これは幻想郷が誕生する以前の物語…
何故この幻想郷が生まれたのか…
今に至るまでにどのような因縁や宿命があったのか…
博麗の巫女の真の役割とは…
異なる幻想郷の始まりの物語…
>>2 世界観とハウスルール
>>3 オリキャラのPF
その他雑談、進行相談について
http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1640511419/l2
>>117
初代巫女
「そうだ、そう言えばアンタの家は何処にあるの?」
明日は勝つと言う魔咲美の姿を見て、これまで自分の力や運を見て、まるで化物か何かを見るような目で自分を見ていた集落の人々とは違った純粋な意思を感じてある種の安心感を覚える。
ふと自分の家について教えたものの、自分は相手の家を知らない事から相手の家は森の何処にあるのかと聞いてみる。
魔咲美「私の家はあっちの方にある森のずっと奥深くにある、見た目はほぼ廃墟って感じだな」
(人が寄ってこない森の奥深くに、魔咲美自身が見てもほぼ廃墟に近い見た目の家に魔咲美は住んでいると答える
「森の奥だから不気味な感じはあるけど、ここと同じで豊かな自然があるからいいところっちゃあいいところだな」)
>>118
>>119
初代巫女
「わかった、それじゃあ今度貴方の家にまで行ってみるわ!」
魔咲美の指した方向を見て、家の場所を把握したのか頷く。
勿論、目視できる筈がないのだが、これまでのあまりのオーバースペックぶりから本当に見えているのかもしれない。
魔咲美「あまり大したもてなしもできないけどな!」
(歓迎はするが、あまり大したもてなしはできないのであまり期待はしない方がいいということを予め告げる
というのも、魔咲美の家は基本的に薬草や、調合用のすり鉢などが置いてあり、あとはこ難しい魔法の為の道具程度しかないからだ)
>>120
>>121
初代巫女
「ええ、楽しみにしているわ!」
自分も招待したはいいものの、特別何か出した訳でも無く、寧ろ一緒に楽しい時間を過ごさせてくれた魔咲美には感謝しか無い。
始めて出来た人間の……いや、敵意無く接することの出来る彼女は友人であり、彼女への信頼を強く感じ始めて行く。
集落に姿を見せる時は人々は自分を恐れ、避けていたためまともに話すこともできずに、妖怪退治の依頼について簡単に聞くぐらいしか無かった……それにくらべて魔咲美とは、普通の人間同士の友人として接することが出来たのが初代にとっては本当に嬉しい事だった。
【翌日】
魔咲美「誘うの、流石に早いか・・・・・?」
(知り合い、そして仲良くはなったものの、翌日に家に誘うのはさすがに早すぎるだろうかとも思いながら、同時に相手にも相手の都合があるかもしれないと考える・・・・・
巫女という立場上、妖怪退治をいつ頼まれてもおかしくはない、いきなり誘うのもそれはそれで困らせてしまうだろうかと考える・・・・・)
>>122
>>123
《コンコン》
初代巫女と出会い、別れた次の日
ふと扉からノックをする音が聞こえてくる。
神社で初代巫女は魔咲美の家がある方向を知っているため、退治の依頼を受けた初代が魔咲美の家の近くを通った事で立ち寄ろうとしているのかもしれない。
魔咲美「・・・・・?アイツか・・・・・?」
(家に客人が来るなんてことはまずない、昨日家のある方向を教えた初代巫女が来たのだろうかと思いながら扉の方へと歩いてゆく・・・・・
ガチャッ
「はーい」
一応違う場合もあるので、誰であっても対応できるようにまずは返事をして扉を開ける・・・・・)
>>124
>>125
《ガッ》
萃香
「よ〜お、始めまして。」
扉を開けると、そこには魔咲美よりも少し背が高く、整った顔立ちをして、腰まで伸びた長い髪を持ち、現代の萃香が大人に成長した姿をしている。
それは、初代巫女が殴り飛ばしたあの山のように巨大な鬼に酷似しており、尋常ならざる異形の力を纏っている。
萃香
「悪いが……ちよっと話を聞かせてもらうぞ?」
大人萃香は姿を見せた瞬間、扉を掴んで閉められないような状態にしており、その様子は知人の話を聞くと言うよりも、相手を恫喝しているものに近い。
魔咲美「なっ・・・!?・・・・・お前、あの時殴り飛ばされたあの鬼か?言っておくが、アイツはここにいないし私を襲えばアイツが黙っちゃいないぞ?お前、アイツに簡単に殴り飛ばされてたじゃないか・・・・・」
(初代巫女かと思って出てみれば、相手はまさかのあの時殴り飛ばされた鬼と同じと思われる鬼であり、一瞬怯むものの、やめておけばいいのに自分を襲えば初代巫女が黙ってはいないと逆に脅しにかかる・・・・・
更に、やめておけばいいのに簡単に殴り飛ばされていたことにまで言及する・・・・・
こんな不気味な森の奥深くに一人で住めるほど精神面が強いからか、肝っ玉もかなり座っている)
>>127
>>128
大人萃香
「ククク…そう、あの巫女を私の根城に誘き出すためにお前を連れていくつもりだ。言っておくが……抵抗は無意味だぞ?」
萃香は鬼である自分を前にしてもおくすることなく逆に脅しかける魔咲美に対してその胆力に少し感心するものの、直ぐに圧倒的な存在感から成る威圧感によって黙らせようと凄んでみる。
魔咲美「・・・・・あー・・・・・まぁ、私は連れてかれてやってもいいんだが、お前〇ぬぞ?」
(抵抗しようと思ったが、人質として連れ去られるなら無抵抗であれば特に何かされるわけでもないだろうと思って連れてかれてやってもいいと答えるものの、同時に相手に忠告をする・・・・・
初代巫女がこの鬼を殴り飛ばした時のあれは、絶対に全力ではない、となれば自分を連れ去るということをすれば初代巫女があの時以上の力でこの鬼をボコボコにすると思われるが、相手が構わないのであれば仕方が無いし、鬼の体は丈夫そうだから平気だろうと考える)
>>129
>>130
大人萃香
「あっははは!心配しなくとも私は簡単にはやられないさ。
それに今度は……鬼の四天王全員でアイツを潰す。たかが人間風情に舐められっぱなしになるのは私の性に合わん。」
千年以上も前の萃香は今のように酒を飲んでのんびりと過ごしていたのではなく、鬼らしく凶暴かつ残忍、若さ故の強靭さや荒々しさを兼ね備え、非常に厄介な存在となっている。
更に、鬼の四天王と言った破格の実力者達が総力をあげて初代に挑むつもりなのだと応えると、掌から強固な鎖を伸ばして魔咲美の両腕を拘束して捕らえようとする。
幾ら初代とは言え、一体ずつだけならばともかく、最強種の鬼。
その中でも最高位に君臨し、神をも恐れぬ歴戦の猛者が複数人がかりとなれば分が悪いだろう……
大人萃香
「奴の臓物を引きずり出して喰らい尽くしてやる。」
魔咲美「・・・・・」
《鬼の四天王、か・・・・・アイツもちょっとやばいかもな・・・・・》
(抵抗しても無意味だということをわかっている為大人しく拘束されるものの、鬼の四天王という言葉に、今回は初代巫女でも流石に相手が悪すぎるかもしれないと冷や汗を流す・・・・・
初代巫女は強いが、鬼が複数人で一気にかかるとなればどうなるかわかったものではない・・・・・)
>>131
>>132
大人萃香
「まさか他の奴の手を借りるのは不本意だが、何時までも人間ごときになめられるのは癪に触るからな、今回で完全に潰す。お前もそのためにせいぜい頑張ってくれよ?」
魔咲美に向けて伸ばした鎖が彼女の体を巻き取ると、そのまま軽々と自分の元まで引き寄せて彼女を抱えて自身の根城がある妖怪の山に向かって立ち去ろうとする。
魔咲美「一人の人間相手にそこまでするなんて、よっぽどすることがないんだな」
(友人が潰されそうになっているのに、せいぜい頑張ってくれと言われると言い返してやろうと思ったのか、強力な力を持つ鬼が仲間を呼んでまでたった一人の人間相手にここまでするということは、よほどやることがないかまってちゃんなのかと鋭い言葉を放つ・・・・・)
>>133
>>134
大人萃香
「あっはっは!威勢のいい奴は嫌いじゃない。」
大人萃香
「だけど言っただろ?人間ごときになめられるのは癪に触るってな?」
《ゴオッ》
魔咲美を拘束している鎖を握る右手とは異なり空手の左手で自分の顔を覆って豪快に笑うものの、直ぐ様肌を刺すような鋭い針のような殺気を放ちながら鎖を握った右手を振るい、魔咲美を家の外にまで叩き付けようとする。
がごっ・・・・・!
魔咲美「がっ・・・・・!?」
(本気ではないとは思うものの、やはり鬼の力、全身を鉄の板に叩きつけられたような凄まじい激痛が走る・・・・・
鬼がちょっと力を出しただけで、人間なんて脆いものだ、しかもそれが複数人で初代巫女を相手にしようとしている辺り、お遊びなんかではなく本気であるということが改めて伺える・・・・・)
>>135
>>136
大人萃香
「このままお前を叩き潰してもいいが……奴が来るまでは喋る程度には生かしておかないと人質としての価値も囮としての価値も無いからな、これで勘弁してやるよ。」
大人萃香は魔咲美を拘束した鎖を手元へ引き寄せ、魔咲美もろとも自分の傍へ寄せ、そのまま担ぎ上げると自分達の決戦の場となる妖怪の山へ向かって歩いて行く。
【→妖怪の山 鬼の屋敷】
妖怪の山では百を下らない強大な力を持った鬼が各々の好きなことをし、時には天狗や河童と言う他の山に住む者にも暴力を振るいながら、浴びるように酒を飲んで暮らしている。
そんな鬼達のリーダーであり、最強の種族の一つである鬼の中でも更に飛び抜けた力を持った四鬼が集結した屋敷へと到着する。
当時の妖怪の山といえば、鬼が支配しており、人間ではそこに近付く事すら出来ないほど、多数の危険で凶暴な妖怪が群れを成して暮らしているため、妖怪の山の中を目撃できたのは魔咲美が始めてだろう。
勇儀
「ソイツが巫女の知り合いか?」
大人萃香
「ああ、そうだ。手を出すなよ?」
胸元が大きく開いた着物を着て、大きな赤い杯を手にした一本角の鬼、星熊勇儀が屋敷の前の地面に座って酒を飲んでいたところ、帰って来た萃香が魔咲美を抱えているのを見て声をかけている。
魔咲美「・・・・・」
(叩きつけられたことで意識が朦朧とする中、魔咲美は鬼の本拠地まで連れてこられると、体の芯から寒気が走るようなピリピリした空気を感じる・・・・・
怖気付いては敵側の思うツボだと思ってか表情は常に冷静を装い何も喋らずにいるものの、内心かなり怯えている・・・・・)
>>137
>>138
覆面の鬼
「しかし、我ら"四天王"を全員呼び出さなければ倒せないほどの奴なのか?たかが人間。人質を取るまでもないだろう?」
華扇
「クックック、我ら鬼に比肩し得る人間など存在してはならないからな。今ここで潰しておくに超したことは無い。」
勇儀の傍を通り抜け、屋敷に入ると、そこでは牛の頭蓋骨を被り、藁で作った衣に身を包んだ素性の知れない鬼と、桃色の長髪をした強い邪気を放った二体の鬼が酒盛りをしている。
その二体の鬼だけで群れを成した軍隊を即座に潰せるほどの強大な力を放っている。
魔咲美「アイツは・・・・・お前ら程度にやられるほど弱くないよ・・・・・」
(鬼達が自分達を招集しなければならないほどの相手なのかと話し合う中、魔咲美は初代巫女はお前達なんかに負けるほど弱い奴じゃないと反旗を翻す・・・・・
それほど、初代巫女のことを信じているのだろう・・・・・)
>>139
>>140
華扇
「あー?」
勇儀
「あっはっは!いいねいいね、気の強い奴は好きだよ。」
華扇は露骨に不機嫌そうにし、覆面の鬼は無言で酒を飲み、勇儀は魔咲美の発言を聞いて笑い、萃香は静かに魔咲美を見てはまるでその本心を読み取ろうとしているかのように沈黙する。
普通の人間や、気が強いだけの人間であれば、圧倒的強者である鬼の根拠地であるこの場に入った瞬間に恐怖のあまり一言も話せなくなるのだが、魔咲美は自分達にも臆すること無く発言するその姿に何かを見ている。
魔咲美「本当だからな!そこにいる奴なんて、片手で遠くの山まで吹っ飛ばされてるのを見たぞ!」
(所詮人間ごときが自分達に力で勝てるわけがないと思い込んでいる鬼達に、魔咲美は嘘ではなく本当であることを信じてもらう為、萃香の方を見れば片手で遠くの山まで殴り飛ばされていたということを本人の目の前でバラす)
>>141
>>142
大人萃香
「ちょっ…!おまッ…!それを言うんじゃない!!」
見た目は大人だが、中身はまだ数百年も生きておらず、これまで初代以外の相手に敗北した事も無いと言う人生経験の浅さから感情を制しきれておらず、初代にやられた事を魔咲美がバラされると慌てて発言を取り消させようとするが…
華扇
「あっはっは!我らが大将が人間ごときに敗けたと言う噂に信憑性が出来てしまったな。」
萃香が人間…初代に敗れた事を噂で知っていた華扇は自分の膝を左手で叩きながら笑い、萃香をからかう。
勇儀
「ヒュウ、言うねぇ。
アンタのその胆力、私は嫌いじゃないぞ?
どれ、アンタも酒でも飲むか?」
勇儀は魔咲美の物怖じしないその姿を見て気に入り、自分の手にしていた酒の入った杯を差し出して酒を飲むかと聞いてみる。だが鬼の飲む酒はかなり強く、常人であれば匂いを嗅ぐだけでも酔っぱらってしまう程となっている。
魔咲美「だって事実じゃないか!しかも一回だけじゃないらしいな!」
(何回も挑んで負けて、それが悔しいから仲間を引き連れて仕返し、しかも鬼が本来は格下な人間相手に人質まで取っている辺り、力だけはあって本当は大したことないんじゃないかと思い始めるが・・・・・
「なっ!?ちょっ!や、やめ・・・・・」
杯を差し出されれば、あまりにも強い酒の匂いにクラッとくる・・・・・)
>>143
>>144
大人萃香
「この………ッ!!」
《ガッ》
勇儀
「まあ落ち着きなって。それよりもアンタ、鬼の酒は行ける口かい?」
鬼の大将としてのプライドを傷つけられた事で激昂した萃香が怒りのままに魔咲美を地面に叩き付けようと彼女を拘束する鎖を大きく振り上げようとするが、勇儀が鎖を掴んで引き止める事によって阻止すると、そのまま魔咲美に鬼の酒を飲ませようとする。
魔咲美「無理だ無理!匂いだけで強すぎるぞ!?どんな酒飲んでんだ!」
(鬼の酒、という言葉でまず人間が飲んでいいものなのかどうかも疑わしいと思いながら、そもそも酒の匂いが人間にとっては強すぎるということを主張する・・・・・
ただ単に相手が鬼の中でも特に飛び抜けて酒豪なだけで酒は普通なのか、それとも自分が弱すぎるのか、そもそも酒を飲んだことがないからわからず)
>>145
>>146
勇儀
「あっはっはっ!それに大丈夫だって、飲まず嫌いは悪いって言うだろ?」
勇儀は少し酒が入っているのもあり、少し強引に度数がかなりキツい鬼の酒を飲ませようとする。
魔咲美「ちょっ!?待てって!人の話を・・・・・んむぐっ!?」
(抵抗も空しく相手にされるがまま、鬼の酒を飲んでしまう・・・・・
人間が飲む酒とは桁違いの早さで魔咲美の顔が真っ赤になり始める・・・・・)
>>147
>>147
大人萃香
「おいおい、大丈夫なのか?それは鬼の酒だぞ?」
勇儀が上機嫌であるからか、人間の酒豪程度では香りを嗅ぐだけでも酔い潰れる程の度数の鬼の酒を、普通の鬼が飲むような勢いで飲ませている事に思わず萃香も心配してしまい、大丈夫なのかと問いかける。
魔咲美「ううぅ〜・・・・・ヒッグ・・・・・だいじょぉぶがらっでぇ〜?」
(顔を真っ赤にし、目は半開きの状態で萃香の問いかけに反応して視線を向けると、今まで以上に好戦的な雰囲気で相手を睨みつけ始める・・・・・
「鬼さんよぉ・・・・・この魔咲美様をなめでんのがぁああ!?」
と、萃香に顔を近づけ、煽り始める・・・・・)
>>149
>>150
覆面の鬼
「!!?」
華扇
「おぉ……随分と変わったな……」
大人萃香
「え!?あ!ま、まあ落ち着いて落ち着いて…?」
酒が入ると性格が変わると言うことはよく知ってはいたが、ここまで性格が変わるとは思わず、周囲の鬼達は呆気に取られ、萃香はあまりの豹変ぶりを前にたじたじと言った様子で魔咲美に対して落ち着くように言って宥めようとしてみる。
魔咲美「落ち着けだぁとぉ〜〜〜〜〜?ふざげんなぁっ!!!勝手に連れて来てえらぞうなごどいうんじゃれぇっ!!!」
(元々連れ去られたことは不満だったが、更にそこへ酒が、それも鬼が飲む強力過ぎるのが入ったことで、魔咲美の溜め込んでいた萃香への不満が爆発し、暴走する・・・・・
「ちょっど人間よりつえぇがらっで、調子のっでんじゃれぇぞぉぉぉごらぁぁあああっ!!!!!」
魔咲美は落ち着くどころか、より激しく怒りを顕にし始める・・・・・)
>>151
>>152
覆面の鬼
「……止めないのか?」
華扇
「いや…なんと言うか…止めにくいな。」
勇儀
「あっはっは!これは面白い事になったなぁ!!」
大人萃香
「いや、笑い事じゃないから!アンタも安心しなって、別に取って喰おうって訳じゃないんだ、用が済んだら元の家まで帰すって。」
萃香への不満が爆発して詰めよって来ている魔咲美に対して気圧された萃香は苦笑いしながら初代巫女を倒したら家にまで帰すとまで言う。
魔咲美「うるへぇ!!!!!まずはこの鎖を解いてもらおうかぁ・・・・・?」
ドガッ・・・・・!
(苦笑いして戸惑う萃香に詰め寄り蹴り飛ばすと、まずはこの拘束を解くように指示をする・・・・・
今の魔咲美には種族的に格上か格下かどうかも力関係も気にするようなことではない、ましてや自分を拘束する連中との話し合いなどに応じるつもりもなく、ある意味鬼よりも凶悪になっている・・・・・)
>>153
>>154
大人萃香
「………おい人間、あまり調子に乗るなよ?」
萃香は最初はたじろいでいたものの、魔咲美の蹴りを受けて少しよろめくと、何度も初代巫女に殴り飛ばされていた事を思い出し、酔いも覚めるほどの強烈な殺意と敵意を放ち睨み返す。
その放たれた殺意と敵意の塊はそれそのものが軽い衝撃と圧力を持っており、精神的な怯みだけでなく、身体的な干渉すら及ぼすレベルとなっている。
勇儀
「あ〜あ、流石に攻撃したのは不味かったねぇ…
人質なんだって事も忘れて暴れまわるかもしれないな。」
覆面の鬼
「……お前達は止めないのか?」
華扇
「嫌だよ、我らが大将の巻き添えだけは後免だね。」
キレ始めた萃香に対して、他の三鬼達は止める様子は無い。
何故なら、この四人の中でも萃香は最強格であり、一度キレた萃香を止めるとなると相応の被害やダメージを受けると言うことがわかっているからだ……
魔咲美「うっさああああぁあまぁぁぁぁああい!!!!!調子に乗るなだと!?連れ去られた側が抵抗するのは当たり前だろーがこのバカ鬼が!!!!!勝手に連れ去って抵抗したら調子に乗るな?こんな身勝手な話があるが!!!!!自分よりも弱い奴相手に優位性を見せつけていびり散らかしてしか己のことを大きく見せれないお前らこそ調子に乗るなごるぁぁあああああああああああっ!!!!!」
(魔咲美はキレ始めた萃香に怯むことなく、酔った勢いでまさしく鬼の形相と呼ぶに相応しい表情で萃香の顔に正面から顔を付けるようにして鬼という存在に関しての不満をぶちまける・・・・・
一方的に自分から仕掛けてきて殴り飛ばされ、それを根に持って自分よりも弱い存在を連れ去って人質を取るという卑怯なことをしてまで勝とうとする鬼の方が身勝手でよっぽど調子に乗っていると言葉攻めする・・・・・
酔った勢いで早口になってはいるものの、人間の立場からすればこれ以上ない正論にも思える)
>>155
>>156
大人萃香
「ほう?言うじゃないか人間。
吐いた言葉を引っ込めるんじゃないぞ?」
半ば逆ギレではあるものの、怒りを抑えなれなくなった萃香は魔咲美を拘束する鎖を自分の方に向けて引き寄せ、引き寄せたところに空手となっている左拳によって彼女の体を打ちのめそうとしてみる。
魔咲美「がっ・・・・・!?」
(所詮強がっていてもただの人間の酔っぱらいだからか、相手の拳をまともに腹部へ受けてしまいダメージを負うものの、魔咲美は負けじと睨みつけては「所詮鬼なんてこうやって拳を奮うしか能のない奴らなんだろ?」と、人間から見た鬼という種族のイメージをぶつけ、罵倒する・・・・・)
>>157
>>158
大人萃香
「まだ軽口が言えるなんて驚いたな。」
萃香は魔美咲の腹部に一撃を入れて吹き飛ばすと、そのまま鎖を握る右腕に力を込めながら、依然として強気に言葉を返す彼女の威勢に関心するものの、その瞳には何処までも純粋な怒りだけが映っている。
大人萃香
「おい人間。お前に一つ教えておいてやるよ。
妖怪ってのは……理不尽だからこそ妖怪なんだよ!!」
右腕を勢いよく横へ振るうことで鎖で繋がった魔咲美の体を周囲の木々へ叩き付けて更に追い込もうとしていく。
鎖で両腕を拘束された状態ではまともに抵抗も出来ず、技や力も発動することが出来ず、一方的になぶれるだろうと考えている。
ドゴッ・・・・・!
魔咲美「ぐぁっ・・・・・!!!!!」
(木々へ叩き付けられ、あまりの衝撃に段々酔いも覚め始める・・・・・
そして、理不尽だからこそ妖怪なのだという相手の言葉を聞けば「ハハ・・・・・ハハハハ・・・・・クソみたいな理屈だな・・・・・」と、相手の言い分を一蹴し、睨みつける・・・・・
時に人間は、どんな理不尽にも立ち向かう姿勢を見せることがある、それは、人間が妖怪に勝てる部分なのだと魔咲美は思っている・・・・・)
>>159
【魔咲美の家】
初代巫女
「あ〜…なんと言うか。
たまたま偶然通りかかっただけだから寄ってみようと思っただけで、別にまた話したいから来た訳じゃないから……って、あれ?」
言葉ではたまたま偶然通りかかっただけだと言っているものの、実際は森を走り回って魔咲美の家を探していたところ、森の中にある唯一の家である彼女の家を見つけ、玄関に入ろうとするものの、そこで異変に気付く。
初代巫女
「……何か嫌な予感がする……まさか………!!!」
荒らされた玄関や、抉じ開けられた戸を見て、何者かに襲撃された事を察すると、直ぐに自分が何度も倒して来た鬼の事を想起し、更にそこから鬼が支配する妖怪の山に魔咲美が捕らえられているのではないかと考え、妖怪の山に向かって走り出す。
>>160
大人萃香
「……もういい、アイツを誘き出すのに、拐ったと言う事実だけを使い、お前の事は今ここで骸にしてやる。」
勇儀
「アイツがここまでキレたのなんて久し振りだねぇ……どうする?私達で力付くで止めるしかないか?」
華扇
「……大将がいいって言うんだったら私は知らないな。それに……」
覆面の鬼
「下手に手を出したら私達も只では済まないからな……」
大人萃香が魔咲美の事を再び手元へ引き寄せながら、トドメの一撃を繰り出そうと右腕を振り上げたのを見て、他の三鬼達の間にも魔咲美が死亡する事が確定してしまったようなムードになってしまっている……
魔咲美「・・・・・」
(視界が霞み始める・・・・・もう、反論する気力すら残っていないのがわかる・・・・・
恐らく、木に叩きつけられた際に骨が何本か折れているのだろう、最悪の場合内蔵に突き刺さっていることもあり得るが、もうこうなってしまっては反撃なんてできるわけもないと悟り、できればもう一度初代巫女に会いたかったと思いながら、目を閉じて覚悟を決める・・・・・)
>>162
>>163
大人萃香
「砕け散れ……!!」
《ドゴオォォォォォォォォッ》
萃香が振り上げた拳を魔咲美の頭を打ち砕こうとしたその次の瞬間、山に響き渡るような凄まじい轟音と爆音が鳴り響き、それを聞いた萃香は振り上げた拳を止め、轟音が聞こえて来た方向へ振り返る。
勇儀
「何の音だ……!!?」
華扇
「……コイツか。」
自分達が起こしたものじゃない。
にも関わらず鬼の力に匹敵するような爆音と衝撃が轟いた事に四天王の面々も驚きを隠せずにいる……そうしている間にも爆音と衝撃は向かって来ている。
魔咲美「ぅ・・・・・ぐ・・・・・・」
(迫り来る衝撃音・・・・・意識が朦朧とする中、ガンガンと頭に響く・・・・・
だが、魔咲美にはわかった、このタイミングで鳴り響いたということは鬼達が原因ではないのだとするならば、考えられるのは一つ・・・・・
初代巫女が助けに来てくれたのだ、と・・・・・)
>>164
《ドゴォッ》
初代巫女
「……魔咲美。……アンタ、これはどういう事か説明してもらえる?」
立ち塞がる数多の鬼や妖怪をまとめて殴り飛ばして萃香達のいる鬼の屋敷の前にまで辿り着いた初代巫女が萃香と瀕死の魔咲美を見て、萃香にどういう事なのかと問いかける。
大人萃香
「どういう事もこういう事も無い、今日をもってお前は私達によって叩き潰されるんだからな!!!」
遂に宿敵である初代巫女が現れた事に高揚し、魔咲美の体を拘束する鎖を握る腕に力を込め、怒鳴るように萃香が言葉をぶつけた次の瞬間、初代巫女の姿が跡形もなく眼前から消え去る。
《バキンッ》
初代巫女
「……おーい、生きてる……よね?」
鬼の四天王
「!!!?」
萃香だけでなく、少し離れた場所から二人を傍観していた三鬼の動体視力をも凌駕した速度で魔咲美の元へ移動し、鋼鉄すらも超えた強度と硬度を誇り、鬼の怪力で叩き付けてもヒビ一つ入らなかった萃香の鎖を何の障害にもならないと言わんばかりの様子で握り潰し、魔咲美を解放する。
圧倒的はスピードに加えて鬼の攻撃にも耐える鎖を難なく破壊したそのパワーから四天王全員が初代巫女を脅威であると判断してしまう。
魔咲美「あ・・・・・あぁ・・・・・なんとか、な・・・・・」
(助け出された魔咲美は、霞む視界に映る初代巫女を見ながら、なんとか生きていると伝える・・・・・
自分でも今こうして生きているのが不思議なくらいだが、人間本当に死をすぐそこに感じた時は、意外と死なないものなのだろうかと思う・・・・・
そして、魔咲美からは強い酒の匂いがすることから、無理矢理飲まされたであろうことが伺える・・・・・)
>>166