これは幻想郷が誕生する以前の物語…
何故この幻想郷が生まれたのか…
今に至るまでにどのような因縁や宿命があったのか…
博麗の巫女の真の役割とは…
異なる幻想郷の始まりの物語…
>>2 世界観とハウスルール
>>3 オリキャラのPF
その他雑談、進行相談について
http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1640511419/l2
魔咲美「いやいやいやいやいや!落ち着いてる場合じゃなくて、止めないとまずいだろ!?」
(自分の魔法で防御するにも、普段戦いなんてしない分こんなのを防ぐ魔法なんて魔咲美は特に習っていなく、このままでは激突は免れないと悟り焦り始める・・・・・
強いというよりどんな状況かわかっていないだけなんじゃないかとさえ感じる・・・・・)
>>53
>>54
初代巫女
「まったく……地形が変わるような事はやめろって言ってたで……しょっ!!」
《ドゴッ》
初代巫女は空中で半回転し、迫り来る岩山に向けて蹴りを繰り出す。
すると、初代巫女の蹴りが直撃した岩山は爆音と共にバラバラに四散して破壊される。
魔咲美の方にも直径1m程の岩石が高速で回転しながらまるで砲弾のような勢いで激突し、ほぼ相殺されるような形で岩石が砕けて散る。
岩石の破片一つでもこれだけの威力なのだから、もし岩山そのものがぶつかっていた場合、防御魔法では防ぎきれない程の絶大な破壊力に打ちのめされてしまっていただろう事がわかる。
萃香
「はっはっはっ!!
今日は勝たせてもらうぞ!人間!!」
《ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ》
岩山を凌いだのも束の間
神社があると思われる方向から急速に巨大化していく影が見える。
二人は空を飛んでおり、眼下には森の木々が見えており、優に20m以上は浮いている筈なのだが、その二人でさえ遥かに見下ろす程……まるで巨大な山のように立ち塞がる少女がいた。
いや、隠す素振りすらも無い、頭から生えた二本の角から、この幻想郷の中でも最強の大妖と言われる"鬼"である事がわかる。
鬼は、暴虐と破壊の化身。
その拳は山を砕き、海を割るさえ言われている。
そんな鬼がいきなり戦いを挑んで来た。
魔咲美「次から次へと何なんだよこの状況は!?アイツなんかアンタのこと知ってるような口ぶりだけと知り合いなのか!?」
(巨大な鬼が出現すればパニックになり、しかも鬼の口調は初代巫女のことを知っていると思われる口ぶりであることから、知り合いなのかと聞いてみる・・・・・
あんな殺意が常にマックス状態のような鬼と常日頃戦っているのかと想像すると血の気が引く・・・・・)
>>55
>>56
《ゴオッ》
初代巫女
「あー……
知り合いと言えば知り合いよ。」
山のような巨躯を誇る鬼は先程の岩山に等しいサイズの巨大な拳を二人に向けて突き出し、空中で二人をまとめて殴り飛ばそうとする
只でさえ巨大な拳なのだが、萃香の能力により、その見た目以上の質量を誇っており、その上巨大化した事で元々備わっていた鬼としての強大なパワーもそのまま倍化しており、その一撃は数多ある鬼の怪力伝説の全てを体現可能なレベル
《ヒュッ》
初代巫女
「……ったく、今日は人間の客人がいるってのに。」
《ドゴオォォォォォォォォォッ》
先程の岩を砕いた体勢から、空中に佇むように少し姿勢を変え、そこから萃香の巨拳に向けて蹴りを放つ。
すると、大気を振るわせる程の凄まじい轟音と衝撃が巻き起こり、二人の頭上にあった雲が吹き飛び、眼下の森には嵐でも起きたかのような突風が巻き起こる…
何よりも驚くべき事に、刹那の拮抗の後、山のような大きさの萃香の体が軽く吹き飛ばされ、背後の森の中へと倒れ込むと、そのまま風船が萎むようにして急速に縮んで行く…
その一連の様子から、初代巫女であれば島でさえ蹴り飛ばせるんじゃないかと思う程の人智を超えた力を備えていることが明白になる
魔咲美「・・・・・えっと・・・・・とりあえず、大丈夫、なのか・・・・・?」
(目の前で起きたことが信じられない、自分はまだ夢でも見ているんじゃないかと錯覚しそうになる・・・・・
とりあえずは、大丈夫なのだろうかと思うものの、初代巫女の力は鬼をも簡単に凌ぐほど強大であるということを知れば、もしも初代巫女が敵対する人物になったら勝ち目はないなと確信する・・・・・)
>>57
>>58
初代巫女
「大丈夫大丈夫、私は何時もこんな感じだから。」
下手すれば……いや、下手をしなくても人間の命など軽く吹き飛ぶような苛烈な猛攻の中でも平然とした様子で、これが日常なのだと応える。
人智を超えた存在が犇めく、このような環境にいるからこそ、比較対照が異常な猛者ばかりとなり、相対的に自分の力もそれほど強くはないと思ってしまっているのかもしれない。
魔咲美「いや、アンタじゃなくて鬼の方だ、アンタが大丈夫なのはわかる」
(かなり派手に吹き飛ばされたのを目の前で見てしまったので、鬼の頑丈な体でもタダでは済まないだろうと思いながら、初代巫女の言葉には相手ではなく鬼の方を心配していることを告げる・・・・・
初代巫女はこの世の終わりが来ても普通に生還しそうだという謎の安心感すらある・・・・・)
>>59
【丘の神社】
小さな丘の上に置かれた小さな神社……
いや、板を打ち付けて作られただけの簡易的な小屋であり、神社とは呼べないこじんまりとした
集落で基本となっている竪穴式住居と比べてもそう大差は無く、貴族が住むような"寝殿作り"のような豪華絢爛さは無く、小屋の周りには薪の山と、動物の干し肉や簡易的な斧や鎌と言ったものが雑多に置かれている。
初代巫女程の力があれば、その力を使って幾らでも富を築けそうなのだが、そうはせずに人里離れた丘の上で妖怪退治をしているのには何かしらの理由があるのだろう。
初代巫女
「さ、到着したわ。
此処に人間が来るなんて久し振りだから何かあったかな?
鞠を持っていないから蹴鞠は出来ないけど、石投や毬打も出来るし、銭があれば意銭も出来るわ!」
神社(小屋)に到着すると、小屋を開ける。
小屋の中には木製の食器や調理道具、大小様々なガラクタが置かれており、その乱雑に置かれた物を探りながら、何かやりたい事は無いかと聞いてみる。
>>60
初代巫女
「大丈夫じゃない?今まで何回もああやってぶっ飛ばして来たし。」
小屋(本人は神社と言い張っている)の中を漁りながら、サラッと山のように大きいあの鬼を何度もぶっ飛ばして来たと応える。
一国の軍隊が鬼退治の法を知る武士や、有力な陰陽術師に率いられ、幾日もの死闘を繰り広げ、多大な犠牲を払ってようやく一時的に撃退出来るかどうかと言った規模の存在である"鬼"をああも何度もあっけなく殴り飛ばしていたと話す。
しかも、並ぶ者の居ないと言われる鬼と単純な力比べで圧倒したと言う異常な力も見せていた……
地球が突然爆発しても宇宙空間で昼寝をしていてもおかしくない、そんな謎の安心感さえ感じる程に規格外の力を持っているのだろう。
魔咲美「たまには手加減してやれって・・・・・」
(毎回襲ってくる側の鬼が一番酷い目に遭っていることに、たまには手加減をしてやれと忠告をするが、初代巫女の今までの言動からして、もう手加減をしているか、それか手加減なんて知らないかのどちらかだろうと思いながら「キノコ狩りなんてどうだ?動物の肉ばかりじゃ栄養が偏るぞ?」と、相手の食生活を心配し、自分が得意とするキノコ狩りに出かけるなんてのはどうかと提案する・・・・・)
>>62
>>63
初代巫女
「えー…それじゃあ此処に来た意味が無いじゃないの?」
手加減するように言われると、「そうね、考えとくわ」とだけ応える。
それから相手がキノコ狩りを提案して来るのを聞いて、それだと自分の神社に来た意味が無くなってしまうと応える。
魔咲美「それもそうだな・・・・・どうする?」
(魔咲美自身も、ここへ来てからのことを特に考えていなかったのか、初代巫女の言葉を聞いて確かにそうだと思えば、どうする?と初代巫女に聞く・・・・・
せっかく招待してくれたのだから、何かしなければという使命感がある・・・・・)
>>64
>>65
初代巫女
「さっきも言った通り、色んな物があるわ。」
先程、此方から幾つか提案した通り、小屋の中から試しに石投に使う小石、毬打用の毬と打棒、意銭のための銭を数個見せて、この中の物ならどれでも出来ると言うことを伝える。
平安時代の中で、いちはやく西洋の文化に触れた魔咲美には少し物足りないかもしれないものの、久し振りに訪れた人間である魔咲美と何か出来ると言うことから初代巫女は楽しそうに微笑んでいる。
魔咲美「えっとじゃあ・・・・・さっき言ってた、いせん?ってのをやってみようかな」
(魔咲美は意銭が気になったのか、やってみたいと申し出る・・・・・
西洋文化が染み付いてしまっている、と言うほどではないものの、西洋以外のの文化にあまり馴染みがないのもまた事実なので、気になったのだろう)
>>66
>>67
初代巫女
「勿論いいわ、それじゃあ、貴方も銭を幾らか持ってる?」
初代巫女はワクワクしながら、早速小さな袋から皇朝十二銭の銭を幾つか取り出しながら、魔咲美は銭を持っているかどうかを聞いてみる。
魔咲美「細かいのなら・・・・・」
(魔咲美は財布から現在で言えば一円や五円ほどの価値の本当に細かい銭を取り出す・・・・・
そして「何かしらの賭け事か?勿論遊びでだよな?」と、銭を用いるということは賭け事の類いであろうことはわかるが、遊びでだよなと確認をする・・・・・)
>>68
>>69
初代巫女
「よーし!それじゃあさっそく始めましょうか!
それじゃあ先行は誰がやる?」
魔咲美が幾らか銭を取り出したのを見て、サッと地面に乾元大宝や寛平大宝と言った、妖怪退治の依頼を受けて得た銭……とはい言っても、物々交換が主流の集落ではほぼ流通していない銭を撒く。
先攻と後攻の内、誰が先にやるかと問いかける。
魔咲美「その前に、これはどういう遊びなのかを教えてくれないか?こういうのやったことがないんだ・・・・・」
(集落から出てゆく前も、友達と遊ぶことなんてほとんどなく、このような遊びも初めてやるので、まずはルールを知りたいと言う・・・・・
今の時点ではまだ難しい遊びなのか、それとも簡単な遊びなのかすらもわからない・・・・・)
>>70
>>71
初代巫女
「知らないの?
地面にいくつかの銭を並べて、適当に距離を取ってから自分の持っている銭を相手の指示する銭に投げ当てるものだよ。
で、誰が先攻をする?」
初代巫女は手にした数種類の銭を手に、簡単な意銭のやり方について教える。
これは集落の子供もやっている簡単な遊びであり、それを知らない事に少し違和感を抱きながらも、やり方を教え、その上でどっちが先攻をするかどうかを聞いてみる。
魔咲美「なるほどそういうことか!意外と簡単だな!それじゃあ私からいかせてもらうよ!」
(思っていたよりもルールは簡単だった、となれば話は早い
魔咲美はテンション高めに自分からやらせてもらうと言うと、早速銭を一つ投げる
が、早速当たらずに不発に終わる)
>>72
>>73
初代巫女
「あー、まだ当てる銭の種類についてまだ言って無いんだけどなぁ。
ま、いっか!それじゃあ次は私の番だね?どれに当てればいい?」
相手の言う銭に当てなければいけないと言う事を説明した矢先に、いきなり何の指示も仰がずに銭を打った魔咲美を見て、「せっかちだなぁ」と呟く。
あまりルールについて把握していないとわかりつつ、それ以上は特に気にせず、そのまま次へ進めて、自分はどれに当てればいいかと指示を待つ。
魔咲美「それじゃあ、これに当ててくれ!」
(魔咲美は先ほど自分の財布から出した、価値としては一番安い硬貨を指さす
魔咲美自信初代巫女の指示する銭という部分を飛ばして当ててしまったものの、ある程度この遊びについてのルールはわかってきたらしい・・・・・)
>>74
>>75
初代巫女
「わかったわ、それじゃあ行くよ………っと!!」
《ドゴオォォォォォォォォォォォォォォッ》
魔咲美が指した最も安価な銭を見ると、そこに目掛けてまるで隕石が激突したような凄まじい轟音と衝撃、土埃が舞い上がり、数秒の間だけだが、周囲の視界が奪われてしまう……
とても銭が地面に当たるような音はもちろん、近場に砲弾が直撃したとても此処までの轟音はしないだろう。
初代巫女
「やった!全部吹き飛んだ!!
これは私の勝ちって事でいい?」
明らかに子供の遊びで出来ること、いや上位の神々でさえこれをするには意図的に力を込めてやらなければ起きない事を、初代巫女は無意識の内に行っている。
おそらく、初代巫女に最初に意銭を教えた人物はかなりの苦労をしたであろうことが予想できてしまう。
魔咲美「・・・・・ちょっと待て、今何をしたんだ・・・・・?」
(あまりのスピードと勢いに髪がボサボサになり、体中埃まみれになる・・・・・
視界が遮られたことと同じ遊びをしているとは思えないほどの衝撃音に、何をしたのかさえわからずに、もしかしたらさっきの鬼が奇襲を仕掛けてきたのかとさえ思っている・・・・・)
>>76
>>77
初代巫女
「何って、さっき言ったルールの通り、指示にあった銭を裏返しただけよ。」
初代巫女からすればこれが普通の事であるのか、さも当然のようにそう応えると、手にした銭を持って「もう一回やる?」と問いかける。
魔咲美「あぁ、やるが、その前に一言・・・・・力を十分の一くらい抑えてくれ!」
(目の前で起きたことを見ていなかったのかと言わんばかりに力を抑えてくれと申し出る
相手の力がまさかこういう遊びにまで反映されるとは思わなかった、これでは鬼に襲われるよりももしかしたら危険かもしれないとさえ思えてくるが、せっかく出来た友人とまだ遊んでいたいのは魔咲美も同様なのだ・・・・・)
>>78
>>79
初代巫女
「わかったわ、それじゃあだいたいこのぐらい?」
《ズドオォォォォォォォォォォォッ》
先程の隕石の激突のような威力は無いものの、初代巫女が地面に銭を投げた際に、至近距離で大爆発が起きたような凄まじい爆発が巻き起こり、その爆発によって生じた轟音と衝撃によって小屋(神社)の周囲の木々が激しく揺れ、大気が震える。
これでも初代巫女にとってかなり力を加減してあるようで、投げる際の動作もほぼ勢いを付けておらず、指先の力だけで銭を地面に落としたように見えた。
……辛うじて、丘や小屋にはかなりの強度の結界が展開されているため、ほぼ影響を受けてはいないものの、周囲に犠牲者が出てしまう前に別の事を提案した方がいいのかもしれない。
魔咲美「・・・・・アンタ、日常生活で支障出たりとかないのか?」
(力を抑えてもまだ人の命を簡単に奪えるほどの威力であることから、日常生活で支障が出たりしないのかと疑問を投げかける・・・・・
>>80
魔咲美「・・・・・アンタ、日常生活で支障出たりとかないのか?」
(力を抑えてもまだ人の命を簡単に奪えるほどの威力であることから、日常生活で支障が出たりしないのかと疑問を投げかける・・・・・
そして「何か別の遊びをしないか?特にそこまで力を使わない遊びとか・・・・・」と、ボサボサになった髪を直しながら言う)
>>80
【追記修正版です!】
>>82
初代巫女
「………?
特に不自由した事はないわ。」
小屋の近くに置いてあり、結界の防御範囲に入っていた飲料水の入った水壷を木の柄杓で少しだけ掬って飲むものの、その際には無意識に力をセーブしているようで柄杓や壷が破壊される事は無かった。
そんな中で魔咲美が別の遊びを提案すると、「いいよ、何かやりたいことがあるの?」と聞きながら、地面に落ちた銭を拾い集め始める。
魔咲美「ちょっと待て、今水を飲む時は普通に飲めてたよな?」
(水を飲むのは普通にできていることから、初代巫女が日常生活で支障が出てもそれに気づいていないということではなく、本当に普通に生活ができているということがわかる・・・・・
遊びになると力が入る、ということなのだろうか・・・・・)
>>83
>>84
初代巫女
「それがどうしたの?特におかしな事なんて無かったでしょ?」
地面に落ちた銭を拾い集めて袋に入れながら、水を飲む動作の際にツッコミを入れた魔咲美を見て、何もおかしな事は無かっただろうと応える。
もしかしたら、壷や柄杓にも小屋や丘と同じように何らかの防御強化が行われているのかもしれない。
魔咲美「まぁ・・・・・確かにそうなんだが、何で遊びの時はあんなに力が爆発し過ぎていて、水を飲む時とかは普通なんだ?遊びでも同じようにできないか?」
(どうやら初代巫女は若干天然な部分でもあるのか、何かおかしいのかもわかっていないらしい・・・・・
おかしい部分は確かになかったのだが、強いて言えば遊びの時から今に至るまで何から何まで全部おかしいとも言える、力が強過ぎると感覚が鈍くなるのだろうか・・・・・)
>>85
>>86
初代巫女
「あー?そんな事気にしていたの?
遊びと普通の生活は別物でしょ?」
初代巫女は柄杓を壷の上に置き、口許を小さな布で拭うと、徒競走で歩いて勝負をする者はいない、ドッジボールでボールを投げる時に、家で物を放る時と同じ力で投げる者がいないように、二つに明白に分けているのだと応える。
初代巫女
「で、何かやりたい事とかある?」
魔咲美「薬草分け、なんてどうだ?」
(魔咲美は小さな袋から、そこそこの量の一束ずつに束ねられた薬草と数字を書いた布を取り出す・・・・・
「やり方は簡単だ、布をめくって書かれた数の束を取る、最終的に束が多い方が勝ちだ、これならさっきみたいに爆発したりとかは流石にないだろ?」)
>>87
>>88
初代巫女
「へぇ〜!始めて見る遊びね!
面白そうだからそれをやりましょう!」
シンプルながらも、これまでやって来た遊びのどれとも違う事から興味深々と言った様子で魔咲美の考えたゲームに賛成し、さっそくやってみたいと応える。
魔咲美「先行はどうする?私はどっちからでも構わないぞ?」
(布と薬草の束を50束ほど並べ、先行はどうするかを聞く
魔咲美はかなりの自信があるのか、どちらからでも構わないと自信満々の顔で言う)
>>89
>>90
初代巫女
「へぇ、随分な自信ね?
お手並み拝見と言うことや、さっきは私が先行をしたから、今度はアンタが先行をしてもいいよ?」
並べられた布と薬草の束を見て、先程のルールを思い浮かべる中、自信満々に言う魔咲美の顔を見て、その自信の源を知ろうと考え、今度は相手に先行を譲ると言う。
魔咲美「お?いいのか?それじゃあお言葉に甘えて・・・・・」
スッ・・・・・
(魔咲美は布をめくると、そこには「二」と書かれており、薬草の束を二つ手に取る・・・・・
「言っておくが、私はズルとかはしないからな、布も薬草も、何の小細工も無しだ」
と、予め自分は正々堂々と勝負することを誓い)
>>91
>>92
初代巫女
「わかったわ、ズルなんてしても面白くないからね。」
特に深く考えることなく、取り敢えず一枚の布を捲る。
すると、そこには"八"と書いてあり、サッと八本の束を自分の手元へ引き寄せていく。
魔咲美「・・・・・ま、まだまだこれからだ・・・・・」
スッ・・・・・
(めくった布には五と書いてあり、五束手に取る・・・・・
が、今の時点でもう初代巫女の方がリードしており、魔咲美は早速自分が負けるかもしれないという予感に襲われる・・・・・)
>>93
>>94
初代巫女
「次は……七束ね?」
《スッ》
まるで布に書かれたものが全て見えているかのように次々と大きな数を出し、それを引いて行く。
現代の巫女である霊夢も適当に飛んでいるだけで異変の元凶の元へ辿り着くことが出来る"巫女の勘"があるのだが、初代巫女の場合はその範囲がより広がっているのか、日常生活の中でもこの強運が働いている。
強さだけでなく、その運もまた神に愛されているとしか思えない程のものとなっている。
魔咲美「・・・・・つ、次は・・・・・」
スッ・・・・・
「一」
(魔咲美の嫌な予感が現実になり始める・・・・・
これは自分がついていないだけなのか、それとも相手の強運が強すぎるのか、それとも両方か・・・・・
いずれにしても、束を手に取る魔咲美の手が震え始めているのは事実である・・・・・)
>>95
>>96
初代巫女
「次は何かな?」
【拾(じゅう)】
初代巫女はここに来ておそらく最大と思われる十と書かれた布を引き当て、そのままゴッソリと薬草の束を手元へ引き寄せていく。
既に初代巫女の手元には山のようになった薬草の束が積み上げられている……
初代巫女は特に何も考えず、取り敢えず目についたものから引いているだけであるにも関わらず、異様なまでの的中率を叩き出している。
魔咲美「・・・・・」
スッ・・・・・
「一」
(布も束の数もかなりあることから、大きい数も小さい数も同じ数が書かれた布が複数存在しており、魔咲美は連続で「一」を引いてしまう・・・・・
さっきまで自信満々だった自分が恥ずかしくなってくる・・・・・)
>>97
>>98
【それから数分後…】
初代巫女
「やった!結構沢山引けたわ!!」
続けること数分。
何時の間にか初代巫女は薬草の束のほぼ全てを手中に納めており、上機嫌に楽しそうに笑いながら沢山引けたと喜ぶ。
異常なまでの勘の良さ、そして運の良さを兼ね備え、更には人知を超えた底無しの力を持った初代巫女。
彼女が集落から離れて住んでいるのも、そのあまりの強さや、異常な強運故に疎まれ、周囲に馴染むことが出来ずに追い出されてしまったのだろうか……
魔咲美「・・・・・ざ、惨敗・・・・・この私が・・・・・惨敗・・・・・」
(今まで、この遊びでは負けたことがなかったのか、ショックの大きさが目に見えてわかるほどに呆然としており、この現実が受け入れられていないことがわかる・・・・・
まさかここまで強運の持ち主を相手にしていたとは思わなかった・・・・・)
>>99
>>100
初代巫女
「これは私の勝ちって事でいい?」
その見た目は20前後ぐらいで、喋らなければ端正な顔立ちをした美人に見えるのだが、そんな見た目とは裏腹に、まるで子供のように目を輝かせて薬草の小山と魔咲美を交合に見てこれは自分の勝ちかと聞いてみる。
魔咲美「あぁ、アンタの完全勝利だ、まさかこうも大きく差が出るとは・・・・・」
(いつものように勝てるだろうと思っていたが、まさかの惨敗という結果に、正直この間で大きく差が出るとは思わなかったと呟く・・・・・
「アンタ純粋な力だけじゃなく、運もかなり強いな・・・・・」)
>>101
>>102
初代巫女
「へへへ、そんなに褒めても何も出ないよ?」
始めてやったゲームでも自分が勝てた事を知ると、素直に嬉しそうに笑いながら、魔咲美の自分の力と運を褒めているのを聞いてますます上機嫌になる。
初代巫女
「…こうして誰かと一緒に遊ぶのは久し振りだなぁ。
私はね、集落の外に捨てられていたところを集落の外れに住んでいた老夫婦が拾ってくれたそうなんだ。だから……昔からこうして誰かと一緒に遊んでみたかったんだ。」
ふと、初代巫女は自分の生い立ちについて軽くだが呟く。
初代巫女はこれまで色々な遊びを自分を拾って育ててくれた老夫婦から教えてもらったものの、両親が不明な初代巫女は寺小屋のような同世代の子供がいる場所に行けなかった。
やたら子供っぽい性格だったり、天然な言動をしていたのも、世間の喧騒とは隔絶された特殊な環境で育って来たからなのかもしれない。
初代巫女
「私の長年の願いを叶えてくれて、ありがとう。」
異次元の強さを持っており、その力を世界の支配に回せば、人も妖も力だけで支配し、全世界を支配することも容易である程の力と、無敵と言っても差し支えがないほどの強運を持ちながら……
初代巫女の願いはとても小さく、ちっぽけな、それこそ幼子でも叶えられるような些細なものしか無かったのだろう。
魔咲美「・・・・・ア、アンタさえよければ、いつでもこうして遊んでやっても・・・・・いいけど・・・・・」
(相手の話を聞けば、相手に対する見方がガラッと変わる・・・・・
妖怪を、しかもトップクラスで強いと言われる鬼をも簡単に遠くへ吹き飛ばせるほどの人間離れした異常な力と、圧倒的な強運の持ち主というイメージしかなかったが、境遇を知った今、こうしてただ誰かと遊ぶことが相手の幸せと知った今、初代巫女さえよければばいつでもこうして遊び相手になってもいいと、照れくささからか少しそっぽを向きながら言い)
>>103
>>104
初代巫女
「ほんと!?
それならまた次は何をしようかな!」
照れくさそうにしている魔咲美のいつでも遊んでいいと応えてくれたのを聞いて、意銭をする際に用意していた硬貨の入った小さな袋を小屋(神社)の中へと放り入れ、次は何をしようかなと考える。
初代巫女
「そう言えば、アンタはどうして集落の外に住んでいるの?
集落の外には人間は殆どいないし、森の中なんて妖や獣で一杯だからとても普通に住めるようには思えない。」
何をしようか考えていると、先程自分の境遇について少し話した事で、今度は魔咲美が集落の外に住んでいたのはどうしてなのかが気になり始め、そう問いかけてみる。
削除
107:霧雨魔咲美◆gI:2022/02/01(火) 05:15 魔咲美「・・・・・私は・・・・・差別されたんだ、気味悪いって・・・・・」
(相手になら明かしてもいいと思ったのか、心を許して自分が集落の外に住んでいる理由を説明する・・・・・
魔女の自分は、不気味な魔術やら何やらを使う気味の悪い存在として集落の人間に思われ、酷い差別に耐え切れずに集落を飛び出し森に居住地を移したと答える・・・・・)
>>105
>>107
初代巫女
「……そんな事が………
……案外似た者同士なのかもね、私達?」
真咲美が差別を受けていた事を知ると、自分のここに至るまでの半生を思い出しながら自分達は案外似た者同士なのかもしれないと呟く。
無理もない、得体の知れない奇術妖術を使い、その服装も髪も他とはまるで異なる魔咲美であり、弱い人間は自分の理解できないモノを恐れるのだと言うことを初代巫女も知っていた……
魔咲美「かもな・・・・・」
(確かに自分と相手はどこか似ている、もう少し早く出会っていれば、自分の性格も捻くれ者にはならなかったのたろうかと思う・・・・・
相手はついさっきも自然な、無邪気な笑みを浮かべていたが、自分はあんな顔をしたことさえ記憶にない・・・・・)
>>108
>>109
初代巫女
「貴方は人間が……この世界の事が好き?」
《ザアァァァァァァァ……》
ふと、初代巫女は魔咲美から顔を逸らして、辺りの木々がざわめき、二人の間に風が吹き込み、その風によって初代巫女の長い黒髪が風に靡き、その表情が見えないものの、その声からは何処か寂しそうにも聞こえる。
魔咲美「・・・・・人間に限らず、生き物の感情なんてどれもバラつきのあるもんさ、自分よりも力の強い奴、未知の力を使う奴、人間ではない者・・・・・恐怖心を抱くなんてのは当たり前なんだ、実際私も例え優しいとしても鬼や妖怪はやっぱり怖いしな・・・・・さっき、差別に耐え切れなくて集落を飛び出したと言ったが、集落の奴らの言い分も気持ちも私は十分わかってるんだ、差別されるのが嫌だったが、実際はもうアイツらに迷惑かけたり怖がらせたくないってのもあって今に至るな・・・・・だから、こうなったのは当たり前のこととして受け止めている、人間にも、この世界にも、嫌悪感は抱いていないよ・・・・・」
(魔咲美は自分の感情を一言では表しづらかったのか、長々と説明する・・・・・
何に恐怖心を抱くかはそれぞれの自由だし、未知に対しての恐怖は誰にだってある、魔女という存在の自分はその未知の存在に該当した、だから恐れられた、ただそれだけのことだと・・・・・
自分だって例え優しい性格をしていたとしても、それを知らなければ鬼や妖怪は怖く感じる、それと同じく集落の人間に自分は恐れられた、もう迷惑をかけたくない、怖がらせたくない、差別されるのが嫌ではあったが、実際はその他の気持ちもあり、そしてその気持ちの方が強かったのかもしれないと、今になって思う・・・・・
だからこそ、自分が受け止めるにも突き放していただけであり、これは当たり前のことだから、人間及びこの世界に対する嫌悪感はないと答える・・・・・)
>>110
>>111
初代巫女
「恐怖…差別……」
魔咲美の言葉の内、特に強い負の感情が込められている二つの単語を繰り返し自分に言い聞かせるように呟く。
初代巫女
「そう……アンタも色々と苦悩していたみたいね……
少し経緯が違うけど……集落の人達から距離を置いたと言うのは私も同じ。」
再び魔咲美の方へ振り向くと、集落から距離を置いたと言う自分と似た境遇である事を口にする。その顔には、悲しみや憎しみは勿論、自分を追い出した集落の人々に対する怒りでさえも感じられなかった。
初代巫女
「だけどね?集落から出て……世捨て人同然の暮らしをしてわかった。
この世界は美しい、朝に輝く太陽、夜を照らす月、移り変わる雲、木々のざわめきに、小鳥達の囀ずり…人々の賑やかな様子、日々を生きる妖、獣達の遠吠えに地を駆けるその姿……」
初代巫女は魔咲美から目線を外し、周囲を静かに見渡し、この世界の美しさについて話す……これまで人と話した事など殆ど無かったからか、ますます上機嫌になって語っている。
初代巫女
「さっきの質問の私の応えを教えるとね?
私はこの世界が大好き、この美しい世界に生まれることが出来ただけでも幸せだと思っている。」
まるで太陽のように清みきった優しい笑顔をして、自分はこの世界が心の底から大好きであると言う。
自分を追い出し集落の人々や、自分に襲い掛かる凶悪な妖怪達でさえも大好きな存在の一つであると言う辺り、彼女の底無しの優しさを備えている。
魔咲美「・・・・・アンタの言う通りだな、生まれることが出来ただけでも幸せ、か・・・・・」
(境遇こそ似ているが、自分は初代巫女のように穏やかに笑みを浮かべたり、生まれることが出来ただけでも幸せという風に考えたことが思い返してみればほとんどなかったように思う・・・・・
森の奥、自然が豊かな場所に住んでいても、いつも思うのは何故自分は周りと溶け込むことが出来なかったか、集落の人間達に差別されたことから湧き上がってくる怒り、悲しみ、そして自分がいなくなったことでやっと皆平和に暮らせるようになったのだろうかという、複雑な感情・・・・・
初代巫女と出会ったことで、心が洗われるような気持ちになる・・・・・)
>>112
>>113
初代巫女
「そう、だからこそアンタが集落を憎んでいなかった事に少し安心したわ。」
自分は誰の事も憎んでいない。
そして、魔咲美も苦悩しながらも前に進もうとしている事から、自分達は集落の中ではなく、外でこそ自由に生きられるのだと確信する。
初代巫女
「これから新しくやり直せばいい、私達は集落の外でも元気に生きていけるって事を示してやればいいのよ。」
魔咲美「・・・・・今日、私はやっとやり直せた気がするよ・・・・・」
(この言葉、一見初代巫女の言葉に救われたという意味合いに聞こえるものの、魔咲美の意思としては、初代巫女と出会って、そして友達になったことで、これからの人生に光が差した気持ちになったことによる、初代巫女への感謝の言葉になっている・・・・・
照れ隠しからか初代巫女にはそうだとバレないような言葉に変えている・・・・・)
>>114
>>115
初代巫女
「それならよかった…!
アンタさえ良ければ、また明日一緒に合わない?」
初代は優しく微笑みながら、漸くやり直せたと言う魔咲美の言葉を聞いて、少しでも自分が彼女のかかえる苦悩を軽減できたと思い喜びながら、また明日、一緒に合わないかと聞いてみる。
魔咲美「勿論だ!次は束をもっと取ってやるからな!」
(魔咲美は明日は初代巫女よりも束を沢山取り、勝利してみると宣言する
恐らく負けるが、それでも構わないと思う、勝敗に拘るのもなんと小さな悩みかと思えてしまうほど、初代巫女と一緒にいる時は霧が晴れるように明るい気持ちになる)
>>116
>>117
初代巫女
「そうだ、そう言えばアンタの家は何処にあるの?」
明日は勝つと言う魔咲美の姿を見て、これまで自分の力や運を見て、まるで化物か何かを見るような目で自分を見ていた集落の人々とは違った純粋な意思を感じてある種の安心感を覚える。
ふと自分の家について教えたものの、自分は相手の家を知らない事から相手の家は森の何処にあるのかと聞いてみる。
魔咲美「私の家はあっちの方にある森のずっと奥深くにある、見た目はほぼ廃墟って感じだな」
(人が寄ってこない森の奥深くに、魔咲美自身が見てもほぼ廃墟に近い見た目の家に魔咲美は住んでいると答える
「森の奥だから不気味な感じはあるけど、ここと同じで豊かな自然があるからいいところっちゃあいいところだな」)
>>118
>>119
初代巫女
「わかった、それじゃあ今度貴方の家にまで行ってみるわ!」
魔咲美の指した方向を見て、家の場所を把握したのか頷く。
勿論、目視できる筈がないのだが、これまでのあまりのオーバースペックぶりから本当に見えているのかもしれない。
魔咲美「あまり大したもてなしもできないけどな!」
(歓迎はするが、あまり大したもてなしはできないのであまり期待はしない方がいいということを予め告げる
というのも、魔咲美の家は基本的に薬草や、調合用のすり鉢などが置いてあり、あとはこ難しい魔法の為の道具程度しかないからだ)
>>120
>>121
初代巫女
「ええ、楽しみにしているわ!」
自分も招待したはいいものの、特別何か出した訳でも無く、寧ろ一緒に楽しい時間を過ごさせてくれた魔咲美には感謝しか無い。
始めて出来た人間の……いや、敵意無く接することの出来る彼女は友人であり、彼女への信頼を強く感じ始めて行く。
集落に姿を見せる時は人々は自分を恐れ、避けていたためまともに話すこともできずに、妖怪退治の依頼について簡単に聞くぐらいしか無かった……それにくらべて魔咲美とは、普通の人間同士の友人として接することが出来たのが初代にとっては本当に嬉しい事だった。
【翌日】
魔咲美「誘うの、流石に早いか・・・・・?」
(知り合い、そして仲良くはなったものの、翌日に家に誘うのはさすがに早すぎるだろうかとも思いながら、同時に相手にも相手の都合があるかもしれないと考える・・・・・
巫女という立場上、妖怪退治をいつ頼まれてもおかしくはない、いきなり誘うのもそれはそれで困らせてしまうだろうかと考える・・・・・)
>>122
>>123
《コンコン》
初代巫女と出会い、別れた次の日
ふと扉からノックをする音が聞こえてくる。
神社で初代巫女は魔咲美の家がある方向を知っているため、退治の依頼を受けた初代が魔咲美の家の近くを通った事で立ち寄ろうとしているのかもしれない。
魔咲美「・・・・・?アイツか・・・・・?」
(家に客人が来るなんてことはまずない、昨日家のある方向を教えた初代巫女が来たのだろうかと思いながら扉の方へと歩いてゆく・・・・・
ガチャッ
「はーい」
一応違う場合もあるので、誰であっても対応できるようにまずは返事をして扉を開ける・・・・・)
>>124
>>125
《ガッ》
萃香
「よ〜お、始めまして。」
扉を開けると、そこには魔咲美よりも少し背が高く、整った顔立ちをして、腰まで伸びた長い髪を持ち、現代の萃香が大人に成長した姿をしている。
それは、初代巫女が殴り飛ばしたあの山のように巨大な鬼に酷似しており、尋常ならざる異形の力を纏っている。
萃香
「悪いが……ちよっと話を聞かせてもらうぞ?」
大人萃香は姿を見せた瞬間、扉を掴んで閉められないような状態にしており、その様子は知人の話を聞くと言うよりも、相手を恫喝しているものに近い。
魔咲美「なっ・・・!?・・・・・お前、あの時殴り飛ばされたあの鬼か?言っておくが、アイツはここにいないし私を襲えばアイツが黙っちゃいないぞ?お前、アイツに簡単に殴り飛ばされてたじゃないか・・・・・」
(初代巫女かと思って出てみれば、相手はまさかのあの時殴り飛ばされた鬼と同じと思われる鬼であり、一瞬怯むものの、やめておけばいいのに自分を襲えば初代巫女が黙ってはいないと逆に脅しにかかる・・・・・
更に、やめておけばいいのに簡単に殴り飛ばされていたことにまで言及する・・・・・
こんな不気味な森の奥深くに一人で住めるほど精神面が強いからか、肝っ玉もかなり座っている)
>>127
>>128
大人萃香
「ククク…そう、あの巫女を私の根城に誘き出すためにお前を連れていくつもりだ。言っておくが……抵抗は無意味だぞ?」
萃香は鬼である自分を前にしてもおくすることなく逆に脅しかける魔咲美に対してその胆力に少し感心するものの、直ぐに圧倒的な存在感から成る威圧感によって黙らせようと凄んでみる。
魔咲美「・・・・・あー・・・・・まぁ、私は連れてかれてやってもいいんだが、お前〇ぬぞ?」
(抵抗しようと思ったが、人質として連れ去られるなら無抵抗であれば特に何かされるわけでもないだろうと思って連れてかれてやってもいいと答えるものの、同時に相手に忠告をする・・・・・
初代巫女がこの鬼を殴り飛ばした時のあれは、絶対に全力ではない、となれば自分を連れ去るということをすれば初代巫女があの時以上の力でこの鬼をボコボコにすると思われるが、相手が構わないのであれば仕方が無いし、鬼の体は丈夫そうだから平気だろうと考える)
>>129
>>130
大人萃香
「あっははは!心配しなくとも私は簡単にはやられないさ。
それに今度は……鬼の四天王全員でアイツを潰す。たかが人間風情に舐められっぱなしになるのは私の性に合わん。」
千年以上も前の萃香は今のように酒を飲んでのんびりと過ごしていたのではなく、鬼らしく凶暴かつ残忍、若さ故の強靭さや荒々しさを兼ね備え、非常に厄介な存在となっている。
更に、鬼の四天王と言った破格の実力者達が総力をあげて初代に挑むつもりなのだと応えると、掌から強固な鎖を伸ばして魔咲美の両腕を拘束して捕らえようとする。
幾ら初代とは言え、一体ずつだけならばともかく、最強種の鬼。
その中でも最高位に君臨し、神をも恐れぬ歴戦の猛者が複数人がかりとなれば分が悪いだろう……
大人萃香
「奴の臓物を引きずり出して喰らい尽くしてやる。」
魔咲美「・・・・・」
《鬼の四天王、か・・・・・アイツもちょっとやばいかもな・・・・・》
(抵抗しても無意味だということをわかっている為大人しく拘束されるものの、鬼の四天王という言葉に、今回は初代巫女でも流石に相手が悪すぎるかもしれないと冷や汗を流す・・・・・
初代巫女は強いが、鬼が複数人で一気にかかるとなればどうなるかわかったものではない・・・・・)
>>131
>>132
大人萃香
「まさか他の奴の手を借りるのは不本意だが、何時までも人間ごときになめられるのは癪に触るからな、今回で完全に潰す。お前もそのためにせいぜい頑張ってくれよ?」
魔咲美に向けて伸ばした鎖が彼女の体を巻き取ると、そのまま軽々と自分の元まで引き寄せて彼女を抱えて自身の根城がある妖怪の山に向かって立ち去ろうとする。
魔咲美「一人の人間相手にそこまでするなんて、よっぽどすることがないんだな」
(友人が潰されそうになっているのに、せいぜい頑張ってくれと言われると言い返してやろうと思ったのか、強力な力を持つ鬼が仲間を呼んでまでたった一人の人間相手にここまでするということは、よほどやることがないかまってちゃんなのかと鋭い言葉を放つ・・・・・)
>>133
>>134
大人萃香
「あっはっは!威勢のいい奴は嫌いじゃない。」
大人萃香
「だけど言っただろ?人間ごときになめられるのは癪に触るってな?」
《ゴオッ》
魔咲美を拘束している鎖を握る右手とは異なり空手の左手で自分の顔を覆って豪快に笑うものの、直ぐ様肌を刺すような鋭い針のような殺気を放ちながら鎖を握った右手を振るい、魔咲美を家の外にまで叩き付けようとする。
がごっ・・・・・!
魔咲美「がっ・・・・・!?」
(本気ではないとは思うものの、やはり鬼の力、全身を鉄の板に叩きつけられたような凄まじい激痛が走る・・・・・
鬼がちょっと力を出しただけで、人間なんて脆いものだ、しかもそれが複数人で初代巫女を相手にしようとしている辺り、お遊びなんかではなく本気であるということが改めて伺える・・・・・)
>>135
>>136
大人萃香
「このままお前を叩き潰してもいいが……奴が来るまでは喋る程度には生かしておかないと人質としての価値も囮としての価値も無いからな、これで勘弁してやるよ。」
大人萃香は魔咲美を拘束した鎖を手元へ引き寄せ、魔咲美もろとも自分の傍へ寄せ、そのまま担ぎ上げると自分達の決戦の場となる妖怪の山へ向かって歩いて行く。
【→妖怪の山 鬼の屋敷】
妖怪の山では百を下らない強大な力を持った鬼が各々の好きなことをし、時には天狗や河童と言う他の山に住む者にも暴力を振るいながら、浴びるように酒を飲んで暮らしている。
そんな鬼達のリーダーであり、最強の種族の一つである鬼の中でも更に飛び抜けた力を持った四鬼が集結した屋敷へと到着する。
当時の妖怪の山といえば、鬼が支配しており、人間ではそこに近付く事すら出来ないほど、多数の危険で凶暴な妖怪が群れを成して暮らしているため、妖怪の山の中を目撃できたのは魔咲美が始めてだろう。
勇儀
「ソイツが巫女の知り合いか?」
大人萃香
「ああ、そうだ。手を出すなよ?」
胸元が大きく開いた着物を着て、大きな赤い杯を手にした一本角の鬼、星熊勇儀が屋敷の前の地面に座って酒を飲んでいたところ、帰って来た萃香が魔咲美を抱えているのを見て声をかけている。
魔咲美「・・・・・」
(叩きつけられたことで意識が朦朧とする中、魔咲美は鬼の本拠地まで連れてこられると、体の芯から寒気が走るようなピリピリした空気を感じる・・・・・
怖気付いては敵側の思うツボだと思ってか表情は常に冷静を装い何も喋らずにいるものの、内心かなり怯えている・・・・・)
>>137
>>138
覆面の鬼
「しかし、我ら"四天王"を全員呼び出さなければ倒せないほどの奴なのか?たかが人間。人質を取るまでもないだろう?」
華扇
「クックック、我ら鬼に比肩し得る人間など存在してはならないからな。今ここで潰しておくに超したことは無い。」
勇儀の傍を通り抜け、屋敷に入ると、そこでは牛の頭蓋骨を被り、藁で作った衣に身を包んだ素性の知れない鬼と、桃色の長髪をした強い邪気を放った二体の鬼が酒盛りをしている。
その二体の鬼だけで群れを成した軍隊を即座に潰せるほどの強大な力を放っている。
魔咲美「アイツは・・・・・お前ら程度にやられるほど弱くないよ・・・・・」
(鬼達が自分達を招集しなければならないほどの相手なのかと話し合う中、魔咲美は初代巫女はお前達なんかに負けるほど弱い奴じゃないと反旗を翻す・・・・・
それほど、初代巫女のことを信じているのだろう・・・・・)
>>139
>>140
華扇
「あー?」
勇儀
「あっはっは!いいねいいね、気の強い奴は好きだよ。」
華扇は露骨に不機嫌そうにし、覆面の鬼は無言で酒を飲み、勇儀は魔咲美の発言を聞いて笑い、萃香は静かに魔咲美を見てはまるでその本心を読み取ろうとしているかのように沈黙する。
普通の人間や、気が強いだけの人間であれば、圧倒的強者である鬼の根拠地であるこの場に入った瞬間に恐怖のあまり一言も話せなくなるのだが、魔咲美は自分達にも臆すること無く発言するその姿に何かを見ている。
魔咲美「本当だからな!そこにいる奴なんて、片手で遠くの山まで吹っ飛ばされてるのを見たぞ!」
(所詮人間ごときが自分達に力で勝てるわけがないと思い込んでいる鬼達に、魔咲美は嘘ではなく本当であることを信じてもらう為、萃香の方を見れば片手で遠くの山まで殴り飛ばされていたということを本人の目の前でバラす)
>>141
>>142
大人萃香
「ちょっ…!おまッ…!それを言うんじゃない!!」
見た目は大人だが、中身はまだ数百年も生きておらず、これまで初代以外の相手に敗北した事も無いと言う人生経験の浅さから感情を制しきれておらず、初代にやられた事を魔咲美がバラされると慌てて発言を取り消させようとするが…
華扇
「あっはっは!我らが大将が人間ごときに敗けたと言う噂に信憑性が出来てしまったな。」
萃香が人間…初代に敗れた事を噂で知っていた華扇は自分の膝を左手で叩きながら笑い、萃香をからかう。
勇儀
「ヒュウ、言うねぇ。
アンタのその胆力、私は嫌いじゃないぞ?
どれ、アンタも酒でも飲むか?」
勇儀は魔咲美の物怖じしないその姿を見て気に入り、自分の手にしていた酒の入った杯を差し出して酒を飲むかと聞いてみる。だが鬼の飲む酒はかなり強く、常人であれば匂いを嗅ぐだけでも酔っぱらってしまう程となっている。
魔咲美「だって事実じゃないか!しかも一回だけじゃないらしいな!」
(何回も挑んで負けて、それが悔しいから仲間を引き連れて仕返し、しかも鬼が本来は格下な人間相手に人質まで取っている辺り、力だけはあって本当は大したことないんじゃないかと思い始めるが・・・・・
「なっ!?ちょっ!や、やめ・・・・・」
杯を差し出されれば、あまりにも強い酒の匂いにクラッとくる・・・・・)
>>143
>>144
大人萃香
「この………ッ!!」
《ガッ》
勇儀
「まあ落ち着きなって。それよりもアンタ、鬼の酒は行ける口かい?」
鬼の大将としてのプライドを傷つけられた事で激昂した萃香が怒りのままに魔咲美を地面に叩き付けようと彼女を拘束する鎖を大きく振り上げようとするが、勇儀が鎖を掴んで引き止める事によって阻止すると、そのまま魔咲美に鬼の酒を飲ませようとする。
魔咲美「無理だ無理!匂いだけで強すぎるぞ!?どんな酒飲んでんだ!」
(鬼の酒、という言葉でまず人間が飲んでいいものなのかどうかも疑わしいと思いながら、そもそも酒の匂いが人間にとっては強すぎるということを主張する・・・・・
ただ単に相手が鬼の中でも特に飛び抜けて酒豪なだけで酒は普通なのか、それとも自分が弱すぎるのか、そもそも酒を飲んだことがないからわからず)
>>145
>>146
勇儀
「あっはっはっ!それに大丈夫だって、飲まず嫌いは悪いって言うだろ?」
勇儀は少し酒が入っているのもあり、少し強引に度数がかなりキツい鬼の酒を飲ませようとする。
魔咲美「ちょっ!?待てって!人の話を・・・・・んむぐっ!?」
(抵抗も空しく相手にされるがまま、鬼の酒を飲んでしまう・・・・・
人間が飲む酒とは桁違いの早さで魔咲美の顔が真っ赤になり始める・・・・・)
>>147
>>147
大人萃香
「おいおい、大丈夫なのか?それは鬼の酒だぞ?」
勇儀が上機嫌であるからか、人間の酒豪程度では香りを嗅ぐだけでも酔い潰れる程の度数の鬼の酒を、普通の鬼が飲むような勢いで飲ませている事に思わず萃香も心配してしまい、大丈夫なのかと問いかける。
魔咲美「ううぅ〜・・・・・ヒッグ・・・・・だいじょぉぶがらっでぇ〜?」
(顔を真っ赤にし、目は半開きの状態で萃香の問いかけに反応して視線を向けると、今まで以上に好戦的な雰囲気で相手を睨みつけ始める・・・・・
「鬼さんよぉ・・・・・この魔咲美様をなめでんのがぁああ!?」
と、萃香に顔を近づけ、煽り始める・・・・・)
>>149
>>150
覆面の鬼
「!!?」
華扇
「おぉ……随分と変わったな……」
大人萃香
「え!?あ!ま、まあ落ち着いて落ち着いて…?」
酒が入ると性格が変わると言うことはよく知ってはいたが、ここまで性格が変わるとは思わず、周囲の鬼達は呆気に取られ、萃香はあまりの豹変ぶりを前にたじたじと言った様子で魔咲美に対して落ち着くように言って宥めようとしてみる。
魔咲美「落ち着けだぁとぉ〜〜〜〜〜?ふざげんなぁっ!!!勝手に連れて来てえらぞうなごどいうんじゃれぇっ!!!」
(元々連れ去られたことは不満だったが、更にそこへ酒が、それも鬼が飲む強力過ぎるのが入ったことで、魔咲美の溜め込んでいた萃香への不満が爆発し、暴走する・・・・・
「ちょっど人間よりつえぇがらっで、調子のっでんじゃれぇぞぉぉぉごらぁぁあああっ!!!!!」
魔咲美は落ち着くどころか、より激しく怒りを顕にし始める・・・・・)
>>151
>>152
覆面の鬼
「……止めないのか?」
華扇
「いや…なんと言うか…止めにくいな。」
勇儀
「あっはっは!これは面白い事になったなぁ!!」
大人萃香
「いや、笑い事じゃないから!アンタも安心しなって、別に取って喰おうって訳じゃないんだ、用が済んだら元の家まで帰すって。」
萃香への不満が爆発して詰めよって来ている魔咲美に対して気圧された萃香は苦笑いしながら初代巫女を倒したら家にまで帰すとまで言う。