【バトルメイン】『Towards dawn』

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1:◆3.:2022/09/05(月) 06:57

【プロローグ】

『吸血鬼』

それは古くは古代エジプトにまでその起源を遡ることが出来る、古来より闇の支配者として君臨して来た悪の化身。

彼らは闇の中でしか生きることが出来ないものの、その力は絶大であり、例え吸血鬼になりたての幼子であっても武装した軍人を圧倒できるほどのパワーを持ち、闇夜に紛れて世界を影から支配してきた

だが、彼らの数だけ悲劇の数もある
生きるため、力を増すため、悦楽のため
或いは上位の吸血鬼達への恐怖故か…

様々な理由で数多の人間の血肉が必要となる

そうして幾星霜の時が流れたその中
人々の中から、愛すべき者達の仇のため
守りたい者のため、はたまた自らの強さを示すため、
様々な理由を胸に吸血鬼に対抗するために立ち上がった人々がいる……

果たして吸血鬼と人間
最後に地平に立つのは誰か……



【世界観】

物語の舞台は現代
吸血鬼と呼ばれる存在が世界の闇に潜む世界
吸血鬼達の軍勢こと『Nosferatu』と
吸血鬼を狩る武器を持つ人間達『Dhampir』

このいずれかの陣営に付いて、相手の組織を壊滅させた方の勝利となっています

詳細については「>>2」を参照して下さい


【ルール】
1.荒らしは相手にせずに通報
2.キャラリセは一週間(過ぎた場合は死亡判定)
3.エロはやり過ぎない範囲で
4.世界観を崩すようなキャラ禁止
5.異能には明確な弱点と限界を記載
6.世界観の中核になる王族等は要相談
7.本編内での顔文字の使用は禁止
8.ロルは三行以上お願いします
9.確定ロルは進行上必要な場合を除いて禁止

その他、提案や相談、キャラシート等は
https://ha10.net/test/write.cgi/yy/1662328617/l2
からお願いします

13:フィーニス◆tE:2022/09/15(木) 21:55

>>10 、 >> - パリ市内にいるみなさま


「全ては貴方様の御心のままに」

 身体に流れ込む主の命令に、吐き気を覚えながらも愛嬌のある微笑みを口元に湛える。私の全ては貴方様のものでしてよ。華やかな暮らしをしていた頃の記憶を引っ張り出しては、小鳥が囀るように声を発して。膝を曲げ小さくカーテシーをすれば、無数の蝙蝠と共に姿を消した。

 そうして次に現れたのは__花の都、パリ
煌びやかな夜の街は、ただ街頭の光に彩られただけで夜に怯えるように静まり返っていた。

「__はぁ、血生臭くてかなわん」

 パンプスの音を響かせ通りを歩く。これから起こることを想像するなり、後ろ髪を掻き上げ乍ら言葉を吐き捨てて。
   根絶やし、か。この愛とセンス溢れる都が、血に染まることになるかもしれないなんてね。さて、吸血鬼狩りが居そうな場所は……ああ、困ったな。私はあまり情報を持っていないんだった。
 今まで向かってきた敵を返り討ちにするか、直感を頼りに吸血鬼狩りを見分けて襲っていたからか情報は何も無く。まあ気侭に行けば良いだろうと、ふらりと歩いたその近くにはひとつのバーがあり。


 

14:鈴縁(Kamelie) ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/09/15(木) 22:36

 フィーニスがパリを訪れる少し前
 宵闇に溶けるようにして歩いていた彼を暖かみのある暖色の光が照らし出す。古い煉瓦作りの路地に張り付くようにあるバーの看板にはMountain laurel(カルミア)と掲げられていた。
 「ついたが、…情報よりも酒が飲みたいなぁ…まあいい。酒代も情報料の内だし……」
 ぶつぶつと誰に言うでもない言い訳をしながらおもむろに、大きくて古びたアンティークな扉を開く
 ギッ…ギッギイイィィィイイィ゛……!
 腹を空かせた獣のような唸り声を響かせながらゆっくりと開く。
 店にはこの店の店主以外誰もいなかった。
 店内は店主の趣味である本が壁を覆い、席はテーブル席が2席と一段高くなった場所に5人掛けのカウンター席と、こじんまりとした店内には趣味の良いジャズが静かに流れている。
 店じたいが二〜三世紀取り残されたように、全てアンティークで統一されていた。
 「あぁ〜…そうだなぁ…マスター、マンハッタンをちょうだい」
 少し悩む素振りを見せておきながらアルコール度数の高く甘いカクテルをたのむ。…しかし、これから起きるであろう惨劇に鮮血を纏ったカクテルの女王は良く映えるだろう……

15:天女目める◆tE:2022/09/17(土) 16:51

>>6


 華やかな夜の街を、紺に身を包んだ彼女は闊歩する。どこか鼻歌でも聞こえてきそうな軽快な足取りで。なんて事ないワンシーン見えるが、その小さな体には不釣り合いな重々しい両手斧が背負われていた。
 騎士レベルの吸血鬼が出たという噂を聞きつけこの地に赴いたが、ここ数日見つけることはできず。今日も今日とて、吸血鬼狩りの間で共有されている情報を頼りにこうして夜の街を出歩いているのだった。
   花も恥じらう乙女が、お肌にわるぅい時間に起きて、こうしておめかしまでして来たんだから!今日こそ出会えるはず!
 そう期待を込め乍ら歩いた先、ひとつのバーを見つけると歩みを止めて。

「ここ、いそうじゃなぁい?」

 吸血鬼にせよ、それに関する情報にせよ、何かしら掴める気がして口角を上げる。扉に手をかけると、ゆっくりと開けて中に入った。


 

16:鈴縁(Kamelie) (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2022/09/17(土) 21:49

 ピクリ……
 (何だ…傀儡からの報告……?)
 血で作った蝶や血を操っている鴉や鼠の視覚をとうして情報を得る。
 (吸血鬼狩りの…女?…しかもA級かよ……!近いな、逃げるか)
 感覚の共有を打ちきり、手元のグラスを一気に呷る。…鮮血のような酒は喉を焼くような感覚と共に通り抜け、幼い少女の血を飲んだあとのような香りと甘さを残して消えた。
 「…悪いね、マスター。ちょっと面倒なことになった。」
 そう言ってカウンターの上に酒代と口止め料に色をつけて置く。そのまま我が物顔でカウンターの中に入り、カーペットを捲る。そこにあったのは、どこにでもある床下収納への入口だった。そこを上げればこれまたよくある少し埃っぽい地下空間が顔を出す。
 しかし、壁に寄り添うように置かれている人間では到底動かせそうにない棚を彼は軽々と動かす。そこにあったのは下水道への入口だった。

17:鈴縁(Kamelie) (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2022/09/17(土) 22:03

 (いつもはあまりやらないけど……相手はA級…用心するに越したことはない、な……)
 そんなことを考えながら手首を切り、出血させてから2つの扉に罠を仕掛ける。
 一つ目の扉にはだんだんと体が動かなくなる神経毒を。二つ目の扉には体中の筋力が一時的に弱り、昏倒する毒を丁寧に仕掛ける。
 (やりすぎかなぁ……まぁ…いっか。)
 下水道に入り、またさらに出血させるて霧状に拡散させる。吸血鬼の匂いの分散とその過程で血を吸った鼠や蝙蝠を操り、自分の血の匂いを纏わせて別々の方向に走らせる。自身は蝙蝠に化けて無数に広がる下水道の中を進む。
 (さて……とりあえず、できることはやった。……問題は相手がどこまでの実力者か……これは報告をしないとな)
 少し悩みながらも有益な情報を得られたことに彼はわずかにその口角を釣り上げた。

18:天女目める◆tE:2022/09/20(火) 13:55

>>16-17


 「あれ?」

 A級の勘だろうか。ここで何か掴めると確信したはずなのに、中に踏み入った途端気が抜けてしまって。可笑しいなと首を傾げたところでふと、店主しか見当たらないことに気付く。店の外…、窓越しに中を見た時は他に誰かいたはずだが…いない。不気味に艷めく赤、纏った白衣…、すれ違っていないし、幻覚ということもないだろう。現に、ほんのりと漂う甘い香りは鼻腔をくすぐる。席には座らず突っ立ったまま、考え込んでしまう。
   どこかから逃げた?もしそうだとすればかなり怪しいわけだけど…。そういえば、吸血鬼の味方する人がいるって聞いたなぁ。
 店主の声も無視して、自分なりの1つの答えに行きつけばニタリと笑みを浮かべる。カルミア、カルミア。花言葉のひとつは、裏切り者。

 「ごめんねマスター!このお店ぜーんぶ、めるが抜き打ちチェックしちゃうよ!」

 吸血鬼の味方は人間であろうと敵。脅されてたとしたら可哀想だけれど、関係がある以上優しくはできない。もしもの為に聖水を携えながら、機嫌良く踊るように手を出していく。お洒落な棚の裏、天井、そして最後に、カウンターの中のカーペットに手をかける。

19:偽りの二面性◆gI:2022/09/22(木) 12:49

【某所にて】

ユスタス「吸血鬼狩りの根絶やし・・・・・か・・・・・」

(立場上、己の天敵になりかねない存在であったとしても、なるべく戦闘は避けたい・・・・・

今まで何人の人間が愚かな吸血鬼の手によって命を奪われてきたか、その屈辱は言葉に表し難い・・・・・

多くの吸血鬼にデマを流して事を収める計画を練り始める・・・・・)

>>all様

20:天女目める◆tE:2022/09/22(木) 22:09



「みーっけ!」

 カーペットを捲った先、目星いものが見つかると無邪気に笑う。その入口を開ける前に、あらゆる可能性を考えては細心の注意を払い周辺と自身に聖水を振り撒いた。
   あーあ、誰かと合流した方が良かったかもなぁ。なーんか…この先の空気変じゃない?
 何も無い可能性も高いわけだが、この先に吸血鬼__それも相当な実力を持っている者がいることを不思議と確信し乍ら入口を開ける。躊躇せず中に足を踏み入れると、その先の本棚に気付いて。

「なんか今日、ちょーいい感じかも〜」

 義手で軽々と本棚を動かして見せれば、また別の扉がその姿を現す。堪らず口角が上がるが、僅かに体の力が抜ける感覚がして、ふらり。どうやら、自身に聖水を振りまいたとはいえ丁寧に仕掛けられた罠には少々足りなかったらしい。ただ、目眩がしただけではその義足は歩みを進めることを止めない。暫く進んだ先、一層血の匂いが濃くなるのを感じ取ると

「あーもう!面倒な事しないでよ〜!私1人しかいないのに!」

 下水道で大声で騒ぎ立てる。無数に広がるのは下水道だけではない。この充満した血の匂いに苛立ちを感じながら、己の勘のみで突っ走る。運が良いのか、まだ相当距離があるが、選んだ道の先にはこの血の匂いの主がいるようで。
 

21:鈴縁(Kamelie) ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2022/09/22(木) 22:44

>>20
 「……あっれぇ〜?おっかしいぞ〜?なんかこっち来てなぁ〜い!?」
 A級のためばれるかもなぁ〜と思っていたがまさかピンポイントで追ってくるとは思っておらず、しかも毒が効いている素振りは視覚を共有して見る限りないため内心少し焦る。
 しかし、その焦りも生命が危機にさらされる恐怖からではなく、単に自分の階級が騎士階級よりも上だとばれてしつこく追い回されるであろう未来を憂いての焦りだった。
 (相手はA級…しかも傀儡からの情報からしてなんか弄ってるっぽいんだよなぁ………めんどくせぇ…誰かに押しつけるか……それとも、わざと人通りの多い道に出て肉壁にする。……戸惑うような性格だといいなぁ)
 そんなことを考えつつ確実に自分を追ってきている気配から距離をとるためにスピードを上げ、精製した血液で作ったペストマスクとハンドガンを作る。
 (いくらなんでもA級だからって、Desert Eagle .50 AEはやりすぎだったかな……女の子だしなぁ…)
 頭の中でそんなことをつらつら考えながら確実にハンドガンの安全装置を外す

22:◆3.:2022/09/23(金) 16:37

>>19

《ジュルルルルル…》
《ズゾゾゾゾゾ…》

薄暗い路地裏では、二人の吸血鬼が夜道を歩く女を暗闇の中に引きずり込み、その体を押し倒しては首筋や腕に噛み付いてはその血を啜っている。

この二人の吸血鬼達はボロボロの服装をしている事や、体の何処にも爵位を現す紋様が刻まれていない事から爵位を与えられていないのだとわかる……

23:偽りの二面性◆gI:2022/09/24(土) 05:09

ユスタス「・・・・・失せろ、クズが・・・・・」

ゴシャッ・・・・・!!!!!

(その様子を見たユスタスは、爵位を与えられていない吸血鬼達の頭部を蹴り砕き、そのまま心臓を勢いで踏み潰すという、絶命後も更に攻撃を仕掛ける形で葬り去る・・・・・)

>>22

24:魑魅魍魎◆3.:2022/09/24(土) 10:56

>>23

吸血鬼(爵位無し)
「お前……!!夜王様の意向に逆らうつもりか……!?」

瞬く間に二人いた吸血鬼の一人がユスタスによって瞬殺され、塵になると、残った吸血鬼が慌てて飛び退くと、口許を犠牲者の血で濡らしながら牙を剥いて威嚇し、自分達の絶対的な支配者である奈落の夜王の意思に逆らうつもりなのかと問いかける。

吸血鬼同士が争い合って戦力が削れれば吸血鬼狩りへの対抗戦力が削れ、奈落の夜王が召集をかけた意味がなくなる。そうなれば同じ吸血鬼の中でユスタスは反逆者として認定されてしまうだろう。

25:偽りの二面性◆gI:2022/09/25(日) 07:56

ユスタス「何を言っている?逆らうも何も、俺は元々お前らの仲間でも何でもないが?それに、お前らのような雑魚が一匹や二匹減ったところで、吸血鬼狩りにやられたとしか見られないのがわからないのか?」

ズッ・・・・・

(顔を近づけ、自分は元々お前ら吸血鬼の仲間になった覚えはないと言葉を返す・・・・・

何の躊躇もなく相手の仲間をひとり葬ったその形相は、まさに吸血鬼よりも恐ろしい・・・・・

十中八九、相手のことも葬り去るつもりだろう・・・・・)

>>24

26:鈴縁(Kamelie)&◆rU (;`・ω・)つdice3:2022/09/25(日) 09:16

 「……へぇ〜面白いこと言うじゃん。君」
 薄暗い裏路地に中低温の男の声が響く。下位の吸血鬼には息をするのも躊躇うほどの濃密な血の臭いと、自分達よりも遥かに上の爵位持ちであろう気配が突如として現れる。

 【初絡み失礼します!シャルルは猫の血を操って傀儡にして声をかけている設定です!】

27:魑魅魍魎◆3.:2022/09/25(日) 10:25

>>25

吸血鬼(爵位無し)
「………ッッッ!!
この野郎……!!」

殺られる前に殺る。
このまま黙っていても相手は自分を潰すつもりなのだと言うことがわかる。それならばと、両手の爪と振るって先制攻撃を仕掛けることで少しでも優位に立とうとしてみる。

28:天女目める◆tE:2022/09/25(日) 13:06

>>21

 只管血の匂いと、微かに感じた気配を頼りに走っていく。背負った両手斧は、いつでも敵を向かい撃てるように片手に携えて。
   この感じ…爵位あり。しかも結構上じゃない?匂いの拡散、気配も音も、う〜っすらで本当に合ってるか不安になっちゃう。これは他の子にも連絡した方がいーなー。
 走りながら、端末で周辺にいるであろう吸血鬼狩りに情報を流していく。果たして自分が追いかけているのは吸血鬼なのか、囮なのかわからなくなってくる。でもきっと、吸血鬼に違いないと自身に言い聞かせ走り続けた。もし、このまま夜の街に出てしまったら。騎士レベルの吸血鬼が出たという噂で普段より少ないとはいえ、出歩いている人は確実にいる。

「とっとと捕まえなくっちゃね」

 鬼ごっこは大好きなの。純粋に遊びを楽しむ子供のように、瞳を爛々と輝かせ口元に笑みを浮かべると、その義足を利用し一気にペースを上げて。多少体に痛みは走るが、気にならないくらい今の状況を楽しんでおり。

29:偽りの二面性◆gI:2022/09/25(日) 14:15

【ありがとうございます!】

ユスタス「・・・・・気色悪いな・・・・・さすが吸血鬼ってところか・・・・・」

(相手から感じる気配は、ユスタスからすれば恐怖よりも気持ち悪さが勝ったのか、この独特な気持ちの悪い気配はさすがは吸血鬼だと侮辱しながら言い)

>>26

ユスタス「少し静かにしてくれよ、騒がしい・・・・・」

グシャッ・・・・・!

(襲ってきた爵位無しの吸血鬼を、ギリギリ生きていられる程度に頭部の左半分を抉り取る・・・・・

しかも相手の方も向かずに、片手で応戦し・・・・・)

>>27

30:魑魅魍魎◆3.:2022/09/25(日) 15:16

>>29

吸血鬼(爵位無し)
「ぐごッ……げッ………」

ユスタスによって頭を抉り飛ばされると、そのまま地面に倒れる。
だが、吸血鬼の再生力と生命力は凄まじく、頭部を半分失ったにも関わらず、出血がものの数秒で止まり、欠損した箇所の再生が始まる。

これで再生が完了すれば、恐怖心を失った獣同然の吸血鬼はユスタスへの怒りと憎しみのままに攻撃を仕掛け続けるだろう……吸血鬼の大半に説得や交渉は無意味、だからこそ有史以来、人類と吸血鬼は終わることの無い戦いを続けてきた……

31:鈴縁(Kamelie)&◆rU ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2022/09/25(日) 17:47

 28

(…傀儡が面白い下位の吸血鬼を見つけたから話かけたけど……あんまり意識を飛ばし過ぎると追い付かれちゃうなぁ………それに…情報を集めるために傀儡と蝶を作り過ぎたな、少し血が足りない……)
 ゆっくりと肩越しに後ろを確認し、反響する音で相手のスピードと距離を算出する。……まだ十分距離は稼げている。なにかしら行動を起こすだけの余裕はある。
 (一か八か……やってみるしかねぇな)
 その瞬間から今まで追っ手をまくためのジグザグな走りから一つの目的を持った走りに変わる。ほどなくして目的の場所の“真下”に到着すると、今まで恐ろしいほどの速さで走っていたとは思えない静かな足取りでゆっくりと後ろを見据える。ペストマスクに覆われた顔は能面のようで、汗一つ、息すら乱れていない。
 ただ無表情に、無感情に今からくるであろう追っ手を見つめる瞳は硝子細工で作られたサファイアのような青ではなく、血を幾重にも塗り重ねたようなピジョン・ブラッドの瞳に変わる。
 (……相手が物体付与系の異能者だったら面倒だな………まぁ…そのための保険だし…)
 ゆっくりと ゆっくりとDesert Eagle .50 AEを構える
 

32:鈴縁(Kamelie)&◆rU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/09/25(日) 22:48

 30

 「あれぇ〜?止め刺さないの?再生しちゃうよ〜?」
 再び裏路地に肉と骨が再構築される身の毛のよだつような音とは別に、男の楽しい見せ物を見ているような楽しげな声と共にクフクフという笑い声が不気味な黒猫から発せられる。
 ……しかし人間よりも遥かに五感の優れた彼にはその黒猫から発せられる声と血の臭いとはの別の……………腐臭とヌチャリヌチャリと湿度を含んだ音を
 「ねぇ〜もしかしてころせないの〜?手伝ってあげようか〜?」
 死後数日は確実に経過しているであろうきみの悪い死骸から煽るように声をかけられる。

33:偽りの二面性◆gI:2022/09/26(月) 05:40

ユスタス「痛みだけはちゃんと感じるんだな・・・・・それじゃあ、これはどうだゴミクズがぁっ!!!!!」

ドガッ!バゴッ!

(ユスタスは、心臓のある部分は敢えて避けながら、再生を始めた吸血鬼の体を踏み潰しぐちゃぐちゃにしてゆく・・・・・

夜王がどうのこうのと言わない吸血鬼なら、まだ様子を見てからどうするかは決めるが、夜王に忠誠を誓っている吸血鬼なら容赦はしない、完全な敵とみなしてなるべく苦しめてから消すのみ・・・・・)

>>30

ユスタス「口を挟むな、消す前にいたぶってるだけだ・・・・・」

(吸血鬼なんて存在がいるくらいだ、基本的に何が起きてもユスタスは冷静に対処する・・・・・

黒猫から声をかけられれば、キッと睨みつけながら上記を返す・・・・・)

>>32

34:魑魅魍魎◆3.:2022/09/26(月) 05:48

>>33

《ザアァァァァァァ…》

ユスタスの脚力から成る蹴りが爵位無しの吸血鬼の体に炸裂すると、身体能力の高さや頑丈さが人間を数倍強化した程度の爵位無しでは耐えることが出来ず、そのまま吸血鬼の胴体が原型を留めないほどに潰されていく。

だが、再生は依然として続いており、心臓が動いている事から再生し始めた肉塊がユスタスの脚に付着し、付着した箇所からジワジワとユスタスの体を蝕もうとしていく。


吸血鬼(爵位無し)
「ククク……どうやら俺を倒すことが出来ないみたいだなぁ?
それなら丁度良い、お前を仕留めて夜王様から血と爵位を与えてもらう事にしよう。」

更に、胸部を狙うことに集中していた事もあり、無事な両手と両足がミンチになった胴体を置いてゆっくりと起き上がり、千切れた両手は爪を立ててユスタスに飛び掛かり、千切れた両足はそれらがまるで生きた蛇のように飛び上がり、ユスタスの腕に絡み付いてその動きを止めようとする。

吸血鬼は既存の生命体の常識の外を生きている。
例えそれが末端のものであろうと、致命傷を避けての攻撃は逆に相手に反撃するチャンスを与えるだけであり、直ぐに仕留めることが出来るにも関わらず、不用意に始末するのに時間をかけてしまえば、子爵である彼が爵位無しに潰される事もあり得る……

35:偽りの二面性◆gI:2022/09/27(火) 06:21

ユスタス「・・・・・」

(自分の体を徐々に侵食してゆく相手を数秒間、無言で、無表情でみたあとに、ユスタスは得体の知れない笑みを浮かべる・・・・・

その笑みは、吸血鬼というよりももはや死神に近いのかもしれない・・・・・)

>>34

36:魑魅魍魎◆3.:2022/09/27(火) 06:29

>>35

吸血鬼(爵位無し)
「……!!
な、なんだ……お前……気でも狂ったか?」

元々吸収や同化に関連した能力じゃない、吸血鬼になってから獲得した身体の形状変化を主としたものであり、完全に相手の体内に入り込むまでには少し時間がかかる。

だが、皮膚から体内に侵入しようとしている肉片だけでなく、飛び出した両腕による爪と獲物に絡み付く蛇のような両足による締め付けの三重攻撃によって確実に相手は動きを封じられて死を待つだけの状態になっている筈



《メキメキメキ…》
吸血鬼(爵位無し)
「ま、まあいい。後は放っておくだけで俺の勝利が確定する。
余裕ぶっていられるのも今のうちだ。」

千切れた頭部、頭部の半分が未だに消し飛ばされたまま、再生中ではあるものの、千切れた首の断面から数本の指を生やして起き上がると、そのままユスタスに最後の足掻きをされても逃げられるように距離を取ろうとして

37:鈴縁(Kamelie)&◆rU (ノ ゜Д゜)ノdice4:2022/09/27(火) 06:45

 「……ねぇ、何逃げようとしてんの?」
 いつの間に移動した猫の死骸は千切られた首を前足で抑える。
 「ショーはまだ終わりじゃないでしょ?君はそこで待っててよ」
 そんな言葉と共に死なないギリギリまで触れた箇所から血を抜いていく。
 【短くてごめんなさい】

38:魑魅魍魎◆3.:2022/09/27(火) 07:05

>>37

吸血鬼(爵位無し)
「ぐ………おぉぉぉぉぉ……!!?
ち……くしょ……ぉ……!!」

既にユスタスによって頭部の半分を抉り飛ばされ、胴体を潰されるという、かなりのダメージを受けていた事もあり、不意を突くように現れたシャルルの傀儡に触れられた事で瞬く間に血液が損失し、そのまま黒い塵となって骸さえも残さずに消滅してしまう



口裂け吸血鬼
「……おやおや、いけませんねぇ……伯爵ともあろう方と、子爵ともあろう方が夜王様の意に反する行いをするのハ……」

爵位無しの吸血鬼が消滅し、ユスタスを侵食しようとしていた肉片や手足もまた崩れ去ると、そこに入れ替わるようにして路地裏の暗闇から口が耳まとまで大きく裂けた黒いコートに身を包んだ中性的な顔立ちをした吸血鬼が現れる。

感じられる血の濃度の濃さから爵位を与えられた吸血鬼である事がわかり、更には先の爵位無しと違って明確に二人について知っている事から、ただ単純に呼び寄せられたのではなく、夜王からの命令を受けて行動している吸血鬼だと言うことがわかる


【いえいえ〜、3行以上ロルがあって状況を掴めるのなら大丈夫ですよ〜】

39:鈴縁(Kamelie)&◆rU (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2022/09/27(火) 07:18

 「なぁに?別にこんなゴミが一匹二匹減ったところで戦力的には何も変わらないでしょ?むしろ、まともな理性も力もない奴が減ったんだから誉めてよ」
 少しムスッとしたように答える。
 「て言うか、君誰?僕のこと知ってるっぽいけど…」

40:魑魅魍魎◆3.:2022/09/27(火) 07:30

>>39

《コキッ》
口裂け吸血鬼
「爵位を持たぬ吸血鬼と言え、武装した人間の軍人十人を素手で引き裂けるだけの戦闘力があるのですから、ものは使い用でス。」

両腕を広げつつ、癖なのか首を80度傾けながら、末端の吸血鬼の時点で人間の分隊規模の戦闘力があるため、粛清による人員の欠如はあまり褒められたものでは無いということを告げる


口裂け吸血鬼
「ンフフ……知っていますとも、貴方……シュメッダーリング様と、ヴァレン様は上位の吸血鬼でありながら人の姿を維持している変わったお方だと有名ですヨ?」

吸血鬼の多くは高位になればなるほどに、人の理を超えた力を行使したり、人間の体では出来ない動きを行うため、利便性を求めた結果異形化していくのだが、シャルルとユスタスの二人は未だに人間の姿を維持している変わった存在なのだと応えて




口裂け吸血鬼
「ンフフ……私の名はアラネア・ゾフォステッドと申しまス……
爵位は「騎士」以後お見知りおきヲ……」

傾けていた首を戻すと、お辞儀を一つして自分の爵位が騎士階級である事を応えてる、

爵位を与えられた吸血鬼達は夜王の一部であるにも等しく、先の吸血鬼と同じように何の理由もなく殺害してしまえば夜王の機嫌を損ね、逆に殺害した吸血鬼が粛清されたり、知性も理性も奪われた屍鬼にされてしまうだろう

41:鈴縁(Kamelie)&◆rU ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2022/09/27(火) 18:01

 「………そりゃぁ、ただでさえ人間とはかけ離れた存在になったのに…これ以上好き好んで化け物になんかならないよ……」
 少しうつむき、遠い昔を眺めるように呟く。瞳が腐り落ちた眼窩は何も映さないから彼以外にはわからないだろう…
 (まぁ……人間だった時も、他人から見れば……“悪魔”…そのものだっただろうけど……)
 一瞬、何かを考えこむように黙りこんだがすぐに腐った顔を上げて楽しげに言う
 「…まぁ!そんなことより!……少し頼み事があるんだ」
 ブチブチ バキバキと皮膚が裂け、骨が砕ける音が響く
 「……“伯爵…シャルル・ジェイド・シュメッダーリング”からの…ね」
 猫の死骸から血が徐々に抜けはじめ、空中で蝶を形ずくる。……血の抜けた猫はただ土に帰るのを待つだけの死骸に戻る

42:魑魅魍魎◆3.:2022/09/27(火) 20:30

>>41

アラネア
「人間を超えながら人間の面影を遺すだなんてやはり変わったお方ダ。」

耳元まで裂けた口を更に歪めて言い知れぬ狂気と、異様な不気味さの二つを兼ね備えた笑みを浮かべ、彼もまた明確に人ならざる雰囲気を放つ。

古今東西に存在する、吸血鬼伝承。
その多くがヴラド公や吸血鬼ドラキュラと言う人間の形を維持したままの、端正な顔立ちをした者であるとのイメージが強いものの、そのイメージが定着する遥か昔、吸血鬼の原点に近付けば近付く程にその形状は歪にして異形となっており、その永い歴史の中を見てみると、人の形を維持している者はかなりの少数派と言えるだろう



アラネア
「ええ、構いませんヨ?」

相手が自身の爵位を強調した事で、これが単なる依頼ではなく、血の支配による命令であるとわかると、構わないと応える

だが、全ての命令は吸血鬼の支配者である夜王の意思によって決定されるため、あまりにも夜王の意に反した願いや頼みであればそれを聞き入れることは出来ないだろう

43:鈴縁(Kamelie)&◆rU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/09/27(火) 23:09

 「まぁ、お願いって言っても爵位持ちが二人いるからさほど大変じゃないだろうけど」
 ひらりゆらり、大人の両の手のひらほどある血で形成された蝶が声に呼応して揺れる。
 「さっき君は末端の吸血鬼でも軍人を屠れるって言ったよね?確かに、単純な力は人間よりも遥かに優れてる」
 人が何かを考えながら話すようにくるくる廻る
 「でも人間だって馬鹿じゃない。現にまだ敵対し続けてる。ではどうやってこの現状を突き崩す?僕はね、武力と緻密に練られた戦略が必要だと思ってるの」
 少し休むように裏路地のとうの昔にきれたガス灯に止まる
 「その戦略を練るためには常に新鮮な情報が必要なんだ。幸い僕はコンピューターが得意だし、異能だって情報収集に使える。……まぁ…やり過ぎて若干貧血気味だけど……」
 ひらりと再び二人の前に飛んでくる。
 「まぁ…ここまで長々としゃべったけど、要するに“今は情報収集に専念したいから、吸血鬼狩りの相手をして”ってこと。……あっ、反対意見は認めないよ?」
 どう?わかった?と再度二人に呼び掛ける

 【なんか分かりにくくなってしまいごめんなさい】

44:魑魅魍魎◆3.:2022/09/28(水) 00:37

>>43

アラネア
「ンフフ……」
《メキメキメキ…》
《ドスッ》

自分は情報収集に専念するから、その間、吸血鬼狩りの相手をして欲しいとの依頼を聞くと、裂けた口を開け、その中から一本の巨大な蜘蛛の脚を伸ばし、脚の先端を槍のように鋭く尖らせ、二匹の爵位無しの吸血鬼達が殺害した女の骸に突き刺すと、その体を持ち上げ、そのまま蜘蛛の脚ごと自分の口の中へと引き寄せて



《バキバキバキバキバキ…》
アラネア
「吸血鬼狩りの相手をする事は言われずともやりますとも、それが我々の召集された理由なのですからネ?
しかシ……貴方様も傍観を決め込めば夜王様の命令に反する事になり、惨めに粛清されてしまう事になるでしょウ……あの方々に実績や爵位など関係ないのですかラ……」

口元へ運んだ骸を、歯の全てが鋭い犬歯となった口を大きく開き、そのまま骸を血だけでなく肉や骨、衣服まで含めて音を立てて貪る

夜王は誰も信頼していない。吸血鬼とは自分の思い通りに動くのが当たり前であり、それに従わなければ屍鬼に変えて無理矢理操るなり、遠隔で自壊させるなりをして抹消するだけ。

情報収集に専念するのは構わないが、夜王の望む通りに動かなければ、無惨に粛清されてしまうぞと警告して

45:偽りの二面性◆gI:2022/09/28(水) 13:24

ユスタス「なんだ、俺が始末するまでもなかったか・・・・・」

(何はともあれ、目障りなハエがこれで消えたと思いながら、人間の姿をしていることは変わっていると言われれば「どんな姿で行動しようと勝手だろ?歪な化け物の姿になるなんて御免だからな」と言い)

>>37、40

46:魑魅魍魎◆3.:2022/09/28(水) 14:21

>>45

アラネア
「やれやれ、人間の体など不自由極まり形でしか無いと言うのに。」

アラネア自身も先程見せたように、口内から蜘蛛の脚を伸ばしたり、歯を全て鋭い犬歯にしたり、耳元まで口を裂けさせると言ったようにその目的に合わせた最適解を求めた結果、身体の異形化をしたのだが、それをせずに人の形のままを維持している二人を、下等な餌(人)の頃の姿に執着していると言うことに呆れている様子で



アラネア
「……まア、私には関係ありませんがネ。
それで、貴方もシュメッダーリング様の指示を受けて動きまス?」

47:鈴縁(Kamelie)&◆rU ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2022/09/28(水) 22:32

 44

 「ちょっと、人を穀潰しみたいに言わないでよ」
 心外だ!と言わんばかりに声をあげる。
 「僕だってここ(パリ市内)に来てから1日とちょっとだけど、もう6人ぐらいは駆ったからね?」
 少しアラネアに詰め寄りながら言う。……吸血鬼狩りが集まってきたのは大なり小なり彼のせいでもあるのだろう。
 「あと、ちょっと良いこと教えたげる。……ここ一週間ぐらいかなぁ…吸血鬼狩りの新兵が色んな国の首都に集まってきてるらしいんだ。新人研修でもしてるのかなぁ?」 

 「まぁ、最近は爵位持ちがパリに集まってるって情報がどっかから流れたらしくって一塊になって動いてるよ。一つの塊でだいたい、一個中隊くらいでEからD、良くてC級が一人中隊長としてついてるけどそれ以外はほとんどZ級だよ」

 「若芽はとっても摘み取りやすくって、美味しいから僕や他の子に全部取られないように頑張ってね。……それじゃぁ、そろそろくるころだから」
 ひらりと星一つない 月だけが孤独に浮かぶ宵闇へと飛び上がる
 「それじゃ、au revoir♪(さようなら♪)」


 【かなり無理やりな感じで終わらせてしまいごめんなさい。 次にめる戦闘へ移ってもいいですか?】

48:鈴縁(Kamelie)&◆rU ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2022/09/28(水) 22:41

【ごめんなさい、訂正をします。
 吸血鬼狩りが全体で約一個中隊ほど集まっている。(一個中隊の定員が200人ほど)
 EからC級が分隊長として一人ついている。(分隊が7人から10人ほど。)
 寝ぼけながら書いたのでまだ間違いがあるかもしれないので、その時は指摘してください】

49:魑魅魍魎◆3.:2022/09/29(木) 03:43

>>46

アラネア
「一応、国や地域によって人数や規模も変動するのでどこまで宛になるかはわかりませんガ、年のためにその事も頭に入れておきますヨ、代わり種の伯爵様?」

去っていくシャルルの後ろ姿を見送る。
現代の国の軍隊もアメリカのようにNATO規格の部隊になっているところもあれば、人口が多くそれに比例するように吸血鬼に恨みを持った者が多いインドや中国であれば更に部隊数や構成人数が増えるが、逆に人口の少ない国の吸血鬼狩りは部隊の構成人数も少なくなるため、どこまで有効な情報かは不明瞭だが、話半分に聞いておくと言って。

慣れない異国の言語を口にして去っていくと、そのまま夜闇へ消えていくのを身終えると、再びユスタスへ振り返り、先程の問いかけの応えについて聞こうと待つ。

50:天女目める◆tE:2022/09/29(木) 07:18

>>31

 前方に、不気味な面を被る人物を見つけるがそのスピードを緩めることはなく。寧ろ更に加速したように思えて。
   やっぱりあのバーにいた人ね。手にしてるのは…Desert Eagle、かな。やっばぁ、あれすごーく人に向けちゃいけないやつじゃん?

「そこのきみ!、すごーくいいもの持ってるね〜!」

 ドキドキハラハラ、気分が高まり感覚は研ぎ澄まされる。此方を向く銃口を確りと見据えているあたり、最初の一撃で決めるつもりの様子。力強く両手斧を握り締めると、その足を止めることなく標的との間合いを詰めようとして。両手斧は義手のみで振り回せるため、空いた片手を背に回すと……手にしたのは聖水の入ったボトル。騎士レベルなら倒せるが相手は無理だろう。相手の視界の邪魔をするため、そして掛かってくれれば多少ダメージも与えられると考え勢いのまま正確に投げつける。蓋の空いたボトルからは聖水が振り撒かれ、簡易な罠が周囲にあった場合解除もされるだろう。
 彼が目的を持ってその場所で止まったなど知らないまま。

51:偽りの二面性◆gI:2022/09/29(木) 21:28

ユスタス「ごちゃごちゃした化け物よりかはよっぽど動きやすいと思うが?そもそも、派手な見た目で人間に近づいたところで目立つだけで吸血鬼狩りを引き寄せるだけじゃないか、○してくださいと誘ってるようなもんだ」

(吸血鬼を狩る人間という天敵もいる都合上、人間に擬態した方がまだ活動しやすそうなものだが、わざわざここにいると知らせるような派手な見た目はあまりにも頭が悪いと思っている・・・・・

もっとも、吸血鬼に対して憎悪の念を抱いているユスタスからすれば、好都合ではあるのだが)

>>46

52:鈴縁(Kamelie)&◆rU (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2022/09/30(金) 00:02

50

 (うん。やっぱり来た)
 吸血鬼の視力によって遠くから激走してくる義足の少女をとらえる。
 (得物は、両手斧と……両足と片腕の義足と義手かな、銀製っぽいし。………さて、“計算どうり“に動いてくれるかなぁ)
 少女を観察すると、距離が縮まったと同時に両手斧を片手に持ち変える
 (良かったぁちゃんと計算どうりに動いてくれたぁ)
 ペストマスクの下で虚ろに笑う。
 笑みを湛えると、銃の照準をそらさずに片手を首に巻かれた包帯へとかける。
     シュルシュル
 包帯が緩み、露となった細いその首は___繋がっていなかった。
 正確にいえば繋がっているのだが、赤黒く太い糸によって乱雑に縫い付けられていた。まるで大蜈蚣が巻き付いたような赤黒く変色した傷口に指先をねじ込む。
 ぐちグチャリ
 あっという間に出血すると、血が中に浮き上がりビー玉ぐらいの大きさになる。そのまま浮遊して彼の1mほど前に出ると。
 ゴボッ!ゴボゴボゴボ!!!
 突如泡立って膨張を始めると、瞬く間に精製した血液で壁が作られる。血の壁によって膨張する寸前に投げられた聖水を防ぐ。
 ジュワッジュワワァワワァワワァァ゙!!
 血の壁が聖水によって浄化させるさいに発生する煙と音が相手の聴力と視界を遮ると同時に銃の照準を上にある目的のもの………マンホールへと合わせる。
 ダァァン!!!
 寸分狂わず銃弾はマンホールを撃ち抜く。
 すぐさま精製した血液で鳥の翼のようなものを作り出す。……その禍々しい赤色の翼はまるで、まるで自分の神を否定し自ら地獄へと下った堕天使のようだった。
 「ごめんね、お嬢さん。今僕貧血気味であまり動きたくないんだ。……これ、僕からのささやかなCadeau♪」
 マンホールから飛び出す直前に義足の関節めがけて発砲する。

53:魑魅魍魎◆3.:2022/09/30(金) 01:19

>>51

アラネア
「おやおヤ、子爵ともあろうお方がそんな事を恐れているのですカ?」

目立つ事で人間から避けられようとも、逃げる前に取り押さえて捕食する、吸血狩りが来るのであればそれを排除して逆にその血を貪ればいい。闇に紛れるだけで無力な人間は成す術もない……

そうやってアラネアは数多の人間の血肉を喰らい、夜王から爵位を貰えるほどになったため、自分にとってなんら支障をきたさない事を恐れているユスタスを小馬鹿にするように言って

54:偽りの二面性◆gI:2022/09/30(金) 12:59

ユスタス「効率を求めた結果だ、なんだかんだで化け物の体よりも相手と対等な体の方が動きやすい、ただそれだけの話だ」

(ユスタスはそう返すと「それともお前は、俺のように人間に化けるのが怖いのか?見た目ありきの化け物にならねぇと人間が怯まねぇから、自分を強く見せようとしているだけのように俺は見えるが?」と、罵り返す)

>>53

55:魑魅魍魎◆3.:2022/09/30(金) 13:13

>>54

アラネア
「ンフフ……不毛な論争をするのは止めますヨ、貴方がそれを望むのならそうしているのが貴方のスタイルに合っているのでしょウ。」

他の上位吸血鬼の大半や夜王は人からかけ離れた姿をしているのだが、相手はそれをするのではなく、あくまでも人間の姿のままでいる事を選んだ事を、未だに理解できないと首を横に振りながらも両手を挙げて降参の意思を示す。



アラネア
「それでは話を戻しますしょうカ?
貴方もこれからシュメッダーリング様の言う吸血鬼狩りへの攻撃を仕掛けまス?」

56:偽りの二面性◆gI:2022/10/01(土) 05:46

ユスタス「・・・・・あぁ、まぁな・・・・・」

(ここはとりあえず、一時的に話を合わせておくかと上記を呟く・・・・・

Dhampirのメンバーが簡単にやられるようなやわな人間の集まりでないことはわかってはいるが、ここである程度吸血鬼達がどのように動いて仕掛けてくるつもりなのかを把握しておけば、あとからDhampirに情報を流しやすいことから好都合ではある・・・・・)

>>55

57:魑魅魍魎◆3.:2022/10/01(土) 11:33

>>56

アラネア
「ンフフ……わかりました、それではまた後程会いましょウ?」

吸血鬼狩りの掃討に参加すると聞くと、一度丁重にお辞儀をすると、コンクリートの壁に手を当て、そのまま壁面を素早く登るようにして上へ向かい去って行く……

これもまた、身体の異形化によって、掌に無数の棘を生やして摩擦力を高めた事で可能となったものであり、良くも悪くも普通の化物』らしいものとなっていて

58:偽りの二面性◆gI:2022/10/02(日) 02:03

ユスタス「・・・・・さて、と・・・・・っちも動くか・・・・・」

(アラネアと別れた後、ユスタスはそう言うと、そのままどこかへと歩いてゆく・・・・・)

【某所にて・・・・・】

人通りのない場所の、さらに路地裏・・・・・

ほぼ廃墟と言ってもいいような場所の、さらに地下、階段を下りてゆく・・・・・

ここはユスタスが得た情報を保管している場所であり、現在に至るまで集めたNosferatuのありとあらゆる情報のバックアップ場所とも言える

>>all様

59:天女目める◆tE:2022/10/02(日) 08:20

>>52

 血液の壁が浄化されるその光景を冷静に眺めながら、低姿勢をとると、斜め下から抉るように両手斧を突き上げた。…が、そこに感触はなく。空振りによりくる、と1度回転すると、大きな音を立てて両手斧は地面にクレーターを作る。自分に向けて放たれたと思った銃弾はマンホールを上の打ち、逃げる相手を捉えようと目線をあげればそこには、美しくも恐ろしい大きな翼が見えた。

「ああ〜っ、ずるい!綺麗だけど逃げるなんて!」

 反射的に両手斧を地面から引き抜くとマンホールの出口、相手に向かって投げる。運が良かったのか、相手が義足目掛けて打った銃弾はその両手斧が防ぐこととなり。勢いを失い、こちらへ落ちてくる斧には驚いたが、難なく受け止めると跳躍する。

「めるはおにーさんともっと遊びたいの!」

 (確かこの位置のマンホールは人通りが特に少なかったような気がするけど…おにーさん強そうだし、他のみんな大丈夫かなぁ)
 下水道で全てが済めばよかったが、外に出られてしまうと思うように動けないため少々思案する。下水道から夜の街へ出、民家の壁や屋根を頼りに彼の吸血鬼を追おうとするが…他の吸血鬼の気配も察知して。相手が自分のことを他の吸血鬼に任せていたなんて知らずに。

60:フィーニス◆tE:2022/10/02(日) 21:29

>>58

 暫く街を歩いていたが、特に収穫もないため1人で空中散歩を楽しんでいて。何も考えず気にせずに、こうして夜を独り占めするのも楽しいかもしれない。そんなことを考え笑みを浮かべていたところで、下が何やら騒がしいことに気づき。アラネアやユスタス達の様子を上空から眺め、気まぐれに地面に足をつくと……、ユスタスの後を追うことにして。

「…、」

 路地裏の先、廃墟の階段手前まで追うと歩みを止める。地下へ続くその階段を暫く見据えてから、そっと降りていって。敢えて足音を響かせながら、彼の元へ徐々に近付き。

61:吸血鬼狩り部隊◆3.:2022/10/03(月) 02:27

>>58
>>60

吸血鬼狩り隊員A
「……………。」

聖銀を込めた黒いアサルトライフルを持ち、夜闇に紛れるための黒い軍服に鉄板の代わりに銀板を仕込んだボディアーマーを着て、黒いフルフェイスヘルメットを被った八人の吸血鬼狩りの小隊がフィーニスの後を着けてユスタスの隠れ家を発見して

無言のまま、ハンドサインだけで八人いる隊員達が隊員二人を後方支援兼応援要請のために待機させつつ、路地裏から廃墟に音を立てないように忍び足で侵入し、何時でも攻撃可能な状態に入る

62:偽りの二面性◆gI:2022/10/03(月) 06:21

コツン・・・・・

ユスタス「・・・・・」

(隠れ家へと着くと、足を止め、耳をすます・・・・・

何者かまでは確認出来なかったが、今確かに何者かの気配を感じた・・・・・

仲間か、それとも吸血鬼の誰かにバレたのか、はたまた自分を他の吸血鬼と同様に敵として見ている吸血鬼狩りか・・・・・)

>>60、61

63:フィーニス◆tE:2022/10/03(月) 08:59


>>61-62


「はー、…困ったな」

 尾行されていることには気付いていたようで、彼と出会う前に足を止めると息を吐く。こうして隠れ家的な場所に、勝手に足を踏み入るだけでも失礼かもしれないのに、結構な人数を連れてきてしまったことに罪悪感を覚えて。大勢で行動していることや気配が漏れていることを見るに、階級はあまり上では無いことを予想すると暫し考え込み。
(あまり傷つけたくないが…ついてこられてしまった上に今回は夜王様の命令もある。きっちり全員、消さなければならない。)

「先ずは其処の君達からにしよう」

 隊員達の狙いを自分に向けるため、少し来た道を戻るとひとつの場所を見つめて言葉を口にする。特出した聴覚により、後方支援として待機している2人に目をつけた様子。散らばる瓦礫の小さな欠片を手に取ると2、3個まとめて指で弾く。軽く弾かれたそれは、ボディアーマーも難なく貫通するような威力を持っていて。

64:吸血鬼狩り◆3.:2022/10/03(月) 11:39

>>63

吸血鬼狩り隊員B
「………ぐッ!!」

後方にて、隠れ家から出てきた吸血鬼を仕留めつつ、増援の要請をしていた隊員二人がフィーニスが弾いた瓦礫の破片を受けると大きく吹き飛び、地面に倒れると、手にしていた無線機が手元から落ちる。

無線機からは米国訛りのある英語が聞こえており、アメリカの吸血鬼狩りの支部から派遣されて来たのだと言うことがわかる。



吸血鬼狩り隊員A
「Fire!!」

隊員絶ちは低く見積もってもC級クラスはあるようで、フィーニスが破片を打ち出した際に生じた音や、仲間が撃ち抜かれ吹き飛ばされた方向から即座にその位置を特定し、先端にサプレッサーを付けた聖銀のアサルトを隊員六名が瞬時に構えて発砲し始める

しかも、敢えて射撃範囲を広げておく事で回避しようとしても大きく体を動かして回避しようとしなければいずれかの銃弾が撃ち込まれてしまうようにしてあるため、この時点だけでも相手がかなりの手練れである事がわかるだろう

65:フィーニス◆tE:2022/10/03(月) 13:26

>>64

 サプレッサーがあるとしても、完全に音が消せる訳ではないだろう。発砲の瞬間とともに隊員たちの位置を割り出しつつ、軽やかに銃弾を避けていく。何百年君達の相手をしてると思っているんだと、口元には笑みを浮かべていて。漏れる殺気と視線も、彼女が悠々と避ける原因になっているのだろう。

「ちゃんと見なきゃダメじゃないか。避けられるために撃っているのかな?」

 1人、また1人と背後に経つと蹴りをお見舞いしその骨ごと砕くことを試みる。尚続く攻撃を紙一重で躱しながら
(増援要請でもしていた風だったな。一刻も早く片付けて此処を去りたいが…あの吸血鬼くんはどうしているだろうか。)
そんなことを考えていて。避けるさなか、さりげなく散らばる破片に手を触れると…一気に終わらせるつもりなのか、先程とは違い能力を使って確実に仕留めようとして。


【 C級くらいだと…と考えて上のようなロルになってしまったのですが強さとか攻撃の命中率に関して大丈夫でしょうか…。何かあれば送り直そうと思っています…!】

66:吸血鬼狩り◆3.:2022/10/03(月) 14:50

>>65

《ガガガガガガガッ…》

ライフルに搭載されたサプレッサーはあくまでもパリの市民に気付かれるリスクを減らすためのものであり、此方に向かって来るフィーニスに向けて同じようにわざと反動を残しつつ集中砲火して弾幕を展開していく

更に、フィーニスが弾丸を避けることを想定した上で敢えて銃身の反動を無くし切らずに放ったものである上に、連射式のライフルであれば面制圧も容易に行えるため、フィーニスの体にもかなりの銀の弾丸を撃ち込めるだろう。



《ジュウゥゥゥゥゥ…》

更に、部隊のメンバーは純粋な強度に劣る銀板をボディアーマーに仕込んだのは『触れた吸血鬼』に反撃としてのダメージを与えるためであり、フィーニスに蹴り飛ばされた隊員達はそのまま蹴り飛ばされるものの、ボディアーマーに触れたフィーニスの足が、間接的にだが酷い火傷のようなダメージを与えることが出来るだろう

何百年もの歳月、吸血鬼はあくまでも個人の知識や経験のみが頼りであるのに対して吸血鬼狩り達はより確実に吸血鬼を仕留めることが出来るようにするために、幾重にも練り上げられた戦略と装備に身を固めている。

これこそまさにネットが普及する以前から国境を超えて伝えられ続けてきた古来より続く闘争の記憶と経験……

何時かは吸血鬼を……そしてその上位にいる夜王を滅ぼし、すべての悲劇を終わらせる……ただその一念のみを抱いて数多の血と屍の上に作り上げられた人類の苦悩と叡知の結晶が人である事を捨て、人間の強さを捨てた吸血鬼(フィーニス)に立ちはだかる。



【大丈夫ですよ〜
人間側はその科学力や技術力、そして数の利を活かした徹底抗戦をするので、例えZ級であっても油断は禁物かもです……!】

67:偽りの二面性◆gI:2022/10/05(水) 06:15

ユスタス「・・・・・参ったな・・・・・」

(いきなり隠れ家付近で戦闘が始まるのは予想していなかったからか、対処するにはどうするべきかと考え始める・・・・・

せっかく集めたNosferatuに関する情報の多くを、ここで戦闘に加わることで巻き込んでしまえば情報の多くを一気に損失する可能性が高い、かと言って吸血鬼狩りの人間達を見殺しにすることは出来ない・・・・・

ユスタスは葛藤で頭がいっぱいになる・・・・・)

>>all様

68:フィーニス◆tE:2022/10/05(水) 17:57

>>66-67


「おっと。…参ったな、この服結構貴重なんだけど」

 銃弾が頬や太股付近を掠め、蹴りにより爛れた皮膚に視線を移すと無表情でありながらも声を漏らす。傷は比較的早く癒えたものの、圧倒的な銃弾の数には掠り傷が絶えずにいて。
  ( 廃墟がどんどん壊れていくね。ここを潰してしまうと…あの吸血鬼くんに怒られてしまうかもしれないな。)
 この隠れ家を守ることを優先した結果、先程攻撃するために触れていた破片は、能力による強度に頼り銃弾を防ぐことにまわす。破片で防ぎながら、それでも防げない部分を避ける。その時にさり気なく他の破片に触れることも忘れずに。ビー玉よりも小さいそれらは、より早く、より強度を持ち、そして多く操れるということ。ただの破片は忽ち鋼鉄のような強度を持ち、攻撃する素振りを見せないまま、吸血鬼狩りを蜂の巣にせんと破片を放った。

「終わりにしよう」

 避けようとされても何処までも追える。…まあ、人間にこの破片が捉えられるかどうか疑問だけれど。増援のことも考えると、念の為廃墟の外へと退避する。此処でなるべく数を減らしてやろうと、隠れ家の吸血鬼が葛藤しているなんて知らずに。

69:吸血鬼狩り◆3.:2022/10/06(木) 00:30

>>67-68

吸血鬼狩り隊員
「ッ………!!!」

体を合金と比べて純粋な強度に劣る銀で固めていたため、吸血鬼との肉弾戦にはそれなりに対応することや反撃をする事が出来ていたものの、能力により放たれた瓦礫に対してはあまり効果を成さず、次々と隊員達が撃ち抜かれ、倒れていく……

70:偽りの二面性◆gI:2022/10/07(金) 06:21

ユスタス《・・・・・くそっ!命が優先だ・・・・・っ!》

ダッ・・・・・!

(ユスタスは大量の情報の損失よりも、目の前の人間の命を救うことを優先し、気が付けば自然と体が動いていた・・・・・

吸血鬼狩り隊員を抱き上げると、そのままその場から闘争しようとして・・・・・)

>>68、69

71:鈴縁(Kamelie)&◆rU (ノ ゜Д゜)ノdice4:2022/10/07(金) 18:28

 「……………………。」
 激しい戦闘が繰り広げられる中ふと、異質な存在が紛れ込。
気配をたどって視線を向けた先には子どもの手に収まるほどの小さな蝶が止まっているだろう。
 それだけならば何もおかしくなく、おかしいところを上げるとすればこんな夜中に蛾ではなく蝶ということくらいだろう。
 
 しかし、この場には人外とそれらを狩る人間しかいない。ならばその蝶から香ってくる血と、吸血鬼の気配を感じるだろう。
 「…………。」
  ヒラリ
 “蝶”はユスタスの一連の行動を見届けたあと静かに飛び立つ。小さな観察者…あるいは密告者は己の主人へと向かうために血臭を香らせながら夜空に繰り出した……

 【雑な絡みでごめんなさい!そろそろシャルルに中立的な行動をさせたので、何らかの形でユスタスと会っていいですか?】

72:吸血鬼狩り◆3.:2022/10/07(金) 22:13

>>70

隊員
「……………。」

隊員の殆どが放たれた瓦礫に貫かれて絶命しており、辛うじて息のある隊員も八人中、僅か一人だけで、その一人ももはや虫の息になっており、彼を抱き上げたユスタスの体に貫かれた傷口から流れる血が滴ろうとして

73:フィーニス◆tE:2022/10/08(土) 05:59


>>69-72

「待て」

 吸血鬼狩りを抱き抱え、逃走を図る彼に視線を向けるとひとこと、声をかける。夜王の命令に背く行為ではないのかと、一目見て思ったからだった。
 
「君は一体何をしているんだい?」

 薄ら笑いを浮かべながら彼の元へ歩み寄ると静かに問いかける。別に助けようが何をしようが構わないが、もしや屍鬼志願者というわけでもないだろう。人の形を綺麗に保つ様子に、命を救おうとも見えたその行動に亡き妹の記憶が蘇る。いろいろな考えが頭を巡る中、微かに香った血の匂いに視線を別の場へ向けて。そこでまた別の吸血鬼の存在を知ると短く息を吐き。

   ( あーあ、面倒だな。早々にどちらも滅べばいいのに。 )

 嫌いなもの複数に囲まれるのは良い気分ではないらしい。夜王の前なら兎も角、そうでないのなら面倒事からは徹底的に逃げたいらしかった。増援の可能性も考えると、相手をするのが億劫になった様子。問いかけたわりに、すぐ身を翻すとその場を離れ先程いた場所へ戻り。

74:偽りの二面性◆gI:2022/10/09(日) 05:08

ユスタス「・・・・・っ?」

(切羽詰まっていて即座の行動と判断が全てを決めるという状況の中、ユスタスはこの場で戦っている者達以外の何者かの視線を感じたような気がした・・・・・

しかし、今のこの状況でそれを気にして切る場合ではないと、その場では気のせいだと判断し・・・・・)

>>71

【お返事遅れてしまいすみません!是非ともユスタスに会う形でお願いします!】
ユスタス「・・・・・コイツは、同族にして俺の部下にする、丁度猫の手も借りたいとこの頃思っていたからな・・・・・」

(立場上、今この場で自分が人間に味方する吸血鬼だとわかれば、多くの吸血鬼狩りの人間にも被害が及ぶ・・・・・

苦しすぎるその場の思いつきの言い訳だが、こんな言い訳でも言わないよりかはマシだと思った・・・・・)

>>72、73

75:勇者マイケル◆Ag:2022/10/09(日) 12:58

【日本・東京某所 PM:11:24 人形販売店『Kakisaki Doll』内】

作業部屋で男は人形を作り終えたところだった。
「それでは行くとしましょうか…」
男は窓を見る、いつもなら吸血鬼は2,3体はいるはずだが今日はやけに見当たらない。

「ふむ……まぁいいでしょう」
男は店の明かりを消すと薄茶色のコートを着て手に黒手袋を嵌め、大型のギターケースのようなトランクを背負う、そして奥においてある人形3体の背中にネジを差し込んで巻いた…

するとその人形たちは動き出した、

「さて行きますよ」
男は自分の作った人形たちにそう言うと人形と共に店から出て行った……

76:鈴縁(Kamelie)&◆rU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/10/09(日) 22:40

 74

「…ねぇ………ねぇ…!ちょっと…!」
 低く抑えられた声がユスタスの鼓膜を小さく震わす。不思議に思って振り返ってみれば、大きな血でできた蝶…シャルルの傀儡がいるだろう。
 「やぁ、さっきぶり。さっそくで悪いんだけどその子(吸血鬼狩り)、助けたいでしょ」
 心なしか少し焦ったように答えを迫る。
 「それから死んだ子もいるでしょう?悪いけどその子の両足ももってきてくれない?」
 そこまで言うと道案内をするように一つの路地の前に留まる。

77:偽りの二面性◆gI:2022/10/10(月) 17:15

ユスタス「両足を持ってこいだと?何を考えてる・・・・・?」

(一刻を争うという状況で、いきなり死体の両足を持ってくるように言われれば、理解しようにも死体の両足とまだ助かるかもしれない吸血鬼狩りとどのように結びつくのかわからずに・・・・・)

>>76

78:鈴縁(Kamelie)&◆rU (ノ>_<)ノ ≡dice5:2022/10/10(月) 18:21

 「あぁ〜!もぉ!言いたくないこと言わせないでよ!僕貧血なの!わかる!?ひ、ん、け、つ!食べないとが使えないの!」
 「こんなこと言わせないでよ!」とプリプリ怒ったような、しかし限りなく抑えられた声で蝶が講義する。
 「……それとも何?僕がまともに異能使えなくてその子をころしてもいいの?」
 先ほどまでの子どものような言動から変わって静かな声でユスタスに問いかける

79:偽りの二面性◆gI:2022/10/11(火) 07:40

ユスタス「・・・・・お前は何だ?吸血鬼か?」

(とりあえず、相手が何者なのかを予め認知しておいた方がいいと察したのか、落ち着きを取り戻し相手が何者なのかを問いかける・・・・・)

>>78

80:鈴縁(Kamelie)&◆rU ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2022/10/11(火) 19:07

 「……うん。吸血鬼だよ。それに君が嫌っているであろう夜王様………敬愛とかはしてないけど忠誠を“伯爵 シュメッターリング”として誓ってる」

 「でも勘違いしないでほしい。シャルルとしての僕は医者だ。………お世辞にも清い動機とは言えないけど、救える命ならば見殺しにしたくないんだ。」

 「警戒しているのはわかるが、いつまでもここにいれば援軍がくるかもしれないし……その子ももたない。」

 「僕を信じるも信じないも君が決めることだ……………さぁ どうする?」

 【分かりにくくなってしまいごめんなさい】

81:匿名さん:2022/10/11(火) 21:09

よろしく

82:偽りの二面性◆gI:2022/10/12(水) 04:33

ユスタス「・・・・・血ならいいのか?」

(ユスタスは、相手が吸血鬼だとわかれば、とりあえず血が摂取できればいいのかと問いかける・・・・・

正直、吸血鬼はあまり信用出来ないが、嘘をついているようにも見えなかったのか、一応信じることにした・・・・・)

【いえいえ、大丈夫ですよ】

>>80

83:鈴縁(Kamelie)&◆rU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/10/12(水) 06:57

 「いや、できればそのまま切断して持ってきてほしい。消耗がわりと激しいから。」
 その場にとどまっていた蝶がふるりと体をゆらす
 「遠隔で傀儡を動かすのもわりとしんどくなってきた……その子の治療もあるから早めにね。……こっち」
 道を示すように体ごと向ける

84:偽りの二面性◆gI:2022/10/12(水) 15:13

ユスタス「・・・・・死体と言えど、人間の体を切断をするのは気が引けるんだがな・・・・・」

(とはいうものの、今は緊急事態だ、これで一人の命が救えるのであればそうするしかない・・・・・

少しして、切断した死体の両足を持ってくる・・・・・)

>>83

85:鈴縁(Kamelie)&◆rU (;`・ω・)つdice3:2022/10/12(水) 16:55

 「……うん。ありがとう。…こっちだよ」
 ふわりと蝶が飛び立ち、薄暗い路地を先導する。真夜中の路地…しかも裏路地ともなれば人の気配は無く、時折眠れないネズミが通り過ぎるくらいだろう。蝶は道を急ぐように飛び続け、小走りでなければ追い付けないほどになっていた。
 
 しかし蝶はいきなり減速をすると、ヒラリと高く舞い上がり人々に忘れられたように佇むうらぶれたアパートの前に出た。

   ……そこには見目麗しい男が立っていた

 「やぁ 生身ではじめましてMonsieur ユスタス」

 死人のような顔色に血色の悪い薄い唇。虚ろなサファイアの瞳がユスタスをとらえた。
 
 【かなり進めてしまいましたが、大丈夫ですか?】

86:偽りの二面性◆gI:2022/10/13(木) 06:59

ユスタス「・・・・・歓迎されているのかどうかわからねぇな」

(言われるがままについてきたが、虚ろな瞳で見つめられれば歓迎されているのかどうか判断しづらいと言いつつ、とりあえず相手側にこちらに対する敵意は無いようだと感じて・・・・・)

>>85

【はい!大丈夫です!】

87:鈴縁(Kamelie)&◆rU (ノ ゜Д゜)ノdice4:2022/10/13(木) 23:49

 「んふふ…♪なんか余計な一言が聞こえたような気がしたけど、まぁいいや。……こっち、中に入って」
 そう言って静かに笑うとうらぶれたアパートの扉の一つを開けてユスタスに手招きをする。
 狭い部屋の中は前の家人が夜逃げでもしたのだろうか、汚れていたり古びてはいるもののほとんどの家具が一式残されていた。
 「ちょっと汚れてるけど、ここにその子寝かして。異能を使う前に治療をするから」 
 パン、パン。と軽く薄汚れたソファを叩いてホコリを払うと、吸血鬼狩りを寝かすように指示する。
 「それと、君も手伝ってよ?包帯を巻くぐらいできるでしょ?」
 カバンの中から包帯を取り出し、ユスタスに投げ渡す。その他にもカバンから消毒液と薬、ゴムバンド、ピンセットに針と糸を机の上に手際よく並べる。
 ピンセットや針をあらかじめ精製しておいたガスバーナーであぶり、熱消毒をし始める。
 
 【シャルルへの質問や会話は今して大丈夫です!】

88:偽りの二面性◆gI:2022/10/14(金) 22:42

ユスタス「随分と手馴れているんだな・・・・・」

(正直、なんでこんなところに治療について手馴れている人物がいるのかはわからないものの、現状では数少ない頼れる存在だからか、横で包帯を巻きながら手伝う・・・・・

随分と手馴れている様子から、さりげなく会話を振りある程度相手のことをを聞き出そうとする・・・・・)

>>87

89:鈴縁(Kamelie)&◆rU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/10/16(日) 14:06

 「まぁ…長く生きてるからね。先の大戦で軍医とか野戦病院にこっそり入って働いたりしてたから、実戦的な医療技術には自信があるよ。」
 あと、状態収集もかねて闇医者もやってるんだ。と、ユスタスの問に答えながら手際よく全ての道具の消毒を完了させてから眠っている吸血鬼狩りの治療を開始する。
 「一応、助かる見込みがない場合は僕の直属の配下として吸血鬼にするよ。元吸血鬼狩りだからかなり警戒されるかもだけど、伯爵の所有物にてをだすやつはいないだろうから。」
 傷口を切開し、ピンセットで破片を挟み出す。破片を出したあとは素早く消毒をして傷口を針で丁寧に縫い合わす。
 「その時は君にこの子の世話を頼もうかな。多分気も合うでしょ?“元吸血鬼狩りのユスタス君”」
 糸を切って包帯を巻く治療を何度か繰り返し、全ての傷の処置を終える。

90:偽りの二面性◆gI:2022/10/17(月) 14:39

ユスタス「・・・・・なるほど、こちらのことも大方筒抜けってわけか・・・・・」

(大体のことは相手に知られているのであれば、わざわざ相手に自分のことを話したり、隠し事をしたりせずに済んで楽だと思いながら呟く・・・・・)

ユスタス「で、今のところどうだ?助かりそうか?」

>>89

91:鈴縁(Kamelie)&◆rU (ノ>_<)ノ ≡dice5:2022/10/18(火) 07:15

 「……今この子に施した処置はあくまで応急処置だ。出血も多かったからこのままじぁ死ぬ。」  
 ゆっくりと立ち上がりユスタスの方へ体を向ける。
 「けど、僕の異能を使えば助かる見込みはある。」
 シャルルの表情は逆光によって暗く影が落ち、その表情を伺い知ることができない。
 「本当はあまり人に見せたくないんだけど、」
 ユスタスの方へゆっくりと歩み寄る。
 「その足をちょうだい。」
 僕が食べるから___彼の瞳はいつも以上に虚ろで、絶望したように濁っていた

92:偽りの二面性◆gI:2022/10/19(水) 05:38

ユスタス「それでなんとかなるなら・・・・・」

(とにかく今は最善の策に最速で賭けるしかないと判断し、足を差し出す・・・・・

なんとなく察したものがあるのか、相手の様子を見ながら

「別の方でも向いといてやろうか?」

と言い)

>>91

93:鈴縁(Kamelie)&◆rU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/10/19(水) 23:17

 「……………いや……これから長い付き合いに…なるかもしれないから、…君には見てほしい……」
 言葉に間を開けながら苦しい思いを覆い隠すように微笑んでユスタスに告げる。

 「…少し離れたほうがいいかも……しれない」
 足を受け取って部屋の奥に移動する。家具も何もないがらんどうの空間にしゃがみ、自分より1mほど先に両足を揃えて並べて置く。

 シャルルは、彼は、脚を少し開いて立て膝の体制で静止する。首も腕もだらりとぶら下げて、まるで斬首を待つ罪人のようだった。

 おもむろに細い指が首の包帯を絡め取り、ほどくと赤黒い傷口が露になる。
 突然、首をつなぎ止める糸がちぎれて、溶けて、血に戻った。顎を伝って床に滴り落ちた時

 頭が、首が  ずれて、傾いで  ゆっくり傾いて

 ゴトン__ゴロン

 重そうな音を立てて、落ちた

 落ちた首は後ろを向いていて、不思議と、首の断面からは血が一滴も零れなかった。__ただ…何かが蠢いていた

94:偽りの二面性◆gI:2022/10/20(木) 05:35

ユスタス「・・・・・」

(腕を組みながら、その様子をただただ見つめている・・・・・

表情一つ変えることなく見ているが、逆に感情が読み取りづらくなっており、心の内ではどう感じているかが本人以外はわからない・・・・・)

>>93

95:鈴縁(Kamelie)&◆rU (;`・ω・)つdice3:2022/10/20(木) 15:37

 首の断面から隆起するように大きな血がいくつも滴り落ちる。

 ボダ ボダッボダダダダダダ!

 床に零れ落ちた血は大きな血溜まりを作ると表面が隆起しはじめ、いくつかの塊を作り、くっついたり分かれたりを繰り返して10個ほどの塊になった。 

 ゴボッ!ゴボゴボゴボ!!!

 音を立てて泡だって形を変えはじめる。塊だった血が細く、長くなっていき、やがて大きな蜈蚣になった。大蜈蚣は形を得たとたんに我先にと死体の足に群がり、貪りはじめた

 ブチブチ バキバキ
 
 不快な音を響かせながら血の一滴、骨の一欠片も残さずあっという間に食い終わる。
 一回り大くなった蜈蚣はゆっくりと彼の体をよじ登り、首の断面から血に戻って入っていく。ズブズブと音を立てて最後の一匹が戻ると、細い手が頭を抱え上げて首の断面に押しつける。
 「ね?気持ち悪くて…すっごく醜いでしょぅ?」
 自分で自分を嘲笑うようにへらりと笑って言う。……気管がずれているのか、くぐもったような、ヒューヒューと掠れた声が廃墟に響く。
 「この首を縫ってしまうから…少し待っててね」

96:偽りの二面性◆gI:2022/10/20(木) 19:16

ユスタス「誰がどう思うかはともかくとして、別に俺はなんとも思わんがな・・・・・」

(正直、捕食風景が醜かろうとなんだろうと個人的には気にしない性分なのか、ユスタスは特になんとも思わないと返す・・・・・

敵対するかしないかで人物の善し悪しを見ているのかもしれない・・・・・)

>>95

97:鈴縁(Kamelie)&◆rU (ノ ゜Д゜)ノdice4:2022/10/23(日) 22:47

 「ッ!………………そっ、かぁ……そっか……ありがとう(ボソ)」
 一瞬驚いた顔を上げ、ユスタスを見つめる……が、すぐに下げてしまい、また顔を隠してしまう。しかし、一瞬だけ見えた表情は一人、暗い森に取り残されて恐怖や不安、絶望に耐える幼い子供のような表情だった。
 
 (もし、君のようなことを言ってくれる人が一人でも居たのなら………僕は…化け物なんかに成らずにすんだのかなぁ)

 少ししてからゆっくりと立ち上がり、首を縫い付ける糸の尾を切ると
 「…少し待っててね……この子の治療を終わらせてしまうから…」
 ユスタスから顔を背け、表情を見せないようにして小汚ないソファアに寝かされている吸血鬼狩りの下にひざまずくようにしてしゃがむ。

 【返信が遅くなってしまいごめんなさい!携帯を紛失させてしまいました。】

98:偽りの二面性◆gI:2022/10/25(火) 05:43

ユスタス「・・・・・」

(今に至るまでずっと悩んでいたのだろうかと、様子を見て察する・・・・・

なんとなくだが、ここ数十年で相手の心境が大体手に取るようにわかるようになった気がする・・・・・)

>>97

【いえいえ!こちらこそ返信遅れてしまいすみません!】

99:鈴縁(Kamelie)&◆rU (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2022/10/26(水) 22:53

 シャラリ
 手袋をはめていない白く細い指で吸血鬼狩りの首からドッグタグを外し、襟を緩めて首筋を出す。
 (吸血鬼狩りからするととてつもない屈辱だろうけど……許してね)
 
 薄く青白い唇を開き、牙を首筋の動脈へと突き立てる。

 本来、吸血鬼が首に噛みつく行為は名前のとうり吸血を意味するのだが、シャルルはゆっくりと…しかし確実に自身の血を流し込み始めた。
 首筋に噛みきながら片方の手で心臓の当たりを軽く押し、流し込んだ血を免疫器官と骨髄に働きかけて止血剤と増血剤の役割をさせる。

100:偽りの二面性◆gI:2022/10/27(木) 06:03

ユスタス「・・・・・一つ聞くが、この治療はお前の体に何らかのデメリットはあるのか?」

(ユスタスはこの治療を行うことで相手の体に何らかのデメリットはあるのかどうか問いかける・・・・・

もし無いならば、今回みたいに救える命も多くなると考えたのだろうか・・・・・)

>>99

101:  花野井 和  ◆xM:2022/10/28(金) 15:30





   【 早速、初回投下させていただきます〜!>>67ユスタス様の隠れ家に入ってしまいましたが大丈夫でしたでしょうか〜っ?!? もし問題があれば投下し直しますのでビシバシご指摘ください〜〜っ  】



[ フランス/廃墟にて ]

     

  ( 仲間からの知らせを頼りに訪れた廃墟は、既に血の海と化していた。両足のない仲間に、1人が行方不明。ここは吸血鬼の住処だったのかな。考えながらとてとてと周辺の探索を進めていくと、地下へ続く階段を見つける。慎重に降りていくと、目前に広がるNosferatuに関する情報にハッと息を呑んで。興奮を押さえきれない瞳に高鳴る鼓動、ぎゅっと服を掴みながら発した震える声には歓喜が滲んでいるのがわかるはず )

   …な、にこれ。もしかして全部…吸血鬼の、情報?



   >>all様


  

102:冷徹なる氷刃◆3.:2022/10/28(金) 15:50

>>101

ソーニャ
「……どうやらそのようね。
思わず私達のアジトなんじゃないかと錯覚してしまう程の情報量がある。」

和が入った部屋の一角では、部屋の暗闇に紛れるような黒いコートに手袋といった黒装束に身を包みながらも、周囲の暗闇をも裂くような美しい白銀色の髪と、氷のように冷たい瞳を持ったロシア最強にして最恐の吸血鬼狩り、ソーニャ・ガヴリーロヴナが両腕を組んだ状態で和へ流暢な日本語で声をかける。

悪名高く、平気で民間人さえも犠牲にする事で有名なロシア最精鋭部隊Мститель(復讐者)の長である彼女が姿を見せたと言うことは、クレムリンの長老達とロシアの吸血鬼狩りが民間人の被害を無視した軍事作戦を行う事を認可した事を意味している。

103:  花野井 和  ◆xM:2022/10/28(金) 17:09






   パッと見どうですか?新しい情報は得られましたか  

  ( ぱちぱち、突然の出来事に驚いて瞬きを数回。彼女を見るとふわりと人懐っこい笑顔を浮かべて「日本語お上手ですね」と嬉しそうに。それから散らばる資料に目を落とすと、まずはひとつ問いかけて。ここにある情報、彼女ならば既に知ってる可能性が高いから )
  


   >>102        ソーニャさん


 

104:冷徹なる氷刃◆3.:2022/10/28(金) 17:51


>>103


ソーニャ
「ありがとう、日本でも『仕事』の依頼があったものでね?」

母国であるロシアと隣接している上に、日本国内でも吸血鬼の活動は多く、従ってソーニャの活動する機会や場合が多くなっており、その際に日本語を習得したのだと応えると、組んでいた両手を解いて



ソーニャ
「そうね、幸いにもこの部隊員の装備品に付けてあったGPSもろとも持っていったみたいだから既に居場所の目星は付けてあるわ。」

コートの中から小型のスマホ状の情報受信端末を取り出し、一つだけこの近辺から離れた場所に小さな光点がある事を見せて、隊員を拐った吸血鬼の根城は既に特定してあると応える

105:  花野井 和  ◆xM:2022/10/29(土) 15:08





   さすがです

  ( 端末画面を一瞥すると、軽く唇に手を添えて首を傾げる仕草をして。分からないことが、多いかも。広がる吸血鬼の資料を見つめては思案し )

   私達の資料であれば、外の惨状も1人が拐われた可能性も納得できますが…ここにあるのは吸血鬼の資料だけ。それに無傷のまま残っています

  ( もしかしたら、今度こそ仲良くなれる吸血鬼かもしれない。拐ったのも、この情報を教えるためかも。ぽわぽわ、遂に出会えるかもしれない求めていた人達の可能性に瞳は輝いてしまう。でも、目の前の彼女はそれを許さない。それは、よく知ってるから )

   ここはこの後来る方にお任せして、私は敵地に向かおうと思うのですが


   >>104        ソーニャさん


 

106:冷徹なる氷刃◆3.:2022/10/29(土) 16:53


>>105

ソーニャ
「……ええ、わかったわ。
私はここで他に有益な情報が無いかを探っておくことにするわ。」

男に比べて腕力の劣る女であると同時にまだ20にもなっていないにも関わらず、君臨している存在であるだけでなく、吸血鬼との共存を望む相手とは正反対の思考を持っている……

吸血鬼を仕留めるためだけにありとあらゆる手段や方法を取り、そのための犠牲は厭わないという、吸血鬼を殲滅するためだけに生まれたような存在であるソーニャは微笑みを浮かべながらも、氷のように冷たい眼をしたまま応える。

107:鈴縁(Kamelie)&◆rU (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2022/10/29(土) 21:57

100

 そっと吸血鬼狩りの首筋から顔を離し、口の中に残った血を小さな動作で飲み込む。
  コクリ
 僅かに喉仏が上下する。…ふと、口の端から血が零れ落ちる。頬を伝って床に落ちる前に細い指先で血の雫を救い上げ、舌で舐めとる。……そんな動作でさえ蠱惑的に見えるのは情報のために色仕掛けなどをしているからだろうか。

 「………残念だけど、デメリットがないわけじゃない。こうした治療には僕の血を使うし、怪我の具合によっては量も増減する。………一度に多くの人数を治療するのならそれ相応の血肉が必要になるの」
 
 ゆっくりと傷口の手当てをしながらユスタスの質問に答える。しかし、目を背け、横顔しか見えないようにしている。

 「へぇ…この子、マーヴェリックっていうんだ。母親にでも嫌われたのかな?」

 シャラリと吸血鬼狩り……マーヴェリックから外したドッグタグを掲げて名前を読む。

108:  花野井 和  ◆xM:2022/10/30(日) 09:24




   【 ユスタス様やシャルル様のいるアパートに向かっているのですがこのまま合流させてしまっても問題ありませんか?  】





   それでは失礼します

  ( 依然向けられる冷たい眼差しに、少し寂しげに微笑み返すとぺこりと頭を下げその場を後にする。17歳…くらいだったかな。いつからあんな冷たい微笑ができるようになったんだろうと考えながら敵地へ近付いていって。今度お茶でも、と誘いたいところだけど、畏れ多くてできないまま別れちゃった。若干の後悔もしながら、見えてきたうらぶれたアパートに警戒心を高めていって )


   >>106        ソーニャさん


 

109:冷徹なる氷刃◆3.:2022/10/30(日) 13:02


>>108

ソーニャ
「ええ、さようなら。」

マーヴェリックの装備に付いていたGPSにより、ユスタス達の位置を掴むことに成功した和が向かって行く後ろ姿を見送りながら別れの言葉を口にする…

後に残ったソーニャはタブレットをテーブルの上に置くと、両手を後ろ腰で組みながら壁一面に貼られた吸血鬼に関連する資料を眺める。

110:鈴縁(Kamelie)&◆rU (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2022/10/30(日) 14:24

 「……………これ…GPSのチップが埋め込まれてる……まずいな」

 

111:鈴縁(Kamelie)&◆rU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2022/10/30(日) 14:25

 ごめんなさい。誤送信です

112:鈴縁(Kamelie)&◆rU (;`・ω・)つdice3:2022/10/30(日) 20:54

 不意に目を見張り、少し焦ったようにドッグタグを握りなおしてプレートの部分を見る。
 
 「……………これ…GPSのチップが埋め込まれてる……まずいな……場所がバレてる。」

 バッとユスタスの方へ振り返り、厳しい表情でGPSの存在を告げる。
 
 「この子を連れて来てから時間がそれなりに経ってる。急いで離れたほうがいい。」

 治療器具を素早く仕舞いながら手首を切り付け、万が一のために窓のすぐ側に隠しておいた鴉の死体に血液を入れる。
 むくりと歪に起き上がり、飛び上がった鴉にドッグタグを握らして窓から反対の方向に飛ばす。
 
 「……僕は逃げるつもりだけど、君はどうする?」


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