【オリキャラ&バトル】『The Three Ravens』

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1:◆3.:2021/11/03(水) 02:04

物語の舞台は現代日本

1万人に1人の割合で異能力者が生まれる世界
ある者は正義のために異能を使い
ある者は私欲のために異能を使う
異なる二つの信念が交錯する時、善悪をも超えた死闘が始まる

冷酷なまでに正義のために日夜犯罪者の粛清を繰り返す
日本の極秘特殊機関"八咫烏"と日本中の犯罪者達の死闘を描いた物語


>>2 ハウスルールと募集枠について
>>3 八咫烏について
>>4 キャラシートの作成例
>>5以降から募集開始&本編開始となります!

368:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/06(月) 13:33

>>367

【勿論OKですよ!】

369:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/06(月) 13:38

隅影「学ばねぇ奴らだな?確か先にあの世に送ってやったお前らの仲間の一人も、こんな感じで意気揚々と挑んで死んだっけか・・・・・」

バキキッ・・・・・!

(隅影はナイフの刃を掴んで粉々に砕くと「時間制限と体力の消耗が激しいから、あまり使いたくはなかったが、仕方が無いか・・・・・」といい、メキメキと音を立てながら全身を硬化させ始める・・・・・

完全に全身を硬化させた隅影の身体はかなりの強度を誇り、一筋縄ではいかないようになっている・・・・・)

>>366

370:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/06(月) 13:40

>>364(桜空)

神宮
「……ふん、もういい。
行くぞ、お前達。」

神宮は桜空を見て吐き捨てるように言うと、薫の手を振り払い、桜空に背を向けると、桜空の両腕を拘束していた二人の職員と共に部屋から出て立ち去って行く……



「麻摩君!大丈夫……!?」

神宮が桜空に興味を失うと、薫は直ぐに桜空の元へ駆け寄り、先ずは散々殴打された桜空を優しく、だが強く抱き締めて彼の安否を確認しようとする……

371:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/06(月) 13:49

>>369

霞鴉
「仲間……ねぇ、知っているかい?
正義の味方には、自らを肯定してくれる正義以外の味方は必要ないんだよ。」

体の関節、ひいては手を動かすためにはその関節を軟化させなければ指を曲げることが出来なくなってしまう……

手をそのまま鉄塊のようにする事も出来ると思うが、それをせずにわざわざ握り潰すために用いた事で握り潰されたナイフの破片が隅影の指の間に突き刺さり、彼に流血を引き起こさせる……



霞鴉
「さて、二宮金次郎君。全身を硬化させてしまったようだけど……そこからどう攻撃するつもりだい?」

全身を……関節に至る全てを硬化させ、完全防御の体勢になった隅影を見て、まるで銅像の二宮金次郎を連想させる姿や、先程自分を鴉と形容した彼に対する皮肉として二宮金次郎と呼ぶと、どう攻撃するつもりかと問いかけてみる。

関節まで硬化してしまった場合、腕を曲げる際にも自らの硬度が仇となり、手足どころか指でさえ曲げることが困難になり、最悪身動きが取れないまま、異能によるタイミリットだけが過ぎてしまうと言うように、どう見ても悪手としか思えないような行動を取った隅影に対して少し呆れてしまっている。

372:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/06(月) 15:17

桜空「・・・・・ぅ・・・・・う・・・・・」

(桜空は意識を取り戻したのか、呼びかけられるとわずかに反応するものの、依然として瀕死の状態でありどれほど酷い暴行を受けたのかは計り知れない・・・・・

そして、少しして「あ・・・・・あの子・・・・・が・・・・・」と、自分を助けようとしてくれた友達の方を見ながら心配する・・・・・

友達は自分を助けようとしてくれたのに自分は何もできなかった悔しさからか、桜空の目からは涙が出始める・・・・・)

>>370

隅影「どうせお前も能力者なんだろう?例え話だが、毒の能力を持つ奴が、自分の毒で死ぬか・・・・・?」

(隅影が言いたいこともしては、能力者というのは自分の能力はどんなに強けれど、必ずデメリットと一心同体だ・・・・・

だが、能力者の身体はその能力に適したように自然と独自の進化に近い構成になっている・・・・・

毒の能力を持つ者は自身の毒により命を落とすことはまずない、炎の能力を持つ者は自身の炎で命を落とすことはまずない、それと同様に、隅影の能力は全身を硬化してもデメリットはあれど全身を上手く動かせなくなる、ということはまずない・・・・・

潜鴉を始末したのが、それの何よりの証明になるだろう・・・・・)

>>371

373:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/06(月) 15:41

>>372

霞鴉
「フフッ、おかしな事を言うね。
ベースはあくまでも人間だ。異能者も特異な力を持つ事を除けば人間であることに変わりはない。」

霞鴉
「君の例えで言うなら……毒の異能者はその操る毒に対する抗体を獲得しているが、それは人間の体であることに変わりはない、血も流れるし、走れば体力も消耗する。炎の異能を持っていても自分に当たれば火傷もする。だからこそ、異能による自滅を防ぐために敢えて無干渉区域を数ミリから数センチでも設けているんだ。まあ、この辺りの工夫は人それぞれだけどね?
それを君に当て嵌めて言うなら……身体を硬化する事が出来たとしても、ベースの人間の体の関節部分や、弱い箇所はそのまま引き継がれる。異能はあくまでも出来ることが増える……それだけだ。」

霞鴉
「もっと簡単に言うなら、厚着をすれば寒さを防げるが、手足を動かしにくくなるだろう?それと同じだよ。もっとも……こんな事は異能力者ならば誰でも知っている訳だけれどね?」

霞鴉はますます呆れたように異能を使えたとしても、それは出来ることが増えるだけであり、自分の異能で自滅する事もあるが、そうならないように各々が工夫しているのだが、考え無しに全身を硬化させてしまえば、確かに防御力は跳ね上がるが、自らの硬度故に動きが妨げられてしまう事になる……

何故なら、関節や眼球まで硬化してしまえば、隙間を埋めるために一体化してしまう事になる……そうなれば必然的に体が一枚の鉄の彫刻のようになってしまい、体を動かそうにも隙間を埋めているせいで可動域が無くなってしまうと言う弊害を生んでしまう……



霞鴉
「その証拠に……君も動くことが出来ないだろう?」
《ヒュッ》

霞鴉はゆっくりと隅影の前にまで歩み寄ると、彼が喋っていることで判明した喉の筋肉と言う、身体の構造上、発音するために硬化する事が出来ない部分に向けて、爆発によって倒壊した建物の残骸から取り出した鉄の棒を突き出し、そのまま彼の首を刺し貫こうとする。

374:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/06(月) 16:05

>>373(桜空)


「良かった……!ちゃんとあの子も助けるわ。
さ、一人でも立てる?」

桜空が生きていた事に安堵すると、今度は通路で倒れている少年の元へ駆け寄り、意識を失っている少年を抱え、桜空に立てるかどうかを聞く。もし一人で立てないようなら、意識を失った子を先に医務室に運んだ後、再び戻ってきて桜空も医務室まで抱えて行くつもりだ。

375:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/06(月) 17:16

ガゴッ・・・・・!

(突然相手の背後から、何者かが頭部をパイプのようなもので殴りつける・・・・・

「念の為にと潜伏しておいて正解だったぜ・・・・・」

ファーストの長、桜空は隅影から何かあった際に助力するように予め言われていたのか、念の為に潜伏しておいて正解だったと答え奇襲を仕掛けたのだ・・・・・)

>>373

桜空「・・・・・むり・・・・・かも・・・・・」

(そう言うと、桜空は壁にもたれ掛かって不規則な呼吸をする・・・・・

だが「僕・・・・・待てるから・・・・・その子、を助け、て・・・・・」と、涙ながらに訴える・・・・・

心が罪悪感で締め付けられそうだった・・・・・)

>>374

376:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/06(月) 18:51

>>375

《スカッ》
霞鴉
「フフッ、思った通りだ。君の発言が本当なら、部下がいてもおかしくない……交渉を持ちかけられるぐらいなら尚更……ね。」

霞鴉に向けて振るわれた鉄パイプは霞鴉の頭部を捉えること無く、まるで実体の無い亡霊を殴ろうとしたかのように何の手応えもなく……空を切ってしまう。

霞鴉は相手が交渉を持ち掛け、戦力や情報の提供が可能な地位……幹部以上である事から彼の近くに部下がいる事を推測していた事もあり、背後から近付いてくる者の足音……丁度先程隅影が倒壊した事で発生した瓦礫を踏む音から他者の接近を察知し、回避のために異能を部分的に発動させた……



霞鴉
「君達は本当に迂闊だ。発言も行動も……その全てが容易く裏を掻くことが出来るよ。」
《「幻影霧葬」》

霞鴉は振るわれた鉄パイプが空を切り、隅影の全てにおいて裏目に出ている言動について指摘しながら、自身の体から周囲へ濃霧に等しい霞を巻き起こし、周囲一帯を覆い始める……

その濃霧の範囲はかなりの広範囲にまで及び、湾岸の街の一角をスッポりと包み隠す程であり、操れる異能の規模が他の異能力者とは別次元である事が判明する……これが三羽鴉と呼ばれる八咫烏最高戦力が一人の実力……

377:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/06(月) 19:26

>>375(桜空)


「わかった……直ぐに戻って来るから!待っていて!!」

薫は複雑な表情になるものの、葛藤していられる時間は無いことから、直ぐに戻って来ると言うと、意識を失った子供を抱えて医務室にまで箸って行く。





「………面倒なのに目を付けられちゃったね?」

丁度、神宮と薫が去ったタイミングで薫の走っていった方向から両手足や首に囚人の証である黒い首輪や手枷足枷を付けられていないがら、ニコニコと笑顔を浮かべている少年……司が現れ、瀕死の桜空を見下ろして言う。

378:竹本:2021/12/07(火) 00:52

今キャラプロフを作ってる最中なんですが、能力の他に、銃器や近未来的な装備はOKですかね?

379:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 01:16

>>378
【銃器は勿論OKなのですが、近未来兵器と言うとどの辺りまでですか?】

380:竹本:2021/12/07(火) 01:37

今回使おうと思ってるのは、液体金属系のものですね。状況に応じて剣にも盾にも変えられるようなやつです。それ自体が銃器とか複雑な構造のものにはなりません。

381:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 03:20

>>380

【液体金属系レベルの物となると、異能レベルになると思いますね。】

382:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/07(火) 04:36

隅影「そいつは部下じゃねぇ、俺の取り引き相手だ、部下にするには使えねぇよ・・・・・」

(そう言うと「悪いが俺は先に逃げさせてもらおう、桜空はまぁとにかく頑張って抜け出せや」と言うと、霧が広がってきたことにより視界を遮られ始めるものの、逆にそれを利用して相手へと建物の破片の一部を投げつけると、そのまま地中を掘り勧めて海岸までたどり着き、他の停めてあった船に乗り込んで逃走してゆく・・・・・)

桜空「なっ・・・・・!?くそっ!何だこれっ・・・・・!?」

(桜空は、まるで相手の作り出した霧の城にて囚われた、掌の上で舞踏曲に合わせて踊るしかできない哀れな招待客・・・・・

視界も遮られ、方向感覚もわからなくなった今、相手からすれば自分はまさに獲物以外の何者でもない・・・・・

ここで捕まっては、数日後の武器工場襲撃の計画も実行できなくなる・・・・・)

>>376

桜空「・・・・・ぅ・・・・・うう・・・・・?」

(視界だけでなく、聴覚もぼんやりとした感じで、司の声がぐわんぐわんと響く感じで、上手く聞き取ることが出来ないが、目をつけられた、の部分はなんとなく聞き取ることが出来た・・・・・

が、桜空はその言葉に込められた真の意味を理解することは出来なかった・・・・・

桜空は、再び意識を失うと同時に、呼吸も一時的に停止する・・・・・)

>>377

383:竹本:2021/12/07(火) 04:49

成る程……わかりました。では近未来系の武器は無しの方向にしますね。やっぱりどちらかといえば作風に合ったキャラの方がいいですし。こちらとしても、丁度いい感じの方向性でキャラが固まってきたので。

384:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 11:29

>>382(現在)

霞鴉
「ふーん?まあ、此方としても内通者の存在が確定したし、何よりも……firstの首領を捕まえて行けそうだから、良しとしよう。」

隅影の投げた瓦礫が霞鴉の体を押し潰そうとするものの、鉄パイプ同様に霞鴉は実体が無くなり、濃霧に溶け込むようにしてその姿が消える……
だが、霞鴉は逃走する訳ではなく、桜空の背後にて新たに現れ、そのまま桜空の首に腕を巻き付けて首を圧迫して気絶させようとする。



霞鴉
「お喋りな君の友達の代わりに……色々と詳しいことを聞かせてもらおうかな?」

385:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 11:29

>>383

【了解しました!!】

386:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 11:47

>>382


「……君は生かしておいた方がより残酷な運命を辿らせることが出来そうだ……」

司は意識を失った桜空を見ると、笑みを浮かべながら彼の傍まで歩み寄ると、ゆっくりと右手を伸ばし、後に彼が辿る事になる残酷な運命へ導こうとする。

司の狙いは何なのか、何を桜空に望んでいるのか……その行動原理は多くの謎に包まれている……

387:竹本:2021/12/07(火) 19:08

「ああ、わかってる……正しいのはあんたらだ。だからこそ……その、何だ、上手く言えねぇが……うちの大将達も、どうか救ってやってくれねえか?」

「俺が言うのもなんだが、やっぱ地に足のついた考えってのは重要だよなぁ」

名前/中川 隆次(なかがわ りゅうじ)
通り名/
年齢/28歳
性別/男

役職/First武闘派構成員
数ヶ月前に入ったばかりの、新米構成員。武闘派だけあって戦闘では最前線を担当することが多い。たとえ死闘の中でも軽口を忘れず、一歩引いた視点を持てる。
しかしその思想は寧ろ八咫烏寄りで、それも大将である氷華と近しい。では何故Firstに属しているかというと、どちらかといえば自由を愛する気質であることに加え、少なからず桜空達に同情の念を抱いているから。また、八咫烏と戦う理由もFirst側の主張を通す為ではなく、組織の一瞬の全滅を防ぐ為。つまり、組織の内側から徐々に変えようとしている。

性格/生粋の楽天家。束縛されることを嫌い、気まぐれに生きることに至上の幸福を感じるタイプ。組織内でも軽口を叩いては直ぐに誰かに窘められるのは半ば恒例。しかし、決して空気の読めない愚者というわけではなく、締めるべき所は締め、取り返しのつかないようなことはしないという弁えも持ち合わせる。

容姿/172cm、65kg。それなりに筋肉質。やや無骨な出で立ちながら、口元には人当たりのいい笑みを常に浮かべている。髪は純黒のセンターアンニュイセミロング。顔立ちは歳相応に精悍。口回りや顎周辺には無精髭。首にはプレートタイプのネックレス。トップスはアーミーグリーンのモッズコート。インナーは黒のTシャツ。手には黒のハーフフィンガータイプのスポーツグローブ。ボトムスはベージュのカーゴパンツ。靴はビッグシルエットタイプのスニーカー。

能力/『錬地術師(アースウォーリア)』
石、砂、金属、宝石といった、地面に由来する物質を生成、操作出来る。ただしその規模はさほど大きくなく、地震や地割れといった災害級の事象は起こせない。なお生成したものは、隆次が操作しなければ数分で消滅する。

備考/右利き。これといって特色のない普通の生まれだが、武術の才に恵まれており、幼少時からそれを遺憾なく発揮してきた。しかし厳しい規則や格式ばった習慣はどうしても受け入れられない性格だった為、本格的な武道家の道には進まず、動画サイトなどで師範として新規層を取り込んだり、時折コラボの名目で絡んでくるインフルエンサーを、苦笑い混じりで物理的に軽くいなしたりしていた。
一方で能力が発現したのはつい半年程前のことであり、隆次は持ち前の才能と柔軟さでこれを短期間でモノにした。

(漸く完成しました、審査をお願いします)

388:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 19:12

>>387

【確認しました!
特に不備は無いのですが、氷華は悪の居ない世界を創るために現世を地獄に変えようとしているという、十字軍もビックリな過激派な考えにまで狂っているのですが大丈夫でしょうか…?】

389:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/07(火) 19:41

桜空「ぐっ・・・・・!?くっ・・・・・!」

(桜空はなんとか相手を振りほどこうとするものの、相手の方が自分よりも力が強いためか、首が絞まる一方であり、まさに自分で自分の首を絞める形になってしまった・・・・・

段々と、桜空の抵抗する力が弱ってゆく・・・・・)

>>384

桜空「・・・・・」

(意識が途切れ、生死の境をさまよう桜空には、司の思惑など知る由もない・・・・・

意識の有無に関係なく、子供とは思えないほどに邪悪な思想に満ち溢れた相手の言葉を理解するのは、例え現代の桜空であろうと難しいことだろう・・・・・)

>>386

390:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 20:06

>>389(現在)

霞鴉
「さて、それじゃあ来てもらうよ……」

霞鴉は後ろから締め上げている腕の力を強め、そのまま彼が気絶したら八咫烏の拠点にまで戻り、尋問の天才である氷華に任せる。そうすれば彼を介してfirstや、その系列組織を全て殲滅するための情報源にしようと考えている。

391:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/07(火) 20:31

桜空「ぁ・・・・・が・・・・・」

ぶらん・・・・・

桜空「・・・・・」

(桜空の腕がぶらんと下がる・・・・・

力の差がありすぎる相手に大しての抵抗としては、よくここまで頑張った、といったところか・・・・・

だが、捕らえてしまえばもう八咫烏の手中にあるも同然・・・・・)

>>390

392:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 21:30

>>391

霞鴉
「さて……それじゃあ、firstのリーダーを一名、八咫烏の巣へご招待しよう。」

霞鴉は意識を失った桜空を担ぎ上げ、そのまま路地裏の闇へ向かって歩いて行くと、霞鴉が展開していた濃霧が晴れ、ものの数分で全て消え去る……後には隅影の仕掛けた爆弾による建物の倒壊を聞いて駆け付けたパトカーや消防隊の者達が崩れた建物から生存者を探したり、付近の交通整理を行うが、誰一人として霞鴉達の事を見付ける事は出来なかった……



狼谷
「………これは不味い事になったな………」

うまく行けば、六日後の八咫烏による日本列島の地獄化を阻む事が出来る筈だったのだが……作戦の要である桜空が八咫烏に……それも、三羽鴉に捕まってしまった事で計画は瓦解した……

狼谷は八咫烏の情報網を使って氷華の動向を伺うべく現場に現れたものの、桜空が捕まった事で、苦しそうに呟く。

393:竹本:2021/12/07(火) 22:03

あ、その辺は大丈夫です。あくまで氷華『寄り』なので。もっというと、隆次は『自由は秩序があってこそ輝く』的な理論を言葉だけでなく脊髄で理解しているタイプですので。理想とする部分だけは同調しているって感じですね。

394:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 22:07

>>393

【了解しました!
相談所でも話していましたが、firstのリーダーの桜空さんが八咫烏のアジトに連行されたので、桜空さんの救出作戦に参加されますか?】

395:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/07(火) 23:49

>>桜空


【八咫烏アジト 神奈川県/厚木市】


相模湾の湾岸にて、霞鴉によって意識を奪われ、神奈川県内にある何処かの建物へ桜空が連行された翌日。

桜空が目を覚ました時には、五畳程の広さの部屋に閉じ込められている。
部屋には幾つか棚があり、そこにはペンチや糸ノコ、バーナーに、多数の縫い針が入れられた針ケースと言った様々な道具が並べられており、鉄製の背凭れがある椅子に拘束された桜空の正面には頑丈な鉄製の扉が見える。

桜空の両手足を結束バンドによって止められているものの、問題はそこではなく、首にはかつて少年院で司が付けられていたものと同じ型……一定の範囲内における異能の使用が封じられる対異能力者用の首輪が付けられており、持ち前の空間移動による瞬間的な脱出は不可能な状態となってしまっている……

周囲に人の気配は無いものの、これだけの広さの部屋であるにも関わらず、窓が一つもなく、桜空の頭上にある小さな照明だけがこの部屋の唯一の明かりとなっている。


そして……意識が戻るにつれて部屋に充満した血の臭いや、肌寒い冷気が感じられるようになり、この部屋が"拷問や尋問を行うための部屋"である事が明白になっていく……

396:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/08(水) 03:37

桜空「・・・・・」

《まずったな・・・・・情ねぇ・・・・・にしても、この部屋・・・・・よく一部の警察じゃあ、犯人への取り調べに脅迫や暴行をする奴もいるってのは聞いたことがあるが・・・・・それをさらに酷くした感じだな・・・・・》

(桜空が連れてこられた場所は、尋問や拷問が情報を聞き出すためでもあるとは思われるが、何より悪人ならばどれだけいたぶっても構わないという理屈の元に作られた部屋のようにも見える・・・・・

今にも、悪人に人権なんてない、という言葉が聞こえてきそうな、一切の容赦の欠片も感じられない異様な雰囲気が感じ取れる・・・・・)

>>395

397:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 03:42

>>396

《ガチャッ》

氷華
「……漸く目が覚めたようね?」

桜空が部屋の異様な雰囲気を感じて不穏な予感を抱いていたところ、正面の鉄の扉のドアノブが動き、ゆっくりと扉が開かれると、その向こうでは全身を黒装束に包んだ青みのかかった白髪の女……八咫烏のトップであり、先の取引現場にて圧倒的な力を見せ付けた氷華が立っている。

氷華が現れた事で部屋の気温が更に低下し、吐く息が白くなるほどだが、氷華はコートに手袋と言うように元から厚着をしているため、そして何よりも生まれつき寒さに強い事もあってまるで寒さを感じていない。

398:竹本:2021/12/08(水) 04:11

そうですね、参加でお願いします。しかし、具体的にどんな登場の仕方が望ましいでしょうか?

399:麻摩桜空(幼少期)◆gI:2021/12/08(水) 04:42

桜空「・・・っ・・・・・てめぇはっ・・・・・」

(忘れもしない、あの顔だ・・・・・自分の理屈を正義と掲げ、それを貫くためならば一般人すら巻き込む上に平然とした顔で殺めようとした、あの卑怯者の顔・・・・・

正直、相手に対する恐怖よりも、怒りの方が勝っている・・・・・

正義と呼べるような道を歩んできたわけではない・・・・・だが、姉が教えてくれた正義に少しでも近づくためには、先生が持っていた命の大切さに対する想いを貫くには、コイツは絶対に許すことは出来ない・・・・

桜空は、歯ぎしりをして相手を睨みつける・・・・・)

>>397

【氷華ちゃんめっちゃ強いので、今はアジトでどうやって救出するか策を練る、とかいいかもですね!(個人の意見です)、ても一番はスレ主様のアドバイスをもらうことですね!】

>>398

400:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 11:30

>>398

【狼谷が桜空さんの救出のためのfirst内で有志を募るので、その際にでもお願いします!】

401:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 11:35

>>399

氷華
「あら、覚えてくれていたようね?
それなら話が早い……これから私が問いかける質問に対して正直に答えれば貴方の仲間だけは助けてあげる。」

氷華は扉を閉め、両手を腰の後ろで組みながら桜空の前に立ち、彼の目を見ながら、これから自分のする質問に対して正直に答えると言うのならば仲間の命を助けると言うものの、氷華の様子から、素直に答えないと言うのならば彼の仲間も一人残らず殲滅すると言うことを示唆している。

402:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 12:32

桜空「・・・・・保証は?」

(氷華はどんな悪人にも容赦はない、それはこの前の取り引きの際の戦闘において一般人をも巻き込もうとしたことからわかることだ・・・・・

そうなれば、こちら側としても仲間の安否に関わる条件を出されたとしても、保証があるのかないのかで考えれば、まず無い方であると考える・・・・・

どのみち、死人は手も足も出せない、自分が〇ねば氷華は躊躇わずに仲間を〇すだろう・・・・・)

>>401

403:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 12:41

>>402

氷華
「どうやら、まだ自分が選べる立場に居るのだと勘違いしているよあだけれど……貴方に出来るのは素直に話して楽になるか、意地を張って極限の苦痛と恐怖の中で絶命するかのどちらしかない……」

氷華は、部屋の隅にある棚に向かって歩き、棚の中から心拍計を手に取りながら、桜空の発言を聞いて、自分がまだ選べるだけの余裕があると勘違いしている事に対して嘲笑うように応えると、再び桜空の前にまで戻ってくる。

404:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 13:14

桜空「・・・・・この悪魔が」

(桜空の目は、相手に対する憎悪に満ちていた・・・・・

正義だと?笑わせるな、てめぇやってることはてめぇのことを棚に上げて勝手に掲げている自分勝手な正義を他者に・・・・・いや、世界になすりつけようとしているただの傲慢だ・・・・・

そんな考えが、桜空の脳裏をよぎる・・・・・)

>>403

405:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 13:40

>>404

氷華
「……悪魔?
……それは貴方達のように私欲のために社会を乱す者の事でしょう?」

氷華は自分を悪魔と蔑む桜空の言葉を聞くと、魂まで凍てつかせるような冷たい瞳で桜空を見据えながら、私欲のために世を乱す悪人達の方こそ本当の悪魔だろうと言葉を返す。



氷華
「……私の家族は悪によって奪われた。私は生まれつき強い力を持っていながら……戦う事すら許されなかった……」

氷華は右手に心拍計を持ちながら、自分の家族が悪人の手によって奪われた事、自分は華族が襲われている時に駆け付けて戦うことすら許されなかった事を口走る……

406:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 13:58

桜空「だから悪人を一人残らず消し去る為に一般人でも巻き込む、か・・・・・随分とご立派な正義だなぁ・・・・・?」

(桜空は、氷華の過去には心の中で少し同情する・・・・・

自分だって悪人に家族を奪われ、姉は今でもどこで何をしているのかわからず、生死すら把握出来ていないからだ・・・・・

だが、悪を滅ぼす為に一般人を巻き込むというやり方は、桜空は断じて納得出来ない・・・・・)

「お前のやってることは、ただの身勝手な自己満足だ、笑わせるな、悲劇のヒロイン気取りが・・・・・」

>>405

407:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 14:23

>>406

氷華
「犠牲無くして正義は成り立たない。
罪無き命を奪うのは私としても本意では無い……けれど、犠牲を躊躇い何も成せないぐらいなら……私は進んで犠牲を払う。」

氷華の発言に嘘や偽りは一切無い。
これから拷問の末に、どの道相手を生かして帰すつもりが無いのが逆に功を成しており、桜空への冥土の土産としての最後の情からか、本音で話をしている。



氷華
「理解されない考えだと言うことも、独善的な考えだと言うことは知っているし、悪にも等しい事を成そうとしている自覚もある……だから……私の理想の未来では私も存在していないし、存在していてはいけない。」

元々は誰も傷付かず、苦しまず、悲しまない世界を理想としていた氷華がこの考えに至るまでにいったいどれだけの苦悩が、絶望があったのか……

桜空の言葉に対して、否定するどころか、それらを肯定した上で、自分の理想の未来であるにも関わらず、自分という存在は必要ないとまで断言して見せる……

408:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 15:03

桜空「・・・・・俺の学んだヒーロー像は、犠牲を出さずに悪を成敗する、だったがな・・・・・その考えに至らないお前は、やっぱりただの自己中野郎だよ・・・・・」

(氷華の苦悩も絶望も、桜空からすれば知る由もなければ知ろうとすらも思わない・・・・・

一般的に犠牲の上に成り立つ正義と、犠牲をなるべく出さずに成り立つ正義なら、桜空は後者が圧倒的に正義として成り立つと考えており、氷華の掲げる信念は、やはりただの自己中心的な考えだと述べる・・・・・

そもそも正義なら、誰かを犠牲にしてまで平和な未来を勝ち取ろうだなんて思わないはずだ、何故なら、幼少期に自身の憧れだった姉がそうだったから・・・・・)

>>407

409:竹本:2021/12/08(水) 15:15

了解です! ではそれまで待機しておきますね。

410:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 15:20

>>408

氷華
「……つまらない綺麗事……いえ、妄想ね。
それが実現可能なものなら私がとっくに成し遂げている。」

桜空の語る理想は単純に少ない犠牲で悪を
だが、幾ら悪を倒したところで、根本的な解決にはならなかった。悪を根絶するためには悪が生まれない世界にしなければならない……その事を悟るまでに氷華は多くの苦悩と苦痛を味わった。




氷華
「この世にはあまりにも悪に都合よく出来ている。
権力を持つ者の多くは自らの私欲を満たすために法の網を掻い潜り、無垢な民を盾として闇の中を蠢いている……それらを根絶するためには多くの犠牲が必要となってしまう。」

氷華が見据えているのは悪が誕生することの世界。
それは既存の社会体制や世界の崩壊を意味している……
氷華や八咫烏ほどの力があっても、沸き続ける悪の全てを永遠に滅ぼし続けるのは不可能であり、その解決策にもなっている。

411:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 15:36

>>409

【ありがとうございます!では、本日の8時頃から早速初回を投稿しますので、その時にお願いします!
m(__)m】

412:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 15:44

桜空「その綺麗事すら実現できない正義が偉そうなことを言うな・・・・・」

(そう言うと「お前らのようなクズどもに喋る情報は微塵もない、そして仲間も殺させない・・・・・」と、氷華の全てを否定するような目で見つめながら上記を述べる・・・・・

どんなに拷問されようが、桜空は何も喋らないという確固たる意思を見せつける・・・・・)

>>410

413:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 16:06

>>412

氷華
「……それが実現不可能な夢だと理解出来ないというのは哀れなものね。」

氷華は相手も悪でありながら、あくまでも悪だけを的確に間違いなく取り除けると言う妄想を抱き、現実を直視せずに語る桜空の罵声を聞くと、綺麗事を信じている桜空に対して失望したように言うと、桜空の右手首に心拍計を取り付け始める。相手を"限界まで追い詰める"ためにはこれが一つの目安となるからだ。



氷華
「さ、楽しいお喋りはこれでおしまい。
次はもっと単純な質疑応答に変えましょうか?」

氷華は拷問器具と言うものを一切使わない。
何故なら、氷華は自らの異能で鉄をも超える硬さの氷の器具を作り出せるからだ……もっとも、氷華の異能によって作り出されたそれは、薫がたまに桜空に見せていた氷細工とは違い、尋常ならざる苦痛を与えるものなのだが……

氷華は両手に氷のペンチを形成し、素早く左手に持ったペンチで肘掛けの上に拘束された桜空の右手の指を挟んで押さえ始める。

414:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 16:28

桜空「・・・っ・・・・つああぁぁああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああっ!!!!!」

(異様なまでに冷たい氷により感じる痛み、そして挟まれることで感じる痛み、二つの激痛に文字通り挟まれることで桜空は叫び声を上げる・・・・・

普通の拷問道具の方が何倍もマシだと思えるほどだ・・・・・)

>>413

415:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 17:28

>>414

氷華
「…………………。」

氷華はこのまま桜空の爪を引き剥がし、両手足の爪を引き剥がした後、両手足の指を切断し、そこから少しずつ手、腕、足と言うように順番に体の部位を一切の麻酔も無しにバラバラにし、喋れるギリギリの状態を維持したまま彼に想像を絶する苦痛を与えようとしていたのだが……

桜空の爪を氷のペンチを挟んだところで氷華は尋問対象である筈の桜空に……名前も知らない悪党である筈の相手に対する躊躇いが生じる。

これまで何百もの尋問や拷問を行ってきたが、こんな感情を抱いたのは始めてであり、無表情ながらも内心では困惑している中、氷華の右目から一滴の涙が頬を伝う……

416:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 21:18

桜空「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・!なに泣いてやがる・・・・・泣きてぇのはこっちだ・・・・・」

(桜空は、氷華の涙など正直どうでもいい・・・・・

氷華の涙がどのような意味合いがあるのかはわかるはずもなく、泣きたいのはこっちだと言う・・・・・

桜空は依然として、氷華を睨みつけたままである・・・・・)

>>415

417:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 21:28

>>first ALL

【first 厚木市の隠れ家】


狼谷
「……全員揃ったか?」

狼谷は先日に茅ヶ崎の湾岸にて、firstのリーダーである桜空が隅影の代わりに霞鴉との戦闘に敗北して同じ厚木市内にある八咫烏の拠点に連れていかれた事を見ていた狼谷は即座にfirstの構成員達の前に現れて近隣の県や街で活動していたfirstのメンバーに緊急招集をかけた。

集結地点であるボロボロの廃ビルを装ったアジトの五階では狼谷の招集に応じて駆け付けたfirstの戦闘員達が百人集まっている。

この人数で八咫烏の十二鴉の一人である狼谷が八咫烏のアジトへ誘導することで桜空を救出する事を目的としている。

418:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 21:30

>>417

氷華
「………貴方、名前は何と言うの?」

氷華は桜空から泣いていると言われて始めて、自分が涙を涙を流している事に気付き、コートの袖で自身の涙を拭い、自分の中にある感情や、躊躇いの理由について確信を得るため、桜空に名は問いかける。

419:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 21:52

【また後ほどプロフィール投稿します!キャラ追加します!】

紀「本当に世話のかかる人ですねぇ・・・・・」

(そう言うと「いっそのこと、このまま諦めて新しく誰かを長にした方がいいのでは?」と、とんでもないことを言う・・・・・

正直、基本的に義賊の多いファーストの中では、思想が本格的に悪人に近いのかもしれない・・・・・

言葉からは、仲間意識の低さが感じられる・・・・・)

>>417

桜空「名前だけ、おしえてやるよ・・・・・それ以外は黙秘する・・・・・」

(桜空はそう言うと

「桜の空と書いて、桜空だ・・・・・」

ただ一言、そう告げた・・・・・)

>>418

420:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 22:07

>>419(桜空)

氷華
「…………!!?
……気が変わった、一日だけ時間をあげる。
今日の一日を使って自分の身の振り方を考えるといいわ。
賢明な判断が出来るようになる事を祈っているわ。」

氷華は相手の名を聞いて確信した。
彼は……自分の弟の桜空であると……だが、彼は自分達から全てを奪った者と同じく、他者から搾取し、私欲を満たす"悪"に堕ちてしまったと言うことも同時に知ってしまった……

自分は彼を拷問にかける事は出来ない……
氷華は生成した氷のペンチを二つとも蒸発させると、桜空の近くから離れ、そのまま彼に自分の顔を見せないように背を向け、一日だけ考える時間を与えると言うと、振り返ること無くそのまま退室しようとする。

421:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 22:36

桜空「お楽しみは後で取っておくってか・・・・・本当にタチの悪い奴だな・・・・・」

(桜空は、氷華の心の内などわかるはずもなく、自分に時間を与えたのは、拷問という楽しみを後で取っておきたいからという解釈をする・・・・・

唯一、桜空が変わりすぎてしまったことがあるとするならば、このような歪んだ考え方をしてしまう、という点だろうか・・・・・)

>>420

422:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 22:46

氷華
「………毒鴉。
明日の尋問は貴方に任せるわ。」

毒鴉
「!!
ありがとうございます、金鵄。
必ずや期待に応えてみせます……!」

桜空の前から姿を消し、地下通路を歩く中、通路で待機していた毒鴉を見た氷華は桜空を相手にしての尋問を行えないと言う自らの苦悩や葛藤に対する一つの解決策として、彼に尋問を任せる事にする。

毒鴉は久々に獲物を痛ぶれるとわかった上に、相手は敵対組織firstのボスである事から上機嫌になり、大袈裟にお辞儀をして謝意を示すが、氷華は氷のような瞳をしたまま通路の奥へ去って行く……

423:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 22:48

【ー桜空(幼少期)の回想ー】

桜空「・・・・・」

(院長からの暴行を受け、一時的に呼吸が止まった後、桜空は薫に抱き抱えられ酸素マスクをつけた状態で、一日が過ぎた・・・・・

なんとか呼吸は再開したものの、未だ目覚めずに呼吸も弱々しい・・・・・

顔には赤紫色の痛々しい痣ができており、その悲惨さを物語っているが、途中で薫が急いでと目に入りこの状態の為、もう少し発見が遅れていた場合、もしかしたら命を落としていたかもしれない・・・・・)

424:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/12/08(水) 22:53

悠矢「おいーっす氷華ちゃん!どうよ?獲物の状況は?」

(同じく、氷華の心の内など知るはずもない悠矢がお構い無しに話しかけてくる・・・・・

まさか、敵対する相手が最愛の弟だなんて・・・・・

そんな辛さを知ったとしても、恐らくは平気で話しかけてくるだろう・・・・・)

>>422

425:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 23:00

>>424

氷華
「………どうと言うこともない、何時もと何も変わらないわ。違うとすれば相手が組織のボスだから引き出せる情報も有益なものになりそうな事ぐらいかしら?
それよりも、手が空いたのね?
それなら、五日以内に岩手の二戸にある暴力団、西岡組の事務所を潰して東北の暴力団間の繋がりを調べて来てもらえるかしら?」

氷華は共にヒーローになろうと誓ったにも関わらず、桜空が約束を忘れて悪に堕ちていた事、改めて自分の中にあった人間としての情を知った事で更に心が削られた結果、もはや、緋染に対して邪険に扱う事すらしなくなり、何の感情も含めること無く、淡々とした口調で暴力団の事務所を潰し、組織の繋がりを調べて来て欲しいと指示を出す。

426:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 23:05

【氷の胸中】


氷華
「……もう、あの頃の桜空はいない。
桜空は約束を忘れてしまった……」


氷華
「昔の約束を覚えていたのは私だけ……このまま進んでも昔描いた理想は叶わない……けれど……私はもう止まることは出来ない……止まるにはあまりにも多くの命を奪い、あまりにも多くのものを失い過ぎた……」


氷華
「こんなに苦しく感じるのなら……心なんて必要ない。
私心を捨てた正義の執行者……いえ、地獄の閻魔になりましょう。」

氷華
「さようなら……夕渚、不知火、ノエル……桜空……」

427:ファースト◆gI:2021/12/08(水) 23:20

悠矢「・・・・・はいよ、まぁ、あんま無理しないことだね」

(氷華の何かを悟ったのか、珍しく相手を気遣うような発言をする・・・・・

悠矢からすればこの程度の任務は御茶の子さいさいだ・・・・・

だが、どうも氷華の心情も気にはなるところ・・・・・)

>>425

428:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 23:27

>>427

氷華
「ええ、気遣い感謝するわ。」

氷華は微笑んでそう応える。
だが、葛藤の末に完全に心が死滅してしまった氷華の浮かべる笑みは、親しみを感じたから出たものではなく、単に顔が人間であった頃の氷華の名残として笑みを浮かべているだけであり、その笑顔からは何の感情も伝わって来ない……

指示を伝えた後、そのまま氷華は再び通路の奥に向かって歩き出し、緋染の前からも姿を消す……この時をもって、氷華は完全に人間である事に決別し、人の形を成した氷のような存在となる。

地獄が作り出されるまで残り6日

429:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/08(水) 23:30

>>423(回想)


「………Zzz……」

桜空の眠るベッドの傍に置かれた椅子には薫が座っており、両手を膝の上で重ね、壁に背中を預け、カーテンの隙間から射し込む日の光を浴びながら静かに眠っている。

430:竹本:2021/12/09(木) 01:10

>>417

「ほいほい、武闘派構成員中川隆次、ここに居ますよ〜と」

狼谷の召集に応じた内の一人、隆次が間の抜けた声で答える。

「事情はこっちでも粗方把握してるぜ、なんでもうちの大将が拐われたんだってな?」

両手を頭の後ろで組み、だらけた姿勢を崩さない。

「で、どうすんだ? 早速全員で救出に向かうか?」

その上で話の主軸は間違えないのがこの男だ。弛んだ佇まいながらも、その目だけは狩人の如く静かにギラついている。

「それとも、何か綿密な作戦でもあるのかい、狼谷の旦那?」

自分よりも高身長、筋肉質な男に対しても全く怖じ気づくことなく質問を投げ掛ける。


【それでは参加させて頂きます! よろしくお願いいたします】

431:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/09(木) 02:06

>>419
>>430

狼谷
「お前らも何時もながら元気そうだな、こうして顔を見て話すのは始めてだがな……」

以前に会った時と変わらずに仲間意識の低い紀、おちゃらけた発言をしつつも狩人のように鋭い眼光を持った中川の二人を始め、捕まった桜空に呆れている者、八咫烏との全面戦争が出きると喜んでいる者、桜空の安否や組織の維持について抱く不安を怒号にしている者とそれぞれ異なる反応を見せている構成員達を見て、招集に応じたメンバーが全員揃った事を確認する。



狼谷
「この際だ、お前らにも俺の正体を教えておく……
俺は"八咫烏 十二鴉"であり、向こうでは"鴉狼"と呼ばれている。これは後述する作戦の時に俺を呼ぶ時にでも使え。」

様々な質問が飛び交う中、狼谷は必要最低限の情報のみを返す。
これまでfirstの幹部として活動してきた狼谷だが、自分の正体が八咫烏の主力メンバーである十二鴉の一人である事を公表する。
これはスパイとして活動していた事を公開し、今まで狼谷がfirstを騙していたに等しい行動であり、狼谷もまた、桜空以外にこれを伝えた事はなく、firstのメンバーの誰も知らない事でもある……



狼谷
「お前らに集まってもらった理由は話さなくてもわかっているだろうから飛ばして作戦の大筋を話すが、先ず幾つかのチームに別れ、それぞれリーダーが捕まっていると思われる拠点へ潜入する者と攻撃する者に分かれてもらう。」

狼谷は飛び交う怒声を意に介さずに、桜空を救出するために百人いる戦闘員達を幾つかのチームに分け、そこから八咫烏の拠点に潜入するチームと攻撃を行うメンバーに分けると言う。

432:ファースト◆gI:2021/12/09(木) 05:50

悠矢「・・・・・さぁて、ちょっくら潰しに行きますか」

(首をコキコキと鳴らしながら、肩をぐりんぐりんと慣らすと、そのまま目的地へと向かう・・・・・

さすがに悠矢も、この時はまだ氷華が以前と変わりすぎてしまったことに気づいていなく、まだ前の方が人間らしさがあったと知ることになるのは、これからだった・・・・・)

_________

桜空(幼少期)「・・・・・うっ・・・・・ぅ・・・・・」

(意識が戻ると、ぼんやりとだが部屋の天井が見え始める・・・・・

そういえば、自分は何をしていたのだろうか、記憶が朧気でちゃんと思い出せない・・・・・

わかるのは、体のあちこちが痛み、酸素マスクをつけていても息がまだ苦しいほどだということである・・・・・)

>>429

紀「これだけの人数を集めておきながら、やることがたった一人の、さほど役にも立たないリーダーの救出ですか・・・・・この組織はまた随分と時間に余裕のある方々の集まりのようですね?」

(たった一人の人間を救うためだけにこれだけの人数を招集する必要があったのかと異議を唱えながら、他のメンバーを見るとよほど時間のある人間の集まりで出来た組織なのだろうと、他のメンバーを見下すような発言をし始める・・・・・

そして「これだけ集めたら、どれほどのメンバーを無駄死にさせるかわかったものではないですねぇ・・・・・」と吐く

紀自身、狼谷が八咫烏をスパイしているメンバーだったことについては意外でもなかったのか、特に言及はしない)

>>430、431

433:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/09(木) 12:29

>>432(回想)


「…………………Zzz」

桜空が目を覚ましてもまだ薫は眠っている。
薫は桜空と少年が意識を失ってから徹夜で介護しており、眠る時間さえまともに取ることが出来なかったと言うこともあり、ずっと二人が目覚めるのを待っていたのだが、肉体が限界を迎えてしまった事もあり居眠りしてしまっている。



>>432(紀)

狼谷
「そうか、じゃあお前はもう帰ってもいいぞ。
これからやる作戦は生半可な気持ちで挑んだところで足並みが乱れるだけだ。そんな状態では八咫烏(アイツら)に勝つことが出来ないどころか、足を引っ張るだけだ。」

明らかに場の空気を乱し、士気を下げる言葉を言う紀の発言を聞いて、バッサリと相手に今回の作戦から離脱しても構わないと言い切る。個々の戦力についてよりも、連携を重視しなければ少数精鋭を誇る八咫烏には勝つことが出来ないと言うことを知っているからこそ、紀のように足並みが乱れる可能性のある者には外れてもらうように考えている。

434:中川 隆次:2021/12/09(木) 14:18

>>431

中川「八咫烏 十二鴉の鴉狼、ね。OK了解した」

本来は重大なカミングアウトなのだが、Firstに入って数ヶ月程度の立場からしてみれば、然程大きなインパクトはない。

「ほうほう、潜入チームと攻撃チーム、か」

狼谷が提案したのは、二手に別れての作戦。 

「まあ俺は言わずもがな……」

攻撃チームだろう。なにせ武闘派構成員という立場なのだ。ここで潜入チームになる理由もあるまい。

「……ところでお前ら、ここが廃ビルに偽装したとこだってわかってるか? ビッグニュースなのはわかるけどよ、近隣住民に怪しまれたりしたら面倒だぜ?」

未だ大声でざわつく構成員達を窘める。
いくらここが五階層とはいえ、百人近くで大騒ぎなんてすれば否が応でも目立ってしまう。ここらの地理に詳しくないのでどこに住民がいるのかわからないが、やはり波風を立てないに越したことはない。

435:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/09(木) 16:43

>>434

狼谷
「ああ、理解が早くて助かる。
音についてなら心配しなくてもいい、音消しの異能力者も、気配を隠す異能力者もいる。なんなら、アジトを爆発しても隣の民家の誰も気付かないだろうな。」

建物そのものは特殊な機能を持っていないが、この建物にいる非戦闘員の中には音を消したり、大人数の人間の気配を消す異能を持った者もいるだ、どれだけ騒いでも音が漏れたり、近隣住民にバレる事はないと応える。
音を消して密かに作戦を立てられるようになっていたり、百人もの戦闘員がビルの一室に集まれる程、部屋の広さを変えることか出きる者がいると言うように、今回の作戦に惜しくも力が無くて参加出来なかったfirstの構成員も多数集まっており、彼らが今回の作戦のバックアップを担当してくれる。

中川の発言から判明した作戦を練るために用意された隠密性の高さを知った戦闘員達は次第に罵声や怒声をぶつけるのをやめ始める……自分達が文句を言うよりも、裏切者とはいえ、唯一八咫烏の情報を持ち、十二鴉と言う八咫烏内でも主力に数えられている狼谷の指示を素直に聞いている方が作戦の成功が高まると思ったからだ。



狼谷
「それと、これは潜入チームだけなんだが、潜入チームは10の班に分けて5人前後で行動する。あまり大人数で向かって怪しまれでもしたら本末転倒だからな、それに……もし拠点内に"三羽鴉"の誰かがいて見付かった場合……全滅は免れないだろうからな……」

狼谷は中川を含めた攻撃チームはそのまま50人がかりで攻撃を行うが、潜入チームは10に分かれて潜入するようにと指示を出す。
攻撃チームに含まれる中川には無関係な潜入チームの内容であるかと思いきや、三羽鴉クラスの者がこの先に拠点に潜んでいて、救出作戦について知ってしまった場合、例えこの場の100人全員で挑んだとしても自分達に勝機が無い事を伝えている。

八咫烏に20年以上属していた狼谷の言葉である事からその信憑性は高い。



狼谷
「チームの配属先については後で俺が伝える。
作戦結構は明日の夜からだ。他に質問のある奴はいるか?
居ないのなら、今日はこれで解散だ。」

436:ファースト◆gI:2021/12/10(金) 00:10

桜空(幼少期)「・・・・・」

(先生はまだ寝ているということに気づくと、先生、ずっと傍にいてくれたんだ、と安心する・・・・・

が、その安心と同時にじわじわとあの恐ろしい記憶が蘇る・・・・・

突然現れたと思ったら、いきなり暴力を振るってきたあの男の記憶が・・・・・)

紀「馬鹿を言わないでいただきたい、貴重な時間を割いてまでここまで来ておいて、何もせずに帰るのは私も不本意ですからね、リーダーの救出などという下らないことは正直どうでもいいですが、敵側の5人や6人は抹殺しないと、私のプライドが許しません」

(正直、桜空の救出はどうでもいいとして、貴重な時間を割いてまでここまで来ておきながら何もせずに帰るというのは、自身のプライドが絶対に許さず、敵側を数人抹殺しなければ気が済まないと告げる・・・・・

ファーストの中でもかなり本格的に悪人よりの悪人である)

>>433

437:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/10(金) 00:51

>>436(回想)


「………はッ!
え、あ、よかった……起きたんだね……?」

眠っていたものの、ガクンと頭が下がった事で目を覚まし、寝ぼけ眼ながら桜空も目覚めていたのを見て、心から安堵したのか、嬉しそうに微笑みながら言う。



>>436(紀)

狼谷
「ふん、素直じゃないんだな……
まあ、本当に心配じゃないのなら招集に応じはしないからな……」

狼谷の目には紀は強がっているように見える。
本当に桜空の事が気掛かりで無いのならばそもそもこの招集に応じず、各々の望むことをやっている……にも関わらず、わざわざ自分の時間を削ってまでこの場に駆け付け、救出作戦に参加し、今此所で参加しなくてもいいと言っても尚、食い下がること無くない作戦に参加したいと言う事から熱意を感じている。

彼女の言葉から恩を売るために参加した訳でもない、恩を売るためならそもそも先程のような言葉も口にせず、静かに野心を秘めていただろう。悪人と言うよりも、俗に言うツンデレ気質が感じられる。



狼谷
「作戦の大筋についてはさっき言った通りだ。
把握したのなら解散してもいいぞ。」

既に部屋からは戦闘員達が退室し始めており、先程、作戦の大筋については話したため、それがわかったのなら解散しても構わないと言い、狼谷自身も風を身に纏い始め、明日の作戦開始のための下準備を行うためにこの場から立ち去ろうとしている。

438:ファースト◆gI:2021/12/10(金) 01:28

桜空(幼少期)「・・・・・せ、せんせぇ・・・・・」

(いきなり暴行を受けた恐怖を思い出してしまった直後に、相手の微笑みを見ると安心感からか、じんわりと涙を浮かべる・・・・・

正直、わけもわからないまま殴られたことが夢であってもらいたいが、全身に未だ走るその痛みが、現実であるということを証明している・・・・・)

紀「解散前に一つ・・・・・」

(そう言うと「あなた、どうしてあの男にそこまで熱心になれるのです?年齢的にも人生経験的にもまだ未熟者なリーダーの肩書きだけ持つガキなんて、見逃しておいた方が楽だというのに・・・・・」と、まだ子供な桜空一人捕らわれたところで見逃しておけば面倒事に巻き込まれずに済むのにそこまでするのは何故なのかを問いかける)

>>437

439:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/10(金) 01:36

>>438(回想)


「どうしたの?痛いところがあるのなら教えて……?」

神宮に振るわれた暴力の記憶や、体の痛みから薫の笑みを見て安心して涙を流した桜空を優しく抱き締めると、優しく何処か痛いところがあったら教えて欲しいと言って彼が安らげるようにしようとする。



>>438(回想)

狼谷
「ん?いきなりどうしたんだ?
お前は他人の意見や考えを気にするような性格だったか?」

狼谷は突然自分がどうして桜空のために動けるのかと言うことを聞かれると、思わず動きが固まり、少し困惑する……何故なら紀は自分の欲求や欲望、利益の事しか考えず、プライドと悪意に基づいて動いている思っていたからであり、こうして何の得にもならない自分の桜空への考えや想いについて疑問を持ち、その事を聞いてくるとは考えてもいなかった。



狼谷
「だが、お前が自分だけじゃなくて他人に興味を持つのは素直に嬉しい事だ。そうだな……アイツには俺には無いものがあるから……かな?」

狼谷は少し恥ずかしそうに笑いながら、自分が桜空のために危険を冒してまで八咫烏からの情報を流したり、今もこうして救出作戦を立案したのも、桜空には自分には無いモノを持っているからだと応える。

440:ファースト◆gI:2021/12/10(金) 02:22

桜空(幼少期)「・・・・・いっぱい、痛い・・・・・」

(体中が痛く、もはや的確にどこが痛いかと限定して言えず、体のあちこちが痛いことを告げる・・・・・

が、ちゃんと喋れていることから、奇跡的に内蔵の損傷はなかったと見ていいようである・・・・・)

>>439

紀「気にしてはいけない、とでも?」

(そう言い相手の言葉を聞けば「どこまでも馬鹿ですね、自分が持っていないものを持ってるからといって助けたところで自分に何の利益もない、考え方が矛盾していますね」と一蹴する・・・・・

どうせ助けたところで何かを得るわけでもない、どうせなら利益のある行動をしたらどうだと述べ)

>>439

441:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/10(金) 02:30

>>440(回想)


「あはは、だよね?
直ぐに治してあげるから、今はしっかりお休み……?」

優しく抱き締めていた彼から離れ、身体中が痛いと思われる彼をベッドに再び寝かせると、ただ寝ているだけでは退屈だろうと思い、一つ自分の持ち芸を見せてあげようと考え付く。




「そうだ、貴方に面白いものを見せてあげる。」
《パキンッ》
薫は傷口や発熱箇所を冷やすために置かれた氷の入った箱の中から5cm程の大きさの氷を一粒だけ取り出すと、それを両手で包み、開く。
すると、薫の手の上に小さな鳩の氷象が出来上がる。

回想の中にあるその鳩の氷象は氷華の作り上げるものに比べれば歪で、ずっと小さく、元から氷塊が無ければ作り出せないと言う完全な氷華の下位互換ではあるものの、氷華が作り出す拷問器具や氷塊とは比較にならないほど、人としての優しさや暖かさが感じられるものとなっている……

442:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/10(金) 02:42

>>440(紀)

狼谷
「はっはっはっ!!
そう馬鹿にするものでも無いさ、自分には無いモノを持っている、自分では出来ないことをやってくれる……だから力を貸す、だから助け出す。それだけの事だ。」

今まさに矛盾した言動を取っていた相手の口から"矛盾した考え"や"何の利益もない"と言う言葉が出てくるとは思わず、楽しそうに笑いながら、桜空は自分には無いモノを持ち、出来ないことをしてくれると信じているからこそ、力を貸しているのだと続ける。



狼谷
「ま、人生の先輩からの小うるさい小言だと思ってくれてもいい、今はわからなくてもいい、いずれお前もわかる時が来る筈だからな……それじゃあ、明日の作戦の正午にまた会おう。」

若い内は自分やその周辺の事しか見えない。
かくいう自分も30になるまでは遮二無二自分の中にある正義と八咫烏の掲げる正義の間で葛藤しながらも自分を中心に活動し、多くの悪を葬って来た。立場は違えど、自分もまた紀と同じように暴れ回るためだけにこの異能を使い、十二鴉の地位にまで登り詰めて来た。

だが、そんな自分も歳を取り、相応の肩書きと立場に着いた事で考え方が落ち着き、周りが見えてくるようになると、周囲からの自分への考えや、これまで歩んできた自分の人生が何だったのかを考えることが出きるようになり、自分が持ち得ぬモノを持った桜空に期待を抱くようになった。

性別は違えど、紀は過去の自分を見ているようであり、狼谷はいずれこの考えもわかる日が来るとだけ言うと、広間の隅にある窓を開け、そのまま風に乗って何処かへ去って行く……

443:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/10(金) 03:01

【狼谷の独白】


狼谷
「フッ……そうだよな、幾ら協力したところで俺には何のメリットも無い。成功すれば八咫烏は壊滅するし、失敗すれば俺は消される。」

救出作戦開始前の事前集会が終わり、明日の救出作戦開始のための下準備をするために桜空が捕まっている八咫烏の拠点である、周囲を塀に囲まれた工場を見ながら、先程までの自分の発言を振り返り、思わず笑ってしまう。



狼谷
「笑っちまうよな?
束縛を嫌う風来坊、一匹狼の鴉狼と言われたこの俺が……よりにもよって年端も行かない若造に命を預けているなんてな……」

十二鴉の中でも最強クラスの実力を持ち、20年以上も過酷な戦場で幾つもの死線を潜り抜けて来たこの自分が……自分の半分も生きていない桜空に自分の命を預けているなど、端から見れば滑稽な話だ。

だが……これについての後悔は無い。
自分の選んだ道であり、他人に強制されたり、命令されてやっている事じゃない……全ては自分が勝手に決めた事だ。笑い話だろうが、滑稽だろうが、矛盾していようが関係無い。

俺は俺の信じた道を、俺が選んだ道を突き進むだけだ。



狼谷
「だが……俺は信じているぜ、桜空。
お前なら……この窮屈な世界に"新しい風"を吹き込めるって事をな……!!」

狼谷は桜空が捕らわれている八咫烏の工場に向けて右拳を突き出し、自分には出来なかったこの世界に"新しい風"をもたらす事を期待していると呟く。

444:ファースト◆gI:2021/12/10(金) 12:15

桜空(幼少期)「わああぁぁ・・・・・きれい・・・・・」

(歪でも、小さくても、桜空にとってはおとぎ話に出てくる宝物などよりも、綺麗に見えた・・・・・

さっきまで体中の痛みと恐怖に怯えていた表情が、嘘だったかのように輝き始める・・・・・

子供というのは実に単純な生き物だ、今の桜空のように、ちょっとした出来事がきっかけで恐怖がすぐに晴れてしまうこともある・・・・・

だが、それは純粋な証拠でもある・・・・・)

>>441

紀「わけのわからない人ですね・・・・・」

(やはり紀には、狼谷の言っていることがわからない・・・・・

自分の命に関わるならばまだしも、危険を冒してまで救い出す必要があるとはとても思えない、自分には持っていないものを持っているなら自分も手に入れればいい、できないことをしてくれるのならば自分もできるようになればいい・・・・・

単純ではあるが、紀はそういう考え方の持ち主だった・・・・・)

>>442

445:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/10(金) 12:42

>>444


「ふふふ、よかった……
辛くて苦しくても生きてさえいれば必ず良いことが起こる。
それを忘れないでね……?」

桜空が喜んでくれているのを見て、彼の近くに小皿を置いてその上に氷像を乗せ、彼の今を置かれている環境に対する自分からの思いや、理不尽な暴力に晒されても生きる事を諦めなければ必ず良い事が出来ると言う。

446:ファースト◆gI:2021/12/10(金) 12:58

桜空(幼少期)「・・・・・お姉ちゃんとも、会える・・・・・?」

(生きてさえいればいいことがあるという相手の言葉を聞けば、家族が襲撃を受けた際にそのまま生き別れになった姉とも再会することができるかどうかを尋ねる・・・・・

が、現実は残酷だ、生きていたとしても会えるかどうかわからないし、生きているかどうかさえわからない・・・・・)

>>445

447:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/10(金) 16:31

>>446


「ええ、もちろん。
だからどれだけ今が辛くても耐えるの……」

薫は優しく微笑みながら応えるが、彼の姉がどうなってしまったのかは自分にはわからない……だが、生きる事を諦めない限り、どのような結果であれ、必ず知ることが出来る。だからこそ、神宮のような卑劣漢に踏みにじられようと、生き続けるように言う。



【8年後】

それから八年の年月が経過し、13歳と言う若さでfirstのボスとなった桜空がいる人里はなれた山荘を用いたアジトに突如として十二鴉の狼谷(当時はfirstと敵対していた)が現れ、吹き荒れる暴風を纏い、天井を蹴破って桜空達の前に現れる……



鴉狼
「下らねぇ小悪党共もこれで終わりだ。誰も逃がさねぇし、誰も生かしておくつもりもない。」

狼谷は剣を手に挑みかかるfirstの構成員の三人がかりの集中攻撃を、紙一重で全て避けきり、すれ違い際に彼らの体を両手に纏った風で切り裂き、至近距離で放たれた機関銃の銃弾も、全て見もせずに避けると、反撃として風の刃を放ち仕留める。

瞬く間に四人もの武装した戦闘員を掠り傷の一つも付かずに一方的に殺害し、剣撃も銃弾も避けると言うように、人並み外れた戦闘力と回避力を見せる……通常の者であれば、圧倒的な実力を持った狼谷(当時は鴉狼)に恐怖し、戦うことすら放棄しようとするだろう……

448:中川 隆次:2021/12/10(金) 16:49

>>435

中川「ありゃ、そうだったのか。こりゃ失敬」

狼谷の用意周到さを知り、素直に感心する。
ここまで完璧に対策していたとは、どうやら完全に杞憂だったようだ。

「攻撃チームに関しては特に詳細な指示はなし、か。助かる。あんまりチマチマした方針は好きじゃない」

実のところはチマチマした作戦でも難なくこなせるが、やはりどちらかといえば気兼ねなく暴れられる方がありがたい。

「了解、明日の夜だな。そんじゃ俺もお暇しますかね」

そう言い残し、小さく伸びをしながらその場を後にした。

449:ファースト◆gI:2021/12/11(土) 04:26

桜空(幼少期)「ありがとう、先生・・・・・」

(時折見せる、大人びた雰囲気を纏った悲しみが詰まった表情・・・・・

純粋に子供らしい一面がある一方で、忘れられない、忘れてはいけない悲しき過去を背負うことになった人間の面を併せ持つ桜空は、この時点で強い人間になりつつあったのかもしれない・・・・・)

【8年後、山荘のアジトにて…___】

桜空「・・・・・参ったな、あまり死人が出たら困るんだがな・・・・・」

(そう言うと、椅子から立ち上がり「何が望みだ・・・・・?どうしてここがわかった・・・・・?」と、相手に言葉を返す・・・・・

こんな人里離れた山奥の山荘を、存在は知っていても確実に犯罪者が隠れ家にしていると判断できるのは事前に何らかの情報を得ている人間に限られる・・・・・

ましてや、いきなり突撃してくるとなると確実だろう・・・・・)

>>447

450:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/11(土) 04:37

>>449

鴉狼
「八咫烏の俺がここに来たって事が何を意味しているかぐらいわかるだろ?……悪人退治に決まってんだ……ろ!!」
《ゴオッ》

古来より日本を影から支えて来た秘密結社である八咫烏の情報網は途方もなく広い。その天に張り巡らされたような緻密な情報網を活かして現れた鴉狼は右腕を桜空に向けて振るうと、鴉狼が右手に纏わせていた風が鱧ののような切れ味を持った風の刃となって桜空に向かって放たれる。

話し合うつもりは無く、十二鴉として始めから桜空を消し去るために現れた……仲間をあっさりと倒され、銃弾や剣撃を避けたところを敢えて見せたにも関わらず、一切動揺していない胆力には少し感心したものの、それは単に見た目通りに戦闘経験に乏しいからか、それとも底抜けに能天気なだけなのかはまだわからない。

451:ファースト◆gI:2021/12/11(土) 05:51

スゥッ・・・・・

桜空「悪いが、俺はここでくたばるわけにはいかねぇんだよ」

ゴォッ・・・・・!

(桜空は相手の背後に突如として現れると、そのまま蹴りをお見舞いしようとする・・・・・

相手が本気なら、こちらも命は奪わないように本気を出すしかない・・・・・

桜空の攻撃方法は基本物理攻撃、と言っても、年齢に相応しく大の大人に適うような威力は誇ってもいなければ、能力も空間移動という、逃げに徹したような能力であるため、桜空は最初から勝てないのをわかって本気を出して戦うことに決めた・・・・・)

>>450

452:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/11(土) 06:46

>>451

鴉狼
「!!!」

桜空に向けて放たれた風の刃が彼の居た場所を切り裂き、そのまま前方の壁をも切り裂き破壊するものの、攻撃が当たる寸前で桜空の姿が消えた事に驚き、周囲を見渡してその姿を探していた隙を突くように繰り出された桜空の蹴りが鴉狼の背に直撃し、鴉狼が大きくよろける。



鴉狼
「そうか……お前の異能は瞬間移動系か……!!」
《ゴオッ》

よろめいて体勢が崩れたものの、即座に背後に移動した桜空を見て、相手の異能が移動系のものである事がわかると、強く睨み付け、再び桜空に向けて無数の風の刃を放ち、今度こそ桜空を切り裂こうとする。

空気抵抗を活かした自動回避が反応しなかった事から超スピードでの移動や、高速での攻撃では無く、桜空から受けた蹴りも軽かった事からあまりダメージにはなっていないものの、まさか逃げるどころか自分に向かって来るとは思わず、桜空の勇気に気付き始めている。

453:ファースト◆gI:2021/12/11(土) 17:57

桜空「瞬間移動・・・・・とまではいかないがな・・・・・」

ゴッ・・・・・!

(遠くへの移動ではなく数メートル範囲であればすぐに移動のゲートを出現させることが出来るのか、今度は相手の顔の前まで移動し顎を殴りつける・・・・・

桜空は戦闘能力こそ低けれど、その分能力で工夫して戦うタイプである・・・・・)

>>452

454:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/11(土) 18:50

>>453

鴉狼
「……ッ!
ハッハッハッ!餓鬼にしては、なかなかに肝の座った奴じゃねぇか……!」

桜空に向けて放った風の刃を先程と同様に回避されると、相手が移動系の能力者である事が確定し、目の前に移動してきた相手の拳が鴉狼の顔に直撃するが、その際に相手の腕を右手で掴み、桜空が移動した際に一緒に転移出来るようにし、

瞬間移動系の宿命と言うべきか、衣服を身に付けたまま移動する事が可能であることから相手が移動する際に直接触れているモノも一緒に転移されると言うことを早くも鴉狼は把握し、それに応じた戦闘スタイルにしている。



鴉狼
「なら………コイツはどうだ……!!」
《ゴオォォォォォォォォォ》

鴉狼は右手で桜空の左腕を掴みながら、左手に風を集束させ、それを桜空に向けて突き出すことで局所的に暴風を巻き起こし、風圧の塊を桜空の腹部に叩き付けようとする。

鴉狼がこれまで見てきた悪党達の中で銃や剣が通じない自分に対して怯えない者は存在せず、それどころか素手で自分に挑みかかって来た桜空の事を素直に称賛している……だからこそ、子供であるからと手加減などせず、本気で潰そうと考えている。

455:ファースト◆gI:2021/12/11(土) 20:20

桜空「この能力は、こういうことも出来るんだよ・・・・・」

グォッ・・・・・!

(自身の腹部辺りに瞬時に移動ゲートを出現させると、次の瞬間鴉狼の数メートル背後に移動先に繋がるゲートが出現する・・・・・

風圧そのものには実体こそ無けれど、向かう先はゲートである為そのまま風圧はゲートを通って移動する・・・・・

そして、移動先のゲートが鴉狼の数メートル背後に出現しているということは、自動的にそのまま風圧は鴉狼の背後へと空間を移動して迫り来る、という仕組みになっている・・・・・

物理的な攻撃で対応出来ない桜空だからこそ磨き上げた頭脳戦術ともいえる・・・・・)

>>454

456:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/11(土) 20:42

>>455

鴉狼
「……!」

鴉狼は桜空が攻撃先の腹部の空間を歪曲させたのを見て、突き出した腕を引っ込める事で風圧によるダメージを軽減し、背後から自分の放った風圧からの被害を最小限に抑えると、



鴉狼
「なるほど、お前の異能は"空間操作"か。
いいぜ……それなら漢らしくステゴロで決着を付けてやるよ……!」
《コオッ》
鴉狼は桜空の左手を掴んで空間移動を牽制したまま、大人の腕力を活かして桜空の体を床に叩き付けようとする。異能同士の相性では桜空の不意を突くために桜空の周囲の酸素を消すなり、大気圧によって桜空を押し潰そうとも考えたが、相手は素手による近接戦闘を挑んできた。

相手が拳で向かって来ると言うのなら、此方も拳で応える。漢同士の戦いに異能による小細工は必要ない。

457:ファースト◆gI:2021/12/12(日) 03:49

桜空「がっ・・・・・!?」

ドゴッ・・・・・!

(大の大人の力に、12、3歳の子供が全力で戦ったとしてもたかが知れている・・・・・

桜空は思いっきり背中と後頭部が床に直撃したことで、軽い脳震盪を起こす・・・・・

が、負けじと桜空も相手の頬をグーで殴る・・・・・

脳震盪を起こしながらも即座に相手への反撃を繰り出す辺り、生への執着心が強いのだろう・・・・・)

>>456

458:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/12(日) 11:35

>>457

鴉狼
「……なあ、お前は何を目的に戦っている?」
《ヒュオッ》

大人と子供……それも中距離から遠距離での戦闘を得意としているため、鴉狼自身は近接戦闘の経験がそう多くはないものの、それでも純粋な筋力や体格差から来る戦闘力の差が大きく、鴉狼は桜空の繰り出した拳が直撃してもそう大きなダメージを受けていない……

明らかな力の差がありながら……その気になれば自分だけは空間移動で直ぐにでも逃げ出せるにも関わらず、それをせずに素手で挑みかかって来る桜空を見て、単純な私欲や野心では無い別の理想や目的を持っているのではないかと思い、何のために戦っているのかと問いかける。

問いかけの最中でも攻撃の手は緩めておらず、桜空の一撃を受けてからも、反撃として桜空の腹部に向けて拳を振り下ろし、打撃を加えようとする。

459:ファースト◆gI:2021/12/12(日) 13:33

桜空「っぅぐ・・・・・っ・・・・・!」

(桜空は拳を腹部へもろに受けると、あまりの激痛に両手で腹部を押さえる・・・・・

そして、激痛に耐えながらも「そんなもん・・・・・生きる為に決まってんだろ・・・・・」と、単純な答えを相手に返す・・・・・

立場上、命を狙われることが多いからか、生きる為には戦わなければならない、それが桜空の運命なのだ・・・・・)

>>458

460:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/12(日) 14:08

>>459

鴉狼
「そうか?自分が生きるためなら……とっとと仲間なんか見捨てて逃げればいい。それをせずに俺に挑むって事は矛盾しているんじゃないのか?」

鴉狼の強烈な打撃が桜空の腹部に直撃する……
相手が子供である事から鴉狼は幾分か加減しているとは言え、大人の腕力は凄まじく、桜空と同年代の子供であれば泣き叫んでのたうち回る程だ。

にも関わらずにそれに耐えて、生きるために戦っていると言う桜空の言葉の矛盾点を突くように鴉狼は指摘しながら、再び拳を大きく振り上げる。

461:ファースト◆gI:2021/12/12(日) 14:28

桜空「そんな卑怯なことできるかよ・・・・・」

ボゴッ・・・・・!

桜空「がっ・・・・・!」

(桜空はそんな卑怯な真似はできないと告げると、再び鴉狼の一撃を受ける・・・・・

体にダメージが蓄積されていくにつれ、能力を使おうにも体に上手く力が入らずに、意識が朦朧とし始める・・・・・)

>>460

462:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/12(日) 14:48

>>461

鴉狼
「!!
……卑怯……か。なら……お前にとつて仲間とは何だ?
使い捨ての駒か?利用しやすい奴らか?それとも洗脳した狂信者か?」

鴉狼は拳を振り上げたまま、動きを止めて桜空にとって仲間とは何なのか、仲間を見捨てて己の保身に回ることを卑怯と言う彼の言葉の真意が何なのかについて知ろうと、問いかける。

463:ファースト◆gI:2021/12/12(日) 15:53

桜空「何言ってやがんだ・・・・・仲間は・・・・・仲間・・・・・だ・・・・・ろ・・・・・」

(そう言うと、桜空の意識はゆっくりと落ちてゆく・・・・・

正直、ここまで力の差がある相手と戦って、よく善戦した方であろう・・・・・

だが、能力も純粋な戦闘能力も、相手に遠く及ばずだった・・・・・)

>>462

464:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/12(日) 15:58

【過ぎ去りし過去】



「自分一人で笑うよりも、皆と一緒に笑った方が楽しいでしょ?
だから私は皆が笑って暮らせるような平和な場所にしたいと思っているんだ。」

神宮による虐待や暴力が横行する過酷な少年院の中であっても薫は変わらずに微笑み、優しく、穏やかに少年達と接し、時には薫に攻撃を仕掛ける非行少年もいて、ボロボロに傷付きながらも一人一人と向き合っていた……

ある少年が「どうして皆と仲良くなろうとする?」と問いかけた事に対する答えとして話したのが上記の言葉だ。どれだけ問題を抱えている生徒に対しても一切の偏見も差別もせず、神宮の言いなりにもならず、救いの手を伸ばし続けていた。

そんな過去の思い出が鴉狼の言葉によって蘇って来る。

465:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/12(日) 16:02

>>463

鴉狼
「………ハッハッハッ!
面白い奴だ、嘘を付いて騙そうとしている訳じゃないって事は目を見れば判る。お前なら……八咫烏をも変えられるかもしれないな。」

鴉狼は振り上げた拳を桜空にぶつける事無く、ゆっくりと静かに下ろすと、桜空から少し離れ、相手の他の悪人と違うものを感じ取った鴉狼は、桜空なら八咫烏をも変える事が出来るかもしれないと呟く。

もはや此処に来たばかりの頃のように吹き荒れる嵐のような雰囲気も風も消えており、交戦の意思は見えない。

466:ファースト◆gI:2021/12/13(月) 03:01

桜空《・・・・・せんせぇ・・・・・俺・・・・・平和にできるかな・・・・・》

(意識が落ちてゆく中、桜空の脳裏に先生の過去の言葉が、桜空の未来への目標として蘇る・・・・・

誰かに言うことはない、だが、桜空の目標はこの時ある程度決まった・・・・・

平和な世界だ、悪人にはちゃんと救いの手が差し伸べられるような、そんな叶うはずもない理想郷・・・・・)

>>464

桜空「・・・・・」

(桜空の意識はもう既になく、桜空からも交戦の意思は消えていた・・・・・

まだ子供ながらにして、ここまで戦い、そして自分の意思を攻撃を受けながらもしっかりと伝えたという点で、何としてでも生き延びたい、仲間を守りたかったというのは伝わっただろう)

>>465

467:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/12/13(月) 03:10

>>466

鴉狼
「面白い奴だな。コイツは将来大物になりそうだ……
……コイツになら賭けてもいいかもな……」

桜空の中にはまだ葛藤があるものの、それでも彼の勇気と度胸を認めた鴉狼は彼に協力をする事を決めた。

鴉狼はこれまで従ってきた八咫烏としての使命や支配と決別するため、桜空に世界の変革を託す事を決めると、鴉狼が襲撃した事で散らばった紙とペンを拾い上げ、『一週間後の午後四時にこの場所に一人でいてくれ。そこでお前に話がある』と書き上げると、それを意識を失った桜空の胸ポケットの中に忍ばせると、破壊した屋根の穴から風に乗って何処へともなく去って行く……

そして、この時をきっかけに不定期に鴉狼(狼谷)が桜空の元に訪れ、八咫烏の情報を教えることで八咫烏の動きをいち早く察知して待避する事が出来るようになっていた。

そして……今に至る。


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