【オリキャラ&バトル】『The Three Ravens』

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1:◆3.:2021/11/03(水) 02:04

物語の舞台は現代日本

1万人に1人の割合で異能力者が生まれる世界
ある者は正義のために異能を使い
ある者は私欲のために異能を使う
異なる二つの信念が交錯する時、善悪をも超えた死闘が始まる

冷酷なまでに正義のために日夜犯罪者の粛清を繰り返す
日本の極秘特殊機関"八咫烏"と日本中の犯罪者達の死闘を描いた物語


>>2 ハウスルールと募集枠について
>>3 八咫烏について
>>4 キャラシートの作成例
>>5以降から募集開始&本編開始となります!

852:始まりの惨劇◆gI:2022/02/05(土) 05:44

桜空「大丈夫だ、俺もお前も、この程度で死にはしねぇだろっ・・・・・!」

ぐっ・・・・・!

(桜空は相手の体に抱きつくようにして逃がさないように力を強める・・・・・

とても手負いの状態とは思えないほどに力が強い、よく聞く「火事場の馬鹿力」というやつか・・・・・

自分も電線の餌食になってでも、相手を倒す気でいる・・・・・)

>>851

853:無敵の鴉◆3.:2022/02/05(土) 18:26

>>852

霞鴉
「……ッ!!
やめ……ろ…!」

まさか自分の能力による有効範囲が、自分が直接触れている無機物に限定される。だからこそ、最初に出した部下二人も霧化させる事が出来なかった……

その事を知っていたのかどうかは知らないが、自分に抱き付くようにした事で完全に能力が封じられる形となり、必死にもがいて脱出しようとするものの、

決死の力を振り絞る桜空に、体術をあまり鍛えていなかった霞鴉では逃れる事が出来ず、電線に触れてしまう……



霞鴉
「ぐッ!?
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

電線に触れた瞬間、霞鴉の体に凄まじい高圧電流が走り、霞鴉と桜空の二人に激痛が襲い掛かる……

854:始まりの惨劇◆gI:2022/02/06(日) 06:18

桜空「がっ・・・・・ぁ・・・・・!あ・・・・・」

(覚悟はしていたが、やはり想像を絶するほどの激痛に、呻き声が漏れる・・・・

全身を無数の針で同時に突き刺されるような激しさと、体中が焼かれているような熱さ、これが生き地獄というものなのかと思えてくる・・・・・

が、これで八咫烏の主力の一角を削ることができたのだから、まだいい方だろう・・・・・

しばらく電流を受けた後、二人して地面へと落ちてゆく・・・・・)

ドサッ・・・・・

桜空「・・・・・あ・・・・・りが、と・・・・・な・・・・・狼、谷・・・・・」

(風が吹き荒れたあの場所、狼谷と初めて出会ったあの小屋があった場所に転送したのは、本能がそうさせたのか、それとも狼谷が導いてくれたのかは定かではない・・・・・

だが、あの時確かに見えた狼谷の姿に、桜空は感謝の言葉を述べると、そのまま意識が落ちた・・・・・)

>>853

855:無敵の鴉◆3.:2022/02/06(日) 11:35

>>854

霞鴉
「……ぐ……うぅぅ………」

高所から地面に激突した痛みなど気にもならない程の激痛が電線から離れた今でも尚、全身を駆け巡っており、"無敵の鴉"と呼ばれた彼女の姿は何処にも無く、哀れなほどにボロボロになった霞鴉の姿だけがそこにある。



氷華
『貴方のその力は臆病者の力なんかじゃない、貴方の力は弱い者を悪人から隠し、守れる力。私は貴方を信じるわ。』

霞鴉の脳内で孤児院で出会った氷華の姿と言葉が蘇る。
幼い頃は霧になれると言う異能であった事であらぬ疑いをかけられたり、誰からも信頼されず孤立していた事から、

もし、氷華と出会っていなければ、自分は何者にもなれない、空っぽで空虚な存在で終わっていただろう。

そんな自分を認め、信じてくれた氷華がいたからこそ、自分は前任の三羽鴉を倒してその座を得る事で氷華に近付いた。



霞鴉
「はぁ……はぁ………
……ボクは……まだ倒れる訳にはいかない……こんなボクを……信じてくれた氷華を……失望させる訳にはいかないんだ……!!!」

霞鴉は全身を走る激痛に加え、落下の衝撃で体の至るところの骨が折れ、痛みと肉体の過度なダメージによって上手く異能が使えない状態になっているにも関わらず、立ち上がり、おぼつかない足取りだが桜空に近付き、右腕を大きく振り上げ、桜空の心臓目掛けてナイフの刃を突き刺そうとする。

その姿は、最初の頃のような不敵な雰囲気は無く、譲れないものをそれこそ命を賭けてでも必死で守ろうとしているように見える。

856:始まりの惨劇◆gI:2022/02/06(日) 15:13

ガシッ・・・・・!

悠矢「はいはーい!そこまでそこまでぇ〜♪さっさと帰りますよー霧ちゃん♪」

(霧鴉が桜空にトドメを刺そうとしたその時、いきなり背後から悠矢が霧鴉の右腕を掴み、その動きを止めてアジトに連れて帰ろうとする・・・・・

「こぉんな手負いの雑魚をやったところで何になるのさ?最強の霧鴉の名が泣くよ〜?生かしておいたってどうせ何にもできないんだからこっち側としては問題無いし、とりあえず撤退しないと、ね?」)

>>855

857:無敵の鴉◆3.:2022/02/06(日) 21:09

>>856

霞鴉
「……この絶好のチャンスを逃す訳が無いだろう……!?」

霞鴉は桜空を仕留めるこの絶好のチャンスを逃す訳もなく、腕力で少し負けながらも、靴の爪先から小型の仕込みナイフを出し、それを蹴る勢いに乗せて倒れた桜空の腹部に突き刺そうとする。

858:始まりの惨劇◆gI:2022/02/07(月) 05:38

悠矢「まぁ聞きなって、この時間帯、この辺りはもうすぐ警官が未成年を対象に歩道目的でパトロールするんだよ、俺達が見つかったらいろいろとやばいだろって話さ、氷華ちゃんの計画を無駄にしたくないだろう?」

(今は大人しく撤退するのが最善だということをなんとか告げる・・・・・

警官はおろか、一般人にもこんなところを見られては騒ぎになる、なるべくそのようなことを避けたいからか、今は撤退するように忠告をする・・・・・

「今回はまぐれさ、君ほどの実力があればこんなガキ、いつだってやれるだろう・・・・・?それとも、怖気付いたかな・・・・・?」)

>>857

859:無敵の鴉◆3.:2022/02/07(月) 06:02

>>858

霞鴉
「…………運のいい奴だね。キミは……」

霞鴉はならば問題になる前に片付けようとも考えるものの、蹴り出した仕込みナイフの付いた足を止め、氷華からの"極秘任務"を思い出すとその足を止め、周囲を軽く見渡すと、夜明けと共にパトカーのサイレントが鳴り響いて来ている事を聞き取る。

そこで悠矢の進言を聞いて、自分の右腕を霧に変えようとするが、部分的な霧化も出来ない程にダメージを受けた事を察し、即座の離脱や退避が出来ない事からこの場を立ち去る事を決める。



霞鴉
「……これをあげるよ。
口惜しいが…ボクがキミを仕留めきれなかった時にはそれをキミに渡すように言われている。」

霞鴉は自分のボロボロになったコートの内ポケットから布に包まれた映像記録媒体用のチップが入った特殊強化ケースを取り出し、そのチップケースを桜空の傍へ放る。

電線によって感電した際に布に包まれたこのチップケースだけは守っており、中にあるチップは無傷であると思われる。



霞鴉
「……じゃあね、運命に嫌われた者。」

860:始まりの惨劇◆gI:2022/02/08(火) 04:00

悠矢「よし、それじゃあ行くとしますか、肩貸すからさ」

(霧鴉がやることはやってこの場から去ることを決めたのを見て、肩を貸しながらこの場から移動し始める・・・・・

その際、自分は知らないチップケースの存在と、もし霧鴉が桜空を仕留め切れなかった時はそのチップケースを渡すことになっていたという事実を初めて知り「で?あれは何だったのさ?」と、興味を抱き問いかける・・・・・)

>>859

861:無敵の鴉◆3.:2022/02/08(火) 21:32

>>860

霞鴉
「ああ、助かるよ、ありがとう。」

霞鴉
「アレは…血の繋がった者への"最後の情"と言うやつかな?」

チップに記録された情報について少しだけ触れると、悠矢の肩を借りて、登り始めた太陽から逃れるようにして夜闇の中へと消えていく…

862:始まりの惨劇◆gI:2022/02/08(火) 22:25

悠矢「・・・・・へぇ、面白そうじゃん・・・・・」

(チップの内容についてわずかながらだがそれで十分だと言えるほどの情報を得れば、面白そうだと言いそのまま消えてゆく霧鴉を見つめながら、悠矢もまた闇夜に隠れるようにして去ってゆく・・・・・)

_______

桜空「・・・・・うっ・・・・・ぐ・・・・・」

(二人が去ってからしばらくし、桜空もまた目を覚ましてはゆっくりと立ち上がる・・・・・

「随分手荒くやっちまったが・・・・・なんとか助かったみてぇだな・・・・・」

正直、死ぬかと思ったがなんとか助かったことに安心しつつ、ふらふらした足取りで立ち上がる・・・・・)

863:終末の予兆◆3.:2022/02/27(日) 07:57

【八咫烏 ???拠点】


氷華
「………そろそろ……ね。」

八咫烏の活動拠点の一つ。
そこでは普段なら日本各地を奔走し、休み無く各地にいる犯罪者や反社会勢力の殲滅を行っていた氷華が珍しく拠点内で休息を取っていた。

氷華は窓の無い拠点の一室にて、椅子に腰掛けていた。
目を閉じ、右手に持ったグラスの中に注がれた天然水を口に含むと、目を閉じて今後の展望について、明日に作り出す世界の罪悪浄滅装置……"地獄"の誕生における争乱を脳裏に描く。

この計画を実行すれば確実にこれまでのような平和な世界は永遠に戻ることはなくなるだろう……

864:地獄への誘い◆gI:2022/02/27(日) 08:44

悠矢「やっほー氷華ちゃん!お元気〜?」

(地獄の創造を脳裏に描いていたところに、ノックもなしに雰囲気を掻き乱しながら声をかける・・・・・

「氷華ちゃんさぁ・・・・・弟、いたの?」

と、単刀直入に聞いてみる)

>>863

865:終末の予兆◆3.:2022/02/27(日) 17:02

>>864

氷華
「ええ、そうよ。」

入室して早々に自分に弟がいたのかと聞く悠矢の言葉に対しても氷華は表情一つも変えず、グラスに入った天然水を再び口に含みながら言葉短く応える。

866:地獄への誘い◆gI:2022/02/28(月) 03:14

悠矢「いいのかい?相手は弟なんだろう?本気のバチバチの〇し合いなんて普通は避けるもんだとは思うけど・・・・・」

(珍しく、まともなことを言う・・・・・

氷華の心情を察することは難しいが、普通の人間は兄弟同士での〇し合いはまず避けたいと考えるが、氷華はそういうのはあまり気にしない方なのだろうかという好奇心から質問話してみる・・・・・)

>>865

【気づくのが遅れましたすみません!】

867:終末の予兆◆3.:2022/03/01(火) 00:24

>>866

氷華
「……怒りも悲しみも何も感じない。
躊躇いも迷いも今となっては私の中に存在していない。」

《パキパキパキパキパキ…》

心情を察することが出来ないのも無理はない…
氷華の心はとっくに凍り付いてしまっていたからだ。

自分の中に人間らしい感情や温かみは今となってはもう残っていないとだけ答えると、目を瞑ったまま氷華が手にした天然水の入ったグラスもろとも凍り付き始め始める。

868:地獄への誘い◆gI:2022/03/01(火) 04:38

悠矢「ま、確かに氷華ちゃんがたかが弟程度で動揺するわけないか・・・・・」

(氷華は相手が悪人とあらば誰であろうと決して容赦することなく手にかける・・・・・

今までがそうだったことから、たとえそれが弟だとしても動揺することはないのだろうと判断すると

「で?氷華ちゃんの弟ってことは、やっぱそれなりに強いの?弟君、かなり追い詰められてはいたみたいだけどさ、潜在能力もそこそこ高いの?ってか、離れて暮らしてたの?」

事情を知らないからか、氷華と桜空は今まで離れて暮らしていたのか、桜空も潜在能力は高いのかなど切り込んでゆく・・・・・)

>>867

869:金鵄◆3.:2022/03/02(水) 06:55

>>868

氷華
「それはわからない……けど、彼と交戦した"霞鴉"が深傷を負った…
これにどの程度桜空が関係したのかはわからないけど決して低くは無いと言うことになるわ。」

氷華は中身の水もろとも綺麗に凍り付いたグラスに映った自分の顔を見ながら、霞鴉がやられた事から、桜空の力は決して弱くはないと考えている。

870:地獄への誘い◆gI:2022/03/02(水) 14:29

悠矢「でもさ、あっちだってかなり痛手を負ったはずだ、霞鴉はともかく、戦いで追い詰められてダメージを負う天才と、ダメージを一切負わない天才とじゃあ出来が違う・・・・・」

(あの霞鴉がボロボロになったことから、少なくとも凡才ではないことは確かであり、常人と比べれば天才の域に達して入るだろうと推測するものの、戦いでダメージを負うか負わないかでは同じ天才でもそもそもの出来が違うと話すと

「ま、こっちは氷華ちゃんがいるし、相手がどんな卑怯な手を使ってきても勝てるでしょ」

と、もう勝利した気でいる・・・・・)

>>869

871:金鵄◆3.:2022/03/03(木) 04:14

>>870


氷華
「何があったにせよ……油断はしない、慢心もしない。」
《パキンッ》

氷華は目を閉じて八咫烏の最高戦力の一人であり、無敵を誇る霞鴉が満身創痍となって敗れた以上、自分はもう油断も慢心もしないと宣言すると、氷華の放つ冷気に耐えられなくなったりグラスが音を立てて砕ける。("割れる"ではない)



氷華
「一度"地獄"を作り出してしまえばもう誰にも止められない。
地獄の完成までは……一切手を抜かずに徹底的に潰す。」

氷華は椅子からゆっくりと立ち上がり、右手に付け凍ったグラスの破片を握り潰して粉雪のようにすると、室内であるにも関わらず、極寒の氷原のような肌を刺す程の冷気を放ちつつ、氷のように冷たく鋭い瞳で悠矢を見て、命令を下す。



氷華
「貴方も準備しなさい。そろそろ……地獄を創りに行くわよ。」

人の心を捨てれば捨てるほどに強くなるのが氷華の異能の特徴であるのなら……もはや人の域を超えた氷華は名実ともに正義を語る怪物、人外へと変貌してしまったのだろう。

終焉の時が刻一刻と近付いて来ている……

872:地獄への誘い◆gI:2022/03/03(木) 06:16

悠矢「お、いよいよか!りょーかいりょーかーい♪」

(氷華に準備するように言われると、部屋の中の寒さに表情一つ変えずに首をコキコキと鳴らしながら立ち上がる・・・・・

氷華の迷い無き瞳を見れば、改めてこれは面白いことになりそうだと思いながら、氷華を信じてついてきてよかったとも内心思う・・・・・)

>>871

873:決戦へのカウントダウン◆3.:2022/03/03(木) 13:10

>>ALL

【練馬駐屯地前】


《ドゴオォォォォォォォォッ》
日本の国防の要である陸上自衛隊の駐屯地であり、東京都内の防衛を行う第一師団の司令部がある練馬駐屯地の前にて、大爆発が巻き起こる……



焔鴉
「ハッハッハッ!漸く始まったな!!
罪を浄化するオレの炎で全てを焼き尽くしてやるよ!!」

体長20mにも及び、マグマが滴り落ち、その身に灼熱の業火を纏った、巨大な溶岩の巨人がごとき姿をした焔鴉がその身を構成するマグマを腕の一振によって周囲へ飛び散らせる事で迎撃に向かって来た自衛官達を焼き尽くし、そのまま駐屯地の司令部へ向かって歩き始める……

溶岩の巨人に向けて幾度も機銃やライフル、砲撃が加えられるものの、その分厚いマグマと強固な溶岩の鎧が衝撃を防ぎ、鉄壁の防御を成してしまっているため、殆んどダメージを受けていない。

これが地獄の始まりであり、八咫烏とファーストにおける最終決戦の序章でもある……

874:地獄への誘い◆gI:2022/03/03(木) 20:40

悠矢「ちょーっとほむほむー!少しは俺の獲物も残しておいてよー?」

(少し遅れて焔鴉に合流すると、独り占めするのではなく、自分が〇す用の人間も遺しておくように忠告をする・・・・・

駐屯地を襲撃するには確かに焔鴉を向かわせるのは最適かもしれないが、自分の獲物まで独り占めされるのは納得できず、もう少し焔鴉の好戦的かつ荒い性格ははどうにかならないものかと呆れながら)

>>873

875:無双の焔鴉◆3.:2022/03/04(金) 01:23

>>874

焔鴉
「うるせぇ!俺は悪(クズ)や、悪に加担する奴、それを看過する奴が大嫌いなんだよ!とっととやらねぇとオレが全員を焼き尽くしちまうぞ!!!」

焔鴉の纏った溶岩の鎧の背面から新たに二本の腕が生え、その掌から溶岩の一部を砲弾のようにして撃ち出し、周囲の建物をも破壊し始める。



自衛官
「この……化物め!!!」
《ギュルルルルルルル…》

焔鴉
「効かねぇなァ!!!」
《バゴオッ》

自衛官の一人が銃弾や爆弾がまるで通じない事から、決死の覚悟で装甲車に乗ってフルアクセルで焔鴉に向かい、その大質量を用いて衝突するものの、焔鴉を吹き飛ばすことも叶わない……

そして、焔鴉が装甲車を四本の腕で掴むと、それを司令部がある建物に向けて投げ付け、建物の屋上からスナイパーライフルで狙撃しようとしていた自衛官の元まで投げ付け、そのまま建物の一角もろとも破壊して見せる。

876:地獄への誘い◆gI:2022/03/04(金) 05:47

悠矢「いい歳して自制心ってのが全くないんだから困っちゃうよなぁ〜・・・・・何歳か知らないけど」

(これじゃあ獲物はおあずけかと思いながら、巻き添えを喰らわないように少し離れると、そこで傷を負った自衛官の一人を見つけると、ニヤニヤしながらゆっくりと近寄っていく・・・・・)

自衛官「くっ、来るなぁっ・・・・・!」

悠矢「・・・・・見てて情けなくなってくるねぇ、武器も持っていない人間相手に、ここまで無力になるなんて・・・・・」

ブシャッ・・・・・

(そして、何の躊躇いもなく能力で血流を操作し、〇害する・・・・・

武器を持っていない人間相手に、大の大人が何人でかかってもこうも無力になることから、排除対象でありながらも同情すらしてしまうが、純粋な同情ではなく哀れだという気持ちからきている・・・・・)

>>875

877:最終決戦までスキップ◆3.:2022/03/08(火) 09:12

【国会議事堂前】


氷華
「……まさか最後に私の前に立ちはだかるのが貴方とはね。
何処まで行っても私の邪魔をするつもりなのね?」

国会議事堂周辺は既に氷華が降らせたまるでビルのように巨大な氷柱によって壊滅状態にあり、議事堂の警備隊もほぼ一方的に打ち倒されたと言うように国家存亡の危機に陥っているのだが、

焔鴉が自衛隊を、劔鴉が警視庁を抑えていた事もあり、誰も氷華を止めることが出来ずにいた……

そんな中、反旗を翻した正義の化身、八咫烏とは対照的に、悪として蔑まれ、民衆の敵と認識されてきたファーストが対峙する……

878:頂上決戦◆gI:2022/03/08(火) 20:22

桜空「当たり前だ、どこまでも邪魔してやるぞ・・・・・」

(幼少期、いつも仲良く一緒に過ごしていた姉弟が、今度は崩れゆく日本の中心とも呼べる場所で対峙する・・・・・

片や国を一度完全にリセットし、悪のいない世界を作るという思想の下動く歪んだ正義

片や歪んだ正義を食い止めるべく奮闘する悪人

この戦いに勝った者が、この先のこの国の命運を決めることとなる・・・・・)

>>877

879:正義と悪◆3.:2022/03/09(水) 02:29

>>878

氷華
「私の正義の遂行を……地獄の誕生を邪魔するのであれば容赦はしない。立ちはだかる障壁は全て排除する……!」

【氷蓮六華・寒烈の兆し 紅蓮凍土】

右腕を桜空に向けて翳し、人の域を超えた強烈な冷気を吹雪に変えて桜空にぶつけようとする。

放たれた吹雪は周囲の瓦礫や車両を軽々と吹き飛ばしており、まともに受けてしまえば吹き飛ばされるだけに留まらず、体が急速に冷え込み、薄氷に覆われてしまうだろう。

880:頂上決戦◆gI:2022/03/09(水) 04:32

桜空「お前の勝手な自己満足に関係ない人間まで巻き込もうとしてんじゃねぇよ、アホが・・・・・」

グォッ・・・・・!

(今はなんとしてでも相手を食い止めなければならない、なるべく被害を抑えてこの戦いを終わらせるには、多少の建物の巻き込み(民間人及び周囲の人間は避難済み)をしてでも全力で戦うしかない・・・・・

桜空は、ワープゲートを利用して相手の冷気を逆に相手の方へとワープさせて返す・・・・・)

>>879

881:正義と悪◆3.:2022/03/09(水) 04:47

>>880

氷華
「善と悪が混在するこの世界から、悪を除くためには一度、徹底的なまでに悪を滅ぼす場を、"地獄"を作り出さなければならない。」

【氷蓮六華・罪断刀 尼頼部陀】

冷気を返されるのを見て、右手に氷で作り上げられた一振の刀を生成して返された吹雪に対して振り下ろすと、刀を振り下ろす動作に吹雪への操作も含んでいたのか、氷華を避けるようにして吹雪が二つへ別れて左右へ流れていく。

吹雪が通った後の地面は薄氷に覆われており、まるでシベリアの寒気をそのまま持ってきたかのような現象が起こっている。



氷華
「悪の居ない世界を作り上げるためには一度この世界をリセットしなければならない。」

手にした氷刀を手に、薄氷の上を滑るようにして高速で桜空に接近して手にした刀を振り下ろし、彼の体を切り裂こうとしてみる。

氷刀が纏う冷気もかなりのものであり、下手に受けてしまえば傷口が瞬時に凍り付き、出血はしないものの、傷口から氷が広がり、機動力が低下する上に、肉体の壊死が始まってしまうだろう。

882:頂上決戦◆gI:2022/03/09(水) 14:57

桜空「なんとも頭の悪い考え方だな・・・・・」

スゥッ・・・・・

(ワープゲートを出現させては、そのままゲートの中へと消えてゆく・・・・・

氷華が完全に攻撃に特化した能力ならば、桜空は氷華ほどではないものの、攻撃、そして瞬時に別の場所へとワープすることによる防御に優れた能力と言えよう・・・・・

次、桜空がどこからゲートを出現させ反撃に出るのかは、どんなに強くても見極めるのは困難だろう・・・・・)

>>881

883:正義と悪◆3.:2022/03/09(水) 15:27

>>882

氷華
「それなら、貴方は別の道を見付けられたとでも言うの?」

ワープゲートが開かれるのを見て、そのゲートの中へ威力や硬度よりも速度に長けた氷柱(つらら)を多数撃ち込むことで移動したその先でもダメージを与えられるようにしようとする。

威力や硬さを犠牲にした即席の氷柱であるとは言え、容易く人体に突き刺さるだけの威力はあるため、放たれた氷柱の一本一本が致命傷になりうるだろう。

884:頂上決戦◆gI:2022/03/10(木) 04:27

スゥッ・・・・・

(桜空は答えるよりも先に、相手の頭上にワープゲートを出現させる・・・・・

恐らく、力に差があり過ぎる相手にいきなりこんな真近から攻撃を仕掛けるなんて馬鹿な真似はしないという状況を逆に利用しての反撃だと思われる・・・・・)

>>883

885:正義と悪◆3.:2022/03/10(木) 11:26

>>884

氷華
「……答えられないのでしょう?」

頭上にワープゲートが開かれたのをその音からいち早く察知すると、瞬時にそのゲートから氷柱を返されたり、奇襲される可能性があると推測すると、薄氷に覆われた地を軽く蹴って素早くゲートの下から離れようとする。

886:頂上決戦◆gI:2022/03/10(木) 20:06

スッ・・・・・

桜空「らしくねぇじゃねぇか、怖気付いたか?」

ドガッ・・・・・!

(頭上に展開されたワープゲートはダミーであり、今度は氷華の背後にゲートを出現させ、そのまま力を込めて蹴り飛ばす・・・・・

桜空は氷華ならゲートに向けてそのまま攻撃を瞬時にしてくると思っていたのか、ゲートから離れるのを見ればらしくないと呟く・・・・・)

>>885

887:正義と悪◆3.:2022/03/10(木) 21:40

>>886

氷華
「あら、答えはまだ出ないのかしら?
それに……怖じ気付いたのは貴方の方じゃないの?」

何処まで見えているのかは不明だが、生物の最大の死角である背後に対しては人一倍気を払っており、背後にゲートが開かれると、即座に手にした氷剣手に振り返ると同時に氷剣の一太刀を入れようとする。

数多の戦闘の中でも死角から攻撃を仕掛けて来る者が多く、その事から背後からの攻撃に対してはほぼ完璧に対応することが出来ると言うように、小細工は通用しないだろう。

ゲートによって逃げ回ってばかりの桜空の戦いかたに対して、怖じ気付いたのはどちらだと挑発も交える。

888:頂上決戦◆gI:2022/03/11(金) 04:30

桜空「っ・・・!なるほど・・・・・流石百戦錬磨の鴉、不意打ちも死角からの攻撃も経験済みというわけか・・・・・」

ポタッ・・・・・パキッ・・・・・ポタッ・・・・・パキッ・・・・・

(桜空は肩に攻撃をかすってしまい、かすっただけでも地面に滴り落ちた血液が凍りつき、小さく歪な赤い氷の結晶が砕け散る・・・・・

どうやら、相手を甘く見すぎ、自分を過信しすぎていたようだ・・・・・)

桜空「わりぃな?少し手を抜き過ぎちまったか・・・・・?」

スタッ・・・・・

(ワープゲートから出ては、そのままゲートを閉じる・・・・・

桜空の能力は、攻撃にも使えるものの、どちらかというと逃げに適した能力なことから、氷華ほどの相手と戦う場合はそもそもの能力の面で不利になる・・・・・)

>>887

889:正義と悪◆3.:2022/03/11(金) 04:39

>>888

氷華
「これまで私は数多くの救い用の無い悪を裁いてきた……」
《シャッ》

掠り傷程度であれば周囲の冷気の影響で即座に出血が止まり、傷の悪化も多少凍傷に近いものになる程度で済むため、ある意味ではこれまでの敵よりも戦いやすいとも言えるかもしれない。

だが、氷華は直ぐ様桜空の傍にまで迫り、手にした氷剣ではなく、敢えて不意を突くように黒い手袋をした左手で桜空に掴みかかろうとしてみる。

氷華と対峙しているだけでも季節なんかはお構いなしに吐く息も凍るような極寒の地に変えている程であるのだが、そんなものを自在に操る氷華の体に直接振れてしまえば瞬時に全身の水分が凍り付いてしまうだろう。

890:頂上決戦◆gI:2022/03/11(金) 05:18

桜空《早いっ・・・・・!》

スッ・・・・・!

(桜空はギリギリで掴みかかられそうだったところを避けることに成功する・・・・・

「言っておくが、死線をくぐり抜けてきたのは腐っても正義を名乗ってるお前だけじゃない、救いようのない悪というなら、自分勝手なクソみたいな考えで無関係の人間まで巻き込もうとするお前だって救いようのない悪だと俺は思うがな、正義の八咫烏さんよぉ・・・・・」)

>>889

891:正義と悪◆3.:2022/03/11(金) 11:25

>>890

氷華
「その事についての答えなら以前に話した。
大義を成すには犠牲が必要なのよ。それを躊躇う者は何も守れはしないし、変えることは出来ない。」
《パキパキパキパキパキ…》

【氷蓮六華・千貫氷槍 頞部陀】

瞬間凍結の効果を持った掴みかかりが避けられると、即座に地を蹴って後ろへと飛び退きつつ、右手に持った氷剣を振り上げて自分の周囲に千もの多数の氷柱を生成し、一斉に桜空へ撃ち込もうとしてみる。

その氷柱の一本一本が鉄板を容易く貫くだけの威力があり、直撃すれば人体など容易く貫けるだろう。

怒涛の勢いで繰り出される氷華が使う力。
『氷蓮六華』その力は何処までも果てが見えない……

892:頂上決戦◆gI:2022/03/11(金) 12:59

桜空「次から次へと忙しい奴だな・・・・・!!!!!」

ゴガガガガガガガガガガッ・・・・・!!!!!

(桜空は巨大なワープゲートを展開させ、更にもう一つ氷華の頭上にゲートを出現させると、一斉に撃ち込んできた全ての氷柱を防御すると同時にゲートで転送することで逆に攻撃する為の道具として利用する・・・・・

氷華と比べれば何もかもがまだ未熟ではあるものの、上手く能力を駆使すれば防御と攻撃を同時にできる)

>>891

893:正義と悪◆3.:2022/03/11(金) 14:04

>>892

氷華
「自分の正義も持たない貴方が正義を語る資格なんて無い……」

まるで先程の意趣返しとでも言わんばかりに、いつの間にか桜空の背面に回り込んだ氷華が桜空の心臓を貫こうと氷剣を突き出して追撃しようとする。

先程放った大量の氷柱は視界を遮るための陽動であり、氷華自身はその氷柱に紛れることでゲートで氷柱を返されるところまで想定して動いており、氷柱を放つと同時に走って回り込んでいたと言うように、その推察能力と判断力はこれまで桜空が戦ってきた誰よりも優れている。

894:頂上決戦◆gI:2022/03/12(土) 06:19

桜空「・・・・・!!!!!」

ザシュッ・・・・・!

(桜空はなんとか避けようもするものの、右腕に氷剣の斬撃を受けてしまい、服をも切り裂き痛々しい傷ができる・・・・・

氷華には不意打ちも奇襲もまるで通用しないとやっとわかったのか、表情にやや焦りが見え始める・・・・・)

>>893

895:正義と悪◆3.:2022/03/12(土) 11:23

>>894

氷華
「私は正義を成すために戦う。その一念だけは昔と変わらないわ。」

氷華は刺突による一撃が桜空の右腕に掠り、その傷口が周囲の極低温下にある影響によって瞬時に凍り付き、出血が止まるが、氷華は攻めの手を緩めることはなく、そのまま手にした氷剣を振るい、桜空の首を跳ねようとする。

今の氷華にはもはや一欠片もの慈悲や思いやりも無く、正義以外の全てを失った、脱け殻のようになってしまったと言っても過言ではないのだろう……

896:頂上決戦◆gI:2022/03/12(土) 18:17

桜空 「その一念だけしか持ってねぇの間違いじゃねぇのか?」

スッ・・・・・!

(氷華の氷剣による一撃を、ワープゲートを出現させずに身体能力だけで避ける・・・・・

桜空の目には、氷華がただ自分勝手な「正義」とは名ばかりの無差別大量〇人鬼にしか映っておらず、その口で正義を語るなと言わんばかりに睨みつける・・・・・)

>>895

897:正義と悪◆3.:2022/03/12(土) 18:25

>>896

氷華
「貴方にはその一念すら持っていないのでしょう?」
《ゴオッ》

横凪ぎの斬撃を避けるにはしゃがむしか無い。
そのため、しゃがんで避けた事で回避力が低下したタイミングに丁度合わせるようにして鋭い蹴りを放ち、桜空を蹴り飛ばそうとする。



【回想】

劔鴉
「お前にしか頼めない……
金鵄を……いや、氷華を……救ってやって欲しい……」

警視庁の屋上にて繰り広げられた壮絶な死闘の末、腹部を突き刺された劔鴉が最後に自分がサブウェポンとして使っていた刀を、自分では叶えることの出来なかった願いと共に桜空へ託していた……

そのため、桜空の腰にも一振の刀がある。
その刀はかなり精巧に鍛え抜かれた業物であり、勢い良くぶつければ氷華が操る氷をも砕くことが出来るだろう。

898:頂上決戦◆gI:2022/03/12(土) 22:26

桜空「くっ・・・・・!」

ガッ!!!!!

(桜空は決死の覚悟で刀を抜き、氷華の蹴りを刀の刃の逆の部分を構えることで防御することに成功する・・・・・

が、やはり百戦錬磨の八咫烏の長、蹴りだけでも刀が折れるのではないかと思えるほどに強い衝撃が刀を伝って体へと駆け巡ってゆく・・・・・)

>>897

899:正義と悪◆3.:2022/03/12(土) 23:45

>>898

《ヒュオッ》

息をつく暇すら与えないと言わんばかりに、蹴りによる一撃を防いだ桜空がまだしゃがんでいる事を利用して右腕を伸ばし、桜空の持つ刀を凍り付かせて破壊しようとする。

この場に留まっていれば、触れたものを瞬時に凍り付かせる事の出来る氷華によっていつかは捕まり、凍結させられてしまうだろう……

900:頂上決戦◆gI:2022/03/13(日) 13:48

桜空「なめるなぁっ!!!!!」

スゥッ・・・・・!

(瞬時に相手の手を伸ばした先、つまり自分の目の前にワープゲートを出現させ、転送先を相手の背後にすることで自分で自分を触れて凍りつくように仕向ける・・・・・

こんな罠に引っかかるような相手ではないことは十分把握しているが、これで少しでも相手の動きに隙が出来るなら反撃のチャンスが生まれる・・・・・)

>>899

901:正義と悪◆3.:2022/03/13(日) 16:25

>>900

氷華
「」

【氷蓮六華・泰山氷槍 臛々婆】

氷華は自分の伸ばした手の先にワープゲートが開かれ、背後から同様にゲートの開く音を聞くと、伸ばした手を桜空ではなく、地面に変え、地面に手を付けると技を発動する。

地中に張り巡らされた水道管を凍らせ、100mを超える巨大な氷柱を無数に伸ばし、桜空を足元から貫こうとする。

氷華を戦況によって瞬時に技の切り替えを行い、氷剣によるリーチを生かしきれない至近距離になると即座に蹴りや凍結に回ると言うようにその判断能力はかなりの脅威となるだろう。

902:正義と悪◆3.:2022/03/13(日) 16:26

>>900

氷華
「悲しいわ、己の信じるべき正義すら持たない空虚な存在へ成り下がってしまっただなんてね。」

【氷蓮六華・泰山氷槍 臛々婆】

氷華は自分の伸ばした手の先にワープゲートが開かれ、背後から同様にゲートの開く音を聞くと、伸ばした手を桜空ではなく、地面に変え、地面に手を付けると技を発動する。

地中に張り巡らされた水道管を凍らせ、100mを超える巨大な氷柱を無数に伸ばし、桜空を足元から貫こうとする。

氷華を戦況によって瞬時に技の切り替えを行い、氷剣によるリーチを生かしきれない至近距離になると即座に蹴りや凍結に回ると言うようにその判断能力はかなりの脅威となるだろう。

903:頂上決戦◆gI:2022/03/13(日) 17:08

桜空「お前に俺の何がわかるってんだよ・・・・・っ!!!!!」

スッ・・・・・!

(ワープゲートで移動することで、何とか間一髪で攻撃を避けるものの、桜空の息が切れ始める・・・・・

己の正義すら持たない、確かにそうかもしれない、自分は裏社会というアンダーグラウンドの世界でしか生きられない、生きることのできない悪人だ、そもそも正義なんて持ち合わせない・・・・・

「でもよ、無差別に命を奪いまくる自分勝手な正義と、正義は持ち合わせていなくてもそれを阻止しようとする悪党とでは世間はどっちの肩を持つだろうな・・・・・?教えてくれよ、正義の味方さんよ・・・・・」)

>>902

904:正義と悪◆3.:2022/03/13(日) 17:54

>>903

氷華
「その質問に意味は無いわね。
世間は……いえ、世界はまもなく変革の時を迎える。
あまねく悪はその悉くが滅び、絶対正義の下で新たなる平穏な世界が誕生する。」

【氷華六華・無間牢樹 臛々婆】
《パキパキパキパキパキ》

氷華は地面に右手を当てたまま、更に地中から伸びる巨大な氷柱に念を送ると、天まで届く巨大な氷柱から、新たに多数の氷柱がまるで成長する樹木のように複雑に分岐し、周囲の空間そのものを埋め尽くすような勢いで伸びていく。

巨大な氷柱から伸びた数十本の氷柱が新たに数百の氷柱へと分岐を繰り返し、その分岐した氷柱から新たに数千もの氷柱が生えると言ったように時間の経過と共に逃げ場が失われてしまうだろう。



氷華
「代償を払う覚悟があり、揺るぎ無い一つの信念のために全てを捨てられる者と捨てることの出来ない者…そのどちらがより大きく世界に影響を与えられると思う?」

905:頂上決戦◆gI:2022/03/13(日) 18:39

桜空「意味の有無についてじゃねぇ、どう思うかを聞いてるんだ・・・・・だが、答えられないってことは本気でわからねぇか、もしくはわかっている上での無回答か・・・・・」

ガッ・・・・・!!!!!

(桜空は息を切らしながらも、剣を片手に氷柱を切断してゆく・・・・・

どんな相手であろうと、命を奪ったり生死に関わるようなことは避けたい為、話し合いによる説得を少なからず望んではいたものの、それも実現は不可能だと相手の殺意を全身で感じては改めて思い知る・・・・・)

>>904

906:正義と悪◆3.:2022/03/13(日) 19:31

>>905

《タンッ》
《ヒュオッ》

桜空が劔鴉から託された刀で迫り来る氷柱を斬り砕く中、いつの間にか桜空の頭上へ飛び上がっていた氷華が体を縦に一回転すると、そのまま踵落としを放って桜空を地面に叩き付けようとする。

先程の無間牢樹は複雑に枝分かれした氷柱を攻撃や逃げ場封じをするだけでなく、こうして相手の頭上、つまりは桜空の死角へと移動するための足場としていた。

907:頂上決戦◆gI:2022/03/13(日) 20:11

桜空「なっ・・・・・!?」

(この攻撃は自分の逃げ場を無くす為の攻撃だと思っていたからか、まさか対応している隙を突かれ図上という死角を取られるとは思っていなかったこともあり、反応が遅れ、得意のゲートの展開も間に合わない・・・・・)

>>906

908:正義と悪◆3.:2022/03/13(日) 20:42

>>907

氷華
「貴方の移動範囲がどの程度なのかは知らないけど……これはどうかしら?」
《パチンッ》

【氷蓮六華・巨星総滅 嗢鉢羅】

自分の足元に小さな氷の足場を作り、空中へ移動する中、左手で指を鳴らすと、天を覆うような巨大な氷の星を形成し、それを地上へ激突させることで議事堂もろとも周囲一帯を氷柱の樹海もろとも丸ごと消し飛ばそうとする。

しかも、立ち上がるために体制を立て直す必要のある桜空が準備を整える前に超広範囲をまとめて消し飛ばすことで確実に仕留めようと考える。

しかも、氷華本人は空中へ逃れる事で半径数kmにも及ぶ地上において壊滅的なダメージが引き起こされようと無傷で済むようになっている。

909:頂上決戦◆gI:2022/03/14(月) 05:59

桜空「てっ・・・・・めぇっ・・・・・!ふざけるなよっ・・・・・!!!!!」

グゥオッ・・・・・!

(桜空は特大のワープゲートを展開させ、転送先を海にして何とかしてこの氷の星を手荒なやり方ではあるが被害が最大限に抑えられるように対処しようとする・・・・・

氷華の弟というだけあり、桜空もまた火事場の馬鹿力とでも言うものなのか、今までに展開させたことがないほどに巨大なワープゲートを展開させることは成功する・・・・・)

>>908

910:正義と悪◆3.:2022/03/14(月) 08:31

>>909

氷華
「……いいわ、これまで貴方の事を過小評価していたようだから……評価を改める事にするわ。」

【氷蓮六華・寒烈嵐風 虎々婆】

氷華は自身が作り出せる技の中でも最大にして最強の威力と規模を誇る氷の巨星を桜空が渾身の力を込めて作り出したゲートによって海へ飛ばされるのを見て、桜空への認識を改める。

氷の足場に乗って10mほど上空に浮遊したまま両腕を横へ広げ、桜空に向けて両腕を交差するようにして突き出すと、氷華の背後から桜空に向けて美しい煌めきを伴った吹雪が押し寄せる。

それはまるで吹雪の中を舞う粉雪のようにも見えるものの、その粉雪は薄く軽い鋭利な氷の刃状で形成されているものであるため、見た目の美しさに反して吹雪に呑まれた者の全身を瞬く間に切り裂く程の威力を持った無慈悲な技。

度重なる氷の技によって周囲の空間そのものの気温が低下しており、呼吸をしているだけでも肺に痛みが走る程の低温になっている。



氷華
「悪は決して許してはいけない。
私達の人生を狂わせた奴らの事を忘れたの?
私は片時たりとも忘れた事など無い。」

911:頂上決戦◆gI:2022/03/14(月) 20:11

桜空「くっ・・・・・!呼吸すらままならねぇのかよっ・・・・・!」

グオォオ・・・・・!!!!!

(桜空は寒さと痛み、最悪のコンボとも言える感覚を同時に感じながらも、その吹雪さえも同じように海に転送しようとゲートを維持し続ける・・・・・

が、同時にゲートは桜空の体力の消耗に比例して歪み始める・・・・・)

>>910

912:正義と悪◆3.:2022/03/14(月) 20:23

>>911

氷華
「……にも関わらず、貴方は悪を肯定するつもり?」

氷華はゆっくりと桜空から20mほど離れた場所へ氷の足場を下ろし、再び地上に降り立つ。こうして距離を取りながら遠巻きに攻撃し続けているだけでも異次元の強さを誇る氷華の優位性に変わりはない。

活路を開けるとしたら、触れられた瞬間に凍結させられるリスクや、氷剣に斬られると言う事を承知の上で接近戦に持ち込むしか方法が無いだろう……

桜空へ追い討ちをしかけるべく、正面から迫る体を切り裂く吹雪をゲートで辛うじて防いでいる桜空の背後にある、先程の無間牢樹の影響で形成された大量の氷柱の一部から桜空へ小さな氷の刃を飛ばし、背中へ突き刺そうとする。

913:頂上決戦◆gI:2022/03/15(火) 04:53

桜空「正義の為ならっ・・・・・民間人への無慈悲な殺戮も正当化されるのかよ・・・・・!!!!!」

スゥッ・・・・・!

桜空「ふざけんなぁっ!!!!!」

グォッ・・・・・!

(桜空は決死の覚悟で、自分が入れる大きさのゲートを展開し、氷華の頭上から斬りかかる・・・・・

どんなリスクがあっても、接近戦に持ち込めばまだ今の戦い方よりも少なからず相手にダメージを与えられるのならば、それに賭けるしか道はない・・・・・)

>>912

914:正義と悪◆3.:2022/03/15(火) 11:38

>>913

氷華
「理想論や綺麗事では何も変えられない。
私は理想のためならどれだけの代償を払うことになろうとも決して躊躇わない……!」

【氷蓮六華・大輪 頞哳吒】

氷華は桜空がゲートを展開した瞬間を見て、即座に右手に氷剣を持ち直して地面に刺すと、氷華を包み込む蓮華草の花弁ような、巨大な氷の壁が三重に展開する。

これは氷華の最大防御技であり、あらゆる方向からの攻撃を最高硬度の氷壁によって防ぐと言うものとなっている。

915:頂上決戦◆gI:2022/03/15(火) 20:58

桜空「・・・・・その理想論や綺麗事を少しでも実現しようとしない卑怯者がよく言えたな・・・・・」

(桜空は静かな怒りを表情に出し始める・・・・・

理想の為ならどれだけの犠牲を払っても構わないという相手の考え方は、極めて自分勝手であり、そしてお世辞にも正義とは言えない、ただの自己満足な大量虐殺でしかない・・・・・)

>>914

916:正義と悪◆3.:2022/03/15(火) 21:27

>>915

氷華
「……そう、どうやら貴方は私の記憶にある貴方とは違うようになってしまったようね……私は以前もそう問われた時に返したでしょう?」

昔から氷華は自分の理想や正義を貫くためなら、どれだけ不利になろうとも挑み続け、一度掲げた目標は必ず叶えて来た……

そして、桜空の今の発言を聞いて、過去の姿や、それに憧れていて自分と一緒にヒーローになろうと言っていた頃の桜空とは別物になった事に失望が隠せなくなると同時に、

どれだけの挫折を味わったのか、どれだけ多くに裏切られたのか、どれだけ多くの友を失ったのか……それを桜空は感じ取ることが出来なかった。



氷華
「いいわ、完全に貴方はただのつまらない悪党に成り下がったのだと認識する事にする。」

氷蓮壁によって刀を防ぐだけでなく、そこから更に氷の花弁から無数の氷の棘を伸ばして桜空の体を貫こうとしてみる。

917:頂上決戦◆gI:2022/03/16(水) 04:14

桜空「殺人さえも正当化する正義を一方的に押し付けるだけの奴は悪党じゃねぇのか?」

ガッ・・・・・!

(桜空は剣を振るい、棘を斬り対処する・・・・・

氷華がこんな性格に至るまでに何があったかを想像するのは難しくない、自分だってかなり過酷な状況下を生き抜いた経験だってある、そして悪党に落ち着いた自分でもまだこうして人の心を持てているということは、たとえ悪人でも今も昔夢見た正義を辛うじて貫こうとしてる桜空よりも、氷華は意思が弱かった、とも思える・・・・・)

桜空「墜ちたな・・・・・」

>>916

918:正義と悪◆3.:2022/03/16(水) 11:04

>>917

氷華
「言ったでしょう?
綺麗事や理想論では何も変えられないと。
多くの人の心には悪意が潜んでいる。それら全てを除き、善人のみを残そうとするのなら、目に見える悪人だけでなく、善人を装う悪人を炙り出し、裁かなければならない……」

《パキパキパキパキパキ…》

氷華は伸ばされた氷の棘を切り裂く桜空を見て、鋭く睨みながら氷華を守る三重の氷の花弁の内、一番外側にある花弁が巨大な槍のようになって桜空の体を貫こうと一斉に伸びる。

919:頂上決戦◆gI:2022/03/16(水) 19:37

桜空「どこまでもくだらねぇ奴だ・・・・・」

スッ・・・・・!

(桜空は剣では対処しきれないと判断し、即座にワープゲートを展開させ、再び相手に返す形で攻撃する・・・・・

綺麗事や理想論ではたしかに何も変えられないかもしれない、だが強引な自分勝手なやり方で多くの命を奪って作り上げた平和なんて、心地が悪すぎると桜空は思う・・・・・

阻止するには、力が及ばずとも、どんな手を使ってでも氷華を止めなければならない・・・・・)

>>918

920:正義と悪◆3.:2022/03/16(水) 20:47

>>919

氷華
「世界は一度地獄となり、百億いる世界人口は一旦、百人にまで減少する……」

《シャッ》

攻防に優れる反面、さしもの氷華でも継続して発動、維持をする事が難しいのか、形成した三重の氷壁は桜空が返した氷刃を防ぐとゆっくりと氷の花弁が溶けて崩れる。

氷の蓮華草が溶ける最中、氷華は左手の手元へ小さな氷のナイフを形成し、それを桜空の心臓に向けて何の躊躇いも無く投げつけ、彼の体を突き刺そうとする。

楽園の主、地獄の王、その相反する二つを兼ね備えた存在になろうとしている氷華の瞳からは、かつての人間としての温もりや光は完全に失われてしまっている……

921:頂上決戦◆gI:2022/03/17(木) 06:07

桜空「どう考えても正義を名乗る奴のやり方じゃねぇな、八咫烏さんよぉ・・・・・」

(氷のナイフが来ることを見切って、ゲートの展開も剣を振るうこともなく、身体能力を活かして華麗に避ける・・・・・

人それぞれの正義はある、だが氷華のやり方はやはりどう考えても間違っている・・・・・)

>>920

922:狂った正義◆3.:2022/03/17(木) 11:30

>>921

氷華
「けれど……それは過程過ぎない。
この四満ちた全ての悪を取り除くためには、今ある世界を根底から破壊しなければならない。」

【氷蓮六華・天貫 臛々婆】

氷華は右足を通じて桜空の足元から幅が10m、高さに至っては100mを超える巨大な氷柱を伸ばして貫こうとする。

923:頂上決戦◆gI:2022/03/17(木) 19:25

桜空「化け物かよてめぇっ・・・・・!!!!!」

ヒュォッ・・・・・!

(ワープゲートでの回避をするが、こうも巨大な氷柱を出されては、この回避で対応出来なくなるのも時間の問題・・・・・

しかも、周りへの被害もどんどん大きくなる一方、明らかに力の差が天と地ほどある・・・・・)

>>922

924:狂った正義◆3.:2022/03/17(木) 19:52

>>923

氷華
「貴方が私を悪と蔑むのも構わない……それが私の望む世界へ進むための代償であると言うのなら甘んじて受け入れるわ。そして……善の世界を作り上げた後、私はその罪と共に滅び去る……」
《ドドドドドドドドドッ》

氷華は左手を桜空に翳し、桜空を追いかけるようにして動かすと、次から次へと桜空が移動した先を先読みしているかのように巨大な氷柱が地中から次から次へと伸び、執拗に桜空を貫こうとする。

925:頂上決戦◆gI:2022/03/18(金) 05:28

桜空「追跡系かよ!!!!!ちくしょうっ!!!!!」

バゴッ!!!!!

(ワープゲートで移動する前に、ある程度引き寄せてから氷柱同士をぶつけさせて砕くことでなんとか対応してみせる・・・・

「自惚れても満身でもなく、その余裕は自身の強さからくる事実というわけか・・・・・歪んだ思想の奴が力を持つとろくな事にならないのはいつの時代も同じだな・・・・・?」)

>>924

926:狂った正義◆3.:2022/03/18(金) 05:57

>>925

氷華
「穢れ無き世界に穢れた存在は必要ない……勿論、その世界には私と言う存在も必要ないのだから……」

戦闘における時間が経過すればするほどに氷華の眼は桜空がワープゲートを生成する際の微細な癖、生成までのラグを見極め始めており、氷華は翳した左手を指を少し動かすだけでも桜空の背後や側面、頭上や眼下と言ったあらゆる方向から氷柱が伸ばされる。

空気中に含まれる水分を集めて瞬時に巨大な氷柱を生成して攻撃が出来ると言う事から一方的に氷華が攻撃を出来る状態となっており、技を使えば使うほどに気温が低下していく事から無尽蔵に氷を意のままに作り出せる上に、時間の経過と共に桜空の動きを見切る事の出来る動体視力と観察眼を兼ね備えた氷華が優位性を確立させている。

既に接近することすら叶わなくなって来ている……
桜空が勝利するためには氷華に接近戦を持ちかけなければならないのだが、それも次第に行えなくなりつつある……

氷華が完全に桜空の動きを読み終えた時が、桜空が殺害される瞬間なのだろう……そして、その時は残り僅か……



氷華
「全世界の憎悪と憤怒の全てを背負って……私が最後の大罪人となり、滅び去る事で悲劇の無い世界が誕生する、私にはそれを背負う覚悟がある。」


【氷華の先読み完了まで残り『5』】

927:頂上決戦◆gI:2022/03/19(土) 03:32

桜空「随分と自信がおありのようで・・・・・それがお前のただの妄想に過ぎないってことを教えてやるよ・・・・・」

(時間が過ぎれば過ぎるほどに、自分と氷華との力の差はどんどん開いてゆく・・・・・

そして、同時に自負の体力も消耗してゆく・・・・・

氷華自身が最後は自分が〇ぬことで悲しみのない平和な世界が完成するという考え方を持った正義であることから、何を失っても、何を犠牲にしても怖いものがない以上、解決策をこうしてワープゲートを瞬時にあちこちに展開しながら練っているのだが、失うものが無くなった自分勝手な正義というのは非常に厄介だ・・・・・)

>>926

928:狂った正義◆3.:2022/03/19(土) 10:55

>>927

氷華
「何の覚悟も信念も無い者が私に勝てると思わない方がいい。」

次から次へとゲートを開く桜空に対応するように、氷柱から氷柱が伸び、ゲートを通って移動した先で仕留められるようにしつつ、

氷華も自身に向けて最初の時のように桜空が不意討ちを仕掛けて来ても対応できるように自分の周囲を取り囲むように氷柱を立てて迎撃体勢も整え始めて行く。

929:頂上決戦◆gI:2022/03/19(土) 20:08

桜空「畜生っ・・・・・!キリがねぇっ!!!!!」

スッ・・・・・!

(桜空は一旦近くの建物の屋上に移動し、何か反撃に使えそうなものはないかどうか探し始める・・・・・

相手は純粋に能力だけでずっと余裕を保ちながら戦い続けることができるまさに化け物、対してただ瞬時な移動できるだけの能力では回避することしか出来ず、剣を振るっても大きなダメージを与えることはできなかった・・・・・

ならば、他に武器を調達する必要がある・・・・・)

>>928

930:狂った正義◆3.:2022/03/19(土) 20:51

>>929

氷華
「何処へ逃れようとも・・・私の手からは逃れられない。
そして私の手は悪を取り零すことは無い。」

【氷蓮六華・千刃氷刃 頞部陀】

氷華は桜空を中心とした周囲300mの頭上に多数の小さな氷の刃を形成し、そのまま一気に地上の全てを攻撃することで桜空が移動できるであろう範囲を超えて攻撃しようとする。

桜空の傍には氷華が展開した巨大な氷柱によって転倒した装甲車の一団があり、その中には対異能者用の異能封じの弾丸が装填されたライフルを持った機動隊の骸がある。

【氷華が完全見切るまで残り『3』】

931:頂上決戦◆gI:2022/03/20(日) 04:40

桜空「・・・・・逃げ場なし、か・・・・・」

(自分一人を仕留める為に、罪のない人間まで巻き込まれるのは御免だ、ならば無闇やたらに逃げ回らずに能力者にのみ通用する反撃をするのみ、後のことよりも今を何とかするべきだと考えた・・・・・)

スッ・・・・・

(桜空は、機動隊の骸が転がっている場所へと移動しようとゲートを展開する・・・・・)

>>930

932:狂った正義◆3.:2022/03/20(日) 12:25

>>931

氷華
「……………。」
【氷蓮六華・地烈氷刃 臛々婆】
《バキハキバキバキバキ…》

装甲車に向かって移動しようとしているのを見て、氷華は手にした氷剣を下から上へ振り上げ、地面を這うようにして強烈な冷気が地を駆け、転倒した装甲車の車体下から無数の氷柱を生やす事で、

桜空が異能封じの銃を手に入れるのが先か、それとも氷華の放つ氷柱が彼を装甲車もろとも貫くのが先か……

或いは空から降り注ぐ無数の氷刃の雨によって全身を切り刻まれるのが先か……

933:頂上決戦◆gI :2022/03/20(日) 14:49

桜空「何としてでも仕留める気か・・・・・」

ガッ・・・・・!

(桜空は今この時が勝敗を決すると確信し、身体の動きが素早くなる・・・・・

桜空は貫かれるギリギリで銃を手にすると、そままゲートで氷柱と氷刃の攻撃に挟み撃ちにされる前に移動し、間一髪のところで難を逃れる・・・・・)

>>932

934:狂った正義◆3.:2022/03/20(日) 15:52

>>933

氷華
「……貴方が身に付けたのは逃げ足の速さだけなの?」

桜空がゲートに入った次の瞬間、地中から伸びる氷柱と、空から降り注ぐ氷刃の上下からの壮絶な挟撃により、分厚い装甲に守られ、ライフル弾をも容易く防ぐ強固かつ巨大な装甲車が瞬く間に鉄片となり、粉々に粉砕されていく。

もし、ゲートに入る時間が一秒でも遅れていれば装甲車と同じ運命を辿ることになっていただろう……


【氷華が完全見切るまで残り『1』】

935:頂上決戦◆gI :2022/03/20(日) 21:38

桜空「かもな、ご存知の通り、生きづらい人間なんだ・・・・・」

(自分は孤児院で再び全てを失い、ボスに拾われたあの日、裏社会の人間になった、生きていくのが危険な人間になった、だからこそ逃げ足も能力を含めて考えなくとも人一倍早いのかもしれない・・・・・

「いい加減目を覚ましたらどうだ?お前が悪がどうだこうだって正義を歪ませてる間に、俺は少なくとも人間として幾分かは成長したぞ?悪人以下だな、お前は・・・・・」)

>>934

936:狂った正義◆3.:2022/03/21(月) 01:02

>>935

氷華
「私がやらなければ誰もやらない……
それどころか世界は新たなる惨劇と悲劇を生み出すだけ。」

氷華は自分の周囲3mを除いた周辺一帯に氷刃の雨を振らせ続けながら、桜空のいる方向へ手にした氷剣を向け、桜空の足元の薄氷から無数の氷柱を生やして急襲しようとする。

氷華は桜空の異力使用による呼吸の頻度、手足の微細な筋肉の動き、視線の移動、雰囲気の微細な変化を完全に掴んだ事で桜空による奇襲や不意討ちについての見切りと予測を完了してしまう……もう氷華に異能を用いて攻撃を当てることは出来ないだろう。


【氷華による能力見切り完了】

937:頂上決戦◆gI:2022/03/21(月) 05:50

桜空「どこまでも自分勝手な奴だ、正義と自分勝手の区別がつかないらしい・・・・・」

タンッ・・・・・!

(桜空は氷柱を生やしてくるだろうと先に予想し、地面を蹴って全速力で走りそのままゲートで移動を開始する・・・・・

氷華がこちらの動きを見切った以上、こちらは先読みして今まで以上にギリギリの回避を常にするしかなく、身体能力と瞬発力が必要となってくる・・・・・)

>>936

938:狂った正義◆3.:2022/03/21(月) 10:55

>>937

氷華
「貴方の異能はもう見切った。
タネを見破られた道化には退場願おう。」

ゲートを開いた瞬間、桜空の入ろうとしているゲートに向けてタイミングを合わせるようにして氷柱の一部から多数の氷刃を分離させて放ち、ゲート内に入ってもその内部で相手の体が引き裂かれるようにしようとする。

もう氷華に攻撃を当てるのは困難だ。
そして、氷華が技を使えば使うほどに周囲の気温は低下してい行っており、寒さの影響で動きも精細を欠くようになって来てしまうだろう。

939:頂上決戦◆gI:2022/03/21(月) 11:54

桜空「いいや、ショーはこれからだ・・・・・」

ガッ・・・・・!

(何も今の桜空は異能だけではない、剣という武器が多少なりとはサポートしてくれる・・・・・

氷柱から放たれた氷刃を、研ぎ澄まされた身体能力と瞬発力を駆使し、弾き返してゆく・・・・・

「俺がお前にやられるか、それともお前が目を覚ますか、どっちが先か勝負といこうじゃないか・・・・・」)

>>938

940:狂った正義◆3.:2022/03/21(月) 13:34

>>939

氷華
「その銃と刀がその自信の源なのかしら?
なら……その自信の源を絶たせてもらう。」

《パキパキパキパキパキ…》
【氷蓮六華・寒烈嵐風 虎々婆】

氷華は再び両腕を大きく広げると、氷華の周囲の空気中に星々の煌めきのように無数の光が生じ、光が生じた箇所には無数の小さな氷刃が形成され、広げた両手を桜空へ翳すと、吹雪に乗って無数の氷刃が桜空を呑み込もうと押し寄せる。

美しい見た目の技であるものの、その本質は圧倒的な物量を活かし、呑まれた全てのモノを切り刻む、命を奪う死の吹雪となっている。

刀を振るおうにも届かず、狙撃しようにも狙いを定められない、まさに銃と刀の双方の利点や長所を潰し、一方的に相手を蹂躙する技となっている。

941:頂上決戦◆gI:2022/03/22(火) 01:43

桜空「・・・・・仲間の遺品にすら感情の一つも持たねぇのかよ・・・・・」

グォッ・・・・・!

(自分の周りに四方八方ゲートを展開し、全方向からの攻撃を跳ね返せるようにする・・・・・

「本当に目の前の悪を滅ぼすことしか考えていないんだな、愚かな奴だ・・・・・どの口が正義を語っ・・・・・」

明らかに見てわかるほどに、桜空の表情が固まる・・・・・)

>>940

942:狂った正義◆3.:2022/03/22(火) 02:19

>>941

氷華
「私は私の人生を狂わせた悪を決して許しはしない。
全ての悪を滅ぼすこと、それだけが私の生まれた理由、そして存在する理由……」

《ザアァァァァァァァァァ…》

ゲートとゲートの隙間、前後左右だけでなく、上下からも無数の氷刃を含んだ吹雪が桜空の体を切り裂こうとする……

氷華には悪への復讐。
その感情に支配されてしまっており、劔鴉の刀にさえも気付けなくなってしまっている……

それは一歩間違えていれば……
薫先生や狼谷等の恩人や仲間に出会えなかった……
いや、自分を導いてくれる者と出会うのが遅ければ悪を憎み復讐する事を望む今の氷華のようになっていたかもしれないだろう。

943:頂上決戦◆gI:2022/03/22(火) 06:44

桜空「・・・っ・・・・・!」

スッ・・・・・!

ズババババババッ・・・・・!!!!!

桜空「ぐぅっ・・・・・!」

(桜空は切り刻まれることなどお構い無しと言わんばかりに、少し離れたボロボロになったビルの方へと急いで向かってゆく・・・・・

しかし、全身を切り刻まれながらだからか、ゲートが上手く展開できずに、歪になっている・・・・・

悪を滅ぼす為だけの復讐鬼と化した氷華から逃げることを選んだか、それとも・・・・・)

>>942

944:狂った正義◆3.:2022/03/22(火) 07:23

>>943

氷華
「もはや戦う意思も無い……と?」

【氷蓮六華・天貫 臛々婆】
《バキバキバキバキバキバキバキ》

周囲では氷華が技を使わなくとも冷たい風が吹き荒んでおり、地吹雪(ブリザード)まで生じる程に低温の世界となっており、この辺りにまでなってくると、まともに防寒具を身に付けていない桜空は手足の感覚すら失われて来てしまうだろう……

手足の感覚が失われれば刀を握る事も銃を持つことも出来なくなり、敗北と死が確実なものとなってしまうだろう。

そんな中でも氷華は無慈悲にも、桜空が駆け込もうとしているビルもろとも桜空を破壊するべく、100mを超える長大な氷柱を地中から伸ばす。

無策の行動は全て無意味となる。
このまま時間だけが過ぎれば、やがてはまともに動くことは愚か、生存する事すら出来なくなってしまうだろう……

945:頂上決戦◆gI:2022/03/22(火) 07:58

桜空「っ!!!!!」

ガッ・・・・・!!!!!

(氷柱が伸びていたところ、ボロボロになったビルの一部が崩れ、そのまま氷柱に激突し砕かれる・・・・・

氷柱が生えたことで辺りのガレキをなぎ飛ばし、土埃が待っている・・・・・

が、少しして土埃が晴れると・・・・・)

桜空「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・」

(生きているかどうかもわからない見ず知らずの、幼い姉弟と思われる地面に横たわる子供達を抱き抱え、間一髪のところで攻撃を避けていた・・・・・

もしかしたらまだ息があるかもしれない幼い命を、桜空は放ってはおけなかったのだろう・・・・・)

>>944

946:狂った正義◆3.:2022/03/22(火) 12:11

>>945

氷華
「……!!?」

ビルが倒壊する中でも氷華は何の感情も抱くことなく、静かに桜空の姿を探し、追撃に備えていたものの、崩れたビルの中から桜空が幼い姉弟を救出したのを見ると、その姉弟の姿が何処か昔の自分達の姿に重なって見える。

困惑する氷華には反撃するには充分な隙が生まれている。

947:頂上決戦◆gI:2022/03/23(水) 04:22

桜空「・・・・・おらぁっ・・・・・!!!!!」

ゴッ!!!!!

(桜空は素早く姐弟を別の場所に転送した後、氷華のもとまでワープして背後から回し蹴りを放つ・・・・・

正直、剣や銃は防御用と言っても過言ではなく、最初から命を奪うつもりが桜空にない以上、直接攻撃を出来る機会が訪れたその時は、身体能力による物理攻撃でなるべく攻める・・・・・)

>>946

948:狂った正義◆3.:2022/03/23(水) 13:05

>>947

氷華
「………ッ!」
《シャッ》

完全に不意を突かれるものの、桜空の異能の性質や特徴について既に把握していた事もあり、蹴りに対して即座に体そのものを前に倒すことで蹴りの威力を逃がし、ダメージを軽減すると

即座に前に右足を出して倒れるのを止め、それと同時に前に出した右足を軸足とし、背後へ振り返ると共に手にした氷剣を振るって桜空の体を切り裂こうとする。

異能は精神による同様の影響や術者の心の強さが大きく反映される。
そのため、今の精神的な動揺を抱く氷華の操る氷はその硬度が不安定なものとなっていて、僅かながらにだが弱体化している

949:頂上決戦◆gI:2022/03/23(水) 14:22

桜空「てめぇは自分の正義の正当化しか考えられねぇのか!!!!!」

ゴシャッ・・・・・!

(桜空は何の罪もない幼い命までもが命の危険に晒されている光景を目にしても、まだ自分の歪み切った正義を正当化することしか考えられないのかと怒号を浴びせながら剣を振るい、氷華の氷剣を砕く・・・・・

砕け散った氷の残骸が散らばってゆく・・・・・)

>>948

950:狂った正義◆3.:2022/03/23(水) 15:36

>>949

氷華
「…………!!!
万人が望む正義など存在しない……
どれだけの素晴らしい案があろうと、それを実現することが出来なければただの空虚な理想論にしかならない……!」

【氷蓮六華・天満刃華 頞哳吒】
《パキンッ》

氷華の心に動揺が走ったことで脆くなった氷剣が、桜空の刀と激突して砕けると、まさか自分の作り出した氷がこれほど容易く破壊されるとは思わず、砕けた氷剣を見て刹那の瞬間だけ驚愕するものの、直ぐに冷静さを取り戻し、折れた氷剣を捨てて右手を地面に付ける。

すると、その次の瞬間、氷華を中心に周囲に向かって水面の波紋のように無数の蓮華の氷華が刃のような鋭さを持って全方位に向けて伸び、桜空が何処へ回り込もうとしても切り裂けるようにしてみる。

氷華がいる中心点から外へ伸びた三重の巨大な氷の花弁は先程のものとは違い、攻撃力に特化したものとなっており、氷そのものの硬さよりも、花弁の鋭利さに注力されている。

951:頂上決戦◆gI:2022/03/24(木) 06:20

桜空「それでてめぇが実現するのがこんなクソみてぇな大虐殺か!!!!!正義が聞いて呆れるな!!!!!」

ゴガガガガガガガガガッ!!!!!

(桜空は自分の周りにゲートを展開して、花弁の前に攻撃を全て転送することで防御と攻撃の二つを同時に行う・・・・・

空虚な理想論のままならまだいいこんな惨劇を引き起こすのが正義なら聞いて呆れる・・・・・)

>>950


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