物語の舞台は現代日本
1万人に1人の割合で異能力者が生まれる世界
ある者は正義のために異能を使い
ある者は私欲のために異能を使う
異なる二つの信念が交錯する時、善悪をも超えた死闘が始まる
冷酷なまでに正義のために日夜犯罪者の粛清を繰り返す
日本の極秘特殊機関"八咫烏"と日本中の犯罪者達の死闘を描いた物語
>>2 ハウスルールと募集枠について
>>3 八咫烏について
>>4 キャラシートの作成例
>>5以降から募集開始&本編開始となります!
【八咫烏の過去】
氷華
「私の望みはただ一つ。
苦しみも悲しみも無い楽園のような世界にする事だ。」
樹木使いの脳裏にはかつて、氷華が金鵄になって直ぐに開いた就任式の際の演説の一部が蘇る。
氷華
「私はかつて、悪によって両親、故郷、弟を失った……
この場にいる者の中にも何かを奪われた者も多いだろう。」
氷華
「だが、私は単に全てを奪った悪に対して復讐がしたい訳じゃない。
私と……いや、私達と同じような悲惨な目に合い、人間として生きられただろう時間を、人生を奪われる者が現れないような世界を作り上げる。」
氷華
「例え私が命を落とすことになろうと……私はこの悲劇の連鎖を絶ち切り、何者にも奪われる事の無い、苦痛も、恐怖も、絶望も、悲しみも無い未来を創る……!」
樹木使いと、翼腕の鴉の二人も、この時の氷華の語る理想に、自分の理想を重ね、心の内に誓った。
"このお方と共に、このお方の理想を叶えよう"と……
樹木使いも、翼腕の鴉も、過去に理不尽な悪に人生を狂わされた者の一人であり、復讐に取りつかれ、闇雲に悪とされた者達を葬り続けてきた……
だが、氷華の持つ圧倒的な力と才、そして頑なな信念が二人の心を掴んだ。
この二人の目から見えた氷華は、先の見えない復讐と憎悪の闇を彷徨っていた二羽の鴉に進むべき道を教え、暗闇を照らしてくれた存在。
それはまさに闇を払う"太陽"のように……
桜空「っ!!!!!ぁぁあああああぁあああああああああああぁぁぁぁああっ!!!!!」
バキバキバキボキボキィイイッ!!!!!
(両足を潰され、骨が折れていくのがわかる・・・・・
そして、更なる追撃として頭突きを御見舞してこようとする相手に桜空は・・・・・
「っっ!!!!!」
ゴッ・・・・・!
桜空も負けじと頭突きをし、威力を相殺して何とかしようとする・・・・・)
>>799
紀「・・・・・っ」
《もう・・・・・ダメ・・・・・》
ぐっ・・・・・ぐっ・・・・・!
(紀も、能力の限界を超え何とかギリギリで抵抗していたものの、とうとう自分の死を悟り始める・・・・・
が、最後にとことん抵抗してやろうという意思はまだ残っており、その執念が自分の首とナイフの先端の間を数ミリ空けることに成功する・・・・・)
>>800
「中川!!!!!私の生死よりも目の前の的に集中なさいっ!!!!!」
絶体絶命とも言える中、中川に自分が今死にそうになっているこの状況に気を取られずに、目の前の敵をねじ伏せることに集中するように叫ぶ・・・・・
本来ならばもう大声など出せないはずだが、最後の火事場の馬鹿力というやつか・・・・・)
>>801
【一応、今桜空は紀や中川さんがいる場所とは別の場所で戦っているということになっています!わかりづらくてすみません!】
>>中川さん本体様
>>806
翼腕の鴉
「ぐがッ……!!?
こ…の……石頭が……!!」
鴉の繰り出した嘴と桜空の額が激突すると、鴉の嘴が砕け、頭突きの衝撃を諸に頭部に受けてダメージを受けるが、それは桜空も同じであり、高い硬度を誇る嘴と激突した事で彼の額にも致命傷にはならないものの、少なからず傷が出来る。
だが、桜空の両足には鴉の巨大な鉤爪が深々と突き刺さっており、総ダメージ量で言えばまだ鴉の方に分がある……
翼腕の鴉
「俺はまだ負けねぇ……!
負ける訳にはいかねぇんだよ!!」
とは言え、少しでも距離を空けられれば鴉から桜空へ攻撃する手段が無いため、再び両腕を翼に変え、至近距離から無数の羽根弾を撃ち込んで一気に桜空を仕留めようとする。
鴉にも負けられない理由がある。
こんなところで死ぬ訳にはいかない、何が何でも氷華の理想を叶える……そのために自分達はいるのだから。
【紀vs霞鴉】
《ザアァァァァァ…》
霞鴉
「惜しい……」
あと一息で紀の首を斬れたにも関わらず、紀の最後の最後、執念から成る異能によって少し押し返されたところに、中川の打ち出した小鉄球の風切り音を聞いて、自身の体を一瞬にして霞に変える事でその攻撃を透過して回避する。
霞鴉
「助かった……って思っているところ悪いけど……
次は無いよ?」
霞鴉は紀から10m離れた場所で新たに霞の中から具現化すると、まるで今のように追い詰める事など何時でも出来ると言わんばかりに不敵な笑みを浮かべて紀に対して言う。
また、自身の体を一旦霞に変えた後から、中川が吹き飛ばした濃霧が再び戦場に戻り始めており、現在霞鴉の立っている場所はまさに戻り始めた濃霧がある場所となっている。
桜空「それは俺だって同じだ・・・・・!!!!!」
スゥッ・・・・・!
(桜空は再びゲートを出現させ、転送先を真上にすることで自分に攻撃が当たるのを阻止する・・・・・
が、やはり防御に使用している辺り、桜空自身も自分の能力では相手を倒すことは出来ないと薄々察知しているようにも見える・・・・・)
>>807
紀「あなたもしつこい人ですね・・・・・」
(もう力がほとんど残っていない紀は、精神的にもかなり追い詰められており疲れ切った笑みを浮かべては霧鴉のことをしつこい人だと評価する・・・・・
相手のまだまだ余裕と言わんばかりの表情に怒りが湧いてくる・・・・・)
>>808
>>809
【桜空vs翼腕の鴉】
翼腕の鴉
「ハハハッ!それじゃあ……この距離ならどうだ!!」
《ググググ……》
ゲートによって大きく広げた翼から放つ羽根弾を全て頭上へ転移させられると、広げた翼を盾にして防ぎつつ、桜空の両足を食い込む鴉の両足に力を強め、そのまま桜空の両足の筋肉をも握り潰そうとする……
羽根弾を防ぐことは出来ても、既に接触している箇所からの攻撃には対応のしようが無いだろう……
だが、鴉の方も無傷では無く、翼で防ぎきれなかった羽根弾によって鴉自身もダメージを受けており、身体中に裂傷が出来ている。
【紀vs霞鴉】
霞鴉
「言っただろう?ボクは勝ち続けるためには手段を選ばないと……」
《スッ》
【霧幻爪(ファントムクロウ)】
霞鴉は周囲の濃霧に溶けるようにしてその姿を消した次の瞬間、紀の右後ろに現れ、殴り付ける勢いに乗せて紀の首を切り裂こうと襲い掛かる。
体の霧化と実体化を瞬時に繰り返す事で瞬間移動するようにして相手の近くへ移動し、相手の死角から斬撃を繰り返す……
手負いの紀を相手にこれだけの手段を用いることから、霞鴉には正攻法で戦いをするつもりは毛頭無いのだとわかる。
>>804
(くそ、やっぱここからじゃ遠すぎるか……!?)
周囲に本人の姿が見当たらない状況では、流石に声は届きはしないか。
「うげぇ、これも駄目かよ……」
貴重な手札の一つを切って尚、事態は好転しない。胸中に焦りが募る。
そんな中、樹木使いの言葉に耳を傾ける。
「……」
悪がいるから。
理想。
欲望。
「自惚れんな」
射抜き殺さんばかりの視線を向けた。
脊髄に熱が走る、神経が機敏になる。
魂が奴を赦すなと叫ぶ。
空中で手甲と脚絆を形成、刺で手足が傷付かないよう対策する。
「てめえらのソレは信念でもなんでもねえ」
目で追うのがやっとの速さで拳打と蹴りを打ち込む。刺の枝は悉く打ち砕かれ、着地を許してしまう。
返す刀でアッパーカットを放ち、また枝の一つをへし折る。
続けて流れるように回し蹴り。更に一本ひしゃげさせた。
「ただの自己陶酔だ」
枝が強くなっているなら、こちらも同じこと。それも手甲と脚絆という、体に密着するものの関係上、強度も『馬力』もこちらが優位である。
言い換えれば、この手甲と脚絆は、防具とマッスルスーツを兼ねていた。
……しかし、
「しゃらくせえ!」
それでも、押し切れない。膠着状態から競り勝ってはいるのだが、いかんせん『押し』が遅すぎる。こうしている間に仲間が死んでは意味がない。それに加え、こちらも徐々にかすり傷などを付けられ始めていた。
(これでも駄目だ、もっと別の方法を……!)
そう判断するやいなや、手甲と脚絆を円形盾に変化させる。枝の濁流が押し寄せ早々に軋みを上げた。あと数十秒もすれば無惨に破壊されるだろう。
「さぁて、いっちょ試してみますか!」
ある合金を紐状に無数に形成、高速で蛇が這うような動きで全ての枝に絡みつかせた。
すると……
3000℃もの火花が枝の表面を包んだ。
その金属の正体はフェロセリウム。
鉄とセリウムの合金である。木の肌のような表面が荒い物で高速で擦ると、高温の火花を起こす。UN1323(クラス4.1(可燃性物質)容器等級 II)に分類され、輸送する際には定められた容器や方法を用いなければならない程の代物。
瞬く間に枝が燃え上がり始める。ここまで高い温度では最早霧による湿度も、ましてや強度など関係ない。
加えて、全ての枝を隆次一人に向けていたことが事態を加速。
火の手はあっと言う間に燃え広がり『隆次の周囲』というごく狭い空間にしか展開していなかった枝達は、ものの数秒で全て炎上する。
「いくら理想が崇高でも、そこに至る道程が間違ってちゃ意味ねえんだよ」
【畏まりました、ではそのように描写します】
>>主様
>>811
【中川vs樹木使い】
樹木使い
「……………なッ!!」
手数でも物量でも此方が勝っている上に、じきに霞鴉が紀を仕留めて此方へ増援に来る。そうなればもはやこの優位性が崩れることは無く、圧勝できると考えていた矢先、生成した無数の枝の全てが瞬く間に焼き尽くされて行くのを見て驚愕する。
予め、バオバブの樹のように水分を樹木の中に蓄え、更に周囲の濃霧から水分を常時補充することで山火事に合おうとも耐えきれる程の耐火性能も備えていたのだが、それも3000℃の業火を前に意味を成さず、瞬く間に燃え散って行く。
樹木使い
「ぐ………ああぁぁぁぁぁぁッ!!!」
樹木と一体化していた事が仇となり、地中に伸びていた樹木本体と、樹木と一体化していた両腕を介して樹木使いの全身にまで炎が燃え移り、地面を転がりながら全身を覆う炎を必死で消そうとする。
こうなった以上、もはや勝敗は決した。
中川が巻き起こした炎によって周囲の建物にまで燃え広がり、窓ガラスや建物の壁をも焼き焦がし、風と共に周囲へと炎は勢いを止めること無く燃え広がって行く……
悪とされる組織を潰して回っていた鴉達と、街や、そこに住む人々を危険に晒し、実害を出してまで正義とされる鴉を倒そうとする中川……
この様子を端から見ればどちらが悪なのか判別できる者はいないだろう……
【あれ?そう言えば自然界にあるモノしか操れないんじゃなかったんですか?合金とかは明らかに人工になっていますよw】
【セリウムも立派な金属なので、鉄との合金状態での使用も問題ないと判断しました。また、先程自分でプロフを確認したところ『石、砂、金属、宝石といった、地面に由来する物質を生成、操作出来る。』とあったのでやはり問題はないかと。どうしてもまずいようなら直前の投下を書き直します】
>>主様
>>813
【流石に合金とかもありとかになると分子操作や原子操作レベルも可能になるので、合成とかにも生成できるサイズや、数に限界があるか、それを使う度に生死に関わるような代償がかかるようにして下されば特に問題は無いですよ。
また、地面に由来するモノであれば無条件で操れるとなると、普通にボスキャラである三羽鴉以上になるので、そこを調整して頂けると幸いです】
桜空「ぐっ・・・・・!?」
(意識を保っていられるのが不思議なくらいの強烈な激痛・・・・・
しかし、桜空は激痛に耐えながら「俺ばかりに気を取られていたようだな・・・・・!」とニヤリとして言い放つ・・・・・
直後、天井の蛍光灯が割れ、破片が相手めがけて落ちてきた・・・・・
桜空が転送先を上に向けて攻撃を回避していたのは、これが狙いだったのだ・・・・・)
紀「徹底的に相手を叩き潰すそのやり方、敵ながら評価します、ですが・・・・・」
ゴッ・・・・・!
(相手が実体化し右後ろに出現するのとほぼ同時に、紀は右後ろへと振り返ることなく拳を振るう・・・・・
実体化した状態から、また体を霧に変えて溶け込んでゆくその前に、こちらから反撃に出る・・・・・
相手は最後の最後まで抵抗してくる自分を仕留めるためならば、仕留めるには絶好のやり方である背後からの不意打ちも仕掛けてくるだろうと、霧鴉が離れた直後にどの角度で攻撃されても対応できるよう、覚悟を決め感覚を研ぎ澄ましていた・・・・・)
>>810
【ありがとうございます!】
>>中川さん本体様
>>815
【桜空vs翼腕の鴉】
翼腕の鴉
「なに……!!?」
天井の割れた蛍光灯の破片が桜空の展開したゲートによる空間移動を介して振ってくると、咄嗟に両腕の翼を交差させて頭上からの衝撃に備えるものの、それによって腹部がガラ空きにとなる。
また、桜空の両足を鉤爪で突き刺している関係上、翼腕の鴉の俊敏さや機動力も自らの封じてしまっているため、今ここで桜空が渾身のボディーブローを打ち込めばダウンさせる事が出来るかもしれない。
【紀vs霞鴉】
霞鴉
「………!!」
連続して全身を霧に変えるにはある程度の間隔を開ける必要があるのか、このまま再び全身を霧に変えればいいにも関わらず、それをせずに迎撃をしようと考え付く。
だが、此方へ振り向かずに裏拳を放つのを見て、右手に装着したカランビットナイフの刃先を紀の拳に向けて迎え撃つようにして突き出す事で逆に紀の拳をナイフで貫こうとする。
少しずつ見え始めた霧の先
霞鴉と言う得体の知れない無敵の存在が見せた小さな綻び…
これを確固たる反撃の目に出来るかどうかは紀次第……
桜空「っ・・・・・!」
(今しかない、今、この時しか・・・・・
なんとか戦うことは出来ても、能力を使っても倒すことはできない相手を倒すにはチャンスは今しかない・・・・・
桜空は、力を振り絞って全力の一撃を繰り出す・・・・・
「っぉおらぁぁあああっ!!!!!」)
ドボォオンッ!!!!!
>>816 (翼腕の鴉)
紀「そんなに私が仕留めやすそうに見えますか?」
グォンッ・・・・・!
(紀は自分の拳を貫くことに気を取られて一瞬生まれた隙を見逃さずに、そのまま先ほどと同じように体を霧に変えられる前に相手のこめかみめがけて回し蹴りをする・・・・・
無敵にも等しい霧鴉の隙を突けたのはかなり大きいだろう・・・・・)
>>816 (霧鴉)
>>817
【桜空vs翼腕の鴉】
翼腕の鴉
「ぐぉ……ォ………!!?」
《ドサッ》
頭上から落ちて来た蛍光灯を頭上に振り上げた両腕の翼によって防ぐものの、桜空を渾身の一撃が鴉の腹筋をも打ち抜いて殴り飛ばし、翼腕の鴉はそのまま桜空の両足を突き刺していた鉤爪もろとも吹き飛んで行く。
そして、今の一撃をもろに受けた事によって翼腕の鴉は意識を失い、そのまま地面に倒れ、異能も解除される。
【紀vs霞鴉】
《ドスッ》
霞鴉
「フフッ、よくわかっているじゃないか。」
霞鴉は裏拳を止めて回し蹴り
回し蹴りは威力が高いものの、その分、大振りに動かなければならず、その攻撃に必要な動作は先程の裏拳よりも大きい事から、拳を突き刺すために構えていたナイフの刃先を紀の脚に向ける。
更に、カランビットナイフを持った右腕を更に押さえ、蹴りの威力を緩和させるために左腕で右腕に交差させるようにして構える。
これによって回し蹴りを放つ紀に対して逆にその勢いと攻撃を利用して紀自身が自らナイフに突き刺さり、そのままの片足を潰すことになる……
だが、ナイフによって片足が潰れる事を恐れずに蹴りを放つ事が出来れば、まだ霧化する事の出来ない霞鴉に対して少なからずダメージを与えることが出来るだろう。
>>812
「ん?」
(なんで火事なんか起こってんだ!?)
周りを見ると、建築物まで火が燃え移っていた。
「いやなんでそんな広ーく燃えてんの!?」
今しがた燃やした範囲はせいぜい半径5m以内。それがどうして離れた位置にある建物まで燃え広がっているのか。
『何故か』炎が燃え広がり、
『何故か』それに自分は気付かず、
『何故か』スプリンクラーなどの消火設備は作動しなかった。
「枝か? あいつの枝がそこらじゅうに張り巡らされてたのか!?」
「……ああもう! 考えてる暇はねぇ!」
即座に土を覆い被せ、消火を行う。酸素の供給さえ絶ってしまえば簡単なものだ。
「だが規模がそれなりにデカい、ちょいとしんどいな」
暫くの間、隆次は消火の為駆け回ることになる。
ーーーーーーーー
「ふぃ〜っやぁっと終わっ……!?」
「うっ……ぐ……!!」
一段落ついた途端、形容し難い脱力感が襲ってくる。
堪らずその場で膝を付き、やがて倒れた。
「あぁ〜やっぱキッツ……」
無理に体を動かそうとすればする程、余計に重くなるような感覚。
たったあれだけ、たったあの量でこのザマだ。もし数分以上かつトラックみたいな大容量を使っていたらどうなっていたことやら。
「能力を切った瞬間ダレるってわけじゃねえのは、助かるっちゃ助かるが……」
『合金』などというある種原子操作、分子操作にも片足を突っ込む領域である以上、寧ろこの程度の代償で済んでいると考えるべきなのか。
そして合金以外でも、完全に無条件というわけではない。一気に大量に使えばすぐ疲弊するし、地震や地割れなんてのは土台不可能。要は合金を使えば消耗度合いが極端に大きくなるのだ。
(こうしてる間にも、二人が危ねえかもしれねえってのに!)
直ぐに助けにいけない自分に歯噛みする。
(にしても……)
(もしそこらじゅうに張り巡らせてた枝が燃えてたんなら、そもそも樹木の野郎が不法侵入みてーなことしてたってことじゃねえか?)
【成る程、わかりました。では消耗が大きいという方向性で書かせていただきます】
>>主様
>>819
戦いの決着は付いた
樹木を使う相手に火は確かに有効だ
だが、ここは街の中にあるファーストのアジト
火花程度のものであるとは言え、3000℃もの火が出て、地中を覆うようにしてアジト全体に張り巡らされていた樹木使いの枝を介して燃え広がってしまった影響は大きい。
術者が倒れた事で樹木との一体化が解除され、形成されていた樹木も急速に朽ち始め、消えて行くものの、一度作り出された炎は風や可燃物に乗って運ばれ、その被害は拡大していく。
鉄やコンクリートと言ったものは燃えることは無いものの、アジト内にあるカーテンやカーペット、木製品はもちろん、アジトの周辺にある木造家屋等も可燃性の物である上に更にアジト内には霞鴉達によって殺害された遺体もあるため、アジトの内外にまで炎は燃え広がってしまう……
もし、このままアジト内に炎が蔓延し、火薬庫に引火してしまえば……
それこそ大惨事が起きてしまうだろう。
樹木使い
「霞鴉様……金鵄様……
私は……ここで……終わりますが……この者達に………少しでも……」
更に樹木使いは自身がこのまま中川に葬られるぐらいなら、最後の最期まで、業火に包まれていた樹木使いは、神経が焼かれた事で痛みすら感じなくなった事で、新たなる足掻きを思い付く。
自身の体を焼く炎を使うべく、自身の身体中から無数の枝を周囲へと新たに伸ばし、それによって中川の奔走によって鎮火しかけていたアジト内へと更に火種を増やし、再度アジト内を火の海へと変え始める。
自分の命ある限り、自分を焼く炎がある限り、少しでもファーストへ被害を及ぼそうとする……
もし、中川がファーストの信条の通り、炎に包まれた相手の命を助けるため、相手の体にある炎を先に消していれば……もしくは樹木使いの誤りを正すことが出来ていれば……
樹木使いも、本来ならば守るべき無垢の民を守るために火を消すために協力していたかもしれない。
桜空「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・」
(かなり体力を消耗してしまった・・・・・
だが、これでとりあえずしばらくは相手も目を覚まさないだろう・・・・・
今は、仲間達の身の安全を優先しなければならない・・・・・)
紀「あまい・・・・・!」
ドガッ!!!!!
(紀は何の迷いも躊躇いもなく霧鴉に回し蹴りを食らわせる・・・・・
今更、足を負傷することなど怖くもなんともないのだろう・・・・・)
>>818
>>
【桜空vs翼腕の鴉 決着】
翼腕の鴉
「ぐ……あ……金……鵄………様……」
既に意識を失い、床に倒れて気絶しているものの、それでも尚、金鵄の事を呼ぶようにして、彼女の名前を呟く……
例え氷華の理想が歪んだものであったとしても、それを信じ、悲しみも苦しみもない世界を渇望し、そのために命を賭けて戦う意思のある賛同者もいる……
桜空の両足には翼腕の鴉の鉤爪によって骨にまで届くほどの重傷を負わされていることもあり、この状態で霞鴉に挑むのは無謀だとも言えるだろう。
【紀vs霞鴉】
霞鴉
「な………ッ!!?」
《ドガッ》
カランビットナイフを構え、紀の脚に向けてナイフの刃先を向けつつ、紀の視線や手足の動きを読み、その動きを予測している。
例え避けられたとしても、自分が再び霧化するまでの時間が稼げる。
回避しようと攻撃の手を止めようと、自分の計算通りであり、自分の優位性は崩れない……そう確信していた。
だが、その霞鴉の予想を裏切るように、ナイフが脚に突き刺さる事も厭わずに蹴りの威力を落とすことなく放った事で、始めて霞鴉にダメージを与えることに成功する。
霞鴉
「……ぐ………ぅ…………
賢いとは言えないね……そんな深傷を負った状態では……まともに動くことすら出来ないだろう?」
《ザアァァァァァァァ》
霞鴉はいきなり予想に反した事をした事に驚きつつも、直ぐに自分の体を霧化させて紀から30m離れた場所へ逃れると同時に紀の脚から即座にナイフを抜く。
今の一撃で紀の片足が使い物にならなくなった筈であり、この状態であれば充分に距離を取った自分の前に移動する事は出来ない、このまま距離を取ったまま攻撃し続ければそれで自分は勝てる。
そう考えた霞鴉は30m先で自分の周囲の霧を多数の槍へと具現化させ、それを紀に向けて撃ち出すことで遠距離からの攻撃で仕留めようとする。
>>820、822
『かもしれない』は『かもしれない』でしかないのだ。決して確定ではない。
(なんでこんな、道を外しまくった奴相手に気を遣いまくらなきゃいけないのかねぇ)
そもそも、樹木使いに正気が残っているなら、どこかしらのタイミングで八咫烏を抜けている筈である。
そうでもないのに相手の善意を信じるというのは、単に危険なだけでなく無責任そのものといえる。
更に言うなら、彼らはこれが明確な殺戮行為であることを理解した上で実行に移し、且つそれが正しいと信じ込み、おまけに途中で迷うこともなかった。そんな人間をどうして『土壇場で改心するだろう』と思えるだろうか。
そして対処するにあたり、中学生レベルの感情論をねじ込み、やれ○すな、やれ相手と同じになるだのとほざく自陣営のトップ。
(改めて考えるとホント頭おかしいことしてんな俺ら……)
ブラック企業にも通ずる部分がある。
「とはいえ……」
樹木使いに土を大量に被せ、即座に鎮火。無論新たに燃え広がった部分もだ。またも襲う疲労感は気合いで耐える。
先程といい、何故か被害拡大しやすい風が、八咫烏にとって都合よく吹いていたのは気掛かりだが、今はおいておこう。
おかしな挙動を起こした時点で生成の用意はしていた。そのお陰で被害は最小限に収まる。
「一度やり遂げるって断言しちまったからなあ」
今更それをねじ曲げるのも癪だ。
「ここまできたら、行けるとこまでいくしかねえか」
身の振り方を変えるにしろ、それからでも遅くはないだろう。
(それに……)
やはり自分は八咫烏とは反りが合わない。共感できるのは本当に理想だけであり。その為の過程や方針はどうにも受け入れられないと再確認。たとえFirstを抜けるとしても、八咫烏に鞍替えすることは有り得ない。
加えて、桜空の理念についても、彼自身がその責任を取れないようなら、その瞬間反逆すると心に決めている。その点も現状維持を選んだ理由である。
「とりあえず、後で大将に謝っとく必要はあるな」
完全に相手に非があるのは確かだ、しかし桜空からの命令が『○すな』であったのも事実。ならばここは頭を下げるのが筋であろう。
「それはさておき」
仲間の助太刀に向かわねば。
一分一秒が惜しい。早速巨大扇子を再び作り出し、渾身の力で振るう。
「でりゃああああっっ!!!」
濃霧は蜘蛛の子を散らすように逃げ去り、紀の様子が露になる。案の定窮地に陥ったままで、風前の灯といった体だ。
「まだ生きてるみてぇだな! とりあえずは安心だぜ!」
言うが早いか、砂利のショットガンを放つ。
小粒の群体は全ての槍に襲い掛かり、横殴りの形で軌道を逸らした。
>>823
霞鴉
「……二人ともやられたようだね。
これは少し予定外だったけど……予想を超えるものでは無いね。」
霞鴉
「(まあいい、霞鴉を払う事が出来るようだけど、対処法方はそう難しいものじゃない…)」
【霧幻騎士(ミストブレイカー)】
《ザアァァァァァァァ…》
中川の背後に両手に長剣を持った人型の分身体が現れ、具現化された霧の剣先を振り下ろすことで彼を背後から切り裂こうとする。
先程中川が振り払った事で周囲に霧はもう無くなっていたのだが、何もナイフ空間から新たに霧を生成して操る事が出来るようで、周囲は再び視界をも遮る濃霧に満たされ始めてしまう。
霞鴉の作り出したそれは分身と呼べるほど精巧なものではなく、人の形をしてはいるものの、その顔や細かい姿は再現されておらず、人の上半身を持った霧そのものとなっている。
桜空「・・・・・」
スゥッ・・・・・
(このまま放っておいても大丈夫だろうとは思ったものの、ここまでやられても尚氷華への揺るぎなき忠誠心を見せつけられた桜空は、何を思ったのか翼腕の鴉を治療マシンの中へと転送する・・・・・)
紀「・・・・・あまいですね、中川・・・・・」
(こんな状況で、まだ仲間を助けようだなんて考えている中川に対してあまいというが、その直後に「とりあえず、礼は言っておきます、ありがとう・・・・・」と言い、ふらつきながらも立ち上がる・・・・・)
>>822、823
>>825
霞鴉
「キミは油断大敵と言う言葉を知るべきだ。」
《ヒュオッ》
中川の妨害によって紀に向けて放った霧の槍が全て逸らされるものの、依然として紀と霞鴉の間には30mも離れているため、幾らでも攻撃するチャンスがある。
そこから、霞鴉は中川に向けて繰り出した霧の分身を生み出した時と同じように、今度は紀の頭上に濃霧を作り出し、紀の頭上から多数の霧の槍を降らせて不意討ちを兼ねて攻撃しようとする。
ズウゥッ・・・・・!
(いきなりワープゲートが出現し、全ての槍を仲間の以内場所へ転送すると、桜空が顔を覗かせる・・・・・
「お前のお遊びもここまでだ・・・・・」
桜空は霧鴉に向けて宣戦布告すると
「中川、紀、お前達はアジトに戻ってろ・・・・・」
と言い、強制的にゲートで二人を転送しようとする・・・・・)
>>826
>>827
霞鴉
「フフッ、一度ボクに敗れ、今も両足に深傷を負った状態で勝てるとでも思っているのかい?」
ワープゲートを介して姿を見せた桜空が紀と中川の二人に撤退を進め、自分に挑もうとしているのを見て、以前に彼が自分と戦って敗れ去り、捕縛された事を指摘する。
桜空「物覚えが悪いもんでね・・・・・やれるところまでやってやるよ・・・・・」
(自信満々・・・・・いや、元より力も自分よりも上で、しかも自分は両足を負傷しておりこの有様だ、自信満々なのではなく、これが当たり前の反応だろう・・・・・
「先行を譲ってやるよ、霧野郎・・・・・」)
>>828
>>829
霞鴉
「フフッ、威勢がいいのは結構だけど……キミに悲報だ。
もうキミは生きて捕らえるよりも始末した方が良いと判断したよ。」
【霧幻騎士(ミストナイト)】
《ザアァァァァァァァ…》
桜空の背後に霞が発生し、その中から両手に大剣を持った騎士の上半身が現れ、桜空の背後から交差するようにして両手に持った大剣を振り下ろして切り裂こうとする……
>>824、827
「なっ!?」
後ろに違和感を感じ視線を向けると、剣を持った人間?が振りかぶっていた。
「くっ!」
振り向いて反撃……間に合わない。
(じゃ、これしかねえな!)
直後、霧の分身体は強烈な打撃で吹き飛ばされていた。
鉄山靠(テツザンコウ)
背中で体当たりを繰り出す八極拳の技の一つ。蟲鴉との戦いでも披露した技だ。
「あの時の戦闘は知らされてねえのか? 俺の後ろを取っても無意味だぜ?」
口ではそう言うものの、内心では焦っていた。
(さっきからなんなんだコイツの能力は!? 霧を操るだけじゃねえのかよ!?)
自身を霧に変えて攻撃を無効化。これだけでも十分『ぼくのかんがえたさいきょうののうりょく』といえるが、まあいい。まだ理解できる範疇である。
問題は次だ。霧から衣服だけでなくナイフや槍まで作り出している。一体どういう仕組みなのか。
(霧っていったら小さい水滴じゃねえのかよ!? それが繊維や金属に変わるなんて、ご都合主義もいいとこだぜ!)
まるで合金を無条件無制限に使える自分自身、いやそれでも足りないと思える程に、この能力は脅威だった。
(……まさか、霧を使うってのは偽装で、実際には原子や分子を直接操作してんのか?)
脳裏に、ある恐ろしい可能性がよぎる。この状況で決して考えたくはない、あって欲しくない、そんな可能性。
しかし……もしも、万が一そうだとすれば、これまでの矛盾点が解消されてしまう。
こめかみを嫌な汗が流れる。
「紀ちゃん、あいつの能力、見た目通り霧に限定したものだと思うか?」
「っ!?」
そこまでだった。どうやら桜空が無理矢理自分達を転送させるつもりらしい。
「おい!! 大将っ!!」
霧使いのことで頭が一杯になっていたせいで反応が遅れ、ゲートに飲み込まれてしまう。
「……!……!!」
食ってかかろうとするがその努力も空しく、転送は完了した。
ーーーーーー
【Firstアジト】
「ふざけんな!! 何考えてやがる!!」
怒りの余り壁に拳を叩き付ける。
能力抜きでも、鍛え上げられた筋肉から放たれるそれは非金属製の壁を容易くへこませた。
「くそ! くそ!」
尚も殴打を止めない。
ただただ悔しかった。桜空から実質的に信頼されていないことが、そしてこれから彼が討たれてしまうであろうことが。
ここまで離れていては最早何を生成しても間に合わない。それこそどんな合金であっても。
(せめて、あの樹木使いをもっと早く倒せていれば……)
顔を片手で覆う。
もっといい戦果を残していれば、桜空は自分を強く信頼し、霧使い相手に共闘できていたかもしれない。
(……いや、よそう)
そこまでで思考を止めた。
現実に『たられば』はないのだ。
『かもしれない』は『かもしれない』でしかない。決して確定ではないのだから。
桜空「そいつは面白い、俺が能力の限界でくたばるのが先か、お前にやられるのが先か、それともお前がやられるか、勝負といこうじゃないか・・・・・」
ブォンッ・・・・・!
(桜空はワープゲートを再度出現させると、騎士の振り下ろした剣がワープゲートの先、桜空ではなく別の場所に当たることで桜空は攻撃を回避する・・・・・
「お前も反則レベルの能力だから、俺が能力でどんな回避しても文句はねぇよな?」)
>>830
紀「・・・・・桜空の奴、どこまでも私達をコケにするつもりのようですね、ガキが・・・・・」
(結局は能力で自分達を避難させるという結果になった、戦わせるのか待機させるのか、正直ハッキリとさせてもらいたいところではあるが、何より自分達が弱く見られているような気がして納得がいかない・・・・・
「中川、貴方さっき、敵の能力が霧に限定したものかどうかと聞いてきましたね?」)
>>831
>>832
【桜空vs霞鴉】
霞鴉
「フフッ、自分の生まれ持った異能をいかにして上手く使えるかだうかじゃないか?ボクの方がキミ達の異能を上手く使えるかもしれないね。」
霞鴉は手の内を明かすことを嫌う。
霞鴉は再び周囲の濃霧に紛れ込みながら、桜空の後方だけでなく、正面にも新たに霧の騎士を作り出し、挟み撃ちにするような形へと変えて行く。
正面にいる騎士は桜空に向けて正面から突くようにして大剣を突き出し、背後にいる騎士はワープゲートから剣先を引き抜き、桜空の左右から挟み込むようにして大剣を振るうことで三方面からの同時攻撃を行おうとする。
霞鴉は巧みに異能の本質を隠し続ける。
霧化と霧の具現化が主軸となっているのだが、その上限がどれほどまでのものなのかはまだわからない……
>>832
「……ああ、どうにも気になったんだ。小さい水滴から金属に変わるなんて、どう考えてもおかしいぜ」
いつまでも嘆いているわけにもいかないので、紀に質問の続きをする。
「俺の杞憂だったらいいんだが……ありゃ原子・分子操作の可能性もあり得るぞ」
だとすれば桜空の勝率が更に低くなる。
桜空「使えない能力に対する上手く使えるかもしれないって発言は控えるんだな・・・・・」
スゥッ・・・・・!
(桜空は、今度は自分自身を転送することで攻撃を回避する・・・・・
しかし、アジトへ逃げたりはせずに、この霧が満ちているフィールド内に限定しての移動転送であり、不利とわかっていながらもまだ相手に立ち向かう・・・・・
桜空が幼少期に見た、怯まずに見ず知らずの子をいじめるいじめっ子を助ける為に立ち向かっていた氷華を理想のヒーロー像としているのか、桜空自身もまた、歪んだ正義感を持つ八咫烏には怯まずに立ち向かってゆく・・・・・)
>>834
紀「それか、霧の能力であるというのが嘘ではない可能性も・・・・・」
(紀は続けて「もし私の想像が現実ならばどうやってるかはわかりませんが、複数の能力を持っていて、それを使い分けている、という可能性もあります・・・・・基本、能力者は一つの能力しか持っていない、でも中川は霧以外の能力なんじゃないかと感づき始めたあの霧野郎がもし複数能力持ちだったとしたら、それを仄めかすようなことを自らするとも思えません・・・・・」と言う・・・・・
ファーストのアジトに治療マシンなどという万能マシンがあるのと同様、複数の能力を持たせることくらいは八咫烏に出来てもおかしくはないはずだと紀は考える・・・・・)
>>834
>>835
霞鴉
『フフッ、あのまま逃げればよかったものを。
むざむざやられるためにこの場に留まるだなんて愚かとしか言いようがないね。キミももっと賢くなりなよ?』
霞鴉は辺りを満たす濃霧の中に潜み、新たに現れた桜空に対して、中川を仕留めるために生成したものを含めた三体もの霧の騎士達を向かわせ、前後左右の三方向から同時に斬りかからせようとする。
霞鴉はまさにその名の通り、全てにおいて霞に巻くような言動や戦闘スタイルをしている……
しかも……霞鴉の余裕の様子や、桜空の異能を目の当たりにしても尚、余裕を維持している事から仮に空間転移によって逃げ切れたとしても、それが幸を成すかはわからない。
霞鴉は現状、霧に姿を変えているため、このまま霧になったまま、霧の騎士を使って戦いをされている限り反撃の糸口すら掴めなくなってしまうだろう。
何とかして霧となった霞鴉の本体が出てこざるを状況を作り出すことが出来ればその糸口が見えるようになるかもしれない。
桜空「悪かったな、頭が悪くて・・・・・」
スゥ・・・・・
(桜空は自分の下にゲートを出現させ、落ちるようにして騎士達から10mほど離れた場所へ移動する・・・・・
桜空自身も、何も考えずに攻撃の回避に回っているのではない、常に考えて行動している、だが相手は一歩も二歩も先を読んでいるかのように、隙のない攻撃を仕掛けてくる・・・・・)
>>838
>>839
霞鴉
『その愚かさが故に悪に至った訳なのかい?』
《ザアァァァァァァァ…》
騎士達の振るった大剣が空振りに終わるものの、10m離れた桜空の前へと瞬時に騎士達も移動し、何度でも斬りかかろうとする。
徹底して隙を見せず、常に自分が有利な状態を作り続ける……これが霞鴉の頭脳が生み出す必勝の戦術なのだが、もし、桜空が巨大なゲートを開き、それを高山の山頂やビルの最上階と言った突風の吹き荒れる場所へ繋げる事が出来れば
霞鴉は濃霧もろとも吹き飛ばされる事を阻止するために実体化するかもしれない。
桜空「愚かで悪に至ったからこそ、生きてこれた・・・・・」
スゥ・・・・・
(家族を悪人に奪われ、孤児院での大切な日々と大切な人も奪われた自分は、悪人として生きることになったからこそ、今まで生きてこれたのだと告げる・・・・・
ゲートを出現させるにも、風が強い場所、ビルの最上階は桜空の転送能力を持ってしても身の危険が付き纏う、山などはほとんど行ったことがなく、桜空は他にいい場所はないかと頭をフル回転して考える・・・・・)
>>840
>>841
霞鴉
『そして、今ここで果てる……と言ったところかな?』
【霧幻騎士団(ミストナイツ)】
《ザアァァァァァァァ……》
霞鴉に剥けて振るわれた大剣の斬撃に対して回避も防御もしなかった事から次々と桜空の体が斬り裂かれてしまう。
そんな中、霞鴉の生み出せる霧の騎士の数は三体が上限ではないようで、百人にも及ぶ大軍団が瞬く間に生み出されていく……
これこそが中川達が参戦した際に霞鴉の言っていた"数的有利"の正体なのだろう。
霞鴉
『茶番は終わりにしよう。
キミには一筋の勝機も見せない。』
霞鴉は自身の創造した百を超える騎士の大軍団を桜空に向けて突撃させ、その圧倒的な物量によって桜空を今度こそ勧善に葬ろうとする……
桜空「がっ・・・・・!?」
ビシャッ・・・・・!
(反応が少し遅れた、たったそれだけのことだが、生死をかけた戦いにおいては、致命的ミスとなる・・・・・
攻撃を受けたことにより桜空の体から血が飛び散るが、転送の為のワープゲートが開き、どこかの山奥に場所が変わる・・・・・
不気味な小屋がただそこにポツンとあるだけであり、とても逆転勝利できるようには見えない・・・・・)
>>842
>>843
《ザアァァァァァァァ……》
霞鴉
「もう逃げることは出来ないよ?」
桜空がワープゲートを介して山奥の小屋へ移動するものの、その桜空が開いたワープゲートに濃霧の一部と共に入り、桜空の背後で再び姿を現すと、右手に持ったカランビットナイフを桜空に向けて殴る勢いに乗せて押し出し、一気に決着を付けようとする。
最初は突撃させている霧の騎士達を送り込もうとも考えたが、霧の騎士達の移動速度ではワープゲートの開閉に間に合わない。そのため、霞鴉自身が霧となって高速でワープゲートを通り抜ける事で桜空に先回りを仕掛けていた。
奇しくも霞鴉が姿を見せ、厄介な霧化も数秒の間使えない状況にする事が出来たものの、両足がまともに動かせない桜空ではこの一撃を回避するのは困難だろう……
仮に再びワープゲートを作って移動しようとも、至近距離にいる霞鴉もそれに合わせて即座にゲートを通って追撃を仕掛けて来るだろう…
>>836
複数の能力持ち、紀の口からそれを聞いて納得する。
「なるほど、確かに能力は一人一つなんて、誰が決めたわけでもないしな」
目から鱗とはこのことだろう。
荒れていた感情も幾らか静まり返る。
現時点での情報を統合すれば、霧操作主体で原子・分子操作を補助的に使う、といった具合か。
桜空「・・・・・」
(もはやここまでかと、桜空らしくもなく覚悟を決める・・・・・
死にたくない、戦わなければならない、でも体が動かない・・・・・
意志とは対照的に、体は動かすことが出来ないという、覚悟を決めるしか道は残されていなかったその時・・・・・)
ビュォッ・・・・・!
(強烈な突風が吹き荒れる・・・・・
まるで、桜空に味方するように・・・・・)
>>844
紀「まぁ、憶測の域ですが・・・・・」
(これは推測でしかなく、実際はどうなのかはわからない・・・・・
だが、能力者が存在する以上、可能性としてはゼロではないはずだ・・・・・
どの道、相手が悪すぎた、桜空はもうダメだろうと思っている・・・・・)
>>845
>>846
狼谷
『おちおち死んでもいられねぇな。』
これは夢か幻か、黒いボサボサの髪に、不健康そうな肌、特徴的な丸い眼鏡をかけた男……狼谷が桜空の横に現れ、霞鴉に向けて右腕を翳すと同時に巻き起こった突風によって霞鴉の異能の主軸となっていた濃霧が掻き消される。
彼は確かに死亡した筈であり、
この狼谷の姿も桜空にしか見えない幻のようなものなのかもしれない……
霞鴉
「…………ッ!!
サーマル……いや、山風か……!?
だけど……今の状況ならこのナイフ一本で充分……!!」
突如巻き起こった突風によって纏っていた濃霧が掻き消されてしまうものの、満足に動くことの出来ない桜空一人を仕留めるにはナイフ一本で充分であると判断している。
普段の彼女であれば距離を取って様子を伺うなり、再度濃霧を展開する事を選択するのだが、ナイフが突き刺さる事も厭わずに蹴りを繰り出した紀の姿と言うイレギュラー要素を目の当たりにした事で勝ちを急いでしまっていた。
吹き込んだ突風に、霞鴉の選択ミス。
この二つの大きな要因が桜空に味方をする。
桜空「・・・・・!」
(いきなり吹き荒れたこの風は、もういないはずの狼谷の協力か、それとも極限状態が見せた幻か、どちらにしても桜空は今ここでやれという狼谷の言葉を受け取ったような気がした・・・・・)
桜空「させ・・・・・ねぇよ・・・・・!!!!!」
グォンッ!!!!!
(桜空は残りの力を振り絞り、この戦いでは最後になるであろうワープゲートの展開をする・・・・・
転送する際に吹き荒れる強風も一緒にゲートを通しており、霧鴉を包むように通っている為霧を掻き消したまま転送することに成功する・・・・・
ゲートの先がどこに出るかは、桜空しか知らない・・・・・)
>>847
>>848
霞鴉
『言ったろう?逃がしはしないと……!』
桜空がワープゲートを生成したのを見て、彼の左肩を掴んで一緒に空間移動すると同時に、手にしたカランビットナイフの刃先を桜空の喉に向けて押し出し、桜空の喉を掻き斬って絶命させようとする。
桜空「くっ・・・・・!」
ズブッ・・・・・!
(桜空は自分の右腕を喉元の防御の為に突き出して敢えてナイフを刺させることで防衛する・・・・・
「いいぜぇ・・・・・!そんなに逃がしたくないなら、仲良く一緒に餌食になろうや・・・・・!」
転送先、あまり人も通らない夜道に出ると、落ちてゆく二人を待つのは、電線だった・・・・・)
>>849
>>850
霞鴉
「……!!!
これは少しばかり分が悪い……ここは撤退させてもらおうかな?」
繰り出したナイフの刃によって桜空の右腕を切り裂くものの、そこから更に追撃するためには。眼前の脅威である電線に対応しなければならない事や、このまま行けば両足だけでなく右腕にまで重篤なダメージを負った桜空であればその電線だけでも充分に自滅させられると考える。
直ぐにナイフを引き抜き、再び霧化して逃れようとする。
だが、他者に触れている状態では霧化が使えないのか、直ぐには霧にならず、先ずは離れようとしている。
桜空「大丈夫だ、俺もお前も、この程度で死にはしねぇだろっ・・・・・!」
ぐっ・・・・・!
(桜空は相手の体に抱きつくようにして逃がさないように力を強める・・・・・
とても手負いの状態とは思えないほどに力が強い、よく聞く「火事場の馬鹿力」というやつか・・・・・
自分も電線の餌食になってでも、相手を倒す気でいる・・・・・)
>>851
>>852
霞鴉
「……ッ!!
やめ……ろ…!」
まさか自分の能力による有効範囲が、自分が直接触れている無機物に限定される。だからこそ、最初に出した部下二人も霧化させる事が出来なかった……
その事を知っていたのかどうかは知らないが、自分に抱き付くようにした事で完全に能力が封じられる形となり、必死にもがいて脱出しようとするものの、
決死の力を振り絞る桜空に、体術をあまり鍛えていなかった霞鴉では逃れる事が出来ず、電線に触れてしまう……
霞鴉
「ぐッ!?
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
電線に触れた瞬間、霞鴉の体に凄まじい高圧電流が走り、霞鴉と桜空の二人に激痛が襲い掛かる……
桜空「がっ・・・・・ぁ・・・・・!あ・・・・・」
(覚悟はしていたが、やはり想像を絶するほどの激痛に、呻き声が漏れる・・・・
全身を無数の針で同時に突き刺されるような激しさと、体中が焼かれているような熱さ、これが生き地獄というものなのかと思えてくる・・・・・
が、これで八咫烏の主力の一角を削ることができたのだから、まだいい方だろう・・・・・
しばらく電流を受けた後、二人して地面へと落ちてゆく・・・・・)
ドサッ・・・・・
桜空「・・・・・あ・・・・・りが、と・・・・・な・・・・・狼、谷・・・・・」
(風が吹き荒れたあの場所、狼谷と初めて出会ったあの小屋があった場所に転送したのは、本能がそうさせたのか、それとも狼谷が導いてくれたのかは定かではない・・・・・
だが、あの時確かに見えた狼谷の姿に、桜空は感謝の言葉を述べると、そのまま意識が落ちた・・・・・)
>>853
>>854
霞鴉
「……ぐ……うぅぅ………」
高所から地面に激突した痛みなど気にもならない程の激痛が電線から離れた今でも尚、全身を駆け巡っており、"無敵の鴉"と呼ばれた彼女の姿は何処にも無く、哀れなほどにボロボロになった霞鴉の姿だけがそこにある。
氷華
『貴方のその力は臆病者の力なんかじゃない、貴方の力は弱い者を悪人から隠し、守れる力。私は貴方を信じるわ。』
霞鴉の脳内で孤児院で出会った氷華の姿と言葉が蘇る。
幼い頃は霧になれると言う異能であった事であらぬ疑いをかけられたり、誰からも信頼されず孤立していた事から、
もし、氷華と出会っていなければ、自分は何者にもなれない、空っぽで空虚な存在で終わっていただろう。
そんな自分を認め、信じてくれた氷華がいたからこそ、自分は前任の三羽鴉を倒してその座を得る事で氷華に近付いた。
霞鴉
「はぁ……はぁ………
……ボクは……まだ倒れる訳にはいかない……こんなボクを……信じてくれた氷華を……失望させる訳にはいかないんだ……!!!」
霞鴉は全身を走る激痛に加え、落下の衝撃で体の至るところの骨が折れ、痛みと肉体の過度なダメージによって上手く異能が使えない状態になっているにも関わらず、立ち上がり、おぼつかない足取りだが桜空に近付き、右腕を大きく振り上げ、桜空の心臓目掛けてナイフの刃を突き刺そうとする。
その姿は、最初の頃のような不敵な雰囲気は無く、譲れないものをそれこそ命を賭けてでも必死で守ろうとしているように見える。
ガシッ・・・・・!
悠矢「はいはーい!そこまでそこまでぇ〜♪さっさと帰りますよー霧ちゃん♪」
(霧鴉が桜空にトドメを刺そうとしたその時、いきなり背後から悠矢が霧鴉の右腕を掴み、その動きを止めてアジトに連れて帰ろうとする・・・・・
「こぉんな手負いの雑魚をやったところで何になるのさ?最強の霧鴉の名が泣くよ〜?生かしておいたってどうせ何にもできないんだからこっち側としては問題無いし、とりあえず撤退しないと、ね?」)
>>855
>>856
霞鴉
「……この絶好のチャンスを逃す訳が無いだろう……!?」
霞鴉は桜空を仕留めるこの絶好のチャンスを逃す訳もなく、腕力で少し負けながらも、靴の爪先から小型の仕込みナイフを出し、それを蹴る勢いに乗せて倒れた桜空の腹部に突き刺そうとする。
悠矢「まぁ聞きなって、この時間帯、この辺りはもうすぐ警官が未成年を対象に歩道目的でパトロールするんだよ、俺達が見つかったらいろいろとやばいだろって話さ、氷華ちゃんの計画を無駄にしたくないだろう?」
(今は大人しく撤退するのが最善だということをなんとか告げる・・・・・
警官はおろか、一般人にもこんなところを見られては騒ぎになる、なるべくそのようなことを避けたいからか、今は撤退するように忠告をする・・・・・
「今回はまぐれさ、君ほどの実力があればこんなガキ、いつだってやれるだろう・・・・・?それとも、怖気付いたかな・・・・・?」)
>>857
>>858
霞鴉
「…………運のいい奴だね。キミは……」
霞鴉はならば問題になる前に片付けようとも考えるものの、蹴り出した仕込みナイフの付いた足を止め、氷華からの"極秘任務"を思い出すとその足を止め、周囲を軽く見渡すと、夜明けと共にパトカーのサイレントが鳴り響いて来ている事を聞き取る。
そこで悠矢の進言を聞いて、自分の右腕を霧に変えようとするが、部分的な霧化も出来ない程にダメージを受けた事を察し、即座の離脱や退避が出来ない事からこの場を立ち去る事を決める。
霞鴉
「……これをあげるよ。
口惜しいが…ボクがキミを仕留めきれなかった時にはそれをキミに渡すように言われている。」
霞鴉は自分のボロボロになったコートの内ポケットから布に包まれた映像記録媒体用のチップが入った特殊強化ケースを取り出し、そのチップケースを桜空の傍へ放る。
電線によって感電した際に布に包まれたこのチップケースだけは守っており、中にあるチップは無傷であると思われる。
霞鴉
「……じゃあね、運命に嫌われた者。」
悠矢「よし、それじゃあ行くとしますか、肩貸すからさ」
(霧鴉がやることはやってこの場から去ることを決めたのを見て、肩を貸しながらこの場から移動し始める・・・・・
その際、自分は知らないチップケースの存在と、もし霧鴉が桜空を仕留め切れなかった時はそのチップケースを渡すことになっていたという事実を初めて知り「で?あれは何だったのさ?」と、興味を抱き問いかける・・・・・)
>>859
>>860
霞鴉
「ああ、助かるよ、ありがとう。」
霞鴉
「アレは…血の繋がった者への"最後の情"と言うやつかな?」
チップに記録された情報について少しだけ触れると、悠矢の肩を借りて、登り始めた太陽から逃れるようにして夜闇の中へと消えていく…
悠矢「・・・・・へぇ、面白そうじゃん・・・・・」
(チップの内容についてわずかながらだがそれで十分だと言えるほどの情報を得れば、面白そうだと言いそのまま消えてゆく霧鴉を見つめながら、悠矢もまた闇夜に隠れるようにして去ってゆく・・・・・)
_______
桜空「・・・・・うっ・・・・・ぐ・・・・・」
(二人が去ってからしばらくし、桜空もまた目を覚ましてはゆっくりと立ち上がる・・・・・
「随分手荒くやっちまったが・・・・・なんとか助かったみてぇだな・・・・・」
正直、死ぬかと思ったがなんとか助かったことに安心しつつ、ふらふらした足取りで立ち上がる・・・・・)
【八咫烏 ???拠点】
氷華
「………そろそろ……ね。」
八咫烏の活動拠点の一つ。
そこでは普段なら日本各地を奔走し、休み無く各地にいる犯罪者や反社会勢力の殲滅を行っていた氷華が珍しく拠点内で休息を取っていた。
氷華は窓の無い拠点の一室にて、椅子に腰掛けていた。
目を閉じ、右手に持ったグラスの中に注がれた天然水を口に含むと、目を閉じて今後の展望について、明日に作り出す世界の罪悪浄滅装置……"地獄"の誕生における争乱を脳裏に描く。
この計画を実行すれば確実にこれまでのような平和な世界は永遠に戻ることはなくなるだろう……
悠矢「やっほー氷華ちゃん!お元気〜?」
(地獄の創造を脳裏に描いていたところに、ノックもなしに雰囲気を掻き乱しながら声をかける・・・・・
「氷華ちゃんさぁ・・・・・弟、いたの?」
と、単刀直入に聞いてみる)
>>863
>>864
氷華
「ええ、そうよ。」
入室して早々に自分に弟がいたのかと聞く悠矢の言葉に対しても氷華は表情一つも変えず、グラスに入った天然水を再び口に含みながら言葉短く応える。
悠矢「いいのかい?相手は弟なんだろう?本気のバチバチの〇し合いなんて普通は避けるもんだとは思うけど・・・・・」
(珍しく、まともなことを言う・・・・・
氷華の心情を察することは難しいが、普通の人間は兄弟同士での〇し合いはまず避けたいと考えるが、氷華はそういうのはあまり気にしない方なのだろうかという好奇心から質問話してみる・・・・・)
>>865
【気づくのが遅れましたすみません!】
>>866
氷華
「……怒りも悲しみも何も感じない。
躊躇いも迷いも今となっては私の中に存在していない。」
《パキパキパキパキパキ…》
心情を察することが出来ないのも無理はない…
氷華の心はとっくに凍り付いてしまっていたからだ。
自分の中に人間らしい感情や温かみは今となってはもう残っていないとだけ答えると、目を瞑ったまま氷華が手にした天然水の入ったグラスもろとも凍り付き始め始める。
悠矢「ま、確かに氷華ちゃんがたかが弟程度で動揺するわけないか・・・・・」
(氷華は相手が悪人とあらば誰であろうと決して容赦することなく手にかける・・・・・
今までがそうだったことから、たとえそれが弟だとしても動揺することはないのだろうと判断すると
「で?氷華ちゃんの弟ってことは、やっぱそれなりに強いの?弟君、かなり追い詰められてはいたみたいだけどさ、潜在能力もそこそこ高いの?ってか、離れて暮らしてたの?」
事情を知らないからか、氷華と桜空は今まで離れて暮らしていたのか、桜空も潜在能力は高いのかなど切り込んでゆく・・・・・)
>>867
>>868
氷華
「それはわからない……けど、彼と交戦した"霞鴉"が深傷を負った…
これにどの程度桜空が関係したのかはわからないけど決して低くは無いと言うことになるわ。」
氷華は中身の水もろとも綺麗に凍り付いたグラスに映った自分の顔を見ながら、霞鴉がやられた事から、桜空の力は決して弱くはないと考えている。
悠矢「でもさ、あっちだってかなり痛手を負ったはずだ、霞鴉はともかく、戦いで追い詰められてダメージを負う天才と、ダメージを一切負わない天才とじゃあ出来が違う・・・・・」
(あの霞鴉がボロボロになったことから、少なくとも凡才ではないことは確かであり、常人と比べれば天才の域に達して入るだろうと推測するものの、戦いでダメージを負うか負わないかでは同じ天才でもそもそもの出来が違うと話すと
「ま、こっちは氷華ちゃんがいるし、相手がどんな卑怯な手を使ってきても勝てるでしょ」
と、もう勝利した気でいる・・・・・)
>>869
>>870
氷華
「何があったにせよ……油断はしない、慢心もしない。」
《パキンッ》
氷華は目を閉じて八咫烏の最高戦力の一人であり、無敵を誇る霞鴉が満身創痍となって敗れた以上、自分はもう油断も慢心もしないと宣言すると、氷華の放つ冷気に耐えられなくなったりグラスが音を立てて砕ける。("割れる"ではない)
氷華
「一度"地獄"を作り出してしまえばもう誰にも止められない。
地獄の完成までは……一切手を抜かずに徹底的に潰す。」
氷華は椅子からゆっくりと立ち上がり、右手に付け凍ったグラスの破片を握り潰して粉雪のようにすると、室内であるにも関わらず、極寒の氷原のような肌を刺す程の冷気を放ちつつ、氷のように冷たく鋭い瞳で悠矢を見て、命令を下す。
氷華
「貴方も準備しなさい。そろそろ……地獄を創りに行くわよ。」
人の心を捨てれば捨てるほどに強くなるのが氷華の異能の特徴であるのなら……もはや人の域を超えた氷華は名実ともに正義を語る怪物、人外へと変貌してしまったのだろう。
終焉の時が刻一刻と近付いて来ている……
悠矢「お、いよいよか!りょーかいりょーかーい♪」
(氷華に準備するように言われると、部屋の中の寒さに表情一つ変えずに首をコキコキと鳴らしながら立ち上がる・・・・・
氷華の迷い無き瞳を見れば、改めてこれは面白いことになりそうだと思いながら、氷華を信じてついてきてよかったとも内心思う・・・・・)
>>871
>>ALL
【練馬駐屯地前】
《ドゴオォォォォォォォォッ》
日本の国防の要である陸上自衛隊の駐屯地であり、東京都内の防衛を行う第一師団の司令部がある練馬駐屯地の前にて、大爆発が巻き起こる……
焔鴉
「ハッハッハッ!漸く始まったな!!
罪を浄化するオレの炎で全てを焼き尽くしてやるよ!!」
体長20mにも及び、マグマが滴り落ち、その身に灼熱の業火を纏った、巨大な溶岩の巨人がごとき姿をした焔鴉がその身を構成するマグマを腕の一振によって周囲へ飛び散らせる事で迎撃に向かって来た自衛官達を焼き尽くし、そのまま駐屯地の司令部へ向かって歩き始める……
溶岩の巨人に向けて幾度も機銃やライフル、砲撃が加えられるものの、その分厚いマグマと強固な溶岩の鎧が衝撃を防ぎ、鉄壁の防御を成してしまっているため、殆んどダメージを受けていない。
これが地獄の始まりであり、八咫烏とファーストにおける最終決戦の序章でもある……
悠矢「ちょーっとほむほむー!少しは俺の獲物も残しておいてよー?」
(少し遅れて焔鴉に合流すると、独り占めするのではなく、自分が〇す用の人間も遺しておくように忠告をする・・・・・
駐屯地を襲撃するには確かに焔鴉を向かわせるのは最適かもしれないが、自分の獲物まで独り占めされるのは納得できず、もう少し焔鴉の好戦的かつ荒い性格ははどうにかならないものかと呆れながら)
>>873
>>874
焔鴉
「うるせぇ!俺は悪(クズ)や、悪に加担する奴、それを看過する奴が大嫌いなんだよ!とっととやらねぇとオレが全員を焼き尽くしちまうぞ!!!」
焔鴉の纏った溶岩の鎧の背面から新たに二本の腕が生え、その掌から溶岩の一部を砲弾のようにして撃ち出し、周囲の建物をも破壊し始める。
自衛官
「この……化物め!!!」
《ギュルルルルルルル…》
焔鴉
「効かねぇなァ!!!」
《バゴオッ》
自衛官の一人が銃弾や爆弾がまるで通じない事から、決死の覚悟で装甲車に乗ってフルアクセルで焔鴉に向かい、その大質量を用いて衝突するものの、焔鴉を吹き飛ばすことも叶わない……
そして、焔鴉が装甲車を四本の腕で掴むと、それを司令部がある建物に向けて投げ付け、建物の屋上からスナイパーライフルで狙撃しようとしていた自衛官の元まで投げ付け、そのまま建物の一角もろとも破壊して見せる。
悠矢「いい歳して自制心ってのが全くないんだから困っちゃうよなぁ〜・・・・・何歳か知らないけど」
(これじゃあ獲物はおあずけかと思いながら、巻き添えを喰らわないように少し離れると、そこで傷を負った自衛官の一人を見つけると、ニヤニヤしながらゆっくりと近寄っていく・・・・・)
自衛官「くっ、来るなぁっ・・・・・!」
悠矢「・・・・・見てて情けなくなってくるねぇ、武器も持っていない人間相手に、ここまで無力になるなんて・・・・・」
ブシャッ・・・・・
(そして、何の躊躇いもなく能力で血流を操作し、〇害する・・・・・
武器を持っていない人間相手に、大の大人が何人でかかってもこうも無力になることから、排除対象でありながらも同情すらしてしまうが、純粋な同情ではなく哀れだという気持ちからきている・・・・・)
>>875
【国会議事堂前】
氷華
「……まさか最後に私の前に立ちはだかるのが貴方とはね。
何処まで行っても私の邪魔をするつもりなのね?」
国会議事堂周辺は既に氷華が降らせたまるでビルのように巨大な氷柱によって壊滅状態にあり、議事堂の警備隊もほぼ一方的に打ち倒されたと言うように国家存亡の危機に陥っているのだが、
焔鴉が自衛隊を、劔鴉が警視庁を抑えていた事もあり、誰も氷華を止めることが出来ずにいた……
そんな中、反旗を翻した正義の化身、八咫烏とは対照的に、悪として蔑まれ、民衆の敵と認識されてきたファーストが対峙する……
桜空「当たり前だ、どこまでも邪魔してやるぞ・・・・・」
(幼少期、いつも仲良く一緒に過ごしていた姉弟が、今度は崩れゆく日本の中心とも呼べる場所で対峙する・・・・・
片や国を一度完全にリセットし、悪のいない世界を作るという思想の下動く歪んだ正義
片や歪んだ正義を食い止めるべく奮闘する悪人
この戦いに勝った者が、この先のこの国の命運を決めることとなる・・・・・)
>>877
>>878
氷華
「私の正義の遂行を……地獄の誕生を邪魔するのであれば容赦はしない。立ちはだかる障壁は全て排除する……!」
【氷蓮六華・寒烈の兆し 紅蓮凍土】
右腕を桜空に向けて翳し、人の域を超えた強烈な冷気を吹雪に変えて桜空にぶつけようとする。
放たれた吹雪は周囲の瓦礫や車両を軽々と吹き飛ばしており、まともに受けてしまえば吹き飛ばされるだけに留まらず、体が急速に冷え込み、薄氷に覆われてしまうだろう。
桜空「お前の勝手な自己満足に関係ない人間まで巻き込もうとしてんじゃねぇよ、アホが・・・・・」
グォッ・・・・・!
(今はなんとしてでも相手を食い止めなければならない、なるべく被害を抑えてこの戦いを終わらせるには、多少の建物の巻き込み(民間人及び周囲の人間は避難済み)をしてでも全力で戦うしかない・・・・・
桜空は、ワープゲートを利用して相手の冷気を逆に相手の方へとワープさせて返す・・・・・)
>>879
>>880
氷華
「善と悪が混在するこの世界から、悪を除くためには一度、徹底的なまでに悪を滅ぼす場を、"地獄"を作り出さなければならない。」
【氷蓮六華・罪断刀 尼頼部陀】
冷気を返されるのを見て、右手に氷で作り上げられた一振の刀を生成して返された吹雪に対して振り下ろすと、刀を振り下ろす動作に吹雪への操作も含んでいたのか、氷華を避けるようにして吹雪が二つへ別れて左右へ流れていく。
吹雪が通った後の地面は薄氷に覆われており、まるでシベリアの寒気をそのまま持ってきたかのような現象が起こっている。
氷華
「悪の居ない世界を作り上げるためには一度この世界をリセットしなければならない。」
手にした氷刀を手に、薄氷の上を滑るようにして高速で桜空に接近して手にした刀を振り下ろし、彼の体を切り裂こうとしてみる。
氷刀が纏う冷気もかなりのものであり、下手に受けてしまえば傷口が瞬時に凍り付き、出血はしないものの、傷口から氷が広がり、機動力が低下する上に、肉体の壊死が始まってしまうだろう。
桜空「なんとも頭の悪い考え方だな・・・・・」
スゥッ・・・・・
(ワープゲートを出現させては、そのままゲートの中へと消えてゆく・・・・・
氷華が完全に攻撃に特化した能力ならば、桜空は氷華ほどではないものの、攻撃、そして瞬時に別の場所へとワープすることによる防御に優れた能力と言えよう・・・・・
次、桜空がどこからゲートを出現させ反撃に出るのかは、どんなに強くても見極めるのは困難だろう・・・・・)
>>881
>>882
氷華
「それなら、貴方は別の道を見付けられたとでも言うの?」
ワープゲートが開かれるのを見て、そのゲートの中へ威力や硬度よりも速度に長けた氷柱(つらら)を多数撃ち込むことで移動したその先でもダメージを与えられるようにしようとする。
威力や硬さを犠牲にした即席の氷柱であるとは言え、容易く人体に突き刺さるだけの威力はあるため、放たれた氷柱の一本一本が致命傷になりうるだろう。
スゥッ・・・・・
(桜空は答えるよりも先に、相手の頭上にワープゲートを出現させる・・・・・
恐らく、力に差があり過ぎる相手にいきなりこんな真近から攻撃を仕掛けるなんて馬鹿な真似はしないという状況を逆に利用しての反撃だと思われる・・・・・)
>>883
>>884
氷華
「……答えられないのでしょう?」
頭上にワープゲートが開かれたのをその音からいち早く察知すると、瞬時にそのゲートから氷柱を返されたり、奇襲される可能性があると推測すると、薄氷に覆われた地を軽く蹴って素早くゲートの下から離れようとする。
スッ・・・・・
桜空「らしくねぇじゃねぇか、怖気付いたか?」
ドガッ・・・・・!
(頭上に展開されたワープゲートはダミーであり、今度は氷華の背後にゲートを出現させ、そのまま力を込めて蹴り飛ばす・・・・・
桜空は氷華ならゲートに向けてそのまま攻撃を瞬時にしてくると思っていたのか、ゲートから離れるのを見ればらしくないと呟く・・・・・)
>>885
>>886
氷華
「あら、答えはまだ出ないのかしら?
それに……怖じ気付いたのは貴方の方じゃないの?」
何処まで見えているのかは不明だが、生物の最大の死角である背後に対しては人一倍気を払っており、背後にゲートが開かれると、即座に手にした氷剣手に振り返ると同時に氷剣の一太刀を入れようとする。
数多の戦闘の中でも死角から攻撃を仕掛けて来る者が多く、その事から背後からの攻撃に対してはほぼ完璧に対応することが出来ると言うように、小細工は通用しないだろう。
ゲートによって逃げ回ってばかりの桜空の戦いかたに対して、怖じ気付いたのはどちらだと挑発も交える。
桜空「っ・・・!なるほど・・・・・流石百戦錬磨の鴉、不意打ちも死角からの攻撃も経験済みというわけか・・・・・」
ポタッ・・・・・パキッ・・・・・ポタッ・・・・・パキッ・・・・・
(桜空は肩に攻撃をかすってしまい、かすっただけでも地面に滴り落ちた血液が凍りつき、小さく歪な赤い氷の結晶が砕け散る・・・・・
どうやら、相手を甘く見すぎ、自分を過信しすぎていたようだ・・・・・)
桜空「わりぃな?少し手を抜き過ぎちまったか・・・・・?」
スタッ・・・・・
(ワープゲートから出ては、そのままゲートを閉じる・・・・・
桜空の能力は、攻撃にも使えるものの、どちらかというと逃げに適した能力なことから、氷華ほどの相手と戦う場合はそもそもの能力の面で不利になる・・・・・)
>>887
>>888
氷華
「これまで私は数多くの救い用の無い悪を裁いてきた……」
《シャッ》
掠り傷程度であれば周囲の冷気の影響で即座に出血が止まり、傷の悪化も多少凍傷に近いものになる程度で済むため、ある意味ではこれまでの敵よりも戦いやすいとも言えるかもしれない。
だが、氷華は直ぐ様桜空の傍にまで迫り、手にした氷剣ではなく、敢えて不意を突くように黒い手袋をした左手で桜空に掴みかかろうとしてみる。
氷華と対峙しているだけでも季節なんかはお構いなしに吐く息も凍るような極寒の地に変えている程であるのだが、そんなものを自在に操る氷華の体に直接振れてしまえば瞬時に全身の水分が凍り付いてしまうだろう。
桜空《早いっ・・・・・!》
スッ・・・・・!
(桜空はギリギリで掴みかかられそうだったところを避けることに成功する・・・・・
「言っておくが、死線をくぐり抜けてきたのは腐っても正義を名乗ってるお前だけじゃない、救いようのない悪というなら、自分勝手なクソみたいな考えで無関係の人間まで巻き込もうとするお前だって救いようのない悪だと俺は思うがな、正義の八咫烏さんよぉ・・・・・」)
>>889
>>890
氷華
「その事についての答えなら以前に話した。
大義を成すには犠牲が必要なのよ。それを躊躇う者は何も守れはしないし、変えることは出来ない。」
《パキパキパキパキパキ…》
【氷蓮六華・千貫氷槍 頞部陀】
瞬間凍結の効果を持った掴みかかりが避けられると、即座に地を蹴って後ろへと飛び退きつつ、右手に持った氷剣を振り上げて自分の周囲に千もの多数の氷柱を生成し、一斉に桜空へ撃ち込もうとしてみる。
その氷柱の一本一本が鉄板を容易く貫くだけの威力があり、直撃すれば人体など容易く貫けるだろう。
怒涛の勢いで繰り出される氷華が使う力。
『氷蓮六華』その力は何処までも果てが見えない……
桜空「次から次へと忙しい奴だな・・・・・!!!!!」
ゴガガガガガガガガガガッ・・・・・!!!!!
(桜空は巨大なワープゲートを展開させ、更にもう一つ氷華の頭上にゲートを出現させると、一斉に撃ち込んできた全ての氷柱を防御すると同時にゲートで転送することで逆に攻撃する為の道具として利用する・・・・・
氷華と比べれば何もかもがまだ未熟ではあるものの、上手く能力を駆使すれば防御と攻撃を同時にできる)
>>891
>>892
氷華
「自分の正義も持たない貴方が正義を語る資格なんて無い……」
まるで先程の意趣返しとでも言わんばかりに、いつの間にか桜空の背面に回り込んだ氷華が桜空の心臓を貫こうと氷剣を突き出して追撃しようとする。
先程放った大量の氷柱は視界を遮るための陽動であり、氷華自身はその氷柱に紛れることでゲートで氷柱を返されるところまで想定して動いており、氷柱を放つと同時に走って回り込んでいたと言うように、その推察能力と判断力はこれまで桜空が戦ってきた誰よりも優れている。
桜空「・・・・・!!!!!」
ザシュッ・・・・・!
(桜空はなんとか避けようもするものの、右腕に氷剣の斬撃を受けてしまい、服をも切り裂き痛々しい傷ができる・・・・・
氷華には不意打ちも奇襲もまるで通用しないとやっとわかったのか、表情にやや焦りが見え始める・・・・・)
>>893
>>894
氷華
「私は正義を成すために戦う。その一念だけは昔と変わらないわ。」
氷華は刺突による一撃が桜空の右腕に掠り、その傷口が周囲の極低温下にある影響によって瞬時に凍り付き、出血が止まるが、氷華は攻めの手を緩めることはなく、そのまま手にした氷剣を振るい、桜空の首を跳ねようとする。
今の氷華にはもはや一欠片もの慈悲や思いやりも無く、正義以外の全てを失った、脱け殻のようになってしまったと言っても過言ではないのだろう……
桜空 「その一念だけしか持ってねぇの間違いじゃねぇのか?」
スッ・・・・・!
(氷華の氷剣による一撃を、ワープゲートを出現させずに身体能力だけで避ける・・・・・
桜空の目には、氷華がただ自分勝手な「正義」とは名ばかりの無差別大量〇人鬼にしか映っておらず、その口で正義を語るなと言わんばかりに睨みつける・・・・・)
>>895
>>896
氷華
「貴方にはその一念すら持っていないのでしょう?」
《ゴオッ》
横凪ぎの斬撃を避けるにはしゃがむしか無い。
そのため、しゃがんで避けた事で回避力が低下したタイミングに丁度合わせるようにして鋭い蹴りを放ち、桜空を蹴り飛ばそうとする。
【回想】
劔鴉
「お前にしか頼めない……
金鵄を……いや、氷華を……救ってやって欲しい……」
警視庁の屋上にて繰り広げられた壮絶な死闘の末、腹部を突き刺された劔鴉が最後に自分がサブウェポンとして使っていた刀を、自分では叶えることの出来なかった願いと共に桜空へ託していた……
そのため、桜空の腰にも一振の刀がある。
その刀はかなり精巧に鍛え抜かれた業物であり、勢い良くぶつければ氷華が操る氷をも砕くことが出来るだろう。
桜空「くっ・・・・・!」
ガッ!!!!!
(桜空は決死の覚悟で刀を抜き、氷華の蹴りを刀の刃の逆の部分を構えることで防御することに成功する・・・・・
が、やはり百戦錬磨の八咫烏の長、蹴りだけでも刀が折れるのではないかと思えるほどに強い衝撃が刀を伝って体へと駆け巡ってゆく・・・・・)
>>897
>>898
《ヒュオッ》
息をつく暇すら与えないと言わんばかりに、蹴りによる一撃を防いだ桜空がまだしゃがんでいる事を利用して右腕を伸ばし、桜空の持つ刀を凍り付かせて破壊しようとする。
この場に留まっていれば、触れたものを瞬時に凍り付かせる事の出来る氷華によっていつかは捕まり、凍結させられてしまうだろう……
桜空「なめるなぁっ!!!!!」
スゥッ・・・・・!
(瞬時に相手の手を伸ばした先、つまり自分の目の前にワープゲートを出現させ、転送先を相手の背後にすることで自分で自分を触れて凍りつくように仕向ける・・・・・
こんな罠に引っかかるような相手ではないことは十分把握しているが、これで少しでも相手の動きに隙が出来るなら反撃のチャンスが生まれる・・・・・)
>>899
>>900
氷華
「」
【氷蓮六華・泰山氷槍 臛々婆】
氷華は自分の伸ばした手の先にワープゲートが開かれ、背後から同様にゲートの開く音を聞くと、伸ばした手を桜空ではなく、地面に変え、地面に手を付けると技を発動する。
地中に張り巡らされた水道管を凍らせ、100mを超える巨大な氷柱を無数に伸ばし、桜空を足元から貫こうとする。
氷華を戦況によって瞬時に技の切り替えを行い、氷剣によるリーチを生かしきれない至近距離になると即座に蹴りや凍結に回ると言うようにその判断能力はかなりの脅威となるだろう。
>>900
氷華
「悲しいわ、己の信じるべき正義すら持たない空虚な存在へ成り下がってしまっただなんてね。」
【氷蓮六華・泰山氷槍 臛々婆】
氷華は自分の伸ばした手の先にワープゲートが開かれ、背後から同様にゲートの開く音を聞くと、伸ばした手を桜空ではなく、地面に変え、地面に手を付けると技を発動する。
地中に張り巡らされた水道管を凍らせ、100mを超える巨大な氷柱を無数に伸ばし、桜空を足元から貫こうとする。
氷華を戦況によって瞬時に技の切り替えを行い、氷剣によるリーチを生かしきれない至近距離になると即座に蹴りや凍結に回ると言うようにその判断能力はかなりの脅威となるだろう。
桜空「お前に俺の何がわかるってんだよ・・・・・っ!!!!!」
スッ・・・・・!
(ワープゲートで移動することで、何とか間一髪で攻撃を避けるものの、桜空の息が切れ始める・・・・・
己の正義すら持たない、確かにそうかもしれない、自分は裏社会というアンダーグラウンドの世界でしか生きられない、生きることのできない悪人だ、そもそも正義なんて持ち合わせない・・・・・
「でもよ、無差別に命を奪いまくる自分勝手な正義と、正義は持ち合わせていなくてもそれを阻止しようとする悪党とでは世間はどっちの肩を持つだろうな・・・・・?教えてくれよ、正義の味方さんよ・・・・・」)
>>902
>>903
氷華
「その質問に意味は無いわね。
世間は……いえ、世界はまもなく変革の時を迎える。
あまねく悪はその悉くが滅び、絶対正義の下で新たなる平穏な世界が誕生する。」
【氷華六華・無間牢樹 臛々婆】
《パキパキパキパキパキ》
氷華は地面に右手を当てたまま、更に地中から伸びる巨大な氷柱に念を送ると、天まで届く巨大な氷柱から、新たに多数の氷柱がまるで成長する樹木のように複雑に分岐し、周囲の空間そのものを埋め尽くすような勢いで伸びていく。
巨大な氷柱から伸びた数十本の氷柱が新たに数百の氷柱へと分岐を繰り返し、その分岐した氷柱から新たに数千もの氷柱が生えると言ったように時間の経過と共に逃げ場が失われてしまうだろう。
氷華
「代償を払う覚悟があり、揺るぎ無い一つの信念のために全てを捨てられる者と捨てることの出来ない者…そのどちらがより大きく世界に影響を与えられると思う?」
桜空「意味の有無についてじゃねぇ、どう思うかを聞いてるんだ・・・・・だが、答えられないってことは本気でわからねぇか、もしくはわかっている上での無回答か・・・・・」
ガッ・・・・・!!!!!
(桜空は息を切らしながらも、剣を片手に氷柱を切断してゆく・・・・・
どんな相手であろうと、命を奪ったり生死に関わるようなことは避けたい為、話し合いによる説得を少なからず望んではいたものの、それも実現は不可能だと相手の殺意を全身で感じては改めて思い知る・・・・・)
>>904
>>905
《タンッ》
《ヒュオッ》
桜空が劔鴉から託された刀で迫り来る氷柱を斬り砕く中、いつの間にか桜空の頭上へ飛び上がっていた氷華が体を縦に一回転すると、そのまま踵落としを放って桜空を地面に叩き付けようとする。
先程の無間牢樹は複雑に枝分かれした氷柱を攻撃や逃げ場封じをするだけでなく、こうして相手の頭上、つまりは桜空の死角へと移動するための足場としていた。
桜空「なっ・・・・・!?」
(この攻撃は自分の逃げ場を無くす為の攻撃だと思っていたからか、まさか対応している隙を突かれ図上という死角を取られるとは思っていなかったこともあり、反応が遅れ、得意のゲートの展開も間に合わない・・・・・)
>>906
>>907
氷華
「貴方の移動範囲がどの程度なのかは知らないけど……これはどうかしら?」
《パチンッ》
【氷蓮六華・巨星総滅 嗢鉢羅】
自分の足元に小さな氷の足場を作り、空中へ移動する中、左手で指を鳴らすと、天を覆うような巨大な氷の星を形成し、それを地上へ激突させることで議事堂もろとも周囲一帯を氷柱の樹海もろとも丸ごと消し飛ばそうとする。
しかも、立ち上がるために体制を立て直す必要のある桜空が準備を整える前に超広範囲をまとめて消し飛ばすことで確実に仕留めようと考える。
しかも、氷華本人は空中へ逃れる事で半径数kmにも及ぶ地上において壊滅的なダメージが引き起こされようと無傷で済むようになっている。
桜空「てっ・・・・・めぇっ・・・・・!ふざけるなよっ・・・・・!!!!!」
グゥオッ・・・・・!
(桜空は特大のワープゲートを展開させ、転送先を海にして何とかしてこの氷の星を手荒なやり方ではあるが被害が最大限に抑えられるように対処しようとする・・・・・
氷華の弟というだけあり、桜空もまた火事場の馬鹿力とでも言うものなのか、今までに展開させたことがないほどに巨大なワープゲートを展開させることは成功する・・・・・)
>>908
>>909
氷華
「……いいわ、これまで貴方の事を過小評価していたようだから……評価を改める事にするわ。」
【氷蓮六華・寒烈嵐風 虎々婆】
氷華は自身が作り出せる技の中でも最大にして最強の威力と規模を誇る氷の巨星を桜空が渾身の力を込めて作り出したゲートによって海へ飛ばされるのを見て、桜空への認識を改める。
氷の足場に乗って10mほど上空に浮遊したまま両腕を横へ広げ、桜空に向けて両腕を交差するようにして突き出すと、氷華の背後から桜空に向けて美しい煌めきを伴った吹雪が押し寄せる。
それはまるで吹雪の中を舞う粉雪のようにも見えるものの、その粉雪は薄く軽い鋭利な氷の刃状で形成されているものであるため、見た目の美しさに反して吹雪に呑まれた者の全身を瞬く間に切り裂く程の威力を持った無慈悲な技。
度重なる氷の技によって周囲の空間そのものの気温が低下しており、呼吸をしているだけでも肺に痛みが走る程の低温になっている。
氷華
「悪は決して許してはいけない。
私達の人生を狂わせた奴らの事を忘れたの?
私は片時たりとも忘れた事など無い。」
桜空「くっ・・・・・!呼吸すらままならねぇのかよっ・・・・・!」
グオォオ・・・・・!!!!!
(桜空は寒さと痛み、最悪のコンボとも言える感覚を同時に感じながらも、その吹雪さえも同じように海に転送しようとゲートを維持し続ける・・・・・
が、同時にゲートは桜空の体力の消耗に比例して歪み始める・・・・・)
>>910
>>911
氷華
「……にも関わらず、貴方は悪を肯定するつもり?」
氷華はゆっくりと桜空から20mほど離れた場所へ氷の足場を下ろし、再び地上に降り立つ。こうして距離を取りながら遠巻きに攻撃し続けているだけでも異次元の強さを誇る氷華の優位性に変わりはない。
活路を開けるとしたら、触れられた瞬間に凍結させられるリスクや、氷剣に斬られると言う事を承知の上で接近戦に持ち込むしか方法が無いだろう……
桜空へ追い討ちをしかけるべく、正面から迫る体を切り裂く吹雪をゲートで辛うじて防いでいる桜空の背後にある、先程の無間牢樹の影響で形成された大量の氷柱の一部から桜空へ小さな氷の刃を飛ばし、背中へ突き刺そうとする。
桜空「正義の為ならっ・・・・・民間人への無慈悲な殺戮も正当化されるのかよ・・・・・!!!!!」
スゥッ・・・・・!
桜空「ふざけんなぁっ!!!!!」
グォッ・・・・・!
(桜空は決死の覚悟で、自分が入れる大きさのゲートを展開し、氷華の頭上から斬りかかる・・・・・
どんなリスクがあっても、接近戦に持ち込めばまだ今の戦い方よりも少なからず相手にダメージを与えられるのならば、それに賭けるしか道はない・・・・・)
>>912
>>913
氷華
「理想論や綺麗事では何も変えられない。
私は理想のためならどれだけの代償を払うことになろうとも決して躊躇わない……!」
【氷蓮六華・大輪 頞哳吒】
氷華は桜空がゲートを展開した瞬間を見て、即座に右手に氷剣を持ち直して地面に刺すと、氷華を包み込む蓮華草の花弁ような、巨大な氷の壁が三重に展開する。
これは氷華の最大防御技であり、あらゆる方向からの攻撃を最高硬度の氷壁によって防ぐと言うものとなっている。
桜空「・・・・・その理想論や綺麗事を少しでも実現しようとしない卑怯者がよく言えたな・・・・・」
(桜空は静かな怒りを表情に出し始める・・・・・
理想の為ならどれだけの犠牲を払っても構わないという相手の考え方は、極めて自分勝手であり、そしてお世辞にも正義とは言えない、ただの自己満足な大量虐殺でしかない・・・・・)
>>914
>>915
氷華
「……そう、どうやら貴方は私の記憶にある貴方とは違うようになってしまったようね……私は以前もそう問われた時に返したでしょう?」
昔から氷華は自分の理想や正義を貫くためなら、どれだけ不利になろうとも挑み続け、一度掲げた目標は必ず叶えて来た……
そして、桜空の今の発言を聞いて、過去の姿や、それに憧れていて自分と一緒にヒーローになろうと言っていた頃の桜空とは別物になった事に失望が隠せなくなると同時に、
どれだけの挫折を味わったのか、どれだけ多くに裏切られたのか、どれだけ多くの友を失ったのか……それを桜空は感じ取ることが出来なかった。
氷華
「いいわ、完全に貴方はただのつまらない悪党に成り下がったのだと認識する事にする。」
氷蓮壁によって刀を防ぐだけでなく、そこから更に氷の花弁から無数の氷の棘を伸ばして桜空の体を貫こうとしてみる。
桜空「殺人さえも正当化する正義を一方的に押し付けるだけの奴は悪党じゃねぇのか?」
ガッ・・・・・!
(桜空は剣を振るい、棘を斬り対処する・・・・・
氷華がこんな性格に至るまでに何があったかを想像するのは難しくない、自分だってかなり過酷な状況下を生き抜いた経験だってある、そして悪党に落ち着いた自分でもまだこうして人の心を持てているということは、たとえ悪人でも今も昔夢見た正義を辛うじて貫こうとしてる桜空よりも、氷華は意思が弱かった、とも思える・・・・・)
桜空「墜ちたな・・・・・」
>>916
>>917
氷華
「言ったでしょう?
綺麗事や理想論では何も変えられないと。
多くの人の心には悪意が潜んでいる。それら全てを除き、善人のみを残そうとするのなら、目に見える悪人だけでなく、善人を装う悪人を炙り出し、裁かなければならない……」
《パキパキパキパキパキ…》
氷華は伸ばされた氷の棘を切り裂く桜空を見て、鋭く睨みながら氷華を守る三重の氷の花弁の内、一番外側にある花弁が巨大な槍のようになって桜空の体を貫こうと一斉に伸びる。
桜空「どこまでもくだらねぇ奴だ・・・・・」
スッ・・・・・!
(桜空は剣では対処しきれないと判断し、即座にワープゲートを展開させ、再び相手に返す形で攻撃する・・・・・
綺麗事や理想論ではたしかに何も変えられないかもしれない、だが強引な自分勝手なやり方で多くの命を奪って作り上げた平和なんて、心地が悪すぎると桜空は思う・・・・・
阻止するには、力が及ばずとも、どんな手を使ってでも氷華を止めなければならない・・・・・)
>>918
>>919
氷華
「世界は一度地獄となり、百億いる世界人口は一旦、百人にまで減少する……」
《シャッ》
攻防に優れる反面、さしもの氷華でも継続して発動、維持をする事が難しいのか、形成した三重の氷壁は桜空が返した氷刃を防ぐとゆっくりと氷の花弁が溶けて崩れる。
氷の蓮華草が溶ける最中、氷華は左手の手元へ小さな氷のナイフを形成し、それを桜空の心臓に向けて何の躊躇いも無く投げつけ、彼の体を突き刺そうとする。
楽園の主、地獄の王、その相反する二つを兼ね備えた存在になろうとしている氷華の瞳からは、かつての人間としての温もりや光は完全に失われてしまっている……
桜空「どう考えても正義を名乗る奴のやり方じゃねぇな、八咫烏さんよぉ・・・・・」
(氷のナイフが来ることを見切って、ゲートの展開も剣を振るうこともなく、身体能力を活かして華麗に避ける・・・・・
人それぞれの正義はある、だが氷華のやり方はやはりどう考えても間違っている・・・・・)
>>920
>>921
氷華
「けれど……それは過程過ぎない。
この四満ちた全ての悪を取り除くためには、今ある世界を根底から破壊しなければならない。」
【氷蓮六華・天貫 臛々婆】
氷華は右足を通じて桜空の足元から幅が10m、高さに至っては100mを超える巨大な氷柱を伸ばして貫こうとする。
桜空「化け物かよてめぇっ・・・・・!!!!!」
ヒュォッ・・・・・!
(ワープゲートでの回避をするが、こうも巨大な氷柱を出されては、この回避で対応出来なくなるのも時間の問題・・・・・
しかも、周りへの被害もどんどん大きくなる一方、明らかに力の差が天と地ほどある・・・・・)
>>922
>>923
氷華
「貴方が私を悪と蔑むのも構わない……それが私の望む世界へ進むための代償であると言うのなら甘んじて受け入れるわ。そして……善の世界を作り上げた後、私はその罪と共に滅び去る……」
《ドドドドドドドドドッ》
氷華は左手を桜空に翳し、桜空を追いかけるようにして動かすと、次から次へと桜空が移動した先を先読みしているかのように巨大な氷柱が地中から次から次へと伸び、執拗に桜空を貫こうとする。
桜空「追跡系かよ!!!!!ちくしょうっ!!!!!」
バゴッ!!!!!
(ワープゲートで移動する前に、ある程度引き寄せてから氷柱同士をぶつけさせて砕くことでなんとか対応してみせる・・・・
「自惚れても満身でもなく、その余裕は自身の強さからくる事実というわけか・・・・・歪んだ思想の奴が力を持つとろくな事にならないのはいつの時代も同じだな・・・・・?」)
>>924
>>925
氷華
「穢れ無き世界に穢れた存在は必要ない……勿論、その世界には私と言う存在も必要ないのだから……」
戦闘における時間が経過すればするほどに氷華の眼は桜空がワープゲートを生成する際の微細な癖、生成までのラグを見極め始めており、氷華は翳した左手を指を少し動かすだけでも桜空の背後や側面、頭上や眼下と言ったあらゆる方向から氷柱が伸ばされる。
空気中に含まれる水分を集めて瞬時に巨大な氷柱を生成して攻撃が出来ると言う事から一方的に氷華が攻撃を出来る状態となっており、技を使えば使うほどに気温が低下していく事から無尽蔵に氷を意のままに作り出せる上に、時間の経過と共に桜空の動きを見切る事の出来る動体視力と観察眼を兼ね備えた氷華が優位性を確立させている。
既に接近することすら叶わなくなって来ている……
桜空が勝利するためには氷華に接近戦を持ちかけなければならないのだが、それも次第に行えなくなりつつある……
氷華が完全に桜空の動きを読み終えた時が、桜空が殺害される瞬間なのだろう……そして、その時は残り僅か……
氷華
「全世界の憎悪と憤怒の全てを背負って……私が最後の大罪人となり、滅び去る事で悲劇の無い世界が誕生する、私にはそれを背負う覚悟がある。」
【氷華の先読み完了まで残り『5』】
桜空「随分と自信がおありのようで・・・・・それがお前のただの妄想に過ぎないってことを教えてやるよ・・・・・」
(時間が過ぎれば過ぎるほどに、自分と氷華との力の差はどんどん開いてゆく・・・・・
そして、同時に自負の体力も消耗してゆく・・・・・
氷華自身が最後は自分が〇ぬことで悲しみのない平和な世界が完成するという考え方を持った正義であることから、何を失っても、何を犠牲にしても怖いものがない以上、解決策をこうしてワープゲートを瞬時にあちこちに展開しながら練っているのだが、失うものが無くなった自分勝手な正義というのは非常に厄介だ・・・・・)
>>926
>>927
氷華
「何の覚悟も信念も無い者が私に勝てると思わない方がいい。」
次から次へとゲートを開く桜空に対応するように、氷柱から氷柱が伸び、ゲートを通って移動した先で仕留められるようにしつつ、
氷華も自身に向けて最初の時のように桜空が不意討ちを仕掛けて来ても対応できるように自分の周囲を取り囲むように氷柱を立てて迎撃体勢も整え始めて行く。
桜空「畜生っ・・・・・!キリがねぇっ!!!!!」
スッ・・・・・!
(桜空は一旦近くの建物の屋上に移動し、何か反撃に使えそうなものはないかどうか探し始める・・・・・
相手は純粋に能力だけでずっと余裕を保ちながら戦い続けることができるまさに化け物、対してただ瞬時な移動できるだけの能力では回避することしか出来ず、剣を振るっても大きなダメージを与えることはできなかった・・・・・
ならば、他に武器を調達する必要がある・・・・・)
>>928
>>929
氷華
「何処へ逃れようとも・・・私の手からは逃れられない。
そして私の手は悪を取り零すことは無い。」
【氷蓮六華・千刃氷刃 頞部陀】
氷華は桜空を中心とした周囲300mの頭上に多数の小さな氷の刃を形成し、そのまま一気に地上の全てを攻撃することで桜空が移動できるであろう範囲を超えて攻撃しようとする。
桜空の傍には氷華が展開した巨大な氷柱によって転倒した装甲車の一団があり、その中には対異能者用の異能封じの弾丸が装填されたライフルを持った機動隊の骸がある。
【氷華が完全見切るまで残り『3』】
桜空「・・・・・逃げ場なし、か・・・・・」
(自分一人を仕留める為に、罪のない人間まで巻き込まれるのは御免だ、ならば無闇やたらに逃げ回らずに能力者にのみ通用する反撃をするのみ、後のことよりも今を何とかするべきだと考えた・・・・・)
スッ・・・・・
(桜空は、機動隊の骸が転がっている場所へと移動しようとゲートを展開する・・・・・)
>>930
>>931
氷華
「……………。」
【氷蓮六華・地烈氷刃 臛々婆】
《バキハキバキバキバキ…》
装甲車に向かって移動しようとしているのを見て、氷華は手にした氷剣を下から上へ振り上げ、地面を這うようにして強烈な冷気が地を駆け、転倒した装甲車の車体下から無数の氷柱を生やす事で、
桜空が異能封じの銃を手に入れるのが先か、それとも氷華の放つ氷柱が彼を装甲車もろとも貫くのが先か……
或いは空から降り注ぐ無数の氷刃の雨によって全身を切り刻まれるのが先か……
桜空「何としてでも仕留める気か・・・・・」
ガッ・・・・・!
(桜空は今この時が勝敗を決すると確信し、身体の動きが素早くなる・・・・・
桜空は貫かれるギリギリで銃を手にすると、そままゲートで氷柱と氷刃の攻撃に挟み撃ちにされる前に移動し、間一髪のところで難を逃れる・・・・・)
>>932
>>933
氷華
「……貴方が身に付けたのは逃げ足の速さだけなの?」
桜空がゲートに入った次の瞬間、地中から伸びる氷柱と、空から降り注ぐ氷刃の上下からの壮絶な挟撃により、分厚い装甲に守られ、ライフル弾をも容易く防ぐ強固かつ巨大な装甲車が瞬く間に鉄片となり、粉々に粉砕されていく。
もし、ゲートに入る時間が一秒でも遅れていれば装甲車と同じ運命を辿ることになっていただろう……
【氷華が完全見切るまで残り『1』】
桜空「かもな、ご存知の通り、生きづらい人間なんだ・・・・・」
(自分は孤児院で再び全てを失い、ボスに拾われたあの日、裏社会の人間になった、生きていくのが危険な人間になった、だからこそ逃げ足も能力を含めて考えなくとも人一倍早いのかもしれない・・・・・
「いい加減目を覚ましたらどうだ?お前が悪がどうだこうだって正義を歪ませてる間に、俺は少なくとも人間として幾分かは成長したぞ?悪人以下だな、お前は・・・・・」)
>>934
>>935
氷華
「私がやらなければ誰もやらない……
それどころか世界は新たなる惨劇と悲劇を生み出すだけ。」
氷華は自分の周囲3mを除いた周辺一帯に氷刃の雨を振らせ続けながら、桜空のいる方向へ手にした氷剣を向け、桜空の足元の薄氷から無数の氷柱を生やして急襲しようとする。
氷華は桜空の異力使用による呼吸の頻度、手足の微細な筋肉の動き、視線の移動、雰囲気の微細な変化を完全に掴んだ事で桜空による奇襲や不意討ちについての見切りと予測を完了してしまう……もう氷華に異能を用いて攻撃を当てることは出来ないだろう。
【氷華による能力見切り完了】
桜空「どこまでも自分勝手な奴だ、正義と自分勝手の区別がつかないらしい・・・・・」
タンッ・・・・・!
(桜空は氷柱を生やしてくるだろうと先に予想し、地面を蹴って全速力で走りそのままゲートで移動を開始する・・・・・
氷華がこちらの動きを見切った以上、こちらは先読みして今まで以上にギリギリの回避を常にするしかなく、身体能力と瞬発力が必要となってくる・・・・・)
>>936
>>937
氷華
「貴方の異能はもう見切った。
タネを見破られた道化には退場願おう。」
ゲートを開いた瞬間、桜空の入ろうとしているゲートに向けてタイミングを合わせるようにして氷柱の一部から多数の氷刃を分離させて放ち、ゲート内に入ってもその内部で相手の体が引き裂かれるようにしようとする。
もう氷華に攻撃を当てるのは困難だ。
そして、氷華が技を使えば使うほどに周囲の気温は低下してい行っており、寒さの影響で動きも精細を欠くようになって来てしまうだろう。
桜空「いいや、ショーはこれからだ・・・・・」
ガッ・・・・・!
(何も今の桜空は異能だけではない、剣という武器が多少なりとはサポートしてくれる・・・・・
氷柱から放たれた氷刃を、研ぎ澄まされた身体能力と瞬発力を駆使し、弾き返してゆく・・・・・
「俺がお前にやられるか、それともお前が目を覚ますか、どっちが先か勝負といこうじゃないか・・・・・」)
>>938
>>939
氷華
「その銃と刀がその自信の源なのかしら?
なら……その自信の源を絶たせてもらう。」
《パキパキパキパキパキ…》
【氷蓮六華・寒烈嵐風 虎々婆】
氷華は再び両腕を大きく広げると、氷華の周囲の空気中に星々の煌めきのように無数の光が生じ、光が生じた箇所には無数の小さな氷刃が形成され、広げた両手を桜空へ翳すと、吹雪に乗って無数の氷刃が桜空を呑み込もうと押し寄せる。
美しい見た目の技であるものの、その本質は圧倒的な物量を活かし、呑まれた全てのモノを切り刻む、命を奪う死の吹雪となっている。
刀を振るおうにも届かず、狙撃しようにも狙いを定められない、まさに銃と刀の双方の利点や長所を潰し、一方的に相手を蹂躙する技となっている。
桜空「・・・・・仲間の遺品にすら感情の一つも持たねぇのかよ・・・・・」
グォッ・・・・・!
(自分の周りに四方八方ゲートを展開し、全方向からの攻撃を跳ね返せるようにする・・・・・
「本当に目の前の悪を滅ぼすことしか考えていないんだな、愚かな奴だ・・・・・どの口が正義を語っ・・・・・」
明らかに見てわかるほどに、桜空の表情が固まる・・・・・)
>>940
>>941
氷華
「私は私の人生を狂わせた悪を決して許しはしない。
全ての悪を滅ぼすこと、それだけが私の生まれた理由、そして存在する理由……」
《ザアァァァァァァァァァ…》
ゲートとゲートの隙間、前後左右だけでなく、上下からも無数の氷刃を含んだ吹雪が桜空の体を切り裂こうとする……
氷華には悪への復讐。
その感情に支配されてしまっており、劔鴉の刀にさえも気付けなくなってしまっている……
それは一歩間違えていれば……
薫先生や狼谷等の恩人や仲間に出会えなかった……
いや、自分を導いてくれる者と出会うのが遅ければ悪を憎み復讐する事を望む今の氷華のようになっていたかもしれないだろう。
桜空「・・・っ・・・・・!」
スッ・・・・・!
ズババババババッ・・・・・!!!!!
桜空「ぐぅっ・・・・・!」
(桜空は切り刻まれることなどお構い無しと言わんばかりに、少し離れたボロボロになったビルの方へと急いで向かってゆく・・・・・
しかし、全身を切り刻まれながらだからか、ゲートが上手く展開できずに、歪になっている・・・・・
悪を滅ぼす為だけの復讐鬼と化した氷華から逃げることを選んだか、それとも・・・・・)
>>942
>>943
氷華
「もはや戦う意思も無い……と?」
【氷蓮六華・天貫 臛々婆】
《バキバキバキバキバキバキバキ》
周囲では氷華が技を使わなくとも冷たい風が吹き荒んでおり、地吹雪(ブリザード)まで生じる程に低温の世界となっており、この辺りにまでなってくると、まともに防寒具を身に付けていない桜空は手足の感覚すら失われて来てしまうだろう……
手足の感覚が失われれば刀を握る事も銃を持つことも出来なくなり、敗北と死が確実なものとなってしまうだろう。
そんな中でも氷華は無慈悲にも、桜空が駆け込もうとしているビルもろとも桜空を破壊するべく、100mを超える長大な氷柱を地中から伸ばす。
無策の行動は全て無意味となる。
このまま時間だけが過ぎれば、やがてはまともに動くことは愚か、生存する事すら出来なくなってしまうだろう……
桜空「っ!!!!!」
ガッ・・・・・!!!!!
(氷柱が伸びていたところ、ボロボロになったビルの一部が崩れ、そのまま氷柱に激突し砕かれる・・・・・
氷柱が生えたことで辺りのガレキをなぎ飛ばし、土埃が待っている・・・・・
が、少しして土埃が晴れると・・・・・)
桜空「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・」
(生きているかどうかもわからない見ず知らずの、幼い姉弟と思われる地面に横たわる子供達を抱き抱え、間一髪のところで攻撃を避けていた・・・・・
もしかしたらまだ息があるかもしれない幼い命を、桜空は放ってはおけなかったのだろう・・・・・)
>>944
>>945
氷華
「……!!?」
ビルが倒壊する中でも氷華は何の感情も抱くことなく、静かに桜空の姿を探し、追撃に備えていたものの、崩れたビルの中から桜空が幼い姉弟を救出したのを見ると、その姉弟の姿が何処か昔の自分達の姿に重なって見える。
困惑する氷華には反撃するには充分な隙が生まれている。
桜空「・・・・・おらぁっ・・・・・!!!!!」
ゴッ!!!!!
(桜空は素早く姐弟を別の場所に転送した後、氷華のもとまでワープして背後から回し蹴りを放つ・・・・・
正直、剣や銃は防御用と言っても過言ではなく、最初から命を奪うつもりが桜空にない以上、直接攻撃を出来る機会が訪れたその時は、身体能力による物理攻撃でなるべく攻める・・・・・)
>>946
>>947
氷華
「………ッ!」
《シャッ》
完全に不意を突かれるものの、桜空の異能の性質や特徴について既に把握していた事もあり、蹴りに対して即座に体そのものを前に倒すことで蹴りの威力を逃がし、ダメージを軽減すると
即座に前に右足を出して倒れるのを止め、それと同時に前に出した右足を軸足とし、背後へ振り返ると共に手にした氷剣を振るって桜空の体を切り裂こうとする。
異能は精神による同様の影響や術者の心の強さが大きく反映される。
そのため、今の精神的な動揺を抱く氷華の操る氷はその硬度が不安定なものとなっていて、僅かながらにだが弱体化している
桜空「てめぇは自分の正義の正当化しか考えられねぇのか!!!!!」
ゴシャッ・・・・・!
(桜空は何の罪もない幼い命までもが命の危険に晒されている光景を目にしても、まだ自分の歪み切った正義を正当化することしか考えられないのかと怒号を浴びせながら剣を振るい、氷華の氷剣を砕く・・・・・
砕け散った氷の残骸が散らばってゆく・・・・・)
>>948
>>949
氷華
「…………!!!
万人が望む正義など存在しない……
どれだけの素晴らしい案があろうと、それを実現することが出来なければただの空虚な理想論にしかならない……!」
【氷蓮六華・天満刃華 頞哳吒】
《パキンッ》
氷華の心に動揺が走ったことで脆くなった氷剣が、桜空の刀と激突して砕けると、まさか自分の作り出した氷がこれほど容易く破壊されるとは思わず、砕けた氷剣を見て刹那の瞬間だけ驚愕するものの、直ぐに冷静さを取り戻し、折れた氷剣を捨てて右手を地面に付ける。
すると、その次の瞬間、氷華を中心に周囲に向かって水面の波紋のように無数の蓮華の氷華が刃のような鋭さを持って全方位に向けて伸び、桜空が何処へ回り込もうとしても切り裂けるようにしてみる。
氷華がいる中心点から外へ伸びた三重の巨大な氷の花弁は先程のものとは違い、攻撃力に特化したものとなっており、氷そのものの硬さよりも、花弁の鋭利さに注力されている。
桜空「それでてめぇが実現するのがこんなクソみてぇな大虐殺か!!!!!正義が聞いて呆れるな!!!!!」
ゴガガガガガガガガガッ!!!!!
(桜空は自分の周りにゲートを展開して、花弁の前に攻撃を全て転送することで防御と攻撃の二つを同時に行う・・・・・
空虚な理想論のままならまだいいこんな惨劇を引き起こすのが正義なら聞いて呆れる・・・・・)
>>950
>>951
氷華
「……貴方はそうやって吠える事しか出来ないのでしょう?
その証拠に……貴方からは何の信念も感じられない。」
氷華は地面に付けている右手を少し浮かせながら、先程から自分の翳す正義に反対しているものの、具体的に自分は何をするのか、何を理想としているのかを語らず、稚拙な揚げ足取りに終始しているだけである事を指摘する。
氷華
「今のように目に見えているものを救う?
それもいいでしょう。けれど……目に見えない者はどうするの?」
【氷蓮六華・槍天 臛々婆】
氷華は浮かせた右手の人差し指の先を地面に付ける。
すると、地中からはこれまでの中でも最長を誇る氷柱……いや、その大きさからもはや氷柱ではなく、氷の尖塔が出現させて桜空を貫こうとする。
氷の尖塔はスカイツリー並みの高さを有しており、下手に浮けようとすれば遥か天高くまで押し上げられてしまうだろう。
氷華
「私は手の届く範囲に、目の届く範囲に命を集め、それを守るためにこの命を使う。決して誰も取り零されないように、誰も見捨てられないように……そのためには悪を徹底的に裁き選別しなければならない。」
氷華はもはや止まらない。
確固たる信念、揺るぎ無い正義を持つ氷華を打ち倒すには、それをも凌ぐ"何か"を示さなければならないだろう。
その差が異能の強さ、影響力となって現れている。
氷華は心の底から正義の楽園を作ろうとしており、そのための覚悟も決め、犠牲も払い続けて来た。これこそが氷華の持つ桁違いの異能の源となっており、これを崩せなければ勝機は無いだろう。
桜空「信念もクソもあるか!!!!!てめぇ一人の身勝手で多くの人間が犠牲になってんだぞ!!!!!信念や理由なんて後回しだ!!!!!」
スゥッ・・・・・
(桜空はゲートを展開し、氷華の攻撃をギリギリで避ける・・・・・
正直、口では何とでも言えるが、もうここまで圧倒的に差をつけられては、手を出しようがなく、説得するにも聞く耳持たずな以上、内心お手上げ状態となる・・・・・)
>>952
>>953
氷華
「私がやらないと誰もやらない……
そうして悲劇と惨劇を誰も断ち切ろうとせずに連鎖して今に至っている訳でしょう?」
手にした氷剣をゲートによって移動した桜空に向けて三回ほど素早く振るうと、三つもの凍った斬撃を飛ばして遠隔でも相手を切り裂こうとする。
バシュッ・・・・・!
桜空「がっ・・・・・!?」
(先ほど、幼い姉弟を救う為に氷華の猛攻を浴びたことから、体中傷だらけで動きが以前よりも圧倒的に遅く、鈍くなってしまっているのが仇となり、背中に斬撃の一つを受けてしまう・・・・・
「その為に・・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・・惨劇を起こしてやろう・・・・・ってか・・・・・?こんなことをしておいて・・・・・本当に世界が平和になると思ってんのか・・・・・?」)
>>954
>>955
氷華
「いつかは誰かがその業を背負わなければならない。
だけど……時間の経過と共に苦しむ者は増えるばかり。」
桜空の背中に氷の斬撃が命中したのを見ながら、自身の持論について話す。今を生きる者の多くを……罪を冒さずに生涯を終えるかもしれない者や、現在の秩序の中であれば悪事に手を染めずにいる者達と言ったように改心の余地がある者達をも極悪人ともども切り捨て、進もうとしている。
同じ氷の異能を持ちながら、悪事に手を染めた者をも救おうとしていた、薫先生とはまるで対照的な考えとなっている……
幸いなことに出血した箇所が直ぐに氷で覆われ、出血による絶命や気絶をする事は無いだろう。
氷華
「この世で唯一残った肉親へかける最後の情として聞いてあげる。
何か言い残すことはある?」
氷華はブーツの底をスケートのエッジのようなものを形成し、それを活かして氷上を滑るようにして彼の前へ移動すると、手にした瞬時に再生成していた氷剣を大きく振り上げる。
そして、氷華の中に微かに残っていた桜空への情から、最後に何か言い残すことはあるかと問いかける。
桜空「ぐっ・・・・・ぅ・・・・・ず、随分と・・・・・優しいじゃねぇか・・・・・」
(まだ立ち向かうつもりなのか、ボロボロになりながらも桜空は立ち上がるだけ立ち上がってみる・・・・・
周囲一帯が極寒とかした今、桜空の傷口から滴り落ちる鮮血は、瞬時に凍りつき、結晶となって地面へと落ち砕け散る・・・・・
「そ・・・・・それじゃあ・・・・・お言葉に甘えさせてもらうか・・・・・と言っても、俺はもうあまり喋る気力すらねぇ・・・・・だから・・・・・代理に代弁してもらうか・・・・・」
そう言うと、スマホを取り出す・・・・・
恐らく、桜空の言葉から察するに、ビデオ通話が繋がっているのだろう・・・・・)
>>956
>>957
氷華
「…………………」
氷剣を持った右手の代わりに左手で桜空が取り出したスマホを手にし、目線は桜空に向けたまま、話を聞こうとする。
仮に何か変な事をしようとすれば即座に異能を使って防ぐように身構えており、ここから不意討ちや奇襲は難しいだろう。
桜空「俺はもうまともに動けねぇ・・・・・攻撃も何もしねぇよ・・・・・俺の方じゃなく、相手の方を見ろ・・・・・相手の為にも、お前の為にもな・・・・・」
(体中に出来た切り傷の中でも、特に傷が深い部分を手で押さえながら上記を述べる・・・・・
体温も徐々に下がっており、恐らく反撃なんてまともにもうできないというのは嘘偽りではなく、事実だろう・・・・・
「俺なんかの方を見てたら、後悔するぞ、お前・・・・・」)
>>958
>>959
氷華
「そう?それなら保険をかけておくわ。」
左手の指先を桜空の頭上に向けると、彼の頭上1m上にウニのように小さくも無数の棘を備えた氷の塊を形成し、何時でも桜空へトドメをさせるような状況にした上で数秒だけスマホへ向ける。
『・・・・・っ・・・・・ぐすっ・・・・・』
(スマホ画面は何故か真っ暗で、誰かの泣いているような、嗚咽が聞こえてくる・・・・・
どこまでも悲しみに包まれたような、そんな悲哀がスマホから伝わってくる・・・・・)
>>960
>>961
氷華
「……これが貴方の最後の言葉、かしら?」
氷華は嗚咽が聞こえるだけで、他には何も声が聞こえない事に落胆すると、桜空の頭上に浮かぶ氷の棘珠を凝縮し始める……
今の氷華にとって、スマホの向こうに誰が居るのか、何を想っているのか、その事へ思慮を巡らせるということすら忘れてしまっている……
『・・・・・もう、やめてよ・・・・・氷華・・・・・』
(スマホから、聞き覚えのある声が聞こえてくる・・・・・
その声は、時々の、それも限られた時間でしか会えなかったものの、氷華からすればとても大切な人物の声であり、氷華を一気に引き戻すような声で・・・・・)
>>962
>>963
氷華
「………!?」
桜空の頭上に形成した氷球を破裂させ、自分以外の全てを貫く氷針を解き放とうとしていたものの、そのまま決着を付けようとしていた寸前で氷華がまだ『人間』だった頃の親友の声が聞こえた事でその攻撃の手が止まる。
『私はっ・・・・・こんなことをする氷華嫌だよ・・・・・!氷華がいつも平和の為に頑張ってるのは知ってた・・・・・ほんの少しだけど、氷華は話してくれたし・・・・・時々しか会えないのも氷華が一生懸命頑張っているからなんだと思ってた・・・・・でも・・・・・こんなことをする為に氷華が今まで頑張っていたなんて知らなかった!私すごく悲しいよ!やるせない!騙された気持ちだよ・・・・・!』
(ようやく、スマホの画面に夕渚の姿が映る・・・・・
恐らく、あまりの惨状にスマホを置いてしまっていたのだろう・・・・・
夕渚の顔は、涙で見たことがないほどに悲しみに包まれていた・・・・・)
>>964
>>965
氷華
「……私はもう後戻りする事は出来ない。
理解してもらえないのは悲しいけれど……それでも私はもう止まれない。」
国を敵に回した以上、もう後戻りは出来ない。
自分で始めてしまった以上、自分の手で終わらせる事は出来ない……
氷華の瞳の奥に微かに感情の揺らぎが見えるものの、凍りついた心は感情そのものを押し潰してしまう。
自分の中にある人としての感情から生まれる罪悪感から氷華はスマホから目を離そうとする。
『・・・・・私、馬鹿だからどうするのが一番いいかなんてわからないけど・・・・・でも・・・・・氷華がこれからやり直す手伝いはしたい・・・・・』
(夕渚本人が言うように、夕渚は本当に馬鹿だ・・・・・
ここまでのことをしておいて、やり直すことなんてどう考えても出来っこない・・・・・
もう後戻りできない以上、氷華が計画しているように、一度完全な地獄を作り出してから氷華自身が命を絶つことで元通りとはいかずとも事態は終息する・・・・・
それでも尚、氷華が親友として心を開いた夕渚だからこそ、説得しようとする・・・・・)
>>966
>>967
氷華
「……………。」
自分と一緒にやり直してくれると言う夕渚の言葉を聞いて、何も言葉を返すことが出来ず、少しの沈黙をもって応えると、静かにスマホの通話を切る。
何も言葉を返さずにいたため、その本心はわからないものの、夕渚の言葉で氷華の心に張り詰めていた氷が微かに溶けたのか、氷華が迎撃用に展開していた巨大な氷柱が崩れ始め、桜空の頭上に浮かばせていた氷の棘珠もその硬度を大きく落ち、破壊が容易なものとなる。
これで多少なりとも氷華の力が落ちたものの、それでも依然として世界最強クラスである事に変わりはない無い。
桜空「・・・・・っ・・・・・!」
ガッ・・・・・!
(桜空は、頭上のものを素手で殴りバラバラにして砕くと、そのまま氷華に突進して掴みかかり
「てめぇ・・・・・!ダチすら大切にできねぇのか・・・・・!」
と、怒号を浴びせる・・・・・
精神的にかなり揺らいではいるものの、依然としてまだ力の差はある相手に対して怖じ気付くことなく立ち向かう桜空の姿は、当の本人である氷華の目にはどう映るのか・・・・・)
>>968
>>969
氷華
「……全ては大義のため、私は私欲を、私情を捨ててどれだけでも非情になれる……それこそが私の覚悟よ、何も捨てることが出来ない貴方では理解することは出来ないでしょうけどね……」
桜空が頭上にある氷塊を破壊された事で攻撃が不発に終わると、此方へ向かって来る桜空に対して手にした氷剣を振るって迎え撃とうとする。
だが、その氷の硬度は低下しており、氷華を打ち倒し、自らの信念を持つことが出来ているのなら容易く破壊することが出来るだろう。
バキッ・・・・・
桜空「あぁ・・・・・理解したいだなんて死んでも思わねぇ、クソくらえだ・・・・・」
(桜空は簡単に氷剣を砕くと、そのまま睨みながら「これを見ろ、全部てめぇがやったんだ・・・・・罪もない人間さえ、子供すら巻き込んだ・・・・・大義もクソもへったくれもねぇ、これを正義だのなんだのって言えるなら、てめぇは本当に頭がおかしい・・・・・」と言い)
>>971
>>971
氷華
「……!!!
正気な頭の者がいても何も変わらなかった。
その末路が私達のような生い立ちの者でしょう……?」
桜空の首を狙って振るった氷剣が砕かると、今度は自分の左手で手刀を作り、その手刀に氷を纏わせて氷の刃とすると、それをもって桜空の腹部を貫いて掴まれる前にその体を貫いて絶命させようとする。
桜空「っ・・・・・」
ポタッ・・・・・
(桜空は氷華の腕を掴んでなんとか止めるものの、手刀の先端部分が桜空の腹部に数センチほど突き刺さり、血が滴り落ちる・・・・・
氷華の言うこともわかる、だが、それを理由にして虐殺をしていいわけがない・・・・・)
>>972
>>973
氷華
「貴方はその非情になりきれない甘い幻想を抱いたまま朽ちていくがいいわ。」
《パキパキパキパキパキ…》
桜空の腹部に少し刺さると、そこからパキパキと音を立てて凍り始め、そのまま手刀が刺さった箇所を壊死させ、彼の体を凍り付けにしようとする。
氷華はこの計画のために、人であるために必要なものを全て捨て去った……その彼女から見れば希望論や綺麗事ばかりを並べ、自分のように世界の改革のために動かない事を"甘い幻想"と蔑んでいる。
桜空「ぐっ・・・・・!?くっ・・・・・!」
ぐっ、ぐっ・・・・・
(桜空は必死に手刀を抜こうとするものの、既に腕も凍り始めており、じわじわと体の自由を奪ってゆく・・・・・
激痛と極寒、二つの脅威に挟みうちにされる・・・・・)
>>974
>>975
氷華
「人生とは等価交換。
何も捨てる事が出来ない者は何も得ることが出来ない……
私は正義以外の全てを捨てた……」
一度凍り始めてしまえば、能力が弱体化している今でもこれで充分。
氷華は桜空の腹部に当てていた右手を離すと、そのまま桜空から離れて彼が凍るまでの様子を見ようとする。
パキ・・・・・パキ・・・・・
桜空「ぐっ・・・・・正義がどうとか言っているが・・・・・てめぇのやってることは・・・・・ただの無差別大量虐殺以外の何ものでもねぇ・・・・・」
(内蔵までも凍てついてゆく中、呼吸すらまともにできずに最後の時は迫り来る・・・・・
そんな中でも、桜空は氷華のやり方は間違っていると必死に反論する・・・・・)
>>976
>>977
氷華
「貴方はそこで歩みを止めて見ているといいわ。」
氷華は次第に体が氷に包まれていく桜空を見て、あと数分で全身が凍り付いて凍死するであろう事から決着は着いたと考え、最後の仕上げをするために凍り付いた国会議事堂に向かって歩き始める。
そんな中で、桜空の懐には先程、装甲者の中にいた機動隊員から手に入れた対異能弾を装填された拳銃がある。
実質的に決着が付き、ほぼ全身が凍り付いてしまった桜空に対しての警戒が緩んでいるようで、今、彼女の背中からこの銃弾を打ち込めば倒すことは出来なくとも更なる弱体化を狙えるかもしれない。
ピキッ・・・・・パキッ・・・・・
桜空「ぅ・・・・・あ・・・・・」
《くそっ・・・・・!体が・・・・・動かねぇ・・・・・》
(平和の実現の為ならば、悪人になっても平和を望む実の弟すらも手にかけることを躊躇わない氷華の作り上げた氷は、まるで氷華の今の人間性や心を表すかのように、硬く、そしてどこまでも冷たい・・・・・
桜空は、力を振り絞り懐の拳銃を取り出そうと必死に腕を動かすものの、わずか数ミリ動かすのがやっとであり、桜空はどんどん氷像へとなってゆく・・・・・)
>>978
>>979
氷華
「……………。」
氷華は構わずに議事堂前の階段を登って行く。
そして去って行く氷華の背中も周囲に吹き込む吹雪によって薄れ始めてしまっている。
かつて二人は別々に別れ、それぞれ過酷な環境で生きることになったのだが、その時と同じ……いや、その時以上に、この場で氷華の姿が見えなくなった場合、二度と会うことが出来ない……例え桜空が生き延びたとしても二度と氷華と邂逅することは無い。
そんな予感が感じられる。
《・・・・・待てよ・・・・・行くな・・・・・》
(桜空は、最後の力を出せる限りだそうとする・・・・・
が、体を覆い尽くす氷は、もうすぐ完全に桜空の全身を包み込もうとしており、じわじわと対応と体の自由を奪うと同時に、桜空の意識が朦朧とし始める・・・・・)
ジャリ・・・・・
(国会議事堂へと歩いてゆく氷華の足元、何かを踏んだような感覚が伝わる・・・・・)
>>980
>>981
氷華
「……………?」
桜空の必死の抵抗や呼び掛けも虚しく、桜空の体は氷に覆われ始め、氷華は振り替えることも無く歩き続ける。
既に周囲の階段、道路、芝生、土の表面には厚さ3cm程の氷で覆い尽くされているため、議事堂の階段を登り終えた後に足元から違和感を感じる。
その違和感の正体を突き止めるために足をどかし、自分の足元を見る。
・・・・・
(氷華が足をどけると、そこにあったのは、幼少期の氷華と桜空が映った写真が入ったペンダントであり、氷華のものとは違うことから、桜空も同じように幼少期の思い出を肌身離さずに持っていたこと、戦いの衝撃で桜空の服から落ちて飛んでいったのだということがわかる・・・・・
桜空は、氷華との正義のヒーローになりたいという願いを忘れてはいなかった・・・・・)
>>982
>>983
氷華
「……なぜこんな所にコレが……?」
桜空のペンダントが落ちているのを見て、黒い革手袋を付けた右手で拾い上げてそれを見ると、どうして議事堂の階段上にこれがあるのか、何時これが落ちたのか……何故桜空がまだこれを持っているのか、様々な疑問が脳を過る。
・・・・・
(写真の中の幼い二人は、まだ穢れというものを知らず、どこまでも純粋で、そして些細な喧嘩すらもしなかった・・・・・
たった10年という年月が、二人にとってはあまりにも大き過ぎた・・・・・
桜空がまだこれを持っている理由は、桜空以外では氷華しか知ることは出来ないだろう・・・・・
まだ桜空は幼少期の誓いを・・・・・)
>>984
>>985
氷華
「…………………。」
写真の中に映る桜空の顔を見て、表情には現れてはいないものの、数秒だけ立ち止まり、様々な感情が胸の中を駆け巡り、複雑な心境になるが、やがて目線を議事堂へ戻し、議事堂内へ入ろうと歩みを再開しようとする。
自分はもう二度と戻ることは出来ない、一方通行であり、決して巻き戻すことの出来ない時の流れの中では前に進むと言う選択肢しか存在しない……
バキンッ・・・・・!
桜空「氷華ぁぁぁあああああああああああああっ!!!!!」
(氷華が立ち止まり、様々な感情が入り乱れたその刹那の瞬間、桜空はそのタイミングを逃すことなく氷を打ち破り、氷華へと走り迫ってゆく・・・・・
桜空の目は、悲しみや信念など、氷華同様に様々な感情が入り混じっていた・・・・・)
>>986
>>987
氷華
「……………!!」
《バッ》
背後から自分の名を呼ぶ咆哮が聞こえ、更に体の芯までは凍り付いていなかったのか、氷華は反射的に振り向き際に右手を翳し、その掌から一本の氷柱を伸ばして桜空の体を貫こうとする。
精神的な動揺からか、その氷の生成速度も硬度も低下しているため、死力を尽くせば回避や破壊も可能なレベルとなっている。
【正義の行方】
息も凍る程の冷たい大地
草も木も無く、地平線の遥か彼方まで広がる無人の凍土
方位磁石やコンパスはおろか、星すらも存在しない
自分がいったい何処を歩いているのかさえもわからない
歩き出した足は太腿、脹ら脛、両膝、足首、土踏まずの全てが常に引き裂かれるような激痛をもたらしている
吹き付ける風は肌を刺すようで
温もりを生むものは何一つ無く
体温を守る毛布すら無い
生命を拒むような死と氷の世界を氷華は歩いている
ひとたび視線を反らせば方向感覚すら失う世界
それこそが氷華の歩く世界だ
かつて最愛の弟と約束した未来を、正義を守るために
この無人の荒野を歩くことを決めたのだが
もはや目的地どころか帰る場所も戻る場所も
どこにあるのかわからない
ただ一度向いた『前』だけが未来へ繋がると信じ
両足が上げる悲鳴や激痛に耐えて歩き続ける
この先にはきっと……
かつて自分達が夢見た理想の世界があると信じて…
桜空「っ・・・・・!!!!!」
ヒュッ・・・・・!
(ある程度予想していたものの、やはり仕掛けてくる際のスピードは予想込みでも避けるのがギリギリになってしまう・・・・・
しかし、今の氷華の攻撃を避けるのは、今の桜空でも十分に可能だった・・・・・
桜空は、氷柱を避けると、そのまま氷華に掴みかかり、そしてそのまま勢いに任せて押し倒す・・・・・)
桜空「ふざっけんなよっ!!!!!」
(桜空喉号が凍てつく世界に響き渡る・・・・・)
桜空「仮にも正義を志す人間がこんなことをして何も感じねぇわけねぇだろ!!!!!てめぇの心は死んじゃいねぇ!!!!!てめぇは本心に気づけないんじゃなく本心に蓋して都合よく自分を偽ってるだけだ!!!!!もう他人も、自分自身も傷つけるな!!!!!
・・・・・頼むよ・・・・・姉ちゃん・・・・・」
ポロッ・・・・・ポロッ・・・・・
(桜空の目からは、涙が零れ始める・・・・・
互いに正体を知って傷ついたのは、氷華だけではない・・・・
いくら薫先生という恩人に恵まれ用と、恩人を失うも悪人に命を救われようと、どんな時でも心のどこかには氷華の存在があった・・・・・
だが、やっと会えた時には、すべて変わっていた・・・・・
今までの様々な感情が、入り乱れ、そして涙となって零れ落ちてゆく・・・・・
もう、限界だった・・・・・)
>>988、989
>>990
氷華
「!?……桜空……。」
氷柱による刺突が避けられ、直ぐに逃れようと後方へ下がろうとするものの、足元に桜空の落としたペンダントが見え、このまま動けばそのペンダントをも踏みつけてしまうと考え、回避のための足が止まる……
そこで防御に回る時間が無くなり、桜空に押し倒される。
押し倒す際に彼が持っている刀を心臓に突き出していればその時点で自分が殺害されていたのだが、それをせず、変わり果て、決別を宣言した自分の事をまだ姉と呼んでくれている事に対して氷華は静かに驚いている。
氷華
「……私はここに来るまでに多くのものを捨てて来た……
自分も、仲間も、親友も……実の弟でさえも……」
ゴールも、自分の居る場所でさえも見えない無限に広がる荒野を歩き続けるのはいったいどれだけの絶望に満ちているのだろうか。
正義を言い訳に、過去の約束を言い訳に、自分自身からも目を背け、理想の正義を成すために数多くの罪を背負った……
自分はもう姉と呼ばれる資格も無く、涙の一つも流れない自分の冷たさに呆れさえ感じてしまうが、そんな全てを切り捨てて来た自分も……唯一、桜空や亡き両親と共に過ごした幸せな記憶を大切に守り続けて来た……
桜空「てめぇの勝手を押し付けてんじゃねぇ!!!!!てめぇさっきの夕渚の言葉聞いてもまだそんなことが言えんのかよ!!!!!てめぇが勝手に周りを避けてるだけだろうが!!!!!夕渚も俺もまだお前のこと見捨てちゃいねぇぞ!!!!!」
(夕渚の想いも、自分の想いも、これだけ想い続けてもまだ氷華には届かないのか、何故わかってくれないのか、意味のない歪んだ正義の遂行の為ならば周りを避けられるのか・・・・・
桜空には理解出来なかった、思いが届かないのが悔しかった、やるせなかった、許せなかった・・・・・)
>>991
>>992
氷華
「そうして悪から目を背けるから新たな犠牲者が生まれる……
誰も世界を救わないと言うのなら……私がやるしかない……!」
桜空の落としたペンダントを踏まないようにし、最初に霞鴉が桜空を捕縛した時、それ以降も何度も桜空を殺害できるチャンスがありながら、それを一切する事無く、
氷華
「貴方の考えが正しいと言うのなら……私を倒し、その信念を貫いてみなさい!!」
《ヒュオッ》
氷華は素早く桜空の服の右襟と左裾を掴み、足払いを仕掛けつつ、自身の体を横転させるように動くことで逆に桜空を押し倒して馬乗りになる状態に持ち込もうとする。
氷華の異能は弱体に弱体を重ね、その力は通常の異能レベルにまで低下しているものの、それでも尚、ずば抜けた格闘センスと身体能力を持っている氷華を倒すのは困難だろう……
だが、氷華を呪縛から解放するためには氷華の氷を、氷華の呪縛を全て打ち砕かなくてはならない……
桜空「くっ・・・・!?ただの大量虐殺止めるのに正しいもクソもあるか・・・・・!!!!!いい加減に目を覚ませやぁっ!!!!!」
ゴッ・・・・・!
(桜空は馬乗り状態に持ち込まれる前に、氷華の顔を殴りつけることで体勢を崩そうとする・・・・・
桜空の信念というものを一言で表すなら、理不尽が世界を滅ぼすなんてことはさせない、だろうか・・・・・)
>>993
>>994
氷華
「その大量虐殺をしなければ、これから生まれてくる無限の命が絶えず奪われ続け、踏みにじられ続ける……世界そのものが根底から変わらない限り…ね!」
氷華は自分の顔に向かって桜空が拳を打ち出そうとしているのを肩の動きと肘の曲がりから予知し、その拳を受け止める形で防ぎつつ、左拳に氷を纏わせて威力を引き上げたものを桜空の顔へ逆に打ち込もうとする。
桜空「未来の為なら今ある罪の無い命を奪っていいのかよ!!!!!」
ブォンッ・・・・・!!!!!
(桜空は敢えて予備動作がわかりやすい攻撃を仕掛けると見せかけて氷華を誘導し、自分の目の前にゲートを展開し、転送先を氷華の背後、つまり背中に氷華自身の攻撃が直撃するようにする・・・・・
氷華がとことん能力を用いた攻撃を仕掛けてくるのならば、桜空はそれに対応した頭脳戦、といったところだろうか・・・・・)
>>995
>>996
氷華
「………………。」
《バッ》
先程、桜空が異能を発動させるタイミングや動作の癖等を見抜いていた事もあり、氷を纏った拳が自分の背後に当たる寸前で拳を止める事が出来る。
氷華は桜空の未来のために今を生きる命を奪ってもいいのかと言う問いかけに対して明確な答えを出すことが出来ず、ゲートから手を引き抜くと同時に後方へとバク転するようにして飛び退き、右手を地面に着地させると、そのまま地中の水分を瞬間凍結させて氷柱とし、地面に倒れた桜空の体を下から貫こうとする。
理不尽な現実に対する怒りは二人の共通点ではあるのだが、その途が交わることは無いのかもしれない……
桜空「答えられないか・・・・・そりゃあそうだよなぁ!!!!!てめぇは自分の悪事を正当化しているだけで正義じゃあねぇんだからなぁっ!!!!!」
グォッ・・・・・!
(桜空はゲートを展開し、氷柱が自分へ突き刺さらないように防御する・・・・・
桜空自身、氷華への怒りからかもはや吹っ切れているらしく、ゲートの展開速度が先程よりも早まり始めている・・・・・)
>>997
>>998
氷華
「私が倒れれば……誰も世界を変えられない。
断言するわ、今のままの世界が続けば何千年何万年経とうとも決して悪は無くならない……」
《パチンッ》
【氷蓮六華・千本氷桜 頞部陀】
氷華が指を鳴らすと、その次の瞬間、桜空の周囲に伸びた氷柱から無数の氷の針が桜空に向けてありとあらゆる方向から同時に放たれ、迫る。
この技は殺傷能力や一撃ごとの威力はさほど無いものの、恐るべきはその数。ダメージも蓄積すれば致命傷となる。それを体現するかのような氷の針となっている……
桜空「ぐっ・・・・・!?」
バババババババババババッ・・・・・!
(桜空はゲートー展開させることですべての針を直撃することはなんとか免れるものの、やはり体のあちこちに無数の針の攻撃を受けてしまう・・・・・
が、ここで自分が怯んでは、世界のこれからが、無実の人間達の未来が危うい・・・・・)
桜空「・・・・・てめぇ一人がこんな意味のねぇことをやって何になる・・・・・?いつの時代だって、悪人なんてのはどこにでもいる・・・・・こんなことしたって、悪は無くならねぇよ・・・・・」
>>999
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