【オリキャラ&バトル】『The Three Ravens』【EP2】

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1:◆3.:2022/04/08(金) 13:42

物語の舞台は現代日本

1万人に1人の割合で異能力者が生まれる世界
ある者は正義のために異能を使い
ある者は私欲のために異能を使う
異なる二つの信念が交錯する時、善悪をも超えた死闘が始まる

冷酷なまでに正義のために日夜犯罪者の粛清を繰り返す
日本の極秘特殊機関"八咫烏"と日本中の犯罪者達の死闘を描いた物語


現在は八咫烏のトップ『麻摩氷華』と
firstのボス『麻摩桜空』の決戦が行われています


>>2 ハウスルールと募集枠について
>>3 八咫烏について
>>4 キャラシートの作成例
>>5以降から募集開始&本編開始となります!

101:人鴉◆3.:2022/06/30(木) 08:03

>>100

氷華
「…………そう。」

桜空が氷華の手から氷刃のナイフを取り上げると、氷のナイフそのものの硬化持続力も急激に低下しているのもあり、瞬く間にナイフが溶けて消える。

その様子を見ていた氷華は特に反論したり、異議を唱えることも無く、静かにそう呟くと、車椅子の背凭れに寄り掛かったまま天井を見上げて

102:動き始める因縁◆gI:2022/07/02(土) 05:22

桜空「・・・・・そういや、お前の友達から伝言を預かっている」

(桜空は、天井を見つめ始める氷華に、氷華の友達、すなわち夕渚からの伝言を預かっていると唐突に伝える・・・・・

夕渚もあの惨劇を、あの時の氷華の本性を目の当たりにしてしまった、伝言の内容はそのことについてか・・・・・)

>>101

103:人鴉◆3.:2022/07/02(土) 18:38

>>102

氷華
「……そう、見せてくれる?」

車椅子の肘置きに手を乗せ、両足に意識を集中させるものの、やはりまるで力が入らず、常に下半身が麻痺しているような言い知れぬ不快感を抱きながらも、弟からおそらく夕渚からと思われる人物からの伝言を聞こうとする。

104:動き始める因縁◆gI:2022/07/05(火) 05:16

桜空「・・・・・また顔を見せてくれだとよ・・・・・」

(夕渚から預かった伝言を、桜空は氷華に言う・・・・・

ずっと信頼していた親友が国そのものを地獄に変えようとしていたという事実を知っても尚、夕渚はまた氷華と会いたいと思っていた・・・・・)

>>103

105:人鴉◆3.:2022/07/06(水) 07:14

>>104

氷華
「………………。」

全てを知っても尚……桜空との戦いの中で彼女の事さえ忘れて復讐に走ろうとしていた自分の事を未だに思ってくれている事がわかると、氷華の目から一滴の涙が流れる……

この感情の正体も、言い表す言葉も思い付かないものの、凍りついた氷華の心の氷が溶けた証のようにも見える。

106:動き始める因縁◆gI:2022/07/07(木) 05:56

桜空「・・・・・よかったな、本当の親友がいてくれて・・・・・」

(氷華の本性を知っても、まだ氷華のことを親友だと思っていてくれているということがわかると同時に、夕渚の現状についての悪いニュースもないことから、夕渚は今も入院しているか、それとも退院しているかまではわからずとも、元気にしているであろうことがわかる)

>>105

107:人鴉◆3.:2022/07/07(木) 14:40

>>106

氷華
「……そうね……全てを失ったと思っていたから……」

右手で涙を拭いながら、自分は組織も仲間も、異能も全てを失ったと思っていたため、最後に残った唯一の肉親である桜空と、親友を大切にしないといけないなと思って。

だが……氷華が倒れ、意識を失っていた間に、行政や警察といった治安維持組織が壊滅した事で日本全土で起こった『大事件』については知らない……

108:大事件◆3.:2022/07/07(木) 15:04

【刑務所襲撃事件】


氷華率いる八咫烏によるクーデターから三日後、日本全国において60以上ある刑務所全てに同時多発的に襲撃が仕掛けられた。

1万人以上の刑務官と、全囚人の8割が惨殺されると言う異常事態が引き起こされ、その犠牲者の数は八咫烏によるクーデター時の犠牲者の数を上回っている。

殺害された服役者や刑務官の多くが、身体の一部を抉られていたり、強力な力によって体をバラバラにされていたり、原型すら留められない程にグチャグチャに圧し潰されていたりと、異常としか言えない惨状になっていた。

死体の確認されていない2割強の服役者達はいずれも強力な異能を持った死刑囚ばかりであったため、再建途中の行政や警察も血眼になって探し回っているものの、その足取りすら掴めていない……

また、八咫烏による襲撃によって混乱している日本の上空や近海に多数の国籍不明の戦闘機や海外船が見付かり、国内でも異国の言語を使う者が多数目撃されていた事から一説には、この襲撃事件の裏には隣国が関与しているとも噂されている。

109:動き始める因縁◆gI:2022/07/09(土) 06:20

桜空「・・・・・近々、本当に全てを失うかもしれない事態に発展するかもしれねぇ・・・・・」

(桜空は、これから八咫烏が起こしたクーデターよりも、更に恐ろしいことが起きるかもしれないということを発言する・・・・・

桜空はこの二年間、それに備えてきた・・・・・)

>>108

110:人鴉◆3.:2022/07/10(日) 13:22

>>109

氷華
「……それが杞憂に終われば良いのだけど……そうも行かなそうね。」

仮死状態から目が覚めたばかりの氷華も不吉な予感を感じており、部屋の壁に貼られた『刑務所襲撃事件』の記事が目に止まると、疑惑が確信に変わる。



氷華
「……どうやら、今何が起きているのか把握しておく必要がありそうね。私が眠っている間の記事や情報をどんなものでも良いから集めて見せてくれる?無数にある情報の山から必要な情報を取り出すことは得意だから、必ず有益な情報を提唱することを約束するわ。」

通常、仮死状態から目覚めたばかりの人間は身体だけでなく、脳も衰えているにも関わらず氷華は即座に情報を脳に叩き込むことで脳の回転を無理矢理戻すと同時に情報収集を完了させようとしている。

常人であれば門司を読むのも苦労するのだが、そこでも氷華の化物らしさが垣間見える。

111:動き始める因縁◆gI:2022/07/11(月) 04:07

桜空「別にそれは構わないが・・・・・自分で言っていることが分かっているのか?お前は本来まだ治療が必要な身なんだぞ?」

(桜空自身はそれは構わないが、今の氷華はまだ時間をかけて治療を行う必要がある状態であり、しかも目覚めたばかりでそれができるのかという疑問が脳裏をよぎる・・・・・

桜空からすれば実の姉ということもあり、あまり負担をかけるのは控えたいという気持ちもある・・・・・)

>>110

112:人鴉◆3.:2022/07/11(月) 07:02

>>111

氷華
「あまり力は入らないけど、手は動くし、目は見えている、それに何より思考する事が出来るのなら、一分一秒も勿体無いわ、遅れた分を今取り戻さないと。」

決して慢心や油断をしない、どんな状況になっているのかを少しでも把握したいと応える。氷華は自分が眠っている間に世界がどう変わったのか、自分はどう立ち回ることが出来るのかをいち早く把握したいと考えている。

金鵄だった頃も、こうして情報を集め、常に相手の位置や居場所を掴み、相手の状況や異能を把握し、先を読んで行動をして来たのだろう。

異能はまともに使えず、体が満足に動けないのならば、せめて頭脳だけでも元に戻し、活用したいと考える辺り、氷華の自分のダメージや負担を無視して理想に向かおうとする危うさが垣間見えてしまう。

113:動き始める因縁◆gI:2022/07/11(月) 18:20

桜空「・・・・・あまり無理はし過ぎるなよ」

ドサッ・・・・・

(桜空は、とりあえず今出せる資料であるプリントを50枚ほど氷華の目の前に出す・・・・・

一見少ないようにも見えるが、今出せる全ての分だけでこれだけあるということになる・・・・・)

>>112

114:人鴉◆3.:2022/07/11(月) 21:19

>>113

氷華
「わかったわ。」

そう応えると、桜空が空間転移で持ってきた書類を見ると、一枚あたり3秒程でその面に書かれたものを全て把握、理解し、素早く書類を処理していく。戦闘能力が高いだけでなく、こうした事務処理能力も常人以上であるのかもしれない。

115:動き始める因縁◆gI:2022/07/12(火) 03:24

桜空「おいおいおいおい・・・・・いきなりフルで大丈夫かよ・・・・・」

(氷華がまだ目覚めたばかりだというのにいきなりフルで活動し始めたのを見て、心配し始める・・・・・

いくら能力がない現状でもまだ一般人からしてみれば超人でも、一人の人間であることに変わりはないからこそ、心配で仕方が無い・・・・・)

>>114

116:人鴉◆3.:2022/07/12(火) 07:58

>>115

氷華
「二年間も眠っていたから休息なら充分すぎるほどもらったわ、だから今は詰め込むターンよ。」

そう話ながらも書類を読むスピードが止まらず、ものの数十分で出された書類の全てを読み終えて見せる。

117:動き始める因縁◆gI:2022/07/12(火) 18:17

桜空「その能力を、少しでもいいから分けてもらいてぇくれぇだよ・・・・・」

(普通、人間は二年も昏睡状態が続けば起きてからしばらくは安静にしているものだが、氷華は依然として人間離れした実力を有していることに驚く・・・・・)

>>116

118:人鴉◆3.:2022/07/13(水) 03:37

>>117

氷華
「……なるほど、大方把握したわ。
目下の脅威は私に宣戦布告してきた新八咫烏と、各地の刑務所を襲撃して囚人を解放した勢力……この二つが該当するようね?」

自分に宣戦布告のレターを送って来た者達だけでなく、各地の刑務所の襲撃事件の事も把握し、車椅子に深く腰掛け、瞑想をするように目を閉じて思考に集中しながらそう呟く。

それは問いかけと言うよりも確認のようなものであり、氷華の脳内ではこれから自分のすべきことを把握し終えている。

119:動き始める因縁◆gI:2022/07/14(木) 04:06

桜空「そういうことだ・・・・・判明している限りではな・・・・・」

(験者う、わかる限りでは二つの勢力が協力しているであろうことが伺える、だがそれは現状判明している限りの話であり、実際はもっと多くの組織と手を組んでいる可能性がある・・・・)

>>118

120:人鴉◆3.:2022/07/14(木) 04:40

>>119

氷華
「……OK。
私のところに情報を運んでくれれば、その情報を元に有益な情報を見つけられるかもしれないから、何かあったら私に教えて頂戴?」

現状ではこの二つの事件が互いに関与しあっている事が予測できると、満足に自分の足でさえ動かすことの出来なくなった自分の代わりに、何か情報を持ってきてくれればそこから有益な情報……敵のアジトや主要な活動場所などを見つけ出してみせると言い、協力することを前向きに見ている。

121:動き始める因縁◆gI:2022/07/14(木) 20:57

桜空「・・・・・あぁ・・・・・わかった・・・・・」

(協力してくれるのはありがたい・・・・・が、もしこんな時に狼谷がいたら、すぐにこの件についても多くがわかっていたのだろうかと思い始める・・・・・)

>>120

122:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/14(木) 23:43

>>121

氷華
「それと……貴方にも手間をかけたわね……」

氷華は車椅子を動かして壁に貼られたメディカルマシンの説明や機材を見て、背中を向けつつも、桜空としっかり向き合うことなく戦いをしていた事を……議事堂前での決戦の時の事を謝罪する。

123:動き始める因縁◆gI:2022/07/15(金) 05:33

桜空「なんだよ今様・・・・・」

(氷華が協力してくれることで調査や情報収集がスムーズになるのは事実だが、いくら謝罪されたところで氷華がやったことがチャラになるわけではない・・・・・

謝られても、どこか虚しさを覚える・・・・・)

>>122

124:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/15(金) 11:14

>>123

氷華
「……………。
……私は考察と推理に専念するから、また何か新しい情報が入ったら教えて頂戴。」

二人の間には取り返しの付かない時間の流れがある。
もうかつてのように仲の良い姉弟にはなれないかもしれない……それを感じながらも、氷華は自分に出来る範囲で活動すると応える。

125:動き始める因縁◆gI:2022/07/16(土) 04:01

桜空「・・・・・この二年で、集められるだけ集めた資料なら腐るほどある・・・・・ちょっと待ってろ・・・・・」

(桜空は、さっきまでとは変わって氷華が寝起きでも本当に頭に多くの情報を詰め込められることができるとわかれば、瞬間移動でこの二年で集めた資料の多くを次から次へと運んでくる・・・・・

「俺は俺でやらなきゃいけないことがある、お前は何か気づいたら連絡をくれ」

と言い残し、部屋を去っていった・・・・・)

>>124

126:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/16(土) 04:16

>>125

氷華
「ええ、わかったわ……」

静かにそう応えると、車椅子を少し動かして桜空の後ろ姿を見送ると、彼の空間移動によって運ばれて来た書類を見て、再び情報収集をし始めていく……

そして、場面は部屋の外に出た桜空へ焦点が移動する。

127:動き始める因縁◆gI:2022/07/17(日) 05:20

桜空「・・・・・」

(あの件以降、桜空はファーストの基本拠点を移転し、活動していた・・・・・

かつて拠点として使っていた建物は、今現在は月に数回出入りする程度になっており、新たな敵勢力から身を隠す為に活動拠点を移動したことがわかる・・・・・

そして、桜空の手には、氷華にも渡せなかった、渡さなかった書類が一枚・・・・・)

《・・・・・こればかりは、姉ちゃんにも任せられねぇな・・・・・》

(目覚めた氷華が新たに活動を再開した一方で、桜空もまた、氷華に言えない、自分自身で解決しなければいけない問題の解決に出ていた・・・・・)

>>126

128:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/21(木) 07:35

【first第八基地 跡地】


氷華
「……………。」

此処はかつてfirstが拠点として使っていたものの、八咫烏との戦いが激化する中、破棄された基地の跡地であり、周囲は木々に覆われ、今では近隣の住民でさえ立ち寄らなくなった廃墟の三階に氷華はいた。

氷華は数枚の書類の束を手にし、曇り空が室内を照す明かりを頼りにその書類を読んでいる……

129:動き始める因縁◆gI:2022/07/21(木) 19:27

桜空「新生八咫烏の襲撃を危惧して拠点を変えたわけだが、前の拠点に書類が数枚隠されているとは奴らも流石に思わないだろう・・・・・木を隠すなら何とやらってやつだ・・・・・」

(桜空は、辛うじてまだ使えるキッチンでコーヒーを淹れ、書類を読んでいる氷華に持ってくる・・・・・

よくある不気味な廃墟になりつつあることが、誰も近寄ることがなく活動しやすいという部分に繋がっている・・・・・)

桜空「何かわかったか?」

>>128

130:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/22(金) 02:34

>>129

氷華
「……ええ、これで合点がいったわ。
八咫烏とファーストの壊滅と言う混乱に乗じて行われた全国の刑務所の襲撃と虐殺をした者が何を望んでいるのかを……」

氷華が読んでいたのは全国の刑務所が襲撃され、そこで大規模な殺戮が行われていた事を記した記事であり、この事件の概要とアジトで読んでいた現在の状況をまとめて、この襲撃の裏に何があるのかを理解したと言って。

131:動き始める因縁◆gI:2022/07/23(土) 05:52

桜空「・・・・・一旦、元るぞ・・・・・」

(桜空は氷華が知った真実を聞き出す前に、氷華を載せた車椅子を押しながら、ワープゲートを介して今現在のアジトへと戻る・・・・・

桜空はどこか、焦りを表情に出していた・・・・・)

>>130

132:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/23(土) 11:44

>>131

氷華
「そうね、ここは一旦帰りましょうか。」

読んでいた記事から弟へ視線を移し、戻ることに賛成すると、彼が押す車椅子に座って彼の異能によって新アジトに繋がるワープゲートへ入っていく。

桜空が焦りの感情を表情に出す反面、氷華は氷のような無表情のまま、手に持った記事の切れ端を真剣に見ている。

133:動き始める因縁◆gI:2022/07/23(土) 20:35

桜空「・・・・・何か収穫があったのか?」

(氷華の様子を見て、桜空は何かしらの収穫があったのかと問いかける・・・・・

相変わらず常に無表情な何を考えているのかわからない姉の顔は、味方になった今でもあまり慣れない・・・・・)

>>132

134:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/24(日) 03:29

>>133

氷華
「ええ……これは少しばかり面倒なことになるかもしれないわ。」

氷華はこの廃墟となったアジトの中で見つけた記事の中で、自分達の脅威となりうる勢力の存在を予見し、察知する事に成功しているようで、ワープゲートを潜って移動する。

その無表情な顔は心なしか少し焦っているような、驚いているような、戸惑っているかのように、微かにだが眉をひそめている。

135:動き始める因縁◆gI:2022/07/24(日) 04:52

桜空「・・・・・全盛期のお前と今回の敵勢力、どっちが強い・・・・・?」

(全盛期の氷華は、どこまでも底の知れない、まさに「化け物」と呼ぶに相応しく、自分との戦いでも全力を出し切っていたのかは定かではない・・・・・

そして、そんな力の計り知れない全盛期の氷華と今回の敵勢力とでは、どっちが強いのかと聞く・・・・・)

>>134

136:赤の女王◆3.:2022/07/24(日) 12:32

>>135

氷華
「……それはわからないわ……だけど、この襲撃によって『最悪の六囚徒』が解放された上に……この裏には国家の陰謀まで絡んでいるから、単純な実力の問題ではなくなっているわ……」

氷華でさえ、警戒している『最悪の六囚徒』と国家の陰謀と言う、個人や一勢力ではどうにもならない悪意が裏で蠢いていることを感じている……

実力的に全盛期の氷華が優っていたとしても、戦局の優劣を決めるのは個の力ではなく、組織による強大な財力や人力、権限に影響力がモノを言う。それを氷華も理解しているため、安易には応えることが出来ず。

137:動き始める因縁◆gI:2022/07/25(月) 06:01

桜空「・・・・・敵は国ってわけか・・・・・」

(桜空は立ちはだかる壁は組織ではなく、国そのものなのだと理解する・・・・・

正直、桜空は内心、自分が馬鹿馬鹿しくなっていた・・・・・

どれだけ頑張っても、結局は個々の人間の力程度では、何も変わらないのかと・・・・・)

>>136

138:翼を失った鴉◆3.:2022/07/25(月) 07:46

>>137

氷華
「……そうよ、世界からは絶えず悪が生まれ、その悪が世に不幸を作り出す……悪を根絶するためには、悪が存在する事の出来ない世界にしないといけない……それこそ『地獄』のような世界にね……」

氷華は最初からこの世界そのものが敵である事を知っていた……だからこそ、世界を悪が生きることの出来ない世界、それこそ悪を浄化する世界……『地獄』にしなければならないと悟っていた。



氷華
「………私が全てを擲ってでも世界を地獄にしようとしていた理由が……今ならわかるんじゃないかしら?」

氷華がなろうとしていたのは破壊者でも支配者でもない……
自らがすべての汚れ役を背負い、あらゆる悪を滅ぼせる存在になろうとしていた……もっとも、桜空達との戦いで異能がまともに使うことも、自らの足で立つことも出来なくなったため、もう人の心を捨てることも、自分の支配下(バトルフィールド)である凍土を作り出すことも出来なくなった。

139:動き始める因縁◆gI:2022/07/25(月) 20:02

桜空「・・・・・知るかよ」

(正直、なんと言えばいいのかわからない・・・・・

八咫烏もファーストも、互いの正義を今まで貫いてきた・・・・・だが、真の敵の正体を知った今、それまでの頑張りなど全て無意味に思えてくるほど、桜空は複雑な気持ちになっていた・・・・・

結局、姉弟で〇し合いをするに至ったのも、国の掌の上で踊らされていたという事実にしかならないのか・・・・・)

>>138

140:翼を失った鴉◆3.:2022/07/25(月) 23:11

>>139

氷華
「……貴方が私を止めなければ……この国は全人類の贖罪の場の起点となり、隠れた悪も根絶することは出来たでしょうね……」

辛辣に言葉を返す弟へ、本当に自分の正義を阻止するだけの意思や、その後の世界についてどこまで見えていたのかを知りたくなり、敢えて責めるような言葉を口にして。

氷華との戦いの時も桜空は氷華のような未来のビジョンや、世界の正しい在り方について論じることが無かったのが仇となっていて

141:動き始める因縁◆gI:2022/07/26(火) 06:04

桜空「・・・・・隠れた悪も何も、例えお前の計画が成功していたところで、生き残った人間が悪に染まらないなんて保証はねぇわけだ・・・・・いついかなる時代でも悪人はどこに立っている、誰だってなりうる・・・・・」

(氷華の悪人撲滅計画が成功したところで、そんなのは無意味な一時凌ぎにしか過ぎないということを返す・・・・・

どんな人間にも、悪人になる可能性は秘められている・・・・・)
>>140

142:翼を失った鴉◆3.:2022/07/26(火) 10:20

>>141

氷華
「私の理想とした世界は悪が存在する事の出来ない世界と言うシステムを構築するもの、例え悪が生まれようとその度に排除され、蔓延することの出来ない世界になっていたわ。」

氷華は目を閉じて議事堂前での決戦の事を思い出しながら、自分が理想としていた世界では悪が生まれようとも、その生まれたばかりの時点で排除されるシステムを構築するものだったのだと応える。



氷華
「改めて問うわ、貴方は世界とはどうあるべきだと思っているの?」

新しいアジトに到着すると、目を開けて桜空を見て、彼は世界がどうあるべきであり、どうしたいのかを聞いてみる。自分のように悪が存在出来ない世界にしたいのか、それとも別の道を模索するか……

143:動き始める因縁◆gI:2022/07/27(水) 04:27

桜空「・・・・・俺は・・・・・」

(世界は本来こうあるべきだの何だのなんて、一人の人間がいくら望んだところで、例え行動に起こしたとしても変わらない・・・・・

世界なんてものは、一人の人間と同じでなるようにしかならないからだ・・・・・

なんて言ったところで氷華は納得なんてしないだろうことは、弟だからか嫌でもわかってしまう・・・・・)

>>142

144:翼を失った鴉◆3.:2022/07/27(水) 04:50

>>143

氷華
「……貴方が私を止めようと……世界が悪を赦すのなら、悪がのさばる事を良しとするのであれば……私は何度でも世界の破滅を望むわ……」

氷華は既にこの世界そのものに対して深い不信と絶望を抱いており、桜空が金鵄の立場から解放したところで、悪を赦さないその心は再び世界を地獄に変える事を望んでしまうだろう……

それだけ氷華が抱いた絶望は深く、悪を憎悪する心は激しい……



氷華
「だから……私を真に止めたいのなら……『コレ』を心臓に突き立てるしかない。」

絶望と憎悪に支配される事が運命づけられた心を……呪われし心臓を貫くしかないと、自分の胸元に小さな氷のナイフを作り出して桜空に覚悟があるのなら自分を殺害しても構わない……寧ろそれを望んでいるのだと言う。

桜空が氷華とは異なる方法で悪の居ない世界を提示するか、氷華が再び地獄の王、楽園の主になるのが先か……そのどちらかしか道はないのだろう。

145:動き始める因縁◆gI:2022/07/28(木) 05:50

桜空「・・・・・世界は嫌になるほど非情だよ、お前が言うようにな・・・・・」

(何もこの世界と、世界に蔓延る悪人を憎んでいたのは氷華だけではない・・・・・

桜空ももしかしたら、氷華のように世界を一度リセットしようと思想を抱くほどになっていたかもしれない・・・・・

だが、まさに救世主と言える人物に出会えることもある・・・・・)

桜空「・・・・・でも、こんな世界にも希望を抱くことくらい、たまにはしてみてもいいかもしれないぞ・・・・・?」

>>144

146:翼を失った鴉◆3.:2022/07/28(木) 11:20

>>145

氷華
「……希望、ね。それを持ってどうなる?
甘い理想を見て、辛い現実から目を背け続けろとでも言うの?」

指先で持った氷のナイフを自分の心臓の近く、胸元に当てて、桜空が少し押し込めばそのまま心臓を貫けるような状態にしつつ、自分は夢や希望は抱かないと応える。

桜空が薫に救われように、桜空もまた氷華を救うことが出来るのか……

147:動き始める因縁◆gI:2022/07/29(金) 04:33

桜空「何もそうは言わねぇよ、ただな・・・・・何も世界は悪いことばかりじゃねぇってことだ・・・・・」

(氷よナイフを持った氷華の腕を掴み、そのままナイフを取り上げる・・・・・

「人間なんてちょっとした何かがあれば心に変化ができるもんだ・・・・・心当たりがあるだろう?」

桜空は遠回しに夕渚のことを話題に挙げる、もし夕渚の存在がなければ、氷華はもっと酷いことになっていただろうと・・・・・)

>>146

148:赤の女王◆3.:2022/07/29(金) 12:56

>>147

氷華
「……………。」

桜空が氷華の手からナイフを取ると、急速に硬度が失われ、ナイフを握る桜空の体温だけで溶ける上に座ってナイフを掴む氷華の腕の力も自害するには難しい程弱々しいものになっていた。

自らの手では自害できない桜空の言葉を聞いて、確かに自分は夕渚と出会った事で、始めて感謝された、始めて友と呼べる存在が出来たと気付く。




氷華
「……人間は根本的な部分は変わらないわ。」

だが、自分が国を滅ぼし、現世に地獄を顕現させようとしたのもまた事実であり、弟から目を逸らしながら、人間は根本的な部分では変わることが出来ないと、半ば諦めたように呟く。

149:動き始める因縁◆gI:2022/07/30(土) 06:08

桜空「んなことはわかっている、人間、根っこの部分が簡単に変わったら苦労しねぇからな・・・・・」

(氷華の意見もごもっともだ、人間の根本的な部分が簡単に変わることは無い・・・・・

だが、変われる人間も少なからずいる、桜空はそれを氷華に知ってもらいたい・・・・・)

>>148

150:翼を失った人鴉◆3.:2022/07/30(土) 09:00

>>149

氷華
「…………………。」

人間は根本的な部分は変わらない、いや変えられない、出来るとすれば根本的な思考をいかにして良い方向へ、他者を争わずに共存に向かえるかを導くことぐらいだが、それでも尚、変わることの出来る者もいるのだと言う桜空の言葉を聞いて沈黙し


氷華
「……資料室に向かってくれないかしら?」

沈黙しつつ、桜空からの言葉を聞いて脳内で少し沈黙して考えるものの、情報収集をするために資料室に向かってほしいと伝える。

151:動き始める因縁◆gI:2022/07/31(日) 09:50

桜空「わかった・・・・・」

(車椅子を資料室へ向けて押し始める・・・・・

氷華は幼少期のあの事件以降、自分とは違う境遇の道を歩んできた、もはや人間どころか、世界にすら絶望するほどに・・・・・

だが桜空自身も、ここまでなってしまった人間の思考を変えることの難しいさは百も承知だ・・・・・)

>>150

152:翼を失った人鴉◆3.:2022/08/01(月) 02:23

>>151

氷華
「貧困、迫害、弾圧、暴力、殺人、紛争……
それがこの小さく限られた惑星の上でさえ絶えず繰り返されている……
私ではこの世界に希望の光を見つけ出すことが出来ない……
だけど、貴方は光が見えていると言うの……?」

資料室に向かう中で氷華は静かに目を閉じ、自分がこれまで見てきたもの、海外でも繰り返されている凄惨な現実……どれだけ科学や文明が進めど、数多くの異能力者が生まれて来たにも関わらず、まるで改善されることの無い世界への絶望を語る……

正義感が強いからこそ、世の不条理や不合理を許すことが出来ず、抗い続けた末に、こうして世界全てを巻き込んで自滅しようという破滅的思考になってしまったのだろう……

153:動き始める因縁◆gI:2022/08/01(月) 14:55

桜空「見えてるわけねぇだろ・・・・・かと言って、諦めているわけでもねぇけどな・・・・・」

(解決しなければならない問題が大きすぎる時、結果がどうなるかも、解決に至るまでの過程がどうなるかも、わかるわけがない・・・・・

桜空だって世界の問題が解決できるかどうか、そこに光があるかどうかを断言することは出来ない・・・・・

が、かつて絶望し切っていた桜空が、救われたのもまた事実・・・・・

桜空は、光はどこかにあると信じたいのだろう・・・・・)

>>152

154:翼を失った人鴉◆3.:2022/08/02(火) 02:35

>>153

氷華
「ふふっ、見えもしないものを信じているだなんて……貴方らしいわね。」

車椅子に揺られ、目を瞑りながら、目に見えない、そして彼自身も未だに答えの見つかっていない、曖昧にして明白としないものを信じて動いている、善にも悪にも成りきれない宙ぶらりんな考えが昔と変わっていないと呟いて。



《ウーッ ウーッ ウーッ》

突如、けたたましいサイレンがアジト全体に鳴り響き、敵の襲来を知らせる……八咫烏の残党が意識を取り戻した氷華の奪還のために来たのか、それとも別の第三勢力が二人を始末するために攻めてきたのか………現時点ではそのどちらなのかはわからない。

155:動き始める因縁◆gI:2022/08/03(水) 05:30

桜空「見えもしないなら、どう考えようが勝手だからな・・・・・」

(見えもしないものを信じているのが桜空らしいと言われれば、見えもしないものをどう考えようが、それは個人の自由だと答える・・・・・

桜空は、寧ろ見えないものは信じない主義の氷華は、自分の信念に縛られすぎた不自由な存在だとも思う・・・・・)

桜空「何か来やがったようだな・・・・・お前はこの小部屋に隠れてろ・・・・・」

(いきなり鳴り響いたサイレンは、間違いがないように常日頃点検を欠かさずに行っていることから、誤作動とは考えづらく桜空は氷華に隠れているように言う)

>>154

156:翼を失った人鴉◆3.:2022/08/03(水) 17:33

>>155

氷華
「……わかったわ、残念ながら今の私では貴方の力にはなれそうに無いから……」

車椅子に乗っていてまともに戦闘をこなせなくなった自分では足手まといにしかならない事を理解していて、残念そうにしつつも、小部屋で隠れているように言う桜空の言葉に従って。

157:動き始める因縁◆gI:2022/08/04(木) 06:58

桜空「・・・・・さて、と・・・・・行くか・・・・・」

(襲撃してきた敵であろう勢力がいると思われる場所へと向かう・・・・・

襲撃してきたのは一人か、それとも複数か・・・・・

いずれにしても、苦戦を強いられる可能性は高く、このアジトも早急に離れ、別の場所を拠点にした方がいいかもしれないと考えながら)

>>156

158:襲撃者◆3.:2022/08/04(木) 08:39

>>157

ファースト戦闘員
「くそ……化物……め………!!」

襲撃者の周囲は多数の戦闘員達が血を流して倒れており、手にしていたゴム弾や異能封じの弾丸を打ち出せる銃が切り裂かれ、防弾シールドやシャッターさえも切り裂かれ、或いは砕かれ、貫かれ、砕かれており、まるで軍隊が攻めて来た後のようになっていて

襲撃者の眼前には右腕を切断された戦闘員の一人が襲撃者……首に黒い刺青を入れた男を見てはそう呟く




刺青の男
「化物?違うなぁ、俺は悪魔だ。」
《ダンッ》

自らを悪魔のだと名乗る刺青の男は右腕そのものを巨大な鉈に変えて、生き残った戦闘員の頭を割ろうと勢いよく振り下ろそうとする……

159:動き始める因縁◆gI:2022/08/05(金) 04:11

桜空「それじゃあ、悪魔は悪魔らしく、地獄に帰ってもらおうか・・・・・」

ドォンッ・・・・・!!!!!

(自称悪魔の男の死角から、異能封じの弾丸が撃ち放たれる・・・・・

弾丸は右腕に命中し、そのまま腕を貫通する・・・・・)

>>158

160:襲撃者◆3.:2022/08/05(金) 12:58

>>159

刺青の男
「!!」

振り上げた右腕が銃弾で撃ち抜かれると、ボタボタと黒い血が滴り落ち、男が抹殺しようとしていたファーストの戦闘員は急いで刺青の男から離れていく。



刺青の男
「クク・・・いよいよボスのお出ましか?」

撃ち抜かれた右手を左手で押えながら、まるで痛みを感じていないかのように不敵な笑みを浮かべて桜空へ振り返る。

161:動き始める因縁◆gI:2022/08/06(土) 12:03

桜空「うるせぇよ・・・・・」

ドンッ・・・・・!

(今度は異能封じではなく、本物の銃で相手の左足を撃ち抜いて立っていられなくしようとする・・・・・

今の桜空には、相手に対する躊躇も容赦も無く、ただただ冷たい目で見下ろしている・・・・・)

>>160

162:襲撃者◆3.:2022/08/07(日) 21:12

>>161

刺青の男
「痛てぇじゃねぇ・・・か!!」
《ガガガガガガガガガガガッ》

桜空が放った銃弾が刺青の男の左足に直撃し、そのまま片膝を付くものの、男が右腕を大きく振るうと、無数の斬撃が放たれ、周囲の壁や天井に無数の斬撃駆け回り、触れるモノ全てをバラバラに切り裂いていく……

通常であれば、異能封じの弾丸を受けてしまうと、例えそれが貫通しても数分は異能が使えなくなるのだが、ものの数秒で異能が使用可能になっているようで。

163:動き始める因縁◆gI:2022/08/08(月) 08:35

桜空「厄介だな・・・・・」

ズッ・・・・・!

ドン・・・・!ドォンッ・・・・・!

(ワープゲートでの移動を繰り返し、桜空は異能封じの銃弾と実弾の二つを放ちながら応戦していく・・・・・

桜空は以前のような躊躇い等は見せずに、敵を容赦なく仕留めようとする・・・・・)

>>162

164:襲撃者◆3.:2022/08/08(月) 10:31

>>163

刺青の男
「痛てぇなぁ、だがこれが生きているって言う実感なんだろうなァ!!」
【「千刃剣鬼」】
《ガガガガガガガガガガガッ》

刺青の男は両腕を無数の小さな刀の生えた大剣に変え、それを大きく振り回すと、大剣から放たれる巨大な斬撃に加え、両腕から生えた複数本の刀からも小型の斬撃が幾つも放たれ、その一つ一つがコンクリートの天井や壁を切り裂き、削っており、まともに受ければ人体など豆腐のように容易く切り裂かれてしまうだろう。

様々な異能者がいて、桜空も何度も身体強化や武器生成、身体変化の異能者を見てきたと思うものの、これほどまでの規模や攻撃力、破壊能力を備えた異能力者はいないだろう。

刺青の男は部下を連れているようには見えず、その身体力や異能の強さから、ファーストを単身で潰せるだけの戦力を備えた存在なのだと言うことを暗示している。

165:動き始める因縁◆gI:2022/08/08(月) 15:58

桜空「お前みたいな奴でも生きている実感なんてものを感じるのか?」

(桜空はワープゲートで攻撃を出来る限り相手の方向へと返す形でなんとか応戦しているものの、異能封じの弾丸が他の能力者と比べてほとんど効いていないことから、ただの能力者ではなさそうだと思い・・・・・)

>>164

166:襲撃者◆3.:2022/08/09(火) 02:33

>>165

刺青の男
「ああ、そうだ!
いや、生きている奴は皆似たようなもんだろォ?
自分が生きていることを実感するために他の命を奪う!!」

よく見ると、先程撃ち抜かれた筈の右腕がいつの間にか感知しており、他の弾痕もみるみる内に再生して行っており、その異常なまでに速い再生力を見せ付けるものの、既に両腕を剣に変化させて斬撃を放っている……

まるで異能を二つ持っているかのような振る舞いを見せるこの存在こそ、氷華が言っていた『最悪の六囚徒』なのだろうか

167:動き始める因縁◆gI:2022/08/09(火) 05:57

桜空「タチの悪い野郎だ、反吐が出る・・・・・」

(再生能力を有していることはわかった、両腕を剣に変化させるのと再生能力、どちらが後から得た能力かはわからないし、もしかしたら元々二つ能力を持っているのかもしれないが、桜空は敢えて質問をする・・・・・)

桜空「お前、その能力は他者から与えられたものか?それとも最初からてめぇのか?」

168:襲撃者◆3.:2022/08/09(火) 15:44

>>167

刺青の男
「あ?そうだなァ……『どっちも正解』だな!!」
《ズガガガガガガガッ》

両腕を交差させて桜空に向けて振り下ろすと、X状の巨大な斬撃が天井も壁も床も、その一切を抉り、削り、切りながら桜空に向かって放たれる。更に、そのX状の斬撃もまた、多数の小さな斬撃を伴っているため、下手に避けようとすれば、附随する斬撃によって体を切り裂かれてしまうだろう。

169:動き始める因縁◆gI:2022/08/10(水) 15:46

桜空「くっ・・・・・!」

ズゥッ・・・・・!

(桜空は急いでゲートを展開し、ギリギリで何とか回避することに成功する・・・・・

そして、そのまま別の場所から現れては

「どっちも正解、か・・・・・興味深い答えだ、お前、普通の能力者じゃねぇだろ?」

と返し)

>>168

170:襲撃者◆3.:2022/08/12(金) 01:55

>>168

刺青の男
「ああ、そうだ。バレちまった・・・かァ?」

右腕を巨大な剣や斧、槍を混合させたようなものへと変化させて振り下ろし、転移した先に対してもその広大なリーチと破壊力に物を言わせて押し切ろうとしていく。

身体を瞬時に様々な武器に変えて攻撃する、加えて複数の武器を塊のように混合させる事で多数の武器の利点を同時に使う事も出来るようで

171:動き始める因縁◆gI:2022/08/12(金) 14:26

桜空「不細工な右腕だ・・・・・」

ドォンッ!ドォンッ!

(相手が攻撃した先が転移先と見せかけて、別の場所から腕を出しては相手の頭部へとめがけて不意打ちするように銃撃する・・・・・

体力も能力も相手の実力に遠く及ばないのであれば、できる限り頭脳を活かして戦うしかない・・・・・)

172:失礼します :2022/08/12(金) 19:26

「迎えに来ましたよ、セ・ン・パ・イ♡」

「痛いの嫌なんですよ……キミもそうでしょう?」

名前/湊 るか(みなと るか)
年齢/16
性別/女

役職/八咫烏 十二鴉
元々は鴉だったが空いた席の穴埋めで十二鴉になった。

性格/表の顔と裏の顔がはっきりしており、裏の顔を他人にみせたことは無い(はず)

どんな仕事も卒なくこなし、基本的に明るく誰とでも話すタイプなので周りからは友好的で仕事人に見られているが本心は国や国民を守ることには1ミリも興味が無くかなり残忍なことを平気で行うような性格をしている。

一般人だった時に偶然任務中の麻摩 氷華と遭遇し、その美しい風貌に魅了されたことが八咫烏に入るきっかけとなった。氷華に対してだけ異常な執着心を持ち、時には嫉妬心で周囲の人間に異常な敵意を向けたりもする。

好き:綺麗なもの、場所、麻摩 氷華
嫌い:汚い物、先輩の周囲にいる人間

容姿/長い黒髪に血に染ったような赤い瞳が特徴的。
動く時に邪魔になるので基本的に薄着をしている。

能力/ 『不屈の華』
自身の血液を意のままに操ることができる。
ただしその発動には自身の体を傷つける必要があり、痛みと引き換えに流れる血の量が多ければ多いほど強力な武器を生み出すことができる。
傷は血を戻した時と同時に癒えるので傷が残ることは無い。
自身の血を使う能力なので血を失えば失うほど体に負担がかかる能力となる。
自身の血が入った輸血パックとナイフを常備している。

備考/孤児院育ちで親の顔は知らず、特に悲しい過去があった訳でもなくただ「退屈だから」という理由で9歳の時に孤児院を抜け出した。
それなりに苦労はしていたが第3勢力の『ある人物』に拾われ育てられてきた。『ある人物』はるかが13歳の時にとある抗争に巻き込まれて亡くなっている。

173:失礼します :2022/08/12(金) 19:28

【突然すみません・・・!今からでも参加大丈夫でしょうか?】
【一応キャラメイクしてみたのですが勝手に他の方と関係を作ったりしてしまっているのでもし不快でしたらすぐに訂正します!】

174:◆3.:2022/08/12(金) 20:25

>>173

【はい、もちろん大歓迎ですよ〜。
異能にもキャラメにも不備はありませんので、自由に投稿して頂いて大丈夫ですよ!
現状では、八咫烏のトップの氷華がファーストのボスである桜空さんに敗れ、ファーストのアジトの一つが得体の知れない組織の得体の知れない敵に襲われている感じになっていますねw】

175:<偽者>j:2022/08/14(日) 11:43

【なるほどw
ありがとうございます!!よろしくお願いします!】

「あちゃ〜、先越されちゃったか」

ファーストのアジトから少し離れた場所で事の一部始終を見ていた湊は双眼鏡から目を離してため息混じりに呟く。

「にしても誰だあいつ……もしかして噂の……?うぅ、関わりたくないなぁ」

視線の先には刺青の男。彼のことは八咫烏内で他の構成員達が時々口にしていたことを思い出す。
それと同時にターゲットを探すためにアジト全体を見渡す。湊が一方的に慕う例の人物。麻摩 氷華。
そもそも湊がここに来た理由は彼女を連れ戻すことだった。
この砂埃の中では分かりずらいが、これだけ大規模な戦闘が起きていて彼女の姿が目立たないはずがない。ということは彼女はアジトのどこかで身を隠している、もしくは別の場所に避難しているということまで想定する。

「あの騒ぎの隙を縫って中に忍び込むか、アイツらの戦いの行く末を見届けるか……
まあとりあえず、もう少し観察してみますか!
片方が倒れて、片方が消耗してくれればこっちも万々歳ですし。」

再び双眼鏡を覗き込む。
刺青の男がいたのは想定外だったが、ひとまず観察して情報を集めることにした。

176:◆3.:2022/08/17(水) 03:05

【常連だった片が音信不通になってしまったので、ちょっと物語全体やなりを整理する意味を込めて、一旦リセットして建て直そうと思っているのですが宜しいでしょうか?】

177:襲撃者◆3.:2022/08/17(水) 14:35

>>171

刺青の男
「ククク……ハハハハハッ!
俺は不死身だ!!」

銃弾が何度も頭に撃ち込まれながらも、グルりと桜空へ振り向くと共に、振り向き際に右腕を勢い良く振るって複数の斬撃が融合し歪な形状の斬撃を放って反撃しようとする。

空間転移能力を持っていなければ、その複雑かつ独特の形状をした斬撃を避けることは困難だと思われるため、この斬撃だけなら回避はそう難しくはないと思われるものの、その不死身のような生命力と再生力によってまるで決定打になっていない……

この不死身が異能由来であるのなら、何処かしらにカラクリがあると思われるため、それを見つけ出すことが出来なければ倒す事は出来ないだろう

178:襲撃者◆3.:2022/08/17(水) 14:37

>>172

【返信が遅れてしまいすみません!
此方のプロフも特に不備はありませんので参加OKです!】

179:j:2022/08/17(水) 17:41

>>176
【大丈夫ですよ!
立て直し待ってます!!】

180:動き始める因縁◆gI:2022/08/17(水) 23:12

桜空「くっそっ・・・・・!化け物かよ・・・・・!」

ガッ!

桜空「くっ・・・・・!?」

(移動中、相手の不死身加減に桜空の動きにも焦りが見え始める・・・・・

そして、焦りからか躓いてしまい体勢を崩してしまう・・・・・

数々の修羅場をくぐり抜けては来たが、正直もはや人間なのかすらも怪しい相手との戦いなどしたことは無かった、あの氷華でさえ、撃たれれば傷を負うし感情だって揺らぐこともあった、だが今戦っている相手は、それのどれも無い・・・・・

遠くから観察されていることなど知らず、桜空は早くも絶体絶命の窮地に追い込まれる・・・・・)

>>175、177

181:襲撃者◆3.:2022/08/18(木) 00:40

>>180
>>all

刺青の男
「ククク……もはや勝負ありだな?」

体勢を崩して倒れた桜空を見て、敢えて追撃をせずに変化させていた両腕を普通の人間の腕へと戻すと茶色の髪をかき上げて告げる。



刺青の男
「一応、俺の名を教えておこう。
俺は『六囚徒』の一人『修羅道』だ。」

ファーストと八咫烏の二大トップが倒れた事で生じた混乱に乗じ解放された六人の大罪人の一人であると言う。

182:動き始める因縁◆gI:2022/08/18(木) 05:11

桜空「・・・・・てめぇみてぇな化け物があと6人もいるのか?目的は何だ・・・・・?」

(これまで戦ってきたどの能力者とも違う異質な相手が名乗り出てきたことで、新たなる敵勢力の情報をできるだけ聞き出そうと一体何の目的があってわざわざ乗り込んできたのかを問う・・・・・)

>>181、all

183:高みの見物人◆P.:2022/08/18(木) 09:18

>>181
>>182

離れた場所から動かずに桜空と刺青の男を観察していた湊だが、桜空が追い詰められたように見えたところでようやく双眼鏡をゆっくりと下して呟く。

「そろそろ潮時、かな」

懐から血液パックを取り出し、ナイフで袋を裂く。
流れ出す血は湊の手の中でみるみるうちに一本の大きな槍へと変化する。

「正直ここで彼に死なれたら困るんですよ……ねっ!」

大きく振りかぶり、血槍を刺青の男に向けて投げる。
その槍は男の身長よりもひと回り大きく、うまくいけば男の体をそのまま貫けるだろう。

184:襲撃者◆3.:2022/08/18(木) 10:56

>>182
>>183

修羅道
「俺の目的はお前を始末してファーストを潰す事……!!」

今度は右腕を戦斧と大剣が合わさったような形状に変えて桜空へトドメを刺そうと振り上げるものの、湊の投擲した血槍が刺青の男、修羅道と名乗る男の体を貫く。



修羅道
「この野郎……!これは……お前の能力じゃない……な……!!」

異常な再生力と生命力、身体の武器化が行えるものの、基本的な肉体の強度や反応力は人間のそれと大差無いようで、貫かれてもまだ生きているものの一時的に動きが封じられる。

血槍を変形させた腕で破壊しようとしつつ、桜空以外の者が自分に敵意を向けている事にも気付き、周囲の警戒をし始める。

185:動き始める因縁◆gI:2022/08/18(木) 18:15

桜空「・・・・・っ!?」

(いきなりどこから飛んできたかもわからない謎の槍に戸惑い驚きながらも、どこかからこの男を攻撃している第三勢力が存在することに気づけば、この隙を利用して反撃に出始める・・・・・)

桜空「どうやらこれなら武器が通じそうだな・・・・・!」

ドォンッ・・・・・!

(桜空はまず最初に異能封じの弾丸を男に向けて撃ち放つ・・・・・)

>>183、184

186:襲撃者◆3.:2022/08/18(木) 19:17

>>185
>>湊

修羅道
「ぐ・・ぉ・・おおおお・・!!」

頭部に異能封じの弾丸が撃ち込まれると、右腕の変形が強制的に解除され、血槍によって動きも封じられ、修羅道が追い込まれた末に唸り声に近い咆哮と共に自分の体を貫く血槍を掴んだその次の瞬間…




『空籠(エア・ケージ)』

修羅道とその周辺を透明性の高い薄灰色のキューブが覆うと、修羅道の体を貫いていた血槍が異能の「適応範囲」から外される事で強制解消させられてしまう。

拘束から解放された修羅道の近くには、黒いローブに身を包み、笑うピエロの仮面を付けた異様な雰囲気を身に纏う小柄な人物が現れる

187:動き始める因縁◆gI:2022/08/18(木) 19:37

桜空「・・・・・何者だ」

(修羅道とは違い、落ち着いた様子の異常な風貌の謎の人物に対し、桜空は出来る限り挑発しないように、こちらも落ち着いた様子でゆっくりと立ち上がりながら何者だと問いかける・・・・・)

>>186

188:高みの見物人◆P.:2022/08/18(木) 19:45

>>184
>>185

「さすがにこれで倒れてくれるような質ではないか・・・」

血槍を受けても異能封じの弾丸を受けても尚立ち続ける男を見て残念そうにつぶやきながら、二人のもとへ向う。

双眼鏡がないとよく見えない位置にいたが、現場に到着するのにそう時間はかからなかった。

>>186

「な・・・っ!?」

突如現れた薄灰色のキューブに警戒して立ち止まる。強制解消により溶けた血槍は男の足元で血だまりと化しており、それを見て目を疑う。

「血槍が・・・それにあの男、いったいいつからそこに・・・!」

警戒してすぐさま柱の陰に身を隠す。予想外の展開に思考を巡らせながら血を操作しようと試みるが可能ではないことはすぐに理解できた。

男の異様な雰囲気はただものではないことを本能に伝えるのには十分で、背中に冷や汗を感じる。

189:動き始める因縁◆gI:2022/08/18(木) 21:03

桜空《何がどうなってやがる・・・・・また知らねぇ奴が来やがった・・・・・》

桜空「そこのお前・・・・・こいつらの知り合いか・・・・・?」

(次から次へと頭の整理が追いつかない出来事が連続で起きるものの、なんとか冷静さを保ちつつ過去の戦いの場に現れた見物人に向かって一言、この連中の知り合いかと問いかける・・・・・)

>>188

190:高みの見物人◆P.:2022/08/18(木) 23:18

>>189

隠れていたつもりだったので桜空に声をかけられたことに驚いたが、予想外の出来事についていけず気配を消し忘れていたことを反省する。

「いえ、知らない人ですがあなたを助けに来たわけでもないです。というか、今はそれどころではないでしょう・・・」

動揺していることに気づかれないようにそっけなく返事をする。
声をかけてきた人物を湊はよく知っていた。彼女が崇拝する氷華の弟である桜空を湊はあまり良く思っていなかった。

191:Ruins◆3.:2022/08/19(金) 13:05

>>189
>>190


仮面の人物
「ふむふむ、今のファーストなら簡単に壊滅させられると思っていたんだけど……これは認識を改めた方が良さそうだ。」

まるで空間を切り取ったかのような灰色のキューブの中にいる仮面の人物が二人を見て、口を開く。

その人物は声も中性的で、話し方にも男女の特徴が見られず、素性や素顔はおろか、男なのか女なのか、はたまた人間なのかどうかですら伺い知れない……

192:高みの見物人◆P.:2022/08/19(金) 15:06

>>191


「ファーストはほぼ壊滅状態だと思いますが・・・いったい何が目的ですか?」

柱に身を隠すのを止めて桜空を守るように二人の間に立つ。
不本意ではあるが氷華の居場所を知るには桜空が必要だと判断したためやむを得ない。

193:Ruins◆3.:2022/08/19(金) 15:52

>>192

仮面の人物
「頭を潰さない限り、何度でも組織は再生する。
これを機に組織を再建不能にしたかったんだけど……思いの外抗ってくれたね?」

仮面の人物は二人からそれなりに離れているにも関わらず、まるで二人の目の前にいるかのように声が聞こえ、目的は桜空の抹殺だと応える。

仮面の人物は組織の頭を潰さないといけないと語る際には自分のこめかみを指先で軽く叩きながら話すと言うように、少し大袈裟な身振り手振りによるジェスチャーが多く、芝居がかって見える。

194:高みの見物人◆P.:2022/08/19(金) 17:46

>>193


「なるほど・・・まあ、その考えには賛成ですね」

耳元で聞こえてきそうな声に気味の悪さを感じつつ仮面の人物の意見に賛同する。


「けど今潰されると私が困るんですよね・・・
悪いけどそれは今度にしてもらって、ここは引いてくれませんかね?ほら、そこの男も万全ってわけじゃなさそうですし」

先ほど血槍で貫いたはずの刺青の男に指をさす。正直これで引いてくれるとは思っていないため、いつ攻撃されてもいいように身構えてナイフを握りしめる。
額から頬に汗が流れるのを感じる。冷静に会話しつつも頭の中は迎撃の策を練ることでいっぱいだった。

195:Ruins◆3.:2022/08/19(金) 18:13

>>194

仮面の人物
「うん、勿論構わないよ。
僕はそのつもりで来たわけだからね?」

修羅道
「………!!?」

湊の撤退して欲しいとの言葉に対して、何の拒否や否定の感情も見せること無く、この襲撃の首謀者でありながら、あっさりと了承する。

そのあまりにもあっさりと了承した様子から、血槍による拘束から解放された後、身体中から様々な槍や剣を伸ばして臨戦態勢に入っていた修羅道も驚いて仮面の人物を見るほど。

196:高みの見物人◆P.:2022/08/19(金) 18:44

>>195

「あれ?随分あっさりと承諾してくれるんですね。」

意外な反応に少し驚いた表情を見せ、刺青の男を指さしていた手をおろす。

拍子抜けしたせいか緊張でこわばっていた体の力が少し抜ける。

197:動き始める因縁◆gI:2022/08/19(金) 21:37

桜空「だが正直な話、どうやらそこのそいつとは違って、俺に敵意をむきだしているわけでもなさそうだ・・・・・」

(謎の不気味な人物とは違い、自分は敵として見て、そして今にも命を奪おうとしているわけではなさそうだと、謎の人物と湊をちゃんと敵か味方かを区別して答える・・・・・

正直、まだ素性がわからない相手と危機を脱しようとしているというのも変な話ではあるが、湊からは特別自分を敵視しているとは見えなかったあんしんかんから安心感があるのか、それとも別のものを感じたのか・・・・・)

>>190

桜空「・・・・・なぁ、一つ、質問してみてもいいか・・・・・?」

(今のファーストなら壊滅させるのも簡単だと思っていた相手に向けて、目的などは聞かずにまず真っ先に一つ質問をしてみてもいいかと言葉を返す・・・・・

桜空は何かを感じたのか、相手を睨んでいる・・・・・)

>>191

198:Ruins◆3.:2022/08/20(土) 04:11

>>196
>>197

仮面の人物
「うーん、君達ともっと話してみたいんだけど、『上の連中』が煩いからさ、今回はこれでお暇させてもらうよ。」

《「虚(ヴォイド)」》
《ズッ》

桜空から質問したいと言われると、『上の連中』が煩いからと言って長居する事、二人と話す事が出来ないと応える。

その後、間髪入れずに仮面の人物が右腕を振るうと、仮面の人物の元から灰色の波動のようなものが放たれ、二人のいる場所と、その近辺を塵一つ残さずにまるで『削り取る』ようにして消滅させようとする。

199:動き始める因縁◆gI:2022/08/20(土) 19:50

桜空「なっ・・・・・!?」

ズッ・・・・・!

(桜空は、間髪入れずに起きた出来事に対処するのが遅れ、そのまま空間ごと削り取られたかのように姿が見えなくなる・・・・・)

>>198

200:Ruins◆3.:2022/08/21(日) 02:07

>>198
>>all

仮面の人物
「こんなものかな?
さあ、帰るとしようか。」

抉り取り、削り取られ、眼前に出来た民家が丸ごと収まるサイズの巨大な球状の消失跡を見て、二人をまとめて葬り去る事が出来たと思ったのか、謎の人物は修羅道と共に自身を覆っている灰色のキューブと共に何何処かへと消えていく……


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