分に自信を持って!
535:黒猫&◆WA:2016/05/10(火) 07:04 ID:Mrw レモン!
下手じゃないに一票!!
黒猫)ありがとう(#^.^#)
537:みゆき:2016/05/10(火) 17:22 ID:i02 宣伝!
占い●クールってとこに暗殺教室の夢小説作ったから、来てー!
人気無くて(涙)
レモンに下手じゃないに1票!
539:レモン:2016/05/10(火) 18:29 ID:ZRo かたしょう)ベリーありがとう!
みゆき)今度読ませてもらうね☆
みゆき)なんて言う題名の小説?
541:みゆき:2016/05/10(火) 19:28 ID:i02 私もレモンの小説は下手じゃないに一票!
私の小説はへたで読みづらいに一票!
舞花
【暗殺教室】私の気持ちは…
ってやつ
行くー!
543:黒猫&◆WA:2016/05/10(火) 19:33 ID:Mrwみゆき!!!貼って欲しいです!!!
544:葉月 美桜◆hc:2016/05/10(火) 19:38 ID:Jqw レモン
変じゃないよ!
むしろ美桜のほうが変だよー!
みっちゃん貼ってくれる?
546:黒猫&◆WA:2016/05/10(火) 21:08 ID:Mrw葉月も上手いって!!!
547:みゆき:2016/05/10(火) 21:15 ID:i02 いけるかな?
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/hachumiyuki/
カルマ落ちか渚落ちかのコメントもおねがい
549:黒猫&◆WA:2016/05/10(火) 21:44 ID:Mrwはーい!!!
550:凪海:2016/05/10(火) 22:09 ID:ySsかたしょう、ありがとうございます。
551:橘 舞花☆赤髪の殺し屋◆Us:2016/05/10(火) 23:02 ID:p/I みゆき)書いて来たよ!
あと私は向こうで『西條 稔』(さいじょう みのり)って名乗りたいと思う!
皆が慣れるまでは(舞花☆)って付けとくね!
>>533
渚「で、でも! 海はあんなに茅野と仲良くしていたじゃないかっ⁉ それも全て、ウソだったって言うの⁉ どうして殺すなんて!」
僕は切羽詰まって、勢いのまま口走った。海は僕のその勢いに、しばらくぽかんとしていたけれど、やがて納得したように頷いた。
海「あ、そういうことね。勘違いしているみたいだからあえて言うけど、あぐりさんからは、正確には『あかりを助けて』と言われたんだ。それは要するに、茅野カエデとなった原因の1つである触手を破壊すること。彼女の触手を破壊した時点で、彼女は茅野カエデではなく、雪村あかりに戻るんだ……」
あ……、そういうことか。
僕は一気に力が抜けた……。
カ「そういうことねー」
カルマくんの声に僕らはそっちを向いた。彼は何故か、出席簿を開いていた。
カ「ずっと不思議に思ってたんだ。どうして海は、前原の前に名前を呼ばれるのかって」
そう言われて、僕も思い出した。
殺せんせーが出席を確認するとき、必ずと言っていいほど、不破さんのあとに海の名前が呼ばれるのだ。そのあとに、前原くんの名前が……。
カ「要するに海は初めから、この学校の生徒だったんじゃないのぉ? だから、雪村先生の名前も知っていた。そうじゃない?」
⁉
海が、初めからこの学校の生徒⁉
僕らは驚いて海を見た。彼女は、青ざめた顔をして黙りこんでいた。
渚「海?」
海「うっ……、ゲホッ、ゲホッ……!」
いきなり、口を押さえて激しく咳き込み始めた!
僕らがあっけにとられている間に、海はよろよろと立ち上がると、自分の席に近づいてバッグから薬を取り出した。
全部で、錠剤が6粒……。
渚「海、君はいったい……?」
そのとき、着信音が教室の空気を破った。
殺せんせーが携帯を取り出す。
メールが、入っていた。
☆
茅「来たね。じゃ、終わらそ!」
すすきが揺らめく公園にて、茅野が、ターゲットを。姉の敵である殺せんせーを、にらみすえていた。
茅「殺せんせーの名付け親は私だよ? ママが『滅ッ!』してあげる……」
殺「茅野さん、その状態で触手を扱うのは危険です。このままでは命に関わる」
茅野は、なんでもないような顔をしていた……。
渚「茅野……。全部、演技だったの? 楽しいこと、みんなでしたのも。苦しいこと、みんなで乗り越えたのも……」
茅野は、にっこりと微笑んだ。
茅「演技だよ。これでも私、役者だったんだよ」
ウソ、偽りのない。そういう顔をしていた……。
海「カエデ……、人を恨むことで戦う強さには、限界があるんだ……。だから、それ以上……」
海が、弱々しくも強い瞳で訴えていた。
茅野は、唇を噛む動作をしたあと、
皆「⁉」
茅「うるさい、部外者たちは黙ってて!」
茅野の触手に火がついた!
茅「どんな弱点も欠点も、磨き上げれば武器になる。そう教えてくれたのは殺せんせーだよ? 体が熱くて仕方ないなら、もっともっと熱くして、全部、触手に集めればいい!」
殺「ダメだ! それ以上はっ‼」
茅「サイッコーのコンディションだよ。全身が敏感になってるの。今なら、どんな隙でも見逃さないっ!」
茅野の触手が、殺せんせーに襲いかかるっっ!
茅「死んで、死んで、死んで……!!」
>>552
まるで、火山弾のごとき攻撃だった。
僕らはそれをただ、見ていることしかできない!
海はもどかしそうにしながら、何もできない自分にいらだっているようで、ずっと手を握りしめていた……。
殺「みなさん!」
⁉
こ、殺せんせーの顔っ⁉
殺「協力してください。茅野さんから触手を取り除く方法を! このままでは彼女は触手に生命力を吸い取られて死んでしまうっ! せんせーが戦いながら引き抜くので、君たちはそのために暗殺から考えがそれることをしてくださいっっ!」
殺せんせーの顔が消えていった。
海「………」
猫騙し? ダメだ、あれだけ意識の波長が乱れていたら、一発きりの猫騙しはベストな状態であてられない! ナイフ、狙撃……。茅野を傷つけるものばかりだ。何かないのか! 優れた殺し屋になるために、なんでも学んできたじゃんかっ!
………………あ、ある! 教わった殺し技!
僕は、海の肩に手を置いた。彼女は、こちらを見た。不安そうに、どこか泣きそうな表情で……。
渚「行ってくる……」
殺せんせーの心臓のあるあたりに、茅野の触手が突き刺さった!
瞬間、殺せんせーは茅野の体に触手を回し、彼女を羽交締めにした。
殺「君のお姉さんに誓ったんです。どんなときでも、この触手を離さないと!」
茅野……。
僕は黙って近づき、彼女の唇に自分の唇を重ねた。
茅「……………⁉」
言わせないよ、茅野。全部、演技だったなんて。
この教室で、みんなで楽しく過ごしたこと。復讐しか頭になかったなんて、僕が言わせない‼
茅野の体が、ゆっくりと崩れた。僕は唇を離すと彼女を受け止めて、殺せんせーを見た。
渚「これで、どうかな?」
殺「満点です、渚くん! 今なら抜ける!」
殺せんせーは素早く、茅野から触手を引き抜いた……。
渚「うわっ!」
背中に強い衝撃が走って、思わず振り向くと、海が僕の背中に顔をうずめて泣いていた。
海「ありがと、渚……。ありがと、みんな……。やっと、やっと……」
僕らはこの時、悟った。
海はやっと、長い苦しみから解放されたのだと……。
☆
やがて茅野が目覚めた時、海は泣き腫らした表情で、茅野に抱きついた。
茅「海ちゃん……」
海「あかりのバカっ!」
海は茅野カエデが死んだとわかった瞬間から、茅野を「雪村あかり」と呼んでいた。
茅「……最初は、純粋な殺意だった。でも、せんせーと過ごすうちに殺意に確信が持てなくなっていって……。バカだよね。みんなが純粋に暗殺を楽しんでいたのに、私だけ、1年間。ただの復讐に費やしちゃった……」
僕は茅野に近づいた。
渚「茅野にこの髪型を教えてもらってからさ、僕は自分の長い髪を気にしないで済むようになった。茅野も言ってたけど、殺せんせーって名前、みんなが気に入って1年間使ってきた。目的がなんだったとか、どうでもいい。茅野は、このクラスを作り上げてきた仲間なんだ。だから、たとえ1人で苦しんでたとしても言わせないよ、みんなと過ごしたたくさんの日々が……。殺せんせーは、過去を話すって約束してくれた。せんせーだって成人じゃない。いいことばかりしないのは、みんな知ってる。でも、聞こうよ」
茅野は泣きながら、何度も何度も頷いていた……。
僕は、海を見た。
渚「でも、その前に。海、君は話してくれるよね? 全て。この教室の、もうひとつの真実を……」
海「ああ」
海は、ゆっくりと立ち上がった。しばらくの間、目を閉じる。
遠い、遠い過去を呼び起こすような、儀式のような行為……。
海「はじめに、みんなに謝りたいことがあるんだ……。みんな、ごめんね。1年間ずっと、騙してて……」
海は、淡く、儚く、今にも消えてしまいそうな微笑みを僕らに向けた。
海「実は私、もう……。殺し屋じゃないんだ……」
え?
こ、ここまで長かったーーーーーー‼
はてさて、海は「もう殺し屋じゃない」と言いましたが、実はこれが海がずっと隠してきた真実のうちの1つ!
https://ha10.net/test/write.cgi/ss/1446717197/339のスレ番号339にて、ロヴロが言っていた。
ロ「どうしてお前がまたこの世界に戻ってきたのかはわからない」
ここ、ビミョーに伏線……。とも言い難いか……。
殺し屋じゃない!?ど、どういう事ーー!?
続き楽しみー!!!
(; ・`д・´)ナン…ダト!?
ああ知りたくってしかない!!
あと....海と渚が結ばれるの....?????
渚あかがいい!!←無視してもらっていいよ!
ああ続き気になって仕方ない!!!!!
どーゆー事?
海って殺し屋って言う設定じゃあ無かったの?!
早く読みたい夜気になって寝れなくなりそう
(゚Д゚)
A
(╭☞•́⍛•̀)╭☞それな
今テスト期間だから夜はスマホ没収されるハメに....NO!!
続き気になって仕方ない!!
>>553
海side
ビ「いいの?」
海「何が?」
カエデからのメールを見て数分後、私は裏庭で1人、物思いに沈んでいた。そこへイリーナ先輩がやって来たのだ。
ビ「全てを話すって……。あのことも、話すんでしょう?」
海「そうだよ」
ビ「あの子たちなら、きっとあなたの助けになってくれるわ。それは私も知ってる。ただ、それを話したら、あなたはより一層、苦しむと思うの……」
海「……苦しむのなんて、慣れっこだよ」
私は笑って、目を閉じた。
ごめんね、あぐりさん……。
☆(渚side)
殺し屋じゃ、ない?
渚「ど、どういうこと⁉ だって海は、ずっと僕らに色々なことを教えてきたじゃんかっ!」
海「まぁ、そういきり立たないでよ……」
海は弱々しく微笑んだ。
ビ「海の言ったことは本当よ。彼女はもう、殺し屋の仕事を引退してるの」
矢「ビッチ先生……」
………。
カ「いつから殺し屋じゃなくなったの?」
海「……小学6年生くらいかな」
渚「⁉ それって、僕と会った時期じゃ」
海「君と会う前から、すでに殺し屋ではなかったんだ。その一、二か月後に君と会ったことになるね」
僕は、なんだかわからないけれど、ショックを受けた……。
海「さて、私がどうして殺し屋をやめたのか。その理由を話す前に、何故殺し屋になったのかを教えてあげる……」
海はそう言って、また目を閉じた。
海「夏休みの南の島で、私は渚に。そしてさっき、カエデに言ったよね。『人を憎んで人殺しをするな』ってさ」
僕と茅野は互いに顔を見合わせて、うなずいた。
海「感情や欲望のまま、人殺しをするなんて本当にいけないことだ。それは、許されないこと。決して。もしも、感情や欲望のまま人なんて殺したら、その倍になって自分に返ってくる」
寺「要するに、何が言いたいんだよ」
海「まぁ、聞いてよ。……私、渚に言ったよね。『私は殺し屋を殺すために殺し屋になった』って」
みんなが驚いて僕と海を見た。
僕は、うなずいた。
海「そして、私がこの世で一番恐れている殺し屋は、『死神』だってことは、もうみんなわかってるかな?」
海のその言葉に、僕らはうなずいた。
海「私は、死神を恐れ、そして憎んでいた。そして私は、『殺し屋を殺すために殺し屋になった』……」
海は、ゆっくり、ゆっくり、一歩一歩。踏みしめるように歩いていく。
そして、止まった。
皆「え⁉」
殺せんせーの、手足が……!
海「カエデだけだと思ってたの? せんせー。あんたを憎んでいる人間は」
殺せんせーは、どさっと倒れた。
海の手には、あの日本刀。
海「『死神』の『見えない鎌』とは程遠いけど、この剣技。日本では古来から、『ツバメ返し』って呼ばれてるそうだよ。刀が、見えないんだって……。久しぶりね、殺し屋『死神』さん。会いたかった……」
不敵に微笑む海を、僕らは驚きの表情で見つめた……。
な、なるほど!!!そう言うことだったのか!!!
スッキリしたぁーー!!
てか殺せんせーどうなるの!?
今回も面白い小説ありがとう!!!
殺せんせーがんばれ〜(ぼー読み)
562:玲 ce12:2016/05/11(水) 20:07 ID:emg (゜△゜;)!!!!
なんとそんな事が....やばい続き気になって仕方ない!!!!
海の過去が早く知りたくって仕方ない!!
続き気になって仕方ない!!
ごめん皆…
私今頭痛でダウンしてるから、リレー小説、抜かして書いて。
A)棒ってw
殺せんせー、私の小説の中で、とんでもない哀れなキャラw
杏)わかった。お大事にー((ヾ(・д・。)フリフリ
566:凪海◆L6:2016/05/11(水) 20:56 ID:ySs >>559
海は刀をおろした。
海「なんて、ごめんね。殺せんせー。カエデに心臓やられて、ただでさえ弱ってるのに」
殺「……海さん、君は……」
海「如月って名前、知ってる?」
その名前に、僕らはハッとした。
この名前を知らない人は、この日本にはたぶんいない。
僕らが小学1年生の頃、とある町で同じく小学1年生の女の子がでかけたまま行方不明になったという事件が起こった。最後に目撃されたといわれている場所には、大量の血痕があったと言われている……。
その事件は日本じゅうを震撼させた。僕ら小学生は親同伴の登下校がしばらく続いたほど……。
海「本郷っていう苗字はね、私が殺し屋になってから自分で考えた苗字なんだ。如月が……、私の本当の苗字」
速「ちょっ!」
速水さんが驚いて声をあげた。
僕らは慌てて視線をそらそうとした。
海「そらすな、バカ。ここからが本題なんだから……」
そらすなって言われても……。
海は、制服を脱ごうとしていた。
誰だってそらすって!
そう、抗議をしようとして、僕らは声を詰まらせた。
海は、ブレザーを脱いで、ズボンをたくしあげた。
海「これ、『死神』なら、見覚えあるでしょ?」
海の体は、無数の切り傷で刻まれていた……。
☆(海side)
8年前、夏休み
あー、宿題終わらない……。
さんすーとかわかんない。どーして52−38が14になるの……。
あとはどくしょかんそーぶんと……。
わたしの家は、ひいおじいちゃんのときから、からくり箱という物を作るしょくぎょーをしているんだ。かけたピースをはめて、それをパズルのようにかちゃかちゃ動かすと、箱になって、開くんだ。
ママのじっかは、けんどーをやっていて、わたしは今、その帰りだった。
正面から、帽子をかぶった優しそーなおにーさんとすれちがった。
すれちがった瞬間、背中に寒気が走った。
そう、寒気、だった。
海「あ……」
血が、でた。
それも、今まで見たこともないくらい、大量に……。
海「たす、けて……」
わたしは、手を、精一杯、のばした。
すれちがったおにーさんは、信じられないような顔をしながら、手に、ナイフを持っていた。
血が、たくさんついた、ナイフ……。
意識は、そこで途絶えた。
病院
ロ「大丈夫か」
海「だ、れ?」
ロ「わたしは、ロヴロだ。殺し屋をしている」
ころし、や?
目覚めたそこは、くすりのにおいばかりして、なんか、きもちわるかった。
わたしは、さんそマスクをつけられていた。
体じゅうを見回すと、無数の、傷……。
海「わたし、刺された。やさしそーな、おにーさんに刺された……」
ロ「この日本で今、街中を歩いている殺し屋がいる。『死神』と呼ばれている、殺し屋だ」
海「……そいつが、こんなことしたの?」
ロ「おそらく、そう思われる……。奴は神出鬼没だ。気づいたら、そこにいる。そして、誰も知らない」
そのとき、幼い私の心を支配したのは、憎しみだった。
こんな体にしたあいつを、心の底から殺したいと思ったのだ。
海「ねぇ、殺し屋って誰にでもなれる?」
ロ「……つらい仕事だぞ」
海「いい、構わない。あいつを、殺せるんだったら、つらくても、苦しくても!」
☆
海「私は、私を殺そうとした『死神』が憎くて、殺し屋になったんだ……」
華!
大丈夫ー?お大事にね!!!
ぬ、脱いだーー!?てか体中に切り傷!!!
海の過去にそんな事が!!!
やっぱり面白い!!!!!
伏線B
如月という名前、実は初めて出たわけじゃないよ。
https://ha10.net/test/write.cgi/ss/1446717197のスレ番号566(デートの時間)にて、渚が見ていたニュースに……。
テレビ「次のニュースです。8年ほど前から行方不明になっている如月家の長女……」
ここだけではまだわからないけど、>>450 進路相談の話。
海が日本刀を落とすシーンにて、渚はそれを拾った時に刀の頭(とう)と言われる部分を見るんだけど、そこには何故かイニシャルで U.K
Umi.Kisaragiとなります。
ここにつながります。
海がついたウソは、もうひとつ。それは、あの刀はもらい物ではないことなんです。
>>566、「傷の時間」にするね!
571:凪海:2016/05/11(水) 22:14 ID:ySs >>566
海「女の子にとってさ、体に傷がつくことがどれだけ辛いことか。別にこの学校に来たとき、女子の制服でも良かったんだ……。でもさ、こんな傷じゃん? 隠すためには男子の制服を着るしかなかった……」
海は、ぽろぽろ涙を流していた。
僕は眉をひそめた。
海は、殺せんせーの胸ぐらをつかんで、思い切り引き寄せた!
海「なんで、あのとき。私を殺さなかったの? あのとき、あんたが私を殺してたら、こんな、辛い思いはしなくて済んだ! ねぇ、どうしてよっ‼」
殺せんせーは、相変わらず読めない表情で、黙り続けていた……。
海「答えて、くれないんだね……」
殺「……怖かったんです」
!?
殺せんせーがゆっくりと語る真実に、海は驚きの表情を浮かべた。
そう言うということは、殺せんせーはかつて死神で、海を傷つけたことを認めることになる!
殺「あの、すれ違った瞬間……。言いようもない恐怖に襲われました……。まるで、虎に後ろから食い殺されるような、恐怖……。そして、思わず……」
虎に後ろから食い殺されるような、恐怖……。
それの名前を、殺せんせーは。そして僕らは知っている。
おそらく、殺気だ……。
海「殺したんだね……? 如月海を……。いや、違うか。結局のところ、如月海を殺したのは、私自身だ。あのとき、あんたを憎く思わなければ、私は本郷海にはならなかった。あんなことには、ならなかったんだから……」
海は、崩れ落ちた。
渚「海っ!」
海「近づくなっ!」
その声に驚いて、僕は思わず立ち止まった。
海「……私が殺し屋になって2年くらいしてから、私は世間から『死神もどき』と言われ、恐れられるようになった。私が標的としたのは、全て。殺し屋だった……。殺し屋が憎いから、殺し屋をこの世界から消そうと思った。ただ、それだけ……。でも、私は決して『死神』にはなれなかった」
その言葉は、かつて海が言っていた言葉だ。
『死神』には、なれなかった。
海「『死神もどき』の殺し方はね、第三者に殺しを実行させることだった。例えば、私が殺せんせーを殺したいとする。でも、それはあえて自分ではやらない。何気ない風を装って標的に近づき、それと同時に、私はその標的と仲のいい人を見つけ、その仲のいい人に暗示をかけ、標的を殺させる。それが、『死神もどき』の殺し方だった。『死神』は自分で手を下すけれど、『死神もどき』は自分ではなく、他人にやらせた。そういう、残酷な殺し屋だったんだ。私は……」
海は、うずくまって言った。
海「そしてある日、事件は起こったんだ……」
凪海とか杏が名前の最後に付けてる顔文字とスゴロクって何?
573:凪海:2016/05/11(水) 22:58 ID:ySsmailに#diceと打てば出るそうだよ。
574:橘 舞花☆◆Us:2016/05/11(水) 23:08 ID:p/I マジで!?
ありがとう!
試しにやってみる!
そのため名前省略!
あれ?
打ったけど表示されて無い…
何故だ?
舞花の、mailの右にあるところに打つんだよ。#diceって。
577:凪海:2016/05/12(木) 00:37 ID:ySs >>571
海は「事件」のことを話す前に、中村さんに向かって頭を下げた。
海「ごめんね、莉桜。あの文化祭の日、ぶっちゃって……」
中「……だから、気にしてないって」
中村さんがあきれたようにつぶやいた。
中「服、仮に引っぺがしてたら、その……、傷が」
海「うん……。プールの時も、ダイバースーツ着てたのは、そのせい。傷、見られたくなかったから。でも、やっぱり不安でさ。透けたらどうしようとか、余計なこと。散々考えた……。だから、泳げないってウソ、ついてた……」
そして、なおも海は語り続ける……。
☆(海side)
11歳、4月
ロ「今まで彼は、500人もの人を殺してきた……」
今度の依頼は、かつて殺し屋だった人だそうだ。名前は、ロベール。一見、どこにでもいるような優しい人に見えた。
調べ上げた情報によると、現在は殺し屋を引退していて、妻・アンジェラと8歳になる娘・エリナと3人で暮らしているそうだ。
海「行ってきます」
ビ「待って、海」
イリーナ先輩が近づいてきた。
ビ「これ、忘れてるわよ」
それは、からくり職人である如月家にて私が初めて作った仕込み刀だった。一見、ただの棒だけどボタンを押すとそこから刀が飛び出して、日本刀になるというもの。頭(とう)には、私のかつてのイニシャル、U.Kが彫られている。
海「どーせ、今回も使わないよ」
直接手を下すのは、私じゃないんだから……。
ビ「いいから、持っておきなさい」
先輩に言われて、私はしぶしぶそれを愛用しているウェストバッグに入れた。
今回の仕事も、順調だった。ロベール一家にみなしごのフリをして近づき、早々に彼の家でお世話になることになった。
海(潜入は成功した……)
3歳年下のエリナは、私によく話しかけてくれた。
エ「ウミは何が好きなの?」
海「何って?」
エ「お菓子だよ」
彼女に小首を傾げてそう言われ、私はふと考えた。
海「マカロン、かな……」
エ「何それ」
海「めっちゃ美味しい砂糖菓子だよ! カロリーは高いけど……」
エ「へぇ……。ねぇ、ママ。わたしもマカロン食べたぁい」
エリナの言葉に、アンジェラは優しく微笑んだ。
ア「今度、買ってくるわね」
私は慌てた。
海「ごめんなさい、私が余計なことを言ったから……」
ア「いいのよ。だってウミはもう、私たちの家族みたいなものだから」
そう言って微笑んだアンジェラに、私は開いた口が塞がらなかった。
家族……。
でも……。
海「……アンジェラさん、少しいいですか?」
ア「?」
私はエリナに1人で遊んでもらっている間、アンジェラに耳打ちした。
海「ロベールさん、浮気してるみたいですよ」
ア「え?」
海「それも、けっこうな額を貢いでいるとかで……。いいんですか? このままだと彼、心がその浮気相手に傾いて……、この家庭を壊してしまうかもしれませんよ……」
ア「そ、そんなの見間違えよ!」
チャンス!
隙を見つけ次第、そこを全力で押し切る。
それが、この私の戦い方だ。
海「この前、見ちゃったんです……。その浮気相手と、キスをしている彼を……」
ア「⁉」
海「……彼を、この家に留めておく方法を、あなたにのみ心が行く方法を、私は知っていますよ。知りたいですか?」
今思えば、きっとこの時の私は、相当な悪人ヅラをしていただろう。
アンジェラは、疑う余地すら見せずに、私の次の言葉に耳を傾けていた……。
なるほど、、、残酷過ぎて泣けるー。゚(゚´ω`゚)゚。
579:凪海◆L6:2016/05/12(木) 20:01 ID:ySs >>577「後悔の時間」
アンジェラは、ロベールを殺した。
正しい、これで正しいんだ。
殺し屋なんて、この世界で生きている価値なんてない……。
それはもちろん、私もだ。
海「………」
アンジェラは驚きの表情で、自分の手元を見つめていた……。
ア「私が、やったの……?」
私はその様子をクローゼットの中で見つめていた。
ア「あ、ああ……」
アンジェラは、ゆっくりと崩れ落ちて。
海「チッ」
自らの喉を刺した。
こういう行為は、よく見る。
最初は自分の起こした行為に茫然とする。そして、泣き崩れ、最期は自分を殺すのだ。
何回も、何回も、見てきた。
エ「ママ……?」
海「⁉」
なんで、ここでエリナが入ってくるんだ。彼女が寝たのは確認済みだ。どうして、この部屋に入ってくるんだ!
どうする。でるべきか……。
まずい。こっちに来る!
ガラッ
エ「ウミが、どうしてここに……? まさか、ウミが、こんなことしたの……?」
海「……アンジェラがロベールを殺したよ。私はその、一部始終を見ていた」
エ「どうして、ここにいるの……?」
この目……。
この目の名前を、私は知っている……。
エ「あんたのせいで、ママが、パパがっ‼」
うるさい、うるさい。
黙れ、黙れっ!
☆
目を開けると、エリナが倒れていた。
大量に、血を流して。
海「死んでる……」
突如、私の脳内に入ってきたのは、持っていた日本刀でエリナを殺す瞬間だった。
それは、私ではなかった。
海(誰よ、あんた……)
心でそっと問いかけた。
声は、答えた。
もう1人のお前だ、と――。
海(どうして、エリナを殺した)
すると、そいつは答えた。
お前が殺したがっていたからだ、と――。
海(私が……?)
そうだ、お前が――私が殺した。
目の前にいた、あの少女が、かつて私が「死神」に殺されかけたときに抱いた思いと、同じ思いを抱いたから。
殺し屋が憎いという、目を。私に見せたから。
どう、いうことよ……。
結局、私のしてきたことは、「死神」と大して変わらなかったんじゃないの? 殺して、殺された奴と周囲の人間を不幸にして……!
殺し屋を殺すために殺し屋になった私の判断は、間違えだったんじゃないの?
私はその日から、自分がいったいどういう立場の人間か、わからなくなった……。
☆
現在
海「結局、私がしてきた行為は、全て無駄だったんだ。殺し屋を殺すために殺し屋になったところで、そんなの殺し屋であることに変わりはしない。だから、私は、殺し屋をやめたんだ。まぁ、それだけが理由じゃないんだけど……」
海は自分の手を握りしめた。
海「私の中に、もう1人の私――カイが、でてきたから。カイはまるで、『死』という文字を、体にそのまま表したような奴だったから……。
あのときのこと、私は今でも夢に見る。殺さなくても良かった子を――エリナを、殺したことを……」
僕は思わず、口を開いた。
>>579
渚「でもさ、海。僕は海が殺し屋でよかったって、今でも思ってるよ。あのとき、僕を助けてくれたこと、僕は本当に嬉しかったから……」
あのとき――僕が海と出会ってしばらくしてからのことだ。
あのとき、海が僕を助けてくれなかったら、僕は今ごろ、どうなっていたことか……。
海「私は、後悔してるよ。あの日、渚に出会ったこと」
え?
海「渚に出会わなければ、よかったって……」
………っ。
カ「渚くん!」
カルマくんの声や、みんなが息を呑む声が聞こえたけど、僕は海の頬を平手打ちしていた。
渚「どうして、そういうこと言うんだよ……。僕はっ、あの日海に助けてもらったから、今ここにいられるんだ! それを出会わなければ良かったって、後悔しているだなんて言わないでよっ!」
海「うるさいっ! 何も知らないくせして、勝手なことを言わないでよっ!」
海がこちらを思い切りにらみつけて怒鳴りちらした。
でも、ここでひるむわけにはいかなかった。
僕が口を開こうとすると、海はそれを遮るように続けた。
海「私は殺し屋になるべきじゃなかった。そして、それを早めに気づければよかったんだ! 気づくのが遅すぎたから渚に会った! 渚に会ったから、あんな事件が起こったんだ!」
………。
かつて海が、ここまでして感情をあらわにしたことがあっただろうか。
海「勝手なこと言うなっ! 何も知らないくせして、何も知らない平和な世界で生きてきたくせして!」
奥「2人の間に、何があったんですか……?」
奥田さんの言葉に、僕と海は口をつぐんで黙った。
カルマくんの声が聞こえた。
カ「真実、全て話すんでしょ。そういう約束だっただろ。だったら、それも話すべきだと俺は思うけどね」
海が、僕の顔をちらりと見た。
僕は顔をそむけ、黙り続けようとして、口を開いていた。
渚「いいよ、話しても」
海「チッ……」
海は舌打ちをした。
海「……ここからが、全ての始まり。どの道、話す予定では、あったんだけど」
僕は驚いて海を見た。
海「私が、後悔してもしきれなくなった、始まり……」
海は地面を見つめ、そこに拳をたたきこんだ。
ど、どうなるのぉーー。゚(゚´Д`゚)゚。海!渚の過去に
何が!?続きが気になって仕方がないー!
また過疎り始めたなぁ(*_*)
583:A 神:2016/05/12(木) 21:19 ID:0IU 渚 海の過去ってなんかやばそう…
でもめっちゃキニナルー!!!!!!!!!
過去の話泣ける!
585:凪海◆L6:2016/05/13(金) 06:37 ID:ySs >>580「出会いの時間」
殺し屋をやめると、そうロヴロ先生とイリーナ先輩たちに言っても彼らは何も言わなかった。
ビ「日本に戻ったら?」
海「え……?」
日本……。「死神」に殺されかけて以来、一度も足を踏み入れなかった。そこでは今、私を探すために国が総力をあげているそうだから。
それに、正直……。
ビ「いいから、戻りなさい。きっと見えないものが見えてくるはずだから」
海「見えない、もの……」
☆
日本に戻り、アパートを借りて1人暮らしを始めた。
家賃とかは……、かつて仕事をしていたときのお金とか、あとはロヴロ先生たちの仕送りで賄うことにした。
学校には、通わなかった。
あぁ、やっぱり思った通りだ。
日本は、平和すぎる。平和すぎて、気持ちが悪い。
小学生の下校時間を見計らって、私は公園に行き、ブランコを漕いで1人で過ごしていた。
?「はぁ……」
ため息が聞こえてそちらを向くと、そこには髪の長い子がいた。
同い年に見える……。女子、か? 女子の服着てるし。でも、男子に見えるのは何故?
私はよく、男装をして潜入することもあった。それでたぶん、女子と男子の見分け方はだいたいできるようになっていた。
海「ねぇ、そこの。君だよ、髪の長い……」
渚「え?」
まるで、「え、僕に話しかけてるの?」みたいな顔をされた。お前以外いないだろと、私はあきれる思いでとりあえず質問をした。
海「あんた、男なの?」
渚「⁉」
ひどく驚かれた。
あ、もしかして違ったのかな。
海「悪い。気にすんな」
渚「……男だけど」
海「あ、そうなの? 女装してる趣味を持った小学生だなんて、珍しいね」
渚「こ、これは母さんの趣味……って、趣味じゃないか」
海「母さん?」
私が首をかしげると、彼は説明してくれた。
渚「うん。僕の母さんはもともと、女の子が欲しかったんだ。でも、産まれてきたのは僕で……。それで、せめて女の子らしい格好をさせてあげようって……」
私は眉をひそめた。なんていうか、不快……。
海「やめてって、言えばいいじゃない。そんなに嫌なら」
渚「お、怒ったら怖いもの……」
海「はぁ? あんた、男のくせに意気地なしなんだね」
渚「なっ!」
少年は心外だという顔をしつつ、私の言う通りだとも思ったのだろうか。そのまま静かになった。
私はクスッと笑った。
渚「?」
海「ううん、何でもない。こういう奴もいるんだなって、思っただけ。お前、名前は?」
渚「え? あ、しお……」
海「あー、やっぱなし。そうだ、偽名名乗ってよ」
渚「ぎ、めい?」
海「自分の名前じゃない名前。なんでもいいよ、芋虫でも、アリでも」
渚「い、芋虫……」
正直、本当の名前を聞いてしまったら、そいつに情が湧いてしまう。
なんでもない、ウソの名前を名乗られた方がずっといい。この先も、思い出さずにいられる。
渚「じゃあ……、えーっと……」
少年は、必死に考えているようだった。その顔が、なんだか面白くて、楽しくて、私はずっと笑っていた。
渚「海、かな……?」
海「⁉」
渚「え、どうしたの?」
海「あ……、ううん。なんでもない。そしたら私は、ジャンヌって名乗るよ」
渚「それって、フランスを救ったっていう……」
海「へぇ、知ってるんだ」
渚「一応、受験生なんで」
うん? 受験生?
海「あんた、中学生なの?」
渚「いや、小6だよ。今年、受験して私立の中学に行くんだ」
海「へぇ……」
こいつ、なんか面白いかも。
海「ねぇ、海」
渚「?」
私は立ち上がった。
海「君、学校終わったらここに来てよ。私、待ってるから。うーん、受験生だからそんな会えないかもしれないけどさ……」
渚「いいよ! 学校終わったらここに来るんだね」
海「いいの?」
渚「うん!」
それが、私と渚の出会いだった。
渚女の子の服着てたんだあー!!きっと可愛い!!!
587:凪海◆L6:2016/05/13(金) 18:15 ID:ySs >>585
その日から私は、海と名乗った少年とよく遊ぶようになった。
と言っても、ブランコを漕ぎながら話したり、彼の学校の宿題を横目にしながら本を読んだり。そういう日々が続いただけだったけれど。それでも、私はその時間が好きだった。
渚「どうしてジャンヌはさ、着物ばかり着てるの?」
海「洋服がないからだよ。小さいころからずっと和服ばかり着ていたから、これのほうが逆に落ち着く」
渚「そうなんだ」
彼の宿題を見ながら、私は、そういえば小1以来、勉強をしていないことをふと思い出した。「死神」より強くなるためならと、ある程度の知識は備えてあった。でも、所詮は並み程度だ。
海「勉強って楽しい?」
渚「あんまり楽しくないよ。そりゃ、正解したら楽しいけどさ。ジャンヌは学校に行ってないの?」
海「うん……。家庭の事情でね、行ってないんだ」
渚「なんかごめん……」
海「別に気にしてないし。だったらさ、海。私に勉強教えてよ」
渚「え⁉ 僕、教えるの下手だよ?」
海「大丈夫、下手でも理解はできるよ」
渚「えー、本当に大丈夫かな」
海「それに、君の宿題をいつも横目で見ているからだいたいわかるようになってきたし」
そう言うと、彼はひどく驚いた顔を見せてきた。あまりの間抜けな顔に、私はケラケラ笑った。
渚「理解できてるなら、教える必要はないんじゃ……」
海「人間は学ぶために生まれた生き物なんだよ。学ばなくてどうする」
渚「ジャンヌは、今どきの小学生があまりよく使わない言葉を使うよね。本当に11歳なの?」
海「今年で12歳」
渚「あ、じゃあ同い年なのか」
今さらなような気もしたけど、そういえば私。彼には自分のことをほとんど話していない。話したところで理解もできないだろうけれど……。
海と名乗った少年と、たくさん遊び、学んでいくうちに、気づいたら夏になっていた。
海「え、今日が誕生日なの⁉」
渚「うん……」
私が「誕生日はいつなの?」という何気ない一言で、その日は始まった。
今は夏休み中。それでも少年は、いつも通りの時間に公園にやってきた。
海「わ、私、何も用意してない……」
渚「え、いいよ。そんな! ぎゃ、逆にジャンヌはいつなのさ」
海「まだずっと先だよ。11月の10日」
渚「じゃあ、僕のほうがお兄さんだね」
ムッ。えらぶってるようで、なんかむかつく。
私は彼の両頬を両手でつねってのばしてやった。
渚「いだい、いだい、いだい〜」
海「うるさい、バカ。しばらくやられてろ」
手を放してやると、少年は自分の頬を痛そうにさすっていた。真っ赤に腫れてる……。私はその顔を見て、クスクス笑った。
渚「う〜、ジャンヌはらんぼーすぎる」
海「うっせ」
本心で会話をすることが、いつの間にか大好きになっていた。
そのとき、朗らかな曲が流れた。少年の持っている携帯電話からだった。
渚「あ、塾の時間だ」
海「もうそんな時間なのか。それじゃ、また明日ね」
渚「うん。また明日」
少年は公園を去る。
ふと、いたずらをしたくなった。
海「おい、海!」
渚「え?」
私は振り向いた彼の前髪をあげて、その額にキスをしてやった。
渚「⁉」
海「あははっ、誕生日プレゼント。喜んで受けとっとけよ」
渚「あう、あう……」
何か言いたそうに、顔を真っ赤にしている彼を、私は笑いながら見つめていた。
海「じゃあね、また明日!」
渚「え、あ、う……」
☆
渚はいったい何をされたのか理解できず、しばらく茫然とそこに立ち続けていた。
少女は、もういなくなっていた。
渚「あ、塾に行かなきゃ」
渚は停めておいた自転車に近づいた。
明日、どういう顔で会えばいいんだろう。きっと彼女はいつも通りの顔で、自分の前に現れるだろう。そう考えると、ますます顔の火照りが激しくなってくる。
渚「うぅ〜」
そのとき、彼は気づいていなかった。
後ろからやって来る、人の気配に。
渚「⁉」
体がふわりと浮き――いや、持ちあがり、足をじたばたさせても動けない。顔の正面に布が現れ、そこにある匂いを至近距離でかがされる。
遠のいていく意識、頭がぼぅっとしてきた。
渚(誰……?)
☆
現在
皆「誘拐された⁉」
僕はこくりとうなずき、海を見た。
海「全ては、巧妙に仕組まれた罠だったんだ……」
誰もいない??
過疎ってるよ……。
いるよぉーーー!!!
590:凪海<偽者>◆1s:2016/05/13(金) 19:12 ID:ySsよかったーf^_^;)
591:凪海◆mc:2016/05/13(金) 19:13 ID:ySs悪い、偽者った。
592:黒猫&◆WA:2016/05/13(金) 19:13 ID:Mrw渚が誘拐された!?渚どうなるのぉ!??
593:黒猫&◆WA:2016/05/13(金) 19:14 ID:Mrw大丈夫wwww
594:凪海◆mc:2016/05/13(金) 19:14 ID:ySs みんな、忙しいのかな?
かくいう私も、試験1週間前ww
皆居ないもんねぇー!
マジか!!試験頑張って!!!!
夕飯食べ終えたら、べんきょするんで抜けます( ̄^ ̄ゞ
597:黒猫&◆WA:2016/05/13(金) 19:36 ID:Mrwokです!勉強頑張ってね!
598:渚カェ大好きっ子♪:2016/05/13(金) 22:55 ID:vjY »468の
話、続き書いて下さい!!!!!
本当に続きが気になるんです!!!!
どうかーどうかー渚カエ(あか)を書いてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
渚カェ)それな(つ>ω●)つ)` 3 °).·`
600:凪海◆mc:2016/05/13(金) 23:07 ID:ySs600!!