【オリキャラ&バトル】『The Three Ravens』

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1:◆3.:2021/11/03(水) 02:04

物語の舞台は現代日本

1万人に1人の割合で異能力者が生まれる世界
ある者は正義のために異能を使い
ある者は私欲のために異能を使う
異なる二つの信念が交錯する時、善悪をも超えた死闘が始まる

冷酷なまでに正義のために日夜犯罪者の粛清を繰り返す
日本の極秘特殊機関"八咫烏"と日本中の犯罪者達の死闘を描いた物語


>>2 ハウスルールと募集枠について
>>3 八咫烏について
>>4 キャラシートの作成例
>>5以降から募集開始&本編開始となります!

131:    ◆mINX.:2021/11/16(火) 14:24



(  /  すみません!付け足しますね

 1日12人までの治療に限られます。選んだ12人であれば、1日に何回も治療可能です。
大抵の怪我は10秒以内、大きく穴が空いてしまうとか切断などは3分は最低でも必要です。
瀕死状態だと完全に治すには5時間は必ずかかってしまいます。

 このような感じでいかがでしょうか?  )


>>127

 

132:八咫烏◆3.:2021/11/16(火) 15:26

>>131

【何度でも治療できる上に、瀕死や切断も回復可能と言うのが少し強すぎる気がしますね。不死身のキャラになってしまう上に、死ネタありの本編でこれはちょっと難しいですね……
治療可能な最大回数を12回までにするとか、瀕死状態では治療できないとかにして頂けませんか……?】

133:    ◆mINX.:2021/11/16(火) 16:12



(  /  見たところ強力な … 一撃で仕留められるような攻撃特化の方やチート級の強さの方が多いようなので … 攻撃力がさほどない … というか一般人レベルでは太刀打ちがどう考えても難しいと判断した上だったのですが … 難しいようですね 。派手な攻撃はこちらは繰り出せませんし 、防ぎようもありません 。比較的女医や拷問など裏方 、戦闘に出るとしても傷付いた方の治療などを想定しており 、また 、自分が愛情込めて作り出した子をすぐに死なせてしまうのはといった思いからなのですが … 、わかりました 。今回は参加を辞退させていただきます 。またご縁がありましたらその時は何卒宜しくお願い致します 。  )


>>132   

  

134:八咫烏◆3.:2021/11/16(火) 16:31

>>133

【残念ですが了解しました。】

135:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/16(火) 18:52

桜空「っ・・・・・!!!!!」

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!

(桜空の姿が、撃ち抜かれてゆくビルの残骸の中へと消えてゆく・・・・・

やはりコイツは敵に回してはいけなかった、その後悔だけが募る・・・・・

・・・・・いや、まだだ、勝機はなくとも、逃げ道ならある・・・・・

桜空は崩れ落ちる残骸から残骸へと、短距離を移動しながら足場にしこの瓦礫の雨からの脱出を試みる・・・・・)

>>129

隅影「そのままおねんねしてな、永遠にな・・・・・」

ゴガガガガガガガガガガガッ!!!!!

(崩れゆくビルを掘り進み、巻き込まれる前になんとか隅影は脱出に成功する・・・・・

一時はどうなるかと思ったが、なんとかチップも無事で、あとはこのままこの場を去るだけだ・・・・・

鴉の集団がどうなろうと、桜空がどうなろうと、知ったことではない・・・・・)

>>130

136:八咫烏◆3.:2021/11/16(火) 20:29

>>135


《ガラガラガラガラガラガラ……》

氷華の撃ち出した無数の氷柱は10階以上はある巨大なビルを容易く貫き、堅牢なビルを瞬く間に瓦礫に変え、バラバラに倒壊させていく……
氷華は八咫烏の中でも最強の力を持つ存在……その異能は常軌を逸した強力なものとなっており、まともに戦ってもまず勝ち目が無いと言う桜空の考えは正しいと言えるだろう……



氷華
「どれだけ大言を吐いたところで、それを成せるだけの意思を見せることが出来ないのならそれはただの妄言に過ぎなくなる。貴方も結局は逃げ回る悪党と同じか。」
【「氷蓮六華・尼剌部陀(ニラブダ)」】
《パキパキパキパキパキ……》

氷華は倒壊し、崩れ始めるビルの瓦礫を足場のようにして飛び移り、ながら落下する勢いを乗せて高速で桜空に向かいながら、右手に本物の剣よりも高い硬度と切れ味を誇る氷の剣を形成し、それを彼に向けて振るい、空中で相手の体を切り裂こうと襲い掛かる。

氷華は一連の戦闘を介して相手が空間移動能力を持っていると言うことを理解している。だからこそ、相手が逃げ出さないように挑発しつつ、その信念がどのぐらいの強さなのかを確かめようと言葉をかける。

137:八咫烏◆3.:2021/11/16(火) 20:34

>>136

毒鴉
「ハッハッハァーッ!!!」
《ヒュオッ》

氷華と桜空が戦っているのは、隅影達のいる廃工場から100m以上離れている。その一方、隅影が穴から出て来た次の瞬間、頭上の配管パイプの上で夜闇に紛れて潜んでいた毒鴉が右手に持った毒剣を振りかざして隅影の背後から不意打ちをするような形で異能による硬化を行う前に彼の体を切り裂こうとする。

138:八咫烏◆3.:2021/11/16(火) 20:35

【宛先ミスしました!すみません…
>>137の宛先は正しくは>>135です。】

139:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/16(火) 22:21

桜空「馬鹿が!この能力はなぁ、こういうことだってできるんだよっ!!!!!」

ゴォオッ!!!!!

(桜空は襲い来る氷華を空間移動能力で避けると、続けざまに崩れゆくビルの瓦礫を氷華の上へと転送して逆に攻撃を仕掛けようとする・・・・・

氷華も氷華で負けられないのならば、同じく弟である桜空もまた負けられない意地、そして覚悟がある・・・・・)

>>136

隅影「まったく、鴉共は本当に学ばない奴ばかりなんだな・・・・・」

ゴァッ!!!!!

(隅影は予め腕のみを硬化していたのか、硬化することにより地中をも簡単に掘り進めることが出来る怪力を用いて、隅影は配管パイプを掴み折ると、そのまま相手の頭部へとめがけてパイプを振るう・・・・・

地中を惚れるほどの怪力+頑丈なパイプの組み合わせは、隅影と同じように硬化できる能力の持ち主でない限りは、もし当たれば一溜りもないだろう・・・・・)

>>137

【了解です!】

140:不知火 椿◆Oc hoge:2021/11/17(水) 00:14


不知火
(あの人…悪を打つためなら何だってするんですね…)
白髪の少年と応戦し氷華が無数の氷雨を廃ビルに打つ。崩れ行く廃ビルの壁を器用に足場にしながら地を目指す。

ふと、屋上を見上げると金色の月明かりに照らされ見惚れるような銀髪をなびかし冷たい眼差しで見下ろす氷華と目が合い心臓がどきりと脈打ち、急いで目をそらす。
(…崩落から運良く逃れることができた悪党らを排除しよう)
どんなやつでも自分の命が大切、廃ビルから出てくると同時に攻撃しようかと考えている…。

141:八咫烏◆3.:2021/11/17(水) 00:58

>>139(桜空)
>>140

《ザシュッ》
氷華の振り下ろした氷剣が桜空の体に右肩から左腰にかけて袈裟斬りを行うものの、自分がダメージを受けることと引き換えに氷華の頭上に瓦礫が転送されると、視線を頭上の瓦礫に向けて氷剣を持っていない左手を即座に翳す。


氷華
「ええ、自分が転移出来るのなら他の物体も転送できるでしょうね?」
《ドガガガガガガガガッ》
空中である事に加えてこれまでのように氷の足場を作って回避しようにも氷の足場を形成した瞬間に瓦礫の山に押し潰されると言うことを悟った氷華は翳した掌から氷塊を撃ち出して瓦礫の山を弾き飛ばそうとする。

また、瓦礫の山に向けて氷塊を打ち出すと、迫り来る地面に対しても同じく氷塊を打ち出し、それを足場として着地する事で落下する距離を縮め、落下の衝撃を緩和させようとする。


譲れない正義がある。
譲れない信念がある。
譲れない理想がある。
不知火も感じたように氷華は自分の理想のためならどれだけの犠牲を払うことも厭わないし、自分が犠牲になる必要があるのならば何の躊躇いもなくそれを選ぶだろう。

『誰もが幸せに暮らせる世界』
そんな夢物語を本気で現実にしようとしている者は狂人にしか見えないのだろうか?正義と呼ぶにはあまりにも稚拙で純粋であるが故に氷華は狂信的とも呼べる狂気を持って戦う。

142:八咫烏◆3.:2021/11/17(水) 01:09

《ギィンッ》
毒鴉
「ほう?なかなかいい反応だ、それだけは褒めてやる。
だが俺は土竜の奴と違って油断も慢心もしない……」

毒鴉は衝撃を逃がしやすい空中であった事を利用して即座に手にした毒剣を立てて盾のようにして振るわれた鉄パイプを防ぎ、そのまま弾き飛ばされる勢いと衝撃を利用して後方へ飛び退くと、上記の言葉を告げる。

隅影の一撃が直撃したにも関わらず、衝撃を空中へ逃した事から毒鴉にも、毒鴉の手に持つ毒剣にもまるでダメージは無く消えていくだけだった攻撃(剛)から防御(柔)へと素早く切り替えた事から剣術(或いは棒術)の腕も高い事を推測することが出来る……


《ドドドドドッ》
毒鴉が距離を取った事で、桜空の追跡に失敗した後、廃工場の物陰に潜んでいた水鴉が鉄板をも撃ち抜く強力な水圧のレーザーが数発撃ち出される……そのあまりにもタイミングの良すぎる攻撃の瞬間からして毒鴉による奇襲はこれを当てるための陽動の意味もあったのだと考えられる。

十二鴉はそのいずれもが一筋縄では行かず、数多の犯罪者を始末して来た実績と経験がある事からその実力の高さも折り紙つきであり、少しでも油断すれば簡単に形勢をひっくり返されてしまうだろう。

143:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/17(水) 12:15

桜空「ぐっ・・・・・!?」

(氷華の情け容赦ない一撃に、桜空は一瞬でも意識が落ちそうになるも、続けざまにそのまま空間移動をする・・・・・

が、どこか近くに移動する、というわけではなく、何故か落下してゆく・・・・・

戦いの続行に諦めたか、それとも何かの策か・・・・・

いずれにしても、桜空と氷華とでは、力の差があまりにも歴然である為、じわじわと追い詰められる一方の桜空には到底勝ち目はないのは明白・・・・・)

>>141

隅影「そうか、奇遇だな、俺もだ・・・・・」

ダッ・・・・・!

(隅影は、突然猛スピードで走り始める・・・・・

備わっている能力を使わずとも、元々の身体能力の高さも、戦いの場においてはその勝敗を大きく分けることとなる・・・・・

そして、隅影自身、逃げに徹しているわけではない・・・・・)

>>142

144:八咫烏◆3.:2021/11/17(水) 18:12

>>143(桜空)

《スタッ》
氷華
「貴方の信念はその程度?」

自分の頭上から迫る瓦礫を弾き飛ばした後、放った氷塊を瞬時に水蒸気に変えて蒸発させると、地面に向けて放った氷塊の上に降り立つと、氷塊の上から桜空の居る場所を探し始める。



>>143(隅影)

《ズッ》

水圧レーザーを避け、走り始めた隅影の前に1mもの巨大で赤黒い体色をしたバッタのような魔虫が現れ、隅影の道を塞ぐと共に彼の首筋に向かって噛み付こうと飛び掛かる。

先程の潜鴉によって左足に付けられたナイフの傷からは絶えず出血し、激しく動こうとすればするほどに出血が酷くなり、このまま行けばやがては意識を失ってしまうだろう。

145:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/18(木) 04:29

桜空「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・!」

一般人「ぁ・・・・・ああ・・・・・」

(桜空は、建物の外壁によりかかって、なんとか生き延びていた・・・・・

が、よく見ると、桜空だけではなく、もう一人・・・・・

どこの学校のものかはわからないが、服装は制服であり、時間帯的に恐らくは部活からの下校途中と思われる女子生徒が、桜空の隣で怯えながら唖然とした状態で突っ立っている・・・・・)

隅影「大して力もないのに、厄介なヤツらだ・・・・・さっさと終わらせてもらうぞ・・・・・」

ガゴッ・・・・・!!!!!

(隅影は、片手を硬化させて地面の一部を抉りとると、そのまま魔虫へと向けて、物凄いスピードで投げつける・・・・・

空中戦に持ち込まれない限り、隅影からすれば、いつでも地面を抉りとってそれを投げつけることが出来る・・・・・

そして、地中を掘り進んで逃亡することも出来るため、そこそこ有利でもある・・・・・)

>>144

【すみません、体調を崩してしまい、返信が遅れました・・・・・】

146:八咫烏◆3.:2021/11/18(木) 13:20

>>145(桜空)

氷華
「………そこか。」

建物の影から聞こえて来ると、左手を頭上に打ち上げた氷塊に向けて翳し、その軌道を操作する事で落下地点を変え、声のして来た建物や民間人の女子生徒もろともその圧倒的な質量を持つ氷塊によって押し潰そうとする……

147:八咫烏◆3.:2021/11/18(木) 15:43

>>175(隅影)


《グシャッ》

水鴉
「ヒヒヒ……不思議だなぁ、そんなに大層な力があるのなら俺達なんて一瞬で倒しているだろぉ?」

隅影の投げたコンクリートの塊が巨大なバッタに当たると、その頭が潰れ、絶命して脅威の一つが取り除かれるものの、今度は地中から滲み出すように体をスライム状にさせた水鴉が現れ、隅影を呑み込むようにして拘束しようとする。

148:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/18(木) 17:53

女子生徒「・・・!ま、待ってください・・・・・!」

バッ・・・・・!

女子生徒「この人は私が危ないところを助けてくれたんです!それを私・・・・・あまりにいきなりのことで唖然としちゃって・・・・・」

(女子生徒は氷華に気づき、氷華が何かしようとしていることに気づく・・・・・

息も絶え絶えな桜空の前に、女子生徒は両手を広げて立ち、この人は自分を落下してくる瓦礫から助けてくれたのだと告げる・・・・・)

>>146

ヒュォッ・・・・・!

隅影「あまり長い間使えない力でなぁ・・・・・正直なところ、お前らのような雑魚でも今じゃあ脅威だ・・・・・」

(飲み込まれる寸前に攻撃を回避すると、あまり長時間能力を使えないデメリットのこと、今の状況では自分が不利であるということを話す・・・・・

片手を首に当て、コキコキと鳴らしながら

「さて・・・・・で?お前らは何がしてぇんだ?見たところ、正義の味方とは思えないが・・・・・?」)

>>147

149:八咫烏◆3.:2021/11/18(木) 18:22

>>148(桜空)

氷華
「……関係ない。悪を庇い立てするのなら潰すだけ……」

一瞬だが氷塊の動きが止まるものの、極悪人が気紛れで他者の命を救ったり守ることは氷華自身も何度も見てきたが……その理由は罪の軽減や人質とするため、或いは自分の犯罪行為を正当化するかのいずれかだけであった。

更に、善人の皮を被っている者もいれば、助けた相手が相手の組織の部下であり、不意打ちや自演を狙うと言った事もあり、それによって何人もの仲間が殺害されてきた事から、相手の言葉を信じず、桜空を庇おうとする女子生徒もろとも押し潰そうとする。

これまで多くの悪を裁き、多くの悪行を見てきた氷華の心からは人間らしさと言うものが悉く削ぎ落とされて失われ、本当の氷のように凍りついたその心を動かすことは無い……

150:八咫烏◆3.:2021/11/18(木) 19:18

>>148(隅影)


毒鴉
「おいおい、人聞きの悪い事を言うんじゃねぇよ。
俺らはヒーローだぜ?悪い奴や、"悪い奴になりそうな奴ら"を始末して回っているだけだ。」

毒鴉は右手に持った毒剣に加え、左手の掌に二本目の毒剣を持ち、それを器用に振り回して準備運動をしながら、自分達は悪人だけでなく、悪人になりそうな者と言う不確かかつ、幾らでも解釈が出来る者を始末して回っているだけだと応える。
その自分達の快楽だけを求め、歪んだ正義によって失われた数はそれこそ本当の悪人よりも多いのだろう。



蟲鴉
「強がるな……お前の動きは潜鴉との戦いで見せてもらった……
炎や雷と言った元素を扱うことはせず、身体硬化と筋力増大しか出来ていない……」

廃工場の屋根の上にて、自身の回りに2mもある巨大なコオロギを七匹率いて見下ろしているのは、焦点の合わない目をして、顔に大きな蜻蛉の刺青を入れた大柄でスキンヘッドと言う、見るからに異様な風貌をした男が、その容姿からは想像出来ない程冷静に隅影の異能を分析している。



水鴉
「つまり、物理攻撃しか攻撃手段の無いお前に勝ち目は無いって事だ…!!」

相性的に最悪の敵と言える水鴉が再び自身の不定形な体を活かして隅影に向かって飛び掛かり、巨虫もろともその動きを拘束しようとする……例え何度避けたところで執拗に水鴉は追い回すだろう……それこそ、隅影の体力が尽き、異能か使えなくなるまで……

151:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/18(木) 19:44

女子生徒「・・・・・何を揉めているのかは知らないけど、人助けをする人に悪人はいません・・・・・!」

(女子生徒は怯むことなく、氷華に訴え続ける・・・・・

氷華とこの女子生徒とでは、悪というものの認識が違うのだろう・・・・・

いや、ただ単に氷華の悪に対する認識が、理解したい気持ちもある一方で、何が何でも粛清するという矛盾しているともとれる感情な辺り、何もかもが違うと言っても過言ではない・・・・・)

>>149

隅影「・・・・・あー、くそっ、厄介だなお前ら・・・・・」

ダッ・・・・・!

(隅影は猛スピードで疾走し始める・・・・・

年齢的にも段々と体力が落ち始める時期、あまり過激な運動は避けるつもりだったのだが、どうやらそうもいかないらしい・・・・・

「あぁ、俺だ、わりぃが、迎えに来てくれ、緊急事態だ、おじさん困っちまうよ」

どこかに電話をかけ始める・・・・・)

>>150

152:八咫烏◆3.:2021/11/18(木) 20:13

>>151(桜空)

《ドゴオォォォォォォォォォォッ》

氷華に言葉をかけたものの、その言葉は氷華に届くことはなく、放たれた氷塊は廃工場の一角もろとも二人の居る場所に落ち、周囲にはその衝撃波 によって工場内の窓が割れ、軽い地震が引き起こされる……

その破壊力は容易く建物を破壊することが出来ると言うように、数多の異能の中でも最強クラスの威力と範囲を持っており、直撃してしまえば命は無いだろう……

153:八咫烏◆3.:2021/11/18(木) 20:18

>>151(隅影)

蟲鴉
「逃がさん……」
【「起爆蟲」】
《ドゴオォォォォォォォォォォッ》

逃げ回る隅影を見て、蟲鴉は口を大きく開け、口内から腹部が異様に肥大化した1mもある巨大な蝿を吐き出すと、身体強化されている筈の隅影に容易く追い付くと、その蝿そのものが何の前触れもなく大爆発を巻き起こし、電話する隅影を消し飛ばそうとする。

身体硬化して衝撃によるダメージを防げたとしても、爆発によって生じる熱は肉体の硬度を無視して相手の体を熱して吹き飛ばするため、硬化だけではそのダメージの無効化する事は出来ない。

かと言って防御するために地面のコンクリートを抉り取ったり、地中に潜ろうとしたところで、背後から迫る水鴉によって呑み込まれて捕らわれてしまう事になる……

154:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/19(金) 03:15

桜空「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」

隅影「・・・・・あぁ、俺だ、わりぃな迎えやっぱいいわ」

女子生徒「・・・・・」

(氷塊がぶつかる寸前に空間移動能力で女子生徒と共に一時的に隅影のいる場所へと移動してから、再度空間移動能力でファーストの本拠地付近へと移動することで、難を逃れる・・・・・

戦闘を繰り広げた都内からは遠く離れており、世間一般的には勿論のこと、ファーストのメンバー以外誰だろうとその場所は把握出来ていない、本拠地の近くであるというだけであるので、実際に本拠地の明確な場所がどこにあるかは誰にも知られない・・・・・

これこそ、桜空の強さの一つ・・・・・いや、正確には不利になった場合の逃走手段であり、今まで危機に陥った際はこの能力で何度も難を逃れてきた・・・・・

隅影は、仲間に迎えは不必要だと電話を入れ、女子生徒はただただ唖然としている・・・・・

能力者の存在は知っていても、面と向かって見るのは初めてだったのだろう・・・・・)

>>152―153

155:八咫烏◆3.:2021/11/19(金) 04:54

>>154

氷華
「……逃げた……か。
だけど次は無い。」

氷華は放った氷塊によって破壊された廃工場の後を見て、直感的に逃げられたと言うことを感じ取るが、同時にこれまでの戦闘から彼の空間移動による性質を局所的にだが見抜き、それに対する対抗策を見出だした事から次に対峙した場合には必ず始末すると決める……

どれだけ多くの犠牲を払うことになろうとも自身の抱く正義を必ず執行する。その揺らぎ無い純粋なまでの冷たい正義を宿した眼で夜月を見上げながら小さくそう呟く。

156:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/19(金) 05:36

悠矢「おいーっす氷華ちゃん♪逃げられちったねぇ・・・・・」

(闇夜を照らす月・・・・・まるで、正義と悪の関係を表しているかのようか光景を眺める氷華の背後から、神出鬼没な悠矢が現れ声をかける・・・・・

そして「奴ら、どこに逃げたか検討もつかないけど、これからどうする?あ、ちなみに俺頑張ったから報酬ちょぉーだいっ♡」と、戦闘開始からの最初の数分だけ桜空を追い込んだだけで、それ以外はどこで何をしていたのかがわからず、とても活躍したとは言えない・・・・・)

157:八咫烏◆3.:2021/11/19(金) 05:56

>>156

氷華
「……はぁ、随分と陽気ね?」

氷華
「悪に逃げられたと言うことは犠牲になる者が増えると言うこと……それに、貴方は途中から隠れていたでしょう?報酬をねだるのではなく、成果を残せるように修練し、結果を出してからもう一度言いなさい。」

氷華は水鴉と緋染の二人の様子も見ており、水鴉に水圧レーザーを撃たれた後はずっと逃げ続け、隠れていた彼の様子もしっかりと見ており、その上で報酬をねだる彼の様子に呆れ、月明かりにすらも背を向け、彼の言動を咎めるように言う。

足元にある氷塊の一部を浮遊する足場として動かし始め、そのまま八咫烏の拠点へ帰還しようとし始める。彼の緊張感の無い言動が氷華には不信を抱かせてしまっている。

158:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/19(金) 06:21

悠矢「まぁまぁ、そう言わないでよ〜♪・・・・・ちょっとした収穫もあったしさ・・・・・」

スッ・・・・・

(悠矢は、スーツのポケットから何かを取り出す・・・・・

それはかなり小さな小瓶であり、中には赤い液体が入っている・・・・・

「これ、あの小物(桜空)の血液だけど、これでも同じことが言える・・・・・?」)

>>157

159:八咫烏◆3.:2021/11/19(金) 07:24

>>158

氷華
「……それをどうするつもり?」

氷華は氷の足場に乗って2m程上昇したところで少しだけ振り返り彼の手にした血の入った小瓶を見て、それをどうするつもりなのか、何を考えているのかと問いかける。

相手の能力で血液の流れを操作する事は出来る事は知っているが、血液を介して他者の位置を特定すると言った事への応用は出来ないであろう事から、せいぜいDNA鑑定にかけて過去の生まれや育ちを特定する事しか出来ない事から、現在ではさほどの役には立たないと思っている。

だが、やけに自信に満ちた様子をしている事から何か別の事に使えるのかと、彼の本心に探りを入れようとする。

160:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/19(金) 13:08

悠矢「氷華ちゃんにしては察しが悪いなぁ・・・・・?身元っていうのはさ、詳しい人間が調べれば、色々とわかるもんなんだよ・・・・・それこそ、俺達が思っている以上のことが、さ・・・・・」

(そう言うと「必要ないんだったら、これはこのまま処分しちゃうけど?」と、今この場でどうするのかを決めてもらうつもりで氷華の方を見つめる・・・・・

この小瓶の中には、ファーストという謎多き組織の頭領の情報が多く詰まっている・・・・・

「どうする?氷華ちゃん・・・・・♪」)

>>159

161:八咫烏◆3.:2021/11/19(金) 13:22

>>160


氷華
「貴方こそ察しが悪いわね?今更私が私情に駆られるほど腑抜けていると思っていたの?私は私の信じる正義のために多くのモノを捧げてきたし、立ちはだかるものは全て潰し来た。」

氷華は再び視線を暗闇へ戻すと、そのまま足場としている氷塊を浮遊させ、緋染から離れて行く……人間の頃の情はとうに捨てた、自分はあくまでも八咫烏の"金鵄"であり、正義の執行者。過去に対する執着やしがらみなど存在しないと断言する。


氷華
「……例えそれが肉親であろうと変わりはない。
下らないことに力を使う暇があるのなら、一人でも多くのファーストの者を潰して成果を残すこと。それが出来なければ……貴方の居場所は八咫烏から無くなるでしょうね。」

氷華は去り際に、これ以上遊ぶだけで成果を残さないと言うのならば、八咫烏内において彼の居場所は無くなると警告する。そして……影の組織から脱退すると言うことは"死"を意味している。

氷華はその持ち前の戦闘センスと異能によって経験や知識の差を埋め、僅か2年で金鵄にまで登り詰めた事からもわかるように、良くも悪くも実力至上主義者であり、成果を出せず、まともに戦う覚悟も気概も無い者を生かしておくつもりは最初から無い……

162:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/19(金) 13:35

【first東京本部】


東京と言ってもその地域全体が高層ビルに囲まれ発展している訳ではなく、都心から離れた郊外にある小さな寂れた工場の下に無機質なコンクリートによって作られた地下拠点が隠されており、そこはfirstの東京本部として用いられている。



狼谷
「……今回は少しばかり良い情報が手に入ったな……
これを上手く使えば八咫烏にも手痛い一撃を与えられるかもな?
しかし……ボスは何処にいるんだ?」

張り巡らされた地下要塞の一角、二十畳程の広さの部屋があり、部屋の隅にはテーブルや椅子、武器や弾薬の入った木箱が積み重ねられている中、巨大なガトリングに腰かけながら緋染の到着を待つ男がいた。

ボス達は取引のために此処から少し離れた廃工場に向かったのだが、それにしては時間がかかり過ぎている。彼の異能ならどれだけ長くとも一時間で帰って来る筈なのだが、五時間以上が経過した今でも帰って来ない。

何かあったのかと不信に思い始めるものの、時間潰しのために手にした黒いファイルの中の書類に再度目を通し始める。

163:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/19(金) 14:21

悠矢「・・・・・仕方が無い、これはまた、別の機会にとっておくか・・・・・」

タンッ・・・・・!

(氷華に対して、これ以上何を言ったところで自分の身が危うくなるだけで何も得しないと察した悠矢は、小瓶をスーツの内ポケットにしまうと、地面をタンッと強く蹴って氷華の乗っている氷塊へと飛び移る・・・・・

悠矢からすれば、送迎用の乗り物的な感じなのだろう・・・・・)

>>161

【本部にて】

桜空「げほっ・・・・・お、おーい・・・・・誰かいるかー・・・・・」

(片腕を押さえながら、吐血混じりの咳をしながら、ファーストのボスである桜空が本拠地へと戻ってくる・・・・・

ただでさえ片目は視力を失っているのに、戦いのダメージで視界がぼんやりとする今の桜空は、暗闇を歩く雛鳥も同然、かなり弱っているのが声の張り方だけでもわかるほどだ・・・・・)

>>162

164:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/19(金) 15:03

>>163

狼谷
「おー、やっと帰ってきたかボス。
明らかにヤバかったみたいだが、三羽鴉でも来ていたのか?」

書類を読んで内容を確認していた中、部屋の隅に桜空が現れたのをその声や、空間移動する際の異音から察知すると、そちらへ視線を移し、立ち上がる。

八咫烏はそのメンバーの一人一人に独断で悪人を裁く権利が与えられており、組織的に行動する事も珍しいため、その全体の行動や人員配置は十二鴉の一人である狼谷でさえも把握することが出来ない程複雑な構造となっている。

それなりに腕の立つ取引相手が居て、その気になれば何時でも逃走できる空間移動能力を持った桜空が明らかにダメージを受けているのを見て、三羽鴉が現れたのかと問いかける。

165:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/19(金) 17:08

桜空「げほっ・・・・・あぁ、あの強さは・・・・・多分な・・・・・」

(そう言うと「あの白い髪の女には、極力関わらないようにしたほうがいいな・・・・・化け物だ・・・・・」と、八咫烏のボスである氷華の恐ろしさを語る・・・・・

取り引きでまさかここまで体力を削られるとは思っていなかったらしい・・・・・)

>>164

166:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/19(金) 23:08

>>165

狼谷
「白い髪の女……化物……
……まさか"金鵄"が来たのか?」

白い髪の女、そして化物じみた力と聞いた瞬間、狼谷の顔が固まり、数多いる八咫烏の異能者……いや、全ての異能者の中でも最強の力を持った存在である金鵄が襲来して来たのかと問い返す。

才能がある者しかスカウトされない"八咫烏"
その中でも天才しか成ることの出来ない"十二鴉"
その更に上に君臨する無敵の"三羽鴉"
そして……それら全てを合わせた以上の力を持つ"金鵄"

そんな一介の異能者だけでは対抗のしようがないと言える異次元の力を持った金鵄が取引現場に現れたのだと知ると、八咫烏が本格的に動き出す前触れだと感じている……

167:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/20(土) 00:40

桜空「はぁ・・・・・はぁ・・・・・俺は、奴らについてはあまり、詳しくはねぇが・・・・・その・・・・・肩書きっていうのか・・・・・?名前からして、ボスみてぇだな・・・・・多分、そいつだ・・・・・」

(息を切らしながら、戦いの傷を癒すべく、この本拠地に設置してある今現在における医療技術の結晶とも言える治療マシンへとゆっくりと足を引きずりながら歩いてゆく・・・・・

一部、骨が見えるほどに皮膚が避けてしまっていることから、氷華の氷を用いた攻撃を受けていることがわかる・・・・・)

>>166

168:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/20(土) 00:52

>>167

狼谷
「凄いな……金鵄と対峙しながら生きて帰れる奴がいるんだな……」

黒いファイルを持ったまま両腕を組んで少し考える。
これまで氷華はどの敵も決して逃がさずに徹底的に追い詰め、殲滅して来た……もし、桜空が空間移動能力を持っていなければ確実に殺害されていただろう。
抗おうにも、桁違いの攻撃力を持つ氷華に挑んで生還できた者を狼谷は見たことも聞いたことも無く、狼谷が氷華の近くで任務を遂行していた際にも氷華は無慈悲に敵対者を殲滅しているのを何度も見てきた。



狼谷
「それじゃ、ボスの回復が終わったら何時もの喫煙室に来てくれ。
八咫烏と、奴らの拠点についての情報が手に入ったからな、それを伝える。」

裂傷した傷には凍傷と思われる影響も見られ、肌の一部が黒くなってしまっている事からも、本当に氷華が取引現場に現れたのだとわかり、治療マシンによる傷の回復が終わったら八咫烏についての情報の入手に成功したため、このアジトにある喫煙室に来て欲しいとだけ伝える。

169:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/20(土) 01:26

【八咫烏 八王子活動拠点】


都内、八王子市内にある小さな商業ビル。
名目上は小さな企業の本社ビルとなっているものの、その正体は八咫烏が用意したダミー会社による、八咫烏活動拠点となっている。
その一室である窓の無い地下部屋では廃工場での戦闘の際に、別動隊として行動していた毒鴉の毒剣から滴る神経毒の影響で動きを止められていたところを蟲鴉が生み出す巨蟲によって拉致されたfirst構成員が七人と、氷華がいるものの、既に三人の構成員が殺害されている。

一人は肌が浅黒く変色して絶命しており、
もう一人は手足を凍らされて砕かれて絶命し、
また一人は頭を凍らされて砕かれて絶命した
死屍累々とした状況であるもの、氷で出来た鎖によって身動きを封じられている四人の構成員達の前で氷の椅子に座っている氷華は死体をまるで気にしていない、涼しい顔をしたまま尋問を行っている。



first構成員
「も、もう全部話しただろ!?」

氷の鎖で拘束されている四人の体には針のような氷柱が幾つもの突き刺さり、ある者は右目を潰され、ある者は既に両足を凍らされて砕かれ、またある者は顔から下が重度の凍傷による影響で常に激痛に苛まれている……

氷華に拷問器具は必要ない。
彼女が持つ異能そのものがこれ以上ない拷問道具となっており、これを用いて



氷華
「……取引物はチップ……
その詳細については知らないの?」

first構成員
「ああ、そうだ……本当にこれ以上は何も知らないんだ!!」

氷華
「……そう、それならもう貴方達は必要ない。」

first構成員
「や、やめ……!!!」
《バキンッ》
《バキバキバキバキバキッ》

氷華はもう情報を抜き取ることが出来ないとわかると、黒い革手袋を付けていない右手で四人の構成員全員に軽く触れる。すると、氷華が触れた箇所から構成員達の体が凍り始め、十秒足らずで全身が凍り付くと、彼らを拘束していた氷鎖が凍った彼らの体を圧迫して四人全員を砕き、絶命させる……

四人の構成員全員が砕けて絶命していく様子を見ながら、氷華は黒革の手袋を右手に付け、コートの右ポケットから青白いハンカチを取り出し、顔に付着した返り血を拭きながら新たに思考を巡らせていく。



氷華
「収穫は無し……か、やっぱり下っ端を幾ら尋問してもまともに出てくる情報は無いわね。狙うなら"幹部以上"かしら?」

170:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/20(土) 06:21

桜空「あぁ、わかった・・・・・」

(そう言うと、治療マシンの中で眠り始める・・・・・

ここで治療を受けている間は、さっきまでの戦いが嘘だと思えるほどに、安らかな時間のみがただただ流れる・・・・・

そうして桜空は、夢へと入っていった・・・・・)

>>168

悠矢「ウチに記憶抜き取り系の能力者でもいれば楽なんだけどねぇ〜・・・・・で、どうするよ?氷華ちゃん・・・・・奴ら、拠点がどこかもわからない以上、あの襲撃以降、取り引きの際は俺らに備えてくるかもよ?」

(悠矢もおちゃらけてばかりではいるものの、馬鹿ではない・・・・・

敵はどう出るか、こちらはそれに対応してどう出るか、氷華同様に悪には徹底して容赦なくかかることを考えている・・・・・

悠矢は、氷華はどうするつもりなのかとニヤニヤしながら真剣に問いかける・・・・・)

>>169

171:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/20(土) 11:56

氷華
「……探知や索敵に長けた者が居ない訳じゃない……加えて、三羽鴉にも召集をかけ、これまで以上に厳重な警備体制を取ることにする。
蟲鴉、後片付けは頼むわ。」

蟲鴉
「御意。」

海外で任務の遂行を行わせていた八咫烏最高戦力である三羽鴉を召集し、
相手は空間移動によって逃亡や逃走が容易になる異能を持っているため、それに対する策として、同時に国内の警備体制をより堅固なものにしようと考えている。

例えどれだけ逃げようが隠れようが、必ず見付け出して贖罪させる。
その一念が氷華を突き動かしており、バラバラに砕かれた骸の氷を消し、床に散らばった血肉を蟲鴉の生み出す巨蟲達に始末を任せると言うと、部屋の扉に向かって歩き出す。



氷華
「八咫烏の眼からはどれだけ小さな悪でさえも逃れることは出来ない。」

172:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/20(土) 18:29

悠矢「おー、怖い怖い・・・・・」

(仲間意識というものが自分も含め、この組織にあるのかどうかは未だにイマイチよくわからないものの、立場上の関係性は仲間である以上、氷華の人間性を一番知れる立場でもあることから、敵に回したくない人間だと思いながら上記を呟く・・・・・

八咫烏にはヤバイ人間がごろごろいるが、間違いなく氷華が一番ヤバイだろう・・・・・)

173:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/20(土) 20:19

>>172

氷華
「……とは言え、街の被害状況から見て暫くは派手に動かない方がいい、貴方も今日はもう休んでいいわ。」

商店街での一件もあり、これ以上派手に動いてしまうと、警察や公安による情報の抹消や痕跡回収が難しくなってしまう事から、暫くは大きく動かずに待機しておべきであると判断し、部屋のノブに手をかけながら緋染も休憩を取っても構わないと言うと、扉を開け去って行く。

容易く大規模な氷塊を生成したり、何百もの氷柱を作り出したり、触れずして氷塊を意のままに動かすと言ったように、威力、規模、精度のどれを取っても人並み外れた力を持つ氷華……

桁違いの異能を持つ彼女の歩むその先がどのような世界になるのかはまだ誰にもわからない……

174:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/21(日) 03:14

悠矢「オッケー、んじゃ、お言葉に甘えてしばらく休憩といきますか・・・・・」

(そう言って、氷華が去ったのを見届けると「にしても、正義正義のお堅い氷華ちゃんが、ただただ休憩・・・・・というか、嫉妬してられるとも思えないよなぁ・・・・・ゴキ鴉なにか知ってる?」と、常日頃休息の時に何をしているのかがよくわからない氷華のプライベートに関して蟲鴉に聞こうとするが、わざとなのか、それとも本当にただ口が滑ったのか、蟲鴉のことをゴキブリの最初の二文字と合わせてゴキ鴉と呼ぶ・・・・・)

>>173

175:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/21(日) 11:45

>>174

蟲鴉
「休憩……休憩……」

大きく項垂れ、左右の目を不規則にギョロギョロと動かしながらブツブツと独り言を何度も呟いており、ただならぬ雰囲気を纏っている……彼は氷華が尋問の果てに殺害した者達の死体の始末も行っているのだが、氷華以外の者との会話はまともに交わされているところを見たことがない。

根からの狂人である蟲鴉を従えることが出来ているのも、一重に氷華が圧倒的な実力を持っているからであるからだろうか。

176:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/21(日) 13:33

悠矢「・・・・・ま、いいか・・・・・」

(そう言うと、悠矢も部屋から出てゆく・・・・・

蟲を操るというあまり好まれるような能力ではない以上、立場上仲間ではあっても、できるだけ関わりたくはない人物の一人であり、今も少し気まぐれで話しかけてみたものの、案の定意思疎通は難しいと判断し、その場を後にした・・・・・)

【ファースト本拠地】

プシュー・・・・・

「・・・・・」

(治療マシンから出てきた桜空は、戦闘でボロボロになった服を着替え、狼谷が待っている喫茶室へと足を運ぶ・・・・・

一応、かなりマシになった方ではあるが、完治というよりかは今出来る最大限の応急処置を施した程度であり、もしかしたら何かしらの後遺症が残るかもしれない可能性もあるため、改めて氷華の能力の恐ろしさを思い知る・・・・・)

>>175

177:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/21(日) 15:03

>>176

【first東京本部 第】

狼谷
「……これは乗るべきか……それとも見送るべきか……いや、これが本当なら此処を潰せば八咫烏の奴らにかなりのダメージを与えられるな……」

喫煙室にて、十二鴉と言う地位を活かして八咫烏から盗み出した機密情報書類を読んでいた狼谷が煙草を吸いながらそう呟く。既に用意された灰皿の上には煙草の吸殻が山のようになっており、換気のされている筈の喫煙室の中であるにも関わらず、煙草の煙が充満しており、回復が終わるまでずっと煙草を吸いながら書類を読んでいた事がわかる。

178:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/21(日) 16:48

桜空「ケホッ!?ケホッ!!・・・ったく、吸い過ぎた・・・・・」

(治療マシンの中では、傷を癒すために一時的に意識もなくなり、一種の睡眠状態に近い状態となる・・・・・

その為、体感的にどれほどの時間が経ったのかは時計を見なければわからないが、灰皿に入った吸い殻を見れば、大方予想がつく・・・・・

大体一時間ってところだろうか・・・・・

桜空は、煙たそうに咳き込み煙を払い除けながら、ソファーに座る・・・・・

右肩には、氷華から受けた攻撃で出来た凍傷の痕が残っており、恐らく一生残る傷だと思われる・・・・・)

>>177

179:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/21(日) 18:38

>>178

狼谷
「ん?そんなに吸ってたか?
って、その傷……大丈夫か?」

書類内容に集中していた事もあり、桜空に声をかけられるまで無意識の内に煙草を吸っていた事に気付かず、山盛りになった吸殻の山を見て少し驚くものの、視線を相手に戻すと、右肩には細胞が壊死したと思われる箇所が目に入る……

メディカルマシーンは異能による再生には及ばないものの、体細胞の新陳代謝を促進させて外傷やダメージを修復させるものであり、銃弾や火傷は勿論、並みの異能攻撃でも完治させる事が出来るのだが、それでも完全には治すことの出来ない程のダメージ……

そこから推測するにおそらくは皮膚の深部……皮下組織まで壊死してしまっているのだと思われ、どう見ても大丈夫な様子ではないのだが、安否を気遣う言葉を掛けてみる。

180:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/21(日) 19:36

桜空「あぁ、特に今のところ、これといって以上はない・・・・・あの治療マシンももう長年使っているからな、完治できないこともあるだろ」

(そう言うと「それじゃあ、早速本題に入ろうか・・・・・」と、狼谷に持ちかける・・・・・

組織の存続がかかっていることから、自分の傷など今気にしている余裕はなく、八咫烏についての情報を頭に入れることが最優先だと考える・・・・・)

>>179

181:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/21(日) 20:31

>>180

狼谷
「ああ……お前が大丈夫ならそれでいい。
八咫烏……この組織についてお前に説明しておくか。
と言っても、その階級や昇格システム、神童についてはもう話したな?」

桜空が大丈夫だと応えると、本人がまだ戦うことが出来ると言うのなら、これ以上此方から言及するのも悪いと思い、八咫烏についてのおおまかな解説やシステムについては既に説明してある事から、前提部分を飛ばした核心部分について話し始める……



狼谷
「十二鴉……この階級は入れ替わりが激しく、十二鴉に並ぶ実力者や候補がいる事から決まったメンバーはいない……だが、この上の"三羽鴉"この地位に居る奴らは全員が化物クラスの実力者だ。俺も5年ほど十二鴉をやっていて、十二鴉の中でも上位の力を持っているが……コイツらにはタイマンで勝てる気はしないな……」

狼谷
「三羽鴉の内の一人だけで一つの組織を丸ごと全滅させることが出来る程の強さがあると言われている……コイツらと戦う時は組織の総力をあげて戦った方がいい。それができなけりゃ……逆に潰されるぞ。」

八咫烏における最高戦力である三羽鴉について話し始める。
この三羽鴉と戦う際には逆に此方が全滅する可能性もあると言うことを警告する……

182:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/21(日) 21:14

桜空「リスクがでかすぎる・・・・・その三羽鴉ってぇのとはなるべく戦闘を避けたいものだ・・・・・」

(先の大戦において、相手側の実力は身をもって体験した・・・・・

狼谷の情報にまず間違いはない、組織を丸ごと潰せるレベルの厄介な構成員が三人もいるということを考えると、なるべくその三人との戦いは避けるべきだと考える・・・・・

「・・・・・狼谷、俺にもしものことがあったら、お前が俺の地位を継いでくれ・・・・・」)

>>181

183:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/21(日) 22:35

>>182

狼谷
「三羽鴉はその名の通り三人居る。」

狼谷
「一人は"焔鴉(ホムロカラス)" 異能は"炎熱焦土"
海を沸騰させ、煮えたぎるマグマをも蒸発させる炎熱を意のままに操る、炎熱系の中でも最強クラスの異能者だ。」

狼谷
「一人は"霞鴉(カスミカラス)" 異能は"無限幻影"
決して攻撃を受けることの無い無敵の女であり、任務は常に一人で行うにも関わらず、これまで請け負った任務でただの一度も攻撃を受けず、一方的に数多の組織を潰して来た奴だ。」

狼谷
「最後の一人は"剱鴉(ツルギカラス)" 異能は"無明刀流"
斬撃を飛ばすだけの単純な異能だが、奴の恐ろしさはその素の身体能力と戦闘技能の高さであり、そこにこの異能が組合わさる事で八咫烏の中でも屈指の地位を確立させた……何よりもコイツはあの金鵄に"相棒"と呼ばれている程の信頼と実力を兼ね備えている……」

狼谷
「どれを取っても化物揃いだ。
コイツらとの1vs1になるなんて最悪の展開が来たら……逃げられ無くなる前に全力で逃げろ。勝てるだなんて思わない方がいい……」

狼谷は三羽鴉の通り名やその異能についても教える。
十二鴉と言うように見上げれば直ぐに見えるところに存在する者達だからか、彼らの実力についても知っており、何度もその力を目の当たりにして来た上で、三羽鴉と対峙した場合、戦うのではなく逃げることに死力を尽くすようにアドバイスをする。



狼谷
「おいおい、俺は裏切り者だぞ?
……お前が世界を変えるんだろ?
自分(テメー)の願いは自分(テメー)で叶えろ。
間違っても……俺みてぇな半端者にはなるな。」

桜空が自分がもし消されるような事があればその時は代わりに組織を継いで欲しいと言う彼の言葉を聞いて少し唖然とするものの、直ぐに煙草を噛んだまま笑い、拳を相手の前に突き出して自分の意思や信念は何があっても自分自身の力で叶えろと言う。

狼谷は曲がりなりにも正義を求めながら、暴走する正義を前に悪と呼ばれる者達の力を借りて止めようとしている半端者の裏切者である事から、自分には組織を継ぐような素質も資格も無いと自覚している……

184:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/22(月) 04:54

桜空「・・・・・そう、だな・・・・・自分の希望は自分で叶えねぇとな・・・・・」

(桜空も拳を突き出して相手の拳と合わせると、右肩を押さえる・・・・・

やはり、治療マシンによる治癒を受けてもかなり痛むのか、先程から右肩はだらんと垂れているように見える・・・・・

「・・・・・あの白髪の女、一般人も巻き込もうとしやがった・・・・・あれだけはどうしても許せねぇ・・・・・」

桜空は、まだ自分の姉であるという事実を知るはずもなく、記憶はうっすらだが正義感が強かった姉が、今あんなことになっているなど、到底イコールになるはずもなかった・・・・・)

プルルルルルルル・・・・・プルルルルルルル・・・・・

(その時、突如として狼谷の携帯が鳴る・・・・・)

>>183

185:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 11:48

狼谷
「ああ……アイツらは無関係の一般人を巻き込むことに躊躇いがない。俺にはついて行けない考えだ」

一度自分達が悪と判断した者に対しては異常なまでに冷酷になり、民間人を巻き込んだ攻撃でさえ攻撃に巻き込んで犠牲にする事でさえ躊躇わないそのやり方に狼谷は付いていけず、組織を裏切るスパイとなった……
そう話している内に電話の音が鳴ると「電話が鳴っているぞ」と言い、先に電話に出ても構わないことを伝える。

186:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/22(月) 18:12

桜空「どっちが悪かわかったもんじゃねぇな・・・・・」

(悪を排除するためならば、民間人でさえ躊躇わずに攻撃に巻き込むそのやり方に、これじゃあどっちが悪なのかわからないと漏らすと、電話が鳴り先に出てもいいと言われるものの「いいのか?この番号、ファーストのメンバーの電話番号でもなければ、ボスのでもない・・・・・八咫烏の奴らからじゃねぇのか?あっちでも一応活動はしているんだろ?」と、携帯の画面に出ている番号を見せる・・・・・)

>>185

187:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 18:38

>>185

狼谷
「最初はうちのボスもまともだったんだがな……
犯罪組織を潰していく内におかしくなっていったんだ……」

最初の頃の金鵄(氷華)は今とは違い、民間人を巻き込むことを嫌い、相手が悪人であろうと、救える者は救い、苦しめられ虐げられる者を守るためにその力を使っていた事を狼谷は知っていた。
だが、上に登り詰めるにつれて、犯罪組織や悪党を潰すにつれて今のような歪み、捻れ、荒んだ正義を翳すようになった……そして、人間の心を捨てるにつれ、彼女は力を増していった……それはまるで失った心を埋めるかのように……



狼谷
「………俺だ。」

自分の携帯電話でなく、わざわざ桜空の携帯を通じて連絡をよこして来たことに違和感を抱きながら、その見知らぬ連絡先からかかって来た電話に桜の代わりに出る。
自分の名前や素性がバレないように最低限の言葉だけを返し、その反応から相手が誰なのか、何を目的にしようとしているのかを推測しようとする。

188:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/22(月) 18:47

ボス「あ、もしもーし!電話番号変えたから一応言っておこうかと思ったんだけど、その声は、狼谷かな?桜空は?」

(相手はまさかのボスであり、番号を変えたから一応言っておこうという、普通のことではあるのだが、場の緊張感が一気に乱れるような声のトーンで言ってくるあたり、よく今まで捕まらなかったと思えるほどである・・・・・

だが「八咫烏の方はどうだい?スパイ任務も楽じゃないだろう?」と、気遣ってのことか、何か進展はあったのかという意味合いでか、どちらともとれる問いかけをする・・・・・)

>>187

189:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 19:08

>>188

狼谷
「………人違いだな。」

畳み掛けるように自分の素性について話したボスの言葉を聞いて、困惑するものの、それを声や様子に出すことはなく、何時も通りに気怠そうに言葉を返すと、何も言わず即座に電話を切る。



狼谷
「おまッ……!俺の事を話したのか!?」

スパイは決して情報を残さないようにしなければならない。
素性がバレたスパイはもはや何の価値も無くなるからだ。故に状況によってはこの時点でファーストへの協力を辞めなければならない……

190:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/22(月) 19:44

桜空「いや、ボスはいつの間にか知っていてな・・・・・どこで知ったのかは正直わからねぇけど、「協力してくれるならスパイでもなんでもいい、彼が過ごしやすいような組織にするように尽力しなさい」って言われたんだ・・・・・」

(ボスからは、狼谷がたとえスパイであろうと、スパイとして過ごしやすいような組織にするように尽力しなさいと言われたということを言うと「まぁ、俺はボスから言われなくても、お前がスパイ任務をやりやすく、過ごしやすいようにできる組織にするつもりではあるがな・・・・・幻滅したか?」と言う・・・・・)

>>189

191:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 20:02

>>190

狼谷
「……俺は何時でも首の皮一枚で生きているようなもんだ。
あまり公にはするなよ?ろくでなしの俺だが、自殺趣味は無いからな。」

狼谷は自分の情報が漏れていた事に驚くものの、狼谷は数年前からこの組織に協力しており、愛着もあった事から、協力関係の打ち切りをもう少し見送る事にする……

だが、他にも自分も知らないところで情報が回っている可能性もある事からこれまで以上に警戒をするように考える。

192:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/22(月) 20:26

桜空「わかってるさ、ボスもメンバーの秘密については漏らさない主義だ、誰かに言ったりすることはないだろう・・・・・」

(そう言うと「一つ聞きたいんだが、八咫烏のボスは本当にあの女なのか?組織の指揮を執るには随分若いように見えた、俺とそう大差ない年齢だと思う・・・・・俺達にボスがいるように、八咫烏にもあの女より立場が上の奴がいるってことはないか?」と、八咫烏と一戦交える前に、ある程度のことは把握しておこうとする・・・・・)

>>191

193:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 20:51

狼谷
「その言葉が本当だと信じとく。
……ああ、八咫烏の最高位は金鵄だ。
更に八咫烏は三権分立以前から独立した組織だったから八咫烏に上は無い……だからこそ、腐敗した政治家の粛清も可能になっている訳だ。」

狼谷は八咫烏を管轄する上位組織はあるのかと聞かれると、八咫烏は戦後の三権分立以前から独立した組織であった事から八咫烏の上には何の組織も無いと応える……
もし、そんな組織があれば、狼谷はファーストではなく、その組織との接触を試みていただろう……だが、現実にはそんな組織はなく、国内の組織の中で唯一八咫烏に対抗できるかもしれないと思ったのがこの組織だった訳だ。



狼谷
「俺も最初は驚いたさ、まさか八咫烏に入って2年……14で最強の異能者だった前任の金鵄を瞬殺しちまうなんてな……2000年以上ある八咫烏の歴史から見てもこれは異常としか言いようがない。」

組織の指揮を取るには若すぎるのは確かだが、それを補ってありあまる程の指揮力と、桁違いの異能を持っているため、八咫烏は弱体化や瓦解をせずに維持されているのだろう。

194:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/22(月) 21:08

桜空「・・・・・前任を瞬殺・・・・・」

(八咫烏という組織の長である以上、能力もそれ相応に強いものだろうと考えると、それを瞬殺ということは、単純に氷を操る系の能力だとしても、ただ単に操るだけが強さであるとも思えない・・・・・

氷を操るという能力と、悪というものへの憎悪が、氷華の強さをより引き立てるのだろうか・・・・・

いずれにしても、氷華以外にもやばい能力者がごろごろいる八咫烏相手に戦うとなると、死を覚悟するしかない・・・・・)

>>193

195:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 21:50

>>194

狼谷
「だが俺達にも勝ち目が無い訳じゃない……ここで出てくるのが"コレ"だ。ここに八咫烏の武器製造工場の地図が書いてある。この工場を潰して武器を抑え、反八咫烏の組織に配り、ゲリラ戦に持ち込めば八咫烏はそいつらの対応に追われ、致命的な隙を見せるだろう。
それが出来るのはお前だけだ。」

狼谷は真正面から戦っても勝てない事から、自分達が勝機を見付けるには、ゲリラ戦に持ち込み、長期的な戦闘の果てに八咫烏を疲弊させ、隙を作るしかないと言う。八咫烏にも無能力者がいて、その者達が使うための武器……これを奪えば長期的なゲリラ戦も充分に可能なだけの武器を手に入れることが出来るだろう。

だが、八咫烏も馬鹿ではない……それを見越して厳重な警備体制を敷いていると思われる事から、空間移動をする事が出来る桜空しかこの計画を現実にする事は出来ないと言う。

196:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/22(月) 22:24

桜空「なるほどな・・・・・にしても、こんな武器工場まであるってことは、奴ら、悪を滅ぼすためとか言って戦争でもおっぱじめるつもりか?いくらなんでも武装が過ぎるようなも気もするが・・・・・」

(悪を裁くためならば一般人も巻き込もうとする思想の八咫烏ならば、悪のいない世界を作り上げるためにこの武器向上で作った武器を用いての戦争を始めたとしてもおかしくはない・・・・・

この作戦、なるべく早く実行した方がよさそうだと判断する・・・・・)

>>195

197:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 22:37

>>196

狼谷
「戦争を起こすつもりかどうかは知らないが、八咫烏は海外に三羽鴉を派遣て勢力拡大をしようとしているらしい……」

国内では違法とされている武器の製造や密輸を行っている事から、その気になれば戦争を引き起こすことさえも容易いだろう……だが、ひとたび戦争となれば、それこそ何百万、何千万もの無垢の民の命が失われてしまうことになるが、八咫烏は……いや、氷華はそれを躊躇うことなど無いだろう。

そこに加えて八咫烏は最高戦力たる三羽鴉を海外に送り込んで勢力拡大を目指していると言う事も教える。ある意味、これまで三羽鴉を海外に送り込んでいたからこそ、この組織もその脅威に晒される事も無かった……



狼谷
「今は軍事物資の補給の予定が重なっていてその分、警備の人員も戦力も増大されている筈だ、仕掛けるなら補給や積載が終わり、警備が手薄になると思われる三日後にするべきだ。」

決戦は三日後にするべきだと狼谷は進言する。
無用な戦闘を抑える事で周囲への被害を抑えると同時に、攻略を容易なものにする事が出来ると言えるだろう。

198:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/22(月) 22:45

【氷華side】


《コンコンコン》

氷華
「……夕渚。
起きてる……?」

尋問が終わり、緋色地染と分かれ、地下の尋問室から退室した氷華はその足で八咫烏外の唯一の親友である佐藤夕渚の元へ向かう……多くの者に恨まれている関係上、夕渚にまで危険が及ばないようにするために都心の闇に紛れ、追跡を警戒して遠回りかつ不規則なルートを選び、異能を用いた移動を控え、病院の職員や監視カメラにも見付からないようにして来ている。

こうして自身の足跡を消し、存在を秘匿した上で無ければここに訪れる事は出来ないのだが、このようになるタイミングを利用する事で氷華からの監視の目が無くなる事で狼谷は桜空達との接触が取れるようになっている。

199:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 03:23

桜空「・・・・・わかった、三日後に決行する・・・・・」

(そう言って立ち上がると「今回ばかりは本当に危険だな・・・・・」と、今まで感じたことのない悪寒を、全身を駆け巡るようにして感じる・・・・・

自分同様に人間離れした異能持ちではあるものの、敵対する相手も同じ人間、それなのに、まるで得体の知れないモンスターの大群を敵に回したような気分だ・・・・・)

【病室にて】

夕渚「おいーっす氷華ー!」

(いつもと変わらずに元気な夕渚、今日は小説を読んで病室での時間を過ごしていたのか、手の届く範囲には三冊ほど小説が積まれている・・・・・

だが、枕には涙で出来たシミの跡が確認できることから、また人知れず一人泣いていた時間もあったと思われ、このこと自体は夕渚自身、親友の氷華にも心配をかけまいとして敢えて言っていない・・・・・)

200:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 03:59

>>199

氷華
「最後に来たのは二週間前?
少し間が空いてしまったけど、漸く来れた。」

夕渚の横になっているベッドの近くまで歩くと、両手を後ろに組ながら、小説が三冊積まれている事と、涙に濡れた枕を見て、敢えて核心には触れずに懐かしいと言葉を掛ける。

自分は闇に生きる存在であり、頻繁には顔を出すことが出来ず、半年も来るのに間が空いてしまう事もあったが、亡き弟と彼女の事は何時も気に掛けて来た……

自分はもう悲しくとも辛くとも涙は流れない。
自分の操る冷気のせいで体外に流れなくなっているからなのか、それとも人間として失ってはならない感情が失われてしまったからなのかは定かではない……

201:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 06:13

夕渚「確か・・・・・その通り二週間前!氷華記憶力いいね!」

(カレンダーに氷華が来てくれた日には印をつけており、氷華が確か最後に来たのは二週間ほど前だったかと呟けば、カレンダーを確認してその通りだと答え、氷華の記憶力のよさに少し興奮気味で上記を返す・・・・・

そして「バナナ、食べる?」と、学校の友達がお見舞いの品として持ってきてくれたと思われるいくつかの果物から、バナナを選んで差し出す)

>>200

202:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 11:38

>>201

氷華
「ありがとう。
貴方へのお見舞いの物」

最初に彼女と会った時の事も鮮明に覚えている……路地裏で半グレの集団に絡まれているところを助けた時の事も……記憶力がいいと自分を褒めてくれる夕渚に感謝すると、彼女が学校の友人から貰ったお見舞い品を

氷華は微笑んではいるものの、悪を倒せば倒すほどに、他者を信じたり思いやる事が出来ない程の不信と憎悪を募らせ、その心からは人間性が削られてしまい、その影響で最初に夕渚と会った頃に比べて明らかにその顔は人間らしい温もりが失われてしまっているのだが、氷華自身はその事に気付いていない……



氷華
「本当なら貴方にはもっといい病院を紹介して、沢山のお見舞い品をあげたいところなのだけれど……私の立場的にそれが出来ない……だから代わりにこれをあげる。」
《パキンッ》
氷華は右手の掌に氷の鶴を生成して見せる。
千羽鶴をイメージしたもので、今にも動き出しそうな程に精巧な造形をしており、硝子細工のように綺麗な物となっている……

本来なら多額の支援金や、よりより医療装置の整った病院に移動させてあげたいのだが、そんな事をすれば直ぐにその提供者として自分の存在が明らかになってしまい、間違いなく報復として夕渚にまで危険が及んでしまう事から出来ずにいるため、これが氷華が出来る唯一のお見舞い品となっている……

もっとも、氷華の形成した氷は術者である氷華が去ってから少しの時間が立つだけで直ぐに気化して跡形も無くなってしまうのだが………

203:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 11:40

>>201

氷華
「ありがとう。
貴方へのお見舞いの物」

最初に彼女と会った時の事も鮮明に覚えている……路地裏で半グレの集団に絡まれているところを助けた時の事も……記憶力がいいと自分を褒めてくれる夕渚に感謝すると、彼女が学校の友人から貰ったお見舞い品の一つであるバナナを受け取ると、彼女からの善意を無駄にしないために「ありがとう、貰っておくわ」と応えてそれをコートの内ポケットの中に仕舞う。

氷華は微笑んではいるものの、悪を倒せば倒すほどに、他者を信じたり思いやる事が出来ない程の不信と憎悪を募らせ、その心からは人間性が削られてしまい、その影響で最初に夕渚と会った頃に比べて明らかにその顔は人間らしい温もりが失われてしまっているのだが、氷華自身はその事に気付いていない……



氷華
「本当なら貴方にはもっといい病院を紹介して、沢山のお見舞い品をあげたいところなのだけれど……私の立場的にそれが出来ない……だから代わりにこれをあげる。」
《パキンッ》
氷華は右手の掌に氷の鶴を生成して見せる。
千羽鶴をイメージしたもので、今にも動き出しそうな程に精巧な造形をしており、硝子細工のように綺麗な物となっている……

本来なら多額の支援金や、よりより医療装置の整った病院に移動させてあげたいのだが、そんな事をすれば直ぐにその提供者として自分の存在が明らかになってしまい、間違いなく報復として夕渚にまで危険が及んでしまう事から出来ずにいるため、これが氷華が出来る唯一のお見舞い品となっている……

もっとも、氷華の形成した氷は術者である氷華が去ってから少しの時間が立つだけで直ぐに気化して跡形も無くなってしまうのだが………


【追記版】

204:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 11:57

夕渚「わあぁ〜・・・・・すごい綺麗・・・・・」

(まるで無邪気な子供のように目を輝かせながら氷の鶴を受け取ると、そっとお見舞いの品である果物の横に置き、数秒眺めてから「氷華はさ、代わりにって言うけれど、私病気が治るのと・・・・・いや、それ以上に嬉しいかも♪こうしてお見舞いに来てくれるだけでも、病気なんかに負ける気しないもん!」と、氷華からのエールはしっかりと受け取っており、立場上いい病院を紹介したりできずに歯がゆい思いをしている氷華とは対称的に、かなり前向きである・・・・・)

>>203

205:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 12:19

>>204

氷華
「……………………。」

氷の鶴を受け取り、傍に置き、自分が見舞いに来てくれるだけでも嬉しいと言ってくれる夕渚からの言葉を聞いて、氷華は微笑んだまま、少しだけ黙り込む。

罵詈雑言でも恨み言でも無い、純粋な好意。
それが殺戮と闘争の世界で生き続けて来た氷華にはとても深く染み込む……
端から見ると何の事も無い、見舞いに来てくれた事へのお礼として見えるのだが、今の氷華にはそんな何気無い言葉の一つでさえ、かけがえの無い物になっている。

そう言えば昔……今となっては遠い昔の事になってしまったものの、生き別れた弟にもこうした言葉をかけてもらっていた事を思い出す……あの頃の自分が今の自分を見たらどう思うのだろうか?



氷華
「ええ、私も……こうしている間が一番落ち着くわ。」

此処でならば、金鵄である事や、正義のために現世を地獄にしようと考え、他者に弱みを見せずに強い自分だけを見せ続ける必要がなく、まるで普通の人間になれたかのように思える。

だが……自分は何時までも安寧の中にいる訳にはいかない。
自分は世界から悪を根絶するために戦い続けなければならない。
これは強い力を持った自分の宿命であり使命だ。悪がいる限りこの世界では終わり無き恐怖と悲しみに満たされたままであり、それに終止符を打つために自分は戦い続けなければならないからだ。

206:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 12:46

夕渚「・・・・・氷華、ちょっといい・・・・・?」

(上半身を起こして、相手の両頬に両手を添え、じっと目を見つめる・・・・・

それは、まるで子供がなにか悪いことをした時に親が嘘を見破るための行動、もしくは泣いている子供を落ち着かせるために親がする行動のどちらにも考えられ、夕渚の表情、雰囲気は普段の明るく子供っぽい無邪気な感じとは異なり、どこか大人びた印象を受ける・・・・・)

>>205

207:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 14:16

>>206

氷華
「……?
どうかしたの……?」

以前までの自分であれば落ち着いて穏やかな、人間としての自分でいられる筈の場所にいる中でもこの内面的な変化を感じ続けてしまう……

少しずつ自分が自分でなくなっていくような感覚……
だがそれ以上に、その変化に対する拒絶反応や違和感が自分の中から無くなっている事に焦りを覚えてしまう。

最終的に自分は異能と同じように氷のような心をした存在になってしまうかもしれない……そうなった時……夕渚はどう思うだろうか?……弟が生きていたとしたら……そんな自分を見て何を言うのだろうか……?

だが、自分が止まれば世界は悪と腐敗が蔓延る世界になってしまう。
誰かがやらなければならない。誰かが世界を変えなければならない。
それをするために自分は強い力を持って生まれた。
自分にしか出来ない、自分の生まれてきた意味、存在理由だ。

叶うのならば、身も心も完全に人ならざる者になってしまう前に世界を救いたい……

208:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 14:44

夕渚「・・・・・氷華、なんか思いつめた顔してる・・・・・」

(そう言うと、両手を下ろして「どうしたの?・・・・・何か、お仕事で嫌なことでもあった・・・・・?」と、氷華の表情の奥底に隠れた氷華自身もよくわからないような感情に、直感的に気がつく・・・・・

こうして毎日毎日病室で過ごしている夕渚には、到底氷華の苦労をわかることはできない・・・・・

そもそも、氷華の立場上、本来ならばこうしてこの場にいることはそもそもないのだ・・・・・

住む世界が違うとはよく言うが、二人の関係は正に友人であると同時にそれに該当する・・・・・)

>>207

209:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 15:18

>>208

氷華
「……………!!」

第三者から見れば氷華は眉一つ動かさずに話しているように見える程、その表情に変化はほぼ無かったものの、その僅かな変化を見逃さずに言葉をかけた夕渚に少し驚く。

彼女は異常に勘が鋭い。他の者であれば見抜けない程の小さな変化にも気付ける……嘘を付いて誤魔化そうとしても彼女は見破るだろう……加えて、滅多に会うことの出来ないと言うことからも、氷華自身は気付けないような変化にも、大きな変化として気付けてしまうのだろうか。

両頬を押さえ、真っ直ぐにじっと自分を見つめる夕渚に対して氷華はまるで氷のように冷たく、深海のように暗い瞳を持って見返す……氷華の体は異能による影響からか少し冷たく、まるで氷像に触れているかのように感じるだろう。



氷華
「……貴方は自分が自分でなくなるような感覚を覚えたことはある……?本当に今此処にいる存在は自分なのかわからなくて……本当の私は実はもう
そして……その事を嫌だとも思わなくなっている自分が……怖い。」

商店街の巨大なバルーンを触れずに瞬時に凍結させたり、直径10m以上もある巨大な氷塊を瞬時に生成してその軌道を自在に操る、圧倒的多数の敵に囲まれた状態でも逆に蹂躙するだけの格闘技術、戦闘能力を持ち、怖いものなど何もない最強の存在である筈の氷華は自分の抱く"恐怖"について話す。

そう語る氷華の顔や声からは明確な恐怖心は感じられない……いや、その恐怖心さえも削れて無くなってしまっている……

210:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 15:51

夕渚「・・・・・えっと・・・・・私、あまり頭よくないからさ、氷華の言ってることは多分把握しきれていないと思う・・・・・ただ、氷華は氷華だよ?私の大事な友達・・・・・」

(そう言うと「ってか、氷華体冷たいよ?最近冷え込んできているから、風邪ひかないようにしないと!」と、氷華の体の冷たさ=能力が関係しているから、という結論ではなく、外の風が冷たいからだという結論に結びつける、自分でも言っているとおり、やはり頭はよわよわだ・・・・・

だが、氷華は氷華であり、それ以外の何者でもなく、大切な友達であると答える・・・・・)

>>209

211:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 16:18

>>210

氷華
「ありがとう……そう言ってくれると……私はまだ私なんだって安心できる……」

氷華は微笑んだまま、夕渚の自分は自分だと言ってくれる言葉を聞くと、彼女に感謝の言葉を口にする。彼女はあまり賢い方ではなく、あまり深い部分まで推測しての言葉では無いと思われるものの、それでも氷華は彼女の言葉を聞いて安心する……



氷華
「あはは、私は大丈夫。少し夜風に当たりすぎただけ。
それじゃあ……私は帰るけど……ちゃんと勉強もしないと駄目よ?知識は力になる。今は役に立たなくとも、何時かは役に立つから……」

数多の戦闘の中で鍛え上げられた聴力が見回りの看護師の後音が廊下から聞こえて来るのを捉えると、これ以上長居していると看護師に見付かってしまうと思い、病室の窓を開け、外に出ようとする。

此処は地上5階の場所であるため、普通に考えるととても出入り出来るような場所でもないのだが、氷華は氷の足場を作ることで高度を無視して移動することが出来る。

212:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 16:34

夕渚「わかってるってぇ〜!こう見えても勉強はしてるんだよ?・・・・・一応・・・・・」

(一応の部分だけ、若干苦笑いしながら言うと、窓から帰ろうとする氷華に「またね、気を付けて帰ってね・・・・・」と、笑顔だがどこか別れを惜しむような感情も感じられる表情で、氷華に言う・・・・・

夜風が、氷華を再び八咫烏の長へと引き戻すかのように吹き付ける・・・・・)

>>211

213:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 16:59

>>212

氷華さ
「ええ……また……ね?」

氷華は最後にそう短く呟くと、窓の縁から身を乗り出し、自身の足元に氷の足場を生成し、それに乗ると、夕渚の方に振り返り、久し振りの再開にも関わらず、あまり長く入るけどれなかった夜風に青みのかかった銀色の髪を靡かせまたを立ち去ろうとする。

214:麻摩桜空・佐藤夕渚◆gI:2021/11/23(火) 17:17

夕渚「・・・・・かっこいい」

(やはり、病室にいる時と見送る時とでは、氷華の雰囲気は違った印象を受ける・・・・・

氷華は氷華、それ以外の何者でもないが、仕事へと戻る時はまるで自分と接している時とは別人格が出てきているようにも時々追うことがある・・・・・

氷華がさっき言っていたことは、正に今自分が考えていることなのだろうと思うが、氷華の真面目さをただ自分が勘違いしているだけだと結論づける・・・・・

そして、夕渚はゆっくりと眠りについた・・・・・)

>>213

215:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/23(火) 22:53

【八咫烏 新宿ビル/幕間イベント】


新宿にある八咫烏の所有するビルの屋上に氷塊に乗った氷華が降り立つ。
此処が総本部と言うわけではないものの、現時点では指揮系統はこの建物内に全て集約されており、小さな会議場や、集会場も内包している。



剱鴉
「"ただいま"と"おかえり"……どっちを先に言うべきかな。」

氷華
「……!
剱鴉。貴方が一番最初に来てくれたの?」

屋上にある塔屋に背を預け、両手で身の丈程もある長い刀を抱えて腕を組み、目を瞑りながらもその雰囲気だけで氷華であると察知し、声をかける。
青い髪に眼帯の剣士……彼女が八咫烏最高戦力の一角。
三羽鴉の一人であり氷華の相棒の"剱鴉"その人だ。
これまでは香港で中国大陸へ八咫烏が活躍するための足掛かりを作るために渡っていたのだが、氷華による召集を受けた事で本国へ戻って来た……


剱鴉
「他ならぬ君からの召集だったからな。向こうにあった組織を潰して直ぐに戻って来た。ところで……ボク達を呼んだと言うことは……いよいよ始めるつもりなのか?」

氷華
「………ええ、この国に……いえ、この世界に地獄を顕現し、そこで全ての悪人を等しく裁く……そして私達の理想とする真の平和世界を築き上げる……そのための足掛かりとして、手始めにこの国の中枢を掌握する。
一週間で全てが決まる、全てが終わり……始まる。」

この世に"地獄"を作り上げ、全ての悪人を裁く。
夕渚と話していた人物とは同一人物とは思えぬ程に心の底まで冷たい瞳をして夜月を見上げ、そう宣言する。
これまで二千年以上の時を影から支えて来た八咫烏が……自らの故郷である太陽を目指すように、表の世界を破壊し、新たなる世界を築き上げようとしている……これが氷華にとっての"正義と"なのだろうか。



剱鴉
「………ボクは強くなれるのならそれでいい。だが、君がそれを望むのなら僕もこの刀を振るおう。」

3日後に行われるfirstによる八咫烏の極秘兵器工場の破壊を成功させることが出来なければ……泰平の世は終わりを迎え、戦前を超える凄惨な地獄が始まることになるだろう……

216:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 04:35

悠矢「お、久しぶりな子がいるじゃ〜ん?」

(頭の後で両手を組みながら、どこからともなく現れる・・・・・

相変わらず何を考えているかわからないニヤニヤした表情、そして相変わらず相手を小馬鹿にしたような口調、八咫烏のメンバーとしてどこか欠けているような感じで話しかけてくる・・・・・

そして「いつ見ても大きい刀だよねぇ〜、動きづらくないの?」と、剱鴉に聞く・・・・・)

>>215

217:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 06:17

【ファースト本拠地】

桜空「俺の方で三日後に備えて色々と準備をしておこう、狼谷、お前が持ってきてくれた情報で奴らになんとか立ち向かえるほどにこちら側はかなり有利なまでに上り詰めることが出来た、ありがとうな・・・・・」

(そう言うと、立ち上がって「今日はもう寝ることにする・・・・・お前も煙草は控えつつ、体を休めた方がいいぞ?」と、かなりのヘビースモーカーな相手の体を気遣いつつ、体を休めた方がいいと告げ、喫茶室から去ってゆく・・・・・

自室まで着くと、桜空は別途に横になる・・・・・

「・・・・・姉ちゃん・・・・・今、どこで何をしているのか、生きているかどうかすらわかんねぇけど・・・・・俺、戦うからな・・・・・姉ちゃんが昔目指していた正義の味方とは違うけど・・・・・俺、戦うから・・・・・」と、姉を思い出してそう呟くと、眠りについた・・・・・)

218:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/24(水) 11:52

>>215

剱鴉
「緋染。お前はもう少し緊張感と言うものを持った方がいい。」

壁に背を預け、両腕を組んだままの状態で応える。
小柄な剱鴉に見合わない長大な刀であるものの、それを自在に振るうことで絶大なリーチを持つ。これまでこの刀の長さについて不便に思ったことはなく、それどころか底抜けに陽気に話している彼を見て思わずそう呟く。

219:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 12:28

悠矢「緊張感っつってもさぁ〜・・・・・俺達、ピンチになったことないじゃん?この前だって逃げられはしたけど圧勝だったし・・・・・」

(そう言うと、氷華の方を見て「ところでさぁ、氷華ちゃん何してたの?なんか時々どっか行ってるっぽいじゃん?」と、神出鬼没な悠矢でも流石に氷華がどこへ出向いていたのかは知らなかったらしく、この前の報酬をねだった時のように、しつこく聞き始めてくる・・・・・

八咫烏は個性的なメンバーが多いが、悠矢の場合は個性的というか、めんどくさくてしつこくて厄介である)

>>218

220:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/24(水) 13:20

>>219


氷華
「………………。」

氷華は何も語らずに塔屋に入り、ビル内部へ入って行くと、剱鴉もまた氷華を護衛するようにその後ろに付いて歩いて行く。剱鴉は緋染が格下としか戦った事がないと知ると、少し呆れた様子になるものの、それ以上は言葉にせずにいる事から、相手にもしなくなり始めている。

221:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 13:39

悠矢「冷たいなぁ〜二人とも・・・・・まぁ、今に始まったことじゃないか・・・・・」

(そう言うと、二人の後を追いかけて追いつくと「まぁまぁ聞いてよ二人共、この前の奴ら、特に取引相手の方、って言っても剱鴉は知らないんだっけ?情報がどうのこうのっつってたチップがあったじゃん?」と、隅影と桜空が取引をしていたチップについての話を持ち出す・・・・・

「氷華ちゃんにあの戦いの後言ってなかったんだけどさぁ〜・・・・・あのチップ、実はこっそりすり替えておいたんだよねぇ〜♪これ、実物ね!」と、この前の戦いにおいて氷華にすら伝えていなかったとんでもない収穫物をスーツの内ポケットから取り出す・・・・・)

>>220

222:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/24(水) 13:58

【氷華と桜空の過去編】


氷華
「ほら、桜空!
外に遊びに行こうよ!」

運命の歯車が狂わされる前、二人がまだ人間だった頃……
平穏な日常が繰り返され、特別裕福と言うわけでも、貧しいと言うわけでもなく、小さな田舎にある一件家の中、今となっては見ることの出来なくなった屈託の無い満面の笑顔をした七歳の氷華が当時五歳だった桜空の顔を覗き込んで一緒に外に遊びに行こうと誘う。

223:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 14:04

桜空「うん!今日は何して遊ぶ?」

(どこまでも純粋無垢で無邪気な笑顔を浮かべながら、桜空は大好きな姉の氷華の遊びの誘いにのり、氷華の手を握る・・・・・

まだ人間らしさがあり、暖かかった頃の氷華の手は、幼い桜空にとってはすごく安心できる手だった・・・・・

一緒に遊んで、時々喧嘩して、遊び疲れたら眠る、そんな当たり前の日常がずっと続くと思っていた幼少期、失われた日々の話である・・・・・)

>>222

224:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/24(水) 14:53

>>221

【現在】

氷華
「……そう、それが価値のあるものかどうかは後程此方で解析させてもらう。褒美はその内容次第。」

氷華は振り返り、彼の持つチップを見て、その中にある情報がどのようなものなのかによって彼の行動に褒美を与えるかどうかを決めると応える。

振り返った氷華の瞳はゾッとするほど冷たく、商店街での民間人を平気で巻き込み、仲間を仲間ともおもない悪人への憎悪や、民間人が悪人を庇った事への困惑と言った感情が氷華の人格を更に削った結果、より冷酷になってしまっている……

225:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/24(水) 15:06

>>223

【過去編】

氷華
「今日は空地に行こう!」

氷華は今の氷像のように冷たい肌とは違い、温もりがある手で優しく桜空の手を引いて、近所の空地に行こうと言うも。

今の氷華に見られるような氷のような瞳も、冷たい微笑もない。
純粋に楽しいと思って笑っていた、それが幸せだと自覚する必要もないぐらいに幸せな日々だった。

安らげる場所があった、
帰るべき場所があった、
守るべきものがあった、
血や屍を見る必要もない、心を削って戦う必要もない、
当たり前の人間としての暮らしがそこにはあった。

226:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 15:15

悠矢「りょーかーい!そんじゃ、俺今日は寝るから!おやすぅ〜♪」

(氷華のゾッとするほどどこまでも冷たく、容赦のない冷酷な目を見ても、悠矢は相も変わらずマイペースで呑気に接しながら、今日は寝ると言い残し、去ってゆく・・・・・

一応、悠矢自身もこれからのことに備えてはいるつもりだ・・・・・)

【ここで一旦過去編なりきりに徹しますね!】

227:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 15:20

桜空「空地!空地!」

(桜空ははしゃぐあまり、空地を連呼しながらジャンプして喜ぶ・・・・・

靴下も履かずに、氷華の手に引かれるがままにサンダルで外へと飛び出し、空地へと向かう・・・・・

何気ないこういう日常、かくれんぼや鬼ごっこなどで遊ぶのが、氷華同様に桜空も大好きだった・・・・・)

>>225

228:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/24(水) 15:36

>>227

【過去編】


空地に到着したところ、空地では小学校高学年の男子生徒五人が一人の生徒を一方的に殴ったり蹴ったりを行っており、明らかなイジメが行われており、暴行している生徒達は全員が楽しそうに笑っている。



氷華
「こら!!大きい奴がよってたかって一人を虐めるな!!」

氷華は昔から正義感が強く、まだ小学校に入ったばかりでありながら、まるで臆すること無く、イジメを行っている生徒達を止めに向かう。だが相手は氷華よりも遥かに大柄な上に五人もいる事から

そんな中で、聞く耳さえ持たずにいきなり氷華を殴ろうとした生徒の拳を氷華は見切り、体を横に逸らして殴打を避け、そのまま相手の金的に蹴りを入れて一撃で一人をダウンさせ、そこから小柄で華奢な氷華一人だけで四人に囲まれた状況であるにも関わらず、その全員を素手の喧嘩で圧倒していく。

氷華は自分の生まれ持った高い身体能力と動体視力を決して自分のためには使わず、困っている人やイジメられている人を助け、守るためにのみ振るっていた……



【了解です!】

229:緋染悠矢・麻摩桜空◆gI:2021/11/24(水) 15:54

桜空「お姉ちゃんすごーい!」

(まだ5歳だから当然ではあるのだが、姉の氷華と違って身体能力も動体視力もまだ開花していない桜空からすれば、氷華は正に正義のヒーローそのものであり、憧れの存在だった・・・・・

「正義は必ず勝つのだー!」

喧嘩に負けたいじめっ子達を見ながら、桜空は正義は必ず勝つと決めゼリフのように言う)

>>228

230:八咫烏◆3. 進行相談用 http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1636379816/l2:2021/11/24(水) 18:47

>>229

氷華
「私は皆を助けたい!誰も苦しまずに済むようにしたい!そのために私はもっともっと強くなるんだ!家族も桜空も、みんなを守れるヒーローになる!」

まさか年下の女子、それもたった一人に対して五人がまともに反撃も出来ずにボコボコにされるとは思わなかったようで、困惑しながらも散り散りになって逃げて行き、助けられた生徒も氷華の驚きながらも感謝して去って行く。

そして、正義は必ず勝つと言って自分を褒めてくれる桜空に向けて自分は皆を助けたい、誰も苦しまないようにしたい、だから自分は今よりももっと強くなると自信満々に胸を張って言う。

女の子とは思えない程活発で元気、だが曲がった事や理不尽な事は決して見逃さず、どんな相手にも恐れずに挑みかかる勇猛果敢な少女、それが幼い頃の氷華だった。


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