Part4の続きです
そっちが終わったら
ここへ!
X荒し、なりすまし
O雑談、小説
です
よろしくお願いします♪
>>552
まるで、火山弾のごとき攻撃だった。
僕らはそれをただ、見ていることしかできない!
海はもどかしそうにしながら、何もできない自分にいらだっているようで、ずっと手を握りしめていた……。
殺「みなさん!」
⁉
こ、殺せんせーの顔っ⁉
殺「協力してください。茅野さんから触手を取り除く方法を! このままでは彼女は触手に生命力を吸い取られて死んでしまうっ! せんせーが戦いながら引き抜くので、君たちはそのために暗殺から考えがそれることをしてくださいっっ!」
殺せんせーの顔が消えていった。
海「………」
猫騙し? ダメだ、あれだけ意識の波長が乱れていたら、一発きりの猫騙しはベストな状態であてられない! ナイフ、狙撃……。茅野を傷つけるものばかりだ。何かないのか! 優れた殺し屋になるために、なんでも学んできたじゃんかっ!
………………あ、ある! 教わった殺し技!
僕は、海の肩に手を置いた。彼女は、こちらを見た。不安そうに、どこか泣きそうな表情で……。
渚「行ってくる……」
殺せんせーの心臓のあるあたりに、茅野の触手が突き刺さった!
瞬間、殺せんせーは茅野の体に触手を回し、彼女を羽交締めにした。
殺「君のお姉さんに誓ったんです。どんなときでも、この触手を離さないと!」
茅野……。
僕は黙って近づき、彼女の唇に自分の唇を重ねた。
茅「……………⁉」
言わせないよ、茅野。全部、演技だったなんて。
この教室で、みんなで楽しく過ごしたこと。復讐しか頭になかったなんて、僕が言わせない‼
茅野の体が、ゆっくりと崩れた。僕は唇を離すと彼女を受け止めて、殺せんせーを見た。
渚「これで、どうかな?」
殺「満点です、渚くん! 今なら抜ける!」
殺せんせーは素早く、茅野から触手を引き抜いた……。
渚「うわっ!」
背中に強い衝撃が走って、思わず振り向くと、海が僕の背中に顔をうずめて泣いていた。
海「ありがと、渚……。ありがと、みんな……。やっと、やっと……」
僕らはこの時、悟った。
海はやっと、長い苦しみから解放されたのだと……。
☆
やがて茅野が目覚めた時、海は泣き腫らした表情で、茅野に抱きついた。
茅「海ちゃん……」
海「あかりのバカっ!」
海は茅野カエデが死んだとわかった瞬間から、茅野を「雪村あかり」と呼んでいた。
茅「……最初は、純粋な殺意だった。でも、せんせーと過ごすうちに殺意に確信が持てなくなっていって……。バカだよね。みんなが純粋に暗殺を楽しんでいたのに、私だけ、1年間。ただの復讐に費やしちゃった……」
僕は茅野に近づいた。
渚「茅野にこの髪型を教えてもらってからさ、僕は自分の長い髪を気にしないで済むようになった。茅野も言ってたけど、殺せんせーって名前、みんなが気に入って1年間使ってきた。目的がなんだったとか、どうでもいい。茅野は、このクラスを作り上げてきた仲間なんだ。だから、たとえ1人で苦しんでたとしても言わせないよ、みんなと過ごしたたくさんの日々が……。殺せんせーは、過去を話すって約束してくれた。せんせーだって成人じゃない。いいことばかりしないのは、みんな知ってる。でも、聞こうよ」
茅野は泣きながら、何度も何度も頷いていた……。
僕は、海を見た。
渚「でも、その前に。海、君は話してくれるよね? 全て。この教室の、もうひとつの真実を……」
海「ああ」
海は、ゆっくりと立ち上がった。しばらくの間、目を閉じる。
遠い、遠い過去を呼び起こすような、儀式のような行為……。
海「はじめに、みんなに謝りたいことがあるんだ……。みんな、ごめんね。1年間ずっと、騙してて……」
海は、淡く、儚く、今にも消えてしまいそうな微笑みを僕らに向けた。
海「実は私、もう……。殺し屋じゃないんだ……」
え?
こ、ここまで長かったーーーーーー‼
はてさて、海は「もう殺し屋じゃない」と言いましたが、実はこれが海がずっと隠してきた真実のうちの1つ!
https://ha10.net/test/write.cgi/ss/1446717197/339のスレ番号339にて、ロヴロが言っていた。
ロ「どうしてお前がまたこの世界に戻ってきたのかはわからない」
ここ、ビミョーに伏線……。とも言い難いか……。
殺し屋じゃない!?ど、どういう事ーー!?
続き楽しみー!!!
(; ・`д・´)ナン…ダト!?
ああ知りたくってしかない!!
あと....海と渚が結ばれるの....?????
渚あかがいい!!←無視してもらっていいよ!
ああ続き気になって仕方ない!!!!!
どーゆー事?
海って殺し屋って言う設定じゃあ無かったの?!
早く読みたい夜気になって寝れなくなりそう
(゚Д゚)
A
(╭☞•́⍛•̀)╭☞それな
今テスト期間だから夜はスマホ没収されるハメに....NO!!
続き気になって仕方ない!!
>>553
海side
ビ「いいの?」
海「何が?」
カエデからのメールを見て数分後、私は裏庭で1人、物思いに沈んでいた。そこへイリーナ先輩がやって来たのだ。
ビ「全てを話すって……。あのことも、話すんでしょう?」
海「そうだよ」
ビ「あの子たちなら、きっとあなたの助けになってくれるわ。それは私も知ってる。ただ、それを話したら、あなたはより一層、苦しむと思うの……」
海「……苦しむのなんて、慣れっこだよ」
私は笑って、目を閉じた。
ごめんね、あぐりさん……。
☆(渚side)
殺し屋じゃ、ない?
渚「ど、どういうこと⁉ だって海は、ずっと僕らに色々なことを教えてきたじゃんかっ!」
海「まぁ、そういきり立たないでよ……」
海は弱々しく微笑んだ。
ビ「海の言ったことは本当よ。彼女はもう、殺し屋の仕事を引退してるの」
矢「ビッチ先生……」
………。
カ「いつから殺し屋じゃなくなったの?」
海「……小学6年生くらいかな」
渚「⁉ それって、僕と会った時期じゃ」
海「君と会う前から、すでに殺し屋ではなかったんだ。その一、二か月後に君と会ったことになるね」
僕は、なんだかわからないけれど、ショックを受けた……。
海「さて、私がどうして殺し屋をやめたのか。その理由を話す前に、何故殺し屋になったのかを教えてあげる……」
海はそう言って、また目を閉じた。
海「夏休みの南の島で、私は渚に。そしてさっき、カエデに言ったよね。『人を憎んで人殺しをするな』ってさ」
僕と茅野は互いに顔を見合わせて、うなずいた。
海「感情や欲望のまま、人殺しをするなんて本当にいけないことだ。それは、許されないこと。決して。もしも、感情や欲望のまま人なんて殺したら、その倍になって自分に返ってくる」
寺「要するに、何が言いたいんだよ」
海「まぁ、聞いてよ。……私、渚に言ったよね。『私は殺し屋を殺すために殺し屋になった』って」
みんなが驚いて僕と海を見た。
僕は、うなずいた。
海「そして、私がこの世で一番恐れている殺し屋は、『死神』だってことは、もうみんなわかってるかな?」
海のその言葉に、僕らはうなずいた。
海「私は、死神を恐れ、そして憎んでいた。そして私は、『殺し屋を殺すために殺し屋になった』……」
海は、ゆっくり、ゆっくり、一歩一歩。踏みしめるように歩いていく。
そして、止まった。
皆「え⁉」
殺せんせーの、手足が……!
海「カエデだけだと思ってたの? せんせー。あんたを憎んでいる人間は」
殺せんせーは、どさっと倒れた。
海の手には、あの日本刀。
海「『死神』の『見えない鎌』とは程遠いけど、この剣技。日本では古来から、『ツバメ返し』って呼ばれてるそうだよ。刀が、見えないんだって……。久しぶりね、殺し屋『死神』さん。会いたかった……」
不敵に微笑む海を、僕らは驚きの表情で見つめた……。
な、なるほど!!!そう言うことだったのか!!!
スッキリしたぁーー!!
てか殺せんせーどうなるの!?
今回も面白い小説ありがとう!!!
殺せんせーがんばれ〜(ぼー読み)
562:玲 ce12:2016/05/11(水) 20:07 ID:emg (゜△゜;)!!!!
なんとそんな事が....やばい続き気になって仕方ない!!!!
海の過去が早く知りたくって仕方ない!!
続き気になって仕方ない!!
ごめん皆…
私今頭痛でダウンしてるから、リレー小説、抜かして書いて。
A)棒ってw
殺せんせー、私の小説の中で、とんでもない哀れなキャラw
杏)わかった。お大事にー((ヾ(・д・。)フリフリ
566:凪海◆L6:2016/05/11(水) 20:56 ID:ySs >>559
海は刀をおろした。
海「なんて、ごめんね。殺せんせー。カエデに心臓やられて、ただでさえ弱ってるのに」
殺「……海さん、君は……」
海「如月って名前、知ってる?」
その名前に、僕らはハッとした。
この名前を知らない人は、この日本にはたぶんいない。
僕らが小学1年生の頃、とある町で同じく小学1年生の女の子がでかけたまま行方不明になったという事件が起こった。最後に目撃されたといわれている場所には、大量の血痕があったと言われている……。
その事件は日本じゅうを震撼させた。僕ら小学生は親同伴の登下校がしばらく続いたほど……。
海「本郷っていう苗字はね、私が殺し屋になってから自分で考えた苗字なんだ。如月が……、私の本当の苗字」
速「ちょっ!」
速水さんが驚いて声をあげた。
僕らは慌てて視線をそらそうとした。
海「そらすな、バカ。ここからが本題なんだから……」
そらすなって言われても……。
海は、制服を脱ごうとしていた。
誰だってそらすって!
そう、抗議をしようとして、僕らは声を詰まらせた。
海は、ブレザーを脱いで、ズボンをたくしあげた。
海「これ、『死神』なら、見覚えあるでしょ?」
海の体は、無数の切り傷で刻まれていた……。
☆(海side)
8年前、夏休み
あー、宿題終わらない……。
さんすーとかわかんない。どーして52−38が14になるの……。
あとはどくしょかんそーぶんと……。
わたしの家は、ひいおじいちゃんのときから、からくり箱という物を作るしょくぎょーをしているんだ。かけたピースをはめて、それをパズルのようにかちゃかちゃ動かすと、箱になって、開くんだ。
ママのじっかは、けんどーをやっていて、わたしは今、その帰りだった。
正面から、帽子をかぶった優しそーなおにーさんとすれちがった。
すれちがった瞬間、背中に寒気が走った。
そう、寒気、だった。
海「あ……」
血が、でた。
それも、今まで見たこともないくらい、大量に……。
海「たす、けて……」
わたしは、手を、精一杯、のばした。
すれちがったおにーさんは、信じられないような顔をしながら、手に、ナイフを持っていた。
血が、たくさんついた、ナイフ……。
意識は、そこで途絶えた。
病院
ロ「大丈夫か」
海「だ、れ?」
ロ「わたしは、ロヴロだ。殺し屋をしている」
ころし、や?
目覚めたそこは、くすりのにおいばかりして、なんか、きもちわるかった。
わたしは、さんそマスクをつけられていた。
体じゅうを見回すと、無数の、傷……。
海「わたし、刺された。やさしそーな、おにーさんに刺された……」
ロ「この日本で今、街中を歩いている殺し屋がいる。『死神』と呼ばれている、殺し屋だ」
海「……そいつが、こんなことしたの?」
ロ「おそらく、そう思われる……。奴は神出鬼没だ。気づいたら、そこにいる。そして、誰も知らない」
そのとき、幼い私の心を支配したのは、憎しみだった。
こんな体にしたあいつを、心の底から殺したいと思ったのだ。
海「ねぇ、殺し屋って誰にでもなれる?」
ロ「……つらい仕事だぞ」
海「いい、構わない。あいつを、殺せるんだったら、つらくても、苦しくても!」
☆
海「私は、私を殺そうとした『死神』が憎くて、殺し屋になったんだ……」
華!
大丈夫ー?お大事にね!!!
ぬ、脱いだーー!?てか体中に切り傷!!!
海の過去にそんな事が!!!
やっぱり面白い!!!!!
伏線B
如月という名前、実は初めて出たわけじゃないよ。
https://ha10.net/test/write.cgi/ss/1446717197のスレ番号566(デートの時間)にて、渚が見ていたニュースに……。
テレビ「次のニュースです。8年ほど前から行方不明になっている如月家の長女……」
ここだけではまだわからないけど、>>450 進路相談の話。
海が日本刀を落とすシーンにて、渚はそれを拾った時に刀の頭(とう)と言われる部分を見るんだけど、そこには何故かイニシャルで U.K
Umi.Kisaragiとなります。
ここにつながります。
海がついたウソは、もうひとつ。それは、あの刀はもらい物ではないことなんです。
>>566、「傷の時間」にするね!
571:凪海:2016/05/11(水) 22:14 ID:ySs >>566
海「女の子にとってさ、体に傷がつくことがどれだけ辛いことか。別にこの学校に来たとき、女子の制服でも良かったんだ……。でもさ、こんな傷じゃん? 隠すためには男子の制服を着るしかなかった……」
海は、ぽろぽろ涙を流していた。
僕は眉をひそめた。
海は、殺せんせーの胸ぐらをつかんで、思い切り引き寄せた!
海「なんで、あのとき。私を殺さなかったの? あのとき、あんたが私を殺してたら、こんな、辛い思いはしなくて済んだ! ねぇ、どうしてよっ‼」
殺せんせーは、相変わらず読めない表情で、黙り続けていた……。
海「答えて、くれないんだね……」
殺「……怖かったんです」
!?
殺せんせーがゆっくりと語る真実に、海は驚きの表情を浮かべた。
そう言うということは、殺せんせーはかつて死神で、海を傷つけたことを認めることになる!
殺「あの、すれ違った瞬間……。言いようもない恐怖に襲われました……。まるで、虎に後ろから食い殺されるような、恐怖……。そして、思わず……」
虎に後ろから食い殺されるような、恐怖……。
それの名前を、殺せんせーは。そして僕らは知っている。
おそらく、殺気だ……。
海「殺したんだね……? 如月海を……。いや、違うか。結局のところ、如月海を殺したのは、私自身だ。あのとき、あんたを憎く思わなければ、私は本郷海にはならなかった。あんなことには、ならなかったんだから……」
海は、崩れ落ちた。
渚「海っ!」
海「近づくなっ!」
その声に驚いて、僕は思わず立ち止まった。
海「……私が殺し屋になって2年くらいしてから、私は世間から『死神もどき』と言われ、恐れられるようになった。私が標的としたのは、全て。殺し屋だった……。殺し屋が憎いから、殺し屋をこの世界から消そうと思った。ただ、それだけ……。でも、私は決して『死神』にはなれなかった」
その言葉は、かつて海が言っていた言葉だ。
『死神』には、なれなかった。
海「『死神もどき』の殺し方はね、第三者に殺しを実行させることだった。例えば、私が殺せんせーを殺したいとする。でも、それはあえて自分ではやらない。何気ない風を装って標的に近づき、それと同時に、私はその標的と仲のいい人を見つけ、その仲のいい人に暗示をかけ、標的を殺させる。それが、『死神もどき』の殺し方だった。『死神』は自分で手を下すけれど、『死神もどき』は自分ではなく、他人にやらせた。そういう、残酷な殺し屋だったんだ。私は……」
海は、うずくまって言った。
海「そしてある日、事件は起こったんだ……」
凪海とか杏が名前の最後に付けてる顔文字とスゴロクって何?
573:凪海:2016/05/11(水) 22:58 ID:ySsmailに#diceと打てば出るそうだよ。
574:橘 舞花☆◆Us:2016/05/11(水) 23:08 ID:p/I マジで!?
ありがとう!
試しにやってみる!
そのため名前省略!
あれ?
打ったけど表示されて無い…
何故だ?
舞花の、mailの右にあるところに打つんだよ。#diceって。
577:凪海:2016/05/12(木) 00:37 ID:ySs >>571
海は「事件」のことを話す前に、中村さんに向かって頭を下げた。
海「ごめんね、莉桜。あの文化祭の日、ぶっちゃって……」
中「……だから、気にしてないって」
中村さんがあきれたようにつぶやいた。
中「服、仮に引っぺがしてたら、その……、傷が」
海「うん……。プールの時も、ダイバースーツ着てたのは、そのせい。傷、見られたくなかったから。でも、やっぱり不安でさ。透けたらどうしようとか、余計なこと。散々考えた……。だから、泳げないってウソ、ついてた……」
そして、なおも海は語り続ける……。
☆(海side)
11歳、4月
ロ「今まで彼は、500人もの人を殺してきた……」
今度の依頼は、かつて殺し屋だった人だそうだ。名前は、ロベール。一見、どこにでもいるような優しい人に見えた。
調べ上げた情報によると、現在は殺し屋を引退していて、妻・アンジェラと8歳になる娘・エリナと3人で暮らしているそうだ。
海「行ってきます」
ビ「待って、海」
イリーナ先輩が近づいてきた。
ビ「これ、忘れてるわよ」
それは、からくり職人である如月家にて私が初めて作った仕込み刀だった。一見、ただの棒だけどボタンを押すとそこから刀が飛び出して、日本刀になるというもの。頭(とう)には、私のかつてのイニシャル、U.Kが彫られている。
海「どーせ、今回も使わないよ」
直接手を下すのは、私じゃないんだから……。
ビ「いいから、持っておきなさい」
先輩に言われて、私はしぶしぶそれを愛用しているウェストバッグに入れた。
今回の仕事も、順調だった。ロベール一家にみなしごのフリをして近づき、早々に彼の家でお世話になることになった。
海(潜入は成功した……)
3歳年下のエリナは、私によく話しかけてくれた。
エ「ウミは何が好きなの?」
海「何って?」
エ「お菓子だよ」
彼女に小首を傾げてそう言われ、私はふと考えた。
海「マカロン、かな……」
エ「何それ」
海「めっちゃ美味しい砂糖菓子だよ! カロリーは高いけど……」
エ「へぇ……。ねぇ、ママ。わたしもマカロン食べたぁい」
エリナの言葉に、アンジェラは優しく微笑んだ。
ア「今度、買ってくるわね」
私は慌てた。
海「ごめんなさい、私が余計なことを言ったから……」
ア「いいのよ。だってウミはもう、私たちの家族みたいなものだから」
そう言って微笑んだアンジェラに、私は開いた口が塞がらなかった。
家族……。
でも……。
海「……アンジェラさん、少しいいですか?」
ア「?」
私はエリナに1人で遊んでもらっている間、アンジェラに耳打ちした。
海「ロベールさん、浮気してるみたいですよ」
ア「え?」
海「それも、けっこうな額を貢いでいるとかで……。いいんですか? このままだと彼、心がその浮気相手に傾いて……、この家庭を壊してしまうかもしれませんよ……」
ア「そ、そんなの見間違えよ!」
チャンス!
隙を見つけ次第、そこを全力で押し切る。
それが、この私の戦い方だ。
海「この前、見ちゃったんです……。その浮気相手と、キスをしている彼を……」
ア「⁉」
海「……彼を、この家に留めておく方法を、あなたにのみ心が行く方法を、私は知っていますよ。知りたいですか?」
今思えば、きっとこの時の私は、相当な悪人ヅラをしていただろう。
アンジェラは、疑う余地すら見せずに、私の次の言葉に耳を傾けていた……。
なるほど、、、残酷過ぎて泣けるー。゚(゚´ω`゚)゚。
579:凪海◆L6:2016/05/12(木) 20:01 ID:ySs >>577「後悔の時間」
アンジェラは、ロベールを殺した。
正しい、これで正しいんだ。
殺し屋なんて、この世界で生きている価値なんてない……。
それはもちろん、私もだ。
海「………」
アンジェラは驚きの表情で、自分の手元を見つめていた……。
ア「私が、やったの……?」
私はその様子をクローゼットの中で見つめていた。
ア「あ、ああ……」
アンジェラは、ゆっくりと崩れ落ちて。
海「チッ」
自らの喉を刺した。
こういう行為は、よく見る。
最初は自分の起こした行為に茫然とする。そして、泣き崩れ、最期は自分を殺すのだ。
何回も、何回も、見てきた。
エ「ママ……?」
海「⁉」
なんで、ここでエリナが入ってくるんだ。彼女が寝たのは確認済みだ。どうして、この部屋に入ってくるんだ!
どうする。でるべきか……。
まずい。こっちに来る!
ガラッ
エ「ウミが、どうしてここに……? まさか、ウミが、こんなことしたの……?」
海「……アンジェラがロベールを殺したよ。私はその、一部始終を見ていた」
エ「どうして、ここにいるの……?」
この目……。
この目の名前を、私は知っている……。
エ「あんたのせいで、ママが、パパがっ‼」
うるさい、うるさい。
黙れ、黙れっ!
☆
目を開けると、エリナが倒れていた。
大量に、血を流して。
海「死んでる……」
突如、私の脳内に入ってきたのは、持っていた日本刀でエリナを殺す瞬間だった。
それは、私ではなかった。
海(誰よ、あんた……)
心でそっと問いかけた。
声は、答えた。
もう1人のお前だ、と――。
海(どうして、エリナを殺した)
すると、そいつは答えた。
お前が殺したがっていたからだ、と――。
海(私が……?)
そうだ、お前が――私が殺した。
目の前にいた、あの少女が、かつて私が「死神」に殺されかけたときに抱いた思いと、同じ思いを抱いたから。
殺し屋が憎いという、目を。私に見せたから。
どう、いうことよ……。
結局、私のしてきたことは、「死神」と大して変わらなかったんじゃないの? 殺して、殺された奴と周囲の人間を不幸にして……!
殺し屋を殺すために殺し屋になった私の判断は、間違えだったんじゃないの?
私はその日から、自分がいったいどういう立場の人間か、わからなくなった……。
☆
現在
海「結局、私がしてきた行為は、全て無駄だったんだ。殺し屋を殺すために殺し屋になったところで、そんなの殺し屋であることに変わりはしない。だから、私は、殺し屋をやめたんだ。まぁ、それだけが理由じゃないんだけど……」
海は自分の手を握りしめた。
海「私の中に、もう1人の私――カイが、でてきたから。カイはまるで、『死』という文字を、体にそのまま表したような奴だったから……。
あのときのこと、私は今でも夢に見る。殺さなくても良かった子を――エリナを、殺したことを……」
僕は思わず、口を開いた。
>>579
渚「でもさ、海。僕は海が殺し屋でよかったって、今でも思ってるよ。あのとき、僕を助けてくれたこと、僕は本当に嬉しかったから……」
あのとき――僕が海と出会ってしばらくしてからのことだ。
あのとき、海が僕を助けてくれなかったら、僕は今ごろ、どうなっていたことか……。
海「私は、後悔してるよ。あの日、渚に出会ったこと」
え?
海「渚に出会わなければ、よかったって……」
………っ。
カ「渚くん!」
カルマくんの声や、みんなが息を呑む声が聞こえたけど、僕は海の頬を平手打ちしていた。
渚「どうして、そういうこと言うんだよ……。僕はっ、あの日海に助けてもらったから、今ここにいられるんだ! それを出会わなければ良かったって、後悔しているだなんて言わないでよっ!」
海「うるさいっ! 何も知らないくせして、勝手なことを言わないでよっ!」
海がこちらを思い切りにらみつけて怒鳴りちらした。
でも、ここでひるむわけにはいかなかった。
僕が口を開こうとすると、海はそれを遮るように続けた。
海「私は殺し屋になるべきじゃなかった。そして、それを早めに気づければよかったんだ! 気づくのが遅すぎたから渚に会った! 渚に会ったから、あんな事件が起こったんだ!」
………。
かつて海が、ここまでして感情をあらわにしたことがあっただろうか。
海「勝手なこと言うなっ! 何も知らないくせして、何も知らない平和な世界で生きてきたくせして!」
奥「2人の間に、何があったんですか……?」
奥田さんの言葉に、僕と海は口をつぐんで黙った。
カルマくんの声が聞こえた。
カ「真実、全て話すんでしょ。そういう約束だっただろ。だったら、それも話すべきだと俺は思うけどね」
海が、僕の顔をちらりと見た。
僕は顔をそむけ、黙り続けようとして、口を開いていた。
渚「いいよ、話しても」
海「チッ……」
海は舌打ちをした。
海「……ここからが、全ての始まり。どの道、話す予定では、あったんだけど」
僕は驚いて海を見た。
海「私が、後悔してもしきれなくなった、始まり……」
海は地面を見つめ、そこに拳をたたきこんだ。
ど、どうなるのぉーー。゚(゚´Д`゚)゚。海!渚の過去に
何が!?続きが気になって仕方がないー!
また過疎り始めたなぁ(*_*)
583:A 神:2016/05/12(木) 21:19 ID:0IU 渚 海の過去ってなんかやばそう…
でもめっちゃキニナルー!!!!!!!!!
過去の話泣ける!
585:凪海◆L6:2016/05/13(金) 06:37 ID:ySs >>580「出会いの時間」
殺し屋をやめると、そうロヴロ先生とイリーナ先輩たちに言っても彼らは何も言わなかった。
ビ「日本に戻ったら?」
海「え……?」
日本……。「死神」に殺されかけて以来、一度も足を踏み入れなかった。そこでは今、私を探すために国が総力をあげているそうだから。
それに、正直……。
ビ「いいから、戻りなさい。きっと見えないものが見えてくるはずだから」
海「見えない、もの……」
☆
日本に戻り、アパートを借りて1人暮らしを始めた。
家賃とかは……、かつて仕事をしていたときのお金とか、あとはロヴロ先生たちの仕送りで賄うことにした。
学校には、通わなかった。
あぁ、やっぱり思った通りだ。
日本は、平和すぎる。平和すぎて、気持ちが悪い。
小学生の下校時間を見計らって、私は公園に行き、ブランコを漕いで1人で過ごしていた。
?「はぁ……」
ため息が聞こえてそちらを向くと、そこには髪の長い子がいた。
同い年に見える……。女子、か? 女子の服着てるし。でも、男子に見えるのは何故?
私はよく、男装をして潜入することもあった。それでたぶん、女子と男子の見分け方はだいたいできるようになっていた。
海「ねぇ、そこの。君だよ、髪の長い……」
渚「え?」
まるで、「え、僕に話しかけてるの?」みたいな顔をされた。お前以外いないだろと、私はあきれる思いでとりあえず質問をした。
海「あんた、男なの?」
渚「⁉」
ひどく驚かれた。
あ、もしかして違ったのかな。
海「悪い。気にすんな」
渚「……男だけど」
海「あ、そうなの? 女装してる趣味を持った小学生だなんて、珍しいね」
渚「こ、これは母さんの趣味……って、趣味じゃないか」
海「母さん?」
私が首をかしげると、彼は説明してくれた。
渚「うん。僕の母さんはもともと、女の子が欲しかったんだ。でも、産まれてきたのは僕で……。それで、せめて女の子らしい格好をさせてあげようって……」
私は眉をひそめた。なんていうか、不快……。
海「やめてって、言えばいいじゃない。そんなに嫌なら」
渚「お、怒ったら怖いもの……」
海「はぁ? あんた、男のくせに意気地なしなんだね」
渚「なっ!」
少年は心外だという顔をしつつ、私の言う通りだとも思ったのだろうか。そのまま静かになった。
私はクスッと笑った。
渚「?」
海「ううん、何でもない。こういう奴もいるんだなって、思っただけ。お前、名前は?」
渚「え? あ、しお……」
海「あー、やっぱなし。そうだ、偽名名乗ってよ」
渚「ぎ、めい?」
海「自分の名前じゃない名前。なんでもいいよ、芋虫でも、アリでも」
渚「い、芋虫……」
正直、本当の名前を聞いてしまったら、そいつに情が湧いてしまう。
なんでもない、ウソの名前を名乗られた方がずっといい。この先も、思い出さずにいられる。
渚「じゃあ……、えーっと……」
少年は、必死に考えているようだった。その顔が、なんだか面白くて、楽しくて、私はずっと笑っていた。
渚「海、かな……?」
海「⁉」
渚「え、どうしたの?」
海「あ……、ううん。なんでもない。そしたら私は、ジャンヌって名乗るよ」
渚「それって、フランスを救ったっていう……」
海「へぇ、知ってるんだ」
渚「一応、受験生なんで」
うん? 受験生?
海「あんた、中学生なの?」
渚「いや、小6だよ。今年、受験して私立の中学に行くんだ」
海「へぇ……」
こいつ、なんか面白いかも。
海「ねぇ、海」
渚「?」
私は立ち上がった。
海「君、学校終わったらここに来てよ。私、待ってるから。うーん、受験生だからそんな会えないかもしれないけどさ……」
渚「いいよ! 学校終わったらここに来るんだね」
海「いいの?」
渚「うん!」
それが、私と渚の出会いだった。
渚女の子の服着てたんだあー!!きっと可愛い!!!
587:凪海◆L6:2016/05/13(金) 18:15 ID:ySs >>585
その日から私は、海と名乗った少年とよく遊ぶようになった。
と言っても、ブランコを漕ぎながら話したり、彼の学校の宿題を横目にしながら本を読んだり。そういう日々が続いただけだったけれど。それでも、私はその時間が好きだった。
渚「どうしてジャンヌはさ、着物ばかり着てるの?」
海「洋服がないからだよ。小さいころからずっと和服ばかり着ていたから、これのほうが逆に落ち着く」
渚「そうなんだ」
彼の宿題を見ながら、私は、そういえば小1以来、勉強をしていないことをふと思い出した。「死神」より強くなるためならと、ある程度の知識は備えてあった。でも、所詮は並み程度だ。
海「勉強って楽しい?」
渚「あんまり楽しくないよ。そりゃ、正解したら楽しいけどさ。ジャンヌは学校に行ってないの?」
海「うん……。家庭の事情でね、行ってないんだ」
渚「なんかごめん……」
海「別に気にしてないし。だったらさ、海。私に勉強教えてよ」
渚「え⁉ 僕、教えるの下手だよ?」
海「大丈夫、下手でも理解はできるよ」
渚「えー、本当に大丈夫かな」
海「それに、君の宿題をいつも横目で見ているからだいたいわかるようになってきたし」
そう言うと、彼はひどく驚いた顔を見せてきた。あまりの間抜けな顔に、私はケラケラ笑った。
渚「理解できてるなら、教える必要はないんじゃ……」
海「人間は学ぶために生まれた生き物なんだよ。学ばなくてどうする」
渚「ジャンヌは、今どきの小学生があまりよく使わない言葉を使うよね。本当に11歳なの?」
海「今年で12歳」
渚「あ、じゃあ同い年なのか」
今さらなような気もしたけど、そういえば私。彼には自分のことをほとんど話していない。話したところで理解もできないだろうけれど……。
海と名乗った少年と、たくさん遊び、学んでいくうちに、気づいたら夏になっていた。
海「え、今日が誕生日なの⁉」
渚「うん……」
私が「誕生日はいつなの?」という何気ない一言で、その日は始まった。
今は夏休み中。それでも少年は、いつも通りの時間に公園にやってきた。
海「わ、私、何も用意してない……」
渚「え、いいよ。そんな! ぎゃ、逆にジャンヌはいつなのさ」
海「まだずっと先だよ。11月の10日」
渚「じゃあ、僕のほうがお兄さんだね」
ムッ。えらぶってるようで、なんかむかつく。
私は彼の両頬を両手でつねってのばしてやった。
渚「いだい、いだい、いだい〜」
海「うるさい、バカ。しばらくやられてろ」
手を放してやると、少年は自分の頬を痛そうにさすっていた。真っ赤に腫れてる……。私はその顔を見て、クスクス笑った。
渚「う〜、ジャンヌはらんぼーすぎる」
海「うっせ」
本心で会話をすることが、いつの間にか大好きになっていた。
そのとき、朗らかな曲が流れた。少年の持っている携帯電話からだった。
渚「あ、塾の時間だ」
海「もうそんな時間なのか。それじゃ、また明日ね」
渚「うん。また明日」
少年は公園を去る。
ふと、いたずらをしたくなった。
海「おい、海!」
渚「え?」
私は振り向いた彼の前髪をあげて、その額にキスをしてやった。
渚「⁉」
海「あははっ、誕生日プレゼント。喜んで受けとっとけよ」
渚「あう、あう……」
何か言いたそうに、顔を真っ赤にしている彼を、私は笑いながら見つめていた。
海「じゃあね、また明日!」
渚「え、あ、う……」
☆
渚はいったい何をされたのか理解できず、しばらく茫然とそこに立ち続けていた。
少女は、もういなくなっていた。
渚「あ、塾に行かなきゃ」
渚は停めておいた自転車に近づいた。
明日、どういう顔で会えばいいんだろう。きっと彼女はいつも通りの顔で、自分の前に現れるだろう。そう考えると、ますます顔の火照りが激しくなってくる。
渚「うぅ〜」
そのとき、彼は気づいていなかった。
後ろからやって来る、人の気配に。
渚「⁉」
体がふわりと浮き――いや、持ちあがり、足をじたばたさせても動けない。顔の正面に布が現れ、そこにある匂いを至近距離でかがされる。
遠のいていく意識、頭がぼぅっとしてきた。
渚(誰……?)
☆
現在
皆「誘拐された⁉」
僕はこくりとうなずき、海を見た。
海「全ては、巧妙に仕組まれた罠だったんだ……」
誰もいない??
過疎ってるよ……。
いるよぉーーー!!!
590:凪海<偽者>◆1s:2016/05/13(金) 19:12 ID:ySsよかったーf^_^;)
591:凪海◆mc:2016/05/13(金) 19:13 ID:ySs悪い、偽者った。
592:黒猫&◆WA:2016/05/13(金) 19:13 ID:Mrw渚が誘拐された!?渚どうなるのぉ!??
593:黒猫&◆WA:2016/05/13(金) 19:14 ID:Mrw大丈夫wwww
594:凪海◆mc:2016/05/13(金) 19:14 ID:ySs みんな、忙しいのかな?
かくいう私も、試験1週間前ww
皆居ないもんねぇー!
マジか!!試験頑張って!!!!
夕飯食べ終えたら、べんきょするんで抜けます( ̄^ ̄ゞ
597:黒猫&◆WA:2016/05/13(金) 19:36 ID:Mrwokです!勉強頑張ってね!
598:渚カェ大好きっ子♪:2016/05/13(金) 22:55 ID:vjY »468の
話、続き書いて下さい!!!!!
本当に続きが気になるんです!!!!
どうかーどうかー渚カエ(あか)を書いてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
渚カェ)それな(つ>ω●)つ)` 3 °).·`
600:凪海◆mc:2016/05/13(金) 23:07 ID:ySs600!!
601:玲 ce12:2016/05/13(金) 23:08 ID:emg渚カェ)(╭☞•́⍛•̀)╭☞それな
602:玲 ce12:2016/05/13(金) 23:08 ID:emg *゚Д゚)*゚д゚)(*゚Д゚)オォォ...
オメデトウコーラス サン!ハイ!|。・ω・)ノ (・∀・(・∀・(・∀・*)オーメー♪
600オメーーー!(ノ*>∀<)ノ♡ฺ*.゚・:*
604:竜牙:2016/05/14(土) 00:12 ID:OtIお久しぶりです!みなさん!いつの間にこんなに………。すみません、機器を取り上げられてました…………。なんか、だんだんうまくなってません?!私、見ててウハウハしちゃいました!
605:凪海◆mc:2016/05/14(土) 00:13 ID:ySs >>587「罠の時間」
夕飯の支度をしていると町内放送が流れた。
そういえば、窓を閉め忘れてた。
私は窓を閉めようと手をかけて、そこで止まった。
放送「……オレンジのシャツに紺色のズボンを履いた、〇〇小学校6年生・潮田渚くんが、本日17時頃。行方が分からなくなりました」
オレンジのシャツに、紺色のズボン……。本日、17時頃……?
その時間は、私が少年と別れた時刻だ。それに、服装は……。
私はハッとして、急いで家を飛び出した。
何故、少年が……渚が行方不明になった⁉ どうして、彼が塾に行く時、一緒について行ってやれなかった⁉
考えてる暇なんてない! ともかく、急いで彼を見つけなきゃっ!
最後に彼を見た公園に立ち寄った。変わっているところは、特にない。渚が愛用している自転車がまるで捨てられたかのように放り出されている以外は……。
たしか、この公園には防犯カメラがあったはずだ!
私はウェストバッグからノートパソコンを取り出して、急いでカメラのデータベースをハッキングして侵入した。
どこかに、あるはずなんだ。少年が連れ去られた時の瞬間が、この画面のどこかに……。
海「見つけたっ!」
大きな男が少年を羽交締めにし、布をかがせ……おそらくは薬品でも嗅がされたんだ。そして、そのまま走ってどこかへ。直後、画面の端には黒いワゴン車が走り去っていくところだった。
わかったのはここまでだ。あとはどうする? きっと警察も動いている頃だろう。となると、このカメラ映像は当然チェック済みのはずだ。彼らより先に見つけられれば……。
海「せめて、携帯の番号だけでも聞いておくんだった!」
でも、絶対にあきらめない。大事な仲間を……友だちをさらっておいて!
海「きっと、黒いワゴン車はところどころに、町のいたるところにある防犯カメラとかに写っているはずだ……」
私は自転車に鍵がささっていることを確認すると、急いでそれに乗った。一刻の猶予もない。車の走って行った先に、早速防犯カメラがあった。それをハッキングしてはワゴン車を探すという、地道な作業だった。正直、もたもたしてなぞいられない。でも、こうすることでしか、助けられない!
海「だいたいの見当はついた」
あとは……。
ウェストバッグから眼鏡を取り出した。眼鏡のモダンといわれる部分をはずすと、そこはUSBになっている。それをパソコンに挿して防犯カメラで見た全ての映像を送り込む。完了すると急いでそれを抜き、モダンをつけなおした。顔に装着すると、眼鏡の右レンズにさっき見た映像が流れてきた。
準備完了。
無事でいてよね、渚!
☆(渚side)
目を開けると、そこはとても暗かった。いや、暗いんじゃなくて、きっと目隠しをされてる。耳には……ヘッドフォン。うるさい音楽がガンガン響いて、逆に頭が痛くなってくる……。叫ぼうにも、布が巻かれていて口が動かない。手足も拘束されている。
じたばた暴れても、何も起きないし、変わらない……。
これからどうなってしまうんだろうか……。
>>605
海「ここ、か……」
自転車を息を切らしてかっとばしていくこと、一時間半。やっと着いた。
暗い、倉庫のような建物。まるで不良のたまり場だ。
海「まさか、また殺し屋の力を使う日が来るなんてね」
まったく、呆れるよりほかない。
私はつけ爪を右手につけた。全部で5つ。この爪には毒がある。一応、死なない程度にマヒさせられる毒しか塗り込んでないけど、これで本当に大丈夫なのか。不安もあるけれど。
私が持っている棒にあるボタンを押すと、そこから刀が飛び出した。
悩んでる暇なんてない、絶対に、助け出す!
何人もの大柄な男たちが倉庫内を歩いていた。全員で……5人。
音もなく、ゆっくり近づく……。
まずは近くを通った男の首に爪をたてて、思い切り引っ掻いた。
男A「ぐおっ」
B「誰だ……」
腰にある銃でそいつの首に向かって麻酔針を放った。
あと、3人……。
なるべく、渚を人質に取られる前にかたをつけたい。あきらかに敵の警戒度があがっている。
海(俺を使えばいい……)
そんな声が聞こえたけれど、とりあえず無視しておく。もう1人の自分に……カイに頼まなくても勝てる!
それにしても、おかしい。この雰囲気、敵は明らかにプロだ。そして、空気で殺し屋だともわかる……。私がいるのに気づいているのかいないのか、果たしてどっちなんだ。
少し、揺さぶってみるか。
海「おい」
C「ヒィッ」
近くにいた男に刀をあて、倉庫内に響き渡るように、私は叫んだ。
海「こいつがどうなってもいいのかぁっ!」
D,E「⁉」
残りの男たちが全員こっちを見た。
海「てめぇらの目的はなんだ。とっとと言え!」
殺し屋が平凡な一般人を狙うわけがない。となると……。
E「ふっ。どうやらおめぇが『死神もどき』みてぇだな」
やっぱり、私か。
海「誰の指示だ」
E「そいつは言えねぇな」
あくまで仕事のいっかんか。
D「お前、殺し屋をやめてるんだってな。だったら俺らには勝てねぇな」
海「……ナメるなよ」
D「それにな、お前がどんなにイキがったって怖くもねぇぜ! 何せこっちには人質がいるんだからな!」
海「だから、嫌いなんだ……。殺し屋はっ!」
私は次の瞬間、刀を振り回した。
竜牙! マジでお久しぶりだなぁ……。
608:かたしょう:2016/05/14(土) 06:28 ID:XeY600おめー♪早いものでありますなー
609:黒猫&◆WA:2016/05/14(土) 07:11 ID:Mrw 龍牙
久しぶりー!
凪海
なんか犯人手強そう!!!!
海頑張って!
凪海!リク!
小さい頃、渚&海と茅野は一緒に遊んだことがある設定付け足したりできる?
今日小説更新できないかも
熱が37度8分あった←寝とけよ
誰かあっちに書いといて
みゆき)(;−ω−)ウーン
番外編でいいかな??
みゆき!!!風邪大丈夫??お大事にね!!
614:橘 舞花☆赤髪の殺し屋◆Us:2016/05/14(土) 17:25 ID:p/I 600おめ!
みゆき
熱大丈夫か?
私は今日泣きすぎて目が痛い…
(部活で私のプライドをズタズタにされたからねw)
マジか!!!!舞花大丈夫ー!?どんなことされたの!?
616:葉月 美桜◆hc (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ みゆき
大丈夫!?お大事に!
舞花
何があったの!?大丈夫?
>>468
の続き書きますっ!
また忘れかけてる…。
待ってる方!申し訳ありません!
葉月
楽しみにしてるね!!!
>>468
あまりにも酷すぎる!
あかり「華のバカーー!!」
渚「華歌ちゃんがどうかしたの?」
ううっ!渚….
渚「ていうか、ここに連れてこられた理由って何?」
そう。
もうここはスタジオ…。
華の対決が実行されてるんですーー!!
華歌「渚くーん!ありがとっ来てくれて!」
渚「あ、華歌ちゃん。全然大丈夫だよ」
あかり「むぅ」
渚「?」
監督「まずは、華歌ちゃんのデートシーンから!よーいスタート!」
渚「ええ!?」
渚にはまったく伝えられずにスタートする。
すると華は…
華歌「私とデートしてくれればいいから♡」
何?語尾の♡は…。
あ?♡はなんだよー。
華歌「!あかりぃ、顔。怖いよぉ」
あかり「!!!!!」
監督「華歌ちゃん。早く始めてくれるかなー?」
華歌「はーい!渚君っよろしくねー!」
渚「うん。なんで僕なんだろ…」
華歌「あかりの彼氏だから♬」
渚「………なるほど?」
いやいやいや、納得するなってば渚。
そして…華の演技が始まったのだ。
凪海)全然ok!
いやぁあれから熱が39度2分まで上がって一回倒れたけんこられんやった(笑)
親は仕事だったからストさん来たらいかんけん彼に看病してもらった!
おかげで今は37度2分まで下がった(・∀・)ワイ
明日部活やけん小説はまた明日の午後か朝早くに更新する!
向こうのも…
600おめ★☆
やっぱ小説進むの早すぎだ!
聞いてよ!
今日吹奏楽部で『リズムパターン』っていうのと『マウスピース』のテストをしたんだ!
そしたら…リズムパターンはほぼ完璧だったから『これなら行ける!』って思ってたわけ…でも…
『マウスピース』の音が出なくて喧嘩中の子から何か言われないかとか、自分のなりたい楽器に出来ないんじゃないかとか、先輩から文句を言われないかとか考えてたら…
3/10個
との結果に…10個のうち3つだよ!
しかも微かに音が聞こえるくらい!
いろんなこと考えてたから緊張して何もかも出来なくなった…
その後先生が優しく『お疲れ様』って声かけてくれて今まで我慢していた涙の線がプツリと切れたように一気に泣き出した私…
本当は『皆の前なんかで泣かない!』なんて思っていてもそういかなくて…
絶対変な目で見られる…
とか思うと凄い涙が止まらなくて…
悔しくて…切なくて…恥ずかしくて…
そんな気持ちのまま家に帰り家族にも話せることでもなく…
ただ1人で泣いていた…
少し気持ちが収まってからここに来て
塾行ってバレエに行って今ここに来てこの感情を書き込んで…
なんだか自慢ばっかりしてた自分が馬鹿みたいに思える…
それでもこんな私に声をかけてくれる優しい友達がいてね、その子なんて言ったと思う?
『大丈夫!練習の時はちゃんと音を出せていた舞花を先生達も他の皆も知ってるから気にしなくていいよ』
って声かけてくれて…
それで多少勇気はもらったけどボロボロになってしまった私のプライドはどうすることも出来ずに放置状態w
またこういうの思い出すと涙が止まらないだよねw
この出来事はそっと心の中に閉まっておこうと思う舞花からでした〜♪
舞花も吹奏楽部!?
楽器何?
私はフルート!
なんか無神経でごめん<о>
ちょっと専スレの方にお願い書いたから来て欲しいだお(・ω・`)
みゆき
全然大丈夫!私意外と(?)ポジティブだから!
もう立ち直ったしね!
ほらほら今日もカルマ君見て叫んでるしアニメと漫画に没頭し過ぎて親に怒られるしw
正常だお!
桃花だよね?!
渚とかラスボス感すごいもん!?
>>606
(渚side)
どのくらい時間が経ったのだろうか。視界が急に開けたと思ったら、そこは暗かった。もう、夜になったんだろうか。
僕の目の前には、いつも通りの白い着物を着た少女。けど、その着物は似ているようで少し違った。
海「なぎ、さ……。よかった、ホントに、よかった……」
そこにいたのは、ジャンヌだった。涙を流す彼女の顔を、僕はほうけて見ていた。
ジャンヌはいつも通りの白い、無地の着物を着ていた。その、白い布に、まるで花を咲かせたように、赤い斑点が、いくつもいくつもついていた……。
そこで、僕の意識は途絶えた。
☆
再び目を覚ますと、視界に飛びこんできたのは母さんと父さんの顔だった。2人とも僕のことを心配してくれていたみたいで、ずっと「大丈夫?」を連呼していた。
目覚めた場所は、病院だった。
医者や両親、警察の話によると、僕は廃工場で発見されたらしい。何故そこで発見されたかは不明らしいけど、というか。どのようにして発見されたかも不明だ。匿名の電話が警察にかかってきて、その匿名の電話をかけてきた人を今後調査するとか、云々……。
でも、僕にはその匿名者が誰だかわかっていた。きっと、あの白い着物を着た少女、ジャンヌだ。
しばらく検査入院ということで病院に泊まることになった。
その夜。
風の音で僕は目を覚ました。窓は閉めたはずなのにどうしてだろうと思って窓を見ると……。
渚「あ!」
海「元気?」
そこにはジャンヌがいた。あの赤い斑点模様のついた白い着物ではなく、紫色の着物を着ていた。
渚「ウソ……、なんでここがわかったの?」
海「さぁ、どうしてでしょう」
ジャンヌはひどく疲れているようだった。
海「今日は、君にお別れを言いに来たんだ」
渚「え?」
僕は信じられない思いで彼女を見つめた。
渚「ど、どうしてさ⁉ そんな、いきなり……」
海「……ごめんね」
渚「ごめんって……。そんなの意味わかんないよ! 何があったっていうのさ」
彼女は悲しそうな微笑みを浮かべているだけで何も言わない。僕はじれったくなって、思わず叫ぶように言った。
渚「行かないでよ!」
海「いくら君の頼みでも、聞き入れることはできないね」
そうして彼女は窓のサッシに腰をかけた。そして、空を仰ぐ。僕もそれにならった。
きれいな、満月だった。
海「……人間、別れってのは必ず来る。でもね、少年。君となら大丈夫だ」
何を言っているのか、わからなかった。
海「私たちの運命は、きっとつながってる。いつかまた、きっと会えるから」
渚「何を根拠に⁉」
海「……私、この直感だけははずれたことがないんだ」
ジャンヌは僕に近づいた。
海「誕生日プレゼントも兼ねて、君に贈り物をするよ。いつかまた、会えたときに目印になるように……」
そうして彼女は微笑み、自分のかぶっていた帽子を僕の頭にのせた。そのとき、僕の頭の中に、いつだったかの彼女との会話が思いだされた。
海「かわいいね、そのヘアピン」
渚「え?」
海「少年に似合ってる」
渚「お、女物だよ⁉ それに似合ってるってあんま嬉しくない……」
海「いやいや、他の物だったら『似合ってない』って思うけど、それだったら君にすごくあってるよ」
そう言われて、僕は顔が真っ赤になったのを覚えている。
僕は、自分の髪に手をかけた。
渚「これ、あげる」
海「え?」
ジャンヌはひどく驚いた顔を僕に向けた。
渚「男の僕より、ジャンヌのほうが絶対に似合うよ」
海「うーん」
渚「僕だけプレゼントもらうのも、なんだか分が悪いし……。4か月も先だけど、誕生日プレゼントとして受け取ってよ」
海「……わかった」
彼女はほほ笑んで、僕の手のひらにあるヘアピンを受け取って自分の前髪にさした。
渚「うん、似合ってる」
僕は嬉しくなって笑った。
そのとき、だった。たしかに見えたんだ。彼女が、一筋の涙を流しているところを。
海「好きだよ、渚」
渚「え?」
唇が優しく触れたのを、僕は茫然と見ていた……。
舞花ちゃん)いい友達だねウルウル 本番私も失敗するんだ。。。
渚のファーストキスがビッチ先生じゃないなんて!やっぱり凄い!凪海ちゃん!
>>627
(海side)
渚は茫然としていた。私はいつもなら大声で笑うところを、あえて微笑むだけにした。
海「それじゃね」
渚「え、あ、待って! どうして僕の名前っ……」
私は窓から飛び降りてアスファルトの上に着地すると、もう一度渚を見た。彼は私を名残惜しそうに見ていた。
でも、戻るわけにはいかない。私は走りだした。
渚とこれ以上関わりあうと、きっと彼に悪影響を及ぼしてしまう。あの殺し屋たちは、きっと誰かに雇われたのだ。私に戦いを挑むとなったら普通は正面からやってくる。人質をとるだなんて回りくどいことは、絶対にしない。
海「要するに、誰かが私を狙ってるってわけか。いいじゃん……」
的になってやる!
☆
現在(渚side)
杉「誰かが、海を狙ってた?」
海「そう……。そうじゃなきゃ、誰かを誘拐したり人質にとったりだなんて、そんな回りくどいことするはずがないんだ」
海は歯ぎしりをして、僕を見た。
海「ね、だから言ったでしょ。私たちは出会わないほうが良かったって。じゃなきゃ、あんたは怖い思いをすることはなかったんだ」
渚「僕……、怖くはなかったよ。だって、海なら助けてくれるって、信じてたから」
海が驚いた顔をしていた。けれど、すぐに悲しそうな表情をした。
倉「結局、海ちゃんを狙っている人って誰だか、わかったの?」
海「それは……⁉ ゲホッ、ゲホッ」
渚「海っ⁉」
海はまたせき込み始めた。
海「……だい、じょうぶ」
海は手を握りしめていた。僕は気になって、海の手をとった。
海「?」
渚「僕さ、ずっと気になってたんだ」
たしか、イトナくんの3度目の襲撃後。彼を追っている最中だったと思う。シロがイトナくんをさらって軽トラで走り去ったとき、海は咳をしていた。そのとき、海の手は……濡れていたんだ。
僕は海の手を強引に開いた。
海「⁉」
片「血っ⁉」
海の手は、血で濡れていた。
渚「ねぇ、海。この血が何を意味するのかわからないけど。1つ、質問があるんだ」
海は慌てて僕の手から自分の手を抜いた。
僕はそれを見ながら、認めたくない事実を、覚悟をしながら、ゆっくりと口を開いて尋ねた。
渚「ずっと、気になってた……。海って、触手持ちなんじゃないかって。茅野たちと、同じで……」
海は驚いた顔を見せた。
キスぅーーーーーーーーーー!したんだ!!!!!
やばい!!!!!面白すぎぃ!!!!!
海が触手持ち!?
それめっちゃ面白そうやん
やばタン!やばタン!
触手!!メンテナンスなしで!?
血を吐くって大丈夫なの!?
>>629
海はフッと微笑んだ。
海「何を根拠に?」
渚「……雨の日、元気がないときとか。実は、プールも本当は泳げないんじゃ……。それに」
海「甘い物が好きなところ、とか?」
僕は海の言葉にうなずいた。
海「半分当たって、半分違うかなぁ……」
海は病院を出てからの続きを語った。
☆
(海side)
まずは渚を誘拐したあの殺し屋たちに、誰に雇われたのか聞くのが先決だ。
そのとき、視界に黒いワゴン車が入った! 渚をさらったときにいた車で間違いない!
?「察しが良いな」
海「⁉」
声がした。私は身構えた。
海「てめぇだな? 渚をさらうように殺し屋を雇ったのは」
?「ああ、そうだ」
海「んな回りくどいことせずに、正面から向かって来いよ」
?「だから、ここに来たんだ」
海「はぁ? ……⁉」
後ろから、思い切り殴られた。
くっ……、後ろにいたのか……。
私は必死になって、刀に手をのばそうとしたけれど手が、届かなかった……。
☆
僕らは驚いた。
海「言ったでしょ。全ては巧妙に仕組まれた罠だったって。あいつらは、私を初めから目的としていた。きっと、あいつらにとって、私はちょうどいいモルモットだったってわけ」
自嘲気味に笑う海。
速「モルモットって?」
海「愛美なら、わかるんじゃない?」
海が奥田さんを見た。僕らも彼女を見た。彼女は、海の顔を見て青ざめていた。
奥「まさか……」
奥田さんはどうやらわかったみたいだった。僕はじれったくなった。
渚「何、何なの⁉」
奥「よく、あるじゃないですか……。理科の実験で、使われる。ねずみとか、モルモットとか。つまりモルモットっていうのは……」
⁉
原「実験、動物……」
奥「そうです……」
渚「誰が、海をさらったの……?」
海「……柳沢誇太郎」
茅「⁉」
殺「⁉」
茅野と殺せんせーが反応した。
カ「誰そいつ」
茅「シロ」
え?
茅「柳沢誇太郎は、シロの本名なの……」
☆
柳「本郷海。あの殺し屋がE組にいるという情報は得ていたが、彼女が私を見たときの顔は、まったくもって傑作だったね。心底怯えている様子で。メンテはほぼ完ぺきだったからあまり苦しむことはないと思われていたが、予想以上に拒絶反応が強すぎたみたいだね。きっとアレルギー反応みたいなものなのだろうと推測できるが」
な、なるほど!!てか殺せんせーと同じモルモット。
シロ最悪だね!!!
シロが考えてることがわからなくなってくるよ…
シロについてわかることはサイテー!ってことくらいしか…
ほんとにね!!!!
637:凪海◆L6 ( -.-)ノ ・゚゚・。 >>633
海「律」
律「はい」
海が不意に律の名を呼んだ。
海「私に初めて話しかけたとき、君言ってたよね? 私から微弱な電波を感じるってさ」
律「はい」
どういうことだろう。たしかあのときの話は、海が朝に食べたシリアスの中に誤ってICチップが入っていてそれを飲みこんだっていう結末だったはず。どうして今になってその話に?
海「あれの本当の意味、教えてあげるよ……」
本当の意味⁉
海は僕らに背を向けて、肩あたりまである髪をまとめて持ちあげた。
そこに、あったのは……。
渚「何、それ……」
半径3センチほどの小さな円盤が、海の首にはまっていた。よく見ると、液体が入っている。
海「0.001ミリリットル」
奥「?」
海は円盤の正体が何かを言わず、謎の数字を言った。
海「……この中にある液体はね、触手細胞」
殺「⁉」
海「これが1日0.001ミリリットル、脊髄を通して流れ込む……。私の体はね、いわば半分触手持ちで半分人間ってとこかな」
僕らは信じられない思いで海を見つめた。
海「ねぇ、律。これでしょ? 微弱な電波の正体って」
律「はい。間違いありません」
律の単調な言葉に、僕らは衝撃を受けた。
海「これの本来の役割はね、発信機なんだ。……柳沢が、私に対してした、とんでもない贈り物……。あいつ、私が逃げたときにすぐに居場所がわかるようにしたんだ!」
渚「逃げたとき、って?」
僕の声は、きっと震えていた。自分では、どうして震えていたのかよくわからない。12月の寒さのせいか、それとも。信じられない真実を明かされたためか。
海はやはり、自嘲的な微笑みを浮かべる。
海「これが、私が話す、最後の真実……。私の、さいごの物語……」
☆(海side)
ここ、どこだ? 時計もないから正確な時間もわからない。頭を殴られたときの衝撃がまだ残っているから、そんなに時間は経っていないはず。
私はゆっくりと起きあがった。
部屋を見渡すと、そこは畳・10畳ぶんくらいの部屋。狭い……。
そこへ、ドアが開く電子音がした。
海「誰?」
私は腰にまだウェストバッグがあることにほっとしながら、そこのファスナーに手をかけた。
?「あれ、もしかしてまだ小学生?」
入ってきたのは、私をさらった男とも、または殺し屋らしい雰囲気も持ち合わせていない。女の人だった。
海「誰だ、あんた」
?「えーっと、雪村あぐりっていいます。あなたの監視を任されているのだけれど……、まぁ監視らしい監視はしないのだけどね。あなたのお名前は?」
曖昧な発言に首をかしげながら、私もとりあえず名乗った。
海「本郷海」
あぐ「良い名前だね」
海「………」
雪村あぐりはにこりと微笑んだ。警戒する必要のない微笑み方だった。どうやら、本当に殺し屋ではないらしい。
気になるのは、1つ。
海「そのシャツ、気持ち悪い……」
あぐ「え、いきなり⁉」
雪村あぐりはショックを受けたような顔をした。
やっぱあぐりってファションセンス無い…
639:ゆっきー:2016/05/15(日) 21:45 ID:mfs 私も参加していいですか?
ゆっきーと申します
ゆっきーヨロ(`・ω・´)スク!
呼びタメOK!!
「凪海」と書いて「ナギウミ」と読みます。
ゆっきー
( `・∀・´)ノヨロシク
凪海
あぐり面白い!!!!
律が言ってた機会ってそういう事だったんだ、、、
最後の物語って!?続き楽しみ!!!!!!
呼び捨て&ためОKだよ!
よろしくね
私もokだよーー!もうなってるけどwwww
644:黒猫&◆WA:2016/05/16(月) 07:48 ID:Mrwおはよーー!
645:ゆっきー:2016/05/16(月) 07:50 ID:A.gおはよう〜
646:黒猫&◆WA:2016/05/16(月) 16:54 ID:Mrwやっほーー!
647:凪海:2016/05/16(月) 17:04 ID:ySs( •ω•ฅ).。.:*♡ニャッホー
648:黒猫&◆WA:2016/05/16(月) 17:59 ID:Mrw可愛い!!!
649:凪海◆L6 (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ >>637
私が連れてこられた場所は、国で非公式の研究所。そこで私はモルモットとして過ごすらしい。
柳「ただ、本命はお前じゃない。本命の研究をする前に、お前で実験をするんだ」
海「本命の研究をする前ってことは、本命よりつらい目に遭うってことね……」
柳「わかっているじゃないか」
もし、仮に私がここで拒否すれば私の大事な人間に危害が及ぶ、か。
柳「安心しろ。本命の奴は監禁状態の予定だが、お前は週に一度くらいは外出を許可してやろう」
こいつの狙いが読めない。
私が部屋に戻ると、雪村あぐりが来ていた。
あぐ「お疲れ様」
彼女は小さな丸テーブルの上で教材やノートを広げていた。
海「どうも」
私はベッドに腰かけて、ウェストバッグから文庫本を取りだした。
あぐ「何読んでるの?」
海「……『友情』」
あぐ「えーっと……」
海「武者小路実篤が書いた小説。代表作は『お目でたき人』、『愛と死』」
あぐ「あ! あの難しい字がたくさんある人ね!」
海「そうだよ」
雪村あぐりは、冷たい態度をとる私によく話しかけてきた。私がいくらうざがろうと、彼女はめげずに何度も何度も話しかけてきた。
海「何、この首のやつ」
柳「発信機だ。お前が逃げ出そうとしてもすぐに居場所がわかるようにな」
その日から実験は始まった。正直に言ってしまうと、とても過酷だった。毎日のようにこみあげてくる吐き気。慣れない薬品が投与されたりするたびに辟易としてしまう。それでも、私の大事な人を守れるのならそれでもいい。それに、仮にここをでたところで行くあてもないし。
あぐ「大丈夫?」
海「……平気」
こみあげてくる吐き気をなんとか飲みこんで、私はベッドに横になった。
あの研究所へつれてこられて半年がたった頃、私はやっと初めて外にでる決心がついた。1月の寒さは体にしみた。
海「さっぶ……」
あぐ「どうぞ」
研究所をでたとき、後ろからコートがかけられた。
あぐ「今日は雪が降るそうだから、温かくしないと駄目よ」
海「ありがとう、ございます」
私は貸してもらったコートを着ようとして……、
海「着物の上にコートっておかしくない?」
あぐ「あれ?」
海「ま、いいけど」
私はコートを着て街中にでた。どこへ行くでもなく、仮にどこか遠くへ行こうとしても、首の後ろにある発信機が私を追いかけてくるだろう。
海「……チッ」
書店に行って本を買い、私は前に住んでいたアパートに寄ることにした。けれど、すぐに鍵を忘れてきたことに気づいた。
海「あーあ、結局。帰る家もなくなったってわけか」
私は研究所への道のりを歩いていった。
あぐ「あ、おかえりなさい」
海「………」
いや、帰る家がないなんて嘘だな。たとえ、つれてこられた場所でも。
海「ただいま」
☆
柳「やはり本郷海は戸籍を持っていたか」
研究員A「どうしますか? このままでは行方不明扱いを受けてしまいます。この研究は非公式ですし、バレてしまったら……」
柳「何、大丈夫だ。俺に考えがある」
あ、あぐりやっぱりいい人!!!シロ最低!!!!
651:凪海:2016/05/16(月) 20:52 ID:ySs ( ´△`)アァ-
渚カエとか千速とか、途中のものが残っとる。
書こうか迷うわァ。
>>183
な、な、なんなんだろう。千葉はただ私に教えようとしているだけで、別に他意はないはずなのに! なんか、私ばかり意識しちゃってバカみたいというか、千葉にも申し訳ないし……。
「速水? おーい」
「ごめん、千葉。なんでもないわ!」
私はおそらく顔を真っ赤にしていたと思う。顔が熱いっっ!
「顔赤いけど、熱あるのか? まさか、この前の風邪がぶりかえしたとか?」
「ち、違うの。ただ、ちょっと……」
この先が続かない。あぁ、なんで私は言葉をうまく紡ぎだすのが苦手なんだろう。これじゃ、何も伝わらないし、千葉もきっと嫌な思いする……。
私がいつまでも黙っていると、千葉が困った顔をした。
「なんか、悪かったな」
「え!?」
今、どうして謝られたの?
うまく言えないけど、ショックだった。
「それじゃな、バイバイ」
「ち、ば……」
私は彼に手を伸ばそうとしたけれど、彼は荷物をまとめて帰ってしまった。
ど、どうしよう……。
千葉に嫌な思いさせちゃった。